自己PRで行動力をアピールする方法|例文や向いている職種も紹介

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「自己PRで行動力を効果的にアピールしたい」
「ありきたりなテーマだと思われないか心配」

行動力は仕事に活かしやすい能力ですが、自己PRのテーマとして選ばれやすいだけに、効果的なアピール方法が分からず悩んでいる人が多いのではないでしょうか。

行動力を自己PRのテーマに選ぶのはNGではないものの、他の学生と差別化するにはアピール方法に工夫が必要です。自分のもつ行動力を上手にアピールするために、まずはポイントと注意点をしっかりと理解していきましょう。

この記事では、自己PRで行動力をアピールする方法を解説します。自己PRの例文や特にアピールにつながりやすい職種も紹介するので、ぜひ自己PR作成に役立ててください。

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「行動力」とは

行動力とは、イメージしたことを実際に行動に移し、それを実現する力です。仕事を進めるうえでは状況に合わせた対処が欠かせないため、自分で考えて行動できる人が企業に求められています。

ここで言う行動力とは、行き当たりばったりでとにかく行動を起こす力ではありません。間違った判断で勝手に動いてしまってはトラブル発生のリスクが高まるため、先のことを考えながら行動する能力こそが重要になります。

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なぜ企業は行動力がある人を求めるのか

魅力的な自己PRを作るためには、企業の評価ポイントへの理解が欠かせません。なぜ企業が行動力がある人を求めるのかを正しく理解し、どんなふうに行動力をアピールしていくべきか考えてみましょう。

変化に対応できるから

一つは、行動力がある人は変化に対応できるためです。変化を過剰に恐れることなく行動に移せるため、急な変更やトラブルが発生しても柔軟に対応できます。

特に、変化の激しい現代社会では、どの業界・企業でも現状がいつまでも続いていくとは限りません。例えば食品業界では、目まぐるしい消費者ニーズの変化に対応することが求められます。時代や環境の変化に対応できる人を企業は求めています。

成長が早い人材と評価されるから

他の人に比べて成長が早いのも、企業が行動力のある人を求める理由です。新卒採用では現時点での能力よりも将来性を重視する企業が多いことから、将来性を測る指標の1つである行動力が高く評価されます。

成長が早い人材と評価されるのは、行動力のある人は向上心が高い傾向にあるためです。明確な目標をもって行動を起こせる人は、入社後も先のことを考えながら行動し、成長してくれそうな期待ができます。

多くの経験を得られるから

企業が行動力のある人を求めるのには、「多くの経験を得られる」という理由もあります。行動力の高い人ほど行動の数自体が多くなるため、その分得られるデータや成果が増えるという考えです。

多くの経験を得るメリットは、知識の増加や視野の拡大です。知識の量と考えの幅が広がることで、クライアントに商品提案をする場面や、新規事業を起こす場面などで能力を発揮しやすくなります。

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自己PRで行動力をアピールするポイント

企業が求める理由を知ったところで、次は自己PRで行動力をアピールするポイントを押さえましょう。具体的かつオリジナリティのある自己PRを作るには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。

具体的な実績を明らかにする

具体的な実績を明らかにし、アピールする行動力に根拠をもたせましょう。行動力の高さを発揮した結果として、得られた実績を明確にすることが不可欠です。

行動力は確かに魅力的な力ですが、その言葉自体は抽象的で具体性に欠けます。「私の強みは行動力です」と伝えるだけでは、本当に強みと言えるのかも、それがどんな行動力なのかも採用企業は分からないため、具体的な実績を付け加えましょう。

行動に移した「動機」を伝える

採用企業は実績だけでなく、「なぜ行動に移したのか?」という動機の部分にも着目しています。実績からは最終的に出た結果しか読み取れませんが、動機の部分にこそ、その人の考えや性格が表れるためです。

例えば部活動で練習環境の改善に努めたのであれば、なぜ練習環境の改善が必要だと思って行動に移したのかを伝えると、自分の人間性を理解してもらえます。このように自己分析で深掘りした動機を盛り込むと、納得感のある自己PRが出来上がります。

周囲を巻き込んで達成した成果を強調する

個人で行動力を発揮した経験も悪くはありませんが、より採用企業に評価されやすいのは周囲を巻き込んで何かを達成した経験です。周りに好影響を及ぼしたり、他の人と協力して成果を出したりしたエピソードがあれば積極的にアピールしましょう。

周囲を巻き込んだ経験が評価されやすいのは、企業においては集団で成果を出すのが基本となるためです。1人で進める業務より複数人で進める業務のほうが多いことから、選考では周囲を巻き込んだ経験が重視されています。

