WEB適性検査は就職活動をする上で、一度は耳にする言葉ではないでしょうか。
指定された日時にテストセンターへ行き、受検をすることが企業側から指示されるものです。
今回の記事では、そもそもWEB適性検査とはどういった目的で行われているものなのか、具体的な対策方法はあるのかについて詳しく紹介いたします。
「WEB適性検査にはどんな種類があるの?」「どんな対策をしたらいいのか分からない」といったお悩みを抱えている学生さんは一度参考にしてみてください。
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目次
WEB適性検査は能力と性格の2本立て
まず初めにWEB適性検査とは、就職活動において採用応募者の能力検査や性格検査を行うものです。
大手企業などでは応募者がかなり多くなるので、一定水準に満たない応募者をふるいにかける、いわば「足切り」の目的で行われています。
最近では、テストセンターに行って受検するだけでなく、自宅からPCで受検できるものを採用している企業が多いようです。
種類も10種類ほどと多いですし、事前にどの種類のテストが行われるのかはほとんどの場合公開されていません。
どれが出題されるかが分からないので、一見運試しのようにも思えるWEB適性検査ですが、具体的な対策方法や勉強方法はあるのでしょうか。
ここからは、WEB適性検査の実施時期や種類・対策方法について詳しく紹介していきます。
WEB適性検査はいつ行われるのかわからないので早めの対策が必須
WEB適性検査の対策は、いつすればいいのでしょうか?
選考の開始時期に合わせて始めようとしてはいませんか?
実は、それでは既に手遅れになっている可能性があります。
就活サイトの口コミなどで、ある程度のタイミングや出題傾向を予想することもできますが、例年に比べて早まったりすることもある為、口コミやネットの情報だけをあてにせず、早い段階からしっかり対策するようにしましょう。
では、WEB適性検査にはどのような種類のものがあるのでしょうか。
WEB適性検査の主要なものは6種類
WEB適性検査と一言にいっても、その種類は多くあります。
例えば「SPI」「ENG」「玉手箱」「GAB」「IMAGES」「TG-WEB」など、主要なものだけでも6種類。
各種類における出題の傾向は以下の通りです。
SPI
SPIは多くの企業で取り入れられている試験です。
WEB適性検査と聞いて、SPIを思い浮かべる方も多いでしょう。
内容は、国語・数学の能力検査と性格適性検査です。
能力検査の問題レベルは高校受験程度とされています。
ENG
ENGはSPIの英語版です。
外資系の企業や、取引先の多くを海外に持つ企業などで取り入れられている場合があります。
同義語を答える問題や長文読解など、問題のレベルが英検準2級程度と比較的高いのでしっかりと予習しておく必要があるでしょう。
玉手箱
玉手箱は、SPIの国語・数学に併せて英語科目が用意されています。
加えて、性格診断もあるので、試験時間が少し短めです。
また、特徴として一つの問題に対して複数の回答が用意されている事があげられます。
どちらか一方が間違っていると、両方間違ってしまう問題ともいえるので、回答時には注意が必要です。
GAB
提供している企業が玉手箱と同じということもあり、問題の形式も玉手箱と似ています。
更に、似た名前の物で「CAB」というものがありますが、こちらはより専門的な試験で、システムエンジニアやプログラマー等の選考で用いられることが多いです。
GABと玉手箱は、問題の形式が似ていることもあり、参考書等では、2つの試験を網羅した内容のものが販売されています。
IMAGES(イメジズ)
GABに似ている試験としてIMAGESもあげられます。
こちらはGABの内容を簡易化したものとも言われており、比較的短時間で能力を測ることができるのが大きな特徴です。
一般職など、人柄重視の企業で採用されている場合があります。
TG-WEB
TG-WEBはSPIや玉手箱・GAB等に比べて、難易度が高いことが特徴です。
その理由の一つとして、従来型・新型の2種類があることが挙げられます。
最近の試験だから、新型が多く採用されているということもなく、企業によって採用しているものは異なるでしょう。
