
就職活動を控えた大学生にとって、自己分析は欠かせない取り組みです。自分の強みや価値観を明確にすることで、志望企業とのマッチ度や将来の方向性を見極めやすくなります。また、自己PRや志望動機を説得力あるものにするためにも、深い自己理解が必要です。
そこで本記事では、大学生が自己分析を行う目的やタイミング、具体的なやり方について解説します。効果的に進めるためのポイントも紹介しているので、自分らしいキャリアを描くための第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
大学生が自己分析を行う目的
大学生の就活において、自己分析を行う目的は主に以下の3つです。
- 自分の強みや経験を理解して魅力をアピールするため
- 企業選びの軸を明確にするため
- 入社後のキャリアを考えるため
自己分析によって、自分の長所や価値観を把握することで、エントリーシートや面接で説得力のある自己PRを作れるようになります。また、自分が大切にしたい価値観や興味を整理できるため、自分に合った業種・職種・企業を選びやすくなるでしょう。
将来の働き方や目標を明確にする手助けにもなるため、長期的なキャリアビジョンを描くことにもつながります。このように、自己分析は就活の土台となる重要なプロセスです。
自己分析の詳細についてさらに知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
大学生は1・2年生のうちに自己分析に取り組むのがおすすめ
自己分析を始める時期に明確な決まりはありませんが、就職活動をスムーズに進めたいのであれば、大学1・2年生のうちに取り組むのがおすすめです。就活が本格化する大学3年生の3月以降は、エントリーや面接対策などで忙しくなり、自己分析に十分な時間を確保するのが難しくなります。
早い段階で自己分析を行っておけば、自分の強みや価値観を理解し、それに合った経験を積めるため、将来のキャリアに役立つ行動を選びやすくなるでしょう。また、自分に合った企業を見極めるための判断基準を持てるようになるため、インターンシップや企業説明会への参加もより効果的になります。
大学4年生の6月以降は本格的に活動していくことになるため、遅くても大学4年生の5月までには自己分析を終えておくように計画を立てましょう。
大学生の就活に役立つ自己分析のやり方10選
自己分析の主なやり方は、以下の10種類です。それぞれの特徴や手順について紹介するので、自分に合った自己分析のやり方を見つけてみましょう。
- 自分史を作る
- モチベーショングラフを作る
- マインドマップを作る
- 「WHY」を深掘りする
- 「WILL」「CAN」「MUST」のフレームワークを使う
- MBTI診断をする
- 他己分析をする
- ジョハリの窓を活用する
- 自己分析ツールを使う
また、以下の記事では、自己分析に役立つ質問リストを掲載しています。ぜひあわせて活用してみてください。
自分史を作る
自分史とは、自分のこれまでの人生を振り返り、経験を時系列で整理することで自己理解を深める方法です。
印象的な出来事を客観的に見つめ直すことで、自分の強みや価値観、行動の傾向を把握でき、自己PRや志望動機の材料になります。形式にこだわりすぎず、ありのままの経験を丁寧に振り返ることが大切です。
<手順>
- 小学校から現在までの印象的な出来事を書き出す
- それぞれの出来事について、背景・理由・当時の感情などを深掘りする
- 複数の経験から共通点を見つけ、自分の強みや価値観を整理する
自分史を作りたい方は、以下の記事で紹介している作り方や例文もチェックしてみてください。
モチベーショングラフを作る
モチベーショングラフとは、年齢を横軸、モチベーションの高低を縦軸にして、自分のこれまでの気持ちの変化を視覚化する方法です。
自分のモチベーションが上がった場面や下がった出来事を振り返ることで、自分の価値観や行動の傾向が見えてきます。とくに、学生生活が平凡だと感じている人に有効で、自分らしさを見つける手がかりになります。
<手順>
- 小学校から現在までの出来事をできるだけ多く書き出す
- 各出来事のモチベーションを10点満点で評価する
