
就活の面接では頻繁に「長所と短所」を質問されます。しかし「自分の長所と短所がよくわからない」「短所を正直に答えたら落ちてしまうのではないか」といった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、長所と短所を効果的に言い換える方法や例文、伝え方のポイントまで幅広く解説します。自分の強みと課題を面接で自然に伝えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
長所と短所の言い換え一覧40選
長所と短所の言い換え例一覧を40選紹介します。自分に当てはまるものを見つけて、短所から長所へ自然に言い換えられるようにしましょう。
| No. | 短所 | 長所 |
|---|---|---|
| 1 | 飽きっぽい | 好奇心旺盛 |
| 2 | マイナス思考 | 危機管理能力がある |
| 3 | 人見知り | 観察力がある |
| 4 | プレッシャーに弱い | 責任感がある |
| 5 | 行動するまでが遅い | 注意深い |
| 6 | 頑固 | 信念がある |
| 7 | 空気が読めない | 自分の意見を持っている |
| 8 | 計画性がない | 臨機応変に行動できる |
| 9 | マイペース | 落ち着いた行動ができる |
| 10 | プライドが高い | 上昇志向がある |
| 11 | 心配性 | 準備を怠らない |
| 12 | 優柔不断 | 多角的に物事を考えられる |
| 13 | おせっかい | 面倒見がよい |
| 14 | 神経質 | 丁寧で正確 |
| 15 | 感情的になりやすい | 情熱的でエネルギッシュ |
| 16 | 慎重すぎる | リスク管理ができる |
| 17 | おっとりしている | 周囲を和ませられる |
| 18 | 忘れっぽい | 新しいことにすぐ切り替えられる |
| 19 | 控えめ | 空気を読める |
| 20 | 人に頼れない | 責任感が強い |
| 21 | 短気 | 行動力がある |
| 22 | 自信がない | 努力できる |
| 23 | 一人で抱え込みがち | 責任感が強い |
| 24 | こだわりが強い | 品質にこだわれる |
| 25 | おしゃべり | コミュニケーション能力が高い |
| 26 | 我が強い | リーダーシップがある |
| 27 | 細かいことが気になる | ミスに気づける |
| 28 | 人に合わせすぎる | 協調性が高い |
| 29 | 集中力が続かない | 気持ちの切り替えが早い |
| 30 | 流されやすい | 柔軟に対応できる |
| 31 | 緊張しやすい | まじめに取り組める |
| 32 | 面倒くさがり | 効率を重視できる |
| 33 | 忍耐力がない | 切り替えが早い |
| 34 | 目立ちたがり | 周囲を巻き込む力がある |
| 35 | 慎みがない | フランクに接することができる |
| 36 | 人に厳しい | 公正な判断ができる |
| 37 | 人見知りが激しい | 慎重に人間関係を築ける |
| 38 | あきらめが早い | 新しい挑戦に切り替えられる |
| 39 | 視野が狭い | 物事に深く取り組める |
| 40 | おとなしい | 相手を尊重できる |
また、以下の記事では短所の一覧を紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。
短所を長所に言い換えて伝える例文10選
面接やエントリーシートに記入する際に、実際に短所を長所に言い換える具体的な例文を10選紹介します。
- 短所:飽きっぽい → 長所:好奇心旺盛
- 短所:マイナス思考 → 長所:危機管理能力がある
- 短所:人見知り → 長所:観察力がある
- 短所:プレッシャーに弱い → 長所:責任感がある
- 短所:行動するまでが遅い → 長所:注意深い
- 短所:頑固 → 長所:信念がある
- 短所:空気が読めない → 長所:自分の意見を持っている
- 短所:計画性がない → 長所:臨機応変に行動できる
- 短所:マイペース → 長所:落ち着いた行動ができる
- 短所:プライドが高い → 長所:上昇志向がある
短所:飽きっぽい → 長所:好奇心旺盛
<例文>
短所:マイナス思考 → 長所:危機管理能力がある
<例文>
短所:人見知り → 長所:観察力がある
<例文>
短所:プレッシャーに弱い → 長所:責任感がある
<例文>
短所:行動するまでが遅い → 長所:注意深い
<例文>
短所:頑固 → 長所:信念がある
<例文>
短所:空気が読めない → 長所:自分の意見を持っている
<例文>
短所:計画性がない → 長所:臨機応変に行動できる
<例文>
短所:マイペース → 長所:落ち着いた行動ができる
<例文>
短所:プライドが高い → 長所:上昇志向がある
<例文>
なぜ企業は面接で「長所と短所」を聞くのか?
