本記事では、インターンシップに必要な準備について詳しく解説します。最後まで読めば、具体的に準備すべき物ややっておくことを把握できますので、インターンシップを有意義なものにするためにぜひお役立てください。
目次
インターンシップの準備はなぜ大切?
インターンシップを実りの多いものにするためには、準備が重要です。企業がどんなに丁寧かつ積極的に学生に対して関わろうとしたとしても、学生側が完全に受け身で参加していては成長実感を得られないでしょう。
事前準備をしっかり行って参加すれば、インターンシップの参加目的が達成しやすくなり、より充実した時間を過ごせるはずです。
また、従来のインターンシップでは、参加した学生情報を採用活動に使用することが禁止されていましたが、2025年卒の学生を対象とした2023年度のインターンシップからは、インターンシップ情報を選考に活用できることが政府より発表されました。インターンシップの定義が変化する中、採用選考に直結させる企業も出てきており、事前にプログラム内容や目的を把握して、積極的に参加する必要があるでしょう。
企業は日常業務と並行してインターンシップを実施するため、貴重な時間を割いてもらっていることを忘れてはいけません。せっかくの機会を無駄にしないためにも準備をしっかり行うことが大切です。
インターンシップの9つの準備
ここからは、インターンシップの具体的な準備について解説していきます。インターンシップ先の企業情報や当日の情報の確認はもちろん、志望動機や自己紹介、社員への質問の再確認など時間がかかるものもあるので、余裕を持って取り掛かりましょう。1.インターンシップの概要・目的を確認
まずは、インターンシップの概要と参加する目的を改めて確認しましょう。インターンシップのプログラムは、会社説明会に近い内容からグループワーク形式、就業体験など企業によって大きく異なります。
自分が参加するインターンシップのタイプや、プログラムの内容を確認し、必要な準備を抜け漏れなく行うことが大切です。可能であれば、以前参加した先輩に話を聞いて参考にしても良いでしょう。
2.企業研究や情報収集
インターンシップ先の企業研究や情報収集は、丁寧に行うことが大切です。事業内容や経営方針、業界の基礎知識など、最低限の情報さえも把握していないと「この学生は弊社に興味がなさそうだな」と思われてしまうかもしれません。
また、最新のニュースリリースや採用サイトに記載のある情報、投資家向けの経営状況や業績動向を説明しているIR情報も、余力があれば目を通しておきましょう。
それ以外にも、インターンシップの内容に応じた情報収集も必要です。例えば、グループディスカッションでは企業や業界に関する時事問題などを取り上げるケースが多いので、Webサイトや日経新聞にて、想定されるテーマを中心に調べておくと良いでしょう。
3.目標の設定と振り返りをするための準備
インターンシップの目標設定と、参加後の振り返りの準備を行っておきましょう。受け身で参加しないためには、具体的な目標を立てることが大切です。また、企業側は学生の参加意欲や目的意識を重視しており、明確な目標を持って臨むことで選考につながる可能性も高まります。
目標の例としては、「3人の社員の方に業務のやりがいについてインタビューする」「特定の業務について、他の人に説明できるくらい詳しく把握する」などです。参加後には、設定した目標がどのくらい達成できたか、目標に関してどのような成果を得られたかを振り返ってまとめます。
インターンシップの準備と振り返りのやり方やポイントについては、下記記事で詳しく解説しています。スムーズな準備にお役立てください。
《25卒向け》インターンシップの準備・振り返り方法!ワークシートも公開
4.志望動機を再確認しブラッシュアップする
志望動機は通常、インターンシップの応募時に提出していますが、参加中に社員や採用担当者から自己PRや応募動機を求められる場合もあります。参加前に内容を改めて確認し、必要に応じてブラッシュアップしておきましょう。
インターンシップの志望動機では、企業を志望する理由だけでなく「目的意識や参加意欲」に重きを置くケースが多く見られます。ただ、今後は採用活動にインターンシップの情報が活用されるようになるため、インターンシップの段階から採用選考を意識して、志望動機を伝えられると有利に働く可能性があります。
インターンシップの志望動機の書き方や注意点について、例文とともに詳しく解説している下記記事でも参考にしてください。
インターンシップの志望動機が聞かれる理由とは?業界別の例文を紹介
5.自己紹介や質問事項をまとめる
インターンシップの最初の自己紹介と、参加中に社員に聞きたい質問をまとめておきましょう。自己紹介では、自分の基本情報や専攻、サークルなどに関して、興味を持ってもらそうなエピソードを盛り込んで話すと良いでしょう。
インターンシップでの自己紹介について、詳しくは下記記事で説明していますので、あわせてご覧ください。
インターンシップでの自己紹介|例文やグループ・動画選考のポイントを紹介
また、インターンシップ中は先輩社員と話ができる時間があります。場合によっては質疑応答があるので、有効に活用するために事前に質問を考えておきましょう。有意義な質問をすることで、企業への意欲をアピールでき、採用選考でプラスに働くことも考えられます。
