自己PRで真面目さをアピールする方法|例文や効果的に伝えるポイントなど

  • LINEで送る

「真面目さの自己PRはありきたりに思われないか心配」
「企業が求める真面目さを知りたい」

真面目さはあらゆる仕事に活かせる強みですが、広い意味をもつだけに、効果的なアピール方法が分からず悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

自分の強みとする真面目さがどんな能力なのかを志望企業に伝えられるよう、まずは自己PRで真面目さをアピールする際のポイントを理解しましょう。

この記事では、真面目さをアピールするポイントや自己PR作成の手順を解説します。具体的な例文も紹介するので、ぜひ自己PR作成に役立ててください。

OfferBoxで無料の自己分析をする

自己PRで「真面目さ」をアピールする人は多い?

真面目さは非常に広い意味をもつことから、多くの学生が自己PRでアピールしていると言えます。「真面目さ」という直接的な表現以外に、「計画性」や「課題解決力」などの言い換え表現も真面目さの一種に含まれるためです。

多くの学生がアピールするなかで差別化を図るには、より深掘りしたエピソードが必要になります。テーマとエピソードの両方がありきたりでは印象に残る自己PRにはならないため、自分にしか語れないエピソードを加えてオリジナリティを出しましょう。

OfferBoxで無料の自己分析をする

企業が求める「真面目さ」とは

どんな真面目さが評価されるのかよく分からない人は、以下に紹介する例を参考にしてください。真面目さにはさまざまな意味がありますが、特に企業が求める真面目さは以下のような能力です。

【企業が求める真面目さ】

  • 責任感が強い
  • 型を身につけつつも柔軟性がある
  • 継続力がある

責任感が強い

一つは、責任感が強い真面目さです。責任感が強い人は自らの失敗を他人のせいにすることなく、自責思考で仕事を進められると評価してもらえます。

反対に責任感がない人は、「他の人がやってくれるはず」「自分に責任はない」などと他人よがりな考えをもつ傾向にあります。そうした人には重要な仕事を任せづらく、信用もしづらいため、企業は真面目さを求めているのです。

型を身につけつつも柔軟性がある

日々の業務の型を身に付けつつも、時には柔軟性を発揮できる真面目さも求めています。マニュアル通りに働くことは大切ですが、それだけでは急なトラブルが発生した時にうまく対応できません。

仕事を進めるうえで大小さまざまなトラブルの発生は避けられないため、状況に合わせた柔軟な行動を取れる人が高く評価されます。型をきちんと身につける真面目さと型から外れた際に対応できる柔軟性の両方を、バランスよく備えた真面目さが重要です。

継続力がある

成果を出せるまでコツコツ継続できる真面目さが、企業に求められています。

なにか新しいことを始めたとき、結果が出ているときなど、一時的に努力できる人は少なくありません。しかし、業務が一通り回せるようになった後、結果が出ていないときに、よい結果を出そうと継続して努力できる人は貴重です。

そのため自己PRでは、一時的に努力したエピソードよりも、真面目さを発揮して継続して努力したエピソードのほうが評価されやすくなります。

OfferBoxで無料の自己分析をする

自己PRで真面目さが短所に捉えられるケース

独りよがりなエピソードや、こだわりの強すぎるエピソードでは、真面目さがかえって短所に捉えられるケースがあります。自己PRでエピソードを紹介する際は、以下のように捉えられないかチェックしてください。

融通がきかない

ルールや規定、自分の型などに真面目すぎて融通がきかないと思われるエピソードだと、欠点に捉えられやすくなります。例えば、周りの忠告やアドバイスを聞き入れず、自分の意思を貫いたことを強みだとするエピソードです。

意思を貫くことやルールを守ることは大切ですが、融通をきかせることも重要です。そのため、真面目さをアピールする際は、融通がきかない人だと思われないように柔軟性も盛り込んだ内容にするのがおすすめです。

冗談が通じない

「真面目すぎて冗談が通じない人」と判断されると、マイナスの評価を受けてしまうことがあります。冗談が通じないと、発言の真意を汲み取ることができないと捉えられ、業務進行の際にも指示や意図が思うように伝わらないイメージを与えうるためです。

自己PRで真面目さをアピールする際に冗談が通じることを伝えることは難しいですが、面接全体のやり取りのなかで、きちんと面接官の質問や発言の意図を汲み取って会話することが重要です。

人に頼れない

自己責任の強さから、人に頼れないことは欠点として捉えられます。なぜなら、基本的に仕事は1人では完結せず、誰かと協力して進めるものだからです。
周りに相談したり協力を依頼したりせず、1人で問題を解決したことを強みだとするエピソードは、人に頼れない印象に繋がります。

