ジョハリの窓とは?やり方や意味・就活での活かし方をわかりやすく解説

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「ジョハリの窓」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。

ジョハリの窓は心理学モデルの一つで、就活に欠かせない自己分析や他己分析に活用できるものです。自己分析に苦戦している人でも、ジョハリの窓を活用すれば、効果的な自己分析ができます。また、他己分析が同時にできるので、より自分への理解が深まるはずです。

今回はジョハリの窓について、意味ややり方、就活で活用する方法、注意点などを詳しく紹介していきます。この記事を参考にして、友だちとジョハリの窓のワークをおこなってみましょう。

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ジョハリの窓とは

ジョハリの窓はアメリカの心理学者であるジョセフ・ルフト(Joseph Luft) とハリ・インガム (Harry Ingham)が提唱した「自己分析をしながら、自分を取り巻く他者との関係性を理解するための心理学モデル」です。二人の名前にちなんで、ジョハリの窓(Johari Window)と呼ばれています。

ジョハリの窓は、自己分析による自分で認識している自己と、他己分析による他者が認識している自己の違いを元に、客観的に自分を理解できる自己分析方法です。「自分が気づいていない自分の本質への理解」と「他者との円滑なコミュニケーション方法の模索」を目的としています。

ジョハリの窓は「自分をどのように公開するか?」「自分をどのように隠すか?」という二つの視点が基本です。この二つの視点で考えることにより、自分がどの程度他者に対して自己開示しているかも知ることができます。

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就活の自己分析・他己分析にも活用できる

ジョハリの窓は、近年就活の自己分析や他己分析にも活用され始めています。

ジョハリの窓が就活に活用されているのは、自己分析ができるのはもちろん、他己分析をすることによって、自分で気づいていない自分を知ることができるからです。他者からどう認識されているかを知れば、より自分への理解が深まり、自分の長所・短所にも気付けます。

周囲からの自分の評価を知ることで、これまで選択肢になかった業界や職種への選択肢が広がることもあるでしょう。また、自分の認識と他者からの認識のズレが大きい場合は、自己表現不足に気付くことができ、就活の面接などにおけるコミュニケーションの課題が見つけられます。

ジョハリの窓以外にも、自己分析方法はさまざまなものがあります。こちらの記事で紹介しているので、ぜひ自己分析にお役立てください。
自己分析シート無料ダウンロード|手順や便利なツールを紹介

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ジョハリの4つの窓の意味を確認しよう

ジョハリの窓は、「開放の窓」「秘密の窓」「盲目の窓」「未知の窓」の4つの窓で構成されています。それぞれの窓に自分の性格を当てはめるのですが、やり方を知る前に各窓の意味を知っておきましょう。

1. 開放の窓

開放の窓(open self)は、自分も知っていて、他人からも知られている自己を指しています。

開放の窓に当てはまる項目が多ければ多いほど、主観と客観が一致している証拠です。自己アピールがしっかりできていて、周囲の人からも性格や能力を正しく理解してもらえています。周囲からの信頼も厚く、円滑なコミュニケーションができているでしょう。

2. 秘密の窓

秘密の窓(hidden self)は、自分が知っていて、他者には知られていない自己のことを指しています。

秘密の窓に当てはまる項目が多ければ多いほど、周囲の人に秘密にしていることが多く、十分な自己開示ができていません。トラウマやコンプレックスなどの項目は、秘密の窓に当てはまりやすいでしょう。自分の全てをさらけ出している人はなかなかいないでしょうが、隠しごとが多すぎると、円滑なコミュニケーションが難しくなります。

3. 盲点の窓

盲点の窓(blind self)は、他者は知っていて、自分で気づいていない自己のことです。周りから指摘されて初めて気付くような長所・短所は、盲点の窓に当てはまります。

盲点の窓に当てはまる項目がポジティブな内容なら、自分の長所としてどんどん伸ばしていきましょう。逆にネガティブな内容なら、無意識のうちに周囲に不快な思いをさせている可能性があります。盲点の窓に入る項目を知ることで、改善すべき課題が見つかるでしょう。

4. 未知の窓

未知の窓(unknown self)は、自分も他者も知らない自己のことです。

未知の窓に当てはまる項目は、まだ誰も知らないあなたの隠れた才能です。ここに当てはまる項目が多ければ多いほど、可能性を秘めています。まだ気付いていない自分に気付くことができれば、才能を開花させられるでしょう。

「自分も他人も知らない自分にどうやって気付くの?」と思う方もいるかも知れません。未知の窓に当てはまる項目は、開放の窓に当てはまる項目が多くなり、盲点の窓・未知の窓に当てはまる項目が少なくなることで見えてきます。

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ジョハリの窓のやり方

4つの窓の意味がわかったところで、ジョハリの窓のやり方を見ていきましょう。ジョハリの窓は、5つのステップで進めていきます。

ワークシートを準備する

まずはテンプレートをダウンロードし、ワークシートを準備します。紙に印刷しても、そのままパソコンで使用しても構いません。
こちらから無料のテンプレートがダウンロードできるので、ぜひ活用してください。
ダウンロード_ジョハリの窓Excelテンプレート
テンプレートは「ジョハリの窓」「記入シート A(本人用)」「記入シートB〜D(他者用)」「集計シート」のシートが用意されています。参加する人数に合わせて、他者用の記入シートをコピーしましょう。

