就活に学歴が関係ないのは嘘?学歴に自信がなくても就活を成功させる方法8選を解説

「学歴がないから就活が不利なのでは…」と不安に感じていませんか?たしかに一部の企業では学歴を重視する傾向もありますが、就活全体で見れば学歴がすべてではありません。

本記事では、学歴を重視する企業とそうでない企業の特徴を紹介するとともに、学歴に自信がなくても就活を成功させるための具体的な方法を解説します。実践的なアドバイスを通じて、あなたの強みを最大限に活かす就活の進め方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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就活に学歴は関係ない?

かつては「高学歴 = 優秀」と見なされ、就活でも学歴が大きな意味を持っていました。学歴を実績の代わりとし、効率的な選考のためにフィルターとして使う企業も多かったのです。

現在では「人柄」「適性」「熱意」などの内面を重視する企業が増えており、学歴に頼らず人物や企業との相性を見る選考が主流になりつつあります。

ただし、今も応募者数の多い大手企業や一部の専門職では、選考効率化や一定の基準として学歴フィルターが用いられているケースもあります。こうした採用の現実を理解したうえで、自分の強みを明確にアピールすることが大切です。

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以下の記事では、学歴と就活の関係性について解説しています。コンプレックスを感じる原因や克服する方法についても解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

就活で学歴を重視する企業の共通点

一部ですが今でも、就活で学歴を重視する企業はあります。主な共通点は以下の2つです。

  • 応募者数が多く、選考の効率化を図りたい
  • 専門性や信頼性が求められる職種・業界

応募者数が多く、選考の効率化を図りたい

知名度が高く、毎年多くの就活生がエントリーする企業では、限られた期間内に大量の応募者をふるいにかける必要があります。そこで用いられるのが「学歴による初期選考」です。

いわゆる学歴フィルターを活用することで、一定以上の大学出身者に対象を絞り、効率的に面接へと進められるようにしています。採用担当者は、全員と丁寧に向き合いたくても、人的・時間的リソースの制約があるため、学歴が「判断材料」として扱われやすいのが実情です。

とくに人気業界の大手企業ほどこの傾向は顕著で、早期に選別を行う体制が整っていることが多いです。

専門性や信頼性が求められる職種・業界

金融・商社・コンサル・研究職など、専門的な知識や高い論理的思考が求められる業界では、一定の学力水準を担保するために、学歴が重視される傾向があります。とくに新卒採用では職務経験がないため「どれだけの難関大学を突破してきたか」が、ポテンシャルや努力の指標として見なされやすいのです。

また、社会的信用を得やすいという理由から、高学歴の人材を採ることでクライアントや取引先への印象も意識しているケースがあります。こうした企業は、採用後の育成コストや将来的な役職登用も視野に入れて、初期段階から学歴を重視する傾向があります。

以下の記事では、代表的な職種や業種について解説しているので、専門性が求められる仕事や仕事内容をぜひチェックしてみてください。

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就活で学歴を重視していない企業の共通点

就活で学歴を重視していない企業の特徴は、以下2つです。

  • 「即戦力」と「相性」を重視している
  • ベンチャー企業や実力主義を掲げている職種・業界

「即戦力」と「相性」を重視している

ベンチャー企業や中小企業では、学歴よりも入社後にすぐ活躍できるかどうかが重視されます。組織規模が小さい分、一人ひとりの役割が大きく、社風に合い、主体的に動ける人材を求める傾向があります。

限られた採用枠で会社の成長をともに支える仲間を選ぶため、肩書きよりも人柄や姿勢、実行力が評価されやすいのです。

入社後は年齢や経歴に関係なく成果が評価されるケースも多く、自分の力次第で大きな役割を任されるチャンスも十分にあります。多様な背景を持つ人材が活躍しており、柔軟な思考や行動力が重宝される環境です。

ベンチャー企業や実力主義を掲げている職種・業界

大企業ほどのブランド力はないものの、独自の技術やサービスで成長を続けているBtoBメーカーやITベンチャー、完全実力主義を掲げる外資系・営業職などでは、学歴を重視しない採用が一般的です。

応募者が大手ほど集中しにくい環境のため、選考では人物そのものをじっくり見る傾向があります。とくにIT業界や人材、Webマーケティングなど変化が激しく成果が求められる業界では、挑戦意欲や継続力こそが評価対象になりやすいです。

高学歴でなくても、真摯な姿勢と地道な取り組みをしっかりと認めてくれる企業も多く、自分の力でキャリアを切り開く意思が大切にされます。

OfferBoxには、上記で紹介したBtoBメーカーやITベンチャー、人材、Webマーケティングなど多くの業界の企業が登録しています。プロフィールを登録しておくだけで、それらの企業からオファーをもらえる可能性があるので、ぜひ登録してみてください。

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就活で学歴以外にアピールできること

就活は学歴がすべてではありません。学歴以外にアピールできる代表的な3つは、以下のとおりです。

  • 人柄
  • 成長できるポテンシャル
  • コミュニケーション能力

人柄

近年、多くの企業が学歴だけでなく「人柄」を重視しています。仕事は一人で完結するものではなく、チームや他部署、取引先などさまざまな人と関わる場面が多いため、協調性や誠実さが求められます。

能力が高くても、周囲とトラブルを起こしやすい人は業務に悪影響を及ぼしかねません。とくに新卒採用では実績よりも将来性が評価され、周囲と円滑に働けるかどうかが大切です。

学歴に自信がなくても、柔軟な対応力や誠実な姿勢を伝えることで選考を突破しやすくなります。また、職場の雰囲気に合うかどうかも重要な判断基準となり、企業文化との相性も大切にされます。

成長できるポテンシャル

新卒採用で重視しているのは、即戦力よりも「成長できる人材」であるかどうかです。企業は、自発的に学び続けられるのか、困難を乗り越える力や向上心を持っているかを評価しています。

学生時代の経験で、問題解決やチャレンジのエピソードがあると、成長ポテンシャルの高さを示せるでしょう。うまくアピールすれば「学歴は関係ない」と言われる採用の流れに乗りやすくなります。熱意や意欲も加われば、将来の伸びしろを感じさせる大きなポイントとなるでしょう。

コミュニケーション能力

どの職種においても、仕事の成果を出すためにはコミュニケーション能力が不可欠です。上司や同僚、取引先との意思疎通がスムーズでなければ、誤解やトラブルが起きやすくなります。

とくに新卒採用では「話す力」「聞く力」「空気を読む力」が評価され、今のスキルよりも人間性や対話力を重視しています。コミュニケーションが苦手な場合は、就活イベントのグループワークやアルバイトを通じて鍛えましょう。

