
サマーインターンに全落ちして、「もう就職活動はダメかもしれない」と落ち込んでいる方もいるかもしれません。周囲の友人がインターンに参加している様子を見ると、焦りや不安を感じてしまうのも無理はないでしょう。
しかし、サマーインターンで全落ちしたとしても、就職活動が終わったわけではありません。むしろ、サマーインターンに落ちたことを冷静に分析することで、次に活かすことが可能です。
本記事を読めば、失敗から学び、秋・冬インターンや本選考に向けて自信を持って再スタートを切るための具体的な方法がわかります。
サマーインターンの概要やスケジュールについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。


(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより
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目次
サマーインターンは全落ちしても終わりではない
サマーインターンに全落ちすると「就活はもう終わりだ」と感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。
ここでは、なぜ全落ちしても問題ないのか具体的な理由を解説します。
- 本選考とは目的も選考基準も異なる
- 秋・冬のインターンや、本選考での挽回は可能
過度に落ち込む必要がないことを理解し、前向きに次のステップへ進む準備をしましょう。
本選考とは目的も選考基準も異なる
サマーインターンの選考結果が、本選考に直結するわけではありません。なぜなら、企業側の目的や評価基準が異なる場合が多いからです。
インターンと本選考の目的や、選考で重視される内容は、以下のとおりです。
| 選考の種類 | 目的 | 選考で重視される内容 |
| インターンシップ | 企業の認知拡大 | ・積極性 ・学習意欲 |
| 本選考 | 採用 | ・長期的なポテンシャル(入社後の成長可能性)・企業文化への適合性・人柄 |
秋・冬のインターンや、本選考での挽回は可能
サマーインターンで結果が出なくても、秋・冬インターンに挑戦することが可能です。また、本選考でさまざまな会社に応募する機会もあります。サマーインターンの経験や反省点を活かし対策を練り直せば、秋冬インターンや本選考で十分に挽回できます。
エントリーシートの評価や面接での受け答えなど、選考過程での反省点を具体的に振り返りましょう。その上で自己分析を深め、業界・企業研究をやり直し、面接練習を重ねることで対策を進めることが大切です。
失敗をバネに成長するチャンスと捉え、諦めずに努力を続けることが大切です。冬のインターンシップに参加するメリットや注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。
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サマーインターンで全落ちする原因6つ
サマーインターンで全落ちする主な原因は、以下のとおりです。
・応募企業や業界が偏っていた
・エントリーシートの質が低い
・Webテストの対策が不足していた
・面接やGD対策が不十分だった
・自己分析が浅くアピールが弱い
・企業や業界研究が足りなかった
自分自身の就職活動と照らし合わせ、当てはまる点がないか確認しましょう。
原因1:応募企業や業界が偏っていた
応募する企業や業界が偏っていると、サマーインターンに全落ちすることがあります。とくに、人気企業は応募者が殺到し、必然的に倍率が高くなります。
選考倍率を考慮せずに企業を選んでしまうと、競争率の高い企業に集中し、その結果、選考通過が難しくなる可能性があります。
サマーインターンの全落ちを避けるためには、競争率や自身の適性も考慮し、視野を広げて応募先を選ぶことが大切です。
原因2:エントリーシートの質が低い
エントリーシート(ES)の質が低いことも、サマーインターン全落ちの原因の一つです。エントリーシートは、企業が応募者を最初に知る重要な書類であり、魅力が伝わらなければ選考に通過できません。
質が低いエントリーシートの主な共通点は以下のとおりです。
- 設問意図を理解せず回答している
- 内容が抽象的で具体性に欠ける
- 独自性がない
- 誤字脱字がある など
原因3:Webテストの対策が不足していた
選考で実施されるSPIや玉手箱などのWebテストへの準備が不足していると、基準点に届かず不合格になることがあります
内容は中学・高校レベルですが、形式に慣れていないと時間内に解けなかったり、ケアレスミスをしたりすることもあります。そのため、事前に問題集を解き問題形式に慣れ、時間配分の感覚をつかみましょう。
原因4:面接やGD対策が不十分だった
書類選考やWebテストを通過しても、面接やグループディスカッション(GD)の対策不足で、全落ちするおそれがあります。面接やグループディスカッションは、応募者の人柄やコミュニケーション能力、論理的思考力などを評価します。
面接では、質問の意図を理解した上で、結論からわかりやすく話すことが基本です。具体的なエピソードがないと、説得力不足でマイナスな評価になります。また、表情が暗かったり、言葉遣いが乱れていたりすると、印象が悪くなるでしょう。逆質問の準備不足も、マイナス評価につながる可能性があります。
