ゼミ活動のガクチカの書き方・例文|アピールする強みの例やポイントを紹介

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「ゼミ活動はガクチカのテーマにできるの?」
「ありきたりなテーマだと思われてしまいそう」

就活を進めるなかで、このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

「学生時代に力を入れたことなんてない…」というのは多くの学生に共通する悩みの一つです。なんとなく思い浮かんだとしても、テンプレートのような回答になってしまい、企業に評価してもらえるか不安に感じている人も少なくないはずです。

そこで今回はガクチカのテーマで悩んでいる人向けに、ゼミ活動をアピールするメリットや答え方のポイントを解説します。ESの書き方と例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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ガクチカでゼミ活動をアピールするのはだめ?弱い?

ガクチカでゼミ活動をアピールすることは全く問題ありません。

学生の本分である学業に関する経験をアピールするのは、むしろ規則正しい大学生活を送ってきたことの証明になり、好印象を与えられるケースも多いです。

たとえ大きな実績を残していなくても、自分なりに頑張ったと思えるのであれば、立派なガクチカとしてアピールできます。

なかには「ありきたりなテーマすぎるのでは?」と感じる人もいるかもしれませんが、オリジナリティを出すのにテーマは関係ありません。自分がどのように工夫・努力したのかが重要です。

ゼミ活動のような多くの人に共通するテーマでも、ものごとや問題に対する向き合い方をきちんと伝えることができれば、自分らしい回答になります。

ガクチカでゼミ活動をアピールするメリット

では、ゼミ活動をガクチカのテーマにするとどんなメリットがあるのでしょうか。他のテーマにはないゼミ活動ならではのメリットを見ていきましょう。

興味関心の違いが出やすい

自分の興味関心の対象を伝えやすいメリットがあります。

先輩や友達に誘われてゼミに入るケースもありますが、基本的にゼミ選びは、数多くのゼミから自分が興味を持ったところを選んで所属するものです。

自分で選んだということは、そのゼミが持つ何かに惹かれて選んだということですから、選んだゼミによってその人の興味関心の対象が分かります。

興味関心の違いが出ることによって、回答にもオリジナリティが生まれやすくなるのが、ゼミ活動をアピールするメリットです。

面接官が様子をイメージしやすい

学生がゼミで活動する様子を、面接官がイメージしやすいメリットもあります。専攻分野に関係なく、大学を卒業している多くの面接官が大学時代にゼミ活動を経験しているでしょう。

面接官自身が経験していることであれば、当然まったく経験のないことよりもイメージしやすいため、自分なりの頑張りや苦労も理解してもらいやすくなります。

面接官と研究内容まで被るケースは稀ですが、卒業論文やレポート作成などの苦労は誰もが経験しているはずです。

組織における役割・立ち位置を伝えやすい

組織における自分の役割・立ち位置を伝えやすいのも、ゼミ活動をアピールするメリットの一つです。

ゼミ活動は仕事と同様にチーム単位で活動することが多いため、ゼミでの役割を伝えれば、入社後に自分がどんな形で企業に貢献していけるのかをイメージしてもらえます。

たとえばゼミでリーダー的役割を担っていたことをアピールすれば、「入社後もチームを引っ張っていく人材として活躍してくれそうだ」と面接官にイメージしてもらえるのがメリットです。

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ガクチカでゼミ活動をアピールするポイント

ゼミ活動をガクチカのテーマにするメリットについて理解したところで、次はES・面接でアピールする際のポイントを理解しましょう。以下のポイントを意識しながらアピールすることで、他の人とは違うオリジナリティのある回答にできます。

研究結果が直接活かせる場合は内容を詳しく伝える

ゼミや研究室での研究結果が入社後の仕事に直接活かせる場合は大きな強みになります。理系専門職を志望しており、さらに研究と仕事の関連性が高いのであれば積極的にアピールしましょう。

特に、機械系・IT系・建築系などは大学で学んだことが仕事に直結するケースが多いです。

学びをどう活かせるのかをアピールするため、研究内容を詳しく説明できるようにするのはもちろん、得られた成果と自分なりの考察を説明する準備をしておきましょう。研究内容に詳しくない人にわかりやすく伝える力も重要です。

