【例文12選】自己PRで傾聴力を伝える型や差別化ポイントを解説

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「自己PRで傾聴力をアピールしたいけど、ありきたりで埋もれてしまわないかな?」と悩む就活生もいるのではないでしょうか?

傾聴力は多くの学生が就活中にアピールポイントでよく使う強みですが、伝え方を間違えると「受け身な人」という印象を与えかねません。

この記事では、採用担当者に響く自己PRの型や、経験別・職種別の例文を紹介します。ほかの就活生と差別化するポイントもわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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自己PRで企業に評価される傾聴力とは?

傾聴力は自己PRにはなりますが、ただ話を聞けるだけでは評価されにくいのも事実です。

企業が評価するのは「相手の本音や潜在的なニーズを引き出し、課題解決につなげる傾聴力」です。

具体的には以下のような傾聴力を求めています。

  • 顧客の隠れた不満を聞き出し、新商品を提案する
  • チームメンバーの意見を調整し、プロジェクトを成功に導く

ビジネスの現場では、顧客やチームメンバーの話から課題のヒントを見つけ出し、それをもとに企画や提案を行う場面が多くあります。

そのため、「あなたがどのように考えて行動し、課題を解決して成果を出したのか」を傾聴力とセットで伝えることが大切です。

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傾聴力のある学生を企業が求める3つの理由

採用担当者の視点を理解すれば、伝えるべき内容が理解でき、自己PRの説得力もアップします。企業が傾聴力のある学生を求める3つの理由を見ていきましょう。

  1. チームの成果を最大化できるから
  2. 信頼関係を構築しやすいから
  3. 相手のニーズを引き出せるから

理由1:チームの成果を最大化できるから

1つ目は、傾聴力のある学生はチームの成果を最大化につながる行動を起こせるためです。どのような業界・企業であれ、仕事を進めるうえでチームでの業務を避けては通れませんが、チームで成果を出すには他のメンバーとのコミュニケーションが欠かせません

時には自分と異なる意見を丁寧に聞き、議論を活発化して質の高い仕事をしていく必要があるため、傾聴力のある学生が高く評価されるのです。人の話をしっかりと聞いて適切な企画や提案ができる学生であれば、入社後に活躍すると期待できます。

理由2:信頼関係を構築しやすいから

傾聴力のある学生であれば、社内や社外問わず関係者と信頼関係を構築しやすいという理由もあります。傾聴力のある人は取引先や社内の人から信頼を得やすいため、商社やコンサルティングファームのように、信頼が非常に重要となる業界でとくに重宝されるでしょう。

傾聴力の有無が信頼関係の構築に影響するのは、人間は自分の話を真摯に聞いてくれる人に信頼を寄せやすいためです。話を聞いているのかよくわからない人より、適度な相づちや質問を入れながら会話できる人のほうが、好印象をもたれやすいのは言うまでもありません。

理由3:相手のニーズを引き出せるから

傾聴力の高い人は、顧客から潜在的なニーズを引き出しやすいという強みがあります。傾聴力によって話しやすい雰囲気を作ることで、顧客がもつ「話をしたい欲求」を強くさせられるためです。

たとえば営業職では、顧客の潜在的なニーズを引き出せれば、競合他社との差別化点になるうえ、人として気に入られることで、継続的な関係を築きやすくなります。さらに、ニーズに対して最適な解決策を提示できれば、会社にとって欠かせない戦力となるでしょう。

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傾聴力を自己PRで魅力的に伝える4ステップ

企業に評価される傾聴力を効果的にアピールするためには、伝え方の型を知ることが重要です。自己流で伝えてしまうと、意図が正しく伝わらない可能性があります。

ここでは、採用担当者に響く自己PRの伝え方を下記4ステップで紹介します。

  1. 結論|自分の傾聴力を一言で述べる
  2. エピソード|傾聴力を発揮した状況と課題を説明する
  3. 行動と成果|課題解決に向けた行動と結果を示す
  4. 入社後の貢献|企業でどう活かすかを語る

ステップ1:結論|自分の傾聴力を一言で述べる

自己PRの冒頭では、「私の強みは〇〇な傾聴力です」のように結論から述べましょう。先に結論を伝えることで採用担当者が話の要点をすぐに理解できるため、その後のエピソードに集中してもらいやすくなります。

