【Webテストの見分け方】種類と出題傾向も簡単に紹介

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Webテストを受験する際に、そのWebテストの形式が何か確認しておきたいと感じたことがある学生は多いのではないでしょうか。

思うように解けなかったWebテストは特に対策をしておきたいですよね。特に、短い制限時間内に処理能力や言語能力が試されるWebテストでは、苦手分野の練習に取り組むなどの事前準備が不可欠です。

また、テストの種類が事前に分かれば、自分の志望企業が採用しているWebテストの対策ができます。事前対策できれば、合格の可能性を上げることができるでしょう。

この記事では、Webテストの見分け方に加えて、Webテストの種類別に概要と出題傾向、そのWebテストを採用している主な企業を紹介します。

【簡単!】Webテストの見分け方

Webテストの見分け方は難しくありません。

URLから見分ける方法

Webテスト受験手続きの案内に記載されたURLを確認することで見分けることができます。WebテストそれぞれのURLには下記の法則があります。

Webテスト名 URL
SPI/ENG http://arorua.net/
玉手箱 https://web1.e-exams.jp/
https://web2.e-exams.jp/
https://web3.e-exams.jp/
WebGAB/C-GAB/TG-WEB http://assessment.c-personal.com/
http://assessment.e-gitest.com/
CUBIC https://web-cubic.jp/
https://assessment.cservice.jp/
GPS https://www.gps-cbt.com/

過去の口コミから見分ける方法

Webテストの種類は過去の口コミから知ることもできます。ほとんどの企業では毎年、同じWebテストを実施しているからです。

就活情報の口コミサイトを確認して、志望企業が導入しているWebテストを確認してみましょう。この方法を使えば十分な余裕を持って事前対策できます。

ただし、必ずしも毎年同じWeb テストが実施されるとは限りません。これまでとは違うWebテストが実施されることもあるため、URLから見分ける方法と組み合わせるのがおすすめです。

Webテストの種類と出題傾向

ここからは、Webテストごとの概要や出題傾向、主な採用企業を紹介します。

Webテストにはさまざまな種類があり、知名度や受験方法はWebテストごとに異なります。特に多くの企業で導入されているのは下記の7種類です。

SPI

数多くの企業で導入されているメジャーなWebテストが「SPI」です。社会人として求められる性格・能力を測定するための適性診断であり、総合的な学生のポテンシャルを測ることができます。

SPIの概要

SPIはリクルート社が提供している適性診断です。初期バージョンの「SPI」からバージョンアップが繰り返され、2013年以降は最新バージョンの「SPI3」が導入されました。

SPIのテスト形式は以下の通りです。

  • テストセンター形式(専用会場で受験)
  • Webテスト形式(自宅などのパソコンから受験)
  • ペーパーテスト形式(用意された会場で紙ベースによる試験を受験)

学生はエントリーした企業から指定された形式を受験する仕組みです。

時間配分は形式別に異なります。それぞれの章ごとで回答時間が決められているため、時間配分に注意しましょう。詳細な時間配分は、下記を参考にしてください。

【SPIの時間配分】制限時間切れ対策と攻略のポイントをご紹介

SPIの出題傾向

SPIは次の3つのパートで成り立っています。

  • 言語(国語):語句の文法、多義語、空欄補充、長文読解など
  • 非言語(数学):四則計算、推論、部分集合(包含関係)など
  • 性格:自分の性格が当てはまると思う項目を選択する

言語では「言葉の意味」と「使い分け」を問う問題が多く、熟語の意味を覚えるなどの対策が必要です。

非言語では公式を覚えただけでは解けない問題も出題されるため、参考書などを何度も解くなどして対策しましょう。

さらなる対策や勉強法は、下記が参考になります。

SPIの勉強法|分野別の効率的な勉強法やおすすめの本・問題集を紹介

SPIの主な採用企業

【Webテスト】

  • NTTデータ
  • ホンダ
  • 第一生命
  • 三井住友海上
  • 大日本印刷
  • 東レ
  • 日本航空
  • 日本生命
  • 日本製鉄
  • 【テストセンター】

  • リクルート
  • 電通
  • 博報堂
  • 三井住友銀行
  • 三菱商事
  • 伊藤忠商事
  • 丸紅
  • 商船三井
  • 野村総合研究所
  • ENG

    「ENG」はSPIの英語版です。SPI受験時に英語の問題が出題されたら、ENGだと判断しましょう。英語力を必要とする外資系企業などで、学生の英語能力を測る目的で実施されることがあります。

