就活で自己分析が必要なことはなんとなく理解しているものの、具体的にどのようにすれば良いのか分からず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
自己分析がしっかりとできていると内定がもらいやすくなるだけでなく、自分に合った仕事に就職でき、入社後も順調にキャリアを積み上げていくことができるでしょう。
この記事では、自己分析が必要とされる理由・背景から、具体的な進め方まで紹介します。自己分析結果をアピールにつなげた例文も紹介していますので、参考にしてみてください。
目次
就活で自己分析が必要な理由
就活をするにあたって自己分析はなぜ必要なのでしょうか。
なんとなく自己分析が必要だとは認識しているものの、具体的になぜ必要なのかよく分からない人も実は多いです。
就活にあたって自己分析が必要な理由は大きく分けて2つあります。
企業選びの軸を明確にするため
就活に自己分析が必要な理由の1つ目は、企業選びの軸を明確にするためです。
自分が本当にやりたい仕事は何かを自分自身で把握しておかなければ、就職活動の方向性は定まらず、企業側にもやる気や情熱が伝わりません。
企業にエントリーシートなどを出す前に自己分析をして、自分にはどんな仕事があっているのかしっかりと把握した上で応募すると、効率良く就職活動を進められます。
いろいろな企業にやみくもに応募して、自分に合っていない企業に応募した場合、採用担当に志望度の低さやマッチしていないことを見抜かれてしまい、就職活動がうまく進みません。また、時間が限られている就活期間のなか、無駄な手間と労力がかかってしまいます。
運良く採用されたとしても、自分には合っていない職場のためうまく仕事ができず、長続きしない事態になってしまうことも考えられます。
「自分にどんな企業が合うのか」を理解するためにも自己分析は欠かせません。
自分のことを分かりやすく伝えるため
自己分析がしっかりできていると、面接の時にも自分のことを分かりやすく企業に伝えられるようになり、ミスマッチを減らすことができます。
自分の長所や短所を把握した上で、仕事にどう活かせるのかを自信をもってPRできる学生は企業に好印象をもたれやすいです。
また志望動機に関しても、「自分がどんな性格でどんな仕事に向いていると思うか」がはっきり伝えられると、企業は入社後に長く働いてくれそうか判断がつきやすくなります。
一方で、自己分析がしっかりとできていないと、自信をもってPRできなくなってしまいます。企業からはあまり仕事に情熱がないと見られてしまいかねません。
面接で本来の自分を出せなかったり、企業に合わせてミスマッチになったりしないためにも、自己分析をしっかりして、自分はどういう人間なのか、まずは自分自身で認識しておきましょう。
自己分析を行うメリット
このように応募前に自己分析を行うことで、自分とはどんな人間か、また職業に対する自分の適性などを冷静に知ることができます。
そして自分の適性を知ることで、自分が進みたい業界や職種がはっきりとするでしょう。自分に合った業種・職種を選べば面接において自己アピール力が高まり、選考にも通りやすくなります。
適性のある業界や職種に就けば、入社前と入社後での会社や仕事に対するギャップが少なくなるでしょう。
ここからは、自己分析を行うメリットを具体的に3つ解説します。
業界・業種・職種への興味関心が深まる
就活において、はじめから自分が就きたい職種や企業がはっきりと決まっている方はいいのですが、
「自分がどんな仕事についたらいいか、今ひとつ漠然として分からない」
という場合は、自己分析を行うメリットは非常に大きいでしょう。
自分のことを客観的に分析し把握し、就活において自分がどの方向を向くべきかをしっかり把握することで、自分に合う業界や業種、職種が絞られてきます。
例えばあなたがお金に関する興味がある場合、志望する業界は自ずと絞られてくる可能性があります。
そして自己分析が活きてくるのはここから先です。あなたは数値管理が得意なのか、あるいは性格が明るく対人関係に向いているかによって、同じ金融業でも目指す職種は変わってきます。
自己を知り業界や業種を研究すれば、自分の適性が分かってきます。同時に業界への理解や興味も深まるでしょう。
選考の通過率が上がる可能性がある
自己分析を行うことで、自分の強みや適性を知ることができます。また自分の価値観や人生観が明確になってきます。つまり自分を客観的に知ることで、選考の過程で何をアピールするか、また企業から質問があったときに芯の通った回答ができるようになります。
逆に自己分析があいまいだと、自分の「軸」ができていないため、面接で想定外の質問を受けたときに困ってしまいます。
