
就活において自己PRは、企業があなたの強みや人柄を判断するための重要な要素です。自己PRを通じて、企業は自社との相性や志望度、自己理解の深さを見極めようとしています。しかし「何をどう伝えればよいかわからない」と悩む学生もいるでしょう。
そこで本記事では、自己PRの例文27選や、自己PRで使える強みの一覧や書き方の基本を詳しく解説します。また、エピソード別・強み別の例文や動画での自己PRの作り方も紹介します。これから自己PRを考える就活生は、ぜひ参考にしてください。
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目次
就活の自己PRで使える強み一覧
就活の自己PRで使える強みを一覧にまとめました。自分がアピールできそうな強みをいくつかピックアップしてみましょう。
| 強み | アピールポイント |
|---|---|
| 実行力 | 思い立ったことをすぐに行動に移し、結果につなげられる |
| 忍耐力 | 困難な状況でも諦めずに取り組み続けられる |
| 継続力 | 目標達成に向けて地道に努力を続けられる |
| 主体性 | 自ら考えて行動し、周囲を巻き込んで進められる |
| 探究心 | 興味を持ったことを深く追究し続けられる |
| 真面目さ・責任感 | 任されたことを最後までやり遂げられる |
| 好奇心旺盛 | 新しいことに積極的に関心を持ち、挑戦できる |
| 挑戦心(チャレンジ精神) | 困難な課題にも前向きに取り組める |
| 吸収力 | 新しい知識や技術をすばやく学び取る |
| 向上心 | 常に学び続け、自分を成長させようとする |
| 計画性 | 物事を段階的に整理し、効率よく進められる |
| 課題発見力 | 問題点を見抜き、改善点を見つけられる |
| 集中力 | 一つのことに意識を向けて成果を出せる |
| 企画力 | 新しい企画を立案し、実行につなげられる |
| 分析力 | 情報を整理し、課題の本質を見抜く |
| 傾聴力 | 相手の話を丁寧に聞き、理解する |
| リーダーシップ | 周囲をまとめ、目標達成に導く |
| 協調性 | チームの一員として周囲と良好な関係を築ける |
| プレゼンテーション力 | 自分の考えをわかりやすく伝え、納得を得られる |
| 柔軟性 | 状況の変化に合わせて臨機応変に対応できる |
| 創造力 | 新しいアイディアを生み出して形にできる |
| 判断力 | 状況を見極めて適切な行動を選べる |
| 交渉力 | 互いの立場を考慮しながら合意を得る |
| 観察力 | 状況や人の特徴をよく見て気づける |
| 調整力 | 利害や意見の違いを整理し、円滑に進める |
就活で企業が自己PRを聞く理由
そもそも、就活で企業が自己PRを聞くのは、以下3つのような理由があるためです。
- 自社とのマッチ度を判断するため
- 自己理解ができている人材か判断するため
- 志望度の高さを判断するため
自社とのマッチ度を判断するため
企業が自己PRを求める最大の理由は、自社との相性を見極めるためです。自己PRでは、自分の強みや経験を具体的に伝えることで、その力が入社後にどう役立つのかを示せます。
企業は応募者の強みと業務内容がどの程度リンクするかを見て、採用後に活躍できるかどうかを判断しているのです。また、仕事や職場環境が合わず早期離職してしまうと、採用コストや入社後の教育の手間と時間を無駄にしてしまいます。
企業はもちろん、学生にとっても入社後のミスマッチで後悔しないように、自己PRを通して企業との相性を確認しましょう。
自己理解ができている人材か判断するため
自己PRを通して、企業は応募者が自分自身をどれだけ理解しているかを確認します。自分の長所や強みを把握し、言語化できる力は、社会人としての基礎的なスキルでもあります。
自己理解が不足していると、曖昧な回答になり「この学生の強みがよくわからないな」と評価されやすいです。一方で、過去の経験から得た強みを整理し、それをどう活かせるかを具体的に語れる人は、目標達成に向けて計画的に行動できるとみなされます。
自己理解度をアピールするには、できるだけ定量的な情報を盛り込むといいでしょう。たとえば、自己PRに数字を盛り込むことで、具体性や客観性が増して、話に説得力が出て企業から高く評価されやすくなります。
志望度の高さを判断するため
自己PRは、応募者の志望度を測る材料としても活用されます。企業が求める人物像や仕事内容を理解したうえで、自分の強みをどう結びつけるかによって、本気度が伝わるからです。
たとえば、強みをただ並べるだけでは「どの企業にも通用する表面的な内容」と判断される可能性があります。しかし、企業のビジョンや事業内容に合わせて「自分の強みがここで活きる」と説明できれば、入社後も意欲的に働く姿勢をアピールできます。