面接で、その過程やエピソードを話すことで、コミュニケーション能力を身につけようとする努力も評価されます。

コミュニケーション能力をアピールする方法を具体的に知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

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学歴に自信がなくても就活を成功させる方法8選

学歴に自信がなくても、就活を成功させる方法はあります。以下8つの方法を実践し、就活を成功させましょう。

  • 自己分析を徹底する
  • 学歴を重視していない企業を選ぶ
  • 学歴以外の長所や経験をアピールする
  • 志望する業界や職種に合った資格を取得する
  • SPIや適性検査の対策をする
  • 面接力を上げる
  • 就活エージェントを活用する
  • オファー型就活サービスを活用する

自己分析を徹底する

自己分析は、就活を成功させるための土台です。自分の強みや価値観、興味を深く理解し、それを具体的なエピソードと結びつけて説明できることが重要です。自己理解が深まるほど、志望企業の求める人物像にマッチしたアピールができ、面接でも自信を持って話せます。

また、自己分析は企業研究とセットで行いましょう。企業のビジョンや文化を理解したうえで、自分がどのように貢献できるかを具体的に考え、志望動機や自己PRに反映させることが内定獲得につながります。

さらに、自己分析のツールを活用するのも効果的です。OfferBoxの「AnalyzeU+」は、約20〜40分の診断により、自己分析ができるツールです。251問の設問により、約100万人のデータを活用して、自分の強みや弱み、適性や価値観を客観的かつ正確に診断できます。

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学歴を重視していない企業を選ぶ

もしも、自分の学歴に自信がない場合は、学歴よりも人柄や学生のポテンシャルを評価する企業を重点的に選ぶと良いでしょう。たとえば、ベンチャー企業やスタートアップ、中小企業は積極的に若い人材の可能性に着目し、学歴にこだわらない採用を行う傾向があります。

こうした企業は成長意欲やコミュニケーション能力、柔軟性を重視し、学歴だけでは測れない人間性や仕事への熱意を評価してくれます。過去の採用大学一覧や就活口コミサイトなどを活用し、学歴フィルターのない企業を見極めて効率的に応募しましょう。

学歴以外の長所や経験をアピールする

学歴に自信がなくても、自分の経験やスキルで差別化を図ることが可能です。たとえば、アルバイトや長期インターンシップでの成果・ボランティア活動・部活動でのリーダー経験・趣味での専門的な知識など、多様な経験が評価されます。

とくに数字や具体的な成果を交えたエピソードは説得力があり、面接官に強い印象を与えるでしょう。さらに、コミュニケーション能力や問題解決力、チームワークの経験をわかりやすく伝えることで、学歴以外の魅力を効果的にアピールできます。

重要なのは、自分の強みを志望企業のニーズと結びつけて伝えることです。ガクチカを話すポイントについては、以下の記事を読んで参考にしてみてください。

志望する業界や職種に合った資格を取得する

資格は、学歴だけでは伝わりにくい専門性や努力の証明として役立ちます。志望業界や職種に関連する資格を持っていると、即戦力としての期待が高まり選考でも有利です。

たとえば、IT業界なら基本情報技術者やITパスポート、経理なら簿記検定などが挙げられます。また、語学力を示すTOEICや英検も、多くの企業で評価されやすいです。

資格取得の過程で得た知識やスキルは面接でも活用できるため、勉強の内容や動機も具体的に説明しましょう。資格は努力の証であり、自己成長のアピールにもつながるため、計画的に取得を目指すことが大切です。

就活な有利な資格は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご確認ください。

SPIや適性検査の対策をする

筆記試験の対策は、学歴に自信がなくても実力を示す大きなチャンスです。とくに、SPIや適性検査は多くの企業で導入されており、事前の対策が大切です。

過去問題集や模擬試験を活用して出題傾向を把握し、苦手分野を重点的に対策しましょう。時間配分や解答テクニックも重要なので、繰り返し練習して慣れることが必要です。

筆記試験の高得点は、基礎学力や論理的思考力を証明し、学歴フィルターを補う役割も果たします。筆記試験で良い結果を出すことで、面接に進む自信にもつながるでしょう。

SPIの勉強方法については、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。

面接力を上げる

面接は内定獲得の重要ポイントの一つであり、学歴以上に人柄やコミュニケーション力が評価されます。

面接対策としては、模擬面接を重ねることで、話す内容だけでなく、表情・姿勢・声のトーンも意識できるようにしましょう。面接の場数を踏むことで緊張が和らぎ、自分らしい話し方が身に付きます。

加えて、志望企業の特徴や業界の知識を踏まえた受け答えができるよう、想定質問への回答を用意しておくことも効果的です。模擬面接でフィードバックを受ければ改善点が明確になり、面接力の向上につながります。誠実な態度と自信を持った受け答えで、好印象を狙いましょう。

集団面接の対策については、以下の記事で詳しく解説しています。流れやマナー、注意点について解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

就活エージェントを活用する

就活エージェントは、自己分析の補助や応募書類の添削、面接対策など多角的な支援を提供しています。自分では気づかない強みや改善点を教えてくれるため、効果的なアピールが可能になります。

さらに、学歴に依存しない求人情報や非公開求人を紹介してもらえるため、就活の幅が広がりやすいです。プロのアドバイスで効率的に準備できるほか、精神的なサポートも受けられるため、不安を軽減できるでしょう。

とくに学歴に自信がない場合は、第三者の客観的な評価を受けることで自己理解が深まり、就活全体の成功率を上げることが期待できます。

オファー型就活サービスを活用する

就活では、自分から応募するだけでなく、企業からのスカウトを受けられる「オファー型就活サービス」も活用しましょう。

オファー型では、あなたのプロフィールを見た企業が興味を持った場合に、直接アプローチしてくれるため、選考通過率が高まりやすくなる場合があります。学歴や肩書きだけでなく、性格・価値観・過去の経験などを重視してくれる企業が多いため、従来の選考では出会えなかったような企業から声がかかることも少なくありません。

自分では気づかなかった適性や新たな選択肢に出会えるのも、オファー型ならではの魅力です。とくに、就活に不安を感じている人ほど、企業から声をかけてもらえる体験は大きな自信につながるでしょう。自分の可能性を広げたい人には、おすすめの就活手段です。

オファー型就活サービスの中でも、おすすめなのが「OfferBox」です。利用企業数が多く、大手から成長中のベンチャーまで幅広い企業が登録しているため、より多くの企業に出会えるチャンスがあります 。

プロフィール入力が80%以上の就活生は、平均オファー実績が41件(※)と多く、学歴に左右されにくいのも安心できるポイントです。適性診断や自己分析ツールなど、就活準備に役立つ機能も充実しており、初めての就活でも安心して利用できます。