グループディスカッションでは、協調性や論理性、貢献意欲などが評価されます。同じグループのメンバーの話を聞かずに一人で進めたり、時間内にアウトプットをまとめられなかったりすると、評価に影響する場合があります。模擬面接やグループディスカッションの練習会に積極的に参加し、慣れていくことが重要です。
GD対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
原因5:自己分析が浅くアピールが弱い
自己分析が不十分だと、自分の強みや価値観を深く理解できず、エントリーシートや面接でのアピールが弱くなり全落ちの原因です。自己分析が浅いと、話に一貫性がなくなり説得力が弱まります。
「強み」や「ガクチカ」をアピールする際、具体的な経験や学び、今後の活かし方まで掘り下げて語る必要があります。
自己分析が浅いと、多くの学生が使いがちな内容になりやすいです。過去の経験を深く問い直し、自分への理解を深めることが重要です。
効果的な自己分析方法は、こちらの記事を参考にしてください。
自己分析をこれから行う場合は、OfferBoxの自己分析・適性診断ツールもご活用ください。設問に回答することで、自分の強みや価値観、考え方の傾向を診断できます。
原因6:企業や業界研究が足りなかった
志望企業や業界の研究不足も、サマーインターン全落ちの主な原因です。研究が足りないと、志望動機が浅くなったり、面接での質問に的確に答えられなかったりします。
なぜその企業を選んだのか具体的に説明できないと熱意が疑われかねません。企業の事業内容や強み、文化などを深く理解し、自分の経験と結びつけて語ることが必要です。
面接で事業内容や業界動向について質問された際に、研究不足が露呈すると、関心が低いと判断されかねません。
企業研究で重要な「四季報」の使い方は、以下の記事で解説しています。
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サマーインターン全落ちが本選考に与える影響
サマーインターンの全落ちが、本選考に直接的な大きな影響を与えるケースは少ないと考えられます。
企業側のサマーインターンの目的は、就活生に自社を認知してもらうことです。一方で本選考は採用目的であり、目的が異なります。そのため、サマーインターンで落ちても、本選考で同じ企業に再度挑戦が可能です。
ただし、同じ企業に再度応募する場合、前回の選考から何も学んでいないと判断されればマイナスになるおそれがあります。
サマーインターンの全落ちの経験から「学んだこと」「成長したこと」を本選考で示せるように準備することが大切です。
サマーインターン全落ちした時に取り組むべき6つの対策
サマーインターンを全落ちした時に取り組むべき6つの対策を紹介します。
・落ちた原因を客観的に分析する
・エントリーシートや面接の内容を見直す
・自己分析を丁寧に行う
・業界・企業研究を見直す
・秋や冬のインターンに挑戦する
・OB・OG訪問をする
これから紹介する6つの具体的な対策を実践すれば、秋・冬インターンや本選考の準備を早くからできます。
対策1:落ちた原因を客観的に分析する
サマーインターン全落ち後、なぜ落ちたのか原因を客観的に分析することが大切です。感情的にならず、冷静に自分自身の活動を振り返りましょう。
「どの選考段階で落ちることが多かったか」「応募している業界が偏っていないか」「ESや面接での反省点は何か」などを具体的に書き出します。前述の「全落ちする原因6つ」と照らし合わせ、自分に当てはまる点がないか確認するのも有効です。原因が特定できれば、次に何をすべきかが見えてきます。
対策2:エントリーシートや面接の内容を見直す
エントリーシートや面接の内容が問題なかったか振り返り、ブラッシュアップしましょう。
エントリーシートでは、「志望動機」「ガクチカ」などの項目で、わかりやすく魅力が伝わることが大切です。結論から記載したり、具体的なエピソードをわかりやすくまとめたりしましょう。
完成したエントリーシートは、キャリアセンター職員や友人など第三者に読んでもらい、客観的なフィードバックをもらうと、ブラッシュアップできます。
面接の準備としては、模擬面接を積極的に行いましょう。よく面接で聞かれる質問に対する回答を事前にまとめ、わかりやすく説明できるようにします。また明るく、ハキハキとした話し方を意識しましょう。
対策3:自己分析を丁寧に行う
サマーインターン全落ちの原因として、自己分析不足の可能性も考えられます。この機会にあらためて自己分析を丁寧に行いましょう。
過去の経験を振り返り、「何を感じたのか」「何を学んだのか」を深く掘り下げます。成功体験だけでなく、失敗体験も考えることで、強みや弱み、価値観が明確になります。
他者の視点を取り入れる「他己分析」も有効です。友人や家族に長所・短所などを聞くことで、自分では気づかなかった新たな発見があるでしょう。
自己理解を深め、エントリーシートや面接の際に、自分の言葉で志望動機や強みを話せるように準備することが大切です。
自己分析の方法は、以下の記事を参考にしてください。
自己分析をこれから行う場合は、OfferBoxの自己分析・適性診断ツールもご活用ください。設問に回答することで、自分の強みや価値観、考え方の傾向を診断できます。
