インターンシップで学びたいことの書き方|例文や注意点も

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インターンシップの開催にあたって選考を実施する企業の場合、エントリーシートや面接で「インターンシップで学びたいこと」を聞かれるケースがあります。

志望動機との違いがよく分からない方もいるかもしれませんが、インターンで学びたいことは、参加の目的や意欲を見極めるための質問です。いざ質問された時に答えに詰まってしまわないよう、あらかじめ回答を考えておきましょう。

この記事では、インターンシップで学びたいことの書き方を紹介します。例文と注意点も紹介するので、これからインターンシップの選考に臨む方はぜひ参考にしてください。

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インターンシップで学びたいことを企業が聞く目的

企業がインターンシップで学びたいことを聞くのには、主に2つの目的があります。質問の目的を正しく理解し、的外れな回答ではなく、企業側の視点をきちんと考慮した回答を考えていきましょう。

参加の目的を知るため

25卒から一定の条件を満たせばインターンシップで得た学生の情報を本選考で使用可能になったとはいえ、企業がインターンシップを開催する名目はあくまで、就業体験や業務・企業理解のためです。

入社を判断する本選考とは異なるため、純粋にインターンシップに参加する目的として、学びたいことを聞いています。参加の目的をもとに、現段階でどこまで仕事について考えているのか、どの程度志望度があるのかなどを見ています。

ミスマッチを防止するため

学生の参加の目的とインターンシップの内容を比較し、ミスマッチを防ぐ目的もあります。自社が開催するインターンシップの中で、学生の目的が実現可能かどうかを確認しています。

目的と内容のズレを確認するのは、ミスマッチが双方の不利益につながるためです。目的と異なるインターンシップに参加すれば時間を無駄にする可能性が学生側にはあり、そうした学生を参加させれば、よりマッチする学生との出会いを逃すリスクが企業側にはあります。

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インターンシップで学べること

参加の目的がまだ曖昧で回答を考えるのが難しい方は、以下に紹介する「インターンシップで学べること」を参考にしてください。インターンシップでは、主に以下のようなことを学べます。

業界の全体像や企業の立ち位置

業界の仕組みやビジネスモデル、インターンシップ先の企業の立ち位置などを学べます。業界について深く理解することで、自分とその業界の相性や、業界ならではの魅力を見極められるのがメリットです。

業界研究は自分でもできますが、よく知らないビジネスのことを調べるのは非常に時間がかかります。その点、インターンシップでは実際に業界で働く人から話を聞けるため、効率的に業界研究を進められます。

実際の業務内容

インターンシップでは、実際の業務内容を学べます。企業HPの情報だけでは読み取れないような細かい業務や業務のやりがい、適性を確認できるのがメリットです。

特に、就業体験できる実務型のインターンシップでは、自分の興味のある職種に就業することで業務内容を肌で体験できます。その職種と自分の特徴がマッチするのか、強みを活かせるのかなどを確認できる絶好の機会です。

会社の社風・風土

現場での就業体験や見学がプログラムに含まれているインターンシップの場合、会社の社風・風土について学べます。実際に自分の目で職場の雰囲気や、そこで働く人たちの人柄を確認できるのがメリットです。

社風・風土の情報は企業HPや口コミから入手できますが、客観的な情報と実態は異なるケースもあります。客観的な情報だけを鵜呑みにしては入社後のミスマッチにつながる恐れがあるため、自分の目でも確かめてみることが大切です。

求められる能力・スキル

就業体験することで、求められる能力やスキルが分かります。興味のある職種にはどんな能力が必要なのか、入社に向けてどんなスキルを身につけていくべきなのかなどを把握できるでしょう。

求められる能力やスキルを理解しておけば、本選考の対策にも大いに役立ちます。例えば自己PRを伝える場合、志望企業や志望職種に沿った強みをアピールできるようになるのが、インターンシップに参加するメリットです。