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自己PRで行動力をアピールする際の注意点

変化への対応力や成長の早さのアピールにつながる行動力ですが、自己PRで伝える際はいくつかの注意点があります。強みをアピールするはずがかえってマイナスの印象にならないよう、以下の3つのポイントを頭に入れておきましょう。

行動力は多くの人がアピールするので印象に残りにくい

行動力は多くの人がアピールするため、採用企業の印象に残りにくいと理解しておきましょう。印象に残りにくいことを踏まえたうえで、ありきたりな内容にならないような工夫が必要です。

対策としては、具体的な数字が伴う実績や、周囲を巻き込んだエピソードを自己PRに盛り込む方法があります。自分にしか話せない経験や考えを加えることで、採用企業の印象に残るオリジナリティのある内容になります。

突発的な行動は評価されない可能性がある

計画性がなく突発的に行動したエピソードは、企業に「計画性がない人材」とマイナスに捉えられる可能性があります。考えなしの行動は、周りに好影響を及ぼす可能性よりも、負担につながるリスクが高いからです。

目標管理を徹底する採用企業から高評価を受けるため、目標を立てて計画に移した行動をアピールしましょう。先のことを考えて行動できていると読み取れるエピソードであれば、行動力の中に計画性も備えていると評価してもらえます。

「行動力」は抽象的なので言い換える

行動力という言葉自体はやや抽象的です。そのまま伝えてしまってはどんな強みなのかが読み取りづらいため、具体的な言葉に言い換えてアピールすることをおすすめします。

例えば、行動力は以下のような表現に言い換え可能です。例を参考にしながら、自分の強みである行動力を具体的かつ分かりやすく言い換えてみましょう。

【行動力の言い換え表現】

  • 目標達成のための労力を惜しまない
  • スピード感をもって実行に移せる
  • 先のことを考えて行動できる
  • 主体的に物事に取り組める
  • 自分の行動で周りを巻き込む

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行動力をアピールした自己PRの例文

ここでは、行動力をアピールした自己PRの例を5つ紹介します。結論・理由・具体例・結論の流れで文章を構成する「PREP法」を意識し、自分ならではの自己PRを考えてみましょう。

①アルバイト

【例文】

組織に必要なことを考えて行動できるのが私の強みです。

 

この強みを特に発揮したのは、カフェのアルバイトでの出来事です。私が働くカフェのある通りには、ポイ捨てされたゴミが頻繁に落ちており、景観の悪さによって客足が遠のいてしまうのではないかと不安に感じていました。

そこで私は、普段の清掃業務とは別に、就業後に軽く通りのゴミ拾いをしてから帰宅することを習慣にしました。

最初は自分だけだったのが次第に他の従業員も手伝ってくれるようになり、自分の行動が周りに好影響を及ぼしたことを嬉しく感じたのが印象に残っています。

【ポイント】
主体的な行動が、周りに好影響を及ぼしたと読み取れる例文です。周囲を巻き込んで成果につなげられる行動力は、協調性を重んじる企業で高く評価されるでしょう。

②インターンシップ

【例文】

新しい環境に勇気をもって飛び込んでいけるのが私の強みです。

 

大学1年生の頃、自分の視野を広げるため、アメリカの任意団体が主催する海外研修プログラムに参加しました。1年生という早い時期に参加したのは、他の学部の人と接する機会が少ない大学内だけで勉強していると、特定の考えに偏ってしまうと思ったからです。

その研修ではアメリカの大学やベンチャー企業などを訪問し、異なる文化や考え方について学びました。

参加するまでは行動力が自分の強みとは思っていませんでしたが、いざ参加してみると1年生の頃から将来に向けて行動している学生はほとんどいないと分かり、私の強みは行動力だと自覚しました。

【ポイント】
行動力という強みを自覚したエピソードが具体的な例文です。再現性のある強みであると証明するため、入社後にどんな形で活かせるかまで言及できると、さらに魅力的な自己PRになるでしょう。

③留学

【例文】

私の強みは、トラブルにあっても柔軟に対応できる行動力です。

 

大学時代に1年間の留学を経験したのですが、勝手の異なる海外では分からないことだらけでした。例えば、食堂の利用方法や交通機関の乗り換え方法など、日本では当たり前にできることに困るケースが多々あります。

そんなトラブルに見舞われたとき、私が心がけたのは困難な状況を楽しむことです。日本との違いを楽しみ、周りの人に積極的に声をかけて教えてもらったり、自分で調べたりして対応しました。