36項目ありますが、必要に応じて項目を追加しても構いません。追加する場合は「記入シート A(本人用)」「記入シートB〜D(他者用)」の全てに追加してください。

自分の性格を書き出す

「記入シート A(本人用)」に、参加している全員が自分の性格を書き出しましょう。ジョハリの窓は、自由に強みを書く方法と、あらかじめ決まっている項目から選択する方法があります。

先ほど紹介したテンプレートは、初めての人でも簡単にワークがおこなえる選択式です。B列に書かれた項目のなかで、自分に当てはまるものに「1」、当てはまらないものに「0」を入力しましょう。

複数名が集まりお互いのシートに書き合う

参加している全員が、お互いのシートにそれぞれの強みを書き込んでいきます。

テンプレートの「記入シートB〜D」を使い、自分の性格を入力したときと同じように当てはまる項目に「1」、当てはまらない項目に「0」を入力してください。

4つの窓に要素を仕分ける

自分で書き出した項目と、他者が書き出した項目を4つの窓に分類していきます。先ほど紹介したとおり、以下のように仕分けてください。

  • 開放の窓:自分も他者も選んだ項目
  • 秘密の窓:自分だけが選んだ項目
  • 盲点の窓:他者だけが選んだ項目
  • 未知の窓:自分も他者も選ばなかった項目

テンプレートでは、各記入シートに入力すると、自動的に「集計シート」に分類されるようになっています。集計シートを元にして「ジョハリの窓」のシートに当てはまる項目を入れていきましょう。

ディスカッションをおこなう

全ての項目を「ジョハリの窓」のシートに入力したら、最後にディスカッションをおこないます。

ディスカッションでは自由に感想を話し合いますが、特に「どうして盲目の窓に入る強みを選んでくれたのか」を重点的に話し合ってみてください。自分で気づいていない自己を客観的に理解できるヒントがもらえるはずです。

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ワークをおこなうときの注意点

ジョハリの窓のワークを効果的におこなう際、2〜3人程度の集まりだと回答数が少なくなり、結果に偏りが生まれてしまいます。

相手との関係性によって結果が大きく変わってしまうので、なるべく人数を集めておこないましょう。5名以上でおこなえば、さまざまな意見が集められます。ただし、人数が多すぎると手間がかかってしまうので、多くて10名程度で実施するのがおすすめです。

また、相手の人間性を否定したり、ネガティブなワードを使ったりすることは避けましょう。事実ではないことを入れるのはNGですが、何もかも率直に書いてしまうと人間関係のトラブルが起きてしまいかねません。就活のためにお互いが協力しているということを忘れず、言葉に配慮しあった上でおこなってください。

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適性診断AnalyzeU+もおすすめ

人数を集めるのが難しい場合は、ジョハリの窓以外の方法で自己分析や他己分析をしてみましょう。逆求人サイト・OfferBoxは、無料の自己分析ツール「AnalyzeU+」と他己分析機能「適性診断360°」を提供しています。

AnalyzeU+(アナライズユープラス)」は、100万人のデータをもとに、251の質問から客観的にあなたを診断するツールです。自分で気付いていない強みがわかるほか、診断結果を自己PRの参考にできるので、ES対策にもなります。

「適性診断360°」は、友だちにもあなたの診断をしてもらえるツールです。友だちから見たあなたの評価がグラフで表示され、3人以上が回答すると適性診断360°の結果がチェックできます。ジョハリの窓のように他己分析してもらえるので、より深く自分を知ることができるでしょう。適性診断360°は、AnalyzeU+で診断すると使える機能です。

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ジョハリの窓を活用して自己理解を深めよう

本記事ではジョハリの窓の意味ややり方を紹介しました。ジョハリの窓は企業の社内研修や人材育成でも活用されている効果的な自己分析・他己分析方法です。

自分ではまだ気付いていない自分への理解を深め、欠点や自分の自己開示レベルを知ることで、自分の強みや就活に向けた課題が見つかるはずです。友だちとお互いの自己分析をサポートし合える効率的な方法なので、ぜひ試してみてください。

ジョハリの窓以外にも、自己分析・他己分析方法はさまざまなものがあります。記事中で自己分析ツールを紹介しているページを紹介しましたが、以下のページでは他己分析のやり方や便利なツール、価値観の見つけ方を紹介しています。取り組みやすい方法を見つけて、実践してみましょう。

他己分析とは|やり方や質問例、使えるツールも
就活での価値観の見つけ方|深堀りの方法や回答例文、一覧を紹介

また、OfferBoxが提供している「AnalyzeU+(アナライズユープラス)」は、今すぐ始められる自己分析ツールです。まずはAnalyzeU+で質問に答えて、自分の強みを診断してみましょう。

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