認知度が低く、掲載型や一括エントリー型ではピンポイントなターゲットの採用が難しい。新卒採用のノウハウが無い。
−−まずはじめに、OfferBox導入前の採用状況について教えてください。
a.新卒採用体制
CHRO、私、採用アシスタントの3名体制でした。
b.導入以前の採用ツール・サービス
一括エントリー型と掲載型のサービスを利用していました。
−−どのような採用課題があったのでしょうか。
弊社は今年で新卒採用が2年目、加えて私自身も新卒採用は未経験だったので、「どうやったら採用できるのか」というノウハウがそもそも不足していました。
24卒では総合職採用4人目標のうち、1名は「中国語が話せる方」を採用したいと考えていました。一括エントリー媒体経由で応募者はある程度集まったものの、なかなか求める人物像にぴったり合致する学生には出会えませんでした。また弊社はBtoB企業で、まだ立ち上がって5年目の会社です。そのため、学生からの認知度が低いという大きな課題もありました。
これまでのやり方で応募を待っているだけでは求める学生は見つからないだろうと感じていました。
中国語ができる学生にターゲットを絞り込み。オファー文面では語学を活かして活躍できることをアピール。
−−どのようなきっかけでOfferBoxを導入されたのでしょうか。
周囲の採用担当者から「OfferBoxを使って採用できた」という話を耳にして興味を持ったことがきっかけです。また、OfferBoxが発信するweb記事が目に留まった社員から「面白そうなサービスがあるよ」とシェアされたこともあり、問い合わせました。
−−導入に際し、OfferBoxにどのようなことを期待していましたか。
ビジネスレベルの中国語を話せる学生を採用することでした。掲載型の媒体ではなかなか出会えずにいたので。
−−中国語が話せる学生を採用したいと考えたのはなぜですか。
当社はECのデータ分析に関する事業を日本と中国で展開しており、すでにのべ4000社を超える実績があります。このビジネスの基盤を活かして、ゆくゆくは日中の懸け橋として、新たなビジネスを生み出していただくことを期待し、採用しようと考えました。
−−OfferBoxの活用方法について教えてください。
a.Targeting:自社に合った採用ターゲットの設定
とにかく 「中国語」でヒットする学生を探しました。
そのうえでターゲットを絞り込む際に考慮したのは適性検査の結果です。自社で活躍する人材のデータ分析を踏まえてマッチする人物像を見定め、合致する方には優先的にスカウトを送っていました。
b.Messaging:ターゲットに対して打ち出す内容の作成
その方の希望と当社が求めているものがマッチする点をピックアップして、評価ポイントを記載しました。その際、「中国語が話せる」という軸以外では、学生の希望するキャリアとマッチしていない可能性もあるという点に気をつけました。
「もしかしたら検討外かもしれませんが」のような枕詞を置きつつ、「当社なら、こんなふうにあなたの経験を活かせるかもしれません」と入社後の想像を膨らむような伝え方をしました。志望業界がマッチしていない学生にも積極的にスカウトを送っていましたね。
中国語が話せる学生は、「中国語を生かしたい」という軸で就活をしている人が多いです。言語を活かして日中の架け橋になるという点で使命感を持っていただきやすい仕事なので、当社の事業や中国との関係構築の展望を重点的に記載しました。
c.Processing:採用プロセスの設計
説明選考会経由かハーフデイインターン経由かの2パターンがあります。OfferBoxでオファーを送った学生には、説明選考会から参加していただきました。
−−プロフィール情報で見ているポイントは?どんな学生にオファーを送りたいですか。
当社は立ち上げから5年目のベンチャー企業です。未知のことばかりの環境でも変化に臆病にならず、目的志向で貪欲に動ける方を求めていました。
また、意見を持ち、しっかりと伝えることができる方も弊社とマッチすると思います。経験値のある中途入社の社員がほとんどなのですが、その環境でも臆さず自分の考えを主張できそうな方にはオファーを送りたくなりますね。
−−オファーの承認率はどうでしたか。
同業他社と比べて、承認率は約10%高かったそうです。オファー文に業界内の弊社の優位性を記載したり、学生が興味を惹かれるような内容を意識したりしたためだと思います。
−−学生とコミュニケーションをとる際に意識した点はありますか。
本音で会話することを大事にしていました。入社後のミスマッチは極力防ぎたいですからね。ベンチャーならではの厳しさや、有休消化や部署別の残業データなど、細かいリアルな情報を極力お伝えしていました。
「こんなタイプの企業も向いているのでは?」とキャリア相談のような話もしていました。毎回熱が入ってしまって、1時間では時間が足りないくらいでした。
−−面談・面接で学生の何を見ていますか。
何かを無我夢中でやった経験があるかどうかです。「誰に何を言われようと、これだけは必ずやる」という強いこだわりや意思を持った学生には、弊社でも結果を残してくれるだろうという期待感があります。
−−実際にオファーした学生の印象はどうでしたか。
他媒体経由で出会った学生と比較して、OfferBoxには、自分のキャリアの方向性が見えている学生が多い印象でした。説明会の際も、会話しながら受け身ではなく積極的に受け止めてくれる方が多かったです。
−−弊社のカスタマーサクセスが行ったフォロー内容について教えてください。
定例ミーティングで歩留まり率などのデータや目標に対するオファーの送信数の進捗状況を教えていただきました。学生の検索軸の定め方など、わからない点をチャットで質問すると、すぐに回答していただけました。
さらに、最初はオファーの書き方が全くわからなかったので、頂いたオファー文面のテンプレートも大変役に立ちました。
中国語ができるだけでなく、業界業務の親和性も高い学生を採用できた。
−−OfferBoxの効果について教えてください。
当初の目標通り、中国語が話せる方を1名採用できました。中国在住歴があり、日中両方の文化や価値観を理解できる方だったので、まさに当社が求めていた人材でした。
その学生は、実はECに関する業務経験のある方でした。中国語ができるだけでなく業界の親和性も高い方に出会えたのは、想像していなかったプラスの効果でしたね。
−−OfferBoxを導入してみて、採用活動に変化はありましたか。
離脱率が圧倒的に低くなりました。OfferBox経由の学生は、予約後の説明選考会参加率が90%以上と非常に高かったです。
オファーの際にピンポイントで「あなた」を評価した点を伝えていることに加えて、ECやITなど当社の事業内容に興味を持ったうえで承諾してくれているからだと思います。
−−新卒採用2年目、新卒採用へのノウハウが無かったということでしたが、OfferBoxを使ってみていかがでしたか。
今回、ダイレクトリクルーティングではピンポイントなスキルを持った方を採用できるということを実感できました。今後も特殊な採用ターゲットを採用したい場合は「OfferBoxなら採用できる」という見立てがついたので、手探りの状態から一歩前進しました。
−−OfferBox導入前と現在で、印象に違いはありますか。
スカウト型のサービスを使った経験がなかったので、「これほどまでに反応があるんだ」ということに驚きました。また、学生もオファーが来るのを喜んでいる印象がありました。オファー文面をしっかり見てくれている学生が多かったです。
機械的に集客するのではなく、人を見て採用できるのがスカウト型の魅力だと思います。「人間らしさ」がある採用活動だと思いました。
−−最後に、今後採用において力を入れていきたいポイントを教えてください。
Nintでは、将来のNintをリードすることを期待して新卒採用を行っています。
「自ら考え行動する、正々堂々謙虚な挑戦者」という人物像にフィットする学生と一人でも多くお会いできるよう、様々な接触方法にチャレンジしていきたいと思います。