積極的に活用することで、自分らしく活躍できる企業に出会える確率が高まるサービスです。

(※)OfferBox2023年卒利用実績データより

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まとめ

就活では今も一部の企業で学歴が重視される傾向がありますが、人柄やポテンシャルを重視する企業も増えており、学歴がすべてではありません。

大切なのは、自分の強みや経験を正しく理解し、適切にアピールすることです。自己分析や資格取得、面接対策を通じて実力を証明すれば、学歴に自信がなくても十分に戦えます。

企業からスカウトが届く「OfferBox」なら、あなたの魅力を見てくれる企業と出会えるチャンスが広がります。AnalyzeU+での自己分析も無料でできるので、まずは気軽にご利用ください。

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4月に入って、就活も本格的になりました。内々定をもらって胸をなでおろしている人もいれば、まさにこれからピークにさしかかるという人も多いでしょう。私の娘も、4月になった当初は、毎日数社の面接を受けるために駆けずり回っていました。

今回は、会社に入社した後のことを考慮に入れて就活の位置づけを考えてみます。

娘が、まだ大学2年生の頃、「就職したい業界はあるのか?」と私が聞くと、「エンタメ系かな」とぽろっと漏らしました。初めは言葉の意味がよく分からなかったのですが、どうやら映画や演劇などに携わる仕事を頭に描いていたようです。娘は高校、大学を通じて演劇をやっていたので、「好きなことを仕事にしたい」と思っていたのです。

この「好きなことを仕事にしたい」は、村上龍氏の「13歳のハローワーク」で評判になったキーワードです。たしかに子供に、仕事は辛いものだとか、我慢が必要だと教えるよりも、楽しい仕事に出会えることを強調するのは良いと思います。しかし大学生が、「好きな仕事」を求めることで、就活に取り組めるのでしょうか。

 

 

数年前、労働経済を専攻するK大学の教授と話していて、彼が「今の大学生は、自分を確立できている訳ではない。何もわからずに入社して、自分の役割を自覚し、誰かのために働いていると実感する。これが、会社に定着する最も健全な姿だ」と私に語ってくれました。会社に勤める私の立場からも全く同感でした。

私自身を振り返っても、入社して10年を経て、3つの職場を経験した時に、自分が組織に貢献できる方向性を初めて実感できました。「好きな仕事」ではなく、「仕事の向き不向き」を把握したのがなんと10年目だったのです。

人によっても異なるでしょうが、私の周りを見ていると学生から社会人の生活に切り換えるのに3年、そこから自分の役割を自覚して、会社や顧客、一緒に働く仲間に貢献できるようになるまでに10年かかると勝手に思っています。

先日テレビで、職人になるために修行している数人の若者の姿をルポしていました。大工の棟梁や寿司屋の板長がともに、「ある程度一人前になるには10年」と発言したのを聞いて共通しているかもしれないと感じました。

そう考えてくると、就活はあくまでも通過点で、そこがゴールではなさそうです。私の娘も、大学3年生の春頃は、就職先を決めるためには、「10年後、20年後にそこで自分が何をしているか、はっきりとしたビジョンを描くことが必要だ」と思っていたと言います。しかし、実際に就活が始まると、とても無理だと思い直し、「会社は、入ってみなけりゃ分からない」と言っていました。

そういう意味では、第一志望の会社から内々定をもらおうが、あまり気の進まない会社に決まろうが、ほとんど差はなくて社会人としてのスタートはまた横一線からになります。

しかしだからと言って、就活はそれほど重みがないのだと思ってはいけません。それどころか、長い仕事人生を決めるための大切な通過点なのです。どういう就活をしたかがポイントなのです。

目の前にいる社会人の考え方や価値観に触れながら、「自分は社会の中でどんな存在なのか」、「自分にとって会社で働くということはどういうことなのか」、「これからどのような姿勢で仕事に取り組めばいいのか」といった問いと正面から対峙してほしいのです。

現在就活中の人にとっては、目先のことだけで精一杯で、とてもそんなことを考えている余裕はないと思われるかもしれません。

郵便局の現場で働いた後に大学で教鞭をとられている中沢孝夫氏は、「就活のまえに」(ちくまプリマー新書)のなかで「面接で留意されるのは、いうまでもなく『この人物と一緒に働いてみたい』『こいつと一緒だったら楽しいだろうな』『こいつを育ててみたい』と思わせる人間です」と表現されています。やはり「採用は、一緒に働く仲間を探す行為」なのです。

内々定が決まらず不安な気持ちを抱えながらも、自分の生き方を真剣に考えている人と一緒に働きたいという採用担当者は多いと思います。極端にいえば、そういう人を求めていない会社は、たとえ給料が良くてもこちらから願い下げにすればいいとさえ私は思います。

正門から堂々と入って、その会社の社員に話を聞くことができる機会は、社会人になってもそうそうありません。このチャンスを是非とも有効に使ってほしいのです。

就活を通して、飛躍的に成長する学生は少なくありません。その成長は、普段付き合っている範囲外の異質の人と出会う中で、自分の存在を自ら問う姿勢によって生まれるものだと思います。「いい会社」かどうかも、それを問う本人の課題なのです。

現代の日本では、七五三や還暦祝いなどの通過儀礼はまだ残っていますが、「子供から大人への通過儀礼」は過去ほど明確には意識されていないと思います。

私は、就活は子供から大人への通過儀礼(イニシェーション)の1つだとみてもいいのではないかと思っています。

「asahi.com(朝日新聞社)の就活朝日2011」での連載を一部加筆

筆者プロフィール

楠木新(くすのき・あらた)

1954年(昭和29年)、神戸市生まれ。京都大学法学部卒業後、大手企業に勤務し、人事・労務関係を中心に、企画、営業、支社長等を歴任。勤務の傍ら、大学で非常勤講師をつとめている。
朝日新聞be(土曜版)にコラム「こころの定年」を1年あまり連載。07年10月から08年5月までダイヤモンド社のウェブサイトで娘の就職活動をリアルタイムに追ったドキュメント「父と娘の就職日誌」を掲載。
著書に「就職に勝つ! わが子を失敗させない『会社選び』」「就活の勘違い」など。

楠木新さんの主な著書

内定「とれる人」「とれない人」(三笠書房)
就職に勝つ! わが子を失敗させない「会社選び」(ダイヤモンド社)
就活の勘違い 採用責任者の本音を明かす (朝日新書)

お待たせいたしました!7月1日より企業からのオファーが開始されます。 16卒からインターンシップへのオファーがはじまります。 自分の力を試すべく、まずは新規登録しプロフィールを作成してみましょう。 登録はこちら! https://offerbox.jp/portal

OfferBoxを利用いただいている学生の皆さんにインタビューし、OfferBoxの具体的な使い方や使ってみた率直な感想をご紹介するこのシリーズ。今回は、津田塾大学の小倉さんです。

ステップを踏みながら自己分析を深める

小倉さんがOfferBoxでアップした画像:
「中高時代の友人に再会した時に撮って頂いたものです。たまに笑いすぎと指摘されますが、それだけ笑うことが好きな私をよく象徴していると思い、選びました!」

Offer Boxを使ってみた感想は?

