就活中はなかなか内定が出ない焦りやストレス、周りとの比較などから、病んでしまう学生も多いのではないでしょうか？「病んでいるかも」と感じたら、早めにその原因を知って対処していくことが大切です。
本記事では、就活中に病む原因や病みやすい人の特徴を解説します。具体的な対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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就活中にメンタルを病む学生の割合は約半数
一般社団法人徳志会が実施した「就職活動が心の健康に与える影響に関するアンケート」によると、就活経験者100人のうち約5割が就活うつを経験していました。また、就活うつの経験者の7割が、対策を何もしていなかったと回答しています。
【就活生の約5割がうつを経験】
【就活うつ経験者約7割が対策をできていない】
出典：PR TIMES「就活中の学生の約5割は就活うつを経験⁈就職活動が心身の健康に与える影響を徹底調査【2025年版】」
このように就活中にメンタルを病む学生は少なくないので、決して「病む＝甘え」ではありません。
まずは自分を責めずに、「こんなにつらくなるほど、人生と向き合っている自分は偉い」と頑張りを肯定することが大切です。
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就活中に病む5つの原因
就活中に病む原因は、主に以下の5つです。
- 選考に落ちて内定が出ない日々が続くから
- 周りが内定をもらい始めて焦るから
- 就活スケジュールがしんどいから
- 自分のやりたいことがわからなくて不安だから
- 家族や友人からのプレッシャーを感じるから
原因がわかれば対処法も見えてきます。まずは、自分がどれに当てはまるかをチェックしてみましょう。
原因1：選考に落ちて内定が出ない日々が続くから
就活で内定がなかなか出ないと、自分が否定されたように感じて精神的に追い詰められてしまいます。とくに企業ごとに合格基準が異なるため、不採用の理由が明確にならず、自信を失いやすい状況です。
自分に原因があるのではないかと悩むより、「相性やタイミングの問題かもしれない」と視点を変えてみましょう。まずは落ち着いて振り返り、改善点を1つずつ整理していくことが大切です。
内定が決まらない原因を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
原因2：周りが内定をもらい始めて焦るから
就活中、周囲と比べて焦る気持ちは誰にでも起こります。とくに仲のよい友人やサークル仲間が内定を獲得し始めると、自分だけ取り残されたように感じてしまうものです。
自分が落ちた企業に友人が受かっていた場合、恥ずかしさや劣等感が強まり、病む要因になります。就活のスピードや相性は人それぞれなので、焦らず自分のペースを大切にしましょう。
下記の動画では、周りと自分を比べて悩む就活生へアドバイスしています。悩みの根本原因にも触れていますので、ぜひご覧ください。
原因3：就活スケジュールがしんどいから
就活はタイトなスケジュールで進むため、心身の負担が大きくなりやすいです。短期間で説明会・エントリーシート（ES）の作成・面接・インターンを並行し行い、日程調整に追われることが病む原因になります。
さらに、初めて社会人と対話する緊張や、予定を詰め込みすぎて息抜きができない状況も、心の余裕を奪いかねません。就活では「立ち止まる時間も成果につながる」と考え、定期的なリフレッシュを意識しましょう。
原因4：自分のやりたいことがわからなくて不安だから
将来のビジョンが描けず、不安になる学生は少なくありません。就活では志望動機や就活の軸が問われるため、本当にやりたいことがわからず、焦りを感じる場面も多いでしょう。
業界研究を進めていても、「この業界や職種で本当にいいのか？」と迷いが生じ、思考が止まってしまうケースもあります。そのようなときは「自分にできそうなこと」「少しでも興味を持てそうなこと」など、視野を広げて柔軟に考えるのがおすすめです。
自分の感情や価値観に問いかけてみると、将来の方向性を見つけやすくなります。
もし将来の自分像を固める考え方や、面接での答え方を知りたいなら、こちらの記事を参考にしてみてください。
原因5：家族や友人からのプレッシャーを感じるから
両親や友人からの声かけが、知らぬ間に大きなプレッシャーになるケースもあります。「面接どうだった？」「内定出た？」という何気ない一言でも、就活が思うように進まない時期は心に重くのしかかるものです。
たとえ心配からの言葉であっても、「放っておいてほしい」「何も言わないでほしい」と感じるのは自然な反応と言えます。ネガティブな思いを抱え込まず、タイミングを見て気持ちを伝えることも、メンタルを守るひとつの手段です。
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就活中に病む人によくある特徴
就活中に病みやすい人には、いくつか共通する特徴があります。以下に当てはまる場合は、少し立ち止まって心を整えることが大切です。