- 点数を年齢順に線でつなぎ、グラフにする
- 上がった・下がった理由を言葉にして分析する
マインドマップを作る
マインドマップは、自分の考えを視覚的に整理し、思考の広がりを把握するためのツールです。
自己分析に使う場合は「自分」を中心に置き、そこから関連するキーワードを放射状に広げていきます。言葉をつなげながら「なぜそう思うのか?」と問いかけを繰り返すことで、自分の価値観や強み・弱みが見えてきます。
文章にするのが苦手な人でも、直感的に自己理解を深めやすい方法です。
<手順>
- 紙の中央に「自分」と書く
- 「得意なこと」「好きなこと」など、関連する項目を周囲に配置する
- 各項目に「なぜ?」と問いかけて深掘りする
- 項目ごとに色分けし、視覚的に整理する
- 浮かび上がった価値観や特性をまとめる
以下の記事では、マインドマップの詳細について解説しています。自己分析における活用方法やおすすめのアプリ・ツールを紹介しているので、ぜひあわせてご確認ください。
「WHY」を深掘りする
「WHY」を深掘りする自己分析では、過去の経験に対して「なぜ?」を繰り返し問いかけることで、自分の価値観や行動の根本的な理由を明らかにします。
ただ出来事を振り返るだけでなく、そのときに抱いた感情や考えを丁寧に言語化することが大切です。表面的な事実ではなく、背景にある動機や想いを掘り下げることで、自分らしさを明確にし、面接でも説得力のある自己PRができるようになります。
<手順>
- 印象に残っている経験や、重要な意思決定をした場面を選ぶ
- その出来事に「なぜ?」と複数回問いかけて深掘りする
- 感情や背景を整理し、共通する価値観を洗い出す
「WILL」「CAN」「MUST」のフレームワークを使う
「WILL・CAN・MUST」は、自分の理想の働き方やキャリアを考えるためのフレームワークです。
やりたいこと(WILL)・できること(CAN)・やるべきこと(MUST)を整理することで、自分に合った職種や働き方のヒントが得られます。3つの視点をもとに考えることで、やりがいや成長を感じられる仕事に近づけるでしょう。
<手順>
- 自分のスキルや経験(CAN)を書き出す
- 興味や将来やりたいこと(WILL)を整理する
- CANとWILLのつながりを考える
- 企業や社会から求められること(MUST)を洗い出す
- 3つの重なりから理想の働き方を見つける
MBTI診断をする
MBTI診断は、93問の質問に答えることで、16の性格タイプから自分の特徴を知るテストです。
自分が外交的か内向的か、直感的か感覚的かなどの傾向を客観的に把握でき、就活での自己理解や職場での適性を考える手助けになります。診断結果では、強みや注意点を教えてくれるため、面接やグループワークでの行動の指針にもなるでしょう。
<手順>
- MBTI診断の公式サイトにアクセスする
- 93問の質問に直感で答える
- 診断結果を確認し、自分の性格傾向を理解する
他己分析をする
他己分析は、家族や友人など身近な人に自分の性格や強みを聞き、客観的な視点から自己理解を深める方法です。
自己分析だけでは気づきにくい自分の特徴や、評価のズレを知れるため、面接やエントリーシートの説得力向上に役立ちます。さまざまな人から意見を集めることで、多角的に自分を見つめ直せるでしょう。
<手順>
- 自分をよく知る人に他己分析の協力を依頼する
- 性格や強み、適性についてヒアリングする
- 自己分析との共通点や相違点を比較し、新たな気づきを整理する
自己分析との違いや、具体的なやり方を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
ジョハリの窓を活用する
ジョハリの窓は、自分と他人の認識のズレを4つの窓に分類し、自己理解を深めるフレームワークです。
自分の特性や強みを自己評価と他者評価に分けて整理し「開放の窓」「秘密の窓」「盲点の窓」「未知の窓」に振り分けます。

その結果、自分が気づいていない長所や課題を発見しやすくなり、面接や自己PRに活かせるようになります。
<手順>
- 自分の強みや特性を自分で考え、家族や友人にも意見を聞く
- 自己評価と他者評価を書き出し、4つの窓に分類する
