
就活中に「ESや面接の志望動機の締めくくりの言葉はどうしよう…」と手が止まっている人もいるのではないでしょうか?
締めくくりの文章で入社への熱意や将来性をうまく伝えられると、他の応募者と差をつけやすくなります。
この記事では、締めくくりの基本構成や書き方のルール、そのまま使えるOK例文やNG例文を解説します。
なお、自分から企業にアピールする就活と並行して、企業からのオファーを待つ方法を取り入れるのもおすすめです。オファー型就活サービス「OfferBox」では、プロフィールを80%以上入力すると平均41件(※)のオファーが届きます。
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目次
【新卒向け】志望動機の基本構成と締めくくりの役割
新卒の学生には職務経験がないので、志望動機で「入社への熱意」や「今後のポテンシャル」を伝えなければなりません。とくに締めくくりは企業への熱意をもう一押しし、全体をまとめる重要なパートです。
下記の基本構成に沿って志望動機を作ると、熱意とポテンシャルを論理的に伝えられるため、採用担当者に刺さりやすくなります。
- 結論:志望理由を述べる
- 具体例:学生時代の経験を交えて説得力を持たせる
- 締めくくり:入社意欲をもう一押しし、活躍イメージを印象づける
併せて締めくくりの基本ルールや例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
志望動機の締めくくりが選考結果を左右することも
締めくくり文には以下の役割があるので、内容によって選考結果を左右するケースもあります。
- 熱意や志望度の高さを最後に一押しする
- 入社後の活躍イメージを描きやすくする
- 文章全体をまとめて論理的思考力を示す
ES(エントリーシート)や面接で他の学生に埋もれないためにも、「この学生に会ってみたい」「この学生ならうちで活躍できるかも」と思わせる締めくくりを考えましょう。
志望動機の締めくくりで押さえるべき4つの基本ルール
採用担当者に「会いたい」と思わせる締めくくりには、守るべき型があります。ここでは、書類選考を突破するための4つの基本ルールを解説します。
- 言い切りの形でアピールする
- 「御社に貢献したい」という姿勢を具体的に書く
- 入社後のキャリアプランや目標を簡潔に添える
- 冒頭や本文との一貫性を持たせる
ルール1:言い切りの形でアピールする
志望動機の締めくくりは、言い切りの形でアピールしましょう。
採用担当者は、あなたの言葉から、入社への覚悟や本気度を読み取ろうとしています。語尾が弱いと、熱意や主張そのものに自信がないという印象を与えかねません。
次のように力強く言い切ると、あなたの言葉に責任感が宿り、ポテンシャルをアピールできます。
・~だと思います。
・~できればと考えています。 【OK例】
・~に貢献します。
・~を実現したいです。
今日から文章の終わり方を意識して変えてみてください。
ルール2:「御社に貢献したい」という姿勢を具体的に書く
採用担当者が知りたいのは、「あなたの人柄や能力が、自社でどう活かされるのか」という点です。具体性が欠けていると、企業研究が浅くて入社意欲が低いと判断される場合もあります。
以下のOK例のように、「自身の強みや経験」と「入社後に携わりたい業務内容」を結びつけて語りましょう。
御社の発展に貢献したいです。 【OK例】
学生時代の〇〇の経験で培ったコミュニケーション能力を活かし、営業職として顧客との信頼関係を築き、御社の売上拡大に貢献します。
あなたの言葉で、貢献の形を詳しく表現してみましょう。
面接で採用担当者の心に響くような志望動機を話したい方は、こちらの記事もご覧ください。
ルール3:入社後のキャリアプランや目標を簡潔に添える
入社後の目標や将来像を述べることで、自身の成長意欲の高さと計画性を示せます。採用担当者は、学生が入社後に成長し、長く会社に貢献してくれる人材かを見ているからです。
以下が、入社後のキャリアプランや目標について伝える締めくくりの一例です。
「まずは一日も早く業務に慣れ、将来的には〇〇の分野で専門性を高めて、チームに欠かせない存在になりたいです」
短期的な目標と長期的なビジョンをセットで語ると、入社後の姿がより鮮明に伝わります。
ルール4:冒頭や本文との一貫性を持たせる
志望動機は書き出しから締めくくりまで、主張に一貫性を持たせましょう。
話の軸がブレていると、「自己分析ができていない」「論理的思考力に欠ける」「信用できない学生だ」と判断されかねません。志望理由・強み・貢献したい内容に一貫性があって初めて、あなたの言葉に説得力が生まれます。
