やりたいことがない就活生必見!見つけ方や答え方、例文を紹介

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「やりたいことがないから就活が進まない」
「やりたいことの見つけ方がわからない」

就活を進めるなかで、このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

「やりたいことはなんですか?」と面接で質問されても、どうやって見つければいいのかわからないものですよね。なんとか答えを用意しても、取り繕ったような答えになってしまい、これでいいのかと不安を感じている人も多いでしょう。

今回はやりたいことがない人向けに、企業が「やりたいこと」を質問する意図や、「やりたいこと」の見つけ方をご紹介します。面接で「将来やりたいこと」を聞かれたときの答え方や例文も紹介するので、参考にしてみてください。

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就活はやりたいことがないとダメ?

やりたいことはあるに越したことはありませんが、絶対になくてはならないわけではありません。

やりたいことが見つからないのは珍しい悩みではなく、多くの学生に共通する悩みです。最初から明確な目標があって就活を進める人より、むしろ就活を進めながらやりたいことを見つけていく人のほうが多いでしょう。

業界や企業についての理解を深めたうえで、自分のやりたいことや興味のあることを見つけていくのが一般的ですから、就活のスタート時点でやりたいことがないのはそれほど問題ではありません。

企業がやりたいことを聞く理由

では、多くの企業が「将来やりたいこと」と質問するのはなぜでしょうか。

企業が質問する意図は主に以下の3つの理由があります。

  • 学生の将来像と企業でできることが合致しているか
  • 企業理解ができているか
  • やりたいことを上手く主張できるか

学生の将来像と企業でできることが合致しているか知りたい

1つ目の理由は、学生の将来像と企業でできる仕事が重なっているか確かめるためです。採用前にやりたいことを聞いておき、入社後のミスマッチを減らそうとしています。

企業がミスマッチのリスクを減らそうとするのは、いくら能力の高い学生であっても、その学生がやりたいことを企業で実現できなければ採用する価値が低いためです。

やりたいことが実現できないのに採用を進めると、入社後ミスマッチが生じるリスクがあり、せっかくの能力を十分に活かせなかったり、仕事にストレスを感じて早期退職につながったりする可能性があります。

そのため企業は面接で「入社後にやりたいこと」を質問し、学生のやりたいことを自社で満たせるのか確かめています。

企業理解ができているか知りたい

2つ目の理由は、企業への理解度を確かめるためです。

「入社後にやりたいこと」というのは、具体的な業務内容を理解していなければ答えづらいものです。どんな仕事に興味を持ち、どう活躍していきたいのかを聞くことで、志望度の高さを見極めようとしています。

例えば営業職を志望する人がやりたいことを聞かれて「入社後は営業職の仕事をやりたいです」とだけ答えても、企業からみて自社でなければならない理由が分かりませんよね。

その企業の営業職にはどんな特徴があるのかしっかりと調べたうえで、自分が営業職として具体的に何をやりたいのかを答えられる人材は、自社のことを理解してくれていると評価されやすくなります。

やりたいことを上手く主張できるか知りたい

3つ目の理由は、自分がやりたいことを上手く主張できるか確かめるためです。

やりたいことの質問に限らず、あらゆる質問に共通して言えることですが、面接では自分の主張だけを相手に伝えても高い評価にはつながりません。

入社後はただ自分がやりたいことを主張するのではなく、企業にとってメリットある主張をする必要があります。そのため、ただ自分本位でやりたいことを答えるのではなく、企業の目線にも立って答えられるかを評価しています。

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やりたいことがない就活生の悩みと対策

やりたいことがないのは多くの就活生に共通する悩みですが、なぜこのような悩みにぶつかる人が多いのでしょうか。

対策を講じる前に、まずはやりたいことが見つからない原因を明確にしましょう。悩みは大きく以下の3つに分けられます。

  1. どんな仕事がしたいかわからない
  2. なりたいものがない
  3. どんな人生にしたいかわからない

1. どんな仕事がしたいかわからない

入社後にやりたいこと以前に、そもそもどんな仕事がしたいのか自分でわからない人もいるのではないでしょうか。

こうした悩みを抱える人は、世の中にどんな業界や仕事があるのかをあまり知らない場合が多いです。

業界や仕事についてあまり知識がないのですから、やりたい仕事が見つからないのも当然です。どんな仕事がしたいかわからなくて悩む前に、まずは業界研究を進めて知識を身につける必要があります。

