就職活動をする中で、ほとんどの学生が集団面接に一度は参加することになります。
集団面接(グループ面接)は個人面接と異なり、「人前で発表しているような感じで緊張する。」「他の就活生の回答が気になって集中できない」などの不安要素がありますよね。参加前に不安になっている人も多いのではないでしょうか
本記事では、集団面接の流れやマナー、質問例を紹介します。企業が集団面接を行う目的を押さえた上で、集団面接の対策方法についても説明します。
この記事を読めば、「集団面接でのアピール方法を理解しておらず、見当違いなことを言ってしまった」「集団面接のマナーを知らないで、面接の流れを止めてしまった。」といった失敗を避けることができるでしょう。
目次
集団面接(グループ面接)と他の選考形式の違い
まずは、集団面接と、その他の選考形式の違いについて確認しながら、集団面接の特徴を
理解しましょう。
就職活動で一般的な選考形式は、以下の3つです。
- 集団面接(グループ面接)
- 個人面接
- グループディスカッション
それぞれの違いについて説明します。
集団面接と個人面接の違い
集団面接は一次面接で用いられることが多い手法です。そのため、質問内容は自己紹介や自己PRといった基本的なものがほとんどです。集団面接だからといって、特別な質問の回答の準備は必要ありません。
「初めて会う学生が、どんな人物なのか?」を知ることが目的ですので、採用担当が見るポイントも個人面接とほとんど同じです。
上記の前提に立ったうえで、集団面接と個人面接の違いについて紹介します。
一人当たりのアピール時間が少ない
質問内容や見られるポイントに大きな違いはありませんが、一人当たりのアピール時間は個人面接よりも少なくなります。
例えば面接時間が60分で受験者が5人だった場合、一人当たりのアピール時間は約12分。面接官が話している時間を差し引けば、アピール時間が10分を切るケースも考えられます。
面接時間と受験者の数は企業によって異なりますが、いずれにしても集団面接は一人当たりのアピール時間が少ないため、個人面接のとき以上に簡潔な回答を心がけなければなりません。
深堀りされづらい
一人にかけられる時間が限られている影響で、話の内容も深掘りされづらい傾向にあります。そのため、自分だけあまり深掘りされなかったからといって、「不合格なのではないか」と不安になる必要はありません。
一次面接や二次面接といった選考の序盤で実施されることが多い集団面接は、「次の個別面接でその学生の話をしっかり聞きたいかどうか」が評価のポイントです。じっくりと考えてきた内容をすべて話すことよりも、限られた時間の中で印象に残る話をすることが大切です。
他の学生と相対評価されやすい
個人面接とは異なり、他の学生と比較しながら評価されるのが集団面接の特徴です。受け答えの内容はもちろん、面接時のマナーや人柄、入社への熱意、将来性など、さまざまな要素が相対評価されやすくなります。
なかでも注意すべきなのは面接時のマナーです。他の学生が話している間にぼーっとしていたり、暗い表情で受け答えをしていたりすると悪目立ちしてしまいます。
集団面接では個人面接以上に細かな点が目立ちやすくなるため、面接時のマナーには特に注意しましょう。
集団面接とグループディスカッションの違い
集団面接とグループディスカッションの1番の違いは目的です。
集団面接は、「一つひとつの質問を介して、学生が自分を、企業にアピールすること」が目的です。
対して、グループディスカッションは「与えられた議題に沿って、グループで論議し、結論を出す」ことが目的です。
グループディスカッションは「問題解決力」や「提案力」「積極性」など、より実務的な部分にポイントを置いた選考です。
一方、集団面接は、「傾聴姿勢」や「状況を把握する」などの人格的な部分にポイントが置かれます。
グループディスカッションでは、他メンバーとのコミュニケーションが欠かせませんが、基本的に集団面接の中で、他の就活生と会話をすることはありません。
グループディスカッションについて詳細に知りたい場合は、こちらも参考にしてしてみてください。
グループディスカッションの裏側を徹底公開!通過率や評価軸、お題も紹介
ここまでで、集団面接はグループディスカッションとは完全に別物であることは理解いただけたと思います。
同時に、集団面接と個人面接は、質問内容などは似ていることもお伝えしました。
次に、「なぜ企業は集団面接という形式で採用選考をするのか?」という企業側の理由についてお伝えします。
企業が集団面接(グループ面接)を行う理由
集団面接は、企業側にとっては「一度にたくさんの学生の面接ができる」というメリットがあります。一方で「一人ひとりの学生と深く話をすることはできない」というデメリットもあります。
どんな企業が、集団面接を行っているのでしょうか?
