【2019年卒学生調査】採用担当者必見!2019年卒就活生の志望業界ランキング(1月調査)
間も無く本選考に向けての広報活動が解禁となる2019年卒採用。売り手市場が強まる中、学生の動き出しは昨年よりもやや遅く、エントリー数の減少を危惧する声もでてきています。今回の調査は、新卒に特化したダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を利用している就活生を対象に、1月時点での志望業界(第一志望のみ)を集計したものです。これからの戦略、戦術を考える上での参考にしていただけますと幸いです。
1位は食品。総合商社や銀行、広告がランクダウン
まず、志望者の多かった人気業界ランキングですが、「食品・飲料・たばこ・飼料」が3年連続1位という結果となりました。ただ、2017年卒の10.3%から2019年卒は8.6%へと1.7ポイント減少しており、その人気にもやや陰りが伺えます。2017年卒で2位だった「総合商社」は5位と順位を下げており、学生の人気の高い化粧品が入っている「化学・医薬・化粧品」やテクノロジーの進化を受け著しい成長を見せる企業が多い「IT・通信」がそれぞれ昨年から1ランクアップし学生の人気を集めています。
2018年卒と2019年卒とを比較し、増減幅でそれぞれランキングにしたところ、減少幅1位は「銀行」となりました。AIの活用による人員の削減や新卒者の定員の削減などの発表が影響したと考えられます。また、「広告」や「旅行・観光」といった人気業界も不祥事や倒産のニュースの影響を受ける結果となりました。
もっとも顕著な結果となったのが、「まだ決まっていない・わからない」が年々順位を上げ、2019年卒では2位となった点です。増加幅では1位にもなっています。この結果は、売り手市場における学生の動き出しの遅さ、準備の遅れを現していると考えられます。2019年卒採用はスケジュールの変更もありませんでしたので、「昨年と同じ」と捉えている採用担当の方も多いようですが、こういった学生の動向や志向の変化は明らかです。選考開始は昨年よりも1ヶ月程度早まることが予想されておりますので、準備不足のまま本選考に突入する学生が昨年以上に増加すると想定できます。そういった学生の状況を理解して取り組めるかどうか、「仕上がっていないから落とす」のではなく「仕上がっていない状態の学生をいかに見極めるか」を考え取り組めるかどうかが、一次募集の勝敗を分かつことになると考えています。
人気業界TOP20
増加幅上位20
減少幅上位20
<調査対象の学生数及び専攻の構成比率について>
本調査は2016年1月11日時点の2017年卒利用学生8,839名、2017年1月11日時点の2018年卒利用学生26,009名、そして2018年1月11日時点の2019年卒利用学生39,029名のOfferBoxに登録している志望業界(第一志望のみ)のデータをもとに実施しています。各卒業年度の利用学生の専攻の構成比比率は以下の円グラフのとおり大きな差異はありません。
▼全業種の詳細データを下記からダウンロードいただけます。