NNTとは|ANTとの違いや内定獲得のポイント

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周りの人たちが続々と就活を終えているにもかかわらず、自分だけがNNTの状況に陥ってしまい、焦っている人は多いのではないでしょうか。

焦る気持ちは分かりますが、就活を進めるペースは人それぞれですから、周りと比べて自信をなくす必要はありません。自分に合う理想的な就職先を見つけるためにも、今の状況を冷静に分析して就活を進めましょう。

この記事では、NNTという言葉の意味や、よく似た言葉であるANTとの違いをご紹介します。内定獲得のポイントについても解説するので、NNTから抜け出せずに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

「NNT」とは

就活を進める中で、「NNT」という聞きなれない言葉を耳にしたことがあるかもしれません。NNTとは何を指しているのか、まずはその意味を理解しましょう。

無い内定(NaiNaiTei)の略

NNTとは「NaiNaiTei」、すなわち「無い内定」の略です。

つまり、内定をまだどの企業からももらえていない状況のことを指します。

「ANT」は対義語(AruNaiTei)

似たような言葉として「ANT」がありますが、こちらはNNTの対義語です。「AruNaiTei」、すなわち「有る内定」を意味しています。

NNTとは反対に、内定を少なくとも1つはもらっている状況がANTです。

むやみに使わない

NNTとANT、いずれもつい使ってしまいたくなるような言葉ですが、むやみに使うべきではありません。

たとえ自分が内定を持っており、他の人が持っていなくても、それはあくまで今の状況であり、学生の優劣を決めるものではありません。それをNNTとANTのように区別するのはあまり印象がよくありません。

自分は冗談で言ったつもりでも、他の学生を傷つけてしまう可能性が十分考えられるため、むやみに使うのは避けましょう。

NNTの学生にありがちな特徴

NNTの学生にはありがちな特徴がいくつか見られます。NNTから抜け出せずに悩んでいる人や、自分がその特徴に当てはまっていると感じる人は、良くない部分を見直してから次の選考に臨みましょう。

自己分析が十分にできていない

一つは自己分析が十分にできていないことが挙げられます。

自分自身について理解できていないと志望業界・企業がはっきり定まらないうえ、選考でも強みをうまくアピールできません。自分のことをしっかり話せないと当然企業は適切な評価を下せないため、内定にもつながらないというわけです。

そのため、まだ志望業界・企業が曖昧な人や、自分の強みが分かっていない人は自己分析からやり直す必要があります。まずは自己分析を通じて性格や価値観を明らかにし、就活の軸を定めてください。就活の軸がしっかりと定まれば志望業界・企業が明確になり、志望動機や自己PRにも説得力が生まれます。

自己分析の目的や方法については以下の記事を参考にしてください。
自己分析とは|なぜ必要なのか?目的を解説

「企業への貢献」を考えられていない

企業側の視点を考えずに就活を進めてしまうのも、NNTの学生にありがちな特徴です。やりがいや待遇、労働環境など企業に求めるものは人それぞれですが、自分が求めるものをそのまま志望動機として伝えるだけではアピールになりません。

企業は自社に貢献してくれる人材を求めているため、自分が得たいものばかりを考えている学生は評価されづらいという仕組みです。自分が魅力的な人材だと評価してもらうには、どんな強みを活かして企業に貢献できるのかをアピールする必要があります。

選考の振り返りを正しくできていない

選考の振り返りを正しくできていない人は、NNTの状況に陥りやすい傾向にあります。気持ちを切り替えることは大切ですが、1つ1つの選考を「合わなかった」だけで済ませてしまうと良くない部分の改善ができません。

改善しないまま次の選考に臨んでも同じポイントでつまずいてしまい、NNTの状況が続いてしまうでしょう。選考に落ちてガッカリするのは当然ですが、大事なのは落ちた後です。

何度も同じ失敗を繰り返さないためにも、落ちてしまったときはきちんと選考の振り返りをするように心がけましょう。

不安や焦りが募り、行動できていない

不安や焦りから思うように行動できなくなるのも、NNTの学生によく見られる特徴です。初めの頃は選考に落ちてしまってもうまく切り替えられていたのに、失敗が続くあまり、少しずつ自信がなくなっていく悪循環に陥る危険性があります。

企業からの不採用通知が怖いあまり、新しい企業へのエントリーに踏み切れず、就活の足が止まってしまうと、その間にも企業の採用枠はどんどん埋まっていってしまいます。
プレッシャーやストレスがある中大変であることは理解できますが、積極的に行動し続けましょう。

自分に合った企業に出会えていない

自己分析や選考の振り返りがしっかりできていたとしても、自分に合った企業に出会えずNNTの状態が続いている場合もあります。「仕事内容は魅力的だけど待遇に少し不満がある」「職場の雰囲気に馴染めなさそう」など理由はさまざまです。

就活の軸が定まっていないならともかく、きちんと定まっているのであれば焦る必要はありません。周りの人のペースは気にせず、自分のペースで理想的な企業を見つけていきましょう。