自己PRの冒頭では、「私の強みは〇〇な傾聴力です」のように結論から述べましょう。先に結論を伝えることで採用担当者が話の要点をすぐに理解できるため、その後のエピソードに集中してもらいやすくなります。

加えて、単に「私の強みは傾聴力です」と始めるだけでは、多くの就活生に埋もれてしまい印象に残りません。以下のように、どのような傾聴力なのかを具体的に表現するのがポイントです。

  • 「私の強みは、相手の意見の背景を深く汲み取り、信頼関係を築く傾聴力です」
  • 「私は多様な意見を調整し、チームの合意形成を促す傾聴力に自信があります」

冒頭であなた独自の傾聴力を明確に定義すると、自己PR全体に一貫性が生まれ、採用担当者に魅力を印象づけられます

ステップ2:エピソード|傾聴力を発揮した状況と課題を説明する

傾聴力が自分の強みであることを裏付けるには、具体的なエピソードが必要です。自己PRではいかに説得力をもたせられるかが重要となるため、「傾聴力が高い人間です」と伝えるだけでは企業に信用してもらえません。

5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ)を意識して、どのような状況で、どういった課題に直面したのかを明確にしましょう。以下がエピソードの一例です。

「大学2年生のときに所属していた文化祭実行委員会で、企画内容についてメンバーの意見が対立し、準備が停滞するという課題がありました」

エピソードは、誰が聞いても状況がイメージできるように説明することがポイントです。

ステップ3:行動と成果|課題解決に向けた行動と結果を示す

直面した課題に対し、傾聴力を活かしてどのように行動し、成果を出したのかを具体的に示しましょう。企業はあなたが強みを活かして主体的に行動し、組織に貢献できる人材かを見極めたいと考えているからです。

下記のように、具体的な行動と数字で成果を示しましょう。

「私はまず、対立していたメンバーの一人ひとりと面談し、意見の背景にある想いや懸念点を丁寧にヒアリングしました。(行動)そのうえで、双方の意見の良い点を組み合わせた案を提案した結果、全員が納得して準備を再開できました。最終的に企画は大成功に終わり、前年比150%の来場者数を集めました」(成果)

「ただ話を聞きました」で終わらせては、受け身で主体性がない印象を与えてしまいます。あなたの傾聴が対人関係や状況にどのような影響を与え、好転させたかを説明しましょう。

ステップ4:入社後の貢献|企業でどう活かすかを語る

自己PRの締めくくりとして、傾聴力を入社後にどのように活かし、企業に貢献したいかを具体的に述べましょう。

採用担当者は、あなたが自社で活躍してくれる姿を具体的にイメージしたいと考えています。企業の事業内容や求める人物像と結びつけることで、採用したいと思われる可能性が高まります。

以下が締めくくりの一例です。

「貴社の〇〇事業において、まだ満たされていないニーズを発見し、新たなサービス開発に貢献したいと考えております」

入社後の明確なビジョンを示せば、熱意と企業理解度の高さをアピールし、自己PRを力強く締めくくれます

なお、就活中は「入社後にしたいこと」を聞かれる場面が多くあります。下記の記事を参考にして、事前に回答を準備しておきましょう。

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【ガクチカ別】傾聴力の自己PR例文5選

アルバイトやサークル活動など、ガクチカ別の例文を5つ紹介します。自分の経験と近い例文を参考にして、説得力のある自己PRを作りましょう。

  1. アルバイト
  2. サークル活動
  3. 部活動
  4. ゼミ
  5. ボランティア

例文1:アルバイト

【例文】

私は相手の話から課題の根本原因を分析し、個々の事情に配慮した解決策を提案できます。

この強みが発揮されたのは、家庭教師のアルバイトで、数学への強い苦手意識から学習意欲を失っていた生徒を担当したときです。過去の失敗体験が原因で、教科書を開くことさえ嫌がる状態でした。

そこで対話を通じて、課題の本質は「数式の意味をイメージできていない」ことだと特定。生徒の趣味であるゲームに例えて説明することで心理的ハードルを下げ、週ごとの小さな目標設定で成功体験を積ませる計画を立てました。