また、自分は今までこうしてきた、このような理由でこの職種に向いていると自信をもって言えるようになります。アピールする内容が具体的であれば、選考における説得力が上がります。そうすれば選考の通過率も自ずと上がるでしょう。
入社後のミスマッチを防ぐ
入社後のミスマッチとは、入社前のイメージと入社後のイメージにギャップが出ることを言います。
入社後にしか分からない内状はどの会社にもありますが、ミスマッチが理由で働くモチベーションが著しく下がってしまうと、退職にもつながりかねません。
自己分析が不十分だった場合、こうした事態に陥る可能性があります。
仕事とは、自分が持っている能力を社会で発揮し、直接的にも間接的にも多くの人に貢献することです。それはどんな職業においても当てはまります。しかし自己分析がおろそかで、自分の能力や適性を正しく把握していなかった場合、「向いていない」職種に就く可能性が高まります。
自己分析をして自分の適性や進みたい方向性を知ることで、こうした事態を防ぐことができます。
就活の自己分析|簡単3ステップ
ここからは、具体的な就活の自己分析のやり方についてご紹介します。
自己分析をするときは、まず自分の特徴を洗い出し、具体的なエピソードと紐付けましょう。その上で1つずつ、「なぜ」を深堀りしていくことがポイントです。
①自己分析診断ツールで自分の特徴を洗い出す
まずは自分の特徴を洗い出すところから始めましょう。
特徴の洗い出しを行う際は、就活用の自己分析診断ツールが便利です。最近では無料で使えるものも多く出ているので、上手く活用してみると良いでしょう。
OfferBoxのAnalyzeU+でも、精度の高い自己分析診断を無料で行えます。まずはツールを使って自分の強みと弱みを抽出してみてください。
自分ならではの特徴、強みや弱みを把握しておくだけでも、就職活動はかなり進めやすくなるはずです。
②それぞれの特徴に具体的なエピソードを紐付ける
自分の強みや弱みを裏付けてくれるのが、具体的な「エピソード」です。
自己分析診断ツールで自分の特徴を洗い出したら、それぞれの特徴に具体的なエピソードを紐付けてみましょう。
例えば、「主体性が強い」場合なら、「自ら海外インターンに行った」など、それぞれの特徴を裏付けるエピソードを思い起こしてみてください。診断結果を自分の経験に落とし込んで考えることで、より説得力が増すはずです。
③エピソードに1つずつ「なぜ」を深堀りする
自分の特徴にエピソードの紐付けができたら、さらにそのエピソードを1つずつ深掘りします。
「なぜそのような行動ができたのか?」「なぜ選んだのか?」など、徹底的に追求してみましょう。1つずつ深掘りすることで、普段はなかなか気づくことのできない自分の価値観や、行動パターンにも気づくことができるかもしれません。
一度紙に書き出して、見やすくまとめてみるのもおすすめです。
また、「弱み」に対してはエピソードの他に対処法や解決策もあわせて考えておくと良いでしょう。AnalyzeU+では診断結果の弱みに対してアドバイスがもらえるので、ぜひ参考にしてみてください。
就活の自己分析のおすすめのやり方【ダウンロードできるシート付き】
では、具体的に自己分析はどのように進めていけば良いのでしょうか。
自己分析の方法はさまざまなやり方があり、今回は簡単にできる4つの自己分析のやり方を紹介します。
- 自己分析診断ツール
- 自分史
- モチベーショングラフ(ライフラインチャート)
- ジョハリの窓
- 自己分析ノート
- マインドマップ
- 他己分析
- SWOT分析
やりすぎて困ることはありませんので、ぜひこれから紹介する4つの自己分析を試して、やりやすい方法で進めてみてください。
自己分析診断ツール
適性診断は心理テストのようなものです。運転免許証の試験の中にも含まれていますし、受けたことがある人は多いのではないでしょうか。
適性診断は就職活動においても多くの企業が実施しています。
企業が就職活動で実施する適性診断は、その結果を見て企業側がその学生の性格や適性などを見るためのもので、結果は公表されません。
そのため、適性診断の結果が公表されるオンラインでできる適性診断を受けることで、自己分析に役立てることが可能です。
OfferBoxでは適性診断ツール「AnalyzeU+」を提供しています。質問に答えるだけで、自分の強みや適性が分かります。
AnalyzeU+を使った自己PR作成に興味を持った方はこちらを参照してください。
無料の自己分析ツール、適性診断AnalyzeU+で、企業も納得の自己PRをつくる方法