大手企業の集団面接は「足切り」が目的?
応募人数がかなり多い大手企業の場合は、いわゆる「足切り」として、集団面接をしていることがあります。
1次選考のSPIなどの試験では、一定のボーダーラインを越えた全員が通過します。
通過した学生全員を個人面接するとなると、採用担当者にかなりの労力が必要になるため、人数を絞り込むために、一度にたくさんの学生を効率的に面接できる集団面接が行われるのです。
少人数への会社説明を兼ねて、集団面接をしているケースも
一方で、企業についてより詳しく知ってもらうために、集団面接をしている会社もあります。
一般的に会社説明会は、大人数に対して一方的に説明をするため、学生からの細かい質問に答えづらいことがあります。
「個人面接まではできないけれど、できるだけ学生にしっかりと自社のことを伝えたい」という場合、集団面接の形で会社説明を行うケースもあります。
その場合は、面接の前に会社説明の時間を設けたり、最後の質疑応答の時間を長くとったりする企業が多いです。
集団面接(グループ面接)の流れ
集団面接は以下のような流れで進行していきます。
- 受付
- 待機
- 入室
- 面接
- 逆質問
- 退室
基本的に個人面接と大きな違いはありませんが、入退出の方法など、一部集団面接ならではのマナーがあります。集団面接ならではのマナーをきちんと理解しておきましょう。
他の学生と一緒に受ける集団面接では、周りの人が落ち着いて面接に臨めるように細かい気配りをすることが大切です。
集団面接(グループ面接)のマナー
続いて、集団面接のなかでも気になる人が多い、以下の3つのシーンのマナーを解説します。
- 入退室のマナー
- 他の学生の質疑応答時のマナー
- オンライン集団面接のマナー
入退室など、個人面接とは流れが異なる部分もありますので、就職活動におけるマナーを押さえておきましょう。
入退室のマナー
入退出の方法が個人面接との大きな違いです。グループの先頭、2番目以降、最後尾それぞれの入退出マナーを確認しておきましょう。
入室時のマナー
入室する際は、グループの先頭、2番目以降、最後尾によって、マナーが異なります。
【先頭での入室マナー】
ドアを3回ノックし、中から「お入りください」などの返答があったら、ドアを開けましょう。「失礼します」と挨拶してから一礼し、入室しましょう。
【2番目以降の入室マナー】
開いているドアにそのまま続いて入るのではなく、ドアのところで立ち止まりましょう。「失礼します」と挨拶してから一礼し、入室しましょう。
【最後尾の入室マナー】
最後尾の場合は、前の人に続いて入室し、ドアを静かに閉めてから、「失礼します」と挨拶してから一礼するのがスムーズです。
最後尾以外の人は、入室後も椅子の前で立って待ちましょう。全員が揃って、面接官から「お座りください」と席を勧められたら、着席しましょう。
退室時のマナー
退室の際は、入室とは逆の順番で、ドアに近い学生から退室します。
基本的な流れは、入室の時と同じです。ドアで立ち止まり「ありがとうございました。失礼します。」と挨拶と一礼をしましょう。
他の学生の質疑応答中のマナー
集団面接では、面接官からの1つの質問に対し、学生が順番に回答していきます。
自分以外の学生が回答している時だからといって、全く話を聞いていないと「協調性がない」という風に思われてしまう可能性もあります。特に、面接官が複数人いる場合、質問をした面接官以外は、学生全体の様子を見ていることもあります。
頭の中で質問の回答の大枠がまとまったら、きちんと他の学生の回答に耳を傾けるようにしましょう。
まれに「この方の意見に対して、あなたはどう思いますか?」と、他の学生の回答に対する意見を急に聞かれることもあります。他の学生の回答を聞くことは、良い経験にもなりますので、流さずにしっかり聞きましょう。
オンライン集団面接のマナー