そのため、自己PRは志望度の高さを効果的に伝えるチャンスでもあるのです。
【エピソード別】就活で使える自己PRの例文8選
以下では、インターンシップやアルバイトなど、エピソード別に自己PRの例文を紹介します。
- インターンシップ
- アルバイト
- 部活動
- ゼミ
- 研究室
- 学業(留学)
- サークル活動
- ボランティア活動
インターンシップ
【例文】
【ポイント】
インターンシップのエピソードは、入社後に活躍する姿をイメージできるように伝えるのがポイントです。組織の中でこなした役割や周りを巻き込んだ経験など、働く姿をイメージしやすい内容にしましょう。
その他のインターンシップに関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
アルバイト
【例文】
【ポイント】
アルバイトのエピソードは、実際の業務と関連付づけやすいのが利点です。採用企業と共通する業務の経験があれば、積極的にアピールしましょう。
その他のアルバイトに関するの自己PRの例文は、以下の記事からご覧ください。
部活動
【例文】
【ポイント】
部活動のエピソードでは、団体競技であれば周りを巻き込む力、個人競技であれば主体的に行動する能力などをアピールできます。活動中の苦労を例に挙げて学んだことをアピールすると、人間性が伝わる自己PRになるでしょう。
その他の部活動に関するの自己PRの例文はこちらのページからご覧ください。
ガクチカ例文集|先輩の書き方を参考にしよう!
ゼミ
【例文】
【ポイント】
ゼミでのエピソードは、組織内での自分の立ち位置をアピールできるのが利点です。ゼミ内でどのような役割を果たしていたのか、メンバーとどのような関係性だったのかを伝えましょう。
その他のゼミに関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
研究室
【例文】
【ポイント】
研究室のエピソードの場合、必ずしも採用担当が自分と同じ分野に精通しているとは限らないため、研究内容そのものの専門的な説明ばかりにならないよう、注意しましょう。
その他の研究室に関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
学業(留学)
【例文】
【ポイント】
学業のエピソードで留学経験をアピールする場合は、留学自体が目的でないと伝えることが重要です。ただなんとなく参加しただけの留学では評価につながりにくいため、留学の動機や現地での学びを詳しく伝えましょう。
その他の留学に関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
サークル活動
【例文】
【ポイント】
サークル活動のエピソードを伝える場合は、実績や役職自体のアピールにならないよう注意しましょう。サークル長を務めた経験や大会で優勝した経験ではなく、取り組みの過程から得た学びや、発揮した強みをアピールするのがおすすめです。
その他のサークル活動に関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
ボランティア活動
【例文】
【ポイント】
単にボランティア経験があるだけでは、他の学生との差別化にはなりません。自分の人柄が伝わるよう、参加中に起こった困難への対処法や、参加前後での変化を具体的に述べましょう。
その他のボランティアに関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
【強み別】行動力に関連する自己PRの例文10選
ここからは、強み別に自己PRの例文を紹介します。「行動力」に関連する自己PR例文をチェックしてみましょう。
- 実行力
- 忍耐力
- 継続力
- 主体性
- 探究心探求心
- 真面目さ・責任感
- 好奇心旺盛
- 挑戦心(チャレンジ精神)
- 吸収力
- 向上心
実行力
【例文】
【ポイント】
実行力の自己PRでは、ただ実行した経験ではなく、成果に紐づけてアピールするのがポイントです。周りの人と協力しながら、組織に好影響を及ぼした経験を伝えましょう。
忍耐力
【例文】
【ポイント】
忍耐力をアピールする際に注意したいのは、ストレスを溜め込む印象を与えないことです。ただ我慢しているだけのエピソードでは、ストレス耐性に不安を持たれるため、面接では自分なりのストレス解消法を合わせて伝えるといいでしょう。
継続力
【例文】
【ポイント】
ただ続けただけのエピソードでは、魅力的に映りません。継続力をアピールする際は、続けて取り組もうと思った動機や、取り組みの中での工夫を詳しく伝えましょう。