- 完璧主義で自分に厳しい人
- 周りの目や意見を気にしすぎる人
- 他人と比較して落ち込みやすい人
- 人に相談できずに1人で抱え込んでしまう人
- 就活にすべてを懸けすぎてしまう人
- ネガティブな思考を繰り返してしまう人
とくに完璧主義で自分に厳しい人は、失敗を過度に恐れ、一度の不合格で自分を責めすぎてしまう傾向があります。また、就活にすべてを懸けすぎると、うまくいかない状況が人生そのものの失敗のように感じかねません。
このような特徴に気づけるだけでも、メンタルを守って就活うつを防ぎやすくなります。
就活中に病む人におすすめの7つの対処法
就活中に病む人におすすめしたいのが、下記7つの対処法です。
- 病んでいる自分を責めず頑張りを褒める
- ストレスとの向き合い方を知る
- 家族や友人に打ち明けて相談に乗ってもらう
- 就活から一時的に離れる
- 趣味や運動に集中して気分転換する
- 専門機関でカウンセリングを受ける
- オファー型就活サービスを利用する
どれか1つでも取り入れると、今の鬱々した状態を脱け出しやすくなります。順番に見ていきましょう。
対処法1：病んでいる自分を責めず頑張りを褒める
就活がうまくいかずに気持ちが沈むと、「自分は駄目だ」「努力が足りない」と自分を責めてしまう場合があります。
しかし、病んでしまうほど頑張っている事実に、まず目を向けてみてください。就活は自分の将来を真剣に考えるプロセスなので、心が疲れるのは自然な反応です。
何度も面接に挑戦したり、企業研究を丁寧に行ったりしている時点で、あなたは十分に努力しています。つらいときは、「慣れないことを一生懸命頑張っている自分は凄い！」と自分を労ってあげましょう。
自分を肯定することが、また前に進むエネルギーになります。
対処法2：ストレスとの向き合い方を知る
不採用通知や面接の緊張、他人との比較など、ストレスを感じる場面が多いのが就活です。自分に合ったストレスとの向き合い方を知っておくと、病んでいる状態を乗り越えやすくなります。
以下がストレス対処法の一例です。
- 深呼吸する
- 成功した自分や楽しい予定などを詳細にイメージする
- モヤモヤした思いをそのままノートに書き出す
とくに不安や緊張を感じるとき、人は無意識に浅い呼吸になりがちです。ゆっくりと大きく深呼吸すると、気持ちが落ち着いてくるでしょう。
ストレスと向き合う力はトレーニングで身につきます。少しずつでも、自分を守る方法を増やしていきましょう。
以下の記事では、実際に内定者がやっていたストレス解消法を紹介しています。あわせてご一読ください。
対処法3：家族や友人に打ち明けて相談に乗ってもらう
就活の悩みを1人で抱え続けると、心の負担は知らないうちに大きくなっていきます。そんなときは、信頼できる家族や友人に思い切って気持ちを打ち明けてみましょう。
頭の中が整理されるだけではなく、話を聞いてくれる人がいる安心感が心の支えになります。事前に「アドバイスはいらないから、ただ聞いてほしい」と伝えておけば、相手もリラックスして聞く準備ができ、行き違いを避けやすいです。
また、相手の話を聞く中で、「実は自分も同じような経験をした」と共感してくれる場合もあるでしょう。自分だけが病んでいるわけではないと実感できれば、少しずつ気持ちが楽になります。
対処法4：就活から一時的に離れる
就活に真剣に取り組むあまり、心が限界を迎えてしまったときは、就活を中断することも大切です。結果や周囲の進捗に振り回され続けると、次第に心の余裕がなくなり、集中力や判断力も落ちてしまいます。
「今週1週間は就活のことを考えない」と自分でルールを決めて、趣味や好きなことに没頭する時間をつくりましょう。このとき、あらかじめ休む期間を設定しておくのがポイントです。期間を決めずに休むと、「まだ再開したくない」という気持ちが強くなり、就活を長引かせる可能性があります。
もし完全に就活から離れるのが不安なら、「週に1日は何もしない日をつくる」といった小さな休みから始めても構いません。一度気持ちをリセットすれば、もう一度前向きに就活と向き合う力が湧いてくるでしょう。
なお、どうしてもつらくて就活自体をやめたいと悩む場合は、下記の記事をご一読ください。
対処法5：趣味や運動に集中して気分転換する
気持ちが沈んでいるときは、軽い運動や好きなことを取り入れて、意識的に気分を切り替えましょう。以下のような行動を日常的に行うと、心身がすっきりし、前向きな気持ちを取り戻しやすくなります。
- 朝や夕方に、軽くウォーキングやストレッチをする
- 映画やドラマ、漫画を観て思い切り泣いたり笑ったりする
体を動かして適度に疲れると、睡眠の質が上がって生活リズムも整いやすくなります。また、趣味に没頭する時間をもつことで、就活で消耗した心を癒せるのもメリットです。
無理に前向きになろうとせず、楽しいと感じられる時間をつくることから始めましょう。自然と心が整い、回復への流れが生まれていきます。
対処法6：専門機関でカウンセリングを受ける
就活の悩みを誰にも打ち明けられず、気持ちがどんどん落ち込んでいく場合は、専門機関でのカウンセリングも選択肢のひとつです。
