「就活のセールスポイントってどう考えたらいい?書き方も分からない…」
「そもそも就活のセールスポイントってなに?アピールポイントと同じ?」
就活では履歴書などに、セールスポイントを書く機会があります。ただ、セールスポイントの考え方や書き方が分からず、悩んでいる学生も多いでしょう。
就活のセールスポイントは、企業が「学生のセールスポイントから何を評価するか」を理解して考えるのがポイントです。
この記事では就活のセールスポイントとは何か、企業が評価する観点や、セールスポイントの考え方・書き方のポイントを解説します。さらに、具体的な例文も紹介するので、就活の参考にしてください。
新卒逆求人サービス OfferBoxの自己分析ツール「AnalyzeU+」では、約100万人のデータに基づいて、客観的な自分の強みや弱み、社会で活かせる力を診断できます。
OfferBoxに登録していれば無料で診断できるので、ぜひご活用ください。
目次
就活におけるセールスポイントとは
そもそも就活のセールスポイントとは、どのようなものなのでしょうか。就活ではアピールポイントという言葉もよく耳にしますが、同じ意味で考えていいのかも含めて解説します。
就活のセールスポイントは企業に売り込める自分の特徴
就活のセールスポイントとは、企業に売り込める自分の特徴です。企業がどのような人材を求めているのかを理解し、企業にどう貢献できるかを伝えましょう。
企業が求めているのは、企業に貢献し、利益をもたらしてくれる人材です。自分の得意や長所など企業にアピールしたいことを伝えるのではなく、企業にどのようなメリットをもたらせるかをアピールするのが重要です。
セールスポイントとアピールポイントとの違い
セールスポイントは自分を売り込むことですが、アピールポイントとは少しだけ異なります。
アピールポイントは自分が考えている自分の長所や魅力を伝えることです。企業にとって必要なポイントではなく、自分の長所や魅力を企業に知ってもらう意味合いが強いです。
一方でセールスポイントは、自分の持つ長所や魅力で入社後どう貢献できるかを企業に知ってもらう意味合いが強いです。
そのため、セールスポイントはアピールポイントの一種とも言えます。セールスポイントは、企業にとってメリットになる自分のアピールポイントと考えておきましょう。
「アピールポイント」に関して詳しく知りたい方は、こちらの関連記事も参考にしてみてください。
就活で企業がセールスポイントを評価する観点
就活で企業がセールスポイントを評価する観点は、以下の通りです。
- 企業とマッチしているか
- セールスポイントに説得力があるか
- 企業に利益ある内容になっているか
何を評価するのかを知ればセールスポイントを考えやすくなるので、しっかり把握しておきましょう。
セールスポイントが企業とマッチしているか
セールスポイントから、学生が自社にマッチしているかを評価しています。
企業はミスマッチ採用を防ぐ必要があり、学生のさまざまな面からの判断をします。その1つに、セールスポイントから、自社との相性を見ている可能性があります。
企業ごとに求める人材や、活躍できる人材は異なります。また企業文化や社風なども違うので、どれだけ企業研究した上でセールスポイントを考えられるかも重要です。
セールスポイントを聞くことで、正しく企業理解できているか、その内容と学生の特徴がマッチしているか、を企業は判断します。
セールスポイントに説得力があるか
セールスポイントに説得力があるかも評価ポイントです。
いくら企業研究をしてメリットになるセールスポイントを並べても、具体的に伝わらなければ意味がありません。説得力のある内容で伝える必要があります。
例えば、海外展開を進めている企業に対し「英語スキルがあるので入社後に活かせる」だけでは説得力がありません。
「英語スキルがある」に対して「海外留学で現地の人たちと英語で会話をしていたため、文化に対しても理解がある」などの裏付けや理由がきちんとあり、説得力があるかが重要です。
企業に利益ある内容になっているか
セールスポイントは、企業に利益があり貢献できる内容であるかも重要です。学生が自社を研究した上で、企業目線でセールスポイントを考えているかも見ています。
