新卒採用を再開したとき、人事の採用担当は2名。マンパワーも限られているが、将来的に会社の成長を担ってくれる優秀な人財を採用することが必要だった。
新卒採用を再開するにあたり、採用担当は2名。マンパワーが限られている中、優秀な人財を妥協なく効率的に採用してくことが課題だった。「当社が利用を始めたのは、OfferBoxのサービスリリース初年度の2014年卒採用。サービスのリリース当初から参画することは価値があると思いました。
また利用を始めた当時、OfferBoxは今までになかった斬新なサービスでした。新しいサービスを積極的に活用しようとする人は感度の高い方だと思いますし、当社のターゲットにもなりえると思いました」(大幸薬品株式会社 中村さん/以下、中村さん)
プロフィールを熟読し、厳選してオファーを送信。実際に特別選考会にやってきた学生は、10人中1人は内定が出せるレベルの学生。
2014年卒採用は6名を採用(その内OfferBox経由はサービスリリース初年度ながら2名の採用)。その後も、2015年卒、2016年卒と、毎年採用成功に至っている。しかもターゲット設定は、いわゆる“どの会社でも内定の出る”レベルの学生だ。「欲しい人財のタイプが製薬業界と被らないためか同業種の企業とは競合しません。就職ナビで公募をかけると、エントリー数は増えるでしょうが、製薬業界の枠を超えた人財が欲しい当社にマッチする人財は中々来ないと考えています。特別選考会を受け皿に、“君を優遇している”ことが伝わるオファーを行うことで、当社の欲しい学生と接点が持てるのです」(中村さん)
「OfferBoxは学生のプロフィールの自由度が高いですよね。履歴書やエントリーシートと違い、何を書いても良いので、その中で自身のどの部分をアピールしているのか、ということは重視しています。話題が偏っているよりは、まんべんなく自分のいろんな面をアピールしている学生のほうが、自分の中で蓄積されたものがあることが透けて見えます」(大幸薬品 井内さん)
厳選してオファーを送っているので、実際に特別選考会にやってきた学生は、10人中1人くらいの割合で、内定が出せるレベルの学生だという。
2016年卒、内定者はすべてOfferBoxから決定。内定辞退者もいたが、日本有数の大手有名企業と競合し手応えがあった。2017年卒採用もOfferBoxで採用予定。
2016年卒は、一部新卒紹介などのサービスも利用したが、最終的に内定者はすべてOfferBoxから決定した。
「大手企業と当社を最後まで迷って、最終的に大手企業に決めた方もいました。有名企業の複数の内定を断って、最後の2社の1社として検討してくれたんです。そういう学生に内定を出しているので、辞退者はあるもののノウハウは蓄積出来ますし、手ごたえも感じることができました。次の年は、OfferBoxとHPからの公募に絞って進めようと思っています」(中村さん)
大幸薬品の人事で採用に携わっているのは、中村さんと井内さんお二人のみ。そして採用人数も10人弱という規模のため、効率よく、それでいて優秀な人財に接触できるよう、マンパワーを凝縮して投下しているのだそうだ。
また、求人広告はお金を払って掲載するので、基本的には良いことしか書かないですよね。しかし学生としては“良いことだけ”を知りたいわけではありません。ですから、当社に来られた学生には本音で話します。学生が本当に知りたいと思っていることは求人広告にはないと思うのです。将来を期待される新人なので、騙しても仕方ないですよね」(中村さん)
「いいことばかり並べても、鋭い方は気づきます。取り繕わず、ありのまま伝えた方が、納得して入社してもらえると思いますし、それが一番だと思います」(井内さん)
大幸薬品の採用には、社長、専務など経営層の考え方に他社との違いがはっきりと表れている。
『もしもその場で縁がなくとも、どこか別の会社に入って成長し、その方が大幸薬品のファンになってくれれば、いつかビジネスにつながる。良いように扱いなさい』
そういつも経営陣から言われると、中村さんは話す。そのため、採用に至らなくても何のお咎めもないそうだ。
重要なのは「数」ではない。会社の成長を担ってくれる優秀な人財をとことんこだわって採用する。その採用に対する思いが会社全体に良い効果を生み、また新たな大幸薬品のチャレンジが続いていくのだろう。
会社名 | 大幸薬品株式会社 |
所在地 | 大阪市西区西本町1-4-1 |
設立日 | 1946年11月18日 |
事業内容 | 医薬品製造販売、感染管理事業 |
ホームページ | http://www.seirogan.co.jp/ |