初めての新卒採用。ノウハウや知見が全くない。
−−まずはじめに、OfferBox導入前の採用状況について教えてください。
a.新卒採用体制
創業140年の歴史の中で初の新卒採用でした。社長、現場監督、設計士、採用担当の4名で取り組みました。
b.導入以前の採用ツール・サービス
新卒採用は初めての取り組みのため、ツール・サービスは使用していませんでした。
−−どういった採用課題があったのでしょうか。
今まで新卒採用に取り組んだことがないため、何からスタートしていいかわかりませんでした。
また、「たくさんいる学生の中から自社とマッチした学生に出会えるのか?」「逆もしかり、学生が自社を選んでくれるのか?」という点が不安でした。
学生ひとりひとりのプロフィール文章を熟読。適性検査と志望企業カテゴリーを参考に。
−−どのような理由でOfferBoxを導入されたのでしょうか。
「新卒採用に取り組みたい」という考えは漠然とありましたが、過去に取り組んだことがなく何からスタートして良いか迷っていました。
そのような中で、知人の経営者からOfferBoxの紹介を受けました。
新卒採用には、選考の段取りを細かく準備しないといけないので、大変というイメージがあったんです。
OfferBoxであれば、自社からオファーを送れるため、一気にやりやすくなると思ったので、すぐに導入の検討を進めました。
−−導入に際し、OfferBoxにどのようなことを期待されていましたか。
自社は中小零細企業であるため、まず自社の存在をどうやって知ってもらうかが不安でした。
説明会にも、場所や費用、準備の時間がかかるため、なかなか大変。そんな中で、企業側からオファーを出して学生さんに接触できるという、スカウト採用の手法に惹かれました。
−−OfferBoxの活用方法について教えてください。
a.Targeting:自社に合った採用ターゲットの設定
人生で一番高い買い物と言われる「家づくり」を考慮した際、お客様に豊かな人生を届けられる人でなければいけないと考えました。
そのため、入社してから身につけられるスキルよりも、「素直さ・愛嬌・誠実さ」という人間性の部分に特化したターゲット設定を行いました。
b.Messaging:ターゲットに対して打ち出す内容の作成
学生ひとりひとりのプロフィールを読み込む作業からスタートしました。しかし、どの学生のプロフィールの文章も内容が良く、オファーを送信するかどうかの判断に迷いました。
そこで助かったのは、OfferBox内にある適性検査と志望企業カテゴリーでした。学生の内面的な傾向や学生の求める環境と自社がマッチしているか、参考にできたためです。また、人間性を重視するにあたってプロフィール写真も重要視しました。映えている写真ではなく、「素の自分」を出している学生を求めました。
学生へのオファー文章の作成時には、プロフィール文章や適性検査、志望企業カテゴリーを参考に執筆。生まれ育った環境や自身を象徴する画像について深堀りをして、丁寧にその学生のためだけのオンリーワンの文章を心がけました。
c.Processing:採用プロセスの設計
力を入れたオファー文章の甲斐もあり、学生からすぐに返信が届きました。あくまで採用する側ではありますが、「これから一緒に働く仲間、家族のような存在になること」を思うと、相互理解が最も大切であると考えていました。
そのため、まずは自社の雰囲気を見ていただくため、事務所に訪問してもらい、カジュアル面談という形でスタート。お互いの理解が深まった上で、選考に進んでいただくような選考フローとなっていました。
−−プロフィール情報で見ているポイントは?どんな学生にオファーを送りたいですか?
1つ目は、出生地と生まれ育った環境をしっかり読み込んだことです。生まれてから、どんな環境で育って、現在の大学生活に至ったのかを重要視しました。
2つ目は、「自分を象徴する画像」に注目したことです。今回OfferBox経由で採用した学生は、「自分を象徴する画像」の項目で、ビールジョッキを掲げている写真を載せていました。飾らない素の自分を出している点に感銘を受けたんです。
−−学生とコミュニケーションをとる際に意識した点はありますか。
良好な人間関係や風土を感じていただきたく、ありのままの自分たちで接することを心がけました。
自分たちが良いと思う価値観や家づくりの考え方をそのまま共有していました。
−−面談・面接で学生の何を見ていますか。
お客様だけではなく、働く社員ひとりひとりが幸せである必要があると思っています。そのため、社内で「嫌な気持ちを共有できる」ような関係性になりたいと考えていました。
お互いにコミュニケーションをとる中で、今までの経験や知識のような部分だけではなく、パーソナルの部分も共有していました。
−−実際にオファーした学生の印象はどうでしたか。
プロフィール写真をはじめ、文章もしっかり読み込んでオファーを送信したためギャップはありませんでした。
この方にオファーを送信してよかったとお会いして改めて感じましたね。
−−カスタマーサクセスが行ったフォロー内容について教えてください。
建築学科で絞るだけでも学生の候補がたくさん、どの学生も素敵に見えて迷うことが多かったです。
そのような中でOfferBoxのカスタマーサクセスの方とコミュニケーションをとりながら徐々に絞っていくことができました。
初めての新卒採用ということもあり、カスタマーサクセスの方がいらっしゃらないと、採用成功は無理だったかと思います。
1通のオファー送信で1名の採用に成功。価値観や考え方の相互理解を重視。
−−OfferBoxの効果について教えてください。
求める人物像にピッタリの学生1名に対してオファーを送信。そのままオファー承諾、採用決定と奇跡の1名送信1名採用に成功しました。
−−OfferBoxを導入してみて、採用活動に変化はありましたか。
OfferBoxを通して新卒採用、スカウト型採用の手法を学ぶことができました。
また、会社自体のビジョンがないと学生には刺さりません。そのため、あらためて自社の考え方や価値観、魅力を整理する良い機会にもなりました。
−−OfferBox導入前と現在で、印象に違いはありますか。
導入前とのギャップはありません。初めての新卒採用において結果を出せたため、大満足です。
−−最後に、今後採用において力を入れていきたいポイントを教えてください。
採用に関するホームページ制作に取り組んでいきます。