ひとりひとり、合う会社は違う。 企業ごとに活躍人材の要件は違う。 100人100通り、活躍できる場所がある。 そして人は変化する。

オファー型就活サービス「OfferBox」を運営する株式会社i-plugと、採用から育成、登用までをトータルに支援する
アセスメント「適性検査eF-1G®」を主力サービスとして展開する株式会社イー・ファルコンは、このたび資本提携を行いグループ会社となりました。新卒採用のマッチングにアセスメントを活用することで、様々な人が様々な場所で活躍できる世界を実現できることを目指してまいります。

 

留学の経験が、社会人基礎力の数値に大きな変化を及ぼす

イー・ファルコン 志村
i-plugさんと出会ったのは、4年前でした。OfferBoxを利用する学生と企業を増やそうとしていたときだったと思いますが、そのときすでに、入社後の活躍まで見据えたマッチングを、どうすれば生み出せるかということを考えておられましたね。

i-plug 中野
OfferBoxは成長期に差し掛かっていましたが、利用者を増やすだけではだめで、適切なマッチングを生み出すことが不可欠。
そのためには、適性検査、性格診断を活用するしかないだろうと思っていました。

OfferBox向けの適性検査をイー・ファルコンさんに作っていただいて運用したのが始まりでしたね。その時採取したデータが驚くべきものでした。企業ごとに「活躍している人材の特性」を調べたら、想像以上に各社分散していたのです。一部の人だけがどの会社でも活躍するわけではなく、各社ごとに活躍する人の要件が違うということが証明できるようなデータでした。

イー・ファルコン 志村
大学時代に何をどれくらいの期間経験するかによって、パーソナリティが変わるというのも、OfferBoxと適性検査eF-1G®のデータを掛け合わせることで初めて明らかになったことです。例えば留学経験は、人の内面変革を起こすことがわかりました。そしてそれは、経験する「期間」によって、及ぼす影響に違いが出ることもわかりました。また留学だけではなく、アルバイト、部活、学業など様々な経験で内面変革は起こります。経済産業省政策局の方にこの話をしたときに、実に新鮮な驚きをもって興味を示してくださった。この方向でもっと研究を進めていきたいと思った瞬間でした。
 

就職における、カルチャーフィットの重要性

イー・ファルコン 志村
弊社は、採用から入社後の配属、育成、登用など企業における総合的な人材フローを支援しています。その中でも採用というのは、とても重要な仕事です。いま、中国のとある大学を卒業した人にインタビューを実施しているのですが、感じたことがあります。中国では現在、ジョブホッピングが盛んになっているのですが、カルチャーフィットした人は、転職もせず、すごく活躍しているんです。反対にフィットしなかった人は、転職を繰り返しています。転職を否定するわけではありませんが、一社目で刻み込まれるカルチャーはその後の社会人人生にとても影響します。考え方や行動規範は長きに渡って継続していきます。一社目の出会いというのは非常に大切だなと思いますね。最初の3年間を大事にしてもらいたいです。

i-plug 中野
私も、流動化や転職について否定的ではありません。ただ、いい転職と悪い転職はある。その人の人生をプラスにするような離職理由は、いまはあまり多くないのではないでしょうか。ファーストキャリアは、キャリア観に相当大きな影響を及ぼすと考えています。でも、学生と話すと、その部分をとても軽く考えている人が多いなと感じました。1〜2年は修行だということはわかっていても、その間にキャリア観が醸成されることまでは理解できていない人が多いですね。

イー・ファルコン 志村
提供している適性検査の中に「人間の発達段階における体験の豊かさ」の中に“自己同一性”という項目があります。青年後期において、自分は何者かを自己認識できているかどうかという項目なのですが、葛藤と向き合って悩み抜く中で獲得できるものなんです。容易に内定を得ることがその人にとって本当に幸せなのかどうか、ということには疑問が残ります。
その学生にとって一社目はどのような職場であるべきか、企業と学生が一対一できちんと向き合い語り合って就職を決めるということが、重要な意味を持っていると思います。
 

生涯、学び経験し、変化していく社会へ

i-plug 中野
これまでアセスメントと言うと、「この人は”こういう人”。だから採用する。この部署に配属する」と、「変化しないこと」を前提としたものでした。イー・ファルコンさんのアセスメントは「人や組織は変化するもの」という考え方をベースに設計されています。変化していくために、今のデータがある。今のデータを知って、何を経験していくべきか、何を学ぶべきかを考える。「リカレント教育」の重要性が叫ばれるようになりましたが、生涯、人は変化するものと考えて、そのための道標を示していければ、社会に対して価値のある事業が展開できると考えています。

人はそもそも変化して当たり前で、様々な人は様々に最適な場所があるということを証明することが出来たら、個性を認め合うことができる。本当の「多様性」を認める社会になると思います。

イー・ファルコン 志村
人間は都合がいい生き物で、自分が変わりたくないから相手に対して変化することを求めます。しかしお互いに差異を認め合い、お互いに変化することを認めれば、様々な対立を乗り越えていける鍵になるのではないかと思います。ポジショントークという言葉がありますが、「他人に変えられることは、負けること」だと思っているような価値観を、乗り越えていける実践方法を作っていきたいですね。

i-plug 中野
相手も自分も変わることを想像すれば、大概のことは許せるはずです。「この人は能力がないから」「こういう人だから」と一定の価値観で判断をしがちですが、変化するのならば対話する価値が生まれます。世の中の価値観を変える挑戦だと思っていますが、本気で取り組むことができるのも、イー・ファルコンとi-plugがともに歩めることになったからこそです。実現すれば、キャリア教育も、採用も育成も価値観も変わっていきます。「人も世の中も変わる」ということを信じ、チャレンジしていきたいと思います。
 

simura

株式会社イー・ファルコン
代表取締役
志村 日出男氏

nakano

株式会社i-plug
代表取締役
中野 智哉
   
 

イー・ファルコンが提供する「OfferBoxプレミアム検索eF-1G」の性格診断は、人物の性格を、変わりにくく見え難い基底部から、行動や能力の傾向、組織内での役割適性まで多角的に掴むことができます。性格診断の数値は全てOfferBox登録学生の平均を基準に算出した偏差値となっています。
 
※緻密性:細かいことをおろそかにせず、注意を払うこと
※指示・管理を好まない傾向:指示を受け入れなかったり、管理されることを 望まない傾向


2018年4月9日公開