    ENGの概要

    ENGはリクルート社が提供する、英語力を測るためのWebテストです。英検では準2級程度、中学・高校の学習範囲から大学受験レベルまでの問題が出題されます。

    ENGのテスト形式は「テストセンター形式」や「Webテスト形式」が一般的です。30分間の試験時間のうち、40問の筆記テストが出題されます。

    ENGの出題傾向

    ENGで出題される問題はすべて英語で、リスニングはありません。長文読解や同意語、反意語、空欄補充、英英辞書、誤文訂正、和文英訳を中心とした問題が出題されます。

    出題されるのは英単語を暗記しただけでは解けない問題や、読解スピードや読解力を求められる問題ばかりです。

    そのため、対策本で問題を繰り返し解くようにするなど、日頃から英語力を高めておくことが対策となります。

    ENGの主な採用企業

    • ゴールドマン・サックス
    • 三菱商事
    • 伊藤忠商事
    • 伊藤忠丸紅鉄鋼
    • 丸紅
    • 双日
    • 豊田通商
    • 三井不動産
    • 日本郵船
    • 電通
    • 三菱重工業
    • 豊田自動織機

    玉手箱

    自宅受検型の適性テストでトップシェアを誇るのが「玉手箱」です。SPIと同じように、知的能力や性格適性を測定する目的で導入されています。

    問題集が数多く出回るSPIは対策されやすいことから、SPIではなく玉手箱を実施している企業もあります。

    玉手箱の概要

    玉手箱の提供元はGABやCABなどを提供する日本エス・エイチ・エル(SHL社)です。そのため、GAB・CABと同じ形式の問題も出題されます。

    SPIに次いで有名なWebテストで、難易度はSPIよりも高めです。また、回答時間が短く、問題数が多くなっています。1問あたりにかけられる時間が短いので、素早く正確に回答しなければいけないことが特徴です。

    そのため、金融・コンサル業界など、業務に正確性やスピードを求められる業界の採用試験で導入されることが多くなっています。

    玉手箱のテスト形式は「テストセンター形式」と「Webテスト形式」が一般的です。
    玉手箱に関するさらなる詳細は、下記を参考にしてください。

    「玉手箱」って何?<SPIとはまったく異なる適性検査 その問題例と対策を紹介>

    玉手箱の出題傾向

    玉手箱は次の4つのパートで成り立っています。ただし、企業によっては英語を実施しないことがあります。

    • 言語(国語):論理的読解/GAB形式、趣旨判定/IMAGES形式、趣旨把握
    • 非言語(計数):四則演算、図表の読み取り、表の空欄推測
    • 英語:GAB形式の英語、IMAGES形式の英語
    • 性格テスト

    出題範囲の広い玉手箱では、要点を絞って効率的に対策しましょう。まずは出題傾向を知るために、過去問を繰り返し解きます。その上で、素早く解答できるように制限時間内に解く練習をしましょう。

    玉手箱の主な採用企業

    • みずほフィナンシャルグループ
    • アクセンチュア
    • 東芝
    • ベイカレント・コンサルティング
    • ソニー生命保険
    • スリーエムジャパン
    • 日立製作所
    • オリックス
    • ユニ・チャーム
    • 日産自動車
    • 住友林業
    • 大日本印刷

    GAB,C-GAB

    新卒総合職向けの能力適性テストが「GAB」です。いくつかのテスト形式があり、テストセンター形式で受験するものは「C-GAB」と呼ばれています。

    知的能力・能力特性・将来のマネジメント適性・職務適性などを測れることが特徴です。

    GAB,C-GABの概要

    GABの提供元は、玉手箱と同じ日本エス・エイチ・エルです。グローバル企業の採用試験でも実施できるよう、日本語だけではなく英語によるバージョンも用意されています。

    GABのテスト形式は、もともと「ペーパーテスト形式(GAB)」のみでした。しかし、今では「テストセンター形式」や「Webテスト形式(C-GAB)」もあります。

    約45〜90分間の試験時間のなかで、長文の読解や図表の読み取りなどの問題に回答しなければなりません。短時間で解く能力が求められ、最も難しいとされる適性試験です。

    GAB,C-GABの出題傾向

    以下のとおり、GABはテスト形式ごとに出題されるパートが異なります。

    • ペーパーテスト形式(GAB):言語、計数、パーソナリティ(所要時間90分)
    • テストセンター形式(C-GAB):言語、計数、英語、パーソナリティ(所要時間45分)

    言語や計数、英語などの知的能力検査の対策は、問題集などで出題形式に慣れることです。そうすれば、本番でもスムーズに解きやすくなります。また、同じ問題形式を使用している「玉手箱」で実践練習しておくのも有効でしょう。

    GAB,C-GABの主な採用企業

    • 住友商事
    • 三井物産
    • サントリーホールディングス
    • 住友不動産

    TG-WEB

    TG-WEBは難易度が高いことで有名な適性診断です。近年は、有名企業の採用試験で実施されることが多くなっています。

    学生の能力や性格を把握した上で、採用後のパフォーマンスの良し悪しを判定するために実施されます。

    TG-WEBの概要

    ヒューマネージ社が提供する「TG-WEB」は、ほかの適性診断よりも問題数が少なく、比較的難易度の高い問題が出題されます。

    TG-WEBのテスト形式は「テストセンター形式」「Webテスト形式」「ペーパーテスト形式」です。また、問題形式には「従来型(難易度が高いタイプ)」と「新型(比較的簡単で問題数が多いタイプ)」の2パターンがあります。