そのどちらも、SPIでは見なかったような問題が出題される事もあるので、よりしっかりと対策する必要があります。
以上が、主要なWEB適性検査とその内容です。
上記のもの以外を含めると10種類ほどにもなりますので、これらすべての対策をしておくことは難しいでしょう。
では、WEB適性検査の対策はどのようにすべきなのでしょうか。
ここからは、対策方法について詳しく紹介していきます。
WEB適性検査の対策はとにかく早さと広さが大切
そもそもWEB適性検査ではどれが出題されるのか、その年によって傾向も変わるので一概に「これを重点的に勉強しよう」と明確に答えることはできません。
参考書などの選び方で言うならば「出題形式を幅広く網羅した本を選ぶ」ようにすべきでしょう。
対策の開始時期は早ければ早いほど試験も有利になる
対策の開始時期は早ければ早いほど有利な状態で試験を受けられます。
遅くても2~3月には始めておくことがオススメです。
なぜなら、出題される問題は中学2年生レベルとも言われていますが、数学などではしっかりと読み込まないと回答できないような文章の言い回しになっているからです。
早くから対策を始めることで問題の形式に慣れておき、文章を読み解くスキルを身につけておきましょう。
しかし、問題なのが勉強だけがWEB適性検査ではないということ。
実はWEB適性検査のほとんどの種類には、性格診断が用意されています。
この性格診断にも、回答時に注意すべき点があることを御存じでしょうか。
ここからは、性格診断の真の目的と回答時の注意点について解説いたします。
回答がその後の選考に関わってくる?性格診断の回答における注意点
WEB適性検査に組み込まれている性格診断はただ性格を測定しているわけではありません。
面接時の質問に対する受け答えの真偽性を見抜くために、性格診断の結果が使われている場合があります。
更に、性格診断の中には質問項目に対する回答の矛盾から「真偽性スコア」を算出できるものもあるので、「嘘の回答」は見抜かれる場合があるのです。
では、具体的にどのような姿勢で回答する必要があるのか、詳しく見ていきましょう。
嘘の回答はその後の選考にも影響するので素直に答えよう
性格診断は、その場だけでの診断ではありません。
その結果をもとに面接が行われることもあるので、面接時の違和感などから「性格診断で嘘をついているかも」と思われてしまっては、信用もなくなってしまうでしょう。
なので、自分の気持ちに素直になって回答する必要があります。
回答の矛盾から算出される真偽性スコアに注意
性格診断の中には、文章は違えど同じ内容の質問がある場合があります。
「この質問さっきも答えたような…」は実は気のせいではありません。
「所詮性格診断だから」と適当に答えていては、そういった質問が出てきた場合に、矛盾が生まれてしまうことがあるのです。
なので、しっかりと質問を読んでから回答するようにしましょう。
そして、性格診断の中には回答の真偽性をスコアとして算出できるWEB適性検査もあるので、注意が必要です。
基本的には「嘘はつかず、素直に答えること」を意識して回答すれば問題はないでしょう。
まとめ:土俵にも立てないのはもったいない!
早期対策で選考を有利に進めよう
WEB適性診断には多くの種類があり、実際に試験を受けてみるまで種類が分からない場合がほとんどです。
更に性格診断にも落とし穴が潜んでいることがあるので、全体を通して以下の2点には特に注意しましょう。
- 対策開始時期は早ければ早いほど良い
- 性格診断は普段の姿勢で素直に答える
「まだ、時期的にも余裕があるし」という気持ちで居ると後々に必ず響いてくるので、幅広い出題形式に対応できるよう、早めの対策を心がけてくださいね。
対策の参考書はピンポイントで抑えているものよりも、幅広く網羅しているものがオススメです。
また、性格診断などはその結果が面接時にみられている場合があるので、ありのままの自分で答える必要があります。
嘘はつかず、素直に答えるようにしましょう。
能力検査も性格検査もスコアとして算出されるものなので、1点の差が足切りの可能性を高めます。
面接にも繋がる大事な試験なので、まずは選考の土俵に立てるよう、しっかりと対策しましょう。
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