そのため自己PRでは、1人で達成した内容よりも、協調性を読み取れる内容のほうが好印象です。複数人で共同して取り組んだエピソードや、アドバイスをもらって取り組んだエピソードを盛り込めば、必要に応じて周りを頼れる人だと理解してもらえます。

OfferBoxで無料の自己分析をする

自己PRで真面目さをアピールするポイント

次に、自己PRで真面目さをアピールするポイントを紹介します。自分が強みとしている真面目さを最大限にアピールするため、以下の3つのポイントを意識しましょう。

「真面目さ」は言い換える

多くの人がアピールする「真面目さ」は採用企業の印象に残りづらいため、他の表現に言い換えてアピールするのがおすすめです。どんな真面目さなのかが伝わるよう、具体的な言葉で説明してみましょう。

また、真面目さはやや抽象的な言葉なため、そのままアピールしては説得力に欠けた自己PRになりがちです。そうした意味でも、具体的な言葉で説明するのが非常に効果的です。

【真面目さの言い換え表現】

  • 与えられた仕事を最後まで責任をもって遂行する力
  • 目標達成に向けて具体的な計画を立て、計画どおりに行動する力
  • 工夫しながらコツコツ努力を続けられる力
  • 自分なりの信念があり、簡単に周りに流されない力
  • 誰もやりたがらない仕事を率先してできる力

例を参考にしても言い換え表現が思い浮かばない人は、OfferBoxの適性診断【AnalyzeU+】を活用してみましょう。AnalyzeU+の診断結果には、真面目さと関連をもつ「計画性」や「規律性」などの項目が表示されるため、言い換えの参考にできます。

興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。
無料の自己分析ツール、適性診断AnalyzeU+で、企業も納得の自己PRをつくる方法

企業に合わせた真面目さをアピールする

採用企業の募集要項に合わせた真面目さをアピールすると、ダイレクトに訴えかけやすくなります。自分視点でのアピールを大切にしつつ、企業からの視点も考慮して、自分のもつ真面目さと企業が求める真面目さをうまく擦り合わせていきましょう。

例えば、各業界では以下のような真面目さが求められやすい傾向にあります。業界や企業の求める真面目さの特徴を踏まえ、自分のもつ真面目さを具体的な言葉で説明してみてください。

【各業界で求められやすい真面目さ】

  • インフラ業界→決められたルールに則って正しく行動できる力
  • IT業界→几帳面に物事に取り組める力
  • 金融業界→細かい作業をコツコツとこなせる力
  • 広告業界→課題に誠実に向き合う力
  • 自動車業界→他人の価値観や意見を尊重して協調性を発揮する力

考えたことや+αでとった行動を伝える

真面目さを裏付けるエピソードを話す際は、その際に考えたことや+αでとった行動を併せて伝えましょう。

面接官はただ真面目さや発揮したエピソードを知りたいのではなく、自己PRを通してあなたの価値観や魅力を知りたいと考えています。

そのため、真摯にアドバイスやルールを守ったエピソードを話す際も、アドバイスやルールに対してどう考えて行動したのか、+αで行動したことがあれば何をしたのか、をセットで伝えることをおすすめします。

真面目さをアピールするエピソードの中でも、自分の考えや行動を紹介することで、自分の価値観や魅力をより深く理解してもらうことができます。

OfferBoxで無料の自己分析をする

真面目さをアピールする自己PR作成の手順

アピールするポイントについて理解したところで、次は自己PR作成の具体的な手順を紹介します。

自己PRはいきなり文章を考えようとしても、要点がつかめない内容になってしまうものです。内容を理解しやすい自己PRに仕上げるために、以下の手順で作成していきましょう。

ステップ①これまでの人生を振り返る

自分に関する情報を洗い出すため、まずはこれまでの人生を振り返ってみましょう。直近の大学生活はもちろん、小学校や中学校などの過去も含めて考えていくのがポイントです。

具体的な方法としては、自分史モチベーショングラフがおすすめです。漠然と考えても過去の出来事を思い出すのは難しいので、自分史やモチベーショングラフを作りながら振り返っていきましょう。

自分史やモチベーショングラフの詳細は、こちらの記事をご覧ください。記事内でテンプレートも用意しているので、ぜひご活用ください。

自分史の作り方|テンプレートや作り方・例文を紹介
モチベーショングラフとは|曲線の書き方やテンプレートを紹介

ステップ②真面目に取り組んだエピソードを2~3個選ぶ

続いて、①をもとにこれまで真面目に取り組んだエピソードを2~3個選びます。1つだけだと、面接で「他に真面目さを発揮したエピソードはありますか?」と聞かれたときに答えられないため、複数個用意しておくと安心です。

