他己分析とは|やり方や質問例、使えるツールも

  • LINEで送る
「自分の強みが自分でもよく分からない」
「自分の評価と周りの評価が一致しているか不安」

といった悩みは、就活に励む人なら誰もが抱えがちな悩みですよね。就活の定石どおり自己分析をしてみたものの、自分に自信がもてず悩む人は少なくないはずです。今回はそんな悩みを解消するために、「他己分析」という方法を紹介したいと思います。

この記事では、他己分析のやり方やそのメリットについて解説していきます。他己分析をするときに役立つ質問例とツールも紹介するので、自己分析で行き詰まっている人はぜひ参考にしてください。

他己分析とは

そもそも、他己分析とはどういった分析方法を指すのでしょうか。就活を進めるうえで最も重要と言われる「自己分析」と比較しながら、他己分析について確認していきましょう。

他者からの自分の評価を知ること

他己分析は「他者から見た自分の印象や評価を知ること」です。

自己分析は「主観的な視点」で分析を進めるのに対し、他己分析は「客観的な視点」で分析を進めるという特徴があります。他者から見た自分を知り、より自分についての理解を深めることが他己分析の目的です。

自己分析よりも就活に役立つ?

自己分析とは役割が違うため、どちらがより就活に役立つとは一概に言えません。ただし、自己分析が就活において欠かせないものである一方、他己分析はどちらかというと自己分析の「裏付け・サポート」といった立ち位置ではあります。
自己分析と一緒にやることで、最大限の効果を発揮できるのが他己分析であるといえるでしょう。

また、他者から意見をもらったからといって、選考で「友人に言われたので、△△が強みです」とは言えない点に注意が必要です。他者からの意見は自分を理解するための材料の一つと考え、自己分析に活かしていくことが重要になります。

OfferBox登録で他己分析ツールが使える!

他己分析は直接他者に自分の評価を聞くのも一つの方法ですが、ツールを使うとより高い効果を期待できます。例えば、OfferBoxでは新規登録・適性診断受検後に「適性診断360度」が利用できます。
自己PRを磨くなら360度フィードバックがおすすめ

適性診断360度は、他者に自分に対する適性診断をしてもらい、客観的に見た自分の強みや弱みを把握できるツールです。

物事への取り組み方や、周囲との関わり方について自分と他者の評価を比較でき、1人で進めるよりさらに深く自己分析できるメリットがあります。

利用にはまず自分の適性診断を済ませる必要があるため、自分の診断が終わったらぜひ家族や友人に診断を頼んでみてください。

企業からオファーがほしい方はこちら

他己分析に使えるアンケート質問例

雑談ではない、しっかりとした他己分析を行うためには、こちらから質問を用意する必要があります。
漠然とした質問の仕方では、自己分析に役立つ有益な情報はもらえません。他己分析をする際は何を知りたいのかを明確にし、具体的で分かりやすい質問をするよう心がけましょう。

  • 長所・短所だと思うところ
  • 初めて会ったときの印象
  • 第一印象と現在のギャップ
  • 向いていると思う業界・職種
  • 改善したほうが良いと感じる点
  • どんなタイプの性格か
  • 自分を一言で表すなら
  • 印象に残っているエピソード
  • どんなことをしているときに輝いているか
  • 集団の中での役割
  • 記憶に残っているエピソード

他己分析に協力してもらうおすすめの相手一覧

上記の質問例を参考に、身近な人に他己分析への協力をお願いしてみましょう。人によって自分に対する見方が異なるため、複数人に意見を聞いてみるとより正確な評価が分かります。

【おすすめの相手】

  • 親・家族
  • 恋人・友人
  • バイトの同僚

親・家族は過去の一連のことを知っている

特におすすめなのは親・家族です。昔から身近にいた存在であれば、過去から現在まで一貫している特徴や、過去と比べて変わった特徴を理解しています。

「あなたは小さい頃から、ここだけは譲らないよね」などと具体的なエピソードをもとに評価してもらえるので、自分の経験や価値観を明らかにしやすくなります。

教えてもらったエピソードは、そのまま志望動機や自己PRにも取り入れやすいでしょう。

恋人や友人は素の自分や長所を知っている

素の自分や本当の長所を知っている可能性が高い、恋人・友人もおすすめの相談相手です。

関係性が深いという点では親・家族と共通していますが、恋人・友人の場合は「学校での自分」や「遊んでいるときの自分」を知っています。

親・家族の前では気恥ずかしさがあって素を出せなくても、学校や友人と遊んでいるときは自分をさらけ出せる人も多いため、そういった人は恋人・友人に意見を求めるのが効果的です。

