
就活で必ず聞かれる質問の一つに「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」があります。ガクチカは単なる、自分のこれまでの実績報告ではなく、自分の強みやを企業に伝える重要な自己PRの材料です。
そこで本記事では、学業・アルバイト・サークル・インターン・趣味・日常生活など、さまざまなシチュエーション別のガクチカ例文を15選紹介します。また、文字数別の例文や書き方のステップなど、ガクチカを作成する際に必要な情報も解説します。ガクチカでどのように自分をアピールするべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
ガクチカとは?
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、アルバイトや部活動、学業、インターンなど、基本的には大学時代に力を入れて取り組んだエピソードのことを指します。
就活の面接やESでは頻出の質問で、必ず対策しておいたほうがいいと言えるでしょう。
採用担当者は、ガクチカから学生の物事に対する向き合い方や考え方、モチベーションの保ち方を知り、自社にマッチする人材かどうかを判断しようとします。ガクチカをうまくアピールできると、入社後のイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。
ガクチカの基本については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
【シチュエーション別】ガクチカの例文15選
今回紹介するガクチカの例文は、以下のとおりです。
- 学業
- ゼミ活動
- 研究活動
- 留学
- アルバイト(コンビニ)のガクチカ例文
- アルバイト(アパレル)
- アルバイト(居酒屋)
- 部活・サークル
- インターンシップ
- ボランティア活動
- 資格取得
- 趣味
- 日常生活
- 委員会
- ビジネスコンテスト
それぞれの例文のどこがポイントになるのかも解説しているので、参考にしてみてください。
また、ガクチカを考えるにあたって、まず自分の強みを把握しておくことも重要です。
自分の強みがまだはっきりしていないのであれば、自己分析ツールの使用もおすすめです。
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学業のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
学業は、ガクチカの題材に選びやすいテーマですが、単に頑張ったことを伝えるだけではアピールが弱いです。この例文では、海外留学および価値観や視野を広げたいという具体的な目標があり、そのために日々の努力を積み重ねてきた過程をアピールしています。
また結果として、多くの講師とスムーズに英会話ができるまで上達したことは、日々の努力から結果を出せたことを示しています。
海外勤務や外国人との商談にも適応できる能力があることを伝えれば、さまざまなビジネスシーンで活躍できることをアピールできるでしょう。
以下の記事では、学業や学業以外で習得した内容を、ガクチカに落とし込む方法を解説しています。こちらも参考にしてください。
ゼミ活動のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
ゼミとは、学業で専門性を高めた分野であり、専門知識の習得に注力したことをアピールできる分野です。
この例文では、
- 「役割分担がうまくできない」という問題点を把握したこと
- 「作業の分業」を提案したこと
- 「グループ研究の作業効率」を上げ成果を出したこと
という、PDCA(Plan・Do・Check・Action)を上手に活用しています。
さらに一連の過程でリーダーシップも発揮しており、問題解決能力とともに、企業活動で再現性のある能力だと伝えています。
ガクチカとして「ゼミ活動」をより効果的にアピールする具体的な書き方・例文は、以下の記事にまとめているので、ぜひチェックしてください。
研究活動のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
これも前の例文と同様、ゼミ研究が学生生活の中心だったことを述べています。ただし研究活動の結果ばかり解説しては、単なる活動報告になってしまいます。ガクチカ題材には研究結果ではなく、研究に取り組んだ動機や、他の学生には無い姿勢をアピールしましょう。
また、独自の調査方法を立案したり、分析手法を自分で考えたりしている点も評価できます。これは、社会人になってからも大切な姿勢です。前例がない事例を課題として取り組んだり、自分なりの調査方法によって内在する問題をあぶり出したりすることには、大きな意義があります。
留学のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
ゼミや研究活動はほとんどの学生に共通することですが、留学経験のある学生は少数派に属します。そこに着目し、異国での生活で困難に直面したことや、それを解決した過程はガクチカの題材として最適です。
例文では、異文化を上手に交流させたことが述べられています。このように、単にコミュニケーション能力があるとアピールするのではなく、その能力が具体的にどう役に立ったかを伝えると、説得力が高まります。
以下の記事では、留学経験のガクチカ例文を複数紹介しているので、ぜひチェックしてください。
アルバイト(コンビニ)のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
ガクチカ例文では、まず「前年比120%の売上向上」という具体的な目標を明示し、何に課題があったのかを明確にしています。単に行動を列挙するのではなく、初期の失敗(在庫過多)やその改善策(店長への相談と品数調整)を含めることで、問題解決能力を示しています。
数字で成果(売上前年比150%)を示すことで、説得力が増しているのもポイントです。また、最後に「課題発見力」「改善行動」「データ活用」と学びを整理することで、面接官に自分の強みや成長が伝わる構成になっています。
アルバイト(アパレル)のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
企業が知りたいのは「アルバイトで頑張った経験」ではありません。そこでどのように仕事に向き合ってきたか、困難や問題を感じたときに、自分だけで解決したか、あるいは周りの人を巻き込んで解決したかなどを知りたいのです。
例文では、自分で客層を分析し、それに合わせてディスプレイを考え、売上を2倍に増やした成功体験が書かれています。「ニーズを把握し適切な商品を適切なタイミングで提案する」という対策も実践しています。
このような問題意識や改善能力こそ、企業が知りたい能力でしょう。