関連がない場合は過程を詳しく伝える

ゼミ活動が仕事に直接的に関係ない場合は、掲げた目標や成果を得るまでの苦労など、過程を詳しく伝えましょう。ゼミ活動と仕事の関連性が低い場合でも、研究に取り組む姿勢や、課題への対処能力を評価してもらえます。

これは、大学での学びを直接仕事に活かしにくい文系出身の人に特におすすめのアピール方法です。理系のように専門的なスキルがなくても、ゼミ活動の過程を詳しく伝えることで、分析力や計画性など間接的に仕事に活きる能力をアピールできます。

背景や状況は細かく伝える

そのゼミに興味を持ったきっかけ、教授・ゼミ仲間との関係性など、ゼミでの背景と状況は細かく伝えましょう。自分がゼミ活動をどのように頑張ったのかを知る際に、直面した状況を面接官にイメージしてもらう必要があります。

企業がガクチカを聞くのにはさまざまな理由がありますが、最も大きな理由は学生の人柄を知るためです。

ただゼミに所属していた事実だけ伝えても人柄は分かってもらえないので、自分の価値観や考え方が伝わるような説明を心がけてください。たとえば何を基準にゼミを選んだのかを伝えれば、日々の思考や行動のなかで何を重視しているのかが分かります。

企業特性に合ったエピソードを伝える

ガクチカは自分の魅力をアピールできるエピソードを選ぶことに加えて、企業に沿った内容にすることも大切です。いくら自分の能力が高くても、その能力が仕事に活かせるものでなければ企業からは評価してもらえません。

自分の強みや性格、組織における役割が仕事にも活きると評価してもらうため、ガクチカでは企業特性に合ったエピソードを伝えるよう心がけてください。そのためには、求める人物像や企業理念、社風などを調べたうえで、企業側の視点を考慮しながらエピソードを考える必要があります。

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ゼミ活動のエピソードのガクチカの書き方

ガクチカでゼミ活動のエピソードを伝える際は、内容だけでなく話の構成も重要です。自分が最もアピールしたいポイントを面接官に理解してもらえるよう、以下の構成を心がけながら回答を考えましょう。

  • 結論
  • ゼミを選んだ理由
  • 目標と課題
  • 対策と結果
  • 発揮された/培われた強み
  • 学んだこと

結論

どんな質問に答えるときも、まずは結論から答えるのが基本です。「私は学生時代◯◯に力を入れました」などと、冒頭で質問に対する答えを簡潔に伝えましょう。結論ファーストを心がけることで、話の内容を面接官に理解してもらいやすくなります。

例)
大学時代は経営学のゼミに所属し、ゼミ長として教授とゼミ生のパイプ役を務めました。

ゼミを選んだ理由

ゼミを選んだ理由は、回答のなかで最も自分の興味関心を伝えやすい部分です。他の人の回答と差別化を図るためにも、何を基準にしてゼミを選んだのか、自分なりの考えを伝えましょう。

ただ、何となくで選んだ場合や、先輩・友達に誘われて入った場合は無理に伝える必要はありません。伝える場合は、その後どのようにテーマに興味を持ったのか、力を入れようと思ったのかをセットで伝えることをおすすめします。

例)
文献研究だけでなく、フィールドリサーチや企業との共同研究も重視する教授の指導方針に惹かれたため、このゼミを選びました。

目標と課題

ゼミ活動を通して設定した目標や、ぶつかった課題について説明します。

目標と課題を明確にしておかないと、自分の頑張りを十分に理解してもらえません。ただゼミに所属していただけでないと分かってもらうためにも、自分がどんな考えや問題意識を持ってゼミ活動に励んだのかを伝えましょう。

理系で専門的な研究内容をアピールする場合を除いて、内容の説明ばかりにならないよう注意が必要です。企業は研究内容だけでなく、学生が何にどう取り組んできたのかという過程にも着目しています。

例)
ゼミ生同士の交流に消極的な人が多く、ゼミ長としてまとめるのに苦労しました。

対策と結果

上記の目標や課題に対してどんな対策をとったのかを伝えます。「明るく振る舞うよう心がけた」などという抽象的な表現は避け、自分がとった行動を詳細に述べることがポイントです。

ガクチカにおいて必ずしも結果は重要ではありませんが、自分の行動が何かしらの結果につながったのであればアピールになります。講じた対策と合わせて、自分がもたらした結果を記載しましょう。