一言で言うと「就活で成功する前に使うサイト」です。
自分だけでは自分のことを多角的に見ることはできません。Offer Boxでは、プロフィールを入力することで、ステップを踏みながら自己分析を深めることができました。志望している業界ではない企業からのオファーがありましたが、それも視野を広げてくれるきっかけになりました。
プロフィールには写真も使えますが、自分らしい、自分を理解してもらいやすい写真を選びました。Offer Boxでは、自分らしさを伝えるために自由に画像を選んで表現できます。就活っぽい写真だけでは、自分らしさは伝わりませんし、もったいないと思います!
またPitch Battleは志の高い学生と出会えるだけでなく、3分という短い時間で語るために自分と向き合う、良い機会になりました。Pitch Battleで出会った企業様からオファーがもらえたことで、自分の強みなどを知るきっかけにもなり自信も持てたのではないかと思います。
似たようなサービスも平行して使っていましたが、Offer Boxは自身の今までの経験メインでプロフィール作成を行うので、「自分自身の中身」で勝負できるのがいいところだと思います。

“Pitch Battle”とは

OfferBoxが主催する特別マッチングイベント。多様な企業の経営者、採用担当者の前で3分間のPitch(プレゼン)+質疑応答を行うのがイベントの最大の特徴。その内容とOfferBoxの情報をもとに審査し、即日中に選考へのオファーをお送りするので、直接自分自身をアピールできる機会となります。

Offer Boxは使いやすいシステムでしたか?

とにかく使い易かったです。PC画面とスマホ画面とでユーザーの近い道に合わせて設計されていると感じました。
例えば、スマホは企業との連絡メインで使えるようになっていたし、じっくり情報を得るのはPCで。こんな風に使い分けました。
とくにプロフィール作成のチュートリアルがわかりやすくてよかったです。自己分析のステップを踏みながら、自己PRをつくることができるので、効率的です。
「適性診断360度」もやりました。いろんな年代の人にしたし、いろんな確度から指摘がもらえて良かったです。自分では見えていない部分を知ることができました。プロフィールや自己分析の改善に役立てられたし、面接で長所短所を言うときに、他の人からもらったフィードバックを活用できました。
就活には自己分析が大事だなと思いますが、その大切さをわかっていない人が多いんじゃないでしょうか。周りを見回すとプライドが高い人もいて、そういう人はちょっと意識を変えたらいいのに、と思ったりします。
実は私も、Pitch Battleで参加企業様からフィードバックをいただいて、自己PRを練り直しました。Pitch Battleがなかったら、それまで自分のことを過信していた部分を拭えなかったんじゃないか…と思います。

“適性診断360度”とは

友達からあなたのことをみて「適性診断」を実施してもらい、その結果を確認し、客観的な評価も知ることができるOfferBoxの提供するサービスの一つ。
これにより、「自分の結果」と「友達の結果」を比較することで、より自己分析に深みを持たせることができます。OfferBoxに登録すればどなたでも利用可能です。
※【参考】360度評価(多面評価/360度フィードバック)とは 360度評価は、友達等、多方面から複数の視点を通して自分自身を観察する手法です。自分自身も自己評価することで、周囲の認識と本人の認識とのギャップを明確にすることができます。

エントリーシートをたくさん送るより効率的

Offer Boxを使おうと思ったきっかけはなんですか?

知人から面白いサイトがあるよと教えてもらい、Offer Boxに登録しました。
大学までは自分の意思・直感で自分の行っても一様に楽しく過ごせると思いますが、就職活動は自分のプライドや直感で決めて楽しく何事も無く過ごせる訳ではないのは周知の事実であり、だからこそ企業と学生がお互いに理解することが必要だと思います。
自己PRを見てもらい、自分に合いそうと企業が判断してくれ、選考を受ける。といったオファーボックスのシステムはとても柔軟で魅力的に感じました。
また、Offer Boxの学生インタビューを拝見したのも大きいです。周りに使っている人はほとんどいなかったので、先輩方のオファーボックスエピソードは読んでいて信頼がわきました。
勿論、毎日沢山エントリーシートを送ることも1つの選択肢です。私の場合はオファーボックスのおかげでエントリーシートなしで様々な企業に出会うことができたので気持ちに余裕ができ、エントリーシートに割く時間を企業研究や自己分析に回すことが出来ました。
Offerboxは予想以上に沢山の効果をもたらせてくれるツールだと考えます。

キャリアサマリー

小倉 知美(おぐら ともみ) 津田塾大学 学芸学部 情報科学科メディアスタディーズコース 小学生時代からスピーチコンテストに出場。津田塾大学入学後は、震災関連のボランティア団体に所属。3年次にはビジネスコンテストに参加しチームリーダーを務め見事ファイナリストに。これらの経験からチームビルディング、相互理解、最後まで諦めないことの大切さを知るようになったという。3社のインターンシップにも意欲的に参加し、顧客目線という気づきを得て現在も社会人と沢山会う機会を自ら作りながら、社会人への準備を進める。

OfferBoxを利用して就職先を決定された学生の皆さんにインタビューし、OfferBoxの具体的な使い方や使ってみた率直な感想をご紹介するこのシリーズ。今回は、明治大の田中さんです。

両者が納得出来るプロセスをふめること

Offer Boxを利用してみてどうでしたか?

 

内定をもらったのは3月末。第一志望だったので即決でしたね。教育業界には以前から興味を持っており、実は内定先の企業のことも知っていました。ただ、ホームページを見ても新卒採用をしてそうでなく、諦めていたときのオファーそして内定だったのでとても嬉しかったです。「本当にオファーくるのかな」と半信半疑でOffer Boxを使っていたので正直驚きました。

私の場合、高校時代から教育業界に興味を持っており、予備校での現場経験からもITの力の必要性を感じ、教育の問題をITで解決することに取り組める会社を探していました。そのように志望業界、志望領域が明確だったことがOffer Boxで良い結果につながったひとつの理由だと考えています。

OfferBoxの魅力は?