主体性
【例文】
【ポイント】
主体性をアピールする際は、協調性に欠ける印象を与えないよう注意しましょう。自分勝手な行動を取る人物だと思われないようにするため、周囲との関わりや、臨機応変な対応力を合わせて伝えるのがポイントです。
探究心
【例文】
【ポイント】
探究心を伝える場合は、納得できる答えを追究するあまり行動が遅い、という印象を与えないよう注意が必要です。探究と行動をバランスよくこなせる人物だと評価してもらえるよう、探究心を発揮した結果、取った行動をセットで伝えましょう。
その他の探究心に関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
真面目さ・責任感
【例文】
【ポイント】
真面目さ・責任感という強みはやや抽象的なため、別の言葉で補足したり、言い換えたりするのがおすすめです。どのような強みなのかがわかるよう、具体的な言葉で説明しましょう。
好奇心旺盛
【例文】
【ポイント】
「好奇心旺盛」は、アピール方法次第では興味が移り変わりやすい印象に捉えられかねないため、習慣になっていることや継続していることもあわせてアピールしましょう。
また、体験した内容を列挙するだけの自己PRはNGです。
大学時代のいろいろな経験をアピールしたい気持ちはわかりますが、エピソードは一つだけに絞り、いかに経験が仕事に役立つかをアピールしましょう。
挑戦心(チャレンジ精神)
【例文】
【ポイント】
挑戦心(チャレンジ精神)を自己PRに盛り込む場合、伝えたい内容がぶれやすくなる欠点があるので注意しましょう。
たとえば、「挑戦心を持って難関資格を取得したこと」を伝えようとした場合、アピールしたい内容が元々チャレンジ精神を持ち合わせていることなのか、それとも難関資格を取得できた地頭なのかがわからなくなる場合があります。
解決策としては、締めに再度「チャレンジ精神」について触れるとよいいでしょう。
吸収力
【例文】
【ポイント】
吸収力の高さをアピールする場合は、物事を継続して努力できる人材であることも、一緒に伝えるようにしましょう。
飲み込みや職場適応の早さをアピールできる反面、周囲からの影響を受けやすく、何事も無難にこなしてしまうと捉えられる場合もあるためです。
吸収力とストレートに表現せず、素直さなどと言い換えてもいいでしょう。
向上心
【例文】
【ポイント】
向上心は長所を表現できる便利な言葉であるため、多くの就活生が自己PRに使います。何も考えずに使うと採用担当者に「またか」と思われ、第一印象で興味を持ってもらいにくい可能性があります。
向上心をアピールしたい場合は、多くの応募者の中に埋もれないように、採用担当者の目を引く別の表現に置き換えるといいでしょう。
【向上心の言い換え例】
- 困難は自分を成長させるがモットー
- 一日一生
- 他のよい部分は積極的に採り入れる
- 現状に満足せず、常に上を目指せる
- 成長に必要だと思ったことには積極的に取り組める
【強み別】思考力に関連する自己PRの例文5選
思考力に関連する自己PRの例文を5つ紹介します。
- 計画性
- 課題発見力
- 集中力
- 企画力
- 分析力
計画性
【例文】
【ポイント】
計画性は、リスク管理能力や自己管理能力のアピールにつながります。計画性が備わっていることを裏づけられるよう、物事を進めた動機と過程を詳しく書きましょう。
その他の計画性に関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
課題発見力
【例文】
【ポイント】
課題発見力を伝える際は、課題を発見しただけのエピソードで終わらず、どのような方法で解決に導いたのかを伝えると、入社後にも活きる強みだと評価してもらえます。
集中力
【例文】
【ポイント】
集中力をアピールする場合は、根拠となるエピソードが重要です。資格取得や部活動での成果など、具体的な事例を挙げて集中力の高さをうまくアピールしましょう。
企画力
【例文】
【ポイント】
実際に企画を考える際は、着眼点と過程が重視されます。そのため、自己PRで企画力をアピールするときも、どのようなことをどのような方法で企画したのかを伝えるといいでしょう。
分析力
【例文】
【ポイント】
分析力をアピールしたいのに、エピソードが抽象的であったり、定量的な情報が少なく具体性に欠けたりすると説得力がなくなります。
特に「データを読み解く力」や「原因から課題を見つけ出す能力」は多くの企業が重宝するため、積極的にアピールしましょう。
【強み別】コミュニケーション力に関連する自己PRの例文4選
コミュニケーション力に関連する自己PRの例文を4つ紹介します。
