志望動機の締めくくり|例文や活用できるテンプレート

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「志望動機はどう締めくくれば印象に残るのだろう」
「締めくくりってそんなに重要なのだろうか」

志望動機を考えるうえで、このように考えている人は多いのではないでしょうか。

選考で聞かれる質問のなかで特に重要な志望動機ですが、限られた回答時間や文字数でうまくまとめるのは難しいですよね。伝えたいことが多すぎて、志望動機が長くなってしまう人も少なくないはずです。

そこでこの記事では、志望動機の締めくくりの重要性と、好印象につなげるためのポイントを紹介します。締めくくりに使えるテンプレートも紹介するので、志望動機の作成で悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

志望動機とその締めくくりの前提

まずは志望動機を伝える目的や、締めくくりの重要性について考えてみましょう。目的と重要性を正しく理解することで、企業の質問意図に沿った志望動機を作成できるようになります。

自己分析と企業分析の結果から志望する理由を端的に伝える

志望動機は、自己分析と企業分析の結果から、企業を志望する理由やその背景を端的に伝えるものです。「私は◯◯の理由から御社を志望しています」と説明することで、企業への熱意をアピールする目的があります。

一方の企業側の目的は、学生の志望度の高さや仕事への意欲を見極めるためです。せっかく採用しても早期退職となればコストが無駄になってしまうため、志望動機を通じ、長く企業に貢献してくれる人材なのかを確かめています。

PREP(結論・理由・具体例・締めくくり)で伝える

志望動機は、PREP法と呼ばれる手法を用いて作成するのが一般的な方法です。PREP法は結論・理由・具体例・締めくくりの順で話す手法で、話の最初に結論を伝えることが大きな特徴です。

最初に結論を伝えることで、これから何の話をするのかが明確になり、聞き手に内容を理解してもらいやすくなります。

続いてその結論に至った理由と具体例を示し、最後に締めくくりとして再度結論を述べることで、簡潔かつ分かりやすく説明できるのがPREP法のメリットです。

締めくくり方で伝わる印象が変わる

心理学で提唱されている「親近効果」によると、人は最後に提示された情報が印象に残りやすいとされています。志望動機でも締めくくりによって、全体がどんな話だったのかの整理になるため、締めくくり方は非常に重要です。

反対に、採用担当に嫌われやすいのが、いつまでもダラダラと話してしまうことです。長すぎる志望動機は途中で飽きられるうえ、何を一番にアピールしたい志望動機なのか分からなくなってしまいます。

志望動機の締めくくりのポイント

志望動機の締めくくりによって、全体の印象が左右するといっても過言ではありません。最後の最後で印象を悪くしないためにも、以下の5つのポイントを意識しながら締めの言葉を考えてみましょう。

入社後の活躍がイメージできる内容にする

将来のことに触れたり、どんな活躍がしたいかを伝えたりして、入社後の活躍をイメージできる締めくくりを心がけましょう。

志望動機は自分の採用価値をアピールすることが目的なため、入社後に活躍するイメージを採用担当に与える必要があります。

入社後に活躍できる印象を残すためには、自己PRや長所との一貫性があることも重要です。自分の強みをどのように活かすかを伝えるのもよいでしょう。

それまでの話とズレ・飛躍がない内容にする

締めくくりはあくまで話のまとめなので、それまでの内容からズレたり飛躍したりしないよう注意が必要です。先に伝えた志望動機や、その根拠となる具体例に沿った締めくくりにしましょう。

例えば、「地域に寄り添う仕事に携わりたい」と語っていたのに、締めくくりが「将来はグローバルに活躍していきたい」という内容であれば話にズレが生じてしまいます。

ズレによって両方の話の説得力が欠けてしまうため、志望動機作成の際は内容に矛盾がないかきちんと確認してください。

ポジティブで具体的な内容にする

後ろ向きな内容は避け、ポジティブな内容にしましょう。後ろ向きな内容では採用担当に「この学生と一緒に働きたい」と思ってもらえないので、入社に向けて前向きな姿勢を見せることが大切です。