やりたい仕事の例

  • 人に感動を与える仕事がしたい
  • 社会貢献度の高い仕事がしたい
  • 採用や組織に関する仕事がしたい
  • オンオフの切り替えがしやすい仕事がしたい
  • 語学力を活かせる仕事がしたい
  • 海外で活躍できる仕事がしたい
  • 達成感のある仕事がしたい
  • 目に見える形で成果を得られる仕事がしたい

やりたいことが見つからない人は、まずは何となく興味のあることや、仕事に望んでいることなどを思いつくままに書き出していく方法がおすすめです。

頭の中だけで考えてもなかなか良いアイディアは思いつかないものですが、やりたいことをリスト化すれば思考の整理になりますし、自分の考えを視覚的に確認できます。

やりたい仕事が思い浮かばない場合の対策

①業界・企業研究を深める
やりたいことが見つからないのは、ほとんどの場合、世の中にある仕事をあまり理解できていないことが原因です。自分が何に興味があるのかを知るために、まずは世の中にどんな業界や仕事があるのかを調べてみましょう。

最初は、様々な業界を俯瞰的に見られる業界研究本が、業界研究にはおすすめです。

②インターンシップに参加する
実際の業務や職場の雰囲気を自分の目で確かめられるインターンシップへの参加も、効果的な方法の一つです。

企業のホームページやパンフレットの情報だけでは自分が働く姿をイメージしにくくても、インターンシップで業務を体験してみればやりたいことを見つけやすくなります。

インターンシップについてはこちらの記事で詳細を説明しています。

2. なりたいものがない

やりたいことが見つからない人のなかには、「なりたい職業がないから、やりたいことも見つからない」と悩む人も少なくありません。

こうした悩みを抱える人は、「なりたいもの=なりたい職業」と思い込みがちですが、なりたいものは必ずしも特定の職業だけを指すわけではありません。

チームをまとめるリーダーや、チームメンバーがパフォーマンスを最大限に発揮できるよう支援するマネージャーなど、さまざまな「役割」もなりたいものに含まれます。

初めから「なりたい職業」を見つけるのは難しいので、まずは職業の枠にとらわれず、自分が社内でどんな役割を務めたいのか考えてみてください。

なりたいものの例

  • チームを成長に導くマネージャーになりたい
  • リーダーを支える相談役になりたい
  • チームに活力を与えるムードメーカーになりたい
  • 新しい価値を生み出す研究員になりたい
  • 消費者の要望に応える営業になりたい
  • データから消費者ニーズを読み解くデータサイエンティストになりたい
  • 毎月安定した収入を得られるビジネスパーソンになりたい
  • 時間を自分でコントロールできるフリーランスになりたい

特定の職業に限らず、社内での役割や働き方など、将来自分がなりたいと思うものを思いつくままに書き出していきましょう。その後に、どんな職業ならそれが実現できるのかを調べていきましょう。

例えば、マネージャーになりたいと考えているのなら、どんな企業ならマネージャーになれる可能性が高いのか、自分が理想とするマネージャーになれるのかを調べていけば、自分のやりたいことが明確になっていくはずです。

なりたいものが思い浮かばない場合の対策

OB訪問
なりたいものがまったく思い浮かばない場合は、OB訪問で実際に働いている人の話を聞くのがおすすめです。

自分が社会人になるイメージができなくて、なりたいものが思い浮かばない人も、社会人の生の声を聞けば仕事がどんなものなのか把握できます。まずは、◯◯さんみたいになりたい!でも構いません。

OB訪問の際は、仕事のやりがいや大変さ、その仕事を選んだきっかけ、入社前後のイメージギャップなど、企業のホームページやパンフレットを読み込むだけでは得られないような情報を集めるのがポイントです。

実際に仕事を経験した人ならではの話をもとに、「こんな働き方をしたい」「これだけはやりたくない」などと掘り下げていけば、仕事に対する自分なりの価値観が見えてきます。

