「自己PRの写真ってどう選べばいいのかわからない」
「友達と旅行に行ったときの写真をあなたらしい写真として使ってもいいのかな?」
就活で自己PRやあなたらしい写真の提出を求められた際、このように悩む人は多いのではないでしょうか。あなたらしい写真と言われても、そもそも自分らしさが何なのかよくわかっていない人も少なくないはずです。
そこで今回は、自己PRに使うあなたらしい写真の選び方をご紹介します。どうしても見つからない場合の対処法や、企業に写真のことを説明する際のポイントについても解説するので、ぜひ写真選びの参考にしてください。
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目次
自己PR写真・あなたらしい写真を企業が求める理由
アピールにつながる写真を選ぶために、まずは企業がなぜあなたらしい写真を求めるのかを理解しましょう。
- 学生の人柄を確認したいから
- ガクチカや長所、強みの具体的なイメージを持ちたいから
- 事実関係を確認したいから
学生の人柄を確認したいから
あなたらしい写真を求める理由の一つは、学生の人柄を確認するためです。
どんな人たちと関係をもち、どんなことに興味をもっているのか、といった情報から人柄を見極めようとしています。人柄は履歴書やESの文章からもある程度は読み取れますが、文章だけの情報だと面接官は学生の人柄をあまりイメージできません。
表情や雰囲気など、文章からは読み取れない視覚情報を確認しやすいのは、写真ならではの大きなメリットです。
ガクチカや長所、強みの具体的なイメージを持ちたいから
あなたらしい写真には、文章のイメージを補完する効果もあります。
たとえば「コミュニケーション力」を長所として挙げる場合、文章と合わせてその能力を連想させるような写真があれば、より話に説得力が生まれるという仕組みです。
この場合は、1人で写っている写真より、多くの人と一緒に楽しそうに写っている写真のほうがアピールにつながりやすいでしょう。
このようにガクチカや長所、自分の強みと関連性のある写真を選べば、企業は学生の特徴について具体的にイメージできます。
事実関係を確認したいから
学生の話が根拠のあるものかどうかを確かめるのも、あなたらしい写真を求める理由の一つです。
たとえば「優勝した」「代表だった」などのエピソードの場合、その内容はいくらでも嘘をついたり盛ったりできます。
その点、写真をでっち上げるのは困難なので、あなたらしい写真からエピソードの事実関係を確認できます。
自己PR写真・あなたらしい写真の選び方
ここでは、自分の長所や強みのアピールにつなげやすい自己PR写真・あなたらしい写真の選び方をご紹介します。どの写真を使うか悩んでいる人は、以下の基準を参考に選んでみてください。
- 自分らしさが表現できているか
- 自分がどれか明確に判断できるか
- アピールしたいポイントに合った写真か
自分らしさが表現できているか
写真選びで最も大切なのは、その写真で自分らしさが表現できるかどうかです。
証明写真以外の写真を使ってアピールできる機会なので、証明写真では表現できない内容が表現できる写真を選びましょう。強みと表現できるシーンの例を紹介します。
- 協調性:自分も相手も笑顔で話しているシーン
- 継続力:真剣に物事に打ち込んでいるシーン
- リーダーシップ:先頭に立って引っ張っているシーン
- 責任感:地味だが全員のためにやるべきことをやっているシーン
このように、なるべく構図だけで自分の強みが伝わる写真を選びましょう。写真がない場合の対処法は後述します。
自分がどれか明確に判断できるか
誰から見ても自分がどれか判断できる写真を選ぶことも大切です。
遠くから撮った写真や後ろ姿の写真、たくさんの人が写っている写真では、自分がどこにいるのか気づいてもらえない場合があります。
このような写真すべてがNGというわけではありませんが、存在がわかりづらい写真は自分らしさも伝わりづらくなってしまいます。
「協調性をアピールするために集合写真を使いたい」といったケースでも、自分の位置に丸印を付けたり文章で記載したりして、企業が理解しやすいように情報を補足しましょう。
アピールしたいポイントに合った写真か
あなたらしい写真は、アピールしたいポイントに合ったものを選びましょう。
