ジブラルタ生命保険株式会社(ITグループ)
採用したい学生に出会えない
エントリーが少ない
選考から入社までの辞退が多い
1,000名以上
金融・保険業
東京
2001年
\ 1分で事例・機能がわかる /
学生の「売り手市場」が続く新卒採用。ここ数年は内定辞退率が高まり、求める人材の確保が難しくなってきていた。「待ちの姿勢」から「攻めの姿勢」への切り替えが必要だと感じていた。 もっと見る
チームの新卒採用担当者全体で学生検索を行い、厳選してオファーを送信。オファー文はテンプレートに頼らず、学生一人ひとりのプロフィール内容に沿ったメッセージを作成し、承認率の向上を図った。 もっと見る
本選考のエントリー前に、1対1で学生の興味に沿った説明や面談を実施。その結果、入社意欲が高く、求める学生を多く含んだ母集団を形成でき、27名のエントリーから3名の内定承諾を得る。 もっと見る
課題
導入
効果
学生の「売り手市場」が続く新卒採用。ここ数年は内定辞退率が高まり、求める人材の確保が難しくなってきていた。「待ちの姿勢」から「攻めの姿勢」への切り替えが必要だと感じていた。
―色々なツールがある中で、OfferBoxに決めた理由を教えてください。
堀崎さん: 何万件もある学生データベースから採用要件に合った学生を検索できて、企業から学生にアプローチをかけられる点が「効率よくターゲット学生にアプローチをかけたい」という弊社のニーズにマッチしました。
普通に募集をかけて説明会を開いただけでは得られない、学生の自己PR文や志望業界、適性検査の結果など、非常に有益な情報を事前に見ることができる点に魅力を感じました。
チームの新卒採用担当者全体で学生検索を行い、厳選してオファーを送信。オファー文はテンプレートに頼らず、学生一人ひとりのプロフィール内容に沿ったメッセージを作成し、承認率の向上を図った。
―18年卒はどのような学生をターゲットにされていましたか?
堀崎さん: まずは、ITグループのチームリーダー(部長)クラスの社員に「求める人材」についてアンケートをとりました。アンケートの結果、「入社後に育成可能な部分」ではなく「育成では伸ばし辛い部分」にフォーカスする必要があると考え、選考時の評価ポイントを【自主性・コミュニケーション力・思考力・学習力・協調性】の5つに絞り込みました。
また、同じタイプの人材を採用するのではなく、色々なタイプの人材をバランスよく配置することが組織活性化につながると考え、求める人材のポートフォリオを明確化し、【①堅実・バランスタイプ ②行動重視・突破力タイプ ③頭脳・高処理能力タイプ ④スペシャリストタイプ】の4タイプに分類、タイプ別の採用人数も決めて、偏りのない採用を行うようにしました。
―そのような学生にアプローチするために、どのような工夫をしていましたか?
堀崎さん: 18年卒に関しては、プロフィールを最重要の手がかりにして、候補者の人物重視で採用を行いました。弊社の事業に興味がありそうな学生を見つけるため、最初は志望業界で検索をしました。さらに、OfferBoxの適性検査を受けている学生に関してはその結果を参考にさせてもらい、求める適性を持った学生にアプローチしていきました。
リクルーター3名が学生の自己PRやエピソード、適性検査をチェックして、オファーを送る学生を抽出し、さらにマネージャー(課長)3名で評価会議を実施。採用担当のチームリーダー(部長)が最終評価をするという3段階で、厳選してオファーを送っていました。つまり、先述のような「弊社が求める5つの素養があるか」をチーム全体で確認したのです。
自己PRが少ない人でも、実際に会ってみると良い学生だったということもあるので、オファーする学生の選定条件をガチガチに決めないよう、評価会議の中でディスカッションしながら行いました。
それから、オファー文面は工夫して送りました。最初は学生のタイプごとにテンプレートを作成して送信していたのですが、学生も企業から送られてくるメッセージをしっかり見ているようで、テンプレートで送信したときと、個別に考えた内容で送信したときの反応が大きく違いました。このことを踏まえ、オファー文面については考える時間をしっかり取るようになりました。結果として、231名に送信して、99名からオファー承認を得ることが出来ました。ここはリクルーターメンバーが頑張ってくれました。
本選考のエントリー前に、1対1で学生の興味に沿った説明や面談を実施。その結果、入社意欲が高く、求める学生を多く含んだ母集団を形成でき、27名のエントリーから3名の内定承諾を得る。
―OfferBox経由でどのような学生に出会えましたか?
堀崎さん: 就職活動に対して意識が高く、早期に動いている学生に会えたので、採用要件に対して一定レベルの母集団を形成することができました。現在OfferBox経由で、3名内定承諾をいただいています。タイプ別にバランスよく内定者を出せたので良かったです。
あと、登録学生と実際に会えるOfferBoxPartyというイベントにも一度参加しました。その場で、私たちが「話してみたい」と思った学生に声をかけられますし、学生も興味を持って話を聞きに来てくれるので、とても話しやすい雰囲気でした。
パーティー終了後、弊社に興味がある学生に関しては、会社見学に来てもらいました。パーティー会場が弊社オフィスの近くだったことも良かったです(笑)。実際に会社に来てもらうことで、社員や会社の雰囲気を感じてもらい、会社理解を深めてもらうことができました。後日、パーティー参加者にオファーを送ったところ、74%の承諾率で多くの方に興味を持ってもらい、採用にもつながったので、次年度も機会が合えば参加したいと考えています。
―積極的に学生とコミュニケーションを図っているんですね!
堀崎さん: そうなんです。近年、内定辞退率が高くなり、採用目標人数に満たないこともありました。どうしたら内定辞退者を減らすことができるのかを考えた結果、学生とのミスマッチをなくすため、エントリー前に会社理解をしてもらう場を積極的に設けることにしました。
弊社は決算指標などを見れば生命保険会社の中でも比較的規模の大きい会社ですが、学生からの知名度は高くありません。また、ITグループというシステム部門なので、学生からは「厳しい」「堅い」というイメージがあり、なかなか本来の姿を理解し、興味を持ってもらいにくい部分がありました。
オファー承認後、まずは個別面談を行い、学生の興味や志向をヒアリングしたのちに、会社説明をしました。学生が興味を持ってくれた部分を重点的に話し、生命保険会社のIT部門とシステム開発会社との違いを説明した上で、 弊社選考にエントリーをするかを決めてもらいました。最初の段階で相互理解を図ることで、ミスマッチが少なくなり、最終的に内定辞退も減りました。
エントリーまでの工数は増えましたが、会社の理解が深まり志望度や意欲が向上した学生の母集団が形成できたことで、その後の選考活動負担は軽減されて、結果的に全体で見れば効率化できたと思います。
―堀崎さんにとって初めて新卒採用だと思いますが、振り返ってみてどうでしたか?
堀崎さん: とても充実した期間で楽しかったです。初めての経験で最初は不安もありましたが、想定よりも早期の段階で内定者もほぼ決まっている状態だったので、思った以上に順調でした。勿論、採用がゴールではないので、内定者が全員入社し、その後、会社の戦力として成長してくれることを期待していますし、私たちもそれをサポートできればと思います。19年卒は多くの企業においてインターンシップがより活発化すると予測していますので、私たちもこれまで以上に積極的な活動を行っていきたいですね。
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