集団面接の流れ|必要なマナーを入室から退室まで解説

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「集団面接がどのような流れで進むか分からず不安」だと感じている人は多いのではないでしょうか。

ほかの学生の回答を隣りで聞く集団面接では、どうしても周りの学生が自分よりも優秀なように見えてしまったり、ほかの学生と違うことを言わなきゃといつもどおりに振る舞えなかったりしてしまいがちです。

集団面接への苦手意識を払拭するためには、まずは集団面接ならではの流れや評価のポイントを正しく理解することが大切です。この記事では、集団面接(グループ面接)の流れと押さえるべきマナーを解説します。

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集団面接(グループ面接)の流れと押さえるべきマナー

集団面接の流れは基本的には個人面接と同じで、以下のように進みます。

  1. 受付
  2. 待機
  3. 入室
  4. 面接
  5. 逆質問
  6. 退室

入退出の方法など、一部集団面接ならではのマナーがあります。

集団面接では、ほかの学生がいるからこそ一人ひとりのマナーが目立ちやすくなります。あまりにひどくなければ、マナーで合否が決まることは少ないですが、マナーは押さえておくに越したことはありません。

また、一緒に面接を受ける学生は敵ではありません。面接官だけでなく一緒に受ける学生も敬意を払うべき対象ですので、面接官に対する態度と同じく、丁寧に接しましょう。

ここでは、集団面接の全体の流れとマナーをご紹介します。

集団面接の流れ:1.受付

受付の流れは、以下の流れが基本です。

  • 挨拶
  • 自己紹介
  • 用件
  • 担当者の呼び出し依頼

笑顔を心がけ、ハキハキと用件を伝えましょう。

受付ではもう既に面接は始まっているものだと考え、言葉遣いや身だしなみに気を配りましょう。

「本番前に身だしなみを整えれば大丈夫」「面接のときだけ言葉遣いに注意すれば問題ない」といった考えは危険です。受付を人事の人が務めるケースもあるため、気を抜いていると「TPOをわきまえていない人」という評価につながってしまいます。

受付での電話の例)
「お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。本日は、〇時からのの新卒採用面接で伺いました。採用担当の〇〇様にお取り次ぎいただけますか。」

集団面接の流れ:2.待機

受付後は待合室や待合スペースに案内されます。待機時間はつい気を抜いてしまいがちですが、受付と同じく待機時間も悪目立ちしないよう注意が必要です。

企業の人が見ていないからといって、ほかの学生と必要以上に会話したり、過度に姿勢を崩したりしないよう心がけてください。

特に、スマートフォンの扱いには注意が必要です。スマートフォンに保存している就職活動のメモを確認しているだけだとしても、誰かと連絡を取っていたり、遊んでいたりすると思われてしまう可能性があります。

スマートフォンは受付前に電源を切るか、マナーモードに設定しておくのが無難です。余計な誤解をされないよう、待機中は面接のシミュレーションをしたり、履歴書やESに書いた内容を再確認したりする時間にしましょう。

集団面接の流れ:3.入室

集団面接と個人面接で異なるのが入退出の仕方です。グループの先頭、2番目以降、最後尾によってそれぞれマナーが異なります。

先頭での入室マナー

ドアをノックし、中から「お入りください」などの返答があったらドアを開けます。「失礼します」と挨拶してから一礼し、入室しましょう。

2番目以降の入室マナー

ノックはせずにドアの前で立ち止まり、「失礼します」と挨拶してから一礼します。入室したら、先頭で入室した学生の隣の椅子に向かいましょう。2番目以降の人は、前の人のためにドアを押さえてあげると細かい気配りができていると思われます。

最後尾の入室マナー

最後尾で入室する人は、ドアを静かに閉めてから「失礼します」と挨拶し、一礼するのがスムーズです。

個別面接と違って椅子の横に立つスペースがないことも多いです。そのため、入室後は自分の椅子の前に立ちます。勝手に椅子をずらしたり座ったりせず、着席を促されてから「失礼します」とひと声かけてから座るようにしてください。

集団面接の流れ:4.面接

面接中に注意すべき点は、ほかの人が回答しているときの振る舞いです。人の話を聞く時間が多い集団面接では、自分が答えていないときに少し気を抜いてしまう傾向があります。

面接官は基本的に回答者に集中していますが、回答者以外の学生が不自然な振る舞いをしていると、そちらが気になってしまいます。自分の順番が終わったからといって集中が切らすのではなく、適度に相槌を打ちながらほかの人の話を聞くようにしましょう。

ときには「この方の意見に対して、あなたはどう思いますか?」と話を振られるケースもああります。ほかの学生の意見や考え方が参考になるケースも多々ありますので、ほかの学生が話す時間は自分が考える時間ではなく、傾聴する時間にしましょう。

また、集団面接は個人面接に比べ、一人ひとりの回答時間が少ないのが特徴です。自分が話す時間が来たからチャンスだと回答に多くの時間を使いすぎることなく、簡潔に答えるよう心がけてください。

集団面接の流れ:5.逆質問

集団面接も個人面接と同様に、逆質問の時間を設けられる場合があります。逆質問におけるマナーは面接のそのほかの質問のときと大きく違いはありません。

逆質問は「企業への関心」をアピールするチャンスでもあるので、企業研究や面接の中で生まれた疑問を積極的に質問してみましょう。

ただし、ホームページに載っているようなことを聞いたり、意図が分からないような質問をしたりするのは避けましょう。特に疑問や不安がない場合は無理に質問する必要はありませんので、その旨を伝えるようにしましょう。