選ぶエピソードは、部活動で全国制覇をした、サークル長を務めた、といった大きな出来事である必要はありません。授業の前後に予習復習をした経験や、飲食店のアルバイトで誰よりも丁寧な挨拶を心がけた経験など、小さな出来事であっても、真面目さが伝わるのであれば自己PRのエピソードとしてアピール可能です。

ステップ③エピソード1つに「なぜ?」を深掘りする

エピソードを2~3個用意できたら、次は1つのエピソードを深掘りしていきます。強みとする真面目さの特徴を正確に見極めることに加え、面接での深掘り質問に対応できるようにするのが狙いです。

以下の要領で、真面目に取り組んだエピソードになぜ?を繰り返して、深掘りしていきましょう。自分の考えや、行動の動機を言葉で説明できるようにしておくと、面接での深掘り質問にスムーズに答えられます。

①大学で心理学の勉強に力を入れた
↓なぜ力を入れた?
②高校生の頃から人の心理に興味をもつようになり、大学で勉強したいと思っていた
↓なぜ人の心理に興味をもつようになった?
③相手によって態度をコロコロ変える人に出会い、その心理を知りたくなった
↓どうやって知ろうと思った?
④心理学を学べる大学に入って勉強する
↓心理学で特に興味をもった分野は?
⑤人間の行動を観察・分析する行動心理学
↓どのように行動心理学の勉強に力を入れた?
⑥心理学のGPA3.0以上を目標にした
↓目標達成に向けてどんな工夫をした?
⑦小さな目標を細かく設定した
↓どんな目標を設定した?
⑧「必ず授業の予習復習を30分ずつする」「不明点は当日中に教授に質問する」「1ヶ月に最低3冊専門書を読破する」など
↓どんな恩恵を得られた?
⑨少しずつ知識が増えていくことに達成感を得られ、楽しく勉強を続けられた
↓どんな成果を得られた?
⑩通算GPAが3.5だった

ステップ④「取り組む前の自分」と「取り組んだ後の自分」をまとめる

自己PRでは、取り組み前後でどのような変化があったのかを伝えることが重要です。変化を伝えることで、成功・失敗体験から新しいことを学んだり、成長したりできる人材だと評価してもらえます。

一例として、③のエピソードで「取り組む前の自分」と「取り組んだ後の自分」をまとめた例を紹介します。

「取り組む前の自分」
・人がなぜ特定の行動を取るのか理解できなかった
・勉強がそれほど好きではなかった

「取り組んだ後の自分」
・心理学を勉強したことで、相手の発言や行動から心理を読み取れるようになった
・目標を細かく達成していくことに充実感を覚え、勉強を楽しめるようになった

ステップ⑤300文字程度の自己PRを作る

最後に、①~④の自己分析をもとに自己PRを作ってみましょう。300文字程度で作っておけば、600字程度の長い自己PRではエピソードをより具体的に、100字程度の短い自己PRでは要点だけにまとめるなど、ESの文字数によって柔軟に対応可能です。

作成した自己分析は、友人やキャリアセンターの職員など、第三者にチェックしてもらうことをおすすめします。自分がそう思っているだけでは強みとは言えないため、客観的に見て真面目さが自分の強みなのかを確かめておくことが大切です。

OfferBoxで無料の自己分析をする

真面目さをアピールした自己PRの例文

自己PRの書き方がよく分からない人は、以下に紹介する5つの例文を参考にしてください。結論・理由・具体例・結論という流れで伝える「PREP法」を意識すると、文章を構成しやすくなります。

①アルバイト

【例文】

自分なりに工夫しながら努力できるのが私の強みです。

 

この強みを特に発揮したのは、書店のアルバイトでの出来事です。仕事中はしばしばお客様から本の位置を尋ねられる機会があります。

私はお客様の質問にすぐに答えられるように、人気の著者の新作が出たら毎回必ず位置や在庫を把握する習慣をつけました。次第に、お客様にも新作をチェックしている人と覚えてもらい、人気の新作を聞かれる機会も多くなりました。

その結果、お客様に追加で本を購入してもらえることが増え、お店の売上増加に貢献することができました。

社会に出てからも、お客様の要望に真摯に答え続けられるビジネスパーソンでありたいです。

【ポイント】
真摯に業務やお客様と向き合って仕事に向き合う姿がイメージできる内容になっています。さらに、働いている店舗に貢献することも意識している様子が伝わる例文です。

②勉強

【例文】

真面目にコツコツ継続できることが私の強みです。

 

私は大学に入学する際に、GPA3.0以上を取ることを目標にしました。GPA3.0以上を取るためには、各授業で80点以上を取ることが必要でした。

勉強以外の活動にも手を抜きたくなかったので、サークルやアルバイトがなく授業が始まる前の朝7時から9時の間、図書館で毎日勉強しました。

その結果、サークルやアルバイト活動を両立しながら、GPA3.6を維持できています。専攻している統計学においては、GPA4.0を維持しており、さらに知識を深めていきたいと考えています。

