突然ですがみなさん、内定を複数もらった場合に企業を選ぶ「決め手」って何ですか?
僕が就活生だった頃の決め手は「人間関係」でした。
就活生の多くは複数内定の中から企業を選ぶことになります。
就活において内定を取ることももちろん大切ですが、この企業選びも非常に重要です。
ここを適当に済ませ企業を選んでしまえば、入社後とても苦しむことになります。
いわゆるミスマッチというやつですね。
そこで今回は「就活生の入社の決め手」について解説します。
複数内定後の入社企業選びに悩んでいる方は、参考にしてくださいね。
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目次
1章 就活生の入社の決め手ランキング!アンケート結果まとめ
まずは日本全国にいる就活生が入社の決め手として、何を基準にしているのかについて知ってもらいたいと思います。
2020年卒を対象に、就職先を確定する際に決め手となった項目を調査した結果は以下のとおりでした。
リクルートキャリア 就職みらい研究所
第1位「自らの成長が期待できる」という項目でした。
つまり「自己成長」ということですね。
2位以降に圧倒的な差をつけての1位ということで、就活生の多くが自己成長を基準にしていることがわかります。
また、2019年卒に比べても9ポイント上昇していることから、企業選びにおける自己成長への期待は大きくなっているといえます。
2位以降についても「福利厚生や手当の充実」「希望する地域で働けるか」などが上位を占めており、学生は企業の規模や知名度よりも働きやすさや環境などを重視していることがうかがえますね。
2章 【補足】転職者の入社の決め手を見ることの方が重要
新卒で入社する就活生の企業の決め手について「自己成長」を重視していることがわかりました。
ただ、僕は新卒の就活生が考える決め手を見るより転職した人達の入社の決め手を見ることの方が重要だと思っています。
なぜなら、一度社会人を経験した人達の価値観によるものだからです。
厳しいようですが、新卒の就活生は社会人のリアルは知らないですよね。
転職する理由は人によってさまざまですが、共通していえることは「前職よりも良い企業で働きたい」と考えていることです。
また転職には当然リスクも伴うため、あらかじめ色んな情報を集めた上で転職先を決めています。
そのような転職者が企業を選ぶ基準というのは、新卒就活生が選ぶ基準よりも現実的でリアルな働き方をイメージしたものになるんですね。
だからこそ、イメージしたとおりの働き方をする上で、転職者の入社の決め手の方が重要だといえます。
転職者の入社の決め手については、転職の口コミサイトで企業ごとに確認することができます。
ちなみに口コミサイトの情報が全て正確とは限りません。よって複数の口コミに目を通して、多く言及されている内容を信頼するなど工夫も必要です。
就活生であっても入社する企業を決める際は、口コミサイトを見て転職組の入社の決め手を確認しておきましょう。
3章 僕の入社の決め手は「人間関係」が9割
今の就活生が何を決め手にしているのかは理解してもらえたかと思います。
では、就活を実際に経験した僕は何を入社の決め手にしたのか。
僕は「人間関係」が決め手の9割を占めていました。
僕が人間関係を重視した理由は以下のとおりです。
【僕が人間関係を決め手にした理由】
- 自己成長につながるから
- 仕事はチームでするものだから
- モチベーションを左右するから
自己成長につながるから
就活生の入社の決め手ランキング1位は「自己成長」でしたよね。
つまり、仕事を通して自分自身のスキルアップにつなげたいということです。
じゃあ、スキルアップをするために必要なことは何か。
僕は良好な人間関係だと思います。
新入社員がスキルアップをするための方法は2つあります。
1つ目は「自分自身で勉強し知識をつけること」です。
自社商品のことや営業トーク、事務処理能力など学ぶべき知識は無限にあります。
でもこれって、限界がありますよね。
その企業における経験や知見がスキルアップに必要な部分が必ずあります。
そこで登場するのが2つ目の「先輩や上司から学ぶこと」です。
仕事をしていて「こういった場合はどうするべきか」という場面は多々あります。
自分で調べて解決するのも大事ですが、一番効率が良いのは目の前にいる先輩や上司に教えてもらうことですよね。
そして、これを実現するためには良好な人間関係が必須です。
聞いても教えてくれない、自分で考えろと言われてしまうような人間関係の企業だったら、成長しようにもできませんし、非常に効率が悪いです。
だからこそ、自己成長を成し遂げるためにも人間関係は重視すべきだと考えました。
仕事はチームでするものだから
僕が新卒で入社したのは大手食品会社でしたが、食品業界に限らずどの業界・どの企業でも一人で仕事を進めることはできません。
一人で仕事が進むなら、わざわざ企業などといった組織を作る必要はなくて、フリーランスとして仕事すればいいわけですからね。
チームで仕事をするということは、常にコミュニケーションや連携が求められるということです。
つまり、仕事を進める前提として人間関係が構築されていないといけません。
想像してみてください。
「この仕事をしよう」と考え、実行するには上司Aに許可を取る必要があったとします。
しかしAに提案しても否定され、揚げ足を取られ、全く許可が出ない毎日。
ただ許可が出ないだけなのに、周りからも仕事ができない奴と認識される。
こんな毎日、辛すぎませんか?