反対に、就活の軸が定まっていないせいで自分に合った企業に出会えていないのであれば、もう一度自己分析から就活を始める必要があります。

NNTからANTになるための対策・ポイント

NNTの学生にありがちな特徴が分かったところで、次はANTになるための対策・ポイントを紹介します。NNTからなかなか抜け出せないからといって投げやりにならず、冷静に対策を講じて選考に臨むことが大切です。

①自分に合った企業からオファーをもらう

自分に合った企業が自分でも分からず、何となくで就活を進めてしまっている場合は、新卒オファー型就活サイトを活用するのがおすすめです。

新卒オファー型就活サイトとは、写真や自己PRなどのプロフィールを充実させることで企業側から求人のオファーが届くサイトです。

従来の就活といえば自分から企業にアプローチするのが一般的でしたが、スカウト型なら企業側からアプローチしてもらえるため、自分の新たな可能性を発見しやすいメリットがあります。

「社会にはどんな業界があるのかよく分からない」「自分に合った企業・職種を見つけられない」といった人に最適なサービスといえるでしょう。

新卒オファー型就活サイトのメリット

  • 自己分析に役立つ
  • これまで知らなかった企業に出会える
  • 就活を効率的に進められる

「OfferBox」は2022年9月時点で395,000人(※1)が登録する新卒オファー型就活サイトです。

登録企業数も11,000 社を超え(※2)、自分に合った企業と出会える可能性も高いです。ぜひ登録してみてくださいね。
https://offerbox.jp/

※1)2022年09月現在・2022年卒/2023年卒合算
※2) 登録企業数とは、これまで当社アカウントを開設した企業数であって、直近で利用していない企業を含みます(2022年8月時点現在)

②自己分析を一気に進める

NNTからなかなか抜け出せずに悩んでいる人は、一度まとまった時間を確保して自己分析をすることをおすすめします。自分ではしっかりと分析したつもりでも、まだ不十分だったり、そもそもやり方が非効率だったりといった失敗が考えられます。

一刻も早く内定をもらいたいのに、自己分析からやり直すのは遠回りのように感じるかもしれませんが、就活では自己分析が最も重要といっても過言ではありません。

自分に合った企業を見つけ、選考で自分の強みをしっかりとアピールするためにも、まずは徹底的に自己分析をしましょう。自己分析で就活の軸を定めることが、内定獲得への一番の近道です。

自己分析のやり方や役立つツールについては以下の記事を参考にしてください。
就活の自己分析のやり方|ツールやシート、アピール例も解説【ダウンロード可】

③選考に落ちた理由を整理する

自己分析で自分のことを整理できたら、選考に落ちた理由についても整理してみましょう。

どの企業からも内定をもらえないということは、必ず何かしらの理由があるはずです。履歴書・ESの書き方や身だしなみといった基本的なことから、面接でうまく答えられなかった点など、これまでの選考を細かく振り返ってみましょう。

また、選考の内容だけでなく、これまでどんな企業を受けてきたのかを振り返ることも大切です。「倍率の高い有名企業ばかり受けていないか」「自分の特徴に合った業界なのか」など、受ける企業の偏りや相性がNNTの原因となっていないか考えてみてください。

④企業研究を深くおこなう

内定をもらうには企業への深い理解が不可欠です。これから受ける企業がどのような人材を求めているのかを理解し、自分がどんな形で企業に貢献できるのか伝えられるようにしましょう。

企業研究では、企業のWebサイトや会社説明会から得られる情報だけでなく、インターンシップやOB・OG訪問から得られる情報を活用するのも効果的です。誰でも知っているような情報では志望動機や自己PRでオリジナリティを出すのが難しいので、経験者から企業についてのリアルな情報を集めてみましょう。

企業研究の具体的なやり方については以下の記事を参考にしてください。
就活における企業研究のやり方を徹底解説!まずは何から始めるべき?

⑤ ②〜④を踏まえ選考を受ける

②〜④を踏まえて選考を受けましょう。

ここまできちんと対策してきた人であれば、内定獲得の確率は以前よりも上がっているはずです。仮に再び不合格となってしまった場合でも、着実に一歩ずつ内定に近づいているため焦る必要はありません。

再び不合格となってしまった場合は、原点に立ち返り、改善を重ねていくことでさらに内定に近づいていきます。長期間にわたる就活ではさまざまな不安や悩みがあると思いますが、焦らず丁寧に一つ一つの対策を進めていきましょう。

NNTでも焦らずに対策を練ろう

以上、NNTの定義からANTとの違い、内定獲得のポイントまで紹介しました。

就活がうまくいかないと視野が狭くなり、投げやりになってしまいがちです。焦る気持ちは分かりますが、そんなときこそ冷静に今の状況を分析しましょう。自己分析が不十分なのか、企業側の視点を考慮できていないのかなど、選考に落ちた理由を分析して次の選考への対策を練りましょう。

また、自分に合った企業や自分の強みがよく分からない人は、新卒オファー型就活サイトを活用するのも一つの方法です。例えば「OfferBox」では企業側から求人のオファーがもらえるほか、自己分析ツールを利用できるので、ぜひ自分の就活にうまく取り入れてみてください。