OfferBoxは、コミュニケーションしながら企業のことを深く理解していくことができ、
企業との距離を縮めていくことができるサービスだと感じています。他の就職サイトとの最大の違いは、コミュニケーションの質と量ですね。やりとりがきっちりできたのはOffer Boxだけでした。正直、定型文だと響かないですね。

最初はエピソードを一つ書いただけだったのですが、「この経験がうちのこの部分に合うと思う」といった企業からの提案がオファーメールの中に書いてありました。自分のことをよく見てもらえているというのがとても嬉しかったです。

就職活動をしていく中で、多くの学生が気にしているのは、自分がどのような仕事をすることになるのか、ということだと思います。合同説明会などでは会社の説明しかなく、具体的にどのような仕事をするかがイメージとして捉えられません。その点、Offer Boxは、企業とのコミュニケーションを通じて働くイメージを鮮明にしていくことができました。

「こんなことができる人がほしい」という企業と、「こんな仕事がしたい」という学生生とのマッチングを実現できるのがOffer Boxだと思います。人物をよくみて採用する、少数精鋭の採用にはよいのではないでしょうか。

学生側がとれるアクションが多いのもOfferBoxのユニークさ

OfferBoxをどのように活用しましたか?

Offer Boxには2つの使い方があるように思います。1つは、特定の企業からオファーもらいたい場合の使い方、もう1つは幅広い企業からオファーをもらいたい場合の使い方です。
前者の場合は、自分の方向性や専門性とそれを支える経験談を、後者の場合であれば汎用的な能力について書くと良いと思います。

私の場合、前者だったわけですが、何に興味があるか、何を学んできたか、どういう業界でどのような仕事をしたいかということをしっかり書くようにしました。特に意識したのは、「企業の視点」ですね。

学生側がとれるアクションが多いのもOffer Boxのユニークさだと思います。Offer Boxの場合、どのような企業がお気に入り登録してくれているか、どれだけ検索されているか、プロフィルを閲覧してもらえているかが逐一わかるので、それらを参考にしながら「どうすれば見てほしい企業に閲覧してもらえるか、興味を持ってもらえるか」を考え、何度もプロフィルを書き直しました。企業が求めるキーワードは何か、自分を表すキーワードは何かを考えプロフィルの中に散りばめるようにしました。

自分を表すキーワードやエピソードを考える際には、幼少期からの出来事を書き出し、整理し、重み付けをしていきました。そうやって考えていくことによって、自己理解が深まりました。このような考える機会を提供してくれる点も、他のサービスには無い点だと思います。

自らの手で掴み取りに行ってほしい

就活中の学生、これから就活に臨む学生へのメッセージをお願いします。

まず、同期の皆さんには、チャンスは待っていても、行儀よくしてしても得られないので自らの手で掴み取りに行ってほしいと思います。全力を出し切れているか?と問い直してほしいですね。チャンスを得るにはOffer Boxは最大限活用できるものだと思います。

これから就職活動を迎える後輩の皆さんには、「特別な学生になれ」と伝えたいですね。普通の就職活動をしていたらダメだと思います。企業がほしいのは優秀な学生でも普通の学生でもなく、個性のある特別な学生、違いのある学生だと思います。ならば、普通の就職活動ではなく、就職活動も特別にしないとダメだと思います。誰かが引いてくれたレールの上を進むのではなく、自分自身で道を切り開いていってほしいですね。

私は、2社の選考しか受けていません。量の勝負ではなく質の勝負をしようと最初から決めていました。だからこそ、事前の準備に全力で取り組みました。その方が勝つ確率は高まると考えています。他の就活サイトは、量を促すものが多く、それに振り回されるのは危険だと思います。今から選考開始に向け準備の時間をしっかりとること、じっくり考えることをやった上で活動する方がよいと思います。

キャリアサマリー

田中 仁基(たなか さとき) 明治大学 情報コミュニケーション 情報コミュニケーション
小学校時代から音楽が好きで高校までは音大を目指していた。明治大学入学後にはバンドも結成。ドラム経験は10年になる。転機は、大学入試前の予備校にあった。「教える」ということに興味を持ち、予備校の講師のアルバイトを開始。生徒と向き合う中で教育の楽しさと同時に現状における課題について考えるようになったという。来年4月からは、ITを活用して日本の教育を変えることに挑戦しているベンチャー企業で働く。現在は内定者インターンシップで被災地の子供達の学習支援などに取り組んでいる。

OfferBoxを利用して就職先を決定された学生の皆さんにインタビューし、OfferBoxの具体的な使い方や使ってみた率直な感想をご紹介するこのシリーズ。今回は、神戸大の中西さんです。

選択肢の幅を広げることができたのはとてもありがたかったですね

Offer Box (Global)を利用してみてどうでしたか?

すぐに頭に浮かぶことは、自分が考えていなかった業界、企業と出会うことができたこと。自分にマッチする企業に出会えたことですね。いろいろな就活サイトがありますが、それらでは実現できないことをOffer Box (Global)は提供してくれたと思っています。選択肢の幅を広げることができたのはとてもありがたかったですね。

登録したときはドイツにいました。友人からのシェアでOffer Box (Global)の存在を知り、登録しておけばオファーがもらえるのであればやってみようと思いすぐに登録したのを覚えています。

“Global”というのがよかったですね。国内にいる学生と違う土俵で戦えるし、留学したメリットを生かすことができると思いました。入力項目は少し多いですが、「修羅場経験」「リーダー経験」といったように形式が指定されていて、且つ堅苦しくなかったので記入しやすかったです。当時留学も半ばを過ぎた頃だったのですが、その期間を振り返り、素直に経験したこと、感じてきたこと、得られたことを書けたように思います。例えば、海外の学生とのコミュニケーションを通じて得た気づきなどです。留学半年での変化や成長をまとめる機会となり、残りの留学を過ごす上でプラスになりました。

はじめてオファーをもらったときはどんな感じでしたか?

4社からのオファーをもらったのですが、一つ目のオファーをもらったときのことは今でもよく覚えています。私の場合、オファーをもらおうと思って書いたのではなく、自然に思っていることを綴っただけなのにオファーをもらえたので正直驚きました。定型文ではないオファーの文面を見て、自分の人間性を認められたと感じ、とてもうれしかったです。

就職活動の幅が広がること。

Offer Boxの魅力って何でしょうか?

やはり就職活動の幅が広がることだと思います。従来の就職活動も並行してやりました。ナビも使って気になる企業に片っ端からエントリーもしました。とは言え、知っている企業には限りがありますし、帰国時期には採用活動を終了している企業も多数ありました。Offer Box (Global)を使えば、それをリカバリーできる、機会をることができると思います。海外に挑戦し、多様な視点を養ってきている留学生は皆優秀だと思います。そういった学生にチャンスを提供しているところがOffer Box(Global)の魅力ですね。

就職活動への不安はありましたか?