企業が面接で長所と短所を聞く理由は、主に以下の3つです。まずは質問の意図を理解しておきましょう。
- 長所が入社後に活かせるものか知りたいから
- 短所とどのように向き合っているか知りたいから
- 自分を正しく客観視できているか知りたいから
長所が入社後に活かせるものか知りたいから
長所を聞く理由の一つは、学生の持つ長所が入社後に活かせるものか見極めるためです。どんなに魅力的な長所を持っていても、それが実際の業務で活かせなければ、企業に貢献してくれる人材だと評価してもらえません。
たとえば、チャレンジ精神を求める企業に対し、慎重に物事を進めることをアピールしても、社風にマッチしないからです。社風にマッチしなければ活躍を期待できないため、企業は面接で学生に長所を聞き、それが入社後に活かせるものかを確かめています。
短所とどのように向き合っているか知りたいから
短所の場合は、短所そのものが評価ポイントではなく、どのように向き合っているかが評価されます。たとえば、「せっかち」という短所があるなら、それを克服するためにどのような対策をしているのかを企業は知りたがっているのです。
そのため短所を伝える際は、課題に対して自分がどう考えているか、どう対処しているのかを伝えましょう。課題に取り組む姿勢を見せれば、短所を持っているからといってマイナス評価につながる心配はありません。
自分を正しく客観視できているか知りたいから
自分の特徴を正しく理解できているかどうかも、企業が長所と短所を聞く理由の一つです。自分の特徴を理解すれば、自分がどのような環境で活躍できるのか、どのような仕事が得意なのかをイメージできます。
自己理解度の高い学生は成長速度が早く、環境への適応力も高いため、企業は長所と短所を学生に聞くことで客観的に自己理解できているかを確認しているのです。
ただし「自分がそう思っているだけ」の自己理解は客観的とは言えません。主観的な評価では説得力が生まれないため、長所と短所を考える際は過小評価も過大評価もなく、正しく自分を評価する必要があります。
長所と短所が見つからない場合の見つけ方
長所と短所が見つからない場合は、以下の4つの方法を試してみましょう。
- 自己分析ツール・診断ツールを使う
- 自分史で自分の経験から見つける
- 他己分析で客観的に見た長所と短所を知る
- ジョハリの窓で見えていなかった点を明らかにする
自己分析ツール・診断ツールを使う
長所と短所が見つからない人は、手始めに自己分析ツール・診断ツールで自分の特徴を分析してみることが効率的です。自己分析ツール・診断ツールとは、自分の強みや弱み、価値観の傾向などを質問に答えるだけで分析できるツールです。
客観的なデータをもとに分析を進められるため「気配り上手な性格が強みだと思っていたのに、周りの人に聞いてみたら全く違う評価をされた」といった勘違いを避けられるメリットがあります。
たとえば、OfferBoxで利用できる「AnalyzeU+」では、100万人のデータをもとに、28項目の診断結果から能力の傾向を明らかにできます。長所と短所を把握できるうえ、志望動機や自己PRを考えるときにも役立つので、ぜひ自己分析に活用してみてください。
自分史で自分の経験から見つける
自分史を使って、過去の自分の経験から長所と短所を見つける方法も効果的です。自分史では小学校高学年や高校3年生、大学2年生など年代別に経験を振り返っていき、印象に残っているエピソードを洗い出します。
大学に入ってから始めた1人暮らしで苦労した印象が残っているのなら、何がとくに大変で、どのような工夫をしたのかを考えていきます。自問自答を繰り返しながらエピソードを深掘りし、自分の特徴を明らかにしていきましょう。
自分史の詳しい作り方や役立つツールは、こちらの記事を参考にしてください。
他己分析で客観的に見た長所と短所を知る