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インターンシップで学びたいことの考え方

ここでは、インターンシップで学びたいことの回答を書く時に、役立つ考え方を紹介します。実際に文章を書く前に、以下の準備をしておくとスムーズです。

マインドマップで列挙・整理する

まずは、自身の学びたいことをマインドマップで列挙・整理すると考えやすくなります。マインドマップは思考や情報、記憶などを紙やパソコン上に書き出し、一つの地図のように整理していく手法です。

頭の中だけで考えてしまうと情報を整理しづらい一方、思考を可視化するマインドマップであれば、考えが及んでいない点やぼんやりとした点を明確にできます。

始めにインターンシップや仕事、業界、企業に対する印象を列挙・整理することで、これから自分が何を学ぶべきなのか考えやすくできるメリットがあります。

こちらの記事を参考に、マインドマップを作ってみましょう。
マインドマップとは?就活活用例やアプリも紹介

業界・企業研究する

インターンシップで学びたいことを考えるためには、業界や企業について正しく理解する必要があります。業界・企業研究したうえで、インターンシップに参加することで何が学べる、得られると考えているのかを明らかにしましょう。

業界・企業研究のポイントは、関連業界や競合他社と比較しながら進めることです。関連業界とは役割にどんな違いがあるのか、競合他社と比べてどんな強みがあるのかなどを研究していけば、その企業のインターンシップで学びたいことが考えやすくなります。

業界・企業研究はインターンシップの志望動機や自己PRを考える際にも役立つため、ぜひこの機会に進めておきましょう。

詳しくはこちらの記事でも解説しています。
【就活の業界研究の目的ややり方】よくある質問にも回答
就活における企業研究のやり方を徹底解説!まずは何から始めるべき?

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インターンシップで学びたいことの書き方・答え方

インターンシップで学びたいことを、そのまま伝えるだけでは説得力のある回答にはなりません。回答から学ぶ意欲をアピールできるように、以下の構成でその理由や背景を伝えましょう。

①インターンシップで学びたいことを一言で伝える

結論を最後まで言わない回答は全体像を把握しづらいため、まずは結論である「インターンシップで学びたいこと」を伝えましょう。「インターンシップで、◯◯を学びたいです」というように、一言で伝えるのがポイントです。

【例】

窓口業務以外の銀行の役割について詳しく学びたいです。

②なぜ学びたいのかという理由を添える

次に、冒頭で伝えた結論に説得力をもたせるため、なぜそれを学びたいのかという理由を付け加えます。理由を伝えるのが難しい場合は、学ぶことで何が得られるのか、でもOKです。

【例】

大学で地域復興に関する研究をしたことで、お金を通じて個人や地域の生活を支える銀行の仕事に興味を持ちました。

③学びたいと思った背景を伝える

その後、学びたいと思った背景、もしくは興味を持つようになったきっかけのエピソードを紹介します。業界・企業研究で得た情報を絡めながら伝えると、企業に対しての興味と意欲を同時にアピールできて好印象です。

【例】

銀行の業務では、ただ資金を融通するのではなく、企業の成長を支えるアドバイザー・コンサルタントとしての役割も必要になってきていると認識しています。そうした点をインターンシップで実際に目にし、理解を深めたいと考えています。

④再度結論で締める

最後に、改めて結論である「インターンシップで学びたいこと」を書いて締めくくります。結論を再度提示することで、最も伝えたいことを念押しするのが狙いです。

【例】

インターンシップを通じて銀行が実際に果たす役割について学び、志望職種を決める参考にしたいです。

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インターンシップで学びたいことの例文

効果的な考え方と書き方を理解できたら、実際にインターンシップで学びたいことの回答を書いてみましょう。自分の考えを文章としてまとめるのが難しい方は、以下の例文を見ながら考えてください。

業界・企業

【例文】

総合商社のビジネスモデルや業務を正しく把握したいからです。

 