たとえば、大学の学生相談室や心療内科では、就活に伴う不安やストレスにも対応しています。専門家に相談すると、以下を客観的に判断してもらえるのも利点です。
- 一時的なストレスなのか
- 専門的なサポートが必要な状態なのか
とくに心療内科ならプライバシーが守られるため、周囲に知られたくない悩みでも安心して話せます。最近はオンラインのカウンセリングなど、自宅から気軽に利用できるサービスもあります。
人に頼ることは弱さではなく、自分自身を守るための前向きな行動です。つらさを我慢しすぎず、早めに心のケアを始めて回復を目指しましょう。
なお、こちらの記事ではメンタルがボロボロのときの対策を解説しています。
対処法7：オファー型就活サービスを利用する
就活に行き詰まりを感じているなら、オファー型就活サービスを利用してみましょう。自分から応募するナビサイトとは違い、プロフィールを登録するだけで企業からスカウトが届くため、精神的な負担が軽減されます。
たとえば「OfferBox」は、東証プライム上場企業のうち半数以上が利用しているサービス（※3）のため、大手企業と出会いやすいのがメリットです。実際に「オファーが来ることで気持ちに余裕が持てた」という利用者の声もありました。
受け身でも進められる就活スタイルは、自分を責めすぎてしまう方や自信を失っている方にとって、気持ちを立てなおすきっかけになるでしょう。OfferBoxには以下から登録できますので、ぜひ活用してみてください。
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就活中に病む学生によくあるQ＆A
最後に、就活中に病む学生によくある質問を4つ紹介します。
- 就活中にオープンチャットを見ると病む？
- 就活で病んでいる彼氏・彼女との接し方は？
- 就活の自己分析で病むときの対処法は？
- 就活中にX（旧Twitter）を見て病むときの対処法は？
就活中にオープンチャットを見ると病む？
就活中にオープンチャットを頻繁に見ると、精神的に病む恐れがあります。匿名性で内定報告や選考結果が率直に書き込まれるので、自分の状況と比較して落ち込みやすい環境です。
とくに自分の志望企業に受かった人の投稿を目にすると、「自分は駄目なのかも」と思い込み、心にダメージを負いやすくなります。
そのため、オープンチャットは「情報収集が必要なときだけ使う」など、メリハリをつけた使い方がおすすめです。心を守るためにも、自分にとってプラスになる方法で利用しましょう。
就活で病んでいる彼氏・彼女との接し方は？
就活中は恋人同士で支え合える反面、進み具合の違いや相手の期待がプレッシャーとなり、ストレスの原因になるケースもあります。
こうした状況では、無理に励ましたり干渉しすぎたりするのはやめましょう。自分の就活を優先しつつ、相手を見守るスタンスが重要です。たとえば、以下のように接してみてください。
- 相談されたときは真剣に話を聞く
- 相手から連絡があるまでは無理に干渉しない
無理に彼氏・彼女を支えようとせず、安心して戻れる存在でいることが大切です。
就活の自己分析で病むときの対処法は？
自己分析を頑張りすぎると、「自分には何の強みもない」「周りと比べて劣っている」と感じて、気持ちが落ち込みやすいです。自己分析はあくまで現状の自分の一面を知るためのものなので、完璧にこなす必要はありません。
1人で考えすぎて行き詰まったときは、友人や家族に「私の強みって何だと思う？」と尋ねてみましょう。自分では気付けなかった視点をもらえることがあります。
また、自己分析ツールやキャリアセンターでの面談など、外部の視点を取り入れるのも有効です。
すぐに使える自己分析ツールを知りたい方におすすめなのが、OfferBoxの適性診断「AnalyzeU＋」です。約100万人のデータに基づいて、自分の強みや適性が下図のように表示されるため、納得感のある自己PRを作成しやすくなります。
所要時間は20〜40分ですが、直感的に回答できる質問がほとんどです。ぜひ以下からユーザー登録して診断してみてください。
就活中にX（旧Twitter）を見て病むときの対処法は？
X（旧Twitter）で就活に関する投稿を見続けるうちに、「自分だけがうまくいっていない」と思い込んで病みやすくなる場合があります。
一度SNSから離れて、今まで費やしていた時間を自分と向き合う時間に変えてみましょう。おすすめの方法は以下の通りです。
- 情報をノートにまとめて、やるべきことの優先順位をつける
- アプリの使用時間に制限を設ける
心が疲れているときほど、情報との距離感を見直してみてください。
まとめ
就活がうまくいかないと、「自分だけが遅れている」「努力が足りないのでは」と不安や自己否定の感情に押しつぶされそうになる場合があります。
しかし、悩んだり落ち込んだりするのは、それだけ真剣に未来と向き合っている証拠です。今回紹介したように、まずは病む原因を知ることから始めましょう。ストレスとの向き合い方や相談の仕方など、心を守るための方法は多くあります。
1つでも実践することで、少しずつ気持ちは軽くなります。焦らず、自分のペースで前に進んでいきましょう。
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