適性診断を受ける際に、企業から高い評価を得られるように答えたほうがいいのか、不安に感じる人もいると思います。しかし、自分を偽って適性診断を受けて、仮に就職が決まったとしても、本来の自分とは合っていない可能性があり、ミスマッチのリスクがあります。
ありのままの自分で働きやすい企業に出会うためにも、適性診断は本音で答えましょう。
自分史
自分史とは、過去の自分の経験をすべて洗い出す方法です。エクセルシートやスプレッドシートなどを用いておこないます。
サンプルを用意したので、こちらのExcelテンプレートをダウンロードして使ってみてください。
以下、具体的な手順を紹介します。
- B列それぞれの学年で、所属していた組織をC列に記入する
- 所属していたそれぞれの組織の中での、当時のキャラクターをD列に記入する
- 当時あったできごとをE列に列挙する
- I列のライフラインチャートに幸福度の起伏を記入する(※後述)
- それぞれのできごとを通して考えていたこと・感じたことをF列に記入する
- そこから学んだことをG列に記入する
- 自分の人生の中で、これは転換点だったなと思うところに*マークを記入する
この手順に沿ってシートを埋めていくことで、次第に自分がどんな人間か見えてきます。シートを記入することで考えたことは別途メモしておきましょう。
重要なことは、それぞれの学年で考えていたことをきちんと言葉にすることです。当時、なにげなく考えていたことでも、今振り返ると強みと言えるものだったり、改善点が見えてきたりするものです。
また、完成したシートをほかの人と共有して、自分はこんな人だと発表しあってみるのもよいでしょう。最初は気恥ずかしいかもしれませんが、新たな気付きがあるかもしれません。
自分史を活用して、自分を様々な角度から見直す機会にしてみてくださいね。
関連記事:自分史の作り方|自己分析を深めるテンプレートや作り方・例文を紹介
モチベーショングラフ(ライフラインチャート)
モチベーショングラフ(ライフラインチャート)とは、自分の人生の幸福度の起伏を曲線(折れ線)で表した図のことです。
2つの軸で整理することが多いのですが、片方が時間、もう片方が幸福度を軸にプロットされます。先ほど紹介した自分史のテンプレートにライフラインチャートも組み込んでいますので、ぜひ活用してみてください。
過去の幸福度といっても、すぐには思い出すことが難しい場合もあります。その場合は、具体的なできごとに紐付けて振り返ってみましょう。
例えば中学時代は高い目標を掲げて部活動に取り組んでいて幸福度が高かったものの、高校で怪我をしてしまい、幸福度が一気に下がってしまった。でも、新しく打ち込めるものがみつかり、幸福度が少しずつ高くなっていた、というように、エピソードに紐付けて考えていきます。
生まれて物心ついてから、現在までのライフラインチャートを制作すると、自分の人生で幸福度が高いときと低いときが明確になります。この幸福度を左右するものが、自分のキャリアや人生において重要なものだと考えることができます。
例えば先ほどの部活動の例だと、「高い目標をもって打ち込めるものがある」ときは 幸福度が高いが、「低い目標しかなかったり、目標がなくなったとき」は幸福度が下がる、と考えられますよね。
そのため、企業で働く際には、チャレンジングな目標を掲げて追いかけられる環境が合っている可能性が高いですよね。
このようにして自己分析を進めていくのがモチベーショングラフ(ライフラインチャート)です。
関連記事:モチベーショングラフとは|曲線の書き方やテンプレートを紹介
ジョハリの窓
ジョハリの窓は、「自分から見えている自分と他人から見えている自分」のギャップを理解し、自己理解をより強固にしたり、新しい自分を見つけたりする方法です。
ジョハリの窓を使った自己分析は1人ではできないので、友達などと協力してやりましょう。
ジョハリの窓には4つの窓があり、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓に分けられておりそれぞれ以下のような意味があります。
- 開放の窓 自分で気がついていて他人も認識している自己
- 盲点の窓 自分は気がついていないが他人は認識している自己
- 秘密の窓 自分は気がついているが他人は認識していない自己
- 未知の窓 誰からも認識されていない自己
ジョハリの窓で自己分析する際には、こちらのExcelテンプレートをダウンロード使ってみてください。
まず、自分の性格を「記入シート_A(本人)」のシートにひたすら書き並べていきます。
その間、友達には「記入シート_B」「記入シート_C」「記入シート_D」のシートに書き並べてもらいましょう。