対策4:業界・企業研究を見直す
業界・企業研究が足りず理解が浅いと、熱意が伝わらずにサマーインターンに全落ちする可能性があります。業界・企業研究を行うことで、説得力のある志望動機をまとめられます。
業界研究では、市場規模や成長性、ビジネスモデルなどを把握しましょう。
企業研究では、公式サイトやIR情報、企業説明から、ビジョンや企業文化、事業内容を理解します。合同説明会やセミナーへの参加も有効です。視野を広げて研究を深めることで、納得のいく企業選びにつながります。
対策5:秋や冬のインターンに挑戦する
サマーインターンに全落ちした場合、秋・冬のインターンに積極的に挑戦しましょう。秋・冬インターンに参加できると、本選考を有利に進められる可能性があります。
サマーインターンの選考の振り返りは、秋・冬インターンの対策に活かせます。課題を克服して臨めば、通過の可能性は高まるでしょう。
また、インターンの選考を受けること自体が本選考のよい練習にもなります。目的意識を持って参加し、積極的に学ぶ姿勢を示すことで、企業からの評価が高まるでしょう。
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対策6:OB・OG訪問をする
就活の進め方に不安があるなら、実際に働く先輩(OB・OG)に話を聞きにいくことをおすすめします。OB・OG訪問は、リアルな情報を得られたり、具体的なアドバイスをもらえたりする貴重な機会です。
最大のメリットは、現場の生の声を聞けることです。仕事のやりがいや大変さ、職場の雰囲気などを直接質問でき、企業理解が深まりミスマッチを防げます。就活経験者として、エントリーシートの添削や、面接対策などの具体的なアドバイスをもらえる可能性もあります。
訪問前には企業情報をしっかりリサーチし、質問を準備してから、OB・OG訪問をしましょう。
サマーインターンに全落ちした時に活用できるサービス
サマーインターンに全落ちした際、活用できるサービスや相談先を4つ紹介します。
- 大学のキャリアセンターや就職課
- 就活口コミサイト
- 就活エージェント
- 逆求人サイト
サマーインターンに全落ちしても、一人で抱え込む必要はありません。上記サービスをうまく活用すれば、的確なアドバイスや具体的な支援を得ることが可能です。
大学のキャリアセンターや就職課
大学のキャリアセンターや就職課は、学生の就活をサポートしてくれる機関です。サマーインターン全落ちで悩んでいるなら、活用を検討してみましょう。
経験豊富な相談員が個別のキャリア相談に応じ、今後の進め方のアドバイスをくれます。エントリーシート添削や模擬面接などの選考対策サポートも充実しており、客観的なフィードバックをもらえます。
また、学内説明会やセミナー情報、求人紹介、OB・OG名簿の閲覧なども行っていることがあるでしょう。就活に活かせそうな機会や情報があれば、積極的に活用してみてください。
就活口コミサイト
就活口コミサイトは、他の就活生や企業の元・現社員からのリアルな情報を手軽に収集できるサイトです。
選考プロセスや面接質問などの体験談が共有されています。また、サイトによっては、社風や待遇に関する社員の口コミ評価も閲覧可能です。サマーインターン全落ちの原因を探るヒントや、他の就活生の動向を知るきっかけになります。ただし、主観的な口コミもあるため、鵜呑みにせず参考程度に留め、複数の情報源と比較検討することが大切です。
就活エージェント
就活エージェントは、民間の人材紹介会社が提供する就職支援サービスです。専任のアドバイザーが個別相談に乗り、求人紹介や選考対策などをサポートしてくれます。サマーインターン全落ちで、一人での活動に不安を感じる場合に心強い味方です。
就活エージェントは就職市場に詳しいため、学生に合った企業を紹介してくれます。非公開求人の紹介を受けられることもあります。エントリーシート添削や面接練習など、プロの視点から具体的なアドバイスをもらえる点もメリットです。エージェントとの相性もあるため、複数のエージェントを試すのもよいでしょう。
逆求人サイト
逆求人サイト(スカウト型就活サイト)は、プロフィールを登録すると企業からオファーが届くサービスです。サマーインターン全落ち後に活用を検討したい選択肢のひとつです。
登録したプロフィールから自分に合った企業の求人を提案してもらえるため、今まで注目していなかった企業と出会うチャンスになります。プロフィールを具体的かつ魅力的に記述し、自分らしさを表現することが活用のポイントです。
「OfferBox」では、大手からベンチャーまで多様な企業が利用しています。プロフィール(自己PR、ガクチカなど)を詳細に登録すると、興味を持った企業からオファーが届く可能性があります。
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まとめ
サマーインターンに全落ちしてしまったとしても、就職活動の終わりではありません。その経験は、原因を冷静に分析し、適切な対策を講じることで、秋・冬インターンや本選考に向けた成長の糧となります。
キャリアセンターや就活サイト、逆求人サイトなどを活用することで、注目していなかった企業に出会えることもあります。秋・冬インターンや本選考に向けて、対策してみてください。