
就活では「大切にしている価値観」を明確にすることが、選考を進めるうえで重要です。自分の価値観を理解しておくと、志望動機や自己PRの説得力が増すだけでなく、企業との相性を見極めやすくなります。
そこで本記事では、大切にしている価値観の一覧・就活で聞かれる理由・メリット・見つけ方・深掘りのポイント、そして面接での伝え方まで、段階的に解説します。回答例も紹介し、実践的に活用できる内容を網羅しました。「大切にしている価値観」を魅力的に伝えたい方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
就活における「大切にしている価値観」とは何?
就活における「大切にしている価値観」とは、自分が物事を判断するときの基準であり、行動や意思決定の軸となる考え方を指します。たとえば「誠実さ」を重んじる人は正直な姿勢で信頼を築こうとしますし「挑戦」を大切にする人は、困難に直面しても積極的に挑み続けるでしょう。
このような価値観は日々の行動だけでなく、キャリア選択にも直結します。たとえば、社会貢献を重視する人が環境や福祉に関わる企業を選ぶように、志望先との相性を考える際にも重要な要素です。
自分の価値観を理解して言語化できれば、志望動機をより説得力のあるものにし、選考が通りやすくなったり、学生自信も納得感のある就職活動につなげられるでしょう。
就活の軸との違い
「価値観」と「就活の軸」は混同されやすいですが、それぞれ意味は異なります。価値観は、自分の生き方や行動を支える根本的な指針で、どんな状況でも揺らぎにくいものです。一方で、就活の軸は企業選びやキャリアを考える際の具体的な判断基準を指します。
たとえば「チームワーク」を価値観として重んじている人なら、就活の軸は「人との協力や関わりを大切にできる職場」といった形に落とし込まれるでしょう。価値観を基盤に就活の軸を設定すれば、応募先の選定に一貫性が生まれ、志望動機や自己PRの説得力を高めやすくなります。
就活における「企業選びの軸」については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご確認ください。
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就活で使う「大切にしている価値観」の一覧
就活で「大切にしている価値観」を問われたとき、何を答えるか迷う人は多いでしょう。以下の表では、代表的な価値観とその特徴を整理しました。自分に当てはまるものを見つけ、過去の経験や具体的な行動とあわせて伝えることで説得力が増します。
| 大切な価値観 | 特徴 |
|---|---|
| 信頼 | 誠実な行動を積み重ね、周囲から信頼を得る |
| 誠実 | 正直で真摯に向き合い、誠意ある対応を心がける |
| 努力 | 目標達成に向けて継続的に努力を惜しまない |
| 向上心 | 常に学びを求め、自己成長を追求する |
| 協調性 | 周囲と協力し合い、チーム全体で成果を出す |
| 思いやり | 他者の立場を理解し、良好な関係を築く |
| 責任感 | 任されたことに最後まで責任を持って取り組む |
| 挑戦 | 新しいことに積極的に取り組み、前進する |
| 感謝 | 感謝の心を忘れず、人間関係を大切にする |
| 創造性 | 新しい発想で課題解決や改善に貢献する |
必ずしも一つに絞る必要はなく、複数の価値観を状況に応じて使い分けても構いません。自分の軸を明確にして、志望動機や自己PRにつなげていきましょう。
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就活で「大切にしている価値観」を聞かれる理由
就活で「大切にしている価値観」を聞かれるのには、以下4つのような理由が考えられます。
- 会社の方向性と合致しているか知りたいから
- 仕事内容に適性があるか知りたいから
- 社風とのマッチ度合いを知りたいから
- 入社後どのように振る舞うか知りたいから
会社の方向性と合致しているか知りたいから
企業は、学生が持つ価値観が、会社の方向性と合致しているかを確かめようとしています。会社の方向性と学生が目指す将来像の相性確認が評価のポイントです。
事前にこのような点を確かめるのは、学生が目指す将来像をその会社で実現できなければ、お互いに損をしてしまうためです。
入社後になって自分の目指す将来像が実現できないと気づき、他の企業に転職してしまうリスクを防ぐため、学生が持つ価値観と、会社の方向性が合致しているかを就活段階で確かめています。
仕事内容に適性があるか知りたいから
企業が就活で価値観を聞くのには、仕事への適性を確かめる目的もあります。