ガクチカや長所、強みなどの自分のアピールポイントに合った写真を選ぶことで、面接で写真と関連付けながら話せるようになり、さらに話の説得力も高まります。
普段の自分とギャップがある写真を選ぶのもNGではありませんが、その場合でもアピールポイントとの関連性を意識することが大切です。
ギャップがある写真を選ぶ場合は、ネガティブなギャップではなく、ポジティブなギャップがある写真を選びましょう。
自己PR写真・あなたらしい写真の注意点
どんな場面の写真を選ぶかは人それぞれですが、写真選びではいくつかの注意点もあります。自分らしさを表現したつもりが、かえってマイナスの印象をもたれることにつながらないよう、以下のポイントに注意しましょう。
- 悪印象を与えうる写真は避ける
- 誤解を与えうる写真は避ける
- なるべくマスクをしていない表情がわかる写真を
- 画質が悪い写真は選ばない
- プリクラや加工されている写真は選ばない
悪印象を与えうる写真は避ける
ギャンブルや飲酒、喫煙など、人によって悪印象を与えてしまう写真は避けましょう。
これらの行動・写真が絶対に悪いわけではありませんが、良くない印象をもつ人が多いのは事実です。大切な就活の場で不要なリスクをとる必要はないので、ポジティブな印象を与えられる写真を選ぶのが無難です。
お酒に関する写真を上げるにしても、自分がバーテンダーとして真剣にアルバイトしていたときの写真などにしましょう。
企業側は、写真を「一緒に働きたいか」の参考材料にします。自分でも、その写真の自分と働きたいか、客観的に見てみましょう。
誤解を与えうる写真は避ける
準優勝なのに優勝トロフィーを掲げている写真など、事実とは異なる解釈を与えうる写真は避けましょう。
何を表現したいのか伝わりづらいばかりか、自分を偽っているように捉えられてしまいます。
あなたらしい写真を選ぶうえで大切なのは、表現したい部分が一目でわかることです。誤解を避けるためにも、事実と写真の内容が合っているものを選んでください。
なるべくマスクをしていない表情がわかる写真を
顔が隠れていれば当然どんな人なのか伝わりづらくなってしまうため、なるべくマスクをしていない写真を選んでください。
スポーツをしている姿など、表情よりも全身が写っていることをアピールしたい場合は、マスクの有無はそこまで重要ではありませんが、「笑顔を大切にしている」といった、人柄をアピールしたい場合は、マスクをしている写真は特におすすめしません。
写真からその人の人柄を読み取るうえでは、どんな表情で写っているのかがとても重要です。マスクで表情が隠れていれば、本当は笑顔で写っているのに無愛想に見えたり、不健康に見えたりする可能性もあります。
新型コロナウィルスの流行により、マスクをしていない写真が減ってしまっているかも知れませんが、できる限り自分の表情がしっかりと読み取れる写真を選びましょう。
画質が悪い写真は選ばない
画質が悪く鮮明に見えない写真や、周囲の様子が確認しにくい写真は避けましょう。
マスクをしている写真と同様に表情がはっきりと読み取れないため、人柄が伝わりにくくなります。提出する写真のためにわざわざ高画質な写真を用意する必要はありませんが、明らかに画質が悪い写真は避けてください。
サイズが小さいものを大きく引き伸ばした写真や、撮影してからかなり時間が経っている写真は画質が悪くなってしまいます。
プリクラや加工されている写真は選ばない
本来の顔とまったく異なるプリクラはもちろん、過度な加工を施した写真もNGです。
企業は学生のありのままの姿を知りたがっているのに対して、加工を施してしまっては「見栄っ張りな人」という印象にしかなりません。
ビジネスシーンでは、顔の加工写真を用いることは基本的にありません。自分ではほんの少し加工しただけのつもりでも、人から見れば違和感のある写真になっている場合もあります。
フィルター機能やぼかし機能を使った写真も、細かな表情を読み取りづらくなるので、就活で提出する写真には使わないようにしましょう。
自己PRやあなたらしい写真で使える写真がない場合
写真の選び方について理解できたとしても、そもそも基準に合った写真が手元にない人も中にはいるかもしれません。どうしても自己PRやあなたらしい写真で使える写真がない場合は、以下のような方法もあります。
- 友達に依頼して写真をもらう