たとえば、本文で「チームで協力することの重要性」をアピールしたのに、締めくくりで「1人で黙々と成果を追求したい」と書くと矛盾が生じます。
志望動機を書き終えたら、最初から最後まで声に出して読み返したり、AIにチェックしてもらうのがおすすめです。
もし志望動機の書き出しで悩む場合は、下記の記事での書き方を参考にしてみてください。
志望動機の締めくくりテンプレート
志望動機の締めくくりに使えるテンプレートを紹介します。先に述べたルールをふまえ、締めの言葉を考えてみましょう。
- ◯◯な社風に魅力を感じ、御社でともに働きたいと望んでおります
- 1日でも早く貢献できるよう、まずは◯◯のスキルを身につけたいです
- 入社後は◯◯の強みを活かし、△△(職種)として貢献していきます
- ◯◯の目標を実現できると思い、御社を志望しました
- ◯◯を重視する御社であれば、私がやりたい△△を実現できると確信しています
- 御社の理念である◯◯を大切にして、△△に貢献していきます
テンプレートはあくまでも一例なので、自分のアピールポイントに合わせて調整することが大切です。
【アピール内容別】志望動機の締めくくり例文20選
あなたに合った締めくくり方が見つかるよう、4つのパターン別に例文20選を紹介します。自分らしい言葉で熱意を伝えるための参考にしてみてください。
- 「入社意欲・熱意」をアピールする例文5選
- 「入社後にやりたいこと」をアピールする例文5選
- 「自分の強み・人柄」をアピールする例文5選
- 「企業への深い共感」をアピールする例文5選
パターン1:「入社意欲・熱意」をアピールする例文5選
御社のインターンシップに参加した際、先輩社員の方々が「社員全員が常に挑戦者の視点を忘れない」と語っていた姿に感銘を受けました。私も御社の一員として、現状に満足せず高みを目指し続ける人材として貢献したいです。 【例文②】
OB訪問で伺った「若手のうちから裁量権を持って、プロジェクトを動かせる」というお話に、私の理想とする働き方との一致を感じました。一日も早く戦力となり、御社の成長に貢献できる人材を目指します。 【例文③】
数ある食品メーカーの中でも、とくに健康志向の製品開発に注力されている御社の姿勢に強く惹かれました。「食を通じて人々の生活を豊かにしたい」という私の想いを、御社でこそ実現できると確信しております。 【例文④】
競合他社にはない独自の〇〇という技術力と、それを支える探求心こそが御社の強みであると感じております。私もその一員として常に知的好奇心を持ち、御社の発展に貢献したいです。 【例文⑤】
御社のアプリは単なる情報提供ツールではなく、ユーザーの不安に寄り添う温かみがあると感じます。私もそのような血の通ったサービス開発に携わり、多くの人々の挑戦を支えたいです。
【ポイント】
締めくくりで下記をアピールすることで、あなたの熱意に説得力が生まれます。
- 企業の事業内容・理念への深い理解を示す
- OB・OG訪問やインターンシップで感じた具体的な魅力を語る
あなただからこそ語れるエピソードを交えて、志望度の高さを強調しましょう。
パターン2:「入社後にやりたいこと」をアピールする例文5選
営業として現場のニーズを深く理解し、将来的にはその経験を活かして、顧客も気づいていない課題を解決できるような、新サービスの企画に挑戦したいです。 【例文②】
御社が注力されているアジア市場の開拓に、私の語学力と異文化理解力を活かして貢献したいです。将来的には、海外拠点の立ち上げにも携われる人材を目指します。 【例文③】
大学で学んだデータ分析の知識を活かし、御社のマーケティング部で顧客データの解析に携わりたいです。そして、データに基づいた戦略を考え、事業の成長に貢献します。 【例文④】
入社後は、御社の強みである〇〇の技術を基礎から徹底的に学びたいです。3年後には、その技術を応用して、新しい価値を創造できるエンジニアになることが目標です。 【例文⑤】
優れた商品を生み出し続ける御社の商品企画部でノウハウを学び、ゆくゆくは競合であるB社の〇〇を上回るヒット商品を生み出したいと考えています。
【ポイント】
入社後のビジョンを具体的に語ることは、あなたが真剣にキャリアを考えている証拠です。そのため、主体性や成長意欲の高さをアピールできます。
企業の事業内容を深く研究したうえで、自分が何を成し遂げたいかを伝えましょう。あなたの働く姿を採用担当者に鮮明にイメージさせることが、内定への近道です。
パターン3:「自分の強み・人柄」をアピールする例文5選
サークル活動で培った「多様な意見をまとめる調整力」を活かし、チームでの円滑なプロジェクト進行に貢献することで、製品開発のスピードアップを目指します。 【例文②】