たとえ学生が持つ価値観と、会社の方向性が合致していたとしても、必ずしも仕事内容に適性があるとは限りません。会社の方向性と合致する人材、さらには会社に利益をもたらしてくれる人材を採用するため、企業は学生の価値観から仕事への適性を見極めているのです。
もちろん価値観だけで、すべての適性を知ることはできませんが、何を基準に物事を判断してきたのかを問うことで、実際の業務で能力を発揮できる可能性が高いのかを確かめられます。
社風とのマッチ度合いを知りたいから
社風とのマッチ度合いを確かめるのも、価値観を聞く理由の一つです。
いくら能力の高い学生であっても、社風と人柄があまりにも合わなければ活躍を期待できません。たとえば協調性を重視している会社なのに、個人ワークが得意な学生を採用しても、思うように能力を発揮できず早期退職につながるリスクが高まります。
早期退職となれば採用にかけたコストや時間が無駄になってしまうため、企業は価値観を聞くことで、社風とのマッチ度合いを事前に確かめているのです。
入社後どのように振る舞うか知りたいから
価値観に関する質問には、学生が入社後にどのように振る舞うかを確かめる意図もあります。
ここで言う”振る舞い”とは、組織の中での個人的立ち位置や役割のことです。組織をグイグイと引っ張ってくれるリーダータイプなのか、それとも周りの人が働きやすい環境を整えてくれるサポーター的存在なのかといったように、どんなタイプなのかを見極められています。
面接では、どのタイプに分類されるかによって評価が変わるわけではないため、自分のタイプを自身でよく理解し、その強みをアピールすることが大切です。
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就活で「大切にしている価値観」を明確にしておく5つのメリット
就活を進めるうえで「大切にしている価値観」を明確にしておくと、主に以下5つのメリットがあります。
- 企業とのミスマッチが減り入社後の活躍につながるから
- 選考を受ける企業を絞れるから
- ESや面接で自信を持って説明できるから
- 説得力のある志望動機になるから
- どんな社会人になりたいかを描きやすくなるから
企業とのミスマッチが減り入社後の活躍につながるから
自分の価値観に合う企業を選ぶことで、入社後も活躍しやすくなります。
就活ではどうしても目先の内定を重視してしまいやすいですが、それ以上に大切なのは自分自身をよく理解して企業を選ぶことです。内定が取りやすいか否かではなく、自分の価値観に合っているかを基準に企業を選べば、入社後も長期的な活躍を期待できます。
反対に、価値観を深掘りしないまま就活を進めるのは危険です。仮に志望企業に合格できたとしても、入社後になってから自分の価値観と合っていないことに気づく場合があります。
選考を受ける企業を絞れるから
価値観を深掘りすると、選考を受ける企業を絞りやすくなるメリットがあります。
数十万、数百万にも及ぶ企業の中から、自分に合った企業を見つけるのは簡単ではありません。就活の軸がないまま企業を探すのは困難ですが、自分の価値観をはっきりさせたうえで企業を探せば、自分に合った企業を見つける効率が高まります。
入りたい企業がないまま選考に臨んだり、適当に何十社もエントリーしたりするような非効率な就活を避けるためにも、始めの段階で自分の価値観は明確にしておきましょう。
ESや面接で自信を持って説明できるから
価値観を深掘りすると就活を効率的に進められるうえ、選考においても、ESや面接で自信を持って回答できるメリットがあります。
就活では、なんとなく良さそうな企業を見つけてから志望動機を考える、という学生も少なくありません。その点、自分なりの価値観をもとに企業を探した学生であれば、最初から就活の軸が定まっているため、志望動機も明確です。
志望動機が思いつかずに頭を悩ませる必要もなく、数ある企業の中からその企業を選んだ理由を、自信を持って説明できるでしょう。面接での回答もスムーズに出てくるはずです。
以下の記事では、ESで落ちてしまう理由について詳しく解説しています。ESの例文や対策まで解説しているので、ぜひあわせてご確認ください。
説得力のある志望動機になるから
就活で志望動機を伝える際、自分の価値観が明確であれば、その理由を一貫性を持って説明できます。たとえば「チームワークを大切にしている」という価値観を持っている場合、協力し合える環境で成果を上げる職場を志望する理由として、自然に結びつけられます。
価値観を基盤にすることで、単なる「この会社が好きだから」という抽象的な動機ではなく、具体的で説得力のある志望理由を作ることが可能です。企業側に自分らしさや適性を伝えやすくなるため、面接官の納得感も高まります。
志望動機が書けなくて困っている方は、ぜひ以下の記事で志望動機が思いつかない原因や探し方について、チェックしてみてください。
どんな社会人になりたいかを描きやすくなるから
