新卒の就活面接マナー|入退室から服装や持ち物、言葉遣いまで紹介

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就職活動対策の一環として「面接マナー」は避けては通れません。

応募する企業に対して自分を上手くアピールするためにも、第一印象はとても大切です。面接マナーができているからといって必ずしも合格がもらえるとは限りませんが、面接中には話している内容だけでなく、立ち振る舞いや話し方もチェックされている場合があります。

この記事では、面接のおおまかな流れと受付から退室までのマナーや、当日までに準備しておくべき持ち物について、解説します。

必要以上に気にしすぎて固くなりすぎる必要はありませんが、面接官からみて最低限のラインはクリアできるよう、気をつけるべきポイントをおさえておくようにしましょう。

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就活面接の全体の流れとマナー

はじめに、就職活動における面接の基本的な流れとマナーをご紹介します。
面接の流れはおおまかに以下のとおりです。

  • ①受付
  • ②待機室
  • ③入室(ノック・お辞儀)
  • ④面接
  • ⑤退室

それぞれみていきましょう。

①受付

ここからは、面接会場に到着してから受付までの、基本的なマナーを紹介します。

面接会場の到着:10分前がオススメ

面接会場には、早めに到着することが大事ですが、早すぎても良くありません。

なぜなら、別の面接がスケジューリングされている可能性があり、指定時間の30分前などに到着してしまうと、受付の人も「どこで待ってもらおうか」と対応に困るからです。

10分前くらいの到着を心掛ければ、企業に迷惑をかけることは少ないでしょう。

受付での振る舞い

受付に向かい、面接の件で来社した旨を伝えます。
主に以下のことを伝えましょう。

  • 大学名
  • 氏名
  • 受けにきた選考が何か(一次面接、説明会など)
  • 約束の時間

②待機室

直接応接間に通されることもありますが、企業や面接の形式によっては待合室で待機するよう指示を受ける場合があります。

長時間待つことも考えられますので、お手洗い等は事前に済ませておくといいでしょう。

また、待合中にスマートフォンを触ったり、他の応募者と雑談したりするのはNGです。

③入室

次に、入室時のマナーについてご紹介します。入室時に気をつけるべきポイントは「ノック」と「お辞儀」です。

ノック

面接室へ入室するときも、いきなりドアを開けるのではなく、入る前にノックしましょう。
ノックは3回、心を落ち着けてゆっくりと行いましょう。

「どうぞ」や「お入りください」などと声をかけてもらえたタイミングで扉を開けて入室します。

お辞儀

特別な指示がない限り、入室したら扉を閉めます。

その後面接担当者の方を向き、まずは「失礼いたします」と一礼して椅子へ向かいます。
「〇〇大学の▲▲です」と名乗り、「よろしくお願いいたします」と再度お辞儀しましょう。

面接官が「おかけください」と声をかけてくれたタイミングで着席します。

④面接

面接中は背筋を伸ばして、はきはきと、面接官の目を見て話すことが大切です。

しかし、完全に目が合った状態では緊張してしまいますよね。

面接官と距離がある時にはネクタイの結び目を、面接官と少し近い時は相手の鼻か眉間当たりを見るようにすると、比較的リラックスした状態で受け答えすることができるでしょう。

⑤退室

ここからは、面接会場から退室し帰るまでの、基本的なマナーを紹介します。

退出時はドアで再度挨拶

面接が終わったら、「本日は貴重なお時間いただきありがとうございました」といってから、席を立ちます。

部屋を出る前に、もう一度面接官に向かって「本日はありがとうございました。失礼いたします。」と言っておくと「失礼だ」と思われることはないでしょう。

最寄り駅まで油断しない

面接会場によっては、社員の方とすれ違う可能性があるので、部屋から出てもスマートフォンは触らない方がいいです。

常に見られているかもしれないという気持ちをもって、面接会場の最寄り駅で電車に乗るまでは、油断せずに帰るようにしましょう。

企業によっては、基本的な就活面接マナーだけでは何とかならない場合もある

企業の体質や規模によっては、要点を押さえるだけでは通用しない場合もあります。

例えば、銀行などの保守的な金融業界では、マナーに対しての要求水準が高いため、上記で紹介した要点を押さえておくだけでは、少し浮ついていると思われてしまうかもしれません。