企業が長所と短所から「自分を正しく客観視できているか」を知りたがっているということは、自分の評価と他者からの評価を一致させる必要があります。自分の長所が「行動力」だと思っていたとしても、周りからそう思われていなければ説得力に欠けてしまうからです。
このような主観的評価と客観的評価の食い違いを避けるため、他己分析を用い、客観的に見た長所と短所を自分で正しく把握しておきましょう。
他己分析の際は、異なる関係性の人に協力してもらうのがおすすめです。家族とバイトの同僚に協力してもらえば「家庭での自分」と「職場での自分」の2つの視点から、客観的な評価をもらえます。
他己分析については、以下の記事で詳しく解説しています。やり方や質問例などを紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
ジョハリの窓で見えていなかった点を明らかにする
他己分析を進めるときは、後から確認しやすいようにジョハリの窓を使うのがおすすめです。視覚的に分析を進められるツールを活用することで、自分の評価と他者の評価の食い違いを見つけやすくなるメリットがあります。
ジョハリの窓には4つの記入シートが用意されており「記入シート_A(本人)」には自分が思う長所を、そして「記入シート_B~D」には他者から見た自分の長所を記入してもらいます。
入力が完了すると「開放の窓(自分も他人もわかっている自分)」「盲点の窓(自分はわかっていないが他人は分わかっている自分)」といったような4つの窓に自動的に分類され、シートは完成です。
その4つの分類を参考に、自分自身に見えていなかった点を明らかにしていきます。
ジョハリの窓をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
面接やESで長所と短所の伝え方のポイント
長所と短所は、以下の2点を押さえて伝えるようにしましょう。
- 長所は自信を持ってアピールする
- 短所はあわせて「対策」を説明する
長所は自信を持ってアピールする
長所と言われると謙遜したり、自信なさげに話したりしてしまう学生が多く見られますが、自分のセールスポイントに不安を抱える必要はありません。入念な自己分析と他己分析の結果、長所を明確にできたのであれば、面接でも自信を持って紹介しましょう。
ただし、説得力に欠ける長所や周りの評価と一致しない長所をアピールしても、自意識過剰な人間だと評価されてしまうだけです。企業に納得してもらえる長所を自信を持って売り込むためには、自分と企業について深く研究することが大切です。
短所はあわせて「対策」を説明する
短所をアピールする際は、短所の説明だけで終わらず、具体的にどのような対策をとっているのか、改善の傾向が見られるのかを伝えましょう。改善に向けた取り組みを伝えなければ、ただ自分の弱点を企業に知らしめるだけで終わってしまうからです。
短所を考えるときは、どうしても短所そのものに意識が行ってしまいやすいですが、企業は過程や取り組みを評価しています。自分で短所をしっかりと認識していると説明したうえで、どのような心がけや行動で改善を図ろうとしているのかを伝えましょう。
短所を伝えるときの注意点
短所を伝えるときは、ストレートに言えばいいものでもありません。以下の3点に注意しながら伝えるようにしましょう。
- 企業が求める人物像に合わせて言い換える
- 仕事に関係のない短所は挙げない
- 仕事に悪影響が出るような短所は伝えない
企業が求める人物像に合わせて言い換える
企業や職種ごとに、理想とする人物像は異なります。短所を伝える際には、企業研究やOB・OG訪問を通じて「どのような人物が求められているか」を理解しておくことが大切です。
文化や仕事内容と合わない短所を伝えると、面接官に「自社で活躍できるのか」と疑問を持たれる可能性があります。