例)
休日開催のイベントや、大学以外の場所でのイベントが多いせいで参加率が低く、ゼミ生同士の交流が希薄になっていました。誰でも参加しやすいよう研究室内でのイベントを増やした結果、参加率が上がり、ゼミが活性化しました。

発揮された/培われた強み

目標達成もしくは課題解決のために、どんな強みが発揮されたのかを伝えます。設定した目標が達成されたからといっても、それが自分の頑張りによるものとは限りません。

自分の頑張りが周囲に好影響を及ぼしたと証明するためには、どんな強みが発揮されて結果につながったのかを伝える必要があります。

例)
チームの生産性を上げるためにはゼミ生同士の交流が欠かせないと考え、誰でも気軽に参加しやすい研究室内でのイベントを増やしました。

こちらの例文では、「チームの生産性を上げるためにはゼミ生同士の交流が欠かせないと考えた」というエピソードから課題発見力、「誰でも気軽に参加しやすい研究室内でのイベントを増やした」というエピソードから課題解決力が読み取れます。

学んだこと

最終的に何を学んだのか、どんな点が成長したのかを伝えましょう。

結果につながらなかったエピソードを伝える場合でも、失敗から得た学びや気づきがあるなら、それは自信を持って語れるエピソードになります。

ESや面接は実績の自慢大会ではないので、頑張りが結果につながったかはあまり気にせず、自信を持って自分なりの学びを伝えてください。

例)
チームの生産性を上げるためには、メンバー同士の交流をはかりながら意見交換を活発にすることが重要だと学びました。

ガクチカのゼミ活動のエピソードでアピールしやすい強みの例

以下に、ゼミ活動のエピソードでアピールしやすい強みの一覧を紹介します。ゼミ活動で発揮した自分の強みをうまく言葉にできない人は、例を参考にして考えてみてください。

【個人ワークに関する強み】

  • スケジュール管理能力
  • 臨機応変に対応する力
  • 忍耐力

【ディスカッションに関する強み】

  • 異なる意見を調整する能力
  • 表現力
  • 傾聴力
  • 情報整理力

【フィールドワークに関する強み】

  • 課題発見力
  • 課題解決力
  • 協調性
  • モチベーション維持能力

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ゼミ活動のエピソードのガクチカ例文一覧【300文字】

ここまでの内容を踏まえ、アピールする強み別にゼミ活動のガクチカを紹介します。例文はどのゼミにも共通するような強みをテーマにしていますが、理系のゼミに所属していた場合は、専門的な能力・スキルをアピールするのも効果的です。

リーダーシップをアピールする例文

リーダーシップは「責任感が強い」「意見を調整する」などの能力を求める企業にマッチします。自分がどんなタイプのリーダーなのか、どんな場面でリーダーシップを発揮したのかを伝えましょう。

例文

大学時代はゼミ長として、研究についての議論を活発化させるために、チームビルディングに尽力しました。

 

具体的な対策としては、誰でも参加しやすいよう研究室内でのイベントを増やすという方法です。それまでは大学以外の場所でのイベントが多いせいで参加率が低く、ゼミ生の同士の交流が希薄になっていました。そこで気軽に参加できるイベントを増やしたところ、参加率が上がり、ゼミが活性化しました。

お互いのプライベートな面を知ったおかげで、ゼミ生同士の間にあった見えない壁がなくなり、研究においても積極的に意見交換できるようになりました。

ポイント

物事を俯瞰して問題点を見極めるリーダーシップが読み取れる文章です。入社後もリーダー的存在としてチームを引っ張ってくれそうなイメージができます。

協調性をアピールする例文

協調性は「チームワーク」「コミュニケーション力」などの能力を求める企業にマッチします。チーム単位で物事に取り組んだエピソードと絡めながら、自分の協調性がチームに好影響を及ぼしたことをアピールしましょう。

例文

私は大学時代、ゼミ活動に最も力を注ぎました。

 

ゼミに入ってすぐに取り組んだグループ研究では、苦労したことも多くありました。開始当初は役割分担がうまくできず、個人研究と同程度の進捗でした。

この状況を解決するために、私は得意分野ごとに作業を分担して、並行して進めるやり方を提案しました。その結果、個人での作業よりも効率が上がり、大人数で作業に取り組む意義を見出すことができました。