基本的な流れは対面式の集団面接と変わりませんが、いくつかオンラインならではの注意点があります。直接会わないオンラインだからといって気を抜かず、対面式と同じような心構えで面接に臨みましょう。
- Web面接ツールの使い方を事前に把握する
- オンラインであっても入室時はきちんと笑顔で挨拶
- 他の参加者が話すときはマイクをオフにする
- 反応が伝わりやすいよう表情や動きを大きくする
- 1回の発言を長くしすぎない
- 「服装自由」の場合でもカジュアルすぎる服装は避ける
集団面接(グループ面接)でよく聞かれる質問
集団面接で見られるポイントを理解いただけたかと思います。
次に、集団面接でよく聞かれる質問をご紹介します。
集団面接の質問①:自己紹介
集団面接の自己紹介では、個人面接よりも具体的な項目を、企業側から指定されることが多いです。特に指定がない場合は、下記のようなことを話す就活生が多いです。
- 名前
- 出身大学・学部名
- 学生時代に打ち込んだことの簡単な紹介
- 特技・趣味
簡潔な自己紹介に関しては、こちらの記事も参考にしてください。
面接で合格を勝ち取る!効果的な1分自己紹介とは
集団面接の質問②:自己PR
集団面接の自己PRは、面接官が一度に何人もの就活生の自己PRを聞くため、伝え方がよくないと没個性的に聞こえてしまうことがあります。
短い時間で印象的な自己PRにする方法として、自分の強みをありきたりな言葉ではなく、キャッチフレーズで表すことをおすすめします。
例えば、「協調性がある」よりも「どんなタイプの人とでも、初対面ですぐに盛り上がれる人間です」の方が、印象に残りますし、人柄も伝わりますよね。
そもそもどんな自己PRをしようか悩まれている場合は、こちらの記事もご覧ください。
就活の自己PRに悩んだら
集団面接の質問③:学生時代に頑張ったこと
学生時代に打ち込んだことは、その学生の人柄や大切にしていること、物事への取り組み方を知るために質問されます。
自己紹介と同様に、簡潔にわかりやすく伝えられるように準備しておきましょう。
何をアピールするか考えている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「学生時代に最も打ち込んだこと(ガクチカ)」の就活面接・ESでの回答方法
集団面接の頻出質問④:志望動機
1次面接で深く聞かれることは少ないですが、自分なりの意見を持って挑みましょう。
志望動機を伝えるためには、企業についてきちんと調べておく必要があります。事前に企業HPなどの基本的な情報はチェックしておきましょう。
ありきたりな志望動機にならないためには、「どうして自分がそこに魅力を感じているか」を言葉にすることがポイントです。
こちらの記事を参考に考えてみてください。
例文不要!ホンネの志望動機の作り方
集団面接の頻出質問⑤:質疑応答
前項目で、企業が集団面接をする目的の1つに「会社説明を兼ねている」とお伝えしました。
企業としては、自社について知って欲しいと同時に、意欲の高い学生を見極めたいという気持ちもあります。
「何か質問ありますか?」と聞かれて、質問を準備しておらず、何も聞けなかった場合、意欲が低い学生と思われてしまうかもしれません。
企業について調べる際には、逆質問の準備もしておきましょう。こちらの記事もヒントにしてみてください。
集団面接の頻出質問⑥:他社の選考状況
主に集団面接の終盤で「他社の選考状況はどうですか?」と聞かれることがあります。
質問の意図としては、「今後の選考のスケジュールを組む際の参考にする」「どんな企業を受けているか知ることで、就活の軸や、志望の一貫性を知りたい」といったものですが、突然聞かれるとびっくりしてしまうこともあるでしょう。
他社の選考状況について聞かれたときの回答方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
就活面接で「他社の選考状況は?」と聞かれた時の企業の意図は?