その結果、生徒は数学への抵抗感を克服し、3ヶ月後のテストでは学年平均を20点以上上回ることができました。「数学が面白い」という嬉しい言葉ももらえました。

このように画一的な方法ではなく、相手の心理や特性まで踏み込んで解決した経験を活かし、仕事でも顧客の本質的な課題に対し、柔軟な解決策を提案します。

【ポイント】

生徒が抱える数学への強い苦手意識に対し、その根本原因を深く分析し、個人の興味に合わせたオーダーメイドの解決策を提示できている点が好感を持てます。実際の業務でも、マニュアルに沿った提案ではなく、顧客一人ひとりの潜在的な課題を見抜き、根本的な解決に繋がる質の高い提案をしてくれそうです。

例文2:サークル活動

【例文】

対立する意見をうまく調整し、折衷案を提案する力があります。

所属するフットサルサークルでは、意見の対立から練習中の雰囲気が悪い時期がありました。対立する派閥の話を聞いてみると、一方は「全体練習を増やして連携力を高めるべき」と考え、もう一方は「個別練習を増やして全体の底上げを図るべき」と考えていました。

両者ともサークルのレベル向上を考えながらも、やり方の違いから対立していたことがわかったため、全体練習と個別練習をバランス良く練習に取り入れるよう提案しました。

試合で連携力の低さが敗因になった場合は全体練習をより重視するなど、柔軟に練習時間を設定したところ、全員が納得できる練習ができるようになりました。

意見が対立したときに片方だけ聞き入れてしまうともう一方の不満が大きくなるため、仕事で意見が対立したときは、できる限り不満が生まれない折衷案を提案したいと思います。

【ポイント】

傾聴力を折衝力と関連付けながらアピールした例文です。相反する意見をもつ相手と話し合い、うまく折り合いをつけていく必要がある営業職や、接客業において強みを活かしやすいでしょう。

例文3:部活動

【例文】

私は相手の悩みをうまく引き出す力があります。

この強みがもっとも発揮されたのは、大学の合唱部での出来事です。仲の良かった部員が突然部を辞めると言い出したのですが、恥ずかしさからか、その理由までは教えてもらえないことがありました。

相手の悩みを引き出すため、私が試したのは自分から悩みを相談してみる方法です。悩みを相談してもらいたい相手に対し、逆に自分から悩みを相談することで、お互い相談しやすい雰囲気を作ろうとしました。

その結果「学費を稼ぐためのアルバイトと部活動を両立するのが難しい」という理由を打ち明けてもらえ、部活動を辞めなくて済む方法を2人で考えられるようになりました。

この経験から、相手が話すのを待つだけでは悩みを引き出せない場合があると学んだため、時には自分から行動して良好な人間関係を構築していきたいと思います。

【ポイント】

傾聴力というと相手の話をじっくり聞くイメージがあると思いますが、自分から相手の悩みやニーズを引き出す能力も傾聴力の一種です。例文からは積極的な姿勢や、友達思いな性格が読み取れます。

例文4:ゼミ

【例文】

私の強みは、自分と反対の意見を柔軟に取り入れる力です。

所属するマーケティングのゼミでは毎週木曜日に討論会があったのですが、最初のうちは相手の意見を否定したり、自分の意見を推し通そうとしたりする人ばかりでした。

話し合うというより、相手をいかに論破するかが目的になっていたため、どのような意見に対してもまずは傾聴するよう心がけました。自分と反対の意見でも一度受け入れたうえで、どうしても理解できない点には反論する方法です。

その結果、冷静に意見を受け入れる雰囲気がゼミに浸透し、多様な意見を出し合う建設的な話し合いができるようになりました。社内会議や商談の場面でも、反対の意見を一度は受け入れる姿勢を大切にしたいです。

【ポイント】

チームワークはどのような業界・企業でも求められる能力です。反対の意見を受け入れる雰囲気をゼミに浸透させたエピソードから、傾聴力はもちろん、組織の中で調整役を担ってくれそうな人物像がうかがえます。

例文5:ボランティア

【例文】

感情を共有し、相手の心を開くのが得意です。

この能力が身についたのは、大学2年生の頃に1年ほど経験した児童館でのボランティアがきっかけです。子どもたちとの遊びや会話を通じ、自慢話や好きなことの話に対して私の反応が薄いとテンションが下がることに気づきました。

たとえば、好きなテレビ番組の話に対し、私が興味なさそうに聞いていると子どもたちのテンションが下がってしまうという感じです。それでは子どもたちに心を開いてもらうのは難しいため、話を聞くときは一緒に喜んだり悲しんだりして感情を共有するよう心がけました。