セールスポイントは、企業にとって関連性が低い内容を伝えても効果はありません。企業をしっかりと研究し、どのような人材を必要としているのかの理解が必要です。
また、利益をもたらすというのは、売上を上げるだけではありません。企業・組織への貢献には様々な方法があります。自分はどんな価値を企業に提供できるか、企業の目線に立って考えてみましょう。
就活のセールスポイントの考え方
就活のセールスポイントの考え方は、以下のSTEPで進めましょう。
- 自己分析で「キーワード」を考えて箇条書きする
- 他己分析でキーワードを追加する
- それぞれ志望企業に貢献できる理由を考える
- 裏付けとなるエピソードを振り返る
STEP1. 自己分析で「キーワード」を考えて箇条書きする
自己分析をして自分の特徴や強みなど、「キーワード」を箇条書きしていきます。
キーワードを洗い出すときは良いことばかり考えると出づらくなるので、強みだけでなく弱みも含めて思いついた順に書くのがポイントです。
特徴を箇条書きにして可視化し、STEP3で企業の求める特徴に絞っていくことをおすすめします。
ただ、自分の特徴や強みがなかなか思いつかない人もいるかもしれません。キーワードが浮かばないなら、「AnalyzeU+」の利用をおすすめします。
AnalyzeU+は、累計100万人の診断結果に基づいた無料の自己分析ツールです。入社後に活かせる自分のセールスポイントが分かるので、ぜひ活用してみてください。
STEP2. 他己分析でキーワードを追加する
自己分析で洗い出せていないキーワードを追加するために、他人から客観的に見た自分を知るための「他己分析」もおすすめです。
他己分析では、友人や知人が自分の強みや弱み、性格などを客観的に分析します。複数の他人からいろいろな意見を集められるので、キーワードを追加し、それぞれのキーワードに納得感を得られます。
ここで特に重要なのは、「自分は気づいていない、他人は気づいている自分」です。
他己分析に役立つツールには「ジョハリの窓」があります。ジョハリの窓は、自分で考えている自分と他人が考えている自分のギャップを洗い出せるツールです。
「ジョハリの窓」に関しては、関連記事でテンプレートも準備しているので活用してみてください。
STEP3. それぞれ志望企業に貢献できる理由を考える
洗い出したキーワードそれぞれで、志望企業に貢献できる理由を考えましょう。
企業ごとに求める人材は異なるので、まず各企業を研究しどのような人材が活躍し貢献できるかを調べます。自分が洗い出したキーワードで、企業に貢献できる特徴や強みはあるのかを考えてみましょう。
企業の貢献と結びつきづらいキーワードをここで削除すれば、セールスポイントをいくつかに絞れます。
STEP4. 裏付けとなるエピソードを振り返る
企業に貢献できるキーワードがいくつかに絞れたら、キーワードを具体的に説明するための裏付けとなるエピソードを振り返ります。
就活で使われるキーワードは他人と被ることがほとんどなので、説得力をもたせるには、関連する具体的なエピソードを交えて、セールスポイントに根拠を持たせることが大切です。
キーワードを「コミュニケーション力」に絞ったとします。コミュニケーション力があるといっても、企業側からすれば、何を根拠にそれがセールスポイントなのか判断できません。
例えば「実家が飲食店を営んでおり、幼い頃から老若男女問わずさまざまな人と話す機会がありました。どんな人ともすぐに打ち解けコミュニケーションを取れます。」など、客観的にみても納得できるエピソードを見つけましょう。
就活のセールスポイントの書き方のポイント
就活のセールスポイントを考えたら、誰が見ても伝わるように書く必要があります。セールスポイントの書き方は、以下のポイントを意識しましょう。
- セールスポイントを1つに決める
- 企業にもたらせるメリットを明確に
- 企業の独自性・個性と結びつける
- PREP法に沿って書く
セールスポイントを1つに決める
1つの企業にいくつものセールスポイントをアピールしては、何を主張したいのか分かりづらくなります。セールスポイントは1つに決めて、主張がぶれないようにしましょう。
セールスポイントは企業にアピールする文章なので、多くの強みを伝えたい気持ちはわかります。しかし、ESや履歴書では多くを書くスペースもありませんし、面接でも時間は限られています。