3. どんな人生にしたいかわからない

なかには「どんな人生にしたいかわからない」と悩む人もいると思いますが、まだ社会人経験がない段階で、5年後、10年後のプランを具体的に立てられないのは当然です。

社会に出てから経験を積み、キャリアプランを立てるための判断材料が揃ってきてから人生の方向性を具体化していきましょう。

就活の段階では「10年後はこうなっていたい」「40代になるまでにあんなことを実現したい」など、漠然とした内容のキャリアプランで十分です。

理想の人生の例

  • 40代で早期リタイアしたい
  • 将来は本社で働きたい
  • プロジェクトリーダーになりたい
  • メディアに取り上げられるようなヒット商品を開発したい
  • 独立して自分の事務所を開業したい
  • 5年目までに海外赴任を経験したい
  • 仕事よりもプライベートの時間を重視したい
  • 子育てと仕事を両立させたい

理想の人生を考えるうえでは、その願望が実現可能か否かは問題ではありません。例えば40代で早期リタイアしたいのなら、そのために何が必要なのかきちんと考えて志望先を選ぶことが大切です。

理想の人生が思い浮かばないときの対策

自分史
自分史とは、自分の過去の出来事を時系列でまとめたものです。理想の人生が思い浮かばないときは、自分史を作成してこれまでの人生を振り返るのがおすすめです。

自分史の作成方法はさまざまですが、小学生から現在に至るまでの印象に残っている出来事を、時系列で書き出していく方法が最もポピュラーです。

その出来事を経験したときの自分の感情や行動、学んだことなどを振り返っていけば、キャリアプランを設計するヒントになります。

自分史についてはこちらの記事で詳細を解説しています。自分史のテンプレートもダウンロードできますので、ぜひ活用してください。

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「やりたくないこと」を考えてみるのもアリ

上記の対策をとっても、どうしてもやりたいことが出てこない場合、逆の考え方をしてみてはいかがでしょうか。
つまりやりたくないことをしないために、やるべきことを考えるという方法です。

例えば、あなたが営業の仕事をしたくないのであれば、営業の要素が少ない仕事を考えてみることも有効かもしれません。

 

すると、営業の要素の少ない、独立行政法人、事務職、マンション管理、公務員、アクチュアリー(金融商品の設計業務)など具体的に業界や職種を絞ることができます。

また、「営業」と聞くと、ノルマを達成するために、見ず知らずの人に頭を下げて自社製品を買ってもらうような、飛び込み営業を思い浮かべるかもしれません。
確かに営業は精神的にも肉体的にもハードな部分はありますが、その実態はハードなだけではありません。
顧客を訪問してメンテナンスを行ったり、ニーズを拾ったり、ときには雑談しながら信頼関係を築く時間が大半だという場合もあります。
このような営業活動では、行動力よりも穏やかな人間性や傾聴力が求められます。

「営業」について思い浮かべるイメージだけで判断するのではなく、実態としてどのような仕事をするのか、調べたり、OBOG訪問をしてみるのも手です。

出典:就活塾 キャリアアカデミー『「納得の内定」をめざす 就職活動1冊目の教科書』

「やりたいことがない」を就活の軸にするのもアリ

「やりたいことがない状態は、悪いことなのではないか…」と悩む人も多いと思いますが、裏を返せば「色々な可能性を探るチャンス」とも捉えられます。

就活のスタート時点で志望業界や企業が明確に定まっている人は視野が狭まりがちなのに対し、特定の業界や企業にとらわれずに就活を進められる点は、やりたいことがない人ならではの強みです。

「やりたいことがないから就活が進められない」と悲観しても行き詰まるだけですから、「進めていくうちに見つかればいい」ぐらいの気持ちで就活を進めていきましょう。

やりたいことがない状態は、「汎用性の高いスキルを身につけたい」「成長できる企業に行きたい」「幅広い業務や職種を経験できる企業に行きたい」などの就活の軸にもなりえます。

