ガクチカの長期インターンシップ経験の例文|書き方やアピールできる経験期間

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「短期インターンシップ経験はガクチカにできる?」
「具体的にどうアピールすればいいのかよく分からない」

ガクチカでインターンシップ経験を伝えようとしている人のなかには、このような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。

入社後の業務に関連付けてアピールしやすいインターンシップ経験ですが、いざガクチカとして話そうとすると自分の頑張りを伝えづらいものですよね。魅力的な経験があるのに、うまく言葉にできていない人もいるはずです。

この記事では、ガクチカで長期インターンシップ経験を話すメリットや、面接で話す際のポイントを解説します。イメージしやすいようにガクチカ例文も紹介するので、インターンシップ経験をアピールしようと考えている人はぜひ参考にしてください。

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目次

ガクチカでアピールできるインターンシップ経験の期間目安

ガクチカでアピールできるとはいっても、すべての種類のインターンシップが当てはまるわけではありません。力を入れたこととしてアピールするのであれば、インターンシップの経験期間が非常に重要になります。

インターンシップの種類については、以下の記事から確認してください。
就活インターンシップ大全|2024卒2025卒の選考時期など紹介

3ヶ月以上の長期インターンシップはアピールしやすい

下記記事のアンケート結果から分かるとおり、73%の企業はガクチカのエピソードの期間を重視していません。「伝えたい事が明確なら、期間は問わない」という考えの企業が多く存在します。
人事の本音ランキング発表!ガクチカや自己PRの「エピソード」で見ているポイント

そのため、極端な話ではありますが、自分らしさを最もアピールできるなら1dayインターンシップでもガクチカとしてアピール可能です。「学生時代に最も力を入れたのは1dayインターンシップ」と自信をもって言えるのであれば、エピソードに選んでも良いでしょう。

ただ、一般的には、自分らしさは長く取り組んだ出来事のほうが出やすい傾向にあります。長く取り組むからこそ、自分ならではの工夫や、経験から得る学びが増えるためです。

そうした意味で、3ヶ月以上の長期インターンシップは自分らしさをアピールしやすいといえます。

1ヶ月以内の短期インターンシップは要検討

前述のとおり、「本当に自分らしさを表現できるエピソードなのか」はよく考えることをおすすめします。短期インターンシップがアピールにならないわけではありませんが、やはり長期インターンシップと比べると自分らしさをアピールしづらいのは確かです。

無理にインターンシップをエピソードに選ぶ必要はないため、経験期間が短い場合は、他のエピソードをガクチカにできないか考えてみましょう。

まだガクチカが見つかっていない人は、以下の記事を参考にしながら探してみてください。
ガクチカがない…。学生時代に頑張ったことがない人向けのガクチカの書き方

以上の理由から、今回の記事は、「長期インターンシップの経験をガクチカで話す場合」を前提として解説していきます。

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ガクチカで長期インターンシップ経験を話すメリット

ガクチカのエピソード選びにまだ悩んでいる人は、長期インターンシップ経験を話すメリットを判断材料にしてみましょう。以下の3点が、他のエピソードにはない長期インターンシップ経験ならではのメリットです。

仕事で発揮した強みをアピールできる

ガクチカで長期インターンシップ経験を話すことは、仕事で発揮した強みをアピールできるメリットがあります。

部活動やゼミなどのエピソードを話す場合、仕事以外の場での行動から仕事での活躍をイメージしてもらう必要があります。

その点、長期インターンシップであれば仕事場での行動を伝えられるため、そのまま仕事で発揮できる強みをイメージしてもらいやすいのが特徴です。具体的には、上司・同僚との接し方や、組織内での立ち位置などをアピールしやすい傾向にあります。

具体的な業務経験をアピールできる

志望先と同じ業種・職種での業務経験がある場合、より具体的なアピールができます。PCスキルや専門知識のようなビジネススキルが、長期インターンシップで身についたとアピールできるでしょう。