自分の価値観がはっきりしていると、将来のキャリアプランを考える際の指針になります。たとえば「挑戦心」を重視している人は、新しい事業や役割に積極的に取り組める環境を選ぶことで成長しやすくなるでしょう。
反対に「安定」を大切にする人は、長期的に安心して働ける職場を軸にキャリアを構築できます。価値観を基準に企業や職種を選ぶことで、自分の望む働き方や目標に沿ったキャリアパスを描きやすくなり、入社後のミスマッチも防ぎやすくなります。
就活における「大切にしている価値観」の見つけ方
「大切にしている価値観」は、以下4つの方法で見つけられます。それぞれ詳細について確認してみましょう。
- 過去の経験を振り返ってみる
- 徹底的に自己分析をする
- 日々の思いや気づきを文章に書き出す
- 就活における価値観の一覧から共感できるものを見つける
過去の経験を振り返ってみる
自分の価値観を探す第一歩は、これまでの経験を振り返ることです。学生時代の部活やアルバイト、インターン、学業での挑戦など、成功や失敗の体験を思い返してみましょう。
その中で自分がもっともやりがいを感じた瞬間や、逆に苦労したときに大切にした判断基準に注目することで、自然と価値観が見えてきます。
どの行動や選択に喜びや納得感を覚えたかを分析することで、エントリーシートや面接で具体例として語れる材料が揃います。また、他者との関わりの中で意識した考え方や行動も、価値観として抽出できるでしょう。
過去の経験を振り返る際に、ぜひ実践して欲しいのが、「自分史」を作ることです。自分史は、生まれてから現在までの自分の半生を書いたものですが、幼少期を含め自分が経験した過去の出来事を時系列でまとめることで、自分の強み・価値感や行動タイプをより正確に分析できるメリットがあります。
詳しい作り方が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
徹底的に自己分析をする
自己分析は価値観を明確にするための重要な手段です。自分の強みや弱み、性格傾向、興味関心を整理することで、何を大切にして行動しているかが浮かび上がります。
自己分析には、SWOT分析やモチベーショングラフの作成、価値観カードの活用などさまざまな方法があります。時間をかけて深掘りすることで、自分の軸となる価値観が明確になり、志望動機やキャリア選択にも一貫性を持たせやすくなるでしょう。
自己分析をより深く、客観的に行いたい人には、OfferBoxが提供する自己分析ツール「AnalyzeU+(アナライズユープラス)」がおすすめです。心理学をベースにした本格的な診断で、100万人のデータをもとに自分の強みや行動特性、仕事における適性を数値化して把握できます。
自分では気づけない一面を客観的に知ることで、価値観やキャリアの方向性をより明確にでき、面接での自己PRにも一貫性を持たせられます。AnalyzeU+は無料で利用でき、結果はOfferBoxのプロフィールにも反映可能です。企業からインターンや本選考ののスカウト獲得にもつながる実践的なツールなので、ぜひ試してみてください。
日々の思いや気づきを文章に書き出す
日々の思いや気づきを文章に書き出す「ジャーナリング」は、価値観を整理するのに役立ちます。日記のようにできごとや感情を記録するだけでも、自分が何で喜びや満足感を得られるか、どんな状況でストレスを感じるかが見えてきます。
定期的に振り返ることで、繰り返し出てくる行動の傾向や考え方から、自分の価値観のパターンを把握できるようになるでしょう。文章にすることで頭の中が整理され、言語化しやすくなる点もメリットです。
加えて、思考や感情の変化を長期的に追うことで、自分の価値観の成長や変化にも気づけます。
とくに就活中の学生は、選考を進める中で価値観の変化が頻繁に起こる可能性があるので、毎月必ず日々の思いや気づきを文章に書き出す作業をするようにしましょう。
就活における価値観の一覧から共感できるものを見つける
価値観リストを活用する方法も効果的です。先ほどご紹介した一覧から、自分が共感する価値観をピックアップしてみましょう。
「協調性」「向上心」「思いやり」など、自分の考えや行動と一致するものを選ぶことで、価値観を具体化しやすくなります。リストを参考にすることで自分では気づいていなかった価値観に気づくこともあります。また、企業研究で見つけた「会社の特徴」と、自分の「価値観」をリンクさせると志望動機に自然に反映させやすくなるでしょう。
就活で「大切にしている価値観」を深掘りする際のポイント
「大切にしている価値観」を深掘りしていくには、以下4つのポイントを押さえておく必要があります。
- なるべく網羅的に洗い出す
- 洗い出した価値観を比較して順位をつける
- 大切にしている理由やエピソードを考察する