就職に対しての不安はありました。情報も少なく、何からはじめていいかわからず、手さぐり状態でした。とりあえず手当り次第やるような感じでした。帰国後、活動している中で自分に合う会社というのが掴めてきたように思います。私の場合、面接の時なども素で臨もうと意識していたのですが、その方が合う、合わないが結果にはっきりに出てくるので自分への理解が深まっていったように思います。

私の場合、ヨーロッパでの留学を通じて、ワークライフバランスを重視したいと考えていたのですが、そういう企業はまだまだ多くないなと思いました。Offer Box (Global)を通じてオファーをいただき、内定を承諾した企業は実はワークライフバランスを重視している会社だったんです。プロフィルにもそれを書いていたので、きちんと見て合う学生にオファーをしてくれているんだなととても嬉しく思いました。

OfferBoxほど、自分らしさをたくさん出せるサービスはない

まだ登録していない学生へのメッセージをお願いします。

少し書くのは大変かもしれないですが、登録すべきだと思います。必ずメリットがあるからです。企業側はプロフィルを見てある程度理解してくれている状態からスタートできますし、自分が見えていない側面を企業が気付かせてくれたりもします。

OfferBox(Global)ほど、自分らしさをたくさん出せるサービスはないと思います。是非、どんな人物なのか、何を大事にし、どうなっていきたいのかといった人間性を全面に出してほしいと思います。必ずそこにフックした企業からのオファーを得ることができると思います。

たとえ遊びの思い出ばかりであっても、成長や変化、気づきがあるはず

留学中の学生、留学しようとしている学生にメッセージをお願いします。

やるべきことをしっかりやってほしいと思います。留学に目的、軸を持って臨んで欲しいですね。私の場合、目的は漠然としていたのですが、日本と海外の違いをしっかり認識することを大事に生活していました。そういった目的意識を持ち続けることで気づきや学びは増えると思います。

是非、留学を終えてから、ゆっくり、しっかり振り返る機会を持ってほしいと思います。他国の仲間も増え楽しい思い出もたくさんできとても楽しいのですが、そのままだと面接で薄っぺらなことしか言えなかったりします。私も就職活動の最初の1か月間は落ちまくったのですが、その要因がそこにあるとわかり改善したことで結果が大きく変わりはじめました。もちろんOffer Box (Global)のプロフィルも少し変えたりしました。例え遊びの思い出ばかりであっても、成長や変化、気づきがあるはずで、それらを棚卸してみようとすることが大切だと思います。ソフト面での変化は気づきにくいので、そこをしっかり見つけて語れるようにすれば、必ず企業にも伝わると思います。

これから社会にでていくにあたっての意気込みをどうぞ。

鍛えてきた知識、思考力がどれだけ社会で、実践で活かすことができるか今から楽しみです。一方で学べば学ぶ程知らねばならないことも見えてきておりもっと学んだり、興味関心を広げたり(例えば文学とか)、実際に多様な人に会うようなこともしていきたいと考えています。そういったことをこれからも継続していき人としての器を広げていきたいです。

キャリアサマリー

中西 勇介(なかにし ゆうすけ) 神戸大学 経営学部 経営学科
大学一年次には生協学生委員会とマラソン同好会に所属。2年次からは留学希望者のプログラムを受講し準備を開始。1期生として参加。留学に興味を持ったのは、海外のことをもっと知りたいという知的好奇心から。「自分の目で見て感じるということをしたかった」とのこと。3年次では後輩のサポートも行い、自身も留学へ。ゼミでは、コーポレートファイナンスとアントレプレナーシップについて学び、留学先のWHU(ドイツ)でも経営学について学んだ。

OfferBoxは、2012年10月のサービス開始以来、新聞、雑誌、テレビなど多数のメディアに取り上げられ、国内290校4500名にのぼるの学生が利用する、現在注目のサービスです(2013年9月11日時点)。

2015年3月卒業の学生の皆様へも、企業とのより良い出会いの機会を提供するため、さらなる導入企業の拡大、サービス向上に取り組んでまいります。

登録学生の所属大学一覧

北海道・東北地区

  • 北海道大学
  • 東北大学
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  • 釧路公立大学
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  • 北海道教育大学
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  • 盛岡大学
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  • 東北福祉大学
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  • 岩手医科大学
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  • 北星学園大学
  • 札幌大学

栃木・群馬・茨城県

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東京都

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埼玉・千葉・神奈川県

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  • 東洋英和女学院大学
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  • 聖学院大学
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甲信越地区

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  • 諏訪東京理科大学
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東海・北陸地区

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近畿地区

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  • 近畿大学
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  • 京都外国語大学
  • 京都ノートルダム女子大学
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  • 京都女子大学
  • 甲南女子大学
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中国・四国地区

  • 岡山大学
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  • 岡山県立大学
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九州・沖縄地区

  • 九州大学
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  • 筑紫女学園大学
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  • 九州国際大学
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  • 長崎外国語大学
  • 中村学園大学
  • 沖縄キリスト教学院大学
  • 福岡女学院大学

OfferBoxを利用いただいている学生の皆さんにインタビューし、OfferBoxの具体的な使い方や使ってみた率直な感想をご紹介するこのシリーズ。今回は、実際にOfferBoxを使って就職先を決定された平井さんです。

企業から直接オファーを通して話しかけてくれるってのはやっぱり嬉しい

大学の授業で、ある経営コンサルタントの方にお会いして、その方からi-plugさん主催の「ぷれBizカレッジ」を紹介してもらいました。そして「ぷれBizカレッジに参加させていただいたところ、Offer Boxというサービスがあると中野さん、田中さん、山田さん(弊社取締役3名)とお会いして教えていただき、登録することにさせていただきました。

僕は一番先にOffer Boxに登録したんですよ。でもちゃんと同時進行でそう言ったサイトにも登録しました。

そこでやっぱ使いやすさが違うというか。ナビサイトは“一方通行”というんですかね。説明会の案内がきて、登録して、参加して、とこちら(学生)から一方的に就活する感じで。

一方でOffer Boxはプロフィールを一度しっかりと入力するだけで、企業から直接オファーを通して話しかけてくれるってのはやっぱり嬉しかったですね。「平井君のこの経験が気に入りました」と言っていただいたのも本当に嬉しかったです。その経験がこの会社で求められていることか、とか予測もできますしね。