- 傾聴力
- リーダーシップ
- 協調性
- プレゼンテーション能力
また、コミュニケーション力をアピールしたい方は、以下の記事もあわせてご確認ください。
傾聴力
【例文】
【ポイント】
人の話を聞くのが好きだからといっても、傾聴力が高いとは限りません。会話によって人と信頼関係を構築してこそ、傾聴力が高いと言えます。
話を聞く能力を活かして、いかに具体的な成果につなげられているかが重要です。
その他の傾聴力に関する自己PRの例文は、こちらの記事をご覧ください。
リーダーシップ
【例文】
【ポイント】
リーダーシップにはさまざまな種類があります。人を巻き込む力に秀でたリーダーや、メンバーの関係性を重視するリーダーなど、どのようなタイプなのかがわかるように説明しましょう。
協調性
【例文】
【ポイント】
協調性は、周りの人と協力してこそ発揮できる力です。他人との関わりの中で、自分の行動によって組織にいい影響を及ぼした経験を伝えましょう。
プレゼンテーション力
【例文】
【ポイント】
プレゼンテーション力は、営業職のように顧客と直接関わる仕事で特に発揮できる強みです。実際の業務に活きるイメージを持ってもらえるよう、プレゼンテーション力を発揮して成果につなげた経験を伝えましょう。
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就活の自己PRの書き方
就活の自己PRは、以下の手順に沿って書きます。
- 結論:強み・長所
- 理由:裏づけるエピソード
- 締め:入社後に貢献できること
また、自己PRの書き方は以下の記事で詳しく解説しています。手順や注意点についてチェックしてみてください。
結論:強み・長所
最初に結論を提示し、どんな自分の強みをアピールしたいのかを明らかにしましょう。結論を最初に提示することで、読み手はその後に続く話をイメージしながら読めるようになり、自己PRの内容全体への理解が深まります。
反対に、最後まで結論を言わない自己PRは何についての話かがわからず、内容を理解してもらえなくなってしまいます。読み手に負担がかかってしまうとせっかくの文章もきちんと読まれない確率が高くなるため、自己PRは結論ファーストを心がけましょう。
【例】
理由:裏づけるエピソード
結論を提示した後には、その強みを裏づけるエピソードが必要です。強みを自覚したときのエピソードや、強みをうまく発揮したときのエピソードを付け加えることで、自己PRに説得力を持たせる狙いがあります。
結論を主張づけるだけのエピソードがない自己PRには、説得力が生まれません。「私の強みは◯◯です」と伝えて終わりでは、企業はその主張が正しいのか確かめられないため、結論の後には裏づ付けるエピソードを加えましょう。
【例】
締め:入社後に貢献できること
自己PRの締めくくりとして、入社後に貢献できることを伝えると効果的です。エピソード内の実績と、入社後に貢献できることを紐づけてアピールすれば、入社後も強みを発揮し、活躍していける証明になります。
また、入社後に貢献できることで締めくくるのは、結論を再提示できる点でもメリットです。最初と最後で2回結論を伝えることで、自己PRでもっともアピールしたいポイントが明確になります。
【例】
就活で成功する自己PRのポイント
就活で成功する自己PRを書くには、以下5つのポイントを押さえる必要があります。
- 業界・企業分析も徹底する
- アピールポイントは絞る
- 定量的な情報を入れる
- 一貫性を持たせる
- 他の就活生と差別化を図る
業界・企業分析も徹底する
自己PRの作成をするうえでは、業界分析と企業分析にも力を入れましょう。
両者は「業界分析→企業分析」の順番で、広い領域から徐々に狭めて行うのが一般的です。
業界分析とは「各業界の仕事内容」や「業界の動向・シェア・雇用状況」、「求められる人物像」など、企業が属する業界全体を広くリサーチ・分析することです。業界分析を行うことで、各企業の業界内でのポジションに加え、産業の将来性を理解でき、続く企業分析をスムーズに行えるようになります。
企業分析は、ある特定の企業に絞って「企業情報」「事業内容」「競合他社との違い・強み」「企業のカルチャー」などを、企業説明会や口コミサイト、OB・OG訪問を通して、リサーチし、自分が働きたい企業かを判断する目的で行います。
業界・企業分析を通して、応募先企業についてより深く理解できれば、自分がどのように貢献できるか、明確に伝えられるようになるでしょう。
業界分析をする前に、どのような業界があるのかを確認しておくのがおすすめです。ぜひ以下の記事で業界一覧をチェックしてみてください。
アピールポイントは絞る