- 企業でどのように活かせるか考える
なるべく網羅的に洗い出す
自分の価値観を見つけるためには、まずは網羅的に洗い出していく方法がおすすめです。思いつく価値観を紙に書き出してみましょう。
いきなり深掘りしようと考えるのではなく、網羅的に考えることが大切なのは、自分のコアでない部分を深掘りしても結局、価値観が見つからないケースが多いためです。
たとえば「自分より他人を優先して生きる」を自分の価値観だと考えていたとしても、いざ深掘りしてみると実際はそうではなかった、思い当たるエピソードがあまりなかったと気づく場合もあります。
このような主観や先入観を持ったまま考えると視野が狭まってしまうため、まずはなるべく網羅的に考えることが大切です。
また、就活を進める中で日々大切にしている価値観は変化していく可能性もあるので、定期的に価値観を洗い出す作業を行うようにしましょう。
洗い出した価値観を比較して順位をつける
いくつかの価値観を洗い出せたら、次はそれらに優先順位をつけてみましょう。複数の価値観を比較することで、自分がもっとも大切にしている価値観を見つけられます。
優先順位をつける際は、1対1で順番に比較していく方法がおすすめです。いきなり複数の価値観に順位をつけるのは難しいですが、AとBどちらを重要視しているか、は比較的決めやすいです。
1対1で比較をしていって、その結果からどの価値観を重要視しているかを順位付けしましょう。もっとも優先する基準がわかれば、自分の中で大切な価値観がおのずと見えてきます。
大切にしている理由やエピソードを考察する
自分の価値観がある程度見えてきたら、その価値観を大切にしている理由やエピソードを考察してみましょう。面接で価値観について問われた際は、何を価値観にしているかだけでなく、なぜその価値観を大切にしているかまで言及する必要があります。
理由がよくわからない場合は、過去の経験の中で、自分がどんな考えや感情を抱いていたのかを振り返るのがおすすめです。選択を迫られた際にどんな気持ちで選んだのかを考えれば、その価値観を大切にしている理由をはっきりさせられます。
企業でどのように活かせるか考える
価値観が特定できたら、それを企業でどのように活かせるか考えてみましょう。入社後の活かし方をあらかじめ考えておくことで、面接での回答が、無理に企業に合わせたような内容になるのを防げます。
先に志望する企業を決定してから価値観を見つけようとすると、どうしても企業の特色や求める人物像に合わせた考え方になりやすいです。
相手に合わせた回答は説得力の欠けた内容になってしまうため、自分の価値観をもとに企業を選び、その価値観が企業でどのように活かせるかまで事前に考えておきましょう。
就活における「大切にしている価値観」を伝える4つのステップ
就活の面接で「大切にしている価値観」を伝えるなら、以下4つのステップで話すようにしましょう。
- 結論から最初に伝える
- その価値観を大切にしている理由を伝える
- 具体的なエピソードを伝える
- 仕事でどのように活かせるかを伝える
1. 結論から最初に伝える
就活で価値観を伝える際は、まず結論から話すことが重要です。「私が大切にしている価値観は〇〇です」と冒頭で明確に示すことで、面接官に伝えたいポイントがすぐに伝わります。
結論を先に述べることで話の軸がブレず、後の理由やエピソードも自然に理解してもらいやすくなるのもメリットです。長々と前置きから入ると、面接官が混乱したり、注意力が散漫になったりすることがあります。
結論から始めることで、価値観の強みや自分らしさを効果的に印象付けられて、限られた面接時間の中でも効果的にアピールできます。
2. その価値観を大切にしている理由を伝える
結論を示した後は、なぜその価値観を大切にしているのか理由を説明しましょう。価値観の背景には、自分の経験や考え方、性格の特徴が反映されています。たとえば「挑戦心」を大切にしている場合は、新しいことに取り組むことに喜びを感じることや、成長意欲が高いことを理由として伝えられます。
理由を説明することで、価値観が単なる抽象的な言葉ではなく、自分の行動や判断の軸であることを面接官に理解してもらえるでしょう。また、この説明により、価値観が入社後の行動指針としても一貫していることをアピールできます。
3. 具体的なエピソードを伝える
価値観を伝える際には、必ず具体的なエピソードを交えることが重要です。実際に経験した出来事や成果、困難をどう乗り越えたかを示すことで、言葉に説得力が生まれます。
たとえば「協調性」を大切にしている場合、チームでのプロジェクト経験や意見のすり合わせの工夫など、具体的な行動を話すと理解されやすいです。面接官は数字や状況などの具体的な情報をもとに判断するため、エピソードを盛り込むことで価値観がリアルに伝わります。