規模の大きな仕事に関われることから総合商社に惹かれているのですが、トレーディングや事業投資のビジネスでどのような業界・企業と関わりながら仕事が進むのか、理解しきれていません。

今回のインターンシップを通して、ビジネスモデルや商流への理解を深めつつ、自分の交渉力やリーダーシップがどれほど通用するのか試したいと考えています。

【ポイント】
業界・企業を学びたいことに挙げる場合は、自分で調べても分からなかったことを挙げるようにしましょう。ビジネスモデルや商流は、実際に業務に触れることで分かることも多いので、そういった観点で学びたい姿勢を伝えるのもよいでしょう。

実際の業務内容

【例文】

生命保険会社の業務への理解を深めたいからです。

 

保険業界はリスクを軽減することで、顧客の人生設計や夢の実現をサポートできる業界だと考えています。顧客本人だけでなく残された家族にも想いをつなげるのが保険業界ならではの魅力と感じ、業務のやりがいや大変さについて詳しく知りたいと思いました。

インターンシップを通じて生命保険会社の業務内容を把握し、自分が持つイメージと一致しているか確かめたいと思います。

【ポイント】
自分が働くイメージを膨らませられるのがインターンシップに参加するメリットです。業務内容を学びたいことに挙げる場合は、企業や職種に興味を持ったきっかけを具体的に述べましょう。

会社の雰囲気

【例文】

貴社の雰囲気を知りたいからです。

 

不動産業界に興味を持って就職活動を進めるなかで、貴社は少数精鋭で独自の価値を創出していることに気づきました。従業員の多い企業と比較して、少ない人数で地位を確立している御社ではどのような人が、どのような社風のなかで働いているのか知りたいと考えています。

インターンシップを通じて、職場や働く人たちの雰囲気を知り、自分との相性を見極めたいです。

【ポイント】
企業HPの情報や口コミだけでは、実際の会社の雰囲気を読み取れません。そのため会社の雰囲気を知りたいという考えも、インターンシップで学びたいこととして説得力のある回答です。

求められる能力・スキル

【例文】

データサイエンティストに求められる能力・スキルを知りたいからです。

 

数学科での学びを活かせるデータサイエンティストに興味を持っているのですが、今の知識を実際に活かせるか不安があります。求められる能力・スキルを知り、自分が活躍していけそうなのか確かめたいと思いました。

インターンシップでは、データサイエンティストとして活躍している方を参考にし、現段階で自分に足りないものを見つけるつもりです。

【ポイント】
求められる能力・スキルを学びたいことに挙げると、働く意欲をアピールできるのがメリットです。既に志望職種が決まっている場合は、例文のように特定の職種への興味を理由にすると具体性が増します。

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インターンシップで学びたいことを考える際の注意点

業界・企業研究が十分でないと、どの企業でも語れるような内容になりがちです。「インターンシップ先の企業だからこそ学べる」と印象づけるため、事前に入念な業界・企業研究をして、何をインターンシップに求めるのかを明確にしましょう。

業界・企業研究を進める時は、業界研究ノートや企業研究ノートを作成することをおすすめします。インターンシップの選考に向けた対策を本選考の対策にも活かすため、集めた情報を記録・整理しておきましょう。

業界研究ノートと企業研究ノートの作り方はこちらの記事で解説しています。
業界研究ノートの作り方|テンプレートや作成例を元に紹介
企業研究ノートの作り方|テンプレートや項目一覧、書き方まとめ方

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まとめ

以上、インターンシップで学びたいことの書き方を紹介しました。

学びたいことを考えるには、あらかじめ思考の整理と業界・企業研究をしておくとスムーズです。マインドマップや業界・企業研究ノートをうまく活用し、自分の考えをまとめてから回答を考えてみましょう。

学びたいことを明確にした上で参加するかどうかで、インターンシップから得られるものは大きく変わります。まずは間違っていてもいいので、企業研究・業界研究した上で、自分なりの仮説をもってインターンシップで学びたいことを考えてみましょう。

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