企業研究や情報収集の段階で気になった点や、より詳しく知りたいことなどを見つけて、質問できるよう準備します。自分の考えや仮説を交えて質問できると、熱意や意欲を効果的に伝えられます。
6.会場までの経路を調べる
インターンシップのプログラム内容とともに、実施会場への行き方を事前に必ず確認しておきましょう。インターンシップに限らず、遅刻は社会人として厳禁です。また、インターンシップ会場が企業のオフィスと違う場合もあるので、場所や入館方法などを細かく下調べしましょう。
乗る電車と駅からの道順など、かかる時間を確認し、家から会場までのシュミレーションをしておくと、当日に余裕を持って準備ができます。
インターンシップの初日は、開始時間の15分前には会場に到着しているのが理想です。開始前に社員の方や他の参加者と話すことで、緊張がほぐれ、プログラムにスムーズに取り組めます。
7.オンラインインターンシップの場合は通信環境や使用ツールの確認をする
近年増えているオンラインインターンシップでは、事前に通信環境や使用ツールを確認し、当日スムーズに操作できるように準備しましょう。
インターンシップ当日に初めて使うと、もたついてしまって進行に影響が及ぶ可能性があります。参加前日までには、指定ツールのインストールとアイコンや表示ネームなどの初期設定、使い方のチェックを済ませておきましょう。
ネットワークの回線速度が遅いと、映像や声が入りにくく、情報を聞き逃してしまう場合があります。また、自分の声が届きにくくて相手のストレスとなることも考えられるので、通信速度や容量の大きい光回線やポケットWi-Fiなどを使用しましょう。万が一に備えて、予備のWi-Fiやパソコンがあると安心です。
オンラインミーティングやビデオ通話の場合は、背景設定も大切です。背景は色付きや柄物、風景などは避け、白壁を使いましょう。自宅からの参加でも問題はないものの、極端に部屋が散らかっていたり、画面が暗すぎたりすると印象が良くないので事前確認しておくと安心です。
オンラインインターンシップについて、やり方や注意点など詳しくは下記記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
今、急増している「オンラインインターンシップ」とは? <OfferBoxを運営するi-plugが実際にやってみた!>
8.当日の持ち物を確認する
一般的なインターンシップ当日の持ち物は、以下の通りです。
- 筆記用具
- メモ帳・スケジュール帳
- 企業から指定された書類
- 学生証
- スマホや携帯電話(充電をお忘れなく)
- 腕時計
- クリアファイル
- ハンカチ
- 印鑑
- 現金少額
ただ、実際にインターンシップで必要となる持ち物は、応募先企業やインターンシップの内容などによって変わるため、必ずプログラムの案内を確認してください。忘れ物があると、最悪の場合プログラムに参加できない可能性があります。忘れ物はマイナスのイメージにつながるため、抜け漏れなく準備することが大切です。
インターンシップの持ち物チェックリストを下記記事で紹介していますので、ぜひご活用ください。
インターンシップの持ち物チェックリスト|前日までに必ず確認しよう
9.ビジネスマナーの再確認をする
インターンシップは、社会人としての振る舞いが必要な場ですので、ビジネスマナーを再確認しましょう。服装は指定がなければスーツ着用が無難です。シャツやベルト、靴、鞄などが汚れていないか、シワがないかをチェックし、清潔感がある装いを心がけましょう。
挨拶は、社会人としての最も基本のマナーです。挨拶ひとつで社員の印象を大きく左右するため、聞こえやすい大きさの声でハキハキ喋ることを意識します。「おはようございます」の他、「本日はよろしくお願いいたします」「申し訳ございません」「お世話になります」などは、インターンシップでよく利用する挨拶ですので、最低限覚えておきましょう。
インターンシップで電話対応を行う場合もあるので、基本的な電話対応のマナーを把握しておくとさらに安心です。電話を使う際には必ずメモ帳とペンを用意することや、自分が受けた電話で相手が切るまで静かに待つこと、などは特に重要です。
インターンシップはいつから準備する?
インターンシップの準備を始める日について、決まりは特にありませんが、余裕を持って取り掛かる必要があります。会場までの経路は当日の朝に調べても間に合いますが、企業研究や目標設定、自己紹介の練り直しなどは時間を要します。また、オンラインの場合の環境整備や持ち物の準備に日数がかかる場合があります。インターンシップ参加が決まり、詳細が発表された段階から、当日を意識してスケジュールを考えるのが理想的です。
抜け漏れなく準備してインターンシップに臨もう
インターンシップを有意義なものにするためには、事前の準備が重要です。準備を怠ると、心の余裕がなくなって集中できないだけでなく、そもそもプログラムに参加できない可能性も出てきます。
遅刻や忘れ物は、企業側にマイナスの印象を与えてしまい、選考にも良くない影響が出ることも考えられます。インターンシップ参加が決まった段階から、計画的に準備を進めることで余裕を持って参加できます。企業での就業体験という貴重なインターンシップを有効活用するために、抜け漏れのないよう準備しましょう。
下記記事では、インターンシップの種類や選び方について解説していますので、自分に合ったインターンシップが分からない人はぜひ参考にしてください。
インターンシップの選び方|参加目的に合ったプログラムに応募しよう