バイトの同僚は仕事面を知っている

バイトの同僚は仕事に対する姿勢や、仕事中の振る舞いを知っているのがメリットです。

選考では「企業にどんな形で貢献できるか」という視点が重要になるため、自分の仕事面を理解することは自己分析に大いに役立つでしょう。

例えば、積極的な行動で周りを巻き込んでいくタイプなのか、それとも縁の下の力持ち的な存在なのかなど、集団の中での役割を聞けば選考でのアピールポイントが見えてくるはずです。

他己分析のやり方・活かし方

ここからは他己分析の詳しいやり方・活かし方を紹介していきます。

他者に自分の評価を聞いて終わりではなく、就活に活かせるようエピソードを深掘りしたり、選考での回答に落とし込んだりしていくことが大切です。

STEP①相手に回答を依頼する

まずは相手に回答を依頼することから始めます。曖昧な質問にならないよう、先に挙げたような質問項目を事前に整理してから他己分析に臨みましょう。

事前にしっかりと準備をしておくことで、結局何も分からないまま終わる失敗を避けられ、効率的に分析を進められます。

会話だけで他己分析を進めるのが難しい場合は、OfferBoxの適性診断360度のようなツールもうまく活用してみてください。

STEP②回答を集計・整理する

回答を得られたら、自己分析に活用するために集計・整理しましょう。他己分析で得られる回答は必ずしもすべてが一致するわけではないため、性格のタイプ別、エピソードの種類別といったように整理する必要があります。

例えば「行動力が高い」「慎重に行動する」など相反する強みが明らかになった場合は、主観的な評価とも比較して、より自分の強みといえるほうを絞り込んでいくのがポイントです。

回答を集計・整理しながら、自分の評価と他者の評価が一致する点を探してみてください。

STEP③知らなかった強みのエピソードを深堀りする

他己分析では自分が既に発見している性格・特徴だけでなく、これまで知らなかった性格・特徴が明らかになる場合もあります。

初めは指摘してもらったことが見当外れと感じるかもしれませんが、実は自分の一番の強みだったと気づくチャンスがあるのが他己分析のメリットです。

もし自分の評価と一致しない性格・特徴を指摘されたら、そのエピソードについて深掘りして聞いてみましょう。深掘りの結果その意見に納得できたら、それが自分の本当の強みといえます。

STEP④自己PRや長所・短所の話に落とし込んでみる

他己分析を通じて性格や自分を象徴するエピソードが明らかになったら、自己PRや長所・短所の話に落とし込んでみましょう。自己PRや長所・短所など、選考で聞かれる質問にはそれを裏付けるための根拠が必要となります。

例えば、他己分析で「意志が強い」という長所が明らかになったのであれば、他者から聞いたエピソードをそのまま選考での受け答えに使えるのかを確認してみてください。

説得力のあるエピソードなら当然そのまま使えますし、説得力が欠けるようなら「意志が強い」は自分の一番の長所ではないことになります。

自己PRや長所・短所の作り方は以下の記事も参考にしてください。
自己分析シート無料ダウンロード|手順や便利なツールを紹介
短所一覧と就活面接での回答例文|長所からの言い換え方や書き方も紹介

他己分析はジョハリの窓を使うのもおすすめ

他己分析を会話だけで進めると回答の集計・整理が難しいため、後から確認しやすいようにジョハリの窓を使うのがおすすめです。

ジョハリの窓とは他己分析に役立つツールのことで、自分の評価と他者の評価のギャップを見つけやすくなるメリットがあります。

ジョハリの窓には4つの記入シートが用意されており、「記入シート_A(本人)」に自分で強みだと思うことを記入し、「記入シート_B~D」に他者から見た自分の強みを記入してもらいます。

入力が完了すると「開放の窓(自分も他人も分かっている自分)」「未知の窓(誰からも知られていない自分)」といったような4つの窓に自動的に分類され、ジョハリの窓の大枠は完成です。

その4つの分類を参考に、自分の評価と他者の評価のギャップを確かめていきます。

ジョハリの窓をダウンロードして使いたい方は、以下のリンク先でダウンロードしてください。
ジョハリの窓

他己分析のメリット

他己分析を就活に最大限活かすため、そのメリットについて正しく理解しておきましょう。自分1人で進める自己分析と比べ、他者からの評価を分析に取り入れる他己分析には以下のようなメリットがあります。

客観的に納得しやすい話ができる

自己分析に他者目線が加わるため、客観的に納得しやすい話ができるようになります。選考で自己PRや長所・短所を答えるときは、根拠となるエピソードを合わせて伝えますが、自分の話だけではやや説得力に欠けます。

そこに「友人から◯◯と評価された経験がある」といった他者からの評価が加わることで、採用担当に納得してもらいやすくなるのが他己分析のメリットです。選考で聞かれる質問の回答を考えるときは、他者からの評価も交えながら整理してみてください。