この経験から、人数が多いからといって、必ずしも作業効率が高まるわけではないことを学びました。これからも各々の強みをよく理解し、適切な役割を担当してこそチームワークを発揮できる環境づくりをしていきたいと考えています。

ポイント

協調性をアピールする際は、ディベート大会やグループ研究など、チーム単位で物事に取り組んだエピソードをテーマにするのがおすすめです。

協調性は他者との関わりのなかで発揮される能力なので、自分の能力が周りにどんな影響を与えたのかを説明する必要があります。

行動力をアピールする例文

行動力は「チャレンジ精神がある」「主体的に行動できる」などの能力を求める企業にマッチします。抽象的なエピソードにならないよう、なぜ行動したのか、どういったアクションを起こしたのかを詳しく伝えるよう心がけましょう。

例文

大学時代に最も力を入れたのはゼミ活動です。

 

私が所属していたゼミの教授は意見交換を重んじる指導方針だったため、議論をメインにゼミ活動が進んでいました。しかし、日々の議論の内容を残しておらず、同じような議論を繰り返してしまう点が問題でした。

そこで私は自ら記録係を務めることにしました。その結果、内容を見返せるようになったうえ、議論の内容をその場でうまくまとめることにも役立ちました。記録係を設けるアイディアは教授と他のゼミ生にも高く評価してもらえ、現在は交代制で記録係を担当しています。

私はこの経験から、小さな行動を起こし、周囲を巻き込んでいくことで状況をよりよくできる場合があると学びました。

ポイント

身近なエピソードから行動力の高さをアピールできています。仕事においても小さな変化にいち早く気がつき、率先して行動できる人間だと評価してもらえるでしょう。

400字の場合の補足の仕方

エントリーシートでガクチカを提出する場合、400字で書くことが求められることも多いです。

400字の場合は、300字のガクチカの内容に加えて、企業に入社してからどのように活かすかを補足することがおすすめです。具体的にどのような場面で活かせるかを伝えることで、強みの内容が明確になるうえに、企業理解度が高いことも伝えられます。

あくまで、ゴールは面接官に自分の強みを伝え、採用したいと思ってもらうことです。経験した事実だけを伝えるガクチカではなく、入社後活躍するイメージを持ってもらえるように工夫しましょう。

【400字のガクチカに盛り込むべき内容】

  • 結論
  • ゼミを選んだ理由
  • 目標と課題
  • 対策と結果
  • 発揮された/培われた強み
  • 学んだこと
  • 企業で活かせること

200字の場合の絞り方

エントリーシートや履歴書で200字程度でガクチカを書くことが求められることもあります。

200字で伝えたいことすべてをまとめるのは、なかなか難しいです。そのため、自分がものごとにどう向き合うのか、何が強みなのかを伝えられる内容に絞りましょう。

自信を持って強みだと伝えられることがない場合は、学んだことを伝える形でも問題ありません。ただ、学んだことを伝えるだけではアピールとして不十分なので、それをどう活かすのかセットで伝えましょう。

【200字のガクチカに盛り込むべき内容】

  • 結論
  • 結論を裏付けるエピソード
  • 発揮した強みor学んだこと

ゼミを選んだ理由や詳しい研究内容、経験から得た学びなどは、エントリーシートや履歴書ではなく、面接で具体的に話すのがポイントです。書類は面接時の参考にしてもらえるので、質問して深堀りしてもらえるような内容に仕上げましょう。

200字程度でのガクチカの書き方について、より詳細な解説はこちらの記事にまとめています。

まとめ

以上、ガクチカでゼミ活動をアピールするメリットや、答え方のポイントを解説しました。

ゼミ活動がテーマのガクチカは、組織における自分の役割を伝えやすい点が大きなメリットです。入社後にどんな形で貢献できる人間なのかを面接官に知ってもらうため、ゼミに所属した経験がある人はぜひガクチカのテーマに選んでみてください。

また、ES・面接で質問に答える際は、経験した事実だけを淡々と伝えるだけではなく、自分の考えと行動を具体的に示す必要があります。大学での頑張りを理解してもらえるように、どんな考えに基づいて行動したのかを詳しく説明するよう心がけてください。