企業の方と連絡をしているうちに、「選ばれた!」っていう気持ちが強くなりました。数多くいる登録人数がいる中で、わざわざ僕を選んでくださった。でも選ばれた理由があるはずなので、その理由を知りたくなりますよね。そうすると連絡交換が密に取れる事が魅力に感じてきました。本当に企業の方と1対1で会話している会話しているかのように思いました。

直接説明会などにいかなくても“影の自分”が就活を代わりにしてくれる。

Offer Boxのような新しいサービスに登録することは大事だと思います。

就活ナビサイトには学生の皆さんが登録するわけで、競争率が高いわけで。ただこれは武器として使えると思います。企業の方と直接1対1でお会いできるきっかけにもなりますし、しかも、プロフィールを入力するだけで連絡が来るってのは楽ですよね。直接説明会などにいかなくても“影の自分”が就活を代わりにしてくれるイメージですね。

企業の方は僕のプロフィールを事前にもうお読み頂いているわけですし、オファーが来てからも選考スピードが早かったですね。自分にあった仕事が見つかって本当によかったです。

Offer Boxとは『「夢」を共有できる「仲間」との出会い』。

最後に、僕はOffer Boxとは『「夢」を共有できる「仲間」との出会い』だと思います。

価値観と夢は人それぞれですが、それを共有できる人に出会えるというのは必要だと思います。そしてそれらを共有できる方々が働かれている職場を見つけさせてくれたのもOffer Boxの魅力ですね。

フリービット株式会社様他、以下6社にてご利用いただけることが決定いたしました。

  • フリービット株式会社【東証マザーズ上場】
  • 株式会社スマイル
  • 株式会社エアー
  • 株式会社シーシー・ネットワーク
  • 株式会社ボールド
  • 株式会社グッドニュース

引き続き、多くの企業様にご利用いただけるよう事業を展開してまいりますので、
今後ともよろしくお願いいたします。

採用する会社側からみると、これから内定に向けて具体的な選考の手順を進める段階になります。

以前にこのコラムでも述べましたように、ネットを背景にしたエントリーの自由化によって、人気のある企業では1万通を超えるエントリーシート(ES)が学生から送られてきます。大手企業の人事部でもそれほど多くの社員はいませんので、応募した全ての学生に個人面接をするだけの余裕はありません。

 

そのために適性検査やESの内容などで一定の人数に絞り込みますが、その1つの方策として、複数の就活生を同時に面接する会社が最近は多くなっています。人物を見るために個人面接と併用して行う会社もありますが、多くは予選といいますか、人数の絞り込みのために実施しているようです。

これから体験される方も多いと思いますので、今回はこのグループ面接を取り上げます。

この面接は、大きく分けて一般グループ面接と討論式グループ面接の2つに分かれます(これらの呼称はあくまで私が便宜上使っているだけで一般的な名称ではありません)。

 

a.一般グループ面接

個人面接の集合版といってもいいと思います。面接者1人と学生5、6人程度で行われます。面接者が履歴書やESを参照しながら、1人1人に志望動機や学生時代に取り組んだことを順番に聞いていきます。1人の学生が話している間、他の人は黙って横で聞いているだけになります。面接は20分〜30分で終了するので、1人が話せる時間は5分もない場合が少なくありません。

 

b.討論式グループ面接(自由討論式またはディベート式)

こちらは1つの共通の課題を学生5、6人で議論する形で行われます。ある課題に対して自分の見解を展開する自由討論式のものと、ある役割を与えられて(例えば、市役所の各部長になって市の予算争奪の議論をする)ディベートを中心にするものがあります。

どちらかといえば、一般グループ面接を採用している会社の方が多いと思いますが、娘の就活の時は、両者を合わせて50分間のグループ面接を実施した会社もありました。

 

エントリーの自由化が進む前は、一般グループ面接は事務職を中心とする一般職の採用などでよく行われていて、適性検査の結果と付け合わせて合否を決定していました。討論式グループ面接は、係長や課長などの管理職登用の研修の際に、管理者適性を見るために実施されたりしていました。会社側からみれば、このグループ面接は一度に多くの学生を見ることができるので効率的なうえに、参加者の相対順位を付けやすいメリットがあります。

 

一昨年の就活では、私の娘は3月上旬に初めてグループ面接を受けました。その前日に、「グループ面接は集団のコミュニケーションだから、周りの人の発言をよく聞いて、自分の話すことはその流れの1つだと思うことだ」と娘にアドバイスしたところ、妻から「それでは抽象的でよくわからないわ」と言われてしまいました。

 

面接への対応は実際に体験しながらでしか学べないのですが、コツを知っていると気づきが早くなる場合がありますので以下に留意点を示しておきます。

 

1)短く簡潔に話す

実際の面接では自分のPRをダラダラと話し続ける人がとても多いのです。準備してきたことを伝えたい気持ちは理解できるのですが、たくさん話したからと言って伝わるとは限りません。むしろ逆の結果になる場合が少なくありません。

 

面接では、簡潔に話さないと相手に受け取ってもらえないのです。特に討論式のグループ面接では、互いに知らない学生同士なので長い話になるとまず理解されません。具体的な対応としては、結論から先に発言するように意識するのも1つの方法です。

2)面接を受けている学生や周囲の状況に気を配る

一般グループ面接では、1人の学生が発言している時に、その内容を聞いていない人が少なくありません。面接官からは話していない人の態度も意外によく見えるものです。それも面接の一部であると考えていた方がいいでしょう。

 

自分よりも前に発言した学生の意見や周囲の状況を組み込んで発言すると自分の言葉が生きてきます。20分間の面接を6人で受ける場合も、自分の持ち時間は3分間と考えないことです。それまでの発言や流れを取り込めば20分全部を使うことも可能なのです。

 

たとえば自分が述べたいことが、既に面接者と就活生でやりとりがあった場合は、「先ほどの話と共通する点がありますが」「それと観点は異なるのですが」と前提条件にするとか、自分が会社を志望する理由を述べる際に、その場の面接官の言動と関係づけるとか(無理にこじつけてはいけませんが)、全体の流れを把握しながら発言することです。これは実際の社内会議でも社員に求められることですが、必ずしも充分になされているとは限りません。

 

3)課題の本質は何なのかを問う

討論式の面接では、議論が混乱したり、暗礁に乗り上げたりします。その時に、今までの議論のポイントを一言で整理、定義づけたり、次への展開の道筋を明らかにする発言をすると、とても効果的に映ります。そのためには、参加者の発言や議論の流れを受け入れながら(否定せず)、課題の本質は何なのか、なぜこういう議論になっているのかを常に意識しながらグループ面接に加わることだと思います。

 

