エントリー学生の男女比の偏り。コロナ禍以降のエントリー数激減
ー新卒採用の体制について教えてください。
a.新卒採用体制
新卒採用は、私一人で担当しています。
ーどのような採用課題がありましたか。
2つあります。
1つは、エントリー学生の男女比です。当社のような食品業界ではよくあることなのですが、待っているだけでは男女比に偏りが出てしまいます。さまざまな感性や視点をかけ合わせた方が良い商品が生まれると考えているため、男女のバランスを改善することが課題でした。
2つ目は、エントリー数の減少です。OfferBox導入前は、主にナビサイトを利用していました。しかし、コロナ禍に突入した2020年以降、エントリー数が激減したのです。以前は、5,000〜6,000件あったエントリーが約3,000件に半減。ついには1,000件をきってしまう年もありました。コロナ禍の影響で、イベントや学内説明会などで、学生さんと直接接点が持てる機会がなくなったことが大きな要因でした。

オファーは量ではなくターゲットに合わせた絞り込みを重視
ーどのような理由でOfferBoxを導入されたのでしょうか。
コロナ禍以降、学生さんのエントリーを待っているだけの状況が続きました。
年々減少するエントリー数を目の当たりにして、能動的に動ける採用手法を検討し始めました。
導入初年度は、当時の新卒採用が計画通りに進まず、慌てて7月以降の遅い時期からOfferBoxの利用を開始したのです。
ーOfferBoxの活用方法について教えてください。
採用担当が私一人では工数が足りないため、i-plug(OfferBox運営会社)のアウトソーシングチームの力も借りながら採用活動をしています。頼れるところはプロに頼りながら、自社に合う学生さんの採用を進めています。
a.Targeting:自社に合った採用ターゲットの設定
OfferBoxでは理系職に限定した採用をしているので、理系専攻の学生さんを検索します。また、当社の研究室は関西にあり、かつ転勤がある会社なので、検索段階で「志望勤務地が大阪・兵庫」「転居を伴う転勤可」の学生のみに絞り込みます。
ある程度オファーを送る候補者を出したら、理系職の開発責任者にも学生さんのプロフィールに目を通してもらいます。私が候補を出してからも、さらにオファーを送る候補者を選ぶのです。
b.Messaging:ターゲットに対して打ち出す内容の作成
一人ひとりプロフィールを見ながらオファーを送っているので、オファー文章も一人ひとりに合わせたものにしています。
c.Processing:採用プロセスの設計
会社説明と面談→面接→最終面接→内定の流れです。初回の説明会と面談はオンラインで実施し、以降の選考は対面での実施にこだわっています。
ーOfferBoxのプロフィール情報で見ているポイントを教えてください。
食や料理に興味があるかを見ています。特に「食へのこだわり」が感じ取れるプロフィールに注目します。
また、理系職は探求する仕事なので、「食」に対して探求心が見える人には惹かれます。当社の理系職の社員も、食へのこだわりと探求心に溢れた人が多いですからね。そういった学生さんの方が、きっと当社の文化に合うと思います。
ー面接や面談で、学生さんとコミュニケーションをとる際に意識している点はありますか?
「リアル」を伝えるようにしています。初回の面談以降を対面での面接にこだわっているのは、そういった理由です。
以前、当社の魅力を分析した際、「人の良さ」に辿り着きました。直接来社してもらい、社員や職場の雰囲気に触れてもらうことが、当社の魅力が一番伝わる方法だと思ったのです。
また、「リアル」は良いことだけではありません。「転勤があること」「裁量権が大きいからこそ、若手のうちでも常に自分で考えて行動する必要がある」など、学生が不安に感じそうなこともあえて伝えています。
そのうえで、選考参加を無理強いするのではなく、参加する意思のある学生さんにのみ選考へ進んでもらいます。
ー実際にオファーした学生さんの印象はどうでしたか。
OfferBoxには、自分がこだわってきたことや突き詰めてきたことを、他者にわかりやすく話せる学生さんが多いように感じます。こだわりが強いので、会話していてとても楽しく、面白いです。

オファー承認率の高さを維持し、理系職3名の採用に成功
ーOfferBoxを導入してみて、採用活動に変化はありましたか。
年々減少していた母集団数の課題を打破して、会いたい学生に会えるようになりました。そしてなにより、理系職3名の採用に至りました。男女比も偏りなく着地しています。
また、オファーを闇雲に送るのではなくターゲットを絞り込んだ結果、学生からのオファー承諾率も高水準を維持しています。
ー今後採用において力を入れていきたいポイントを教えてください。
3名採用ができたことを「ラッキーだった」で終わらせず、「再現性」のある仕組みを構築したいです。OfferBoxを採用の強い武器としつつ、学生さんとより多くの接点が持てる他の仕組みも強化していきたいと考えています。
ー最後に、学生さんに伝えたいことありますか?
就活の時期は「効率(コスパ、タイパ)」をどうしても重視してしまうと思います。しかし、「効率よく」と考えすぎてしまうと、「就職活動」ではなく「就社活動」に陥ってしまい、「内定をもらうこと」が目的化してしまうことがあるのです。そうはならないために「自分の強みが活きる職に就く」ために、就活の時期をフル活用して、さまざまな社会人とたくさん接点を持ち、自身の社会人像を具体化することをおすすめします。新卒で挑める就活は一生に一度しかないので、本気で挑んで、納得できるように就活を終えてください。そうするととても充実した社会人生活につながると思います。