- 認識の違いを確認し、自分の新たな一面を理解する
ジョハリの窓に取り組みたい方は、ぜひ以下の記事も参考にして挑戦してみてください。
自己分析ツールを使う
自己分析ツールは、Web上で手軽に利用できるサービスで、自分に合った仕事や働き方を客観的に知るために役立ちます。
専門家が監修しているツールもあり、新しい視点や可能性を発見しやすいのが特徴です。結果はポジティブに受け止めつつ、自分の経験や考えと照らし合わせて活用しましょう。
<手順>
- Webで自己分析ツールを探す
- 診断を受ける
- 診断結果を参考に自己分析を深める

ノートを使った大学生の自己分析のやり方
ノートを使って自己分析をすることで、就活で話す内容やエントリーシートの材料を整理しやすくなります。
ノートを使うメリットは、情報を多角的かつ体系的に整理できること、他者に共有しやすいこと、そして面接前に見返せることです。ノートには自己分析の過程や感情、考えの変化も書き込めるため、自分自身の理解が深まります。
具体的なやり方は、以下のとおりです。
- 自己分析の結果をノートに書いたり貼ったりする
- 表や図を使って視覚的に整理する
- 面接前にノートを読み返し、話したい内容を確認する
- 面接後は改善点や気づきを追記し、ノートを更新する
こうして情報を整理し続けることで、自己分析の質を高め、就活での説得力あるアピールにつなげられます。
自己分析ノートの作り方については、以下の記事でより詳しく解説しています。テンプレートや具体的な活用方法についても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
大学生が自己分析を行う際の2つのポイント
大学生が自己分析を行う際は、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
- 客観性を重視する
- 定期的に取り組んでブラッシュアップしていく
客観性を重視する
自己分析では「客観性」を重視することが重要です。就職活動では評価するのは企業という他者であり、自分の判断では気づかないうちにバイアスが入りやすいためです。
たとえ正直に向き合ったつもりでも、主観だけでは本当の強みや弱みを見落とすことがあります。他人からの意見を取り入れる「他己分析」や、診断ツールを活用することで、自分では気づかなかった特徴が見え、より的確な自己理解につながります。
定期的に取り組んでブラッシュアップしていく
自己分析は一度きりで終わらせるものではなく、定期的に見直しながら進めていくことが大切です。
就活を進める中で新しい経験を重ねると、自分の価値観や目標も自然と変わっていきます。変化に応じて自己分析をアップデートすることで、自分に合った仕事や働き方をより正確に描けるようになるでしょう。
ブラッシュアップの手順は、以下のとおりです。
<手順>
- 定期的に自己分析ノートを見返す
- 新たな経験や気づきを追記する
- 他者の意見や診断ツールを活用して客観的視点を取り入れる
- 変化した点を整理し、志望動機や自己PRに反映する
就活を有利に進めたいなら「AnalyzeU+」の利用がおすすめ
自己分析の方法はいくつかありますが、アルバイト・インターン・ゼミ活動・選考などと並行して進める大学生にとって、まとまった時間を確保するのは簡単ではありません。そんなときに役立つのが、OfferBoxの適性診断ツール「AnalyzeU+」です。
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まとめ
就活において自己分析は、自分の強みや価値観を明確にし、志望企業との相性や将来のキャリアを見極めるうえで欠かせないステップです。早い段階から取り組むことで、自分に合った経験を積み、効果的な企業選びにもつながります。
大学生に役立つ自己分析方法は、自分史作成やMBTI診断、マインドマップ作成など多岐にわたるため、目的や自分との相性に応じて使い分けるのがポイントです。また、自己分析は一度で終わらせず、定期的に見直して内容をブラッシュアップしていきましょう。
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