- 今も活動している場合は撮影してもらう
- 思い出の物を撮影する
友達に依頼して写真をもらう
自分の手元に魅力的な写真がない場合は、友達から写真をもらう方法もあります。
友達であれば自分が写っている写真を持っているケースが多く、その中に就活で提出するのに適した写真があるかもしれません。どんな場面でどんなことを表現したいのかを友達に伝え、希望に合った写真があるかを確かめてもらいましょう。
その際、自分の人柄について客観的な意見をもらっておくと、より適切な写真を探しやすくなります。
今も活動している場合は撮影してもらう
今も継続している活動がある場合は、そこで撮影してもらう方法もおすすめです。
サークルやゼミ、アルバイト、ボランティアなどを続けているのであれば、気軽にお願いしてみましょう。
この方法のメリットは、現在の自分と関連させてアピールしやすい点です。過去に経験した出来事ではなく現在も続けている活動なので、今の自分がどんな人柄で、どんな考えを持っているのかを伝えやすくなります。
また、自己分析を進めていて、アピールしたい自分の強みが明確になった場合は、そのテーマにぴったりの写真を撮影することができるでしょう。過去の写真を探すよりも、企業へ強くアピールできる可能性があります。
思い出の物を撮影する
あなたらしい写真は、基本的には自分が写っている写真を選びたいところですが、必ずしも自分が写っている写真でないとダメだという決まりはありません。
そのため、もし自分自身の姿以上に自分らしさを表現しているのであれば、、思い出の物を撮影して使うのも一つの方法です。
たとえば趣味をテーマにするのであれば、自分の好きな電車の写真や、お気に入りの景色の写真などから自分らしさを表現できます。
コレクションがあるのであれば、大量の収集物の写真でアピールするのもインパクトがあって良いでしょう。
たとえ自分の姿が写っていなくても、思い出の物の写真から、何が好きで何を大切にしている人なのか伝わるよう、文章でも補足できるようにしましょう。
自己PR写真・あなたらしい写真の説明のポイント
就活では自己PR写真・あなたらしい写真をただ見せるだけでなく、それがどんな写真なのかを説明する必要があります。写真を通して表現したい部分を正しく理解してもらえるよう、簡潔でわかりやすい説明を心がけましょう。
具体的な日時や場所、シーンを最初に説明する
まずは、どんな場面で撮った写真なのかを説明しましょう。撮影日時と場所、何をしているときの写真なのかを伝えてください。
たくさんの人が写っている集合写真であれば、自分が写っている位置も伝える必要があります。
これは大学3年生の頃、ゼミ仲間と共に災害ボランティアに参加したときの写真です。写真の右側のほうで、現地の人たちと笑いながら話しているのが私です。
何が表現されているかを説明する
概要について説明した後は、写真の中で何が表現されているかを説明しましょう。
写真に添えるエピソードは、ガクチカや長所、強みなどの自分の特徴と関連したものにすると、より人柄が伝わりやすくなります。
ボランティア参加の初日は現地の人たちとの壁を感じましたが、相手の気持ちを思いやりながら言葉を選んでコミュニケーションをとった結果、少しずつ打ち解けていくことができました。
自己PR写真・あなたらしい写真の説明例文一覧
ここからは自己PR写真・あなたらしい写真の説明例文と、自己PRの例文を紹介していきます。
どの就活サイトで作れるプロフィール・ESも大きな違いはありませんが、掲載できる写真の枚数や記入できる文字数など細かな違いがあります。利用する就活サイトごとの例文を紹介するので、それぞれの特徴に合った説明文と自己PRを考えてみましょう。
自己PRの具体的な書き方についてはこちらの記事も参考にしてください。
リクナビのOpenESの例
リクナビのOpenESは、あらかじめ登録しておいた内容をもとに、ESを複数の企業に使い回せるツールです。学歴や連絡先などの基本情報を選考のたびに記入する必要がなく、ES作成の手間を大幅に削減できます。
OpenESは写真説明が40文字までのため、簡潔な説明が求められます。シーンの説明だけで完結してしまうことが多いので、基本的には自己PRの補足として捉えましょう。
大学2年次の学園祭で、屋台運営後に会計係全員で売上を集計している写真です。(35文字)
