「自己分析をする目的がわからない」
「自己分析がうまくできず、自分について新しいことは何も見えてこない」
就活を成功させるには自己分析が重要だとよく言われますが、このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
自己分析は目的を明確にしポイントをおさえたうえで行えば、就活でのミスマッチ回避につながります。面接で深い質問をされた時にしっかり回答する練習にもなるでしょう。
もし自己分析が不十分なまま就活に臨むと、自分ならではの個性や強みを企業側にアピールできず、苦戦する可能性があります。
そこで今回は、自己分析をする目的や自己分析に役立つ質問項目100、自己分析をさらに深める方法を解説していきます。
目次
自己分析を行う3つの目的
まずは、就活をするにあたって自己分析を行う目的を3つ確認していきましょう。何のために自己分析をするのかを念頭に置くことで、自己分析でわかったことを効果的に就活で活かせるようになります。
①自分に合った企業に入り活躍するため
自己分析の目的として、「自分の性格や強みを把握して自分に合った企業に入り、活躍するため」というものがあります。
自己分析をせず自分の性格や強みとは合わない企業にエントリーすると、なかなか選考に通らず苦戦しがちです。また、自分に合わない企業に入社できたとしても、社風や仕事のやり方に馴染めず活躍できなかったり、入社を後悔したりする可能性があります。
そうしたことを防いで自分に合った企業に入るために、まずは自己分析を通して自分自身のことを深く知ることが重要なのです。
②企業選びの軸を明確にするため
自己分析は、企業選びの軸を明確にするためにも重要です。
自己分析をして自分を深く知れば、「企業選びにおいてこの点は外せない」という軸が見えてきます。軸に沿って企業探しをすると、見栄や周りの影響、表面的な条件に流されず、自分に合った企業を見極めやすくなるのです。
また、企業選びの軸が明確になっていれば志望理由も考えやすくなりますし、面接でよくある企業選びの軸を問う質問にもスムーズに答えられます。
③面接でアピール・深堀りに回答できるようにするため
自己分析をしっかりしておけば、面接で自分をアピールしたり、質問への回答をさらに深掘りされた時にスムーズに答えたりすることも可能になります。
たとえば自分の強みを聞かれた時、自己分析ができていないとありきたりな浅い回答になりがちです。しかし、自分のことをしっかり理解できていれば、オリジナリティのある自分ならではの回答ができるのです。
また、質問に対する答えを深掘りされた際、自己分析ができていれば面接官を納得させられる回答ができるため、評価されやすくなるでしょう。
質問に答えるだけで自己分析に活かせる「AnalyzeU+」
AnalyzeU+は、簡単な質問を通して自分の強みや弱みを分析できるツールです。
「こうでありたい」「自分はこういう人なはず」という先入観に妨げられず客観的に自己分析するのに役立ちます。まずは大まかに自分を知るために活用してみましょう。
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【50問】過去の自分に関する自己分析の質問・項目例
自己分析の方法として、自分に関する質問に答えていくというものがあります。まずは過去の自分に関する質問を50個紹介するので、それぞれへの回答を考えながら、これまでの自分を深掘りしてみましょう。
幼少期についての質問一覧
まずは、幼少期に関する質問を紹介します。
- 幼少期にどのようなことに興味を持っていましたか?
- 幼少期にどのような習い事をしていましたか?
- 幼少期の友達はどのような子たちでしたか?
- 幼少期に好きだったこと、嫌いだったことは何でしたか?
- 幼少期にどのようなことで褒められましたか?
- 幼少期に楽しかったこと、悲しかったことは何でしたか?
幼少期の自分と今の自分に共通点があれば、それは自分のコアな性格であると言えるでしょう。反対に、今の自分と違う部分があれば、いつ、何をきっかけに変わったのか考えることで自分をより深く知ることができます。
小学生についての質問一覧
次に、小学生の頃に関する質問を紹介します。
- 小学校ではどのようなクラブに参加していましたか?
- 小学生の頃好きだった科目・嫌いだった科目は何ですか?
- 小学生の頃、休日や休憩時間に何をしていましたか?
- 小学生の頃、友達の中でどのような立ち位置にいましたか?
