自社サイトへの応募からの採用がメインだったが、それでは候補者の多様性を生み出しづらい。「さまざまな学生に積極的にアプローチできる術を持ちたい」とOfferBoxの導入が決まった。

アイティメディア株式会社

採用課題

採用工数が足りない

従業員数

100-499名

業種

ソフトウェア・通信業

エリア

東京

設立

1999年

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  • 課題

    これまでは、自社サイトへの応募からの採用がメインだったが、候補者の多様性を生み出しづらいことへの懸念があり、対応を模索していた。 もっと見る

  • 導入

    「自社サイトへの応募者だけだと偏りが出る、多様な志向性を持った学生に出会いたい」「会いたい学生に対して自社側から積極的にアプローチできる術を持ちたい」という思いから、OfferBoxを導入へ。 もっと見る

  • 効果

    2016年卒の採用は、オファー送信が35名→15名承認→選考参加が13名→内定承諾1名(2015年4月時点)。これまでのような自社の取り組みだけでは出会えなかった学生が選考に進んだ。結果、1名が内定、承諾(現在も選考進行中)。 もっと見る

月間2,500万ユニークブラウザを超える利用者を持ち、テクノロジー関連の各種情報を扱うニュースサイトを運営する、アイティメディア株式会社(以下、アイティメディア)。以前はナビサイトを利用して採用を行っていたが、コストダウンが人事に求められた経緯もあり、費用のかかる採用ツールやナビサイトの利用を4年前から見直すなか、自社の採用サイトやソーシャルメディアを活用した採用成果を追求してきた。2016年卒採用においては、人材の多様性を重視する観点から、自社が持つ求心力とは異なる場所にいる優秀層に対しても、能動的にアプローチする必要性が高いと判断、OfferBoxの導入が決まった。

課題

これまでは、自社サイトへの応募からの採用がメインだったが、候補者の多様性を生み出しづらいことへの懸念があり、対応を模索していた。

「自社でメディアを運営しているため、もともとアイティメディアを好きでいてくれて、当社の採用サイトへ主体的に応募してくれる方はいます。実際、そこから良い出会いにつながることも多いです。でも、それだけだと社員がアイティメディアのファンだけになってしまい、人材に偏りが出てしまう可能性があります。

 

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これまでも、採用サイトを開いてただ待っているのではなく、ターゲットを絞った採用活動はいろいろとやっていました。Webメディアの仕事に興味がありそうな人にSNSから声をかけたり、旬なメディア人を呼んだイベントを開催したり……ただ、そこからもっと範囲を広げて、最初の時点ではWebやメディアの世界に興味を持っていない人にもコンタクトできる方法を探していたんです。

 

メディアは、人が創るもの。多様な人材がいてこそ面白いメディアができていくのではないかという思いがあります。また、2016年は新卒採用の状況の変化があり、学生がこの時期こう動くからこういう準備をしておこう、というのが読みづらいですね。どんな状況でも、良い人に能動的に出会えるような動きをとりたいと考えていました」(アイティメディア 斎藤さん/以下、斎藤さん)

 

候補者との接点を増やすという意味では、ナビサイトの利用も考えられる。しかし、志望度が高くない学生も含めてただ母集団を大きくすることは、採用担当の人数が限られている場合、効率が良いとは言えない。コストもかかる……という理由から過去にナビサイトをやめていた経緯があった。

そのスタンスは、今年の先行き不透明な採用市況の中にあっても変わらなかった。

導入

「自社サイトへの応募者だけだと偏りが出る、多様な志向性を持った学生に出会いたい」「会いたい学生に対して自社側から積極的にアプローチできる術を持ちたい」という思いから、OfferBoxを導入へ。

実際にはどんな学生との出会いがあったのだろうか。

 

「志望業種は就職活動の途中で変わっていくものだと思い、あまり気にかけていませんでした。むしろ見ていたのは、志望する企業の規模です。ベンチャー、メガベンチャーに行きたい気持ちがあるか。それに該当する学生はプロフィールを見ていいなと思えばオファーを送りました。全体的にOfferBoxで会える学生のレベルは高いですね」(斎藤さん)

