東京オリンピック・パラリンピックが新卒採用に与える影響とは
※こちらの記事は延期決定前の調査データになります。
2013年9月の東京オリンピックの開催決定から約6年半が経過し、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの開催が目前となってきました。そこでi-plugではオリンピックが新卒採用に与える影響について調査しました。
目次
- 東京オリンピックの開催期間
- オリンピックを東京で開催することでどんな影響が起こるのか
- 各社の対応状況について
|東京オリンピック・パラリンピックの開催期間
まずは東京オリンピック・パラリンピックの開催期間について確認しましょう。
オリンピックは7月24日(金)〜8月9日(日)、パラリンピックは8月25日(火)〜9月6日(日)の期間に開催され、8月10日(月)〜8月24日(月)は中断期間となっております。
|オリンピック・パラリンピックを東京で開催することでどんな影響が起こるのか
開催期間中は東京に人が一極集中することが見込まれる
東京オリンピック・パラリンピックを合わせて1,010万人(※1)の観客数が想定されています。東京は日本経済の中心地ですが、人口でも約1,390万人(※2)と日本で最も多い地域です。
純粋に1,010万人の人が押し寄せるわけではないですが、多数の人が東京に集中することで、混雑による様々な問題が発生することは想像に難くないと思います。
事前に情報を収集し、対策に備えましょう。
※1.参考:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
(https://fpcj.jp/wp/wp-content/uploads/2018/03/925b1d3020b2030cf4d7078b4c99dd3b.pdf)
※2.参考:東京都公式ホームページ
(https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/10/31/06.html)
新卒採用に影響を与えそうな懸念点
新卒採用に影響を与えそうな懸念点をピックアップしました。
- 航空券の予約困難
- 道路の混雑
- 鉄道の混雑
- 貸し会議室や大型施設の予約困難、利用不可
- 宿泊施設の予約混雑・料金の高騰
1.航空券の予約困難
東京から離れた地域から成田空港、羽田空港への航空券予約が難しくなることが想定されます。予約状況を確認し、航空券をおさえておくなどの対応が必要になります。
2.道路の混雑
東京に人が一極集中することで、道路が混雑し渋滞が発生することが想定されます。
3.鉄道の混雑
道路の混雑と同様に、鉄道も乗車人数が増えることで混雑することが想定されます。
4.貸し会議室や大型施設の予約困難、利用不可
東京ビックサイトと幕張メッセの利用が6月から9月の間はできません。そのため例年行われていた東京近辺での同規模の合同説明会の実施は見込めません。また、展示会場の不足から中規模の貸し会議室の利用と玉突き予約からの会議室不足が兼ねてから報道で懸念されています。
5.宿泊施設の予約困難・料金の高騰
宿泊施設も遠方からのオリンピック・パラリンピックへ参加されることで予約ニーズが高まり、予約の困難、料金の高騰が懸念されます。
|各社の対応状況について
各社の対応状況について、新卒採用を実施する企業407社に調査を実施しました。その調査結果の一部をご紹介します。
回答者属性
Q1. 東京オリンピックによる新卒採用への影響に対して、懸念していることはありますか?
東京オリンピックの影響を心配する企業は、関東地域に集中している。
関東地域と比べると約半分になるが、その他エリアでも懸念している。
地域を問わず、約4社に1社の企業が「よく分からない」と考えている。
Q2.東京オリンピックによる新卒採用への影響に対し、実施予定の対策はありますか。
関東地域では、「東京オリンピックが新卒採用に与える影響」について約50%の企業が「ある」と回答していたものの、具体的な対策については「これから検討する」にほぼ同数の回答が集まっている。
関東地域以外では、懸念している(Q1の回答より)ものの対策予定がない企業が目立つ。具体的な影響を認識できていないことが伺える。
その他、計7問を調査。
本編ではさらに詳しく、東京オリンピッックが新卒採用に与える影響、各社の対策状況について紹介・解説していきます。