【2025年卒】新卒採用市場の動向・変化を考察

【2024年卒】新卒採用市場の動向・変化を考察
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新卒採用の成功に欠かせない戦略の立案や全体的なスケジュールの設計のためには、採用市場の動向を掴んでおくことが重要です。

しかし、絶えず変化する新卒採用市場の全体像をただしく捉えることは簡単ではありません。

採用担当者の皆さまの中には、

  • 他の企業はいつごろから採用活動をスタートさせているのだろう?
  • 学生側はオンライン就活に対して、実際どのように感じているんだろう?

といった疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、弊社の独自調査や他社調査による最新データをもとに、2024年卒採用の市場動向を分析し、今後の変化予測をわかりやすく解説します。25卒採用に向けて参考にしていただけたら幸いです。

また、24卒・25卒採用の動向がわかる最新資料「どうなる?24卒・25卒 新卒採用 市場動向調査レポート(春夏版)」をご用意しました。独自調査の分析を踏まえ、これからの採用で取り入れるべき考え方や手法を解説しています。学生のニーズや他社の採用状況が気になる人事・採用担当者の方は、ダウンロードしてご活用ください。

どうなる?24卒・25卒 新卒採用 市場動向調査レポート(春夏版)
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24卒採用から見る25卒の企業側の動きと、今後3か月以内の動向予測

2025年卒新卒採用動向のトレンドについて、企業側の動向と学生側の動向に分けて紹介します。

25卒への採用活動開始時期

25卒への採用活動開始時期
出典:株式会社i-plug 2024年卒・2025年卒 採用活動状況調査

2025年卒への接触開始時期を見ると、「変更しない」と答えた企業は32.1%、「24年卒より早くする」と答えた企業は45.9%、「24卒よりも遅くする」と答えた企業は0.4%でした

2024年卒以降より、条件をクリアした場合には採用直結型インターンシップの実施ができるようになったことからも、採用スケジュールの早期化へと拍車がかかっている可能性があります。

従業員数別採用動向アンケート

従業員数別採用動向アンケート
出典:株式会社i-plug 2024年卒・2025年卒 採用活動状況調査

従業員規模別に2025年卒採用の活動開始(予定)時期を比較すると、従業員数が100名未満の場合は2023年6~7月までに動き出す企業は約37%、300名以上になると約57%が採用活動を開始予定であることが分かります。

このことから6月以降、大手企業を中心とし、採用が早期化した状態で2024卒の本選考(主に内定者のフォロー)と2025年卒のインターンシップが同時並行で動いていくと予測されます。

オンラインを活用した企業の採用状況

2023年卒WEB活用実績
出典:株式会社マイナビ 2024年卒 企業新卒採用予定調査
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/02/s-kigyouyotei-24-003.pdf
2024年卒WEB活用実績
出典:株式会社マイナビ 2024年卒 企業新卒採用予定調査
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/02/s-kigyouyotei-24-003.pdf

コロナウイルス感染拡大の影響を経て定着したオンライン採用ですが、コロナ禍が落ち着いた2023年卒・2024年卒においては選考のフェーズごとにオンラインと対面を切り替えて選考を行っていることが分かります。

2023年卒・2024年卒の2年間で大きな変化は見られませんが、双方に共通してセミナーは対面で行う企業は3割以下と少ないものの、最終面接においては約8割ほどの企業が対面で面接を行っている・対面の面接を想定していることが分かります。

オンラインに比べて対面の方が非言語コミュニケーション(表情や顔色、声のトーン、ジェスチャー、視線)を通して企業も学生の反応を身ながら話をすることができるため、フォローがしやすいと考えられます。

引き続き初期は手軽に多くの学生に情報を伝えられるオンライン形式を、後半は熱意を伝えやすい対面形式を利用するハイブリッド型での採用が継続されることが予測されます。

学生の就職活動量・就職活動開始時期

学生の就職活動量・就職活動開始時期
出典:HR総研、楽天みん就 「2024年卒学生の就職活動動向調査」
https://www.rosei.jp/readers/article/85071

個別企業セミナー説明会に初めて参加した時期の比較調査では、2022年卒では大学3年生の6月・7月(夏前)よりも2・3月(春前)に動く学生がボリュームゾーンになるのに対し、2023年卒と2024年卒ではその逆の傾向が見られ、大学3年生の2月・3月(春前)よりも6月・7月(夏前)から動く学生が多いことが分かります。

特に2024年卒以降、採用直結インターンシップの実施が可能になった状況も踏まえると、2025年卒の学生も早期から就職活動に着手していくことが予測されます。

オンライン・対面形式の採用に対する学生の反応

オンライン・対面形式の採用に対する学生の反応
出典:株式会社ディスコ 2025 年卒会員調査 キャリア意識やインターンシップ等に関する調査
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/06/internshipchosa_202306.pdf