また航空業界などの高度な接客スキルを問われる業界も、マナーを厳しく見る傾向があるようです。

自分が行きたい業界をしっかりと研究し、どんな人材が求められているのかを把握しておくようにしましょう。

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就活面接のマナー【言葉遣い編】

続いて、面接時の言葉遣いについて押さえておくべきポイントをご紹介します。

ここではよく使う敬語表現と気をつけるべき敬語表現をチェックしていきましょう。

よく使う敬語表現

敬語には大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。場面ごとに、この3つを上手く使い分けるようにしましょう。

尊敬語…相手を敬うときに使う表現
【よく使う表現】おっしゃる、いらっしゃる、くださる、お読みになる…など

謙譲語…自分がへりくだることで相手を敬う表現
【よく使う表現】拝見する、伺う、存じ上げる、いただく、申し上げる…など

丁寧語:相手と自分の立場にかかわらず言葉を丁寧にする表現
【よく使う表現】します、わかりました、読みます、いきます…など

気をつけるべき敬語表現

敬語表現の中には間違いやすいものもあります。特に二重敬語には注意しましょう。

二重敬語とは、同じ種類の敬語を重複して用いることを指します。
よくある間違いの例として、次のようなものがあげられます。

・おっしゃられる→尊敬語「おっしゃる」と「られる」の二重敬語。正しくは「おっしゃる」

・〇〇社長様→役職は地位を表すため敬語にあたり二重敬語。正しくは「〇〇社長」

「お伺いする」「お召し上がりになる」なども厳密には二重敬語にあたりますが、現代で使用が定着してきていることから容認されているケースもあります。

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就活面接のマナー【服装編】

続いて、就職活動の面接における服装のマナーについてご紹介します。

ここではスーツ、私服、コート・上着、マフラー、かばん、腕時計などについてみていきましょう。

スーツ

リクルートスーツは、自分の体のサイズにあったものを選ぶようにしましょう。可能であれば、スーツ専門店で就活用に新調するのがおすすめです。デザインは流行りのものや奇抜なものは避け、シンプルなタイプのものを選ぶとよいでしょう。

着用の際は、メンズジャケットは基本的に1番下のボタンを外しておき、座るときにすべてのボタンを外します。ただし、面接時は時間のないケースも多いので、1番下のボタンを外しておくだけでも特に気にされないでしょう。一方、レディースジャケットはすべてのボタンを留めて着用します。

また、もしも企業からスーツに関して何かしらの指示がある場合は、素直に従うようにしましょう。

私服

企業によっては、当日の服装が私服指定の場合もあります。

「本当に私服で行って大丈夫なのか」と心配になるかもしれませんが、この場合も素直に指示に従いましょう。スーツを着ていて悪印象になることは少ないですが、場合によっては会場内で浮いてしまう場合もあります。

私服は、オフィスカジュアルのものを選びましょう。TPOをわきまえて、企業の雰囲気にあったものを着用してください。清潔感も心がけるとなお良いです。

コート・上着

寒い季節は、スーツの上にコートを着て面接に行くことがほとんどだと思います。

コートは、基本的に企業の玄関の外で脱ぐようにしましょう。少なくとも、受付をする前には脱いでおくのがビジネスマナーです。

複数の企業が入っているビルなどの場合は、屋内のエントランスで脱いでも大丈夫です。

面接会場では、コートは軽く折りたたんで、就活かばんの上に置きましょう。

もし、ハンガーラックや椅子にコートをかけることを勧められたら、お礼を伝えて、利用させてもらいましょう。勝手に使うのはNGです。

マフラー

冬場にはマフラーを着用することもあるかもしれません。着用する場合は、華美すぎるものは避け、落ち着いた色でコンパクトなものを選ぶようにしましょう。

また、マフラーもコートと同じタイミング(企業の玄関の外)で外すようにしましょう。面接後もすぐに着用せず、建物を出てから着るようにするのが基本的なマナーです。

かばん

面接時、かばんは基本的に椅子に座るタイミングで椅子の横に置くようにします。なるべく音を立てないよう心がけましょう。隣に空いている椅子がある場合でも、面接官から特に指示がなければ勝手にかばんを置かないようにしましょう。

床に置くときに倒れてしまわないよう、かばんを選ぶときは自立するタイプを選ぶと面接時に便利です。自立しないかばんを使用する場合は、椅子の脚に立てかけるようにして置くとよいでしょう。