また、キーワードが多いとそれぞれの内容が薄くなり、印象に残りづらくなってしまいます。セールスポイントは1つに決めて分かりやすく主張しましょう。
企業にもたらせるメリットを明確に
企業にもたらせるメリットは、なるべく明確に示しましょう。
自分のセールスポイントで企業にどう貢献できるのかを明確に示せば、自分が企業にマッチする人材であることをアピールできます。そのためには企業研究をして、企業文化や事業内容を理解して考えるのがポイントです。
ただ、職種別採用でない場合、配属先を限定したメリットの伝え方は避けましょう。
例えば「コミュニケーション力があるので、営業で頑張らせてください。」と書いてしまうと、営業だけを希望していると伝わります。職種を限定しない総合職で採用したい企業からすると「営業以外では働きたくないとなると、総合職での採用は難しそうだ…」という考えも頭によぎります。
そのため、企業にもたらすメリットは明確にしつつ、細かい仕事内容などは限定せず、幅を持たせることも意識しましょう。
企業の独自性・個性と結びつける
セールスポイントは、企業の独自性や個性と結びつけて書くことも重要です。
企業では他社との差別化を図るため、独自性のあるサービスを展開しています。その企業の独自性にセールスポイントを結びつけてアピールできれば、その企業でなくてはならない理由が伝わる優れたセールスポイントになります。
例えば、顧客へのアフターケアを重要視する企業なら、「接客業の経験があり、顧客へのきめ細やかなケアができます」などアピールすると、企業が大事にしている価値観に共感してくれており、貢献してくれそうだとイメージしやすくなります。
PREP法に沿って書く
就活のセールスポイントは、PREP法に沿って書くと相手に伝わりやすくできます。
PREP法は以下のように、まず結論から書いて結論で締める方法です。
- P:Point = 結論
- R:Reason = 理由や根拠
- E:Example = 具体例やエピソード
- P:Point = 結論
具体的には、以下のような流れで書きましょう。
- P:異文化の人とも英語でコミュニケーションがとれる
- R:豊富な海外留学の経験がある
- E:多様な人々と日常的に会話をしていたので、それぞれの文化に配慮したスムーズな会話が英語でできる
- P:顧客の多くが外国人の貴社で英語でのコミニュケーション力を活かしたい
最初に結論を書けば何がセールスポイントなのかすぐに理解できるので、伝わりやすい文章になります。
就活のセールスポイントの例文
就活のセールスポイントのキーワード、「リーダーシップ」「協調性」「気配り」「責任感」「努力」の例文を紹介するので参考にしてください。
「リーダーシップ」をセールスポイントとした例文
【例文】
ダンス部の部長でしたが、一度バラバラになった部員の気持ちをまとめた経験があります。
コロナ禍で活動できない日々が続き、イベントも開催できなかったため、部員の気持ちはバラバラでした。再開の目処が立たない状況に引退を考える部員も多くいました。
私はすべての部員と会話し、ダンス部としての最終目標を「YouTubeのチャンネル登録者数3,000人」に設定し直し、全体共有しました。目標を失っていた部員たちは目標が明確になったことで気持ちが1つになりました。3,000人は達成できませんでしたが、2,000人のチャンネル登録者を獲得できました。
入社後はリーダーシップを活かし職場の皆で同じ目標を達成できるように貢献したいです。
【例文のポイント】
「YouTubeのチャンネル登録者数」と定量的に測れる目標設定をしていることも伝わり、どのようなリーダーシップがあるのかが伝わる文章になっています。
「協調性」をセールスポイントとした例文
【例文】
私はバイト仲間をサポートした経験があります。高校から倉庫の仕分けのアルバイトをしていました。担当する荷物を仕分ければ自分の仕事は終わりなのですが、人それぞれペースは異なります。
私は自分の担当分が終わった後、遅れている人をサポートするようにしました。その行動が徐々に倉庫全体に広がりサポートし合う習慣ができ、全体の生産性を上げることができました。
この経験から、職場全体をサポートできる協調性があると自負しています。