家電製品などの「商品」と違って、就活はアピールポイントが多いほど自分の魅力が伝わりにくくなってしまいます。
たとえば掃除機の場合、音が静かでデザイン性もあり、よく吸うといったように魅力的なポイントが多いほど「買いたい」という気持ちが高まるでしょう。
しかし、就活においては長所を数多く列挙するほど、かえって応募者がどのような人なのか「本当の姿 」を掴めなくなる場合があります。また、自信のなさからいろいろとアピールしようとしていると思われるかもしれません。
就活ではアピールポイントを絞り、一つの強みを掘り下げる意識で自己PRを作成したほうが、自分の魅力が伝わります。
定量的な情報を入れる
面接官は応募者に対して自己PRを聞くのと同時に、アピールした能力や取り組みに、信憑性があるかどうかも判断しようとしています。
自己PR文に具体的な数字を盛り込めば、アピール内容に説得力が生まれ、一定の根拠も持たせられるでしょう。
また、ポテンシャルが重視される新卒においても、採用試験ではどのようなスキルを持ち、何ができるかが同時に考慮されます。具体的なスキル・実績を示すためにも、定量的な情報は欠かせません。
ただし、あまり数字にこだわりすぎると、人間性を含めて本当にアピールしたい内容がぶれてしまう可能性もあります。
聞き手がわかりやすいように、定量的な情報は適度に盛り込むことも意識しましょう。
一貫性を持たせる
あれもこれもアピールしたい気持ちは理解できますが、自己PRで伝える内容は一つに絞り、表現の仕方は変えても方向性はぶらさないようにしましょう。
自己PRに一貫性がないと、応募者の人柄や強みが理解できず、入社後の活躍イメージがしづらいです。
たとえば「縁の下の力持ち」であることをアピールしたいのに、ムードメーカーで人前に立つのも好きと答えると、どちらが本当の強みかわからなくなってしまいます。
選考では自己PRだけではなく、志望動機や自分の弱みなど他の事項も聞かれます。それらの回答内容と自己PRは、一貫性を持たせる必要があるのです。
回答内容に一貫性を持たせるために、まずはアピールポイントを要約してみましょう。
アピールの軸が明確になれば、どのような質問にも方向性をぶらさず答えられるようになります。
他の就活生と差別化を図る
自己PRは、他の就活生と差別化を図る意識で考えると、企業に熱意が伝わりやすくなります。
オリジナリティがある自己PRを完成させるには、実際に企業に対して自分でアプローチしてみることがおすすめです。
たとえば、以下のような求人情報には記載されていない「生の情報」を仕入れることで、他の応募者にはない自分だけの自己PRが完成します。
- 実際にサービスを使ってみる
- インターンシップに参加して仕事を経験してみる
- 資料請求や問合せをした際の対応を見る
- 客として実際に接客を受けてみる
その情報をもとに、入社後に自分はどのような意識で仕事に取り組んでいくかを伝えれば、自己PRとしてさらに説得力が増すでしょう。
実際の学生が作成した自己PR
実際の学生が作成した自己PRの事例を2つ紹介します。希望業界や職種も掲載しているので、自分の状況にあわせて参考にしてみてください。
W.Mさんの自己PR
| 希望業界 | IT・通信/インターネット・ゲーム・アプリ関連/デザイン・芸術関連 |
| 希望職種 | デザイナー/企画/ゲームクリエイター |
| アピールポイント | ・ユーザー視点に立った考え方ができる ・「やれない」ではなく、「やってみる」精神が強い ・情報をビジュアルで表現することが得意 |
<自己PR>
Y.Mさんの自己PR
| 希望業界 | 銀行/コンサル・マーケティング/広告 |
| 希望職種 | 宣伝・広報/企画/事務・秘書・受付 |
| アピールポイント | ・思考をとことん掘り下げることが得意 ・いざというときの判断力がある ・洞察力がある |
<自己PR>
アルバイト先の書店ではバイトリーダーとして、日々よりよいサービス提供のために日々課題を解決しています。 以前、店舗改装に伴い業務内容が大きく変わった際に、バイトとパートの方との間で認識の齟齬が生じ、業務に支障をきたしたことがありました。 そこで私は、バイトやパートの「働く側」ではなく「お客様」の視点に立ち、どうすれば居心地のよい書店にできるかを考え、それに伴う業務実施方法の変更の提案をバイトとパートの方それぞれに行い、出た意見を組み込んだ上で社員の方に掛け合いました。 結果、そのような認識の齟齬はなくなり、従業員間のコミュニケーションも円滑になりました。 今後も、「今自分はどの視点に立つべきか」ということを常に考え、それに伴い対策を講じる行動力を更に磨いていこうと考えています。
就活の自己PR動画とは?
