BtoB企業かつ理系採用で、待っているだけでは目標の採用人数に達さない
ー新卒採用の体制について教えてください。
a.新卒採用体制
5名体制です。
会社説明会や選考フローの中で学生と直接コミュニケーションを取りながら支援していく者と、面接担当、学生とのコミュニケーション担当、書類関係の担当など、役割分担しています。
b.導入以前の採用ツール・サービス
OfferBoxの導入前は、大手ナビサイトを使っていました。
ーどのような採用課題がありましたか。
母集団形成に課題がありました。BtoB企業なので、BtoC企業と比べると学生からの認知度が低く、さらに理系学生の採用がメインなので、エントリーを待つナビサイトでの採用活動では、出会える学生の数が限られていたのです。
初めて導入するオファー型採用。試してみるには最適な成功報酬プランと価格設定
ーどのような理由でOfferBoxを導入されたのでしょうか。
採用市場で話題となっていた「オファー型採用」を試してみようと思いました。まずは各サービスの採用セミナーに参加しながら、さまざまなサービスの話を聞き、情報を集めました。
そのなかで、OfferBoxは比較的安価な価格設定だったことと成功報酬プランがあったので、これなら始めやすいと思い、導入を決めました。オファー型採用は今回が初めてだったので、導入後の効果がわからないものに対して、投資するのは正直ハードルが高かったのですが、OfferBoxのプラン内容と価格なら、導入しやすいと思えたのです。
ーOfferBoxの活用方法について教えてください。
a.Targeting：自社に合った採用ターゲットの設定
学生検索では、理系を前提にしています。そのうえで、プロフィールの文章から粘り強さや主体性、成長意欲が感じ取れる学生にオファーを送っています。
b.Messaging：ターゲットに対して打ち出す内容の作成
オファー文章は、3つに分けて構成することが多いです。
1つ目は、学生が最もアピールしたいことや、自分の強みとしていることについて、感じたことを書きます。
2つ目は、プロフィールを通して見つけた学生の「隠れた強み」についてのコメントです。プロフィールを読んでいると、学生がアピールしたいこと以外にも、たくさんの強みが見えてきます。だから「隠れた強み」を、プラスαで伝えるようにしています。もし当社に興味を持ってもらえなかったとしても、「自分にこういう強みもあるのか」と気づいてもらえるきっかけになれば嬉しいです。当社と接点を持つことが、ちょっとしたプレゼントになってほしいという思いです。もちろん、オファーを承認してもらえたら嬉しいですが…（笑）。
3つ目は、当社の情報です。「環境」「サステナブル」など、今の時代にあったビジネスや事業に対する思いを伝えて、共感してもらえたらいいなという気持ちで書いています。
c.Processing：採用プロセスの設計
会社説明会→1次面接→2次面接→最終面接の流れが多いです。1次面接は人事、2次面接は学生の希望職種の各部長、最終面接は社長が担当します。1次面接と2次面接はオンライン、最終面接はオンラインか対面の希望を聞き実施しています。
ー学生さんとコミュニケーションをとる際に意識していることを教えてください。
面接では、学生がプロフィールに書いている内容を深掘りするようにしています。会話するなかでみているのは、主体性、成長意欲、最後までやり切る力などです。
また、当社は経営理念を大切にしています。ただ経営理念を伝えるだけでなく、創業時の思いや事業の成り立ちを伝えることで、学生により共感してもらえたらいいなと思っています。
さらに、面接後の学生へのフィードバックでは、自己肯定感が少しでも上がるような内容を伝えることを意識しています。フィードバックを通して、自己理解を深めたり、自分の強みを整理したりするきっかけになっていたら嬉しいです。
ー実際にオファーした学生と話して印象はどうでしたか。
OfferBoxの学生は、意欲が高く、相手のことを知ろうとする姿勢がある人が多いと感じます。特に、プロフィールをしっかり書いている学生は、実際に会っても意欲が高いことが多いです。「そんなことまで調べてくれているの？！」と感心することもよくあります。
ー弊社のカスタマーサクセスが行ったフォロー内容について教えてください。
OfferBoxを導入した後の定例会議が、今でも印象に残っています。OfferBoxの使い方を説明されると思っていたら、当社が出会いたい学生数に対して、必要なオファー数を数字で細かく算出してくれました。数年前のことですが、「こんなに手厚くサポートしてくれるのか」と驚いたことを覚えています。
導入から毎年内定者数が増加。インターンの集客、状況に応じた職種別採用など多様な活用方法を実施
ーOfferBoxの効果について教えてください。
以前と比べて、意欲が高い学生に出会えるようになっただけではありません。OfferBoxからの内定者・内定承諾者が毎年増加しています。就活市場の早期化や、インターンシップの集客にも適応できるサービスなので、助かっています。
また、時期や状況によって当社が採用したい職種をピンポイントでオファーが出せ、学生とWin-Winの関係性が築けるところもOfferBoxの魅力です。
ー今後採用において力を入れていきたいポイントを教えてください。
毎年、採用できる人数は増えている一方で、課題も多く残っています。たとえば、内定を出した後から入社までのフォローです。就活が早期化しているので、内定のタイミングが早くなる一方で、内定辞退率に悩む企業は増えていると思います。フォロー体制や、選考フローを改善しながら、内定辞退率の改善にも取り組んでいきたいです。
ー最後に、学生さんに伝えたいことはありますか？
当社は経営理念をとても大事にしており、経営理念を軸とした事業を展開しています。だからこそ、事業や理念に共感し、魅力を感じてくれる人に入社してほしいです。理念に強く共感している人なら、目の前の仕事で落ち込むことがあっても、その先にある理念を見据えて、仕事の糧として、頑張り続けることができると思っています。