ただ、せっかくの質問できるチャンスなので、事前に質問したいことを複数個用意しておくことをおすすめします。

逆質問の例)

  • 「入社までに準備しておくべきことや、身につけておくべきスキルはありますか」
  • 「〇〇のプロジェクトに新入社員が携わるには何が必要ですか」
  • 「〇〇様から見た御社の一番の魅力は何ですか」
  • 「よく御社の強みは〇〇と言われますが、それを実感したエピソードはありますか」
  • 「御社で活躍している人の共通点を教えてください」

集団面接の流れ:6.退室

「以上で面接を終わります」と言われたら、立ち上がって感謝の言葉を伝え、一礼しましょう。退室の際は入室とは逆の順番で、ドアに近い人から順に退室していきます。

先頭での退室マナー

最初に退出する人はドアのところまで行ったら面接官に向き直り、「失礼します」と言って礼をしてからドアを開けて退出しましょう。退出後は次の人が挨拶しやすいようドアを押さえてあげると、入室時と同様に細かい気配りができていると思われます。

2番目以降の退室マナー

最初の人が退出したのを確認してから面接官に向き直り、挨拶と一礼をして退出します。爽やかな印象を残せるよう、最後の挨拶も笑顔を心がけることが大切です。

最後尾の退室マナー

最後に退出する人も面接官に向き直り、挨拶と一礼をして退出します。退出後はドアを両手で押さえつつ、できる限り大きな音が出ないよう静かにドアを閉めます。

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集団面接(グループ面接)は印象が評価されやすい?

人間性や価値観、将来性など、質問の内容は集団面接と個人面接で大きな違いはありません。ただ、個人で十分な時間が与えられる個人面接よりも、集団面接は印象が評価に影響を与えやすいです。

具体的にどういったポイントが見られやすいか、みていきましょう。

ほかの学生と並ぶため変わった振る舞いが目立ちやすい

集団面接では2~4名程度の学生が同時に面接官と対面するため、不自然な振る舞いをしていると非常に目立ちます。話す時間よりも聞く時間のほうが圧倒的に多い集団面接では、ほかの人の話を聞くときの振る舞いも重要なポイントです。

例えば、4人で60分の集団面接だとすると、挨拶や面接官の質問の時間を除けば、一人当たりが発言する時間は10~12分程度しかありません。

つまり残りの50分近くはほかの人の話を聞く時間、つまり振る舞いを評価される時間ということになります。

集団面接では「いかにほかの人より魅力的な受け答えをするか」ばかりに気をとられがちですが、自分の回答時間以外も常に評価されていることを意識しましょう。

身だしなみは悪印象を与えないことが大事

集団面接では振る舞いと同様に、変わった身だしなみも目立ちます。スーツやシャツ、革靴などの服装に気を配るのはもちろん、面接中の姿勢にも注意しましょう。

だらしない格好でうつむいていたり、面接中に洋服のシワを伸ばしたりしていると、面接に集中できていないように見えます。

また、面接における身だしなみへの配慮はおしゃれを楽しむためではなく、相手に不快感を与えないためのものです。

面接では自分らしさを表現することが重要ですが、派手な身だしなみは悪印象を与えてしまいます。個性は見た目ではなく、回答の中で出すことをおすすめします。

言葉遣いや立ち振る舞いのポイント

言葉遣いや立ち振る舞いのポイントは箇条書きでまとめました。意識しすぎて緊張して固くなるのは避けたいですが、以下の内容は押さえておきましょう。

言葉遣いのポイント

  • 一人称は「わたし」もしくは「わたくし」
  • 「え〜」「あの〜」といった話し方のクセに注意する
  • 早口にならないよう気をつける
  • 受け答えはですます調で
  • こそあど言葉や抽象的な表現はなるべく使わない(例:こういうところ、だいぶ前に)
  • 敬語を意識しすぎて二重敬語にならない

立ち振る舞いのポイント

  • 質問した面接官の目を見て話す
  • できる限り柔らかい表情を心がける
  • 背筋を伸ばし、姿勢良く話を聞く
  • 面接官の質問が終わってから回答する
  • ほかの人が話している最中も気を抜かない
  • 人の話の途中で自分の意見を主張しない
  • 相槌が大げさにならないよう注意する

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集団面接(グループ面接)でよくある5つの質問項目

集団面接は一次・二次面接といった選考の早い段階で実施されやすいため、質問項目は基本的な内容を問うものがほとんどです。以下の5つの質問が頻出です。

  • 自己紹介
  • 自己PR
  • 学生時代に力を入れたこと
  • 志望動機
  • 逆質問

一人一人の回答時間が非常に少ないので、特に指定がなければいずれの質問項目も30秒~1分程度を目安に簡潔に答えるのがポイントです。早口にならないよう気をつけつつ、相手が聞き取りやすいスピードで1分以内に話せる量は、200~300文字程度が目安になります。

それぞれの質問項目への詳しい対策方法や評価ポイントは、こちらの記事を参考にしてみてください。

【まとめ】集団面接の流れと押さえるべきマナー

以上、集団面接の流れと押さえるべきマナーについて紹介しました。

集団面接ではほかの人の回答を隣りで聞けるため、どうしても「周りと比べて良い印象を残したい」という気持ちが先行してしまいがちです。

ほかの人の回答や振る舞いが気になるのは無理もありませんが、一緒に選考を受ける学生は敵ではありません。面接官と学生両方に敬意を払い、丁寧な態度をとるよう努めましょう。

ただ、過度に緊張して固くなる必要もありません。ここで紹介したマナーを押さえていれば問題ありませんので、マナーを押さえたうえで、面接の受け答えで自分らしさがアピールできることを願っています。

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