ただ、後述するように、特定の環境でのみ発揮できる「スキル」のアピールはあまり推奨しません。志望先と同じ業種・職種での業務経験があるからといって、必ずしも高評価に繋がるとは限らないと理解しておきましょう。

面接官が内容をイメージしやすい

他の学生時代の経験のエピソードと比較して、仕事の話であれば面接官も必ず経験しているため、内容をイメージしてもらいやすくなります。
例えば、ゼミでの経験を伝える場合、面接官が自分と同じ専門分野に精通しているとは限りません。知識を持っていない相手には、うまくかみ砕いて伝えても内容をイメージしてもらいづらいものです。
一方の長期インターンシップは、「仕事」という共通点があるため、共感を得やすいのが大きなメリットとなります。

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ガクチカで長期インターンシップ経験を話す際のポイント

工夫をせずにそのまま伝えたのでは、せっかくの経験をあまり評価してもらえない可能性があります。ガクチカで長期インターンシップ経験を話す際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。

長期インターンシップ経験自体はアピールにならない

長期インターンシップに参加すること自体は珍しくなくなってきており、経験自体はアピールになりません。「長期インターンシップ経験があるから評価が上がる」と勘違いしないように注意しましょう。

経験を評価してもらうためには、なぜ・何に力をいれたのかを自分の言葉で話せるようにしておくのがポイントです。経験自体より、長期インターンシップへの参加を決めた理由や工夫した点に重点を置いてアピールしてください。

目標や行動、結果は比較できる数値も示す

面接官の身を置く環境と、インターンシップの環境で数字の基準が異なるケースがあります。説明が足りないと、自分では立派な数字だと思ってアピールしたのに、面接官にはまったく評価に値しない数字だと思われてしまう可能性があります。

そのため、目標や行動、結果を数字で伝える際は、自分のインターンシップ環境で、その数字がどれほどの高さか分かるようにしましょう。

具体的には、自分の目標や達成数値以外に、比較できる数値を示しましょう。例えば、過去のインターンシップ生の最高成績を示したうえで自分の成績を伝えれば、成績の価値を面接官に理解してもらえます。

テクニカルなスキルよりも人柄・学びをアピールする

コピーライティングのような特定の業務でしか発揮できない「テクニカルスキル」より、経験から得た学びや自分の人柄をアピールしましょう。

テクニカルスキルを発揮できる場面は限られていますが、人柄・学びは特定の場面に限らず、あらゆる場面で発揮できます。そのため、面接官もガクチカで人柄・学びを重視する傾向にあります。

ただ、専門職でそのスキルが活きることが明確な場合は、テクニカルスキルのアピールが効果的です。ファイナンシャルプランナーや宅地建物取引士など、業務に直接活かせる資格・スキルは強みになります。

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長期インターンシップ経験のガクチカ例文

長期インターンシップ経験を話す際のポイントをふまえ、ガクチカ例文を紹介します。ガクチカで指定される文字数は企業によって異なります。長いパターンと短いパターンのどちらにも対応できるよう、それぞれの作り方を確認しておきましょう。

営業の長期インターンシップの例文【400字以内】

1年間の営業の長期インターンシップで、フィールドセールスでの契約獲得に力を入れました。

「現時点の自分に足りないものを知りたい」と考えて総合的な力が試されると感じたフィールドセールスを選択しました。

それまでのインターンシップ生の最多契約数が4件だったため、私は「5件の契約獲得」を目標に掲げました。

当初は、トークスクリプトに記載されていないことを聞かれるとうまく答えられませんでした。そこで私は顧客ごと、商談フェーズごとの想定質問と回答を用意しておくことにしました。

最終的には、自分1人では3件の契約獲得に終わってしまったのですが、作成した想定質問と回答をシェアすることで、インターンシップ生チーム史上最多の契約を獲得できました。