たとえば、マーケティング職のようにチームで協力して企画や施策を進める職種で「協調性がないこと」を短所として話すと、連携力に不安があると判断されかねません。弱みは企業が求める人物像に沿って言い換え、強みに転換できる表現を意識しましょう。
仕事に関係のない短所は挙げない
「早起きが苦手」「片付けが苦手」といった、仕事に直接関係のない短所を伝えても面接官には響きません。むしろ「自己理解が浅い」と思われるリスクがあります。
短所を伝えるときは、業務に関連する性格面に絞りましょう。そのうえで改善の努力をしていることを補足すると、成長意欲が伝わりポジティブに評価されやすくなります。また、具体的なエピソードを交えて話すことで、より説得力が増し印象に残りやすくなります。
仕事に悪影響が出るような短所は伝えない
短所を正直に伝えることは大切ですが、業務に大きな悪影響を及ぼす短所を挙げるのは避けましょう。たとえば「仕事が遅い」「責任感がない」といった内容は、採用を見送られる可能性が高いです。
ネガティブに受け止められない短所を選び、改善のための工夫や努力を加えて伝えることが、面接官に安心感を与えるポイントです。さらに、改善過程や成功体験を添えることで、単なる短所の告白ではなく、前向きな姿勢として評価されやすくなります。
長所と短所の言い換えに関するよくある質問
最後に、長所と短所の言い換えに関するよくある質問を3つ紹介します。疑問を払拭したうえで、自身の言い換えの文章を考えていきましょう。
- 長所と自己PRは何が違う?
- 短所を正直に伝えたら落ちる?
- 面接の中で裏返しになる長所と短所を一緒に伝えるのはNG?
長所と自己PRは何が違う?
自分の強みを伝えるという点で長所と自己PRはよく似ていますが、両者の目的には大きな違いがあります。長所はあくまで「自分のよいところ」を伝えるのに対し、自己PRは「企業で活かせる強み」を伝える意味合いが強いのが明確な違いです。
そのため、自己PRでは単に強みを伝えるだけでなく、採用する価値のある人材だと理解してもらう必要があります。入社後の役割や業務と絡めながら、自分がどう企業に貢献できるかまで伝えるのが自己PRの目的です。
長所と自己PRの違いについて、より詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
短所を正直に伝えたら落ちる?
自分を正しく客観視できているか知るのが目的なので、短所を正直に伝えたからといって落ちることはありません。自分自身が短所だと思っている点と、短所にどう向き合っているのかを正直に伝えましょう。
ただし「ギャンブルが好き」「酒癖が悪い」など、人によって印象が大きく分かれる内容は避けるべきです。きちんとした対策をとっていたとしても、酒癖が悪いという特徴を持つだけで印象が悪くなる場合があります。
面接の中で裏返しになる長所と短所を一緒に伝えるのはNG?
長所と短所が裏返しでも問題ありません。回答に一貫性が生まれ、より自分の人柄が伝わりやすくなるでしょう。その際は、「粘り強さが私の長所なのですが、諦めが悪いところが私の短所でもあります」というように伝えるのがおすすめです。
もちろん無理に裏返しになる長所と短所を選ぶ必要はなく、それぞれ異なる一面でもOKです。ツールや自分史などをうまく活用しながら、自分の長所と短所を見つけてみてください。
まとめ
面接での「長所と短所」の質問は、自分を正しく理解し、強みと課題を前向きに伝える絶好のチャンスです。短所をそのまま話すのではなく、言い換えて強みに転換することで、成長意欲や仕事への適性を効果的にアピールできます。
本記事で紹介した言い換え例や伝え方を参考に、自分に合った表現を準備しておきましょう。自己分析を深めることで、自信を持って面接に臨めるはずです。
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