 

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2016年卒は、OfferBoxから1名内定承諾者が出ているそうだが、レベルの高さはどういったところで感じるのだろうか。

 

「プロフィールを入力する作業の中で自己分析が進むのではないかと思います。自分の良いところを認識し、それをどう見せれば魅力が伝わるのか、ということを入力しながら必ず考えますよね。その部分が面談で話していてもギャップなく伝わってきます。大学時代だけでなく、それまでのエピソードを書いている人も多いですよね。どうしても就活になると大学時代のことを話す人が多いですが、人格はもっと前の時点から作られていると思うんです。小中高校時代の経験も、自分のアピールポイントとして文章にされているので、面接で話すときにもこの人はこんな人なんだなと想像しやすいと感じます」(斎藤さん)

効果

2016年卒の採用は、オファー送信が35名→15名承認→選考参加が13名→内定承諾1名(2015年4月時点)。これまでのような自社の取り組みだけでは出会えなかった学生が選考に進んだ。結果、1名が内定、承諾(現在も選考進行中)。

「OfferBoxの利用学生はアイティメディアのことを知っている人ばかりじゃないから、面接を通過してもらうのは難しいのではないかと思っていました。でも通過率を見ていても、自社サイトから申し込んでくる人とそれほど変わりません。むしろ一次選考の通過率はOfferBox経由の学生は非常に高いです。“自分でありたいビジョンを考えて、積極的に動いた経験があるか”という点を採用基準の一つにしているのですが、そのような経験を持っている方にオファーを出しているので、自ずと選考通過率が高くなったとも言えますね」(斎藤さん)

 

内定になった学生は、今までの採用手法では出会えなかったような人材だったとのことだが、どういう違いがあったのだろうか。

 

「内定者はそもそも、働く先としてWebメディアを意識したことは無かった方でした。そういった方も、当社と出会ったことで考えが変わったんです。『学生が知らなくても、自分たちの会社は面白いところがある』と思っている会社は多いと思います。自分たちから動いてアプローチできるルートがあると、学生と出会う上で突破口になるんじゃないかと思いますね」(斎藤さん)

 

 

アイティメディア株式会社様が採用上で大切にしていること
「候補者の方ひとりひとりと向き合うことを最も重視しています。一番最初に入る会社って、とても大事だと思うんです。私たちが良い方を採用することも大事ですが、自分たちがジャッジするだけでなく、学生にとっても良い会社かどうかを判断してもらえるようにしたいですね。一番初めに入る会社として本当に納得できるのか、“ここだ!”と思える会社なのか、考える材料はきちんと提供したいと思っています。例えば選考ステップの途中で境遇の近い社員と会って話す機会をセッティングすることもありますし、学生ひとりひとりに合わせて選考の内容やステップを変更することもあります。“自分の可能性を最大限に活かせるのはこの会社だ”と確信して入社してもらいたいです」(斎藤さん)

機械的でない、ひとりひとりと向き合う姿勢が伝わってくる。さらに、面接後にはフィードバックも行っているそうだ。しかも選考通過者だけではなく、選考を受けた全員に対して実施しているという。

「今年の新卒社員に対してアンケートを行ったのですが、その中の回答に“この会社はひとりひとりにきちんと向き合ってくれている気がした”という意見がありました。こちらの意図が内定者に正しく届いているというのが嬉しいですね。会社が大きくなるにつれて、採用人数も増やしていかなければならないという中でも、採用方針はぶらさずに続けていきたいです。OfferBoxは学生の写真が見られるだけでなく、学生とのメッセージのやり取りには、採用担当者の写真が表示されますよね。人対人として向かい合っている感覚をお互いに持てると思います。細かな点ではありますが、OfferBoxのそういうところが、当社の価値観に合ったツールだと感じています」(斎藤さん)


会社名 アイティメディア株式会社
所在地 東京都港区赤坂8-1-22 赤坂王子ビル
設立日 1999年12月
事業内容 インターネット・メディア事業
ホームページ http://corp.itmedia.co.jp/

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