また、抽象的な内容ではあまり印象に残りません。「1日でも早く戦力になりたいです」といった漠然とした締めくくりではなく、戦力になるためにどうするつもりなのかまで具体的に伝えましょう。

採用職種が決まっている場合はそこまで踏み込む

企業によっては、職種を限定した採用ルートを設けていることもあります。

採用職種が決まっている場合は、職種に関連した締めくくりにすると好印象です。コンサルタントを例に挙げると、どんな能力を実際の業務に活かせるのか、今後どんなスキルを身に付けるつもりなのかを伝えるとよいでしょう。

職種に関連した締めくくりにするためには、その企業や職種への深い理解が欠かせません。企業研究やインターンシップ、OB・OG訪問などを通じて、職種について正しい知識を身に付けることが大切です。

実現したいこと・貢献できることを伝える

実現したいことや貢献できることを締めくくりに盛り込めば、採用担当は入社後の活躍をよりイメージしやすくなります。入社後の目標や将来の自分像など、自分なりに描いているビジョンを伝えましょう。

ただ、ビジョンが現在の自分とあまりにもかけ離れていると、客観視できていないと評価される場合があります。非現実的なビジョンにならないよう、実現までのプロセスを具体的に伝えるのがポイントです。

志望動機の締めくくりテンプレート【編集して使おう】

志望動機の締めくくりに使えるテンプレートを紹介します。先に述べたポイントをふまえ、締めの言葉を考えてみましょう。テンプレートはあくまでも一例にすぎないので、自分のアピールポイントに合わせてうまく調整してください。

  • ◯◯な社風に魅力を感じ、共に働きたいと望んでおります
  • 1日でも早く貢献できるよう、まずは◯◯のスキルを身に付けるつもりです
  • 入社後は◯◯の強みを活かし、△△(職種)として貢献していきます
  • ◯◯の目標を実現できると思い、御社を志望しました
  • ◯◯を重視する御社であれば、私がやりたい△△を実現できると確信しています
  • 御社の理念である◯◯を大切にして、△△に貢献していきます

志望動機の締めくくり例文

テンプレートだけでは、具体的にどのように締めくくればよいのかイメージできない人もいるかもしれません。自分ならではの締めくくりを考えやすくするため、採用職種が決まっている場合とそうでない場合それぞれの例文を紹介します。

採用職種が決まっている場合

【例文】
優れた商品を生み出し続けている御社の商品企画部で知識とノウハウを学び、ゆくゆくはB社の◯◯を上回るような商品を生み出せればと考えています。

【ポイント】
企画職として働く意欲が読み取れる締めくくりです。他の企業の商品名を挙げることで、入社後にどんな商品を開発したいのかを明確にしています。

企業を選んだ根拠となるエピソードのなかで、今現在の自分が持っている能力・スキルについて言及するとさらに魅力的な志望動機となるでしょう。

採用職種が決まっていない場合

【例文】
御社の「年齢や立場にかかわらず誰でも意見を出しやすい」という社風であれば、私の強みである「物事を柔軟に捉える発想力」が最大限発揮できると考えています。

【ポイント】
採用職種が決まっていない場合は、企業の方向性や社風、事業などを引き合いに出し、自分のどんな点と一致したのかをアピールするとよいでしょう。

企業の特徴をふまえたうえで自分の実現したいことや貢献できることを伝えれば、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

志望動機をうまく締めくくれない場合

テンプレートと例文を参考にしてもうまく締めくくれない場合は、以下のポイントを意識してみてください。うまくいかないときは原点に立ち返り、志望動機を聞かれる意味や、作成手順を見直しましょう。