でも現実にこういう経験をしている社会人もいるんです。
原因は人間関係です。
僕は絶対こうはなりたくなかったですし、頑張った分は正当に評価されたかった。
そのためには人間関係の良い環境が必要だと考えました。
モチベーションを左右するから
仕事をするうえで日々のモチベーションはとても重要です。
毎朝起きて、「よし、今日も頑張るか」と思えるか「会社行くの嫌だな」と思うか、何十年と続く社会人生活の毎日をどちらにするかは大きいですよね。
そのモチベーションを左右するのが人間関係です。
どんなに好きで得意な分野の仕事でも、常に周りに気を遣い、言いたいことも言えない中で仕事をするのは苦しいものです。
逆に、苦手で未経験分野の仕事でも、常に周りに相談しながらアドバイスをもらい、自分の意見も伝えることができる環境なら乗り越えることができますよね。
1週間のうちの5日間は会社に行って誰かと一緒に仕事をしなければならないんです。
つまり、人生の中で仕事が占める時間の割合はとても大きい。
その時間をモチベーション高く過ごすのか、苦痛と感じながらただ時間が経つのを待つのか、それを左右する大きな要因は人間関係なので、僕は最重要視しました。
ただし、「人間関係」で選ぶことはリスクも!
ここで少しだけ補足させてください。
僕は、僕自身が最も後悔しない選択のために「人間関係」という指標を最重視しました。
しかし、これにはリスクもあります。
1つ目は、「人間関係が良い」と判断した人とは働けない可能性もあるということ。
大きな会社になればなるほど、選考で出会った人と一緒に働く可能性は低くなります。
また、その人がすぐに退職する可能性もありますよね。
誤解されないように補足しますが、僕が重要視した「人間関係」とは、「仲良しになれそうな人と働きたい」ということではありません。
仕事をする上で大切にしていることや、成し遂げたいことが、自分と似ている人が多い会社であれば、気持ちの良い人間関係で働けるはずだ…
という意味で、「人間関係」を大切にしていました。
ですので、1つ目のリスクは僕にとってはリスクではなかったですが、もし「ピンポイントで仲良くなれそうな人と出会ったから」という理由で入社を決めようしている人がいたら、このリスクのことを考えて欲しいと思います。
2つ目は、「人間関係」を選考の中で見極めるのは簡単ではないということ。
大体の場合、1社の選考の中でしっかりお話できる社員の方の数は10人以下。
しかも社員の方から話を聞ける機会は限られています。
自分が納得できるだけの話を聞ける場がない場合、内定後の面談などをお願いした方がいいかもしれません。
また人に魅力を感じたらその人が共感している会社の考え方・社風を聞くことで会社理解にも繋がりますので、話を聞いてみることもおすすめです!
4章 NGな入社の決め手について
入社の決め手について、ランキングや僕自身の経験などを紹介してきましたが、間違いなくこれが正解というものは存在しません。
しかし、「これはNG」というものはあります。
僕が考える「これだけはやめといた方がいい」入社の決め手については以下のとおりです。
【NGな入社の決め手】
- 就活に疲れたから
- 親に言われたから
- 一番最初に内定をくれたから
就活に疲れたから
就職活動って、早い人は3年生の夏ぐらいから本格的に動いていますよね。
そして終わるのは4年生の夏くらいなので、1年以上の長期戦になります。
これだけ長期戦なので、ほとんどの人は内定が出る時期には疲れ切っているんですね。
だからこそ、内定が出た際には「もう就活したくないからここでいいや」となってしまう人も多くなります。
でも一度冷静になって考えてみてください。
就職活動の1年ちょっとを苦しむのと、卒業してから何十年と続く社会人生活を苦しむの、どっちを選びますか?