25卒の学生に対し、望ましい就職活動の形式を調査した結果、文系と理系の学部生の約6割、理系の院生は約5割が対面形式を希望していることが分かりました。(対面中心がよい+どちらかというと対面中心がよいと回答した割合の合計)

コロナ禍が落ち着き、対面での就職活動を希望する学生の数が過半数以上ではあるものの、オンライン中心での就職活動を希望する学生も一定数いるため、選考フェーズや学生の学業の状況を加味してオンライン・対面を切り替えていく重要性がうかがえます。

コロナ禍を契機に始まったオンライン就活でしたが、2025卒採用においてはオンラインと対面のハイブリッド型の定着が予測されます。

現在課題に挙がっていること

学生が抱えている課題

学生が抱えている課題
出典:株式会社マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/03/s-monitor-24-2-001.pdf

就職活動で不安に思う要因について、2023年卒・2024年卒に共通して最も多く声が挙げられていた項目が「志望企業から内々定をもらえるかどうか」でした。

また「対面の面接でうまく話せるか」という項目について、2023年卒は69.3%、2024年卒は66.8%と2024年卒の方が対面面接を不安視しているのに対し、「WEB面接でうまく話せるか」の項目は2023年卒が58.6%、2024年卒は64.3%と2023年卒の方がWEB面接を不安視していることが分かりました。

2024年卒は大学入学時からコロナウイルスの影響により、オンラインでの授業が行われており、オンライン形式でのコミュニケーションに慣れている可能性があります。

2025年卒も大学入学時にはコロナウイルスの影響でオンラインでの授業が行われていた一方で、学年が上がるにつれて規制が緩和され、実際にキャンパスに通うことやリアルイベントも増加してきたため、オンラインとオフラインどちらにも親しみがある世代とも言えます。

そのため2025年卒においては、対面での面接を不安視する学生は2024年卒よりも減少している可能性があると考えられます。

企業が抱えている課題

企業が抱えている課題
出典:株式会社ディスコ 2024年卒採用活動の感触等に関する緊急企業調査
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/k_kigyochosa_2024.pdf

2025年卒採用で注力したいことのトップ3として挙げられていたのは順に「プレ期(採用広報解禁前)の活動強化(65.1%)」「インターンシップ等のプログラムの実施・強化(64.0%)」「採用広報の強化・多様化(54.3%)」でした。他の項目においても全体的に増加傾向の様子がうかがえました。

2024卒より採用直結型インターンシップの実施が可能となったため、プレ期からの広報やインターンシッププログラムの見直しに向けて注力する企業が増加している可能性があります。

今後考えられる課題とトレンド

2025年卒は入学時にはコロナの影響でオンライン授業がメインで後半になるにつれて対面での活動ができるようになったため、オンラインと対面それぞれのメリットとデメリットを把握しています。そのため選考を対面・オンラインで一本化してしまうと学生の希望に沿えず、魅力付けの面でマイナスな印象を与え選考辞退になりかねません。

したがってオンラインコミュニケーションの特性を理解し、選考フェーズによって対面とオンラインを切り替えることが重要です。

また2024年卒より採用直結型インターンシップの実施が本格導入され、インターンシップ時期から採用に注力すると、2024年卒・2025年卒同時に動く必要性が生じ、時間的な余裕が減る可能性があります。

その結果、先ほどの調査にもあるようなインターンシッププログラムの見直しや採用広報の強化など「重要だが緊急度が高くなりにくい業務」まで手が回らず、毎年注力したいことが実現できないまま採用活動が継続していく可能性があります。

前年踏襲の採用からアップデートするため、「ノンコア業務」と言われるようなナビの企業画面操作やスカウトのサーチ・スカウトメールの送信、応募者との面接日程調整などのやり取りを採用代行企業に委託し、コア業務へ集中できるようにすることも施策として考えられます。

結論 ~動向予測を踏まえた直近25卒採用活動への提言~

コロナ禍が落ち着き、対面イベントの規制緩和により対面面接を導入する企業も増加しており、今後もコロナ禍で定着したオンライン型と対面型のハイブリッド型を軸として選考が行われることが想定されます。

そのためオンラインの特性を理解し、フェーズごとに対面とオンラインをどこで切り替えすべきかを考えることが重要です。

また採用代行企業を利用し、採用で注力したいこと(コア業務)に集中できるような環境づくりを行うことは、採用活動のアップデートに繋げる上で効果的であると考えられます。

最新の採用市場動向が知りたい人事・採用担当者の方には、こちらの資料もおすすめです。ダウンロードしてご活用ください。

どうなる?24卒・25卒 新卒採用 市場動向調査レポート(春夏版)
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人事ZINE 編集部

人事ZINE 編集部

人事・採用担当者の悩みに寄り添うメディア「人事ZINE」の編集部です。 人事・採用に関する役に立つ情報や手法を発信します。 就活生の3人に1人が利用する新卒採用オファー型サイト「OfferBox(オファーボックス)」を提供する株式会社i-plugが運営しています。