入社後も、コツコツとやるべきことを積み重ねて結果を残していきたいです。

【ポイント】
自分で決めた目標を守り、継続的に努力している様子が伝わります。また、自分の選んだ分野ではより高い基準で取り組んでいることが伝わり、自分の意志をもって努力していることがわかる内容になっています。

③インターンシップ

【例文】

自分と真面目に向き合い、行動を内省できるのが私の強みです。

 

私は営業の長期インターンシップに取り組んでいます。1ヶ月に1件の成約をとることが目標でしたが、高額な商材のため、なかなか結果が出ず成功パターンも見えない状況でした。

毎回の商談を録音・文字起こしして、自分のトークのどの部分が改善できるのかを見直しました。その考察もメモすることで、振り返りの精度も上がるようにしました。

その結果、1ヶ月目は1件も受注できませんでしたが、2ヶ月目に2件受注することができました。そこからは継続して目標を達成することができています。私が記録していた改善メモは社内共有され、商談時のメモのテンプレートとして活用されています。

貴社に入社してからも、自分の行動を日々振り返って、着実に成果を出せる営業として活躍していきたいです。

【ポイント】
自分と真面目に向き合うことができることが伝わる例文です。すぐに結果を残すことができなくても、成長して長期的に活躍するイメージができる内容になっています。

④部活動

【例文】

私には目標に向かってひたむきに努力を続けられる真面目さがあります。

 

大学では卓球部に所属し、全国大会出場という目標に向かって練習に励みました。大きな目標の達成のためには、小さな目標をコツコツ達成していく必要があると考えた私は、まずは自分の課題分析に取り組みました。

過去の試合結果や周りの人からの情報をもとに分析した結果、瞬発力と持久力に課題があると判明し、課題に合わせた個人練習に取り組めるようになりました。

残念ながら全国大会出場の目標は達成できませんでしたが、目標に向かって自分にできる精一杯のことをやり遂げたのは大きな自信になっています。入社後もこの経験を活かし、大きな目標に向かってひたむきに努力を続けていきたいです。

【ポイント】
自己PRでは、成果よりもプロセスが主に評価されています。エピソードにできるような成果がない場合は、目標に向けたプロセスから自分の人柄や考えをアピールしましょう。

⑤サークル

【例文】

私の強みは、誰もやりたがらない仕事を率先してできるところです。

 

所属するフットサルサークルでは、練習に使う道具の手入れを率先してやりました。綺麗な道具で気持ちよく練習したいと思って始めたことでしたが、それを見たキャプテンが「1人にやってもらうのは申し訳ない」と言い、当番制になった経験が強く印象に残っています。

それ以来、私は誰もやりたがらない仕事に率先して取り組むことを心がけています。

仕事を進めるうえでは、ただ与えられた仕事をこなすだけでは他の人と同じ評価しかもらえません。社内競争の激しい営業職でライバルに少しでも差をつけるために、誰もやりたがらない仕事こそ大切にしたいです。

【ポイント】
人にやらされたのではなく、主体的に取り組んだエピソードから真面目さがうかがえる例文ですね。当番制になったことで組織にもたらした影響についても盛り込むと、より自分の働きかけの結果が分かりやすい自己PRになります。

OfferBoxで無料の自己分析をする

真面目さの自己PRが完成したらOfferBoxに登録しよう

真面目さの自己PRが完成したら、ぜひオファー型就活サイトのOfferBoxに登録してみましょう。プロフィールに自己PRを載せられるOfferBoxであれば、採用活動で真面目さを高く評価する企業から声をかけてもらえるチャンスがあります。

また、適性診断のAnalyzeU+を利用できるのも、OfferBoxに登録する大きなメリットです。登録はもちろん、AnalyzeU+をはじめとした各機能も無料で利用できるので、効率的に就職活動を進めたい人は試しに活用してみてください。

まとめ

今回は、企業が求める真面目さや、自己PRで真面目さをアピールするポイントを紹介しました。

真面目さは仕事に活かせる強みではありますが、エピソードによっては短所に捉えられるケースがあります。「融通がきかない」「人に頼れない」などの印象をもたれないよう、自己PRでアピールする際は、真面目さの中に協調性も読み取れる内容を心がけましょう。

また、真面目さは多くの学生が自己PRのテーマにする強みだけに、そのまま伝えてはあまり印象に残りません。オリジナリティのある自己PRにするには、真面目さを他の表現に言い換えたり、エピソードを深掘りしたりすることが大切です。

OfferBoxで無料の自己分析をする