集団面接(グループ面接)のコツ
集団面接と個人面接は、質問内容などは似ていると前述しましたが、個人面接と同様、面接官が最も見ているのは、その就活生の質問に対する受け答えです。
具体的な質問内容は後述しますが、集団面接だからといって、基本的な面接対策を疎かにしてはいけません。集団面接で受かる人と落ちる人の1番の分岐点は、事前の面接準備です。しっかりと取り組みましょう。
- 簡潔に話す
- 適切に質問に回答する
- 集団の中での立ち振る舞いを意識する
集団面接のコツ①:簡潔に話す
集団面接の1つ目のコツは、「簡潔に話す力」です。
集団面接では、面接官の1つの質問に対して、グループのメンバーが順番に答えていく形が一般的です。
その際、自己アピールをしたいあまり、長い時間話しすぎてしまうと、協調性がなく、自己中心的な性格と捉えられてしまう可能性があります。
最も伝えたいことを、短い時間でもしっかりと伝えられるよう、要点を押さえて話すようにしましょう。
限られた時間の中で端的に自分の意見を伝えるPREP法はこちらの記事で紹介しています。
集団面接のコツ②:適切に質問に回答する
集団面接の2つ目のコツは、「適切に質問に回答する力」です。
グループ内の順番によっては、自分の発表が最後になるということも少なくありません。
面接官は、基本的に1度しか質問をしないため、他の学生が発表している最中も、「どんな質問がされ、何を答えるべきか」をしっかり認識しておく必要があります。
また他の就活生が、質問からずれた回答をしたり、想定よりも長い回答をする可能性もあります。
そんな時も、惑わされることなく、自分が伝えるべきことを適切に回答するようにしましょう。
集団面接のコツ③:集団の中での立ち振る舞いを意識する
これは面接官が見ようとするというより、自然と見えてしまうことになりますが、集団面接では、個人面接と違い、「一つの集団の中でどれだけ自己表現が出来ているか」「集団の中での協調性などのマナーが身についているか」という点において、明確に差が出ます。
企業側も人間ですので、そういった部分を見て、どうしても相対的に人物評価をする傾向があります。
かと言って、変に意識をしすぎて、表面的な立ち振る舞い方をすることで、かえって失敗をまねいてしまうケースもあります。
基本的なビジネスマナーは守りつつ、普段の自分らしさを発揮できるよう心がけましょう。
集団面接(グループ面接)の注意点
集団面接では自分が発言しているときだけではなく、他の人が発言しているときも評価されています。以下に挙げる集団面接ならではのポイントに注意し、参加者の中で一人だけ悪目立ちしてしまわないような立ち振る舞いを心がけましょう。
- 最低限の身だしなみを整える
- 発言者に傾聴姿勢をとる
最低限の身だしなみを整える
第一印象で不快感を持たれないよう、最低限の身だしなみを整えてから本番に臨みましょう。個人面接や集団面接、オンライン面接など、いずれの方式でも身だしなみを整えることは重要です。
「好印象を与えるために少しでもオシャレをしたい」という気持ちもわかりますが、個性的なファッションでオリジナリティを出そうとするのは得策ではありません。悪印象を与えないためにも、オリジナリティはファッションではなく面接での受け答えで出すよう心がけましょう。
「服装自由」や「私服OK」などの指定がある場合でも、ビジネスカジュアルと呼ばれる襟付きの服を着用するのがおすすめです。
発言者に傾聴姿勢をとる
他の学生が話しているときも、しっかりと話を聞くよう心がけてください。自分の発言がまだだと質問にどう答えるかついつい考えてしまいますが、人の話を聞いていないことは面接官にすぐ伝わります。
特に、一人当たりの発言時間が少ない集団面接では、他の人が話している時間がほとんどです。自分の発言時間以外も当然のことながら評価対象になっているので、本番中は常に気を抜かないようにしましょう。
場合によっては、他の人の回答に対して意見を求められることもあります。
集団面接(グループ面接)に関するよくある質問
ここからは、集団面接でよくある質問を紹介します。それぞれの状況下でどのように立ち振る舞うべきなのかの一例も紹介します。
ただ、あくまでも一例であり、ここで紹介することが絶対の正解ではありませんので、予行演習を重ねて、自分だけの方法を見つけてみてくださいね。
回答が他の学生とかぶったら?