    現状では、難易度が高めの「従来型」が主流です。

    回答時間はパターン別に異なり、従来型は1問当たりの時間が長く、新型は1問当たりの時間が短くなっています。TG-WEBのさらなる詳細は下記を参考にしてください。

    「TG-WEB」って何?<SPIとはまったく異なる適性検査 その問題例と対策を紹介>

    TG-WEBの出題傾向と対策ポイント

    TG-WEBのパターン別に出題されるパートと解答時間は以下のとおりです。

    • 従来型:言語(12問/12分)、計数(9問/18分)、英語(10問/15分)
    • 新型:言語(34問/7分)、計数(36問/8分)、英語(10問/15分)

    従来型は難易度が高く、ほかの適性診断では出題されない問題もあるため、あらかじめ問題集を解いておき対策しましょう。一方、新型は短時間で解くことが求められるため、スピード感を重視して解く練習をします。

    TG-WEBの主な採用企業

    • 三菱UFJ銀行
    • ローランド・ベルガー
    • モルガン・スタンレー証券
    • デロイト・トーマツ・コンサルティング
    • 資生堂

    CUBIC

    「CUBIC」は高い信頼性を誇る適性診断です。事前対策や嘘の回答ができない仕組みになっています。回答に正解はなく、学生の性格や適性、社会性などを見極めることが目的です。

    CUBICの概要

    株式会社AGPが提供しているCUBICは、嘘の回答が見抜かれる仕組みになっています。意図的に良い回答ばかりするのは避けたほうがいいでしょう。

    Webテストのなかでも試験範囲が広く、テストの難易度は「基礎」「応用」「総合」と段階別に分かれています。企業がどれを実施するかにより、難易度が異なります。

    CUBICのテスト形式は「Webテスト形式」と「ペーパーテスト形式」が存在します。解答時間は約20分間あり、123問の全問回答が必須です。

    CUBICの出題傾向と対策ポイント

    CUBICは次の5つのパートで成り立っています。

    • 言語:語句の意味・文の完成・内容把握など
    • 数理:四則演算・単位の変換・データや図表の読み取りなど
    • 図形:図形列の把握・図形の分割と構成・立体図形の展開図
    • 論理:国語・数学両方の要素を含んだ推理問題
    • 英語:基礎的な英単語・英熟語の理解・長文読解

    主に、中学・高校で習ったレベル感の内容が出題されます。CUBIC対策としては、基礎的な学習内容を見直すことです。

    CUBICの主な採用企業

    • 毎日放送
    • 日本ロレアル
    • 三菱マテリアル
    • 三菱自動車工業
    • タカラトミー
    • MSD
    • 三菱自動車
    • テルモ
    • 日本精工
    • ファミリーマート
    • 大王製紙
    • コスモ石油
    • 大王製紙

    GPS

    ややマイナーな適性診断である「GPS」には、ほかにはない2つの特徴があります。1つが思考力に関する設問があること、もう1つが音声や動画を使用した問題があることです。

    出題形式が特殊なので事前対策が欠かせません。

    GPSの概要

    ベネッセコーポレーションが提供するGPSは、主に人材業界の採用試験で導入されています。テスト形式は「Webテスト形式」のみです。

    GPSは「能力検査(思考力、基礎能力)」と「性格検査」で構成されています。思考力のテストでは、音声や動画を使用した問題が特徴的です。

    思考力で45分間、基礎能力で25分間、性格検査で10分間の解答時間が設けられています。意外と時間が足りないことが多く、迅速かつ正確に解く必要があります。

    GPSの出題傾向と対策ポイント

    GPSの受験パターンは以下の3種類で、企業がいずれかを選んだ上で実施されます。

    • 思考力+基礎能力+性格検査/li>
    • 思考力+性格検査/li>
    • 思考力

    また、出題される内容は以下のとおりです。

    • 思考力:短音声問題、動画・音声、テキスト問題で構成
    • 基礎能力:言語・数理処理能力を測る問題で構成

    このうち、ほかのテストでは出題されない「思考力」の対策は難しいでしょう。問題解決能力が試される設問のため、ロジカルシンキングできるように思考力を鍛える必要があります。また、長文問題を読む必要があるため、速読ができるように準備しておくことです。

    GPSの主な採用企業

    • 人材・教育系の企業
    • 関西電力株式会社

    まとめ

    以上、Webテストの見分け方や種類別の概要や出題傾向、主な採用企業を解説しました。

    企業側は学生の基礎能力を測り、面接可能な人数まで絞り込むためにWebテストを実施します。そのなかで内定に近づくためには、数あるWebテストを見分けた上で、必要な対策をおこなうことが大切です。

    これまで解説したように、Webテスト別に特徴や出題内容は異なります。すべてのWebテスト対策は難しくとも、エントリーした企業が実施するWebテストだけでも対策しておきましょう。

    しっかりと対策した上でWebテストに臨めば、スピードと正確性が求められる内容でも、落ち着いて解答できるはずです。Webテストごとに適切な問題集を選び、練習を繰り返すことで高得点を狙ってくださいね。