さらに、困難を乗り越えた過程を示すことで、柔軟性や問題解決能力も同時にアピールできるでしょう。
4. 仕事でどのように活かせるかを伝える
最後に、その価値観を仕事にどう活かせるかを示すことが大切です。たとえば「責任感」を重視する場合は、任された業務を最後までやり抜き、チームや会社に貢献できることを伝えられます。
面接官は「入社後に活かせるか」をとくに重視するため、価値観と仕事での具体的な行動を結びつけることで、実務適性や職場での活躍イメージを伝えやすくなります。この部分を丁寧に伝えることで、自己PRや志望動機との整合性も高まり、面接官に「この価値観を持つ人物なら安心して採用できる」と思わせる効果も期待できるでしょう。
就活で「大切にしている価値観」を聞かれた際の回答例
「大切にしている価値観」を聞かれた際の回答例文を4つ紹介します。これまでに紹介してきた内容と例文を参考に、自分なりの回答を考えてみてください。
- 「思いやり」に関する例文
- 「挑戦」に関する例文
- 「成長」に関する例文
- 「人との縁」に関する例文
「思いやり」に関する例文
【例文】
大学生としてサークルやゼミ、アルバイト先などのさまざまなコミュニティに属することで、良好な人間関係を築くには思いやりがもっと最も大切だと学びました。
雑談をするとき、協力して作業を進めるとき、いずれの場面においても自分の考えを押し付けずに相手の話に耳を傾けることが重要だと考えているため、私は他者への思いやりをもっと最も大切にしています。【例文のポイント】
他人とうまくコミュニケーションを取るには、何が大切なのかをよく理解できています。会話の中で具体的にどんな工夫をしているのかまで説明できると、イメージしやすいでしょう。
「挑戦」に関する例文
【例文】
大学のゼミで健康飲料の試作実験に取り組んだ際、既存のやり方ばかりにこだわりすぎたせいで、望んでいた結果を得るまでに大きく遠回りしてしまった経験がありました。
慎重に行動することはたしかに大切ですが、時には失敗を恐れずに挑戦してみることが大切だと学んだため、私は挑戦する心を大切にしています。【例文のポイント】
挑戦に関わる価値観は、どの業界・企業であっても大きなアピールポイントになります。自分と企業の挑戦の方向性が一致していることを説明できると、より好印象です。
「成長」に関する例文
【例文】
このような考えを持つようになったのは、フットサルサークルでの経験がきっかけです。チームワークを重視するあまり試合でうまく結果が残せなかったところ、個々の能力を伸ばすことに重点を置いた結果、試合での好結果が続くようになった経験があります。
このような経験から、社会や企業への貢献を目標とする以前に、まずは自分自身の成長を心がけようという考えを持つに至りました。【例文のポイント】
「個々の成長」を大切にしている理由を、過去の経験にもとづいて具体的に説明した例文です。価値観が形成されるきっかけとなったサークルでのエピソードについて、深掘りされたときに詳しく説明できるよう準備しておきましょう。
「人との縁」に関する例文
【例文】
大学でとくに理由もなく苦手な同級生がいたのですが、同じゼミになったのをきっかけに交流の機会が増えると、実はどんな事柄にもしっかりとした自分の考えを持っている人物だということがわ分かりました。
この経験をきっかけに、理由もなく人を避けているとチャンスを逃してしまう可能性があると気づいたため、私は人との縁を大切にしています。【例文のポイント】
「人との縁」を大切にするようになった理由を具体的に説明できています。もう少し文字数が確保できる場合は、チャンスを逃してしまったと感じた理由まで説明できると、より納得感のある文章になります。
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OfferBoxは自分をアピールする文章のほかに、画像や動画を一緒に登録できる点が大きな強みです。たとえば、サークル活動やゼミ活動など、自分の価値が伝わるような場面をアピール画像として載せておけば、その価値観を持つ根拠が伝わりやすくなります。
また、自分のプロフィールにどれくらい企業がアクセスし、興味を持ったのかを詳細なデータで確認できるのもOfferBoxの魅力です。データをもとに、どういったエピソードが興味を持たれやすいのか分析してみてください。
まとめ
就活において「大切にしている価値観」を明確にすることは、自分らしいキャリアを描くための第一歩です。価値観を理解し言語化できれば、志望動機や自己PRに説得力が増し、企業との相性を見極めやすくなります。
本記事で紹介した「大切にしている価値観」の見つけ方や伝え方の方法を実践し、自分の軸をしっかり固めていきましょう。
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