採用担当の目線で考えてみる

評価される志望動機を作るためには、採用担当の目線に立って考えることが重要です。どんな点を評価し、何に期待しているのか今一度確認しておきましょう。

  • 学生の人柄
  • 自社に対する興味・共感の強さ
  • 自己分析がしっかりできているか
  • 企業研究がしっかりできているか
  • 自分なりの意見を持っているか

見ているポイントのなかでも特に重要なのが人柄です。人柄が分からなければ自社で活躍できるか判断しづらいため、志望動機の締めくくりにおいても、自分自身の考えを伝えることが重要になります。

採用担当が志望動機を聞く意図についてより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

就活面接の志望動機の答え方|例文でポイントを解説

志望動機自体を考え直してみる

うまく締めくくれない場合は、志望動機自体を考え直してみるのも1つの手です。志望する気持ちはあっても、まだうまく言語化できていないだけかもしれません。志望動機が見つからない原因が何か考え、不足している情報があれば、補ってみましょう。

【最適な志望動機が見つからない主な原因】

  • 自己分析が十分でない
  • 志望している企業の研究が十分ではない
  • 自分と企業の接点を見極められていない
  • 自分と企業が合っていない

特によく見られるのが上記4つの原因です。入社後に実現したいことが曖昧なら自己分析をやり直す、その企業を選んだ理由があやふやなら企業研究をやり直すなど、自分の状況に合わせて対策し直しましょう。

志望動機が見つからないときの対処法は、以下の記事を参考にしてください。
志望動機がない…|探し方や対処法、NG例などご紹介

本音の志望動機を作る手順

志望動機ができ上がったとしても、本音で考えた志望動機でないと、自信をもって締めくくれない場合があります。企業の目線に寄り添った志望動機を意識した結果、自分の実現したいことや強みと違うものになってしまった、というようなケースです。

企業の特徴をよく理解してアピールすることは大切ですが、取り繕った志望動機を企業は求めていません。企業ウケを気にした内容では評価されないため、志望動機は本音で話しましょう。

無理に作らないと志望動機が考えられないようであれば、そもそも選んだ企業が自分に合っていない可能性があります。その場合は、以下の記事を参考に企業選びから見直しましょう。
就活における企業研究のやり方を徹底解説!まずは何から始めるべき?

志望動機の締めくくりの注意点

最後に、志望動機の締めくくりの注意点を紹介します。高評価につなげるつもりが、かえって印象を悪くしないよう以下の2点に注意してください。

誇張や無理な約束はしない

入社後の活躍について誇張したり、不確実な約束をしたりするのはやめましょう。数字や例を使って説得力をもたせることは効果的ですが、「営業として◯%のシェアを3年後までに実現します」などとアピールしても根拠がありません。

不信感を持たれるばかりか、自分を客観視できていないと思われてしまうので、極端な締めくくりは避けるべきです。自分の経験や能力で実現可能な範囲で、仕事への意欲をアピールしましょう。

謙遜せず自信を持ってアピールする

誇張や無理な約束は避けるべきですが、謙遜しすぎるのも問題です。極端な締めくくりにならないよう注意しつつ、自信を持ってアピールしましょう。

自分と企業のことを結びつける際に、へりくだってしまう人もいますが、面接は自分の魅力をアピールする場です。謙遜のしすぎは自信がない印象を与えるため、採用したい人材と評価してもらえるよう、変に謙遜しないことをおすすめします。

まとめ

以上、志望動機の締めくくりの重要性と、好印象につなげるためのポイントを紹介しました。

志望動機では根拠となるエピソードを重視しがちですが、締めくくりも全体の印象を決める大切な要素です。入社後の活躍と企業への熱意を念押しし、採用担当に好感をもってもらえる形で締めくくりましょう。

また、それまで語った内容とズレがある締めくくりや、抽象的な表現の締めくくりでは、企業への熱意が薄まる恐れがあります。志望動機の内容との整合性に注意しつつ、「ぜひこの学生を採用したい」思ってもらえるような締めくくりに仕上げてください。