確かに就活生の時は社会人になってからのことより、今の苦しさから早く抜け出したいと思うかもしれません。
でも、全然イメージと違った企業に入社し毎日苦しむ方が何倍も辛いことなのは間違いありません。
だから、就活に疲れてしまった時も社会人として働いてる姿をイメージして「本当にここでいいのか」を本気で考えて企業を決めてください。
妥協して企業を選んだら必ずミスマッチが起こりますよ。
親に言われたから
一番身近な社会人は親ですよね。
だからこそ、就職活動においても親に相談することはあるでしょうし、親の意見も貴重な情報の一つです。
でも、親の意見を入社の決め手にするのは違います。
最終的に企業を選ぶ決め手は、必ず自分自身の決断であるべきです。
だって、実際にその企業で働くのは誰ですか?
イメージとは違ったことで苦しむのは誰ですか?
全てあなた自身なんです。
だからこそ、それらの責任を全て自分で背負えるように、入社する企業は自分自身で選ぶべきです。
また、親世代の頃の就職活動と今の就職活動は全く異なるものです。
全てを否定するわけではありませんが、親の意見は参考程度に留めておくのがいいと思います。
今の就職活動や選考を受けた企業については、確実に親よりもあなた自身の方が詳しいわけですからね。
一番最初に内定をくれたから
真面目で素直な就活生ほど陥りやすいのが「最初に内定をくれた」という理由で企業を選んでしまうことです。
内定をもらって以降、多くの企業では内定者研修や同期懇親会、若手社員との懇談会などが開催されます。
人事担当者などと関わる機会が増えれば増えるほど「お世話になってるから断わりにくいな」という思いになりやすいです。
しかし、そんな理由で企業を選ぶべきではありません。
企業側は他企業の選考を受けていることも知っているため、他企業に入社してしまわないように必死にアピールしているんです。
だから内定者に対し、不親切に扱うようなことはしません。
実際僕も聞いたことがある話ですが、入社するまではとても親切だった社員の方々が入社以降は態度が一変したなんてことも現実に起きています。
そのような点を理解したうえで、内定を獲得した企業を公平な目線で見比べ、最終的に入社する企業を決めるようにしてください。
5章 入社の決め手を企業から聞かれた時の回答例文
入社する企業が決定しそれを企業に伝えた際、企業側から「決め手は何?」と問われる場合があります。
また最終面接においても、内定が出たらどうするかを問われ承諾する旨を伝えると「決め手は何?」と問われることがあります。
回答について何も考えていないと、めちゃくちゃな内容になってしまい入社前から評価は下がってしまうかもしれませんし、最終面接なら内定をもらえない可能性もあります。
そこで今回、企業から入社の決め手を聞かれた際の回答例文をいくつか用意しました。
ぜひ参考にしてみてください。
【入社の決め手回答例文①】
私が御社に入社を決めたのは、社員の方が魅力的な方ばかりだったからです。
企業説明会や選考の各段階において、多くの社員の方と関わらせていただきました。
そして、どの社員の方も共通して生き生きと働かれている姿が非常に印象に残っています。
若い方から管理職の方まで、全ての社員がこれだけ生き生きと仕事ができる環境とはどのようなものなのか、私自身も入社してぜひ体感したいと思い、入社を決心しました。
【入社の決め手回答例文②】
私が御社に入社を決めたのは、イメージしていた理想像に最も合致していたからです。
志望動機においてもご説明いたしましたが、私の企業選びの軸は◯◯です。
選考が進むなかで多くの社員の方と関わり、御社に対する理解は深まったと自負しております。
そして、御社の環境や社風はまさに私の企業選びの軸に合致していると感じました。
以上のことから、御社への入社を決心しました。
6章 本記事のまとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
入社する企業を決めるのって、人生においても大きなターニングポイントになるので、みんなが悩むものですよね。
そして誰もが正解を探したくなるものです。
でも、先ほども言った通り企業選びに正解はありません。
「この企業なら間違いなく自己成長ができる」と確信して入社しても、成長できる環境が全くないかもしれません。
じゃあどうするべきか。
正解がないのなら、せめて後悔だけはしない選択をするべきです。
そのためには、今のあなた自身の価値観を基準に決めるのがベストだと思います。
価値観は常に変化するものなので、入社して数年すれば「この企業じゃないかも」と思う日がくるかもしれません。
そのときに「入社を決めた当時の自分は〇〇を大切にしてこの企業に決めたんだから後悔はない」と思える選択をしてほしいと思います。
そのような選択ができるための情報をOfferBoxさんや僕が運営する就活攻略論では発信しています。
1人でも多くの就活生が「この企業に入社して良かった」と思える未来を就活マンは願っています。
(書いた人)
就活マン/藤井智也
・就活攻略論:https://shukatu-man.hatenablog.com/
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累計500万PVの就活ブログ「就活攻略論」を運営。中堅大学から大手食品企業に入社した全技術をブログにて執筆している。