- 小学校で仲の良かった友達はどのような子たちでしたか?
- 小学生の頃頑張ったことは何ですか?
- 小学生の頃に褒められたこと、怒られたことは何ですか?
- 夏休みの宿題はコツコツ進めましたか?まとめて終わらせましたか?
小学生になると幼少期よりも主体性や自分の意思が強くなるため、この頃のことを思い出すと自分の性格や思考の傾向が見えてくるでしょう。
中学生についての質問一覧
次は、中学生の頃に関する質問を紹介します。
- 中学生の頃に入っていた部活動は何ですか?
- その部活動を選んだ理由は何ですか?
- 志望する高校はどのように決めましたか?
- 受験勉強はどのように進めましたか?
- 中学生の頃、親とはどのように関わりましたか?
- 中学生の頃、どのような友達と仲良くしていましたか?
- 中学生の頃、友達とはどのような会話・遊びをしていましたか?
- 先輩や後輩とはどのように関わりましたか?
- クラスや部活動の中ではどのような役割を担っていましたか?
- 中学生の頃頑張ったこと、後悔したことは何ですか?
中学生になると、高校受験がある分勉強の重要性が増しますし、年上・年下との関わり方にも変化が出てきます。今の自分の基礎となる要素が見えてくるでしょう。
高校生についての質問一覧
続いて、高校生の頃に関する質問を紹介します。
- 高校生活で楽しかったことは何ですか?
- 高校生活において悩んだことは何ですか?
- 悩みがある時、誰に相談しましたか?
- 高校生活で打ち込んだことは何ですか?
- 高校入学当初、どのように友達を作りましたか?
- アルバイトをしていた場合、どのようなことをしていましたか?
- 高校時代の失敗・反省はありますか?
- 高校時代に影響を受けた教師や友達はいますか?
- 大学受験の準備はいつから、どのように始めましたか?
- 志望校はどのように決めましたか?
- なぜその志望校を選んだのですか?
- 成績が思うように伸びない時、どのように対処しましたか?
高校時代は、大学受験をはじめ将来について真剣に考えたり、思春期で友達付き合いにおいて難しい部分が出てきたりする時期です。
そうした時期をどのように過ごしたか思い返すと、自分の軸や強さが見えてきます。
大学生についての質問一覧
次は、大学時代に関する質問を紹介します。
- 大学ではどのような勉強をしましたか?
- アルバイトではどのようなことを学びましたか?
- 学業以外に力を入れたことは何ですか?
- サークル活動・部活動では何をして、どれくらい打ち込みましたか?
- 学業・アルバイト・遊びやサークルはどのように両立させましたか?
- 1人暮らしの場合、大変だったことや暮らしの中で工夫したことはありましたか?
- 卒業論文ではどのような内容を取り上げましたか?
- 休日にはどのようなことをしましたか?
- どのような友達と親しくしていましたか?
- 大学生になって新しくできた趣味はありますか?
- 講義を選ぶ時はどのような基準で選んでいましたか?
- 大学時代にチャレンジしたことは何ですか?
- 大学生活を振り返り、後悔していることはありますか?
- 大学時代で最も印象に残っていることは何ですか?
大学時代の自分の思考や行動は、それまでの人生で経験をしてきたことに影響を受けていることが多いです。質問への回答ができたら、これまで挙げた大学生以前の質問への回答と見比べてみましょう。
【50問】性格・価値観に関する自己分析の質問・項目一覧
次は、性格・価値観の観点から自己分析していきましょう。自分の性格や価値観を知るための質問を50個用意しました。人間関係、性格など5つのジャンルに分けているので、順番に回答してみてください。
人間関係についての質問一覧
まずは、人間関係にまつわる質問を紹介します。
- これまでどのような人と人間関係を築いてきましたか?
- 自分と相性の良い人、悪い人はどのような人ですか?
- これまでの人間関係で学んだことは何ですか?
- これまでの人間関係で失敗したことは何ですか?
- 人と関わるうえで大切にしていることは何ですか?
- 初めての人とはどのように打ち解けますか?
- 先輩と関わる際に気を付けていることは何ですか?
- 後輩と関わる際に気を付けていることは何ですか?