文字数が少ない場合は、なるべく短く伝える方法がないか考えましょう。
今回の例文では、最初に作成した内容から以下のように短縮して情報を盛り込みました。
【大学2年生のときの→大学2年次の】
短く言い換えられる単語の活用
【サークルの屋台運営後に→屋台運営後に】
自己PRで屋台運営したのは「サークル」であることは伝えられるため省略
【会計メンバーで→会計係全員で】
メンバーを言い換えて「全員」を足すことで、会計係の人数も写真で把握できるように
このように限られた文字数のなかでもっと多く情報を伝える方法がないか、推敲を重ねましょう。
マイナビのキャリアボックスの例
マイナビのキャリアボックスもOpenESと同じく、ESを複数の企業に使い回せるツールです。志望動機や自己PRなどを選考先に合わせた内容に変えるだけで、何度もESを使い回せます。
マイナビのキャリアボックスには、写真説明の項目がありません。そのため、400文字の自己PRのなかに写真の説明文を盛り込む必要があります。
※自己PR文のうち、写真の説明箇所を抜粋しています。こちらの文章は94文字です。
自己PRの文字数制限のなかで伝えられるため、写真の説明を多めにすることも、強みの説明を多めにすることもできます。
400文字と比較的多めに自己PRの文字数が用意されているため、100文字程度を目安に写真の内容を補足することをおすすめします。
OfferBoxの例
OfferBoxは、証明写真代わりとなるプロフィール写真をプライベートの写真にできる他、「自分を象徴する写真」でも自分らしさをアピールできるのが特徴です。、「自分を象徴する写真」は2枚まで載せられます。「ユニーク情報」からは研究内容・制作実績をアピールしたり、動画やスライドで自己PRしたりすることもできます。
大学3年生の頃、災害ボランティアに参加したときの写真です。
写真の右側で、現地の方と笑いながら話しているのが私です。ボランティア参加の初日はお互いに気を遣ってしまっていたのですが、積極的にコミュニケーションを取った結果、現地の方と協力して活動をすることができるようになりました。
OfferBoxは、文章だけでなく写真や動画でも自分らしさを表現したい人や、さまざまな業界の企業に出会ってみたい人におすすめのサービスです。ぜひ登録してみてください。
自己PR写真・あなたらしい写真に関するよくある質問
最後に、自己PR写真・あなたらしい写真に関するよくある質問にお答えします。不安を抱えたまま就活を進めないためにも、以下の内容をチェックしておいてください。
- いつの写真まで使っていい?
- 絵やイラストでも大丈夫?
- 集合写真の友達の顔は隠した方がいい?
いつの写真まで使っていい?
使う写真に期限は定められていません。過去から一貫する自分の特徴を紹介したいのであれば、昔のエピソードの写真を使っても大丈夫です。
ただし、現在の自分と関連性が薄い写真は避けましょう。途中で諦めてしまった経験や、現在とは違う価値観をもっていたときの写真では自分らしさを表現しにくくなります。
絵やイラストでも大丈夫?
絵やイラストの写真に、自分の特徴とアピールしたいポイントが反映されているのであれば問題ありません。その際は、絵やイラストを選んだ理由に加え、その中に何が表現されているかを詳しく説明しましょう。
集合写真の友達の顔は隠した方がいい?
企業に見せる写真は一般的に公開されるものではないので、隠す必要はありません。ただ、情報の取り扱いポリシーは企業によって異なる場合があります。提出する写真について企業から指示がある場合はそれに従いましょう。
まとめ
以上、自己PR写真・あなたらしい写真を企業が求める理由や、写真の選び方について紹介しました。
企業が写真を求めるのにはさまざまな理由がありますが、一番の理由は学生の人柄を読み取るためです。文章からは読み取れない自然な表情や雰囲気を知りたがっているので、写真は自分らしさが伝わるようなものを選びましょう。
また、選ぶ写真は学業やサークル、アルバイト、ボランティア、趣味など、どんな場面でも問題ありません。そのうえ、自分が写っている写真に限らず、絵やイラスト、思い出の物を撮影した写真でもアピールできます。
魅力的な写真を見つけるためにも、まずは自分の写真を友だちにも協力してもらい、集めた写真の中から自分らしさを表現できる写真を探してみてください。