主軸事業であるBtoBマーケティング。業界や会社の成長に合わせて、優秀な人材の獲得・育成が急務に。マーケティングの企画・設計ができるような人を育てる必要があった。
「新卒採用ではこれまで、人材紹介会社を利用していました。12月頃(大学4年生の卒業間際)にコスト最優先でやっていたので、戦略的に採用活動をしていたわけではありませんでした。しかし、社内で“優秀な人材の獲得・育成”に対する優先順位が高くなってきて、2016年卒採用では就職ナビとOfferBoxを追加したんです」(エムエム総研 河村さん/以下、河村さん)
マーケティングの重要度が多くの企業で高まっている今、BtoBマーケティング市場は成長の一途を辿っている。言われたことを遂行する人物よりも、企画・設計ができる優秀な人材のニーズが日本全体で上がってきている。
「就職ナビは母集団形成のために利用しました。OfferBoxは、サービス内容をうかがって、優秀な人材、当社が望むような条件を持っている学生を、こちらから探して出会う機会が作れる、というところに魅力を感じて導入しました」(河村さん)
学生の学歴や経歴だけでは見えてこない部分を、OfferBox上で見ることができる。考え方や志向性まで、自社の求める人材を探し出すことができる。
「OfferBoxは、学生の学歴や経歴だけでは見えてこない部分が、公開されているプロフィールで見れるのがいいですね。実績や成果が見やすいかたちになっていると思います。私たちが重視しているのは、主体性や企業タイプの志向など。あまり大手志向ではなくベンチャー志向の学生を探していました。ただ、マーケティングに興味のある学生なら、大手志向でもオファーを送っていましたね」(河村さん)
2016年卒採用は、面接7~8名から2名の採用という高い内定率。採用単価30万円というコスト面、費用対効果にも高評価。
「実際に面接で会ったのは、OfferBoxからは7~8名。そこから2名の採用に至っています。採用単価でいうと1名30万円ですね。採用コストがかなり安かったですね。就職ナビは、200万円くらいかけて、4名だったので1名50万円ですね」(河村さん)
優秀な人材に絞ってオファーをするため、面接からの内定率が高い結果となった。そして採用単価が安いことにも大きな評価をいただいている。
「OfferBoxでの採用を振り返ると、僕らの考える“優秀人材”と積極的にコミュニケーションがとれるというところ。そして、学生の質が高いところ。費用対効果が良いところがいいところですね。来年も引き続き使いたいと思っています」(河村さん)
課題がないわけではない。説明会に一度来てもらわないといけないため、地方学生の歩留りが悪かったのが、来年への課題とのこと。成長戦略の一環として、戦略的な新卒採用へシフトした同社。新しいメンバーが新たな会社のステージを作っていく。
”マーケティング”は、学生にとってはイメージがしづらい。そのため、選考にはなるべく現場の人を入れていて、人事はあまり選考自体には関わっていないという。
「マーケティングというと漠然としていますよね。現場でマーケティングに携わっている社員が仕事の話をすることで、選考段階からギャップを埋めることが重要だと思っています」(河村さん)
業界ならではの課題、そして優秀な人材をミスマッチなく採用するための心配りがそこにはあった。
会社名 | 株式会社エムエム総研 |
所在地 | 東京都新宿区新宿6-27-56 新宿スクエア5F |
設立日 | 1989(平成元)3月13日 |
事業内容 | BtoBマーケティング支援事業 |
ホームページ | http://www.mmsouken.co.jp/ |