就活の自己PRでは、動画を作成して提出する場合もあります。以下4つの項目で、自己PR動画について解説するので、事前に把握しておきましょう。
- 自己PR動画の重要性
- 企業が自己PR動画を評価するポイント
- 自己PR動画の作り方
- 1分の就活用自己PR動画の台本構成
自己PR動画の重要性
就活における自己PR動画とは、学生が自ら撮影した動画で強みや人柄をアピールする新しい選考方法です。エントリーシートや履歴書だけでは伝わりにくい「話し方」「表情」「雰囲気」を企業に直接示せるため、多くの大手・有名企業で導入が進んでいます。
オンライン選考の一環として広がり、今後も増加が見込まれます。動画では単に自己紹介をするのではなく、企業とのマッチ度や志望度を効果的に伝えることが重要です。
環境を整え、画面の向こうの面接官を意識した撮影を心がけましょう。
企業が自己PR動画を評価するポイント
自己PR動画は、話す内容に加えて人柄・雰囲気・表現力・志望度などを多面的に判断する重要な選考ツールです。書類では伝わらない魅力を示せる一方で、細かい部分まで見られていることを意識する必要があります。
主な評価ポイントは以下の通りです。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 人柄・社風との相性 | 動画から伝わる性格や雰囲気が会社に合うかどうか。清潔感や明るさもチェックされる。 |
| 時間内での要点整理 | 30秒、3分以内など指定時間内に、強みを的確にまとめられるか。情報整理力や時間管理力が試される。 |
| 伝え方の工夫 | 声のトーンやスピード、カメラ目線、撮影環境などから「わかりやすく伝える力」が評価される。 |
| 志望度・熱意 | 表情や話し方から「この会社で働きたい」という本気度が伝わるかどうかが評価される。 |
こうしたポイントを押さえて準備することで、自己PR動画は選考突破の大きな武器となります。
自己PR動画の作り方
自己PR動画は、事前準備から提出までの流れを押さえて作成することが大切です。
基本のステップは以下のとおりです。
| ステップ | 詳細 |
|---|---|
| 1.原稿を作る | 自己分析をもとに強みを整理し、時間内に収まる構成を考える。「結論→理由→具体例→結論」の流れが基本。 |
| 2.練習する | 声に出して読み、抑揚や表情を意識する。棒読みにならないよう、自然な話し方を心がける。 |
| 3.環境を整える | 静かな室内、白い背景、明るい照明を準備する。身だしなみは清潔感を意識する。 |
| 4.撮影する | スマホやPCで安定して撮影し、複数回録画してベストな映像を選ぶ。 |
| 5.確認・提出 | 声や映像が聞き取りやすいかチェックし、企業指定の方法で提出する。 |
計画的に進めれば、自分の魅力を最大限に伝えられる動画に仕上がります。
1分の就活用自己PR動画の台本構成
1分の自己PR動画を作成する際は、時間配分を意識した台本構成がポイントです。目安は「10秒=50文字」全体で300文字程度になります。
構成例は以下の通りです。
| 構成 | 詳細 |
|---|---|
| はじめの挨拶・自己紹介(10秒) | 簡潔に名前や所属を伝える。 |
| 自分の強み(5秒) | 一言で自分の特徴を示す。 |
| 強みの根拠となるエピソード(20秒) | 具体例を盛り込み、説得力を高める。 |
| 業務での強みの活かし方(15秒) | 入社後の具体的な貢献をイメージさせる。 |
| 終わりの挨拶(10秒) | 印象に残る言葉で締めくくる。 |
エピソード部分に厚みを持たせつつ、強みを業務に結びつけることで、短い時間でも効果的に自己PRができます。
まとめ
就活における自己PRは、自分の強みや人柄を企業に伝える大切な場面です。強みを見つけるだけでなく、具体的なエピソードを交えて表現することで、採用担当者にあなたの魅力をより鮮明に伝えられます。
本記事で紹介した強み一覧や例文を参考に、自分らしい自己PRを作成してみましょう。
また、自分の強みが企業にどう評価されるかを知るには、オファー型就活サービスを活用するのも効果的です。OfferBoxなら、あなたのプロフィールや自己PRに興味を持った企業から直接オファーが届く仕組みです。
累計登録企業数も約21,089社(※)と豊富であり、就活の幅を広げ、自分に合った企業と出会うきっかけになるため、完全無料で利用できるため、ぜひご活用ください。

(※)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年7月時点)