グループ面接は、個人面接の延長という人もいますが、基本は異質のものと考えた方がいいでしょう。集団の中での役割や他者とのかかわりを見ることが中心になるからです(特に、討論式の場合に顕著)。すこし以前の流行語でいう「KY(空気が読めない)」になっていないかに、自分の発言が加わって判断されると考えればいいでしょう。

 

まだ経験していない人はピンとこないかもしれませんが、以上述べたことを頭に入れてグループ面接に臨まれるといいと思います。

「asahi.com(朝日新聞社)の就活朝日2011」での連載を一部加筆

 


 

筆者プロフィール

楠木新(くすのき・あらた)

1954年(昭和29年)、神戸市生まれ。京都大学法学部卒業後、大手企業に勤務し、人事・労務関係を中心に、企画、営業、支社長等を歴任。勤務の傍ら、大学で非常勤講師をつとめている。
朝日新聞be(土曜版)にコラム「こころの定年」を1年あまり連載。07年10月から08年5月までダイヤモンド社のウェブサイトで娘の就職活動をリアルタイムに追ったドキュメント「父と娘の就職日誌」を掲載。
著書に「就職に勝つ! わが子を失敗させない『会社選び』」「就活の勘違い」など。

楠木新さんの主な著書

就職に勝つ!わが子を失敗させない「会社選び」(ダイヤモンド社)
就活の勘違い 採用責任者の本音を明かす (朝日新書)

大幸薬品株式会社他、以下9社にてご利用いただけることが決定いたしました。

  • 大幸薬品株式会社【東証一部上場】
  • 東洋アルミニウム株式会社
  • 株式会社アジェンテ
  • 株式会社パズル
  • 株式会社バリューエージェント
  • 株式会社アーデルハウス
  • 協和建設株式会社
  • 株式会社アシスト
  • 丸鷹産業株式会社

引き続き、多くの企業様にご利用いただけるよう事業を展開してまいりますので、
今後ともよろしくお願いいたします。

娘が会社選びをはじめた12月頃は、「総合職を志望するのか、一般職を志望するのか」を私とよく話していました。

この総合職、一般職などの職制の区分は、会社毎の独自のものなので、それぞれの会社によって職制の呼称も内容も異なりますが、就活においては結構重要なのです。といいますのは、「どこで勤務するのか」「どういう仕事をするのか」という働くことの基本におおいに関係しているからです。

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一般的には、総合職は、企画や営業、管理業務など業務全般に従事する職員で、転勤することもありうる職制です。一方、一般職は、事務や定型的な仕事、営業のアシスタント的な職務を行う職制で、基本的には転居を伴う転勤はありません。当然ながら、総合職の方が一般職に比べて高い給与体系になっています。また企業の採用活動は、職制ごとに行うのが普通で、入社してからも一度決まった職制を変更するのは簡単ではありません。

 

私が入社した30年前は、大手企業の多くはこのような職制ではなく、男性、女性で区分していました。現在の総合職的な職務は男性に、一般職的な職務は女性にと暗黙のうちに決められていたのです。それが、男女雇用機会均等法の施行などを経て職制で区分するようになったのです。ただ今でも総合職は男性中心、一般職は女性中心に運営されている会社は少なくありません。

 

また、総合職は、極端に言えば、「どこにでも行く」「なんでもする」という仕事ですので、特に女性の場合は、結婚して住まいが変わったり、子育ての時期に働き続けることが難しくなることがあります。私の妻は、子育てをしながらでも働けることを重視していたので、一般の企業ではなく娘に公務員か教師になることを勧めていました。

 

このように女性のライフサイクルの点からも、この職制の課題を会社選びの段階で検討しておく必要があるのです。単に会社が有名だとか、CMが多く流れていて馴染みがあるといったことだけではなく、自分はどういう働き方を望んでいるのか、どういう職制が自分にとって働きやすいのかにポイントをおくと会社選びを具体的に考えることができます。

 

私の娘の場合は、「同じ仕事をするなら高いレベルを目指したい」と考えていましたし、「親から経済的・精神的にも独立したい」というのが働く重要な動機でしたので、はじめは、全国転勤のある総合職を目指していました。その結果、ある金融機関から一旦内々定をもらいました。

 

ところが、就活中に祖母が大きな手術を受けて、その介護に家族が取り組む姿をみて、方針を変更しました。地元で働くことができる仕事を優先して、一般職も視野に入れてあらためて各社に応募しました。このように「どこで勤務するのか」「どういう仕事をするのか」は、非常に重要なのです。

 

最近は、地域限定総合職や準総合職などという名称で、転勤する地域を一定範囲に抑えたり、仕事の内容を限定した職制を新設する会社もあります。企業側も職制に工夫を凝らし、社員の為に働きやすい職場を作るとともに、優秀な学生を採用しようと努力していることも知っておくといいでしょう。

 

ひとつ留意しておいてほしいのは、総合職になったからといって、入社から定年までいつも転勤がついて回るわけではないのです。専門職や研究職的な仕事ですと、ひとつの勤務場所だけで定年を迎える人もありますし、本人の健康面や家族などの身上面を配慮して転勤を控えることもあります。また一般職でも本人の同意を得て一定期間転居を伴う転勤を行っている会社もあります。同じ職制内の働き方にもある程度多様性があるのです。

 

そういう意味からも、職制の区分は、各々の会社独自のものなので、自分自身の目で、その会社の具体的な情報を収集することが大切です。職制は定められていても、実際の運用は違っている場合もないとはいえません。

 

具体的には、会社説明会に出席したり、会社の先輩などに直接話を聞いてみることでしょう。また、職制とその運用を見ていくと、会社が社員に対してどういう働き方を求めているかのスタンスが見えてくることがあります。これも会社選びをする際のひとつの見方になると思います。

OfferBoxで無料の自己分析をする

「asahi.com(朝日新聞社)の就活朝日2011」での連載を一部加筆

筆者プロフィール

楠木新(くすのき・あらた)

1954年(昭和29年)、神戸市生まれ。京都大学法学部卒業後、大手企業に勤務し、人事・労務関係を中心に、企画、営業、支社長等を歴任。勤務の傍ら、大学で非常勤講師をつとめている。
朝日新聞be(土曜版)にコラム「こころの定年」を1年あまり連載。07年10月から08年5月までダイヤモンド社のウェブサイトで娘の就職活動をリアルタイムに追ったドキュメント「父と娘の就職日誌」を掲載。
著書に「就職に勝つ! わが子を失敗させない『会社選び』」「就活の勘違い」など。

楠木新さんの主な著書

就職に勝つ!わが子を失敗させない「会社選び」(ダイヤモンド社)
就活の勘違い 採用責任者の本音を明かす (朝日新書)

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