ナビサイト依存による母集団形成の限界と、ターゲット層への認知不足
―新卒採用の体制について教えてください。
採用チームは3名体制です。全体の方向性策定、採用媒体の運用やスカウト送信、カジュアル面談など役割を分担しています。
―OfferBox導入以前は、どのような採用課題があったのでしょうか。
2021年頃までは採用目標人数が10名以内だったので、当時活用していた媒体や自社サイトからの応募で採用できていました。しかし2022年、事業成長に伴い採用目標が20名規模へと一気に引き上がったことが大きな転換点でした。これまでの手法だけでは、目標人数を達成することが難しくなってきたのです。
当社のサービスは「副業」「フリーランス」を対象としているので、社会人の間ではある程度の認知度があると感じております。一方で、学生市場においてはこれから本格的な認知形成を図る「攻め」の手法が必要でした。
新しい手法を模索するなかで、就活生のまとめサイトや就活サービスの比較サイトを見ました。そこにOfferBoxが掲載されていたことがきっかけで導入を決めました。

「対話重視」でカルチャーマッチを徹底追求
―OfferBoxの活用方法について教えてください。
a.Targeting:自社に合った採用ターゲットの設定
当社はエンジニア、デザイナー、営業職の採用でOfferBoxを活用しています。学生さんが志望している職種や「コミュニケーション能力」を重視しています。アクティブに就活をしている学生さんと会いたいので、ログイン日時が「3日以内」の学生さんを検索しています。
また、志望企業タイプを「ベンチャー」と選択している学生さんに絞り込むこともあります。理由は、これまでに会った学生さんの傾向として、大手志向よりベンチャー志向の学生さんの方が、当社とマッチすると感じているからです。
b.Messaging:ターゲットに対して打ち出す内容の作成
スマホで見た時にストレスを感じさせない文章量を意識しています。
内容は、テンプレートをそのまま送るのではなく、プロフィールにある学生自身の言葉を引用し、「あなただからオファーを送った」という特別感が伝わるようにしています。
c.Processing:採用プロセスの設計
基本的には、カジュアル面談→1次面接→2次面接→最終面接の流れが多いです。学生さんの希望などに合わせて面接の回数を増やしたり、社員との面談を実施したりなど、一人ひとりに合わせた選考を行っています。
事業や当社のミッションの説明は、初回のカジュアル面談にて実施しています。
―OfferBoxのプロフィール情報で見ているポイントを教えてください。
「写真」には目がいきますね。特に昨今は、文章をAIで整えることができてしまいます。だからこそ、写真を通して人柄を想像することが多いです。当社は、一人で黙々と取り組むのではなく、みんなでコミュニケーションを大事にしながら何かを成し遂げる社風があります。そのため、集団のなかでどのような表情をしているか、自分の個性を表現できているかなどを写真を通して考えます。もちろん、写真だけではありません。エピソードからも「何かに打ち込んだ経験」や「課題解決の経験」など、当社で活かせそうな経験を持つ学生さんには惹かれます。
ー面談・面接で学生の何を見ていますか。
私たちは、選考においてスキルの高さよりも、当社のカルチャーにマッチするかどうかを何より大切にしています。だからこそ、一方的な面接ではなく、お互いの本音を引き出す「対話」の時間を何よりも重視しています
私たちはよく、社内の雰囲気を「自律した生徒が集まる、自由な校風の高校の文化祭前日」と例えて伝えています。やるべきことを一人ひとりがプロとして完遂しているからこそ、当社には高い「裁量権」が根付いています。与えられた枠組みの中で動くのではなく、自らの意思で判断し、責任を持って形にしていく。その裁量を存分に謳歌しながら、目標に向かって最高の熱量で駆け抜ける。あの文化祭直前の、少しピリッとした緊張感と、ワクワクが止まらない高揚感。私たちは対話を通して、「文化祭の前日」のような熱量を持った社風にマッチするかどうか、そして共にその熱狂を創っていける存在かどうかを大切に見極めています。
具体的には、一問一答を超えて自ら思考し、相手の懐へ飛び込んでいく「突破力」や、想定外の壁すらも糧にして最後までやり抜く「打たれ強さ」を、エピソードから感じ取れる学生さんには強い魅力を感じます。
またカルチャーマッチを考えると、当社のミッション・ビジョンへの共感も大切です。ミッション・ビジョンの共感を自身の経験とつなげて話せる学生さんは、当社に合いそうだと感じます。
―学生とコミュニケーションをとる際に意識している点はありますか。
「面接官と学生」という上下関係を作らないことです。合否の結果は能力の優劣ではありません。単なる「相性の問題」であると受け取ってほしいです。だからこそ、私たちは学生さんが主体となって話せるように、面接でもテンプレートの質問は用意せず、カジュアルな場になるように心がけています。
採用目標人数の8割をOfferBox経由で達成する年も
―OfferBoxの効果はいかがですか。
効果を実感しています。実際、採用目標人数の約8割をOfferBox経由で達成できた年もありました。時期によって多少変わりますが、早い時期に出会う学生さんは特に自己分析などの解像度が高く、コミュニケーション能力も高い印象です。OfferBoxはそういった学生さんにも出会えるサービスだと思っています。
自社サイト経由でエントリーをする学生さんと比較すると、「当社を知らなかった」という学生が多いです。当社から声をかけているので当然ではありますが、知らないからこそフラットに魅力を感じてもらえる一方で、企業理解が低いまま選考に進んでしまう課題もあります。
―今後採用において力を入れていきたいポイントを教えてください。
学生さんとの対面での接点を強化したいです。当社は2025年11月に本社を「麻布台ヒルズ 森JPタワー」へ移転しました。オフィスの利便さや魅力的な環境は、採用において強い武器になると思っています。今後はオフィスを活用したオフラインイベントの開催や、外部イベントへの出展などを実施したいと考えています。そして、これからも当社らしいカルチャーに合う学生さんの採用を、妥協することなく追求し続けたいですね。

―最後に、学生さんに伝えたいことはありますか?
成澤様:
当社は「個のためのインフラになる」をミッションとして掲げており、これまでも「新しい働き方」を導入し、体現してきました。個性をなくすことなく、自分の可能性を信じている社員が集まっています。ファーストキャリアでさまざまなことに挑戦したいという意欲のある方と一緒に働けることを心待ちにしています。
髙橋様:
就職活動では、企業に「選んでもらう」という気持ちで臨む学生さんが多いかもしれません。しかし、ご自身が企業を「選ぶ」立場であることを忘れないでほしいと願っています。当社は、事業の成長を通じてカルチャーや組織構造を更新し続けています。その結果として、メンバー一人ひとりの成長も生まれていく。そんな環境にマッチする学生さんに、心から選んでもらえる企業であり続けたいです。