全員が書き終えたら、「ジョハリの窓」のシートに移動してB2セルに「完了」と入力しましょう。
自分と友達で共通していた項目は開放の窓に、
自分だけ挙げていた項目は秘密の窓に、
友達だけ挙げていた項目は盲点の窓に、
4つの窓に性格が分類されていると思います。
ここでよく見てほしいのは、「盲点の窓」です。自分が認識していなかった性格が見つかった場合、自己分析を深めるチャンスです。
盲点の窓の性格に関して、該当するエピソードを振り返ってみましょう。新しい強みや自分の特徴が見えてくると思います。
このようにジョハリの窓を使って、友達と協力しながら自己分析を進めることも可能です。
関連記事:ジョハリの窓とは?やり方や意味・就活での活かし方をわかりやすく解説
自己分析ノート
自己分析ノートとは、自己分析の情報を見やすくまとめたものです。
自己分析ノートを作る目的は、自分の言葉で自分像を言語化・ビジュアル化することによって自己分析を深掘りし、一つにまとめることでいつでも振り返るようにすることです。
整理したいポイントとしては、次の4つがあげられます。
- 興味・関心(就活の軸)
- 長所・短所(アピールポイント)
- 将来の目標(キャリアプラン)
- Will・Can・Must(やりたいこと・できること・必須なこと)
ノートというよりは「シート」と言ったほうが分かりやすいと思います。気づいたことがあればどんどん追加していきましょう。
作成は手書きよりはパソコンがおすすめで、そのほうが見やすいですし、内容の追加も簡単ですよね。こちらに自己分析のための「自分史」Excelテンプレートがありますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
関連記事:自己分析ノートの書き方|テンプレート例やおすすめの活用方法
マインドマップ
マインドマップとは、あなたの思考や情報、記憶などを脳内に近い状態で紙やパソコン上に可視化したものです。
図の中心に「自分」がいて、それを取り囲むように「長所」「性格」「目標」などが放射状にレイアウトされます。中心を「就活」とした場合は、周囲に「面接」「自己分析」「業界分析」「OB訪問」「内定」などをレイアウトします。
マインドマップを作成する目的は、はっきりと自覚できていないポイントを可視化することです。小学校の算数で、数値を並べた表は分かりにくいのに、グラフにするとその特徴が一目瞭然に分かったという経験は誰にもありますよね。
それと同じで、自分像を多面的に分析し、たくさんの情報を同じ面に記載することで、自分像をくっきりと浮かび上がらせることができます。
他己分析
他己とは他者のことで、他己分析は他者から自分を評価してもらうことです。
自己分析では見つけられないポイントを「客観的な視点」から分析できます。また、ややもすると甘くなりがちな自己分析を、他者の厳しい目で評価してもらうことも可能です。そうしてより自分を深く理解することが他己分析の目的です。
他己分析を依頼する相手としては、家族や友人、大学の先輩や後輩、バイト先の従業員や大学のキャリアアドバイザーなどがあげられます。できるだけ多角的な立場、視点から分析してもらうのが効果的です。
方法は、口頭よりも、アンケート用紙やメールを使うのがいいでしょう。口頭では言いにくいこともあるからです。回答が集まったら、集計し整理をして、自分の強みや長所に絞り込んでいきます。
関連記事:他己分析とは|自己分析との違い、やり方や質問例、使えるツールも
SWOT分析
SWOT(スウォット)分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字をとったもので、企業において経営戦略や事業計画の現状分析を行う手法です。
就活におけるSWOT分析の概要はこうです。
- Strength:自分の強み
- Weakness:自分の弱み
- Opportunity:就活市場において、自分の追い風になること
- Threat:就活市場において、自分の向かい風になること
分析そのものは難しく感じますが、簡単に言えば、自分の強みをその会社(機会)で発揮できるか、「この会社でなければならない理由をうまく説明できるか」ということです。
しかし恐れることはありません。人は誰でも強みと弱みがあります。SWOT分析とは志望する業界や職種において、自分の強みをどう生かせるかを分析する手法と思えばいいのです。
「機会」や「脅威」は自分ではコントロールできませんが、その中において自分の強みがどう発揮できるか考えてみましょう。
自己分析を活かした就活のアピールの作り方
自己分析のやり方についてご紹介しましたが、その結果をいかに実際の就活に活かせるかがとても重要です。