腕時計

時間を確認するための腕時計もマナーのひとつです。

就活用の腕時計を選ぶときは、カジュアルすぎるものや派手なものは避け、なるべくシンプルなデザインのものを選ぶようにしましょう。時間を確認しやすいように、文字盤もわかりやすいものにすると良いです。

ベルト部分は革なら黒か茶色のもの、金属の場合はシルバーのものがベターです。

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就活面接のマナー【持ち物編】

基本的な就活面接の中でのマナーは上記で説明しましたが、気候や天気によって会場に持ち込むものが変わるケースもあります。

ここでは、持ち込むことが多い「傘、マスク」の扱い方のマナーについてお伝えします。

雨の日に面接に向かう際に気をつけたいのが傘のマナーです。

大切なのは、企業のある建物や面接会場を水で濡らさないことです。傘立てや傘袋がある場合は、必ず使うようにしましょう。

もし、面接会場に傘を持ち込まなければならない場合は、いすの横に置いた就活かばんと並行になるようにして、邪魔にならないように置きましょう。

おすすめは、カバンに入る大きさの折りたたみ傘を入れておくことです。濡れた折りたたみ傘を入れるためのビニール袋も持参しておけば、使用後の傘も就活かばんに入れることができます。

出かける時の雨の強さに応じて、長傘にするか折りたたみ傘にするかは選びましょう。
なお、傘は派手なものは避けた方が無難です。フリルや装飾のついていないものを選びましょう。

マスク

2023年3月13日以降、マスクの着用は個人の判断に委ねられるようになりました。

新型コロナウイルスの流行以前は、面接の際はマスクを外すことがマナーでしたが、現在は着用したままで問題ないケースが多いようです。
しかし、面接は本来お互いについて詳しく知り合うことが目的です。

各社ごとに、考え方が異なる可能性がありますので、マスク着用に関しては、その都度確認をするようにしましょう。
もし、ご自身がマスクを着けていたい場合も、希望を伝えて問題ありません。

タイミングとしては、入室後の自己紹介で名乗った後などが良いでしょう。「マスクは着けたままでもよろしいでしょうか?」と確認しましょう。

なお、マスクの素材や色柄については、はっきりしたルールはありませんが、服装と同様、最も大切なのは清潔感です。白や水色、薄いグレーで単色のものが無難です。

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かばんに入れておくと印象がよいもの

面接には、指定された持参物を持っていくのが大前提ですが、もしもの時のためや、持っておくと便利なアイテムもあります。いくつかご紹介します。

  • 履歴書作成キット
  • A4サイズのクリアファイル
  • シンプルな筆記用具

履歴書作成キット

万が一、履歴書を忘れてしまったり、汚して提出できなかったりした場合、面接を受けることができなくなる可能性が高いです。

出発前にしっかり確認することが大前提ですが、いざという時のために作成キットを就活かばんに入れておくと安心です。

履歴書を忘れてしまった時に、あると便利な「のり・ハサミ・USB」

履歴書の証明写真を忘れてしまった場合に対応するために、「のり・ハサミ」はカバンの中に常に入れておくと便利です。

さらに履歴書のデータが入ったUSBがあれば、近くのコンビニで即席の履歴書を作成することができます。

かさばることもないので、万が一のために就活用のかばんに入れておくことをおすすめします。

A4サイズのクリアファイル

就活面接では、面接前後で、会社資料をもらえることがあります。また、次回持参が必要な書類を渡されることもあります。

書類をそのままかばんに入れると、グシャグシャになってしまうので、A4サイズの書類が入るクリアファイルがあるといいでしょう。

シンプルな筆記用具

服装はしっかり清潔感があるのに、カバンから派手なキャラクターもののペンが出てきたら、悪目立ちしてしまう可能性があります。

営業職など、社外のお客様に対応する仕事では、持ち物も含めて、お客様から評価を受けます。持参物もビジネスマナーの1つとなりますので、メモを取る際に使う筆記用具は、シンプルなものを選ぶことをおすすめします。

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就活面接のマナー【オンライン編】

続いて、就活面接におけるオンライン時の場合のマナーをご紹介します。

  • 静かな場所で
  • 背景はきれいに
  • 映像とマイクは事前にチェック
  • 集団面接で指示があった場合はミュートを使う

それぞれみていきましょう。

静かな場所で

オンライン面接を受ける際は場所選びも重要です。できるだけ静かな場所で受けるようにしましょう。周囲がうるさくなく、音声が鮮明に聞こえる場所であることがポイントです。
基本的には、自宅や大学などからの参加がよいでしょう。