今やりたいことがないことを悲観しすぎず、強みに変えてやるんだ、という気概に変えていきましょう。

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【OK例文】就活面接でのやりたいことの答え方

ここでは、就活面接で「やりたいこと」を聞かれた場合の答え方を紹介します。

ただ自分の中で「やりたいこと」を整理することと異なり、面接では、企業担当にわかりやすく、且つアピールとなるように「やりたいこと」を伝える必要があります。

詳しくは、こちらの記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

やりたいことのOK例文

私は入社後は海外営業担当として、御社の電化製品の素晴らしさを世界に広めていきたいと考えています。

インドネシアへ留学した際、御社の製品が一般家庭に広く普及しているのに驚かされ、自分の国のモノをもっと多くの人に知ってもらいたいと感じるようになりました。

中国や台湾系メーカーの成長が著しい中、IoTやAIを活用しながら自分たちの得意分野で新たな価値を生み出していく戦略は、他のメーカーにはない御社ならではの強みだと思います。

目先のことだけでなく、長期的なビジョンもきちんと持つ御社で実務経験を積み、海外営業のスペシャリストとして製品普及に貢献していきます。

OKポイント

入社後にやりたいことを聞かれたときは、「どの仕事に就きたいか」だけでなく、「どの仕事で何を実現したいか」まで言及するのがポイントです。

「海外営業担当として、御社の電化製品の素晴らしさを世界に広めていきたい」と語っている例文のように、やりたい業務だけでなく、その企業で実現したいことまで伝えられるとよいです。

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【NG例文】就活面接でのやりたいことの答え方

続いて、面接で「やりたいこと」を聞かれた際に、NGな答え方を例文を用いて紹介します。

やりたいことのNG例文

入社後は海外営業担当として活躍したいです。大学時代は、家電量販店で売り場の接客アルバイトを経験し、お客様のニーズに合わせて適切な商品を提案する営業の楽しさを知りました。

接客で身につけたコミュニケーション力を活かし、常に相手に寄り添った行動をとれる営業マンになりたいと考えております。

NGポイント

営業として働きたいことは伝わりますが、「なぜ海外なのか」「なぜこの企業の営業なのか」が述べられていません。

企業は学生が思い描く仕事と実際の業務の相性を判断したがっているので、「どんなことを実現したいのか」まで伝える必要があります。

例文で言えば、なぜ国内営業ではなく海外営業にこだわるのかを具体的に伝えなければなりません。

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やりたいことが書けたらOfferBoxに登録しよう

今回紹介した方法を参考にやりたいことが書けたら、その内容をOfferBoxのプロフィールに登録しましょう。自分のやりたいことと合致する企業からオファーがもらえる可能性があります。

OfferBoxは自分をアピールする文章のほかに、画像や動画を一緒に登録できるのが大きな強みです。例えば、サークル活動やゼミ活動に励んでいる姿など、視覚的な情報も載せれば、自分がやりたいことを企業にイメージしてもらいやすくなります。

また、自分のプロフィールにどれくらい企業がアクセスし、興味を持ったのかを詳細なデータで確認できるのも大きな特徴です。データをもとに、どういったエピソードが興味を持たれやすいのか分析してみてください。

まとめ

以上、企業が「やりたいこと」を質問する意図や見つけ方、具体的な例文などをご紹介しました。

やりたいことが明確だと就活を進めやすくなるのは確かですが、必ずしもやりたいことがないと就活を進められないではありません。むしろ、特定の業界や企業にこだわらずにフラットな目線で臨むほうが、柔軟に就活を進められる場合もあります。

一番良くないのは「やりたいことがないから就活もうまくいくはずがない」と悲観的になってしまうことです。やりたいことがない状態をネガティブに捉えず、就活を進めながら自分が興味を持てる分野を見つけていきましょう。

志望業界と企業を絞るためには、OB訪問やインターンシップへの参加を通して、業界・企業の深掘りをしていくのが効果的です。

※記事協力:就活塾 キャリアアカデミー
キャリアアカデミーは、就活生一人ひとりが自分にとっての「納得の内定」を獲得できるようにサポートする東京・池袋の就活塾。
元人事・採用経験者や、国家資格キャリアコンサルタント保有者など約20名の講師を揃え、就活のノウハウを伝えるだけにとどまらず、「社会人として求められる能力や考え方」の向上をめざした指導を目指す。