この経験から、私は準備と情報共有の大切さを学びました。入社後も準備を怠らず、学びを共有してチームに貢献したいです。

【ポイント】
自身の目標達成はできなかったエピソードですが、目標達成に向けて努力した過程を評価できるガクチカです。ただ自分のためではなく、チームに貢献する姿勢が見える点も好印象です。

企画・マーケティングの長期インターンシップの例文【200字以内】

マーケティングのインターンシップで、SNSのフォロワー獲得に力を入れました。

就活情報を発信するアカウントの管理を任されたのですが、始めはフォロワー数を増やそうとしすぎて、ただ情報を発信するだけの広告のようになっていました。

そこで学生の悩みをSNSで分析し、悩みを解決に導く情報を載せたところ、フォローしてくれる学生が徐々に増えていきました。

この経験を通じて、相手のニーズを把握する大切さを学びました。

【ポイント】
200字のガクチカでは、「なぜそのインターンシップを選んだのですか?」のように、「なぜ?」と深堀りしてもらえることが想定される内容は省略しても問題ありません。

その他の200字ガクチカの作り方のポイントは、以下の記事から確認してください。

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長期インターンシップ経験のガクチカの書き方

長期インターンシップ経験を伝える際のガクチカの書き方を紹介します、以下の順番で構成しましょう。

①結論:インターンシップで力を入れたこと

インターンシップのなかで、どんな業務に力を入れたのか最初に端的に伝えましょう。

「インターンシップに力を入れた」で終わらず、「どんな業務に力を入れたのか」まで伝えるのがポイントです。インターンシップ全体を力を入れたことにすると、内容が漠然としすぎるため、特定の業務に限定して結論を伝えてください。

【例】

半年間のインターンシップで、外勤営業に特に力を入れました。

②動機:力を入れた理由・目的

①に力を入れようと考えた理由や目的を続けて伝えましょう。

ガクチカでは、学生が何をモチベーションの源泉にしているのかが評価ポイントの1つとなっています。行動の根底にある考えを理解してもらうため、インターンシップに参加した目的と、特定の業務に力を入れた理由を明確にしてください。

【例】

「現時点の自分に足りないものを知りたい」という考えが参加の理由です。なかでも、自分の能力を把握しやすい外勤営業を重視しました。

③目標:掲げた目標

インターンシップでどのような目標が課せられていたのかを伝えましょう。特に目標を課されなかった場合は、自分で設定した目標を伝えてください。

目標を伝えるのは、仕事への向き合い方を面接官に知ってもらうためです。目標を設定せずに働く人と、自分なりの目標を設定して働く人では、後者のほうが自分で考えながら働けそうだと評価してもらえます。

【例】

大きすぎる目標だとモチベーションを保ちづらいため、まずは「契約を1件とる」を目標に掲げました。

④困難:直面した課題

続いて、目標達成までにぶつかった課題を具体的に紹介しましょう。長期インターンシップでの頑張りを評価してもらうには、どんな状況でどんな課題にぶつかったのかを伝える必要があります。

「長期インターンシップで◯◯の業務を頑張った」と述べるだけでは具体性に欠けるため、業務のなかで特に大変に感じた点を紹介することが大切です。

【例】

特に大変だったのは、突っ込んだ質問をされると回答に詰まってしまうことです。自社の商品については理解していたのですが、マニュアル以上のことを聞かれるとうまく答えられませんでした。

⑤取り組み:課題に対しての行動と結果

直面した課題を紹介したら、課題への対策・行動を伝えてください。どのような行動を取ったのか、なぜその対策が効果的だったのかを含めると、自分の考えを読み取ってもらいやすくなります。

また、対策・行動の結果も合わせて伝える必要があります。結果の成否にかかわらず、自分の行動がどんな影響をもたらしたのかを伝えましょう。

【例】

そこで私はあらかじめ顧客の質問を想定し、回答を用意しておくことにしました。その結果、突っ込んだ質問をされてもスムーズに答えられるようになり、初めて自分の力で契約を取ることができました。