また、どうしても外出先から受けなければならない場合は、改札外にリモート用の貸し出し個室が用意されている駅もあるので利用を検討してみてください。

背景はきれいに

背景もオンライン面接で気をつけるべきポイントのひとつです。

使用するツールによってはバーチャル背景を設定できるものもありますが、できるだけバーチャル背景は使わないようにし、白い壁など落ち着いた雰囲気の場所が映るように配慮しましょう。見える部分に余計なものや人が入らないようにすると良いです。

相手も自分も集中して面接ができるよう、自宅や大学で受ける際も雑多でない環境で行うことをおすすめします。

映像とマイクは事前にチェック

面接時にいきなりパソコンを立ち上げると、通信トラブルがあった場合に相手を待たせてしまう可能性があります。準備の一環として、使用するデバイスの映像とマイクは事前に必ずチェックを行うようにしましょう。

万が一映像やマイクに不具合があった場合、対処に時間を要してしまう可能性もあるため、目安として面接1時間前までにはチェックすることをおすすめします。土壇場になって慌てることのないよう、しっかり準備を行いましょう。

集団面接で指示があった場合はミュートを使う

近年では、集団面接をオンライン上で行うケースも増えています。

集団面接では複数人が参加するため、声が重なってしまわないようにミュートを使うことも多いです。面接官から他の人が話す場合はミュートするなどの指示があった場合、必ず指示に従いましょう。

ミュートに限らず、使用しそうな機能は一度操作をチェックしておくとスムーズです。

また、万が一ミュートが外れてしまっても進行の妨げにならないよう、静かな環境を準備することも大切です。

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就活での面接マナーは基本を押さえればOK

マナーを意識するあまり、面接の回答がうまくできなかったり、本来の力が発揮できなかったりする場合は、「守るべきマナーの優先順位」を決めてみることをおすすめします。

マナーは、検索すればいくらでも出てきますが、滅多に使う機会がないものや、それをする理由が不明瞭なものは、マナーの優先順位が低いケースがほとんどです。

一方で、多くのマナーに関するサイトでも伝えていることは、一般的に共通認識である可能性が高いため、押さえておくようにしましょう。

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就活面接のマナーに関するよくある質問

最後に、就職活動の面接におけるマナーに関するよくある質問にお答えします。

マナーはどこまで守るべき?

マナーは明確な線引きがあるわけではないので、どこまで守るべきか難しいところもあります。

しかし、本来マナーとは、「お互いが気持ちよく過ごすための振る舞い」のことです。

例えば、ドアをノックせず、突然知らない人が「こんにちは!」と入室してきて自己紹介を始めたら、面接官でなくても困惑してしまいますよね。相手を困惑させてしまっているため、これはマナー違反です。

一方で、敬語を少し間違えてしまったからといって、相手を怒らせてしまう事はめったにないと思います。なぜなら、前後の文脈から伝えたい内容の大半は伝わっていますし、わざと間違えたと思われることは基本的にないからです。

このように、多少マナーを誤っても問題にならないこともあります。

受付は何分前に済ませるべき?

受付は遅すぎず早すぎないタイミングで行いましょう。

具体的には10分前を目安に済ませるのがベストです。遅刻はもちろん厳禁ですが、逆に早すぎる場合も迷惑がかかってしまう可能性があるため注意しましょう。

面接の部屋では下座に座るべき?

面接室に入室するとき、上座や下座が気になってしまうかもしれません。

しかし、企業側から指示がある場合がほとんどですので、基本的には気にしすぎずに案内された場所に座れば問題ありません。もし自分から座る場合は、なるべく入り口に近い席(下座)から座るようにしましょう。

面接に関するマナーの詳細を更に知りたい方は下記をご覧ください!
他の就活生は知らない!面接を有利に進めるマナー

まとめ

以上、面接のおおまかな流れと受付から退室までのマナーや、当日までに準備しておくべき持ち物について、解説しました。

マナーは社会に出るうえで最低限身に着けておく必要があります。

しかし、テンプレとして型枠にはめてしまうと、本来の自分が表現できず、言いたいことが伝わらなかったり、ぎこちなさだけが相手に伝わってしまいます。

今回紹介したことを踏まえて、友達や家族とリハーサルをしながら、自然体で受け答えができるようになっておくと良い結果につながるでしょう。

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