ナビサイト経由の学生集客が減少傾向に
ー新卒採用の体制について教えてください。
新卒採用は2人で担当しています。総務と採用を兼務しています。約8割は採用業務です。

ーどういった採用課題があったのでしょうか。
OfferBox導入以前は、ナビサイトを利用して新卒採用を行っていました。10名程度集められていた会社説明会の集客数が、徐々に確保できなくなりました。従来のやり方だけでは母集団形成が難しいという課題に直面していたのです。
「新潟県」×「施工管理職」での難易度の高い採用に挑む
ーOfferBoxの活用方法について教えてください。
a.Targeting:自社に合った採用ターゲットの設定
新潟または近隣の県で働きたい方、施工管理志望、建設土木系を学ぶ学生などを中心に検索することが多いです。
b.Messaging:ターゲットに対して打ち出す内容の作成
学生のプロフィールをしっかりと読み、学生が頑張ってきたことに言及しています。
OfferBoxカスタマーサクセス担当に、月1回の定例会議でアドバイスをもらいながら、現在のオファー文章の形になりました。アドバイスの内容は、文章の長さや読みやすさなどに関してです。
ープロフィール情報で見ているポイントは?
プロフィールには、入社後のミスマッチを防ぐために「見なければならないポイント」と、「学生さんに対してワクワクを感じるポイント」の2つがあります。
見なければならないポイントは、「私の将来像」に書いてある内容です。私たちはインフラ・公共事業がメインの事業なため、「社会に貢献したい」といった将来像はマッチする傾向にあります。一方で、「グローバルで活躍したい」「IT系の仕事がしたい」といった志向には、機会を提供できるわけではありません。学生さんの「やりたいこと」と「当社でできること」に乖離がない学生さんを探しています。
そして、学生さんに対してワクワクを感じるポイントは、部活やアルバイトの経験などのエピソードです。写真があると、文章だけではわからない人柄も想像できるので、面談で会うことがさらに楽しみになります。
ーオファー承認〜内定までのフローはどのような流れですか。
選考フローは、約4回の面談→部長による一次面接→役員面接です。
4回の面談は、それぞれ違った内容をお伝えしています。1回目は、 お互いが初めましての段階。学生さんの話を聞いたり、会社概要を伝えたりしています。2回目は、 会社概要より踏み込んだ当社の文化を伝えます。具体的には、経営理念や働き方などです。3回目は、対面で実施します。現場見学を通して、人事以外の社員と交流してもらいます。4回目は、面接に向けた準備やアドバイスをしています。
ー学生さんとコミュニケーションをとる際に意識した点はありますか。
学生さんのことに心から興味を持ち、色んなことを話してもらうよう意識しています。
まず自己紹介で趣味について話し、学生さんと共通の話題を見つけるようにしています。時々、冗談を言ったり笑いを誘ったりすることで、学生さんがリラックスして本音を話せる雰囲気作りを心がけているのです。
ー学生さんのどのようなポイントを見ていますか?
当社グループはスピリットとして「100年先も誠実」を掲げています。私たちも誠実でありたいと思っていますし、「誠実さ」を体現できる学生さんに入社して欲しいです。具体的には、締切を守る、メールの返信をする、といった基本的な行動ができる学生さんは、当社に合うと考えています。
ー実際にオファーした学生の印象はどうでしたか。
部活動やアルバイトなどを通して培われた「人間力」が高い学生さんが多いように感じます。経歴や実績だけでなく、その裏側にある工夫や頑張ったエピソードをOfferBoxのプロフィールに具体的に記入するからだと思います。
OfferBoxだからこその学生との出会い&内定辞退率の改善を実現
ーOfferBoxを導入してみて、どうですか。
ナビサイトなどで自ら応募してくれる学生さんは、「地元で働きたい」などの思いを持った方が多いです。OfferBox導入前は、そんな学生さんとの出会いがメインでした。導入後は、これまで出会えなかったエリアの学生さんと出会うことができています。
そして、OfferBoxを導入後、選考フローを大きく見直しました。面談回数を増やし、選考前に相互理解をすることで、内定辞退率の低下にもつながっています。
ー今後採用において力を入れていきたいポイントを教えてください。
さらなる情報発信の強化に注力していきたいです。「建設業界」=ネガティブなイメージを持たれがちです。そういった、業界のレッテルではなく、「株式会社レックス」という企業としての魅力が伝わるように、積極的に情報発信を頑張っていきます。
ー最後に、学生さんに伝えたいことはありますか?
今川様:
就職活動は人生の大きなターニングポイントです。しかし、全てのことを一発でうまくやろうと思わなくて大丈夫です。たくさんのことが仕組み化されて、効率的に生きられる世界になっているからこそ、トライアンドエラーを繰り返すことが大切です。もし今、失敗を恐れて挑戦できていないことがあるなら、一歩外に出て世界を見てほしいと願っています。失敗の経験をたくさんして、いつか「大したことなかった」と思える経験を増やすこと。それが成長への一歩です。就職活動も同様です。一度の行動で成功へつながるのではなく、たくさんの人と企業と会って、自身に合った企業を探してみてください。
長谷川様:
当社は、優しい人が多く、困っていたら助け合う環境と文化が根付いています。具体的なエピソードとして、以前ホームシックで「地元へ帰りたい」と言っていた社員がいた時のことです。人事だけで解決するのではなく、当人がいる営業所のメンバーたちと会社全体で動いて、サポートしました。このように、会社全体で一つのチームとして動く考えがあります。また、「今よりもさらに状況を良くしよう」と考えているメンバーが多いことが、当社の魅力です!