ここからは、自己分析を生かした就活アピールの作り方をみていきましょう。自己PRはもちろん、志望動機やガクチカの具体例もご紹介するので参考にしてみてください。
自己PR
自己PRでは、ただ単に自分の強みを主張するだけに終わってしまわないように注意しましょう。具体的なエピソードに落とし込むことで、初めて接する相手にもイメージが伝わりやすくなります。
自分の強みは”コミュニケーション能力”です。
大学で行っていたボランティア活動はチームワークが大切でしたが、ときには意見が割れてしまうこともありました。そんなとき、メンバーひとりひとりから意見を聞き出して、どう思っているのか、譲れないポイントは何かを聞いて回りました。
それぞれの理由を明確にして、できるだけみんなが納得できるポイントを探すようにしました。このように、メンバー全員が気持ちの良い環境で力を発揮できるような環境作りに努めてきました。
志望動機
価値観や考え方など、企業と自分で共通しているポイントは志望動機につながります。
貴社の「挑戦する人が歓迎される」社風に魅力を感じ志望いたしました。
私自身、何でもまずはチャレンジしてみたいと考えているので、挑戦することが推奨される環境で働きたいと考えています。私自身の個別目標に向けて努力するのはもちろんですが、おなじように挑戦することに価値を置いている方々と一緒に働くことで、切磋琢磨できるのではないかと考えているためです。
先日参加させていただいたインターンシップでも、社員の方から「失敗しても良いからやってみてごらん」と声をかけていただき、とてもモチベーションにつながりました。
私も挑戦する人が歓迎される環境でより多くのことにチャレンジし、会社に貢献したいと考えています。
ガクチカ
学生時代に頑張ったことをアピールする「ガクチカ」も自己PR同様に、具体的なエピソードに落とし込むことで説得性が高まります。
食べ歩きが趣味だったので、これまでに行ったレストランの記録をブログにまとめることに力を入れました。
最初は自分の備忘録として付けていたのですが、徐々にアクセスデータの分析にも興味が湧くようになりました。数字で読者のニーズがわかるので、需要を洗い出し、次第にそれに沿った内容を中心に書くように心がけるようになりました。
もちろん思うようにいかないこともありましたが、作業自体が好きだったので試行錯誤も苦ではありませんでした。今では月に3万人以上がアクセスするサイトになり、収益化もしています。分析することが好きなので、広告会社である貴社に入社後もどんどん学び続けたいと考えています。
就活で自己分析をする際の注意点
就活で自己分析をする際の注意点です。
- なるべく網羅的に分析する
- 短所も振り返る
- 自分なりの言葉でまとめる
それぞれ詳しくみていきましょう。
なるべく網羅的に分析する
自己分析をするときは、なるべく網羅的に分析するよう心がけましょう。1つ特徴を思いつくと、それに囚われてしまい同じことばかりを深掘りしてしまうことがありますが、まずはなるべく視野を広げて考えることが大切です。
また、自分の頭だけで考えようとすると、どうしても主観が入ってしまい分析結果が偏ってしまう場合があります。まずは無料の自己分析診断ツールを使用して、幅広く特徴を洗い出してみることから始めるとよいでしょう。
無料の自己分析ツール、適性診断AnalyzeU+で、企業も納得の自己PRをつくる方法
短所も振り返る
長所だけでなく「短所」も振り返って深掘りを行うようにしましょう。自分の弱みについて考えるのは決して気持ちの良いことではありませんが、長所と短所は表裏一体なところがあるので、短所と向き合うことでこれまで気がつかなかった長所を見つけられるかもしれません。
また、面接では短所について聞かれるケースも多いです。実際に質問を受けたときに慌ててしまうことのないよう、自己分析のタイミングで対策を取っておきましょう。AnalyzeU+では弱みについてのアドバイスがもらえるので、参考にしてみてください。
自分なりの言葉でまとめる
自己分析を書き出すときは、よくある言葉ではなく自分なりの言葉でまとめるように心がけましょう。よくある言葉や一般的なフレーズは面接で伝わりにくいためです。
面接官は何度も面接を経験しているので、自分の言葉で話すことができないと、「よく聞くフレーズだな」と思われてしまうかもしれません。自己分析のときから自分なりの考えに落とし込むことで、実際の面接でも自分ならではの言葉で伝えられるようになります。
就活の自己分析に関するよくある質問
最後に、就活の自己分析に関するよくある質問をご紹介します。
- 自己分析はいつからやればいい?
