みなさんは、就活面接のマナーに自信がありますか?
「あります!」と答えた人も、ちょっと待ってください。
確かに面接で席に座るタイミングや、「貴社」と「御社」の使い分けなどのマナーは就活本で分かりますが、意外と細かいマナーは知らないことも多いんです。
……と言うと脅しのようになってしまいますが、逆に言うと、周りが知らないマナーだからこそ知っていたら差がつくところでもあります!
ちょっとした振る舞いで好印象を残せて就活面接を有利に進められる、なんてことも。
今回はそんな意外と知らない就活面接のマナーについてまとめました。
目次
上座・下座
就活の面接用にセッティングされた部屋だと、学生の座る席が決まっているので迷うことはありません。
ですが、待ち時間や実際の面接で、普通の会議室や応接室が使われることも多いんです。
就活面接用でない部屋の場合、特に企業側からの指示がなければ下座に座るのがマナーです。
基本的に、入り口に近い席が下座になります。
会議室の場合
ソファ席の場合
応接室など、ソファ席ではココが下座になります。
エレベーターに乗る時
面接後に人事が見送りをしてくれたり、違う階に一緒に移動したりすることも多く、エレベーターに乗る機会は意外と多いんです。
目上の人とエレベーターに乗る時には、乗り降りのタイミングなどのマナーが決まっています。
ただし就活生側が来客扱いされることも多いので、状況に応じて振る舞いましょう。
上・下座の順番
エレベーターにも上座・下座が存在します。
下座は操作盤の前です。
少人数で乗る時には特に気を付けましょう。
また、エレベーターの乗客が自分たちだけかどうかで、動作も変わります。
自分たちだけの時
自分が先に乗って「開」ボタンを押します。
降りる時も「開」ボタンを押し、目上の人に先に降りてもらうのがマナーです。
他に客がいる時
エレベーター内に先客がいる場合には、扉を手で押さえ、目上の人に先に乗り降りしてもらいましょう。
名刺交換
最近は就活の面接でも、社員さんから名刺を渡してもらえるシチュエーションが多いです。
大抵の学生はもらい慣れていないからこそ、名刺を受け渡す際のマナーがきっちりしていると好印象ですよね。
手順 (自分が名刺を持っていない場合)
1.右手で名刺をもらう
2.左手を添えて胸の高さに持つ
3.「頂戴いたします」とお辞儀する
手順 (自分も名刺を渡す場合)
1.右手で名刺を差し出す
2.左手で名刺をもらう
3.右手を添えて胸の高さに持つ
4.「頂戴いたします」とお辞儀する
※文字に指が掛かるのはマナー違反です。気を付けましょう。
※名前の読み方が分からない場合は、この時に確認しましょう。
もらった後
机がある場合は、着席後に自分から見て左側に並べるのがマナーです。複数人いる場合には、席順に並べます。
交換した相手が一人だけで、自分が名刺入れを持っている場合は、もらった名刺を名刺入れの上に載せて置くと丁寧です。
就活面接でも、自分の名刺は持っていると便利です。
ただ、面接する社員は就活生が名刺を持っているとは期待していないので、「持ち合わせがなく申し訳ございません」など断ってからもらえば大丈夫です。
電話応対
面接前後は電話でのやりとりが多くなりますよね。
電話だと慌てがちでトラブルも多いので、よくあるシチュエーションでのマナーをいくつか覚えておくと便利です。
相手の声が聞こえない時
「聞こえません」「大きな声で話してください」というニュアンスの言葉はマナー違反にあたります。
「失礼ですが、お電話が少々遠いようです」と言いましょう。
それでも改善されない場合は、「後ほどこちらから掛け直します」と言って掛け直します。
電話が切れた時
電波状態が悪い時など、途中で電話が切れてしまうトラブルもあり得ます。
そんな時は、目下である就活生の方から掛け直す方が良いでしょう。
自分の方に非がある場合は掛け直した際、特にしっかり謝罪します。
間違いがちな敬語
振る舞いがきちんとしていても、言葉遣いが間違っていると一気に悪印象になってしまいます。
バイト敬語が普及しているせいで、学生の間では敬語だと思っていたものが逆に失礼になることも多いので、気を付けましょう。
「させていただく」
年の離れた人は嫌うことも多い言い回しです。「いたします」などに言い換えた方が無難です。
「おっしゃられる」
「おっしゃる」で十分。二重敬語になっていて、かえって失礼にあたります。
「ご苦労様です」
「ご苦労様」は目上の人から目下の人にかける言葉です。正しくは「お疲れ様です」。
「了解しました」
「了解」も目上の人がOKサインを出す時の言葉です。「承知いたしました」を使うようにしましょう。
まとめ
意外と知らないことも多かったのではないでしょうか?
就活面接では、少しの振る舞いが差を生みます。
きちんとしたマナーを身に着けて、自信をもって面接に臨んでくださいね。
【参考文献】
高畠真由美著・ナツメ社「秘書検定2・3級最短合格テキスト&問題集」