その結果、子どもたちの信用を得られ、いろいろな話をしてもらえるようになったことが強く印象に残っています。

仕事で相手にするのはたいていの場合大人ですが、大人であっても感情を共有してくれる人には心を開きやすいはずです。好きなことの話にはこちらも楽しそうに付き合うなど、うまく感情を共有しながら人間関係を構築していきたいです。

【ポイント】

傾聴力が対人にどのように影響しているのかが読み取りやすい例文です。児童館で子どもたちと遊ぶボランティアに参加したエピソードから、褒め上手で包容力のある性格がイメージできます。

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【職種別】傾聴力の自己PR例文7選

傾聴力はどの職種でも役立ちますが、求められる活かし方はさまざまです。志望する職種に合わせたアピールで、採用担当者に響く自己PRを作りましょう。

ここでは、職種別の例文を7つ紹介します。

  1. 営業職
  2. コンサルタント職
  3. エンジニア・技術職
  4. 企画・マーケティング職
  5. デザイナー職
  6. 事務職
  7. 販売・サービス職

例文1:営業職

【例文】

私の強みは相手の言葉の背景を汲みとり、潜在的なニーズを引き出す傾聴力です。

アパレル店のアルバイトで、ビジネス用のジャケットを探すお客様を担当しました。お話を伺ううち、「堅苦しく見えず、休日でも使えるものが理想」という隠れたご要望に気づきました。

そこで、当初ご希望の商品だけでなく、伸縮性のある素材のジャケットも提案しました。オンオフでの着回し方をお伝えすると「まさにこういうのが欲しかった」と喜んでいただけました。結果、お客様はリピーターになり、私の個人売上は3ヶ月連続店舗1位を達成しました。

この傾聴力を活かし、お客様の潜在ニーズを捉えた最適な提案で、貴社の事業成長に貢献したいです。

【ポイント】

傾聴力でニーズを汲みとって提案につなげている点から、営業職に必要な課題発見力や提案力の高さがうかがえます。入社後の活躍をイメージしてもらいやすいでしょう。

営業職における志望動機の例文は、下記の記事でも紹介しています。

例文2:コンサルタント職

【例文】

私の強みは、複雑な情報の中から本質的な課題を特定する傾聴力です。

大学のゼミで地域活性化の研究に取り組んだ際に、メンバーからさまざまな意見が出て議論が脱線し、研究テーマを絞れないという課題がありました。

私はまず、各メンバーの意見を深くヒアリングしました。主張の根拠や背景を丁寧に聞くことで、全員が共通して「若者の流出」に強い懸念を抱いていることを突き止め、本質的な課題に設定しました。その結果チームの結束力が高まり、A評価の論文を完成させています。

貴社でもクライアントの複雑な課題から真の原因を特定し、的確な解決策を提示することで貢献していきたいです。

【ポイント】

混沌とした状況を整理し、ゴールに導く過程が具体的に説明されています。多様な意見を傾聴・分析して本質的な課題を定義する力は、コンサルタントに求められる能力です。

例文3:エンジニア・技術職

【例文】

私の強みは相手の要求を正確に理解し、チームの認識を揃える傾聴力です。

この強みを発揮したのは、プログラミングサークルで学園祭サイトを制作した際です。依頼者はITの専門知識がないため「おしゃれで楽しい感じ」といった抽象的な要望が多く、開発メンバーとの間に認識のズレが生じていました。

私は橋渡し役として、「どのような機能があれば楽しいか」といった質問をしながら要望を深掘りしました。そしてヒアリング内容を開発メンバーに共有し、実装可能な仕様へと落とし込みました。この丁寧なすり合わせで手戻りなく開発を進められ、サイトは「イメージ通り」と高評価を得ています。

この傾聴力でクライアントやチームの意見を正確に汲みとり、円滑なプロジェクトの進行に貢献したいです。

【ポイント】

抽象的な要望を具体的な仕様に落とし込む「要件定義能力」は、技術職に重要なスキルです。チーム開発を円滑に進める調整役として、活躍できるポテンシャルを感じさせます。

もしIT業界を志望しているなら、以下の記事もご覧ください。IT業界の現状や志望動機の例を紹介しています。

例文4:企画・マーケティング職

【例文】

私の強みは、ユーザーの声やデータから隠れた本音を発見する傾聴力です。

この強みを活かしたのは、大学のオープンキャンパス実行委員として企画を担当したときです。前年のアンケートでは満足の声が多かったものの、参加者数が伸び悩むという課題がありました。