飲食店のアルバイトで身につけた「相手の立場に立って考える傾聴力」を、お客様へのヒアリングに活かし、顧客に寄り添った提案を行いたいです。 【例文③】
ゼミの研究で培った「粘り強く課題を分析する力」を、御社のエンジニアとして困難な課題に直面した際に活かしたいです。 【例文④】
学生時代のイベント企画で発揮した「周囲を巻き込む行動力」を活かし、社内外の関係者と積極的に連携して、御社の新規事業を力強く推進したいです。 【例文⑤】
私の強みである「常に改善点を探す探求心」を活かし、既存の業務プロセスに疑問を持ち、より効率的な方法を提案することで、組織全体の生産性向上に貢献します。
【ポイント】
企業は「自社に合う人材か」という視点で評価しているため、強みと業務内容を結びつけて語るのがポイントです。
あなたの強みが企業にとって価値ある能力だと伝われば、志望動機の説得力がアップします。採用担当者に「この人は入社後に活躍してくれそうだ」と強く印象づけられるでしょう。
パターン4:「企業への深い共感」をアピールする例文5選
御社の「テクノロジーで人々の日常を豊かにする」という理念に強く共感します。私もITを用いた課題解決にやりがいを感じており、御社の一員として、国内の情報格差問題を解決したいです。 【例文②】
「挑戦を歓迎する」という御社の文化は、常に新しいことに取り組み成長したい私の価値観と一致します。失敗を恐れずに行動し、御社に新しい風を吹き込める人材を目指します。 【例文③】
利益と環境配慮の両立を目指す御社の事業方針は、私の「ビジネスの力で社会を良くしたい」という信念そのものです。学生時代に培った知識を活かし、御社の製品をより多くの人に届けることで、その実現に貢献します。 【例文④】
説明会で伺った「チームで最高の成果を出す」という価値観に強く共感します。大学のゼミで意見の対立を乗り越え論文を完成させた経験を活かし、チーム全体の成功に貢献したいです。 【例文⑤】
〇〇社長の「常識を疑え」という言葉は、私の行動指針そのものです。私も御社の一員として前例のないアイデアを形にし、世の中に新たな価値を提供していきたいです。
【ポイント】
多くの企業は、同じ価値観を共有して成長できる仲間を求めています。ただ理念への共感を述べるだけではなく、その理念が「自分のどのような経験や価値観と結びついているのか」を具体的に語りましょう。
同じ方向を向いて成長していきたい意思を示せれば、企業文化に合った人材であるとアピールできます。
下記の記事では、志望動機全体の書き方を紹介していますので、併せてご覧ください。
【職種別】志望動機の締めくくり例文3選
志望動機の締めくくりは、職種ごとに求められる強みをアピールするのが大切です。ここでは下記3つの職種別に、例文と書き方のポイントを解説します。
- 営業職
- 事務職
- 技術職
例文1:営業職
アパレルのアルバイトで培った「お客様のニーズを汲み取り、期待を超える提案をする力」を活かし、顧客満足度と売上の両方を最大化することで御社に貢献します。
【ポイント】
営業職の場合は以下をアピールするのがおすすめです。
- 相手のニーズを汲み取って提案する力
- 目標達成への意欲
- 困難に屈しない粘り強さ
大きく、営業の仕事はお金を稼ぐことです。そのため、単なる「前向きさ」や「コミュニケーション能力」だけではなく、成果に結びつく強みを詳しく説明しましょう。
営業職の志望動機を詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
例文2:事務職
私の強みである几帳面さとPCスキルを活かし、業務の正確性と効率性を高めることで、組織全体の生産性向上に貢献したいです。
【ポイント】
事務職の志望動機では、下記をアピールして締めくくりましょう。
- 作業の正確性
- 効率化への意識
- 仲間を支えるサポート精神
事務職は、組織全体がスムーズに機能するための土台を支える役割です。丁寧な仕事で仲間を支え、事業活動に貢献する姿勢が求められます。
例文3:技術職
大学で学んだ〇〇の知識を活かし、御社の△△分野の発展 技術革新に貢献したいです。入社後も常に最新技術を学び続け、将来的には、これまで社内に無かった新たな価値を創造できる技術者を目指します。
【ポイント】
技術職を志望する場合、締めくくりでは専門知識や継続的な学習意欲を示しましょう。現状のスキルに満足せず、常に新しい知識を探求し続ける姿勢が、技術者としての成長につながるからです。
大学での研究内容を活かして、企業のどの技術分野で貢献したいかをアピールしてみてください。
下記の動画では就活生が考えた志望動機に対して、添削やアドバイスをしています。面接官に刺さるポイントがわかりますので、ぜひご覧ください。