【例文のポイント】
自分の仕事を終えて仲間をサポートしたエピソードから、入社後も同僚をサポートできる協調性をイメージできる内容です。定量的に示すのが難しい内容ではありますが、自分の行動から生産性が上がったことをきちんと説明できています。
「気配り」をセールスポイントとした例文
【例文】
私はゴミ拾いのボランティアをしています。参加者のなかには、日本語の通じない外国人の方も参加してくださっていますが、そのなかには不安を感じている人も少なくありません。
私は高校に入るまで海外に在住していたので、日本語のほか英語とフランス語の3カ国語での日常会話が可能です。ボランティアでは言葉が通じず困っている外国人のため、こちらから積極的に話しかけ、輪に入れるようにしています。不安な顔が笑顔に変わり、お礼をいってくれるのでやりがいを感じています。
これらの経験から、貴社の海外事業のお役に立てると自負しています。
【例文のポイント】
気配りできる性格が伝わる内容になっています。気配りにも様々な種類がありますが、仲間が置いていかれないようにフォロー・サポートする能力があると想像できる文章です。
「責任感」をセールスポイントとした例文
【例文】
私はバイト先の飲食店でホール主任を任されています。大手居酒屋チェーンができたことで、バイト先では客足が遠のいた時期がありました。
私はホール主任として接客に問題はなかったかを考えました。それまでは料理を運ぶだけでしたが、笑顔や料理の説明などをルール化して徹底するようにしました。開店前には全員でミーティングをおこない接客への意識づけを進めました。その結果、店に活気を取り戻せた経験があります。
貴社でも与えられたポジションに責任感を持ち、自責思考で粘り強く目標に向かいたいと考えています。
【例文のポイント】
自分が与えられたポジションで、自分にできることがないか考えて責任を全うしたことが伝わります。具体的にどのような行動をして責任感を発揮し、結果どうなったのかも分かりやすい内容になっています。
「努力」をセールスポイントとした例文
【例文】
私は中学から野球をはじめました。
中学から始めた私は周囲に追いつきたい、チームに貢献したい一心で、毎日ひたすら基礎練習を続けました。中学ではほとんど試合に出れませんでしたが、高校ではレギュラーの座を掴むまで成長できました。毎日正しい努力を積み重ねれば、きちんと結果がついてくることを知りました。
この経験を活かし、入社後も目標に向かってコツコツと努力し、貴社で結果を出したいと考えています。
【例文のポイント】
努力したことで何につながったのか、具体的なエピソードで分かりやすく伝わる内容です。入社後もエピソードのように、入社後企業に貢献するために努力する姿がイメージできます。
就活のセールスポイントはOfferBoxに登録!
セールスポイントがまとまったら「OfferBox」に登録しましょう。
OfferBoxは、あなたのプロフィールを見た企業からオファーが届く新卒オファー型就活サイトです。2022年2月現在で323,000人以上の学生が登録し、10,186社以上の大手企業やベンチャー、官公庁などからのオファーを待っています。
プロフィールを80%以上充実させた場合のオファー受診率「93.6%」の実績があり、就活を効率的に進めることができます。また、多業界からオファーが届くため、自分の可能性を広げるにもぴったりです。
セールスポイントは自己紹介・自己PRのなかで紹介できます。
就活を効率的に進めるためにも、セールスポイントがまとまったらOfferBoxに登録しましょう。
まとめ
以上、就活のセールスポイントの考え方と書き方を中心に解説しました。
企業が学生のセールスポイントを知りたい理由は、自社とのマッチ度や企業にとって利益がある人材かを見極めるためです。また、その文章で説得力のある説明ができているかも見られています。
セールスポイントは自分が考える強みを伝えるのではなく、企業が求める人材に合わせた強みを売り込むのがポイントです。企業研究で企業が求める人材を把握し、セールスポイントを考えてみましょう。
OfferBoxは、あなたのプロフィールを見た企業側からオファーをもらえるサービスです。AnalyzeU+でセールスポイントの洗い出しもできるので、ぜひ活用してください。