- 今まで実際に関わった人の中で、尊敬する人は誰ですか?
- 今まであなたは周りの人にどのような影響を与えてきましたか?
自分の人間関係について分析すると、人当たりや協調性、人間性に関する強みや弱みが見えてきます。自分に合った社風や職業を選ぶ参考になるでしょう。
性格についての質問一覧
次に、自分の性格に関する質問を紹介します。
- 自分はどのような性格であると考えますか?
- 周りからはどのような性格だと言われますか?
- 自分の性格がプラスに働いた場面はありますか?
- 自分の性格がマイナスに働いた場面はありますか?
- 自分の性格で好きな部分、嫌いな部分は何ですか?
- 普段は聞き手になることが多いですか?話し手になることが多いですか?
- 悩みがある時、周りに相談するタイプですか?
- 何をしている時に幸せだと感じますか?
- 周りから短所を指摘された時、どのように感じますか?
- 周りの人に対して注意ができる性格ですか?
より客観的に自分の性格について分析したい場合は、上記の質問に答えるだけでなく、周りの人に意見を求めてみることもおすすめです。
趣味についての質問一覧
次は、趣味に関する10個の質問を紹介します。
- どのような趣味がありますか?
- いつ、どのようなきっかけでその趣味を持ちましたか?
- 趣味にはどれくらいの頻度で取り組んでいますか?
- 趣味を通して新たに得た人間関係や知識などはありますか?
- 一番長く続いている趣味は何ですか?
- 一番長く続いている趣味はいつからのものですか?
- 1つの趣味を極める方ですか?多くの趣味を楽しむ方ですか?
- 働き始めてからは、どのように趣味を続けていきたいですか?
- 自分にとって趣味とはどのようなものですか?
- 子供の頃の趣味は何ですか?
面接の際、企業側は素の部分を知るために趣味について聞いてくることがあります。よって、趣味についてもしっかり深掘りしておきましょう。
働くことについての質問一覧
続いて、働くことに関する質問を紹介します。アルバイト経験、インターンシップ経験がある人は、その経験に基づいて回答するとより働くことに関する自分の価値観を明確にできます。
- 働くにあたって大切にしたいことは何ですか?
- 自分にとって働くとはどのようなことですか?
- 何のために働くと思いますか?
- 自分はどんなときにやりがいを感じると思いますか?
- これまででもっとも大変だったのは何をしたときですか?
- 仕事をしている人で憧れるのはどのような人ですか?
- 働く際に活かせそうなスキルや教訓はありますか?
- アルバイトやインターンシップなどで経験した仕事はありますか?
- 経験した中でどのような仕事が好きでしたか?
- これまで経験した中で苦手な仕事、得意な仕事は何ですか?
働くことに対する価値観が志望企業とずれていると、入社できたとしてもミスマッチを感じやすくなります。深く自己分析をしておきましょう。
頑張ったことについての質問一覧
最後に、これまでに頑張ったことに関する質問を紹介します。
- これまでの人生で一番頑張ったことは何ですか?
- これまで継続して頑張ってきたことは何ですか?
- 目標に向かって頑張った時、どのように努力しましたか?
- 目標達成に向けて頑張る際、プレッシャーは感じる方ですか?
- これまでの経験で、頑張るためのモチベーションとなったものは何ですか?
- 頑張っている途中でモチベーションが下がった時、どのように対処しましたか?
- 頑張ったけれど目標を達成できなかった経験はありますか?
- 自分以外の人のために頑張った経験はありますか?
- 長期的に頑張らなければならない時、どのようなことに気を付けますか?
- どのような頑張り方が自分に合っていると思いますか?