順番に回答していく場合に起こりがちなのが考えていたことを他の学生に言われてしまうことです。
しかし、回答がかぶったからといって、不必要に焦る必要はありません。
なぜなら、似たエピソードが出てくることは、企業にとって想定内だからです。
例えば、「学生生活の中で印象に残っていることはなんですか?」という質問に対し、ほとんどの回答は、授業・ゼミ・サークル・部活・留学・アルバイト・友人などに集約されます。
つまり、「学生生活で印象に残る出来事」の種類は意外と数少ないのです。このことから、集団面接で回答がかぶってしまうことは、もはや避けられないことだといえます。
集団面接の回答が他の学生とかぶったときの対応方法
「集団面接で回答がかぶること」の対策方法として、ネットや対策本では「複数回答を用意しておくこと」などがよく言われていますが、「絶対にこれを伝えたい」というエピソードがあるのであれば、内容がかぶっても伝えたほうが良いでしょう。
なぜなら、企業が1番知りたいのは「学生の物事への取り組み方や考え方」だからです。
先ほどの例でいうと、「学生生活で印象に残ったことはありますか?」という質問を通して、面接官は「その体験を通して学生自身が何を得たのか」を聞きたがっています。
つまり、例えば全く同じサッカーサークルの話をしていたとしても
- パスの反復練習が試合で成果にあらわれたことが、印象に残った学生
- チームワークを高めるために、サークル全体の参加率をあげたことが、印象に残った学生
この2人の学生は、同じことに対する価値観や取り組みが全く違いますし、企業の評価するポイントも異なります。
回答が重複しているからこそオリジナリティを出すチャンスであると捉え、自分の価値観をしっかりと伝えましょう。
面接官から急に話を振られたら?
これも、集団面接中によくあることの一つです。
他の学生が発言したあと「それについて、あなたはどう思いますか?」という問いかけをされることがあります。
意外なタイミングで突発的に来ることもあるので、しっかりと他の学生の発言も聞いておかなければなりません。
面接官から急に話を振られたときの対応方法
他の学生の質疑応答中のマナーを意識することでこうした突発的な質問にも対応ができます。
なお、傾聴姿勢を意識しすぎるあまり、不自然なほど相づちを打ってしまったりするのは逆効果です。「傾聴」という言葉を勘違いしてしまい、ひたすらに「うんうん」と頷き続けると悪目立ちしてしまいます。
自然にうなずく程度で大丈夫ですので、リラックスして耳を傾けましょう。
他の学生がすごく良いことを言っていたら?
他の学生が、自分の考えよりも良いこと言っているとき、「自分も合わせた方が良いのだろうか…」という考えになることがあるかと思います。
ただ、その場の空気に流されて無理に合わせてしまい、考えながら話そうとすると、緊張も相まって上手くまとまらなくなる可能性が高いです。
他の学生がすごく良いことを言っているときの対応方法
集団の中で、「場の空気を読む」ことは大切ですが、無理に周りに合わせてしまうことで失敗してしまうリスクもあるでしょう。
無理に同調せず、自分の意見を述べることが大切です。
他の人がとても良い発言をしたときでも、もし自分の中で意見がまとまっているのであれば、それを自分の考えとして発言するようにしましょう。
その際、相手の意見を受け止めたうえで、「自分はこう思っています」と伝えられれば、話の流れを理解した上で発言していることが伝わります。
集団面接の回答に正解はありません。意見が食い違うことを恐れずに、自分らしく発言しましょう。
まとめ:集団面接(グループ面接)でも回答の基本は同じ!
今回は、集団面接の目的と対策方法について紹介しました。
集団面接は「周りの学生と比べて良い評価をもらいたい」という気持ちが先行してしまいがちです。
他の学生と無意識に比較してしまうことや、グループの雰囲気に流されてしまうこともあるかもしれません。
しかし、この記事でお伝えしたように、集団面接で採用担当が知りたいのは、個人面接と基本的な部分は同じです。「他の学生を意識しすぎて本来の自分をアピールできなかった…。」ということにならないよう、しっかりと自己分析や企業研究を行い、自分の考えをもって挑みましょう。