パニックになってしまっては冷静な対処が難しくなるため、仕事でトラブルに見舞われたときも困難な状況を楽しみながら、うまく対処していきたいと思います。

【ポイント】
トラブルへの対応力はどんな職種にも求められる能力です。例文からは、困難な状況に陥っても慌てることなく、冷静に対処してくれそうな人物像をイメージできます。

④ボランティア

【例文】

一歩先のことを考えて行動できるのが私の強みです。

 

私は昨年、記録的豪雨によって深刻な被害を被った地域の被災地ボランティアに参加しました。工場から漏れた油の影響で、畑の用水路や住宅には、油の染み込んだ土と泥水が想像以上に流れ込んでいる状況でした。

終わりの見えない状況で、他の参加者は手当たり次第に掻き出そうとしていましたが、私は「一人暮らしの高齢者」を優先して手伝おうと提案しました。手当たり次第で進めては、本当に助けを必要としている人を手伝うまでに時間がかかりすぎると考えたためです。

その結果優先度の高い箇所の作業をスムーズに進められ、手伝った方々からは「頼れる人がいなくて不安だったところ、手伝ってもらえてとても助かった」と感謝していただけました。

【ポイント】
行動に移した動機が明確な例文です。対応の優先度を正しく理解し、適切な行動を取れる人材はどの企業でも重宝されるでしょう。

⑤サークル活動

【例文】

課題を分析して自ら動き出せる点が私の強みです。

 

特に、大学で所属していたバスケサークルでこの強みを発揮しました。大学内にはバスケサークルが5つあり、私が所属するサークルは毎年恒例の対抗戦で3年連続最下位という状況にありました。

負け癖が定着しつつある状況から脱却するため、私が取り組んだのは過去の試合と選手データの調査です。過去10年分のデータを分析した結果、最下位になる年は合宿後に怪我人が多く出ており、それが対抗戦に響いていることが判明しました。

問題を解決すべく、栄養管理や体のケア方法を全員で学ぶ機会を設けたところ、怪我人を例年より60%ほど減らすことに成功しました。

このように、課題の原因を明らかにし、適切な対策を取れるのが私の強みだと考えています。

【ポイント】
行動力というありきたりなテーマに対し、自分なりのエピソードを盛り込むことでオリジナリティを出しています。組織全体の利益を考えられる人間性は、入社後の活躍に期待してもらいやすいでしょう。

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自己PRで行動力をアピールしやすい職種

行動力はどんな職種でもアピールできる強みですが、特にアピールしやすいのは以下の3つの職種です。以下の職種を志望している人や、興味をもって業界・企業研究を進めている人は、ぜひ自己PRで行動力をアピールしてみましょう。

①営業職

クライアントの元に積極的に足を運ぶ機会が多い営業職は、行動力をアピールしやすい職種と言えます。特に、新たな取引先を開拓する新規開拓営業や、アポイントなしで訪問する飛び込み営業などで行動力が求められるでしょう。

営業職には高い営業スキルも当然必要ですが、時として数を打つことが大切です。行動力のある人ほど泥臭い行動に移せるため、なかなか行動に移せない人よりも成果を出しやすくなります。

②コンサルタント

クライアントが抱える課題の解決をサポートするコンサルタントも、行動力をアピールしやすい職種と言えます。市場やデータの分析、クライアントとのやり取りにおいて、行動力が活きます。

クライアントから言われたことだけをこなして満足していては、コンサルタントとして信頼は獲得できません。プラスアルファのサービスを提供するため、自分なりの工夫をしながら行動できる人が求められています。

③企画職

失敗も含めて数多くの企画を出すことが大切な企画職も、行動力をアピールしやすい職種です。数多くの企画を出したり、新しい価値をもつアイディアを提案したりするために、相応の行動力が求められます。

特に求められる行動力は、自分の行動で周りを巻き込む力です。企画職ではチームメンバーとの協力はもちろん、関係部門との連携が欠かせないため、個人ではなく集団で発揮できる行動力が高く評価されます。

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まとめ

今回は、企業が行動力のある人を求める理由や、自己PRで行動力をアピールするポイントを紹介しました。

行動力は魅力的な強みではありますが、自己PRのテーマに選ぶ学生が多いだけに、採用企業の印象に残りにくいデメリットがあります。ありきたりにならないよう心がけ、自分にしか話せない経験や考えを加えてオリジナリティのある内容にしましょう。

自己PRで行動力をアピールするときは、具体的な言葉に言い換えてアピールする方法が効果的です。強みとしている行動力がどんなものなのか読み取りやすいよう、言い換え表現をうまく使ってアピールしてみてください。

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