- 自己分析はいつまでにやるべき?
- 自己分析はどこまでやれば完了する?
- 自己分析の結果は嘘をついてもいい?
- うつ病の過去は明かさないほうがよい?
それぞれ詳しくみていきましょう。
自己分析はいつからやればいい?
自己分析のタイミングに悩んでいる方もいるかもしれません。
選考受付期間と違い、自己分析には「いつまでに行えばOK」というような期限がありません。しかし、自己分析は就職活動のスタートと言っても過言ではないほど重要です。結論、始めるタイミングは早ければ早いに越したことはないです。
企業選びや面接対策も、自己分析を行った上で行うとスムーズです。遅くとも、選考を受ける3ヶ月前には始めるようにするとよいでしょう。
自己分析はいつまでにやるべき?
自己分析はいつまでにやるべきなのか不安に感じる方も多いでしょう。
自己分析はじっくり時間をかけて丁寧に行いたいと考える気持ちはよくわかります。
しかし、大学3年生の3月頃には本格的に選考が始まる企業が多いです。遅くとも、そのタイミングまでにはある程度完了している状態にして、自己分析をもとに企業の選定や選考対策を行えるようにしましょう。
自己分析はどこまでやれば完了する?
自己分析には「ここまでやればOK」という基準はありません。そのため、やり始めるとどんどん深みにはまってしまい、終わりが見えなくなってしまうことがあります。
あくまで目安にはなりますが、まずは「アピールに頻出の質問項目を埋められる程度まで」分析してみることをおすすめします。分析結果は、必ずノートなどにまとめて後から見返せるように残しておきましょう。適切なタイミングで見直しを行い、磨き続けていきましょう。
自己分析の結果は嘘をついてもいい?
少しでも自分を良く見せようとしたり、企業に合わせようとしたりして自己分析の結果で嘘をついてしまう人も中にはいます。
しかし、嘘の結果を伝えてしまうと、入社後のミスマッチにつながりかねません。結局自分も困ってしまうことになるので、自己分析の結果で嘘をつくのはやめておきましょう。
中には自己分析で思うような結果が出ないケースもあるかとは思いますが、まずは受け入れた上で「どのようなアクションができるのか」「対策方法は何か」を考えましょう。
うつ病の過去は明かさないほうがよい?
うつ病などの過去を抱えている場合、選考時に伝えるべきか悩んでしまうかと思います。選考で不利になってしまうのではないかと不安に思うこともあるかもしれません。
確かにうつ病の過去が就職活動に影響を与える可能性もありますが、必ずしも不利に働くとは限りません。乗り越えた経験やエピソードを通して自分なりの考えを話すことができ、アピールに繋がるのであれば明かしてみてもよいでしょう。
自己分析できたらOfferBoxに登録しよう
自己分析が一通りできたら、ぜひOfferBoxに登録してみてください。OfferBoxでは、プロフィール項目を登録しておくだけで、自分に興味を持った企業からオファーを受け取ることができます。
また、自己PRの精度をあげる目的で登録してみるのもおすすめです。企業は就活生の自己PRやエピソードなどのプロフィールを読み、1通1通厳選してオファーを送ります。OfferBoxの登録項目に合わせてアピール内容を考えることで、より自己PRに磨きがかけられるでしょう。
自分のアピールポイントを頭では理解できていても、実際の就活で使えるところまで落とし込むには多少の訓練とコツが必要になるので、ぜひこれを機会に試してみてください。
まとめ:就活では自己分析はその後の人生にも関わる
以上、就活で自己分析をすべき理由や自己分析する方法について紹介しました。
自己分析は単に企業から内定をもらうだけでなく、実際に仕事を始めた後うまくその仕事をやれるかどうかにも関係してきます。
人の性格や得意なことは、日々の行動により少しずつ変わっていきます。そのため自己分析は定期的に見直す必要があります。
就活を始めたときの自分の性格と、就活を始めて様々な価値観に触れたあとの自分だと性格が少し変わっている可能性もあるでしょう。
これまで自分と見つめ合う機会がなかった人も、就活を通して、自分らしさとはなにか、どう生きていくことが自分にとっての幸せなのか、考えてみましょう。