評価を下げる志望動機の締めくくりNG例と改善ポイント
多くの就活生がやりがちなNG例と、改善のポイントを解説します。最後の最後で評価を下げないためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 誰にでも言える内容になっている
- 受け身な姿勢や学習意欲だけを強調している
- 根拠なく自信過剰な表現になっている
- 本文の内容と締めくくりが矛盾している
- 謙遜しすぎている
NG例1:誰にでも言える内容になっている
御社の将来性に惹かれました。更なる御社の発展に貢献できるよう頑張ります。 【OK例】
食を通じて持続可能な社会を目指すという、御社の事業が持つ将来性に強く惹かれました。大学で学んだ栄養学の知識を活かし、商品開発部の一員として、人々の健康に貢献できる商品を生み出したいです。
【ポイント】
締めくくりで避けたいのが、どの企業にも言えてしまう内容です。具体性がないと、使い回しの志望動機だと判断されかねません。
OK例のように「その企業のどのような点に惹かれ、自分の何を活かして、どのように貢献したいのか」を明確にすると、志望度の高さが伝わります。
NG例2:受け身な姿勢や学習意欲だけを強調している
未熟者ですが、ご指導いただきたいです。 【OK例】
ご指導いただきながら一日でも早く業務を吸収し、学びをすぐに実践に活かすことで、御社の成長 チームの目標達成に貢献したいです。
【ポイント】
企業は、あなたに給料を払って貢献を期待する場所です。そのため、自分から価値を提供しようとする姿勢を示さなければなりません。
OK例のように、学んだ先にある貢献の意志までセットで伝えると、ポテンシャルが評価されやすくなります。
NG例3:根拠なく自信過剰な表現になっている
営業として◯%のシェアを3年後までに実現します。 【OK例】
入社後は先輩方の営業スタイルを徹底的に学び、吸収します。そのうえで自分なりの工夫を加え、将来的には御社の記録を塗り替える営業担当者になることが目標です。
【ポイント】
入社後の活躍について誇張したり、不確実な約束をしたりするのはやめましょう。不信感を持たれるばかりか、自分を客観視できていないと思われてしまうので、極端な締めくくりは避けるべきです。
自分の経験や能力で実現可能な範囲で、仕事への意欲をアピールしましょう。具体的な学習計画を示したうえで高い目標を語ることで、説得力が生まれます。
NG例4:本文の内容と締めくくりが矛盾している
大学時代のサークル活動では、副リーダーとして常にメンバー間の対話を重視し、それぞれの強みを活かせるよう役割分担を工夫しました。
…
御社に入社後は、誰にも負けない専門性を黙々と追求し、トップエンジニアを目指したいです。 【OK例】
大学時代のサークル活動では、副リーダーとして常にメンバー間の対話を重視し、それぞれの強みを活かせるよう役割分担を工夫しました。
…
御社に入社後も、チームの一員としてメンバーとの対話を大切にしながら、大規模プロジェクトの成功に貢献したいです。
【ポイント】
本文と締めくくりに一貫性がないと、どちらが本当の姿なのかわからず、信用できない印象を与えてしまいます。
書き終えた後は必ず全体を読み返し、冒頭から末尾まで話の軸が通っているかをチェックしましょう。
NG例5:謙遜しすぎている
私に務まるかどうか不安ではございますが、もし採用していただけたら、一生懸命頑張ります。 【OK例】
未熟な点も多いかと思いますが、持ち前の吸収力と向上心を活かし、一日でも早く御社に貢献できる人材になります。
【ポイント】
誇張や無理な約束は避けるべきですが、謙遜しすぎるのも問題です。ネガティブな言葉は自信のなさと受け取られ、採用担当者を不安にさせてしまいます。
OK例のように、謙遜の言葉を、貢献への意欲やポテンシャルがわかる表現に転換しましょう。
まとめ
志望動機の締めくくりは、あなたの入社意欲や将来性を伝える重要なパートです。今回紹介した基本ルールを押さえ、NG例を避けながら自分らしい言葉で想いを伝えましょう。まずは例文を参考にして、あなただけの締めくくり文を作成してみてください。
もし自分から企業にアピールし続けるのに疲れたら、企業からのアプローチを待つ就活もおすすめです。オファー型就活サービス「OfferBox」では、プロフィールや自己PRを充実させておくと、企業から会いたいというオファーが届く仕組みです。
企業側が学生を見つけてくれるため、知らなかった優良企業と出会えたり、自己肯定感がアップしたりするのがメリットです。実際に、OfferBoxの利用者から以下のような声がありました。

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