⑥学んだこと:今後に活かせる学び

締めくくりとして、一連のエピソードを通して学んだこと・今後にどう活かすかの展望を伝えましょう。

ポイントは、企業の特徴と業務内容をきちんと考慮することです。関連性の薄い学びを伝えても大きなアピールにはつながりにくいため、入社後に活かせるような学びを伝えてください。

【例】

この経験から、私は準備の大切さを学びました。トークスクリプトをそのまま話すだけでは契約してもらえないと分かったため、入社後は事前準備を徹底してから営業に臨むつもりです。

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インターンシップのガクチカに関するよくある質問

最後に、インターンシップのガクチカに関するよくある質問にお答えします。疑問点が曖昧なままでは、選考本番で評価を下げてしまう可能性があります。自信をもって選考本番に臨むためにも、不安要素はなくしておきましょう。

インターンシップ経験のガクチカの締め方は?

インターンシップ経験のガクチカを締める際は、経験から得た学びや仕事への向き合い方などを紹介するのがおすすめです。業務に関連付けて締めくくれば、入社後にどんな形で企業に貢献してくれるのか面接官がイメージしやすくなります。

200字ガクチカのように文字数が限られている場合は「経験から得た学び」、400字ガクチカのように余裕がある場合は「経験から得た学び+仕事への向き合い方」と、文字数に合わせて使い分けると締めくくりやすいでしょう。

参加したインターンシップの企業名は出すべき?

参加したインターンシップの企業名を出すかどうかは、どちらでも構いません。企業名を出したほうが話しやすいのであれば、素直に出したほうが自分にとってメリットがあります。

自分から話さない場合でも、面接官のほうからどの企業でのインターンシップか聞かれることがほとんどです。出した企業名によって評価が大きく変わるわけではないため、企業名を出すか出さないかをあまり気にする必要はないでしょう。

議員インターンシップのエピソードもOK?

議員インターンシップのエピソードを通して、「自分らしさ」を表現できるのであれば、問題ありません。他のインターンシップと同様に、経験から得た学びや自分の人柄をアピールしましょう。

議員インターンシップの経験が、選考を受ける企業の業務に関連付けにくい場合は、主体性や継続力などの、どんな企業でも発揮できる強みに言い換えてアピールするのがおすすめです。

ガクチカと自己PRのエピソードが被るのはOK?

エピソードが被るのは問題ありません。本当に力を入れたことであれば被りやすいのは当然なため、気にしすぎないようにしましょう。

ガクチカと自己PRはよく似た質問項目ですが、ガクチカでは努力の過程を、自己PRでは強みを主に評価しています。質問の意図が異なるため、同じエピソードでも内容の差別化が可能です。

本選考とインターンシップのガクチカは変える?同じでいい?

本選考とインターンシップでガクチカの内容が被ることも問題ありません。面接官が同じ人とは限らず、同じ人でもすべて覚えているわけではないため、重複して話してOKです。

もちろん、学生生活のなかで「学生時代に最も力を入れたこと」に変化があった場合は変えても問題ありません。

面接官が過去に話したガクチカを覚えていた場合でも、新しい内容のガクチカがしっかりしていれば、「新しいことにも積極的に取り組んでいるんだな」と好印象を与えることができます。

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まとめ

以上、ガクチカで長期インターンシップ経験を話すメリットや、面接で話す際のポイントを解説しました。

入社後の業務に関連付けてアピールしやすいのが長期インターンシップ経験のメリットですが、インターンシップに参加したこと自体が評価に繋がるわけではありません。

参加自体は珍しくないため、動機や課題への取り組みなどを詳しく伝えて、他の学生と差別化を図ることが重要です。

また、自己PRのエピソードや、インターンシップの選考で使ったガクチカとの被りを気にする必要はありません。長期インターンシップが「学生時代に最も力を入れたこと」なら、自信をもってアピールしましょう。

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