知らなかった強みを知ることができる

これまで知らなかった強みを発見できるのも他己分析のメリットです。自分1人で進める自己分析でも強みは明らかになりますが、主観的な評価だけではどうしても見落としや勘違いが生まれてしまうものです。

その点、他己分析では「自分では何とも思っていなかった特徴が実は強みだった」と新しい発見をする可能性があります。本当の自分を知るきっかけになるので、強みが見つからずに困っている人にもおすすめの方法です。

弱み・改善すべき点を知ることができる

他己分析は強みの発見だけでなく、弱み・改善すべき点の発見にもつながります。

他者から見た自分の改善すべき点が分かれば、適切な対策を講じてから面接本番に臨めるでしょう。弱みのような性格的な問題から、自分では気づきにくい口癖やしぐさなど、細かな改善点まで発見できるのが他己分析のメリットです。

万が一、面接本番までに改善できなかったとしても、短所のエピソードとして今現在改善に向けて取り組んでいるとアピールできます。

他己分析のポイント

明確な目的がなく何となくで他己分析をし、意見をもらって終わりにするだけでは自己分析に活かせません。他己分析をうまく自己分析に活用するためには、以下のポイントを意識することが大切です。

色々な関係性の人に頼む

他己分析では、意見を求める相手を1人だけに絞る必要はありません。1人の意見だけでは評価の正当性に欠け、自己分析に活かしづらいため、複数人に意見を求めるのがおすすめです。

親や友人のような身近な人たちに加え、バイトの同僚のような面識が浅い人にも意見を求めてみると多角的な視点から分析を進められます。納得感のある情報を得るため、同じコミュニティに属する人だけに話を聞いて終わりにしないようにしましょう。

目的を伝えて率直な意見をもらう

初めに就活で使う目的を伝えて、率直な意見をもらえるように依頼しましょう。いきなり自分への評価を聞いても冗談や世間話だと思われ、真面目に答えてもらえない可能性があります。

例えば、「面接で質問される”長所”の回答を考え中なんだけど、何かアドバイスをもらえる?」などと前置きしてから他己分析を始めれば、何をしてほしいのかを相手が理解できます。率直な意見をもらうため、まずは目的を伝えるよう心がけてください。

自己分析とすり合わせる

他己分析で複数の意見が集まったら、それらを自己分析・自己認知とすり合わせていきましょう。自己分析・自己認知と比較しながら考えることで、自分の評価と他者からの評価の違いが明らかになります。

違いが見つかればどちらがより自分の強み・弱みといえるのかを確かめられ、反対に評価が一致していれば説得力が増します。また、強み・弱みを正しく理解できれば、「自分のことを正しく認知できている」こと自体も強みになりうるでしょう。

他己分析に関するよくある質問

最後に、他己分析に関するよくある質問にお答えしていきます。疑問を抱えたまま他己分析をしても大きな効果は期待できないため、そのメリットについて正しく理解してから他者に意見を求めることが大切です。

他己分析は意味ない?

ポイントを押さえれば効果的な手法です。ただ、他者からの評価をそのまま自己PRに活用するのは難しいでしょう。

他己分析はあくまで自己分析をサポートするものであって、絶対に正しいというものではありません。他者からの評価が常に正しいとは限らないため、自己分析とすり合わせて自分と他者の評価の違いを知ることが大切です。

他己分析はいつからやればいい?

早いに越したことはありませんが、自己分析の前に始めると他者からの評価に縛られてしまう危険性があります。他者からの評価に縛られない適切な評価をするためにも、ある程度自己分析を進めてから他己分析をするのがおすすめです。

自己分析を進めた後に他己分析をすれば、自分と他者の評価の違いを比較しながらさらに分析を深められます。

短所を聞かれたら答えづらいのでは?

何の脈絡もなく突然「私の短所ってどこだと思う?」と質問すれば答えづらいのは当然ですが、就活の自己分析のためだと伝えれば率直な意見を言ってくれる人が多いでしょう。

他己分析をする際は、きちんと目的を伝えてから自分への評価を聞くのがポイントです。

また、関係性の浅い人では気を遣って正直に話してくれない可能性が高いため、特に仲の良い友人や家族など、率直に意見しても関係が悪くならないような人に依頼することをおすすめします。

まとめ

以上、他己分析のやり方や質問例、役立つツールについて紹介しました。

自己分析は1人でも進められますが、主観的な評価だけでは本当の自分の強みに気づかなかったり、強みを勘違いしてしまったりする危険性があります。

自分の評価と他者の評価を比較しながら分析できる他己分析では、そのような失敗を避けられるため、ぜひ自己分析に取り入れてみてください。

時には他者からもらった評価に落胆する場合もあるかもしれませんが、他者からそう思われるということは採用担当にもそう思われるということです。

弱みが分かれば選考までに改善するチャンスが生まれるので、どんな評価をされても真摯に受け止めるようにしましょう。