私はアンケートの自由記述欄や、高校生からの「大学生活のリアルな話が聞きたい」という声に注目しました。そこで従来の学部説明会に加え、現役大学生と気軽に話せる座談会を増やすことを提案しました。この企画が好評をいただき、私が担当した回の参加者数は前年比150%を達成しました。

この傾聴力を活かして、顧客データやSNSの声の裏にあるニーズを捉え、ユーザーの心に響く企画やマーケティング戦略の立案に貢献したいと考えております。

【ポイント】

表面的なデータだけではなく、本質的なニーズを汲み取る力をアピールできています。「なぜ参加者が伸び悩んでいるのか」という課題に対し、傾聴を起点に仮説を立てて企画・実行し、成果を出した流れが具体的です。

企画職の仕事内容やスキルをあらためて押さえておきたい方は、下記の記事をご一読ください。

例文5:デザイナー職

【例文】

私の強みはクライアントの抽象的な要望を汲みとり、デザインとして具現化する傾聴力です。

学園祭で軽音楽部のライブポスターをデザインした際に、この強みを発揮しました。バンドメンバーからの要望は、「かっこよくて、エモい感じ」と抽象的でした。

私はまず、彼らが影響を受けたCDジャケットを見せてもらい、楽曲に込めた想いをヒアリングしました。対話を重ね、彼らの「エモさ」は「夕暮れどきのような切なさ」と解釈しました。そのイメージをもとにノスタルジックな色合いのデザインを複数提案し、すり合わせを行いました。結果的にポスターは「イメージ以上だ」と喜ばれ、ライブの集客にも大きく貢献しています。

この傾聴力で言葉にならない想いを形にし、期待を超えるクリエイティブを提供したいです。

【ポイント】

デザイナー職に不可欠な「具体化する力」を、詳しく説明できている自己PRです。依頼者の曖昧なイメージを対話で言語化・視覚化するプロセスは、実際の仕事の流れそのものです。共感性と提案力の両方を採用担当者にアピールできるでしょう。

例文6:事務職

【例文】

私の強みは関係者の要望を正確に聞き取り、円滑な組織運営をサポートする傾聴力です。

大学のテニスサークルで会計係を務めた際に、この強みを活かしています。当時、部費の申請手続きが煩雑で、多くの部員から不満の声が上がっていました。

私は複数の部員にヒアリングし、具体的にどの手続きが面倒か、どうすれば申請しやすいかを聞き取りました。そのうえで従来の紙ベースの申請を、誰もが使えるWebフォームに切り替えることを提案しています。この改善策を実行したところ、申請ミスがゼロになり、部員からは「手間が省けて助かる」と感謝されました。

社員の声に真摯に耳を傾け、業務プロセスの改善などを通じて、組織全体の生産性向上に貢献したいと考えております。

【ポイント】

事務職=受け身というイメージを払拭し、主体的な業務改善能力がわかるエピソードです。周囲の声に耳を傾けて課題を発見し、解決策を考えて実行する力は、どのような組織でも重宝されるでしょう。

例文7:販売・サービス職

【例文】

私の強みは、お客様との何気ない会話からニーズを汲みとり、満足度を高める傾聴力です。

カフェのアルバイトでは、常連のお客様とのコミュニケーションを大切にしていました。あるお客様の「最近、少し疲れていて」という呟きを聞き逃さず、いつものコーヒーに加え、リラックス効果のあるハーブティーを少量サービスしました。

また、無理に商品をアピールするのではなく、お客様のペースに合わせて相づちを打つことを心がけました。するとお客様は心を開いてくださり、帰り際に「温かい気持ちになれた」とのお言葉をいただきました。後日、そのお客様がご友人を連れて再来店してくださったときは大変嬉しく思いました。

この傾聴力を活かして、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、店舗の売上に貢献したいです。

【ポイント】

顧客の些細な一言を聞き逃さない観察力や、相手の心に寄り添う共感力もわかる自己PRです。マニュアルを超えたプラスアルファの気遣いができる人材は、顧客満足度を高め、企業のファンを作ってくれる存在として期待されるでしょう。

下記の記事では、ほかにも強みを活かす自己PRの例文を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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自己PRで傾聴力を差別化する3つのポイント