日頃意識することが少ないかもしれませんが、頑張れることや頑張り方の個人差は大きいです。例えば、一緒に取り組む人が多いほど頑張れる人もいれば、少数の方が頑張れる人もいます。楽しいときに頑張れる人もいれば、苦しいときほど頑張れる人もいます。
自分がどのようなタイプなのか考えてみましょう。
質問の答えを元にさらに深ぼって自己分析する手順
ここまで紹介してきた質問に答えていくと、ざっくりと自己分析ができます。しかし、就活に向けてはさらに自己分析を深めなければなりません。
そこでおすすめなのが、この記事で紹介してきた質問への回答をさらに深掘りすることです。
たとえば頑張ったことに関する質問の中に、「これまでの人生で一番頑張ったことは何ですか?」というものがありました。この回答に対し、「なぜ頑張れた?」「なぜそれが頑張る理由になった?」「他の理由では頑張れなかった?」などと、さらに質問を重ねていくのです。
そうすることで、自分でも気づいていなかった自分の芯の部分や行動原理が見えてきます。何度も「なぜ?」と深掘りを繰り返すことで、自分らしさを掘り起こしていきましょう。
質問・回答を活用した3つの自己分析のやり方
自己分析のための質問に回答できたら、今度はそれを活用して別の角度からも自分自身を分析していきましょう。ここでは、より質の高い自己分析をするための方法を3つ紹介していきます。
①自分史を作成する
今回紹介した幼少期から大学生の頃に関する質問への回答をもとに、自分史を作ってみましょう。自分史とは、これまでの自分の人生を年表のように時系列に書き出したものです。
自分史を作って人生を振り返ると、過去の経験が自分にどのような影響を与え、そこで得た学びがその後どのように活かされたのかが可視化されます。
個々の経験が線でつながり、自分の変化や成長、自分が今の性格・思考を持つようになったきっかけが明確になるでしょう。
単にこれまでの出来事を書き出すだけでなく、当時の自分の性格、考えていたこと、物事に対するモチベーションなど内面的なことも書き出すことがポイントです。
②マインドマップを活用する
マインドマップの作成も、より深い自己分析をするためにおすすめです。
マインドマップとは自分の思考を芋づる式に書き出したもので、潜在的な自分の思考を掘り起こしたり、今考えていることをより深めたりすることに役立ちます。
たとえば「自分の強みといえば?」というところから始めて、「我慢強い」「嫌なことでも取り組める」「壁にぶつかっても乗り越えるまで耐えられる」などと連想していくと、最初の「我慢強い」という強みがどんどん具体的かつ自分らしいものになっていきます。
マインドマップを作る際には、考えすぎずにリラックスして、思いついたことを自由に書いていくことが重要です。
マインドマップの具体的な作り方やコツは、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。
③面接の質問を想定して深堀りする
実際の面接での質問を想定して、自己分析を深めることもおすすめです。
より多角的に自分を知れるのはもちろん、「自分が面接官なら、学生の採用・不採用を決めるためにこのようなことを聞きたい」という視点で自分に質問を投げかけることで、面接時に質問の意図を瞬時に考えて答える習慣も身につきます。
よって、自己分析と面接対策が両方できるのです。
面接でよく聞かれる質問は以下の記事にまとめられているので、活用してみてください。
自己分析できたらOfferBoxにプロフィール登録!
自己分析で自分のことが理解できたら、OfferBoxにプロフィールを登録してみましょう。自己PRや自分の将来像など、プロフィールの項目を埋めていく過程でも自己分析ができますし、この記事で紹介したAnalyzeU+も使えるようになります。
また、プロフィールを見て「うちに合っていそうだ」と感じた企業からオファーをもらえます。
まだ知らない優良企業と出会えるだけでなく、「自分のスキルや性格はこのような企業に評価されやすいのだな」と企業目線で自分を分析するのにも役立つでしょう。
より深い自己分析を行い、効率良く就活を勧めていくためにも、ぜひプロフィール登録をしてみてください。
まとめ
就活に向けて徹底した自己分析をするには、幼少期~大学時代に関する質問や自分の性格・価値観に関する質問に答えていくことがおすすめです。
質問への回答内容に対してさらに質問を重ねたり、質問への回答を踏まえて自分史を作成したりすると、より自分自身のことを深掘りできるでしょう。自分の特徴を具体化したり思考の傾向を把握したりするためには、マインドマップの作成も有効です。
面接対策も兼ねて面接でよくある質問に答えていくのも良いでしょう。
ただし、自分1人では自己分析に理想や思い込みが混じる可能性があります。企業からの見え方を確認したり自己分析ツールを使ったりできるOfferBoxに登録し、より客観的な自己分析をしていきましょう。