自己PRで人気のある傾聴力は、伝え方ひとつでほかの就活生と大きな差がつきます。ありきたりなアピールで終わらせないためにも、差別化につながる3つのポイントを見ていきましょう。

  1. 言い換え表現で「主体性」をアピールする
  2. 「傾聴力×〇〇」で独自の強みを作り出す
  3. 面接中の振る舞いと一貫性をもたせる

ポイント1:言い換え表現で「主体性」をアピールする

傾聴力をアピールする際は、具体的で主体性を感じさせる言葉への言い換えが重要です。「傾聴力」という言葉自体は抽象的なため、そのまま使うと企業に理解してもらいにくい場合があります。

具体的な言葉に言い換えることで、あなたの強みが明確になり、ほかの就活生との差別化を図れます。以下が、傾聴力を言い換えてアピールする一例です。

「相手の話を引き出すことが得意なため、初対面の人でもスムーズに良好な人間関係を築けるのが私の強みです」

相手の話をうまく聞けるだけでは、傾聴力が高いとは言えません。いかに話を聞く能力を活かして、具体的な成果につなげられているかが重要です。

ポイント2:「傾聴力×〇〇」で独自の強みを作り出す

傾聴力をほかの強みとかけ合わせて、オリジナルの自己PRを作り出しましょう。傾聴力によって得た情報の活かし方が、より採用担当者に伝わりやすくなります。

たとえば、次のようなかけ合わせが一例です。

  • 傾聴力×行動力:相手の課題を聞いて、すぐに行動に移せるフットワークの軽さ
  • 傾聴力×分析力:聞いた情報を客観的に分析し、根本原因を特定できる論理的思考力

ビジネスの現場では、複数の能力を組み合わせて課題解決にあたります。このような視点でアピールできると、採用担当者から評価される可能性が高まるでしょう。

ポイント3:面接中の振る舞いと一貫性をもたせる

自己PRで傾聴力をアピールする場合、面接中の振る舞いと一貫性をもたせましょう。

面接官はあなたの話す内容だけではなく、対話の姿勢からも「聞く力」を判断しています。自己PRでどんなに素晴らしいエピソードを語っても、実際の言動が伴わなければ信じてもらえません。

以下がNGな振る舞いの一例です。

  • 「傾聴力が強みです」とアピールしながら、面接官の話を遮る
  • 質問の意図を汲みとれずに、見当違いな回答をする

面接の場そのものが、あなたの傾聴力を証明する絶好の機会です。まずは相手の目を見て頷き、最後まで話を聞く姿勢を心がけましょう

面接官に好印象を与えるには、いくつかのコツを抑える必要があります。下記の記事で話し方のコツを紹介していますので、あわせてご覧ください。

自己PRで傾聴力を評価してくれる企業探しには「OfferBox」

傾聴力をアピールする自己PRが完成したら、OfferBoxに登録して企業からの評価を確かめてみましょう。スカウト型就活サイトのOfferBoxに登録し、プロフィールに自己PRを載せておけば、傾聴力の高い学生を求める企業からオファーをもらえるチャンスがあります。

実際にオファーをもらうことで、どのようなエピソードや表現が企業に刺さるのかがわかります。その後の面接対策や、自己PRのブラッシュアップに役立てられるのがメリットです。

また、文章と一緒に写真をプロフィールに載せられるのもOfferBoxの特徴です。ゼミ仲間と議論している場面や、アルバイトでお客さんと接している場面など、傾聴力と関連するような写真を載せて自己PRの説得力を高めましょう。

強みを評価してくれる企業と効率よく出会いたい方は、ぜひ以下からOfferBoxをご利用ください。

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まとめ

本記事では、自己PRで傾聴力を武器にするための型や例文、差別化のポイントを解説しました。

大切なのは、あなたの傾聴力を課題解決につながる主体的な強みとして伝えることです。この記事の方法を実践すれば、あなたの魅力がより採用担当者に響きやすくなるでしょう。

完成した自己PRを活かすなら、企業からスカウトが届くオファー型就活サービス「OfferBox」がおすすめです。あなたの自己PRに魅力を感じた企業からオファーが来るので、評価されやすいエピソードを知るきっかけにもなります。

プロフィールを80%以上入力すると、平均41件(※)のオファーを受け取れるのもOfferBoxの強みです。あなたの傾聴力を評価してくれる企業と出会うためにも、ぜひ以下から無料でご活用ください。

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