アルバイト(居酒屋)のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
例文では、新人スタッフがすぐに辞めてしまうという問題に対して、自ら提案してマニュアル作成を行ったことをアピールしました。このことで、問題が起こったときに自分で考え、対処するために行動を起こせる「主体性」をアピールできています。
また、新人スタッフの不安に感じることを考える「想像力」や、独りよがりにならず周りの意見を取り入れて反映させる「傾聴力」や「調整力」もアピールできています。
この例文のように、問題に対して自分の強みを活かしたり、経験を通して学んだりしたことを書くようにしましょう。
部活・サークルのガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
部活やサークル活動は、ガクチカの題材になりにくいように思えます。たしかに、単に「力を入れていた」ではアピールポイントにはなりません。しかし、そこで発揮してきたリーダーシップ・統率力・説得力・交渉力などは、ガクチカに使えます。
例文では、優勝したいという夢・目標をまず語り、それを達成するために行ったことが書かれています。具体的には、次の4つです。
- 練習を時間で細かく管理した
- チームの意識が変わった
- 練習の質が変わった
- 目的に合った仕組み作りを構築した
サークルを題材とした場合、このような成功体験ストーリーが描ければいいでしょう。
そのほか、サークル活動をガクチカとしてアピールする際のポイントや例文は、以下の記事にまとめています。あわせてチェックしてください。
インターンシップのガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
近年、長期インターンシップ参加経験は珍しくなくなり、「参加した」という事実だけでは、あまりアピールにならないこともあります。
そのため、例文にあるように目標を数値で掲げ、達成に向けて努力をしたことをアピールしましょう。さらに情報を他の学生とシェアし、チームワークに貢献しているのもいい点です。
志望する業界でのインターンシップ経験は、役に立つ場合もありますが、評価しない企業もあります。学んだことを今後に生かしたいという姿勢を見せれば、どちらの場合にも強みをアピールできるでしょう。
以下の記事では、具体的なアピール方法や、インターンシップ経験をガクチカに用いる際の「よくある質問」についてまとめています。ぜひあわせてご覧ください。
ボランティア活動のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
例文ではボランティアを行うにあたり「継続的に活動したこと」「被災地のニーズをよく考えること」「SNSを使って手助けが必要な人を探したこと」が強調されています。
自己満足や自慢と捉えられることもあるボランティアですが、常に相手のことを考え、人の役に立つには相手のニーズを正しく理解する大切さを学んだことは、さまざまな業務に活かせるでしょう。
他の学生との差別化を図りたい場合は、以下の記事もあわせてチェックしてください。
資格取得のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
資格取得をガクチカの題材に選ぶ場合は、資格を取得したこと自体だけでなく、その過程で何をしたのかもアピールしましょう。例文でアピールしているのは、次の3点です。
- 自分が就きたい仕事に必要な資格を理解していること
- 短期の目標を立ててスケジュールどおりに努力を継続したこと
- 簿記1級というスキルを取得したこと
資格取得という目標に向かって、工夫をしていたことが伝わります。努力の結果、合格ができており「簿記1級」という資格を保有している以上のアピールができています。
資格取得の経験をガクチカで伝える方法、コツやポイントについては、以下の記事も参考にしてみてください。
趣味のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
趣味ならではの特性を訴えることができれば、それは立派なガクチカ題材です。
例文では「釣りに力を注ぎました」「粘り強く取り組む」「うまくいくまで工夫する力」という部分で、一つのことに打ち込むひたむきさが表現されています。
一つのことに打ち込む力・継続する力・没頭する力によって、仕事上の難題を解決できることもあるため、評価されます。また、人と交流することにも触れており、この点もチームワークやコミュニケーション力が必要な職場で評価されるでしょう。
趣味をガクチカとして魅力的に伝える方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
日常生活のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
この例文のポイントとしては、以下の3つです。
- 病弱だった自分を克服しようとした強い意志をアピールしている
- 友人は努力をして健康な肉体を手に入れていた「気づき」をアピールしている
- ジョギングを継続した力は仕事にも再現性があることをアピールしている
学業やボランティア、インターンシップなどでなくても、日々努力したものがあれば、それをガクチカの1つの題材としてアピールできます。
委員会のガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
学園祭実行委員の経験は、大学との交渉・企業の協賛・集客などやるべきことが多い分、企業に対して多くのことをアピールできます。
この例文は、それぞれの準備を仲間に割り振るという「推進力」がアピールできているいい例です。
また、経験者がいないという課題に対して、過去のデータから学び、しっかりと準備を進める「計画力」もアピールできています。
ビジネスコンテストのガクチカ例文
<OK例>
<NG例>
<例文のポイント>
ガクチカには一定数ビジネスコンテストの経験を書く学生がいるため、差別化を図ることがポイントです。
単に、ビジネスコンテストに参加しただけでは評価されません。また、ビジネスコンテストの成果ではなく、参加動機やコンテストに打ち込む中で出てきた課題にどう取り組んだのか、何を学んだのかが評価されます。
例文では、大学での学びを活かすことと地域貢献が参加動機となっています。また、顧客ニーズを聞き出す「傾聴力」とニーズをアイデアに変換する「創造力」をアピールできているのが評価ポイントです。
【文字数別】ガクチカの例文4選
エントリーシート(ES)の場合、ガクチカは文字数を指定されたうえで求められることがあるため、文字数ごとに用意しておくのも大事です。以下4種類の文字数ごとに、ガクチカの例文を紹介します。
- 100文字のガクチカ例文
- 200文字のガクチカ例文
- 400文字のガクチカ例文
- 600文字のガクチカ例文
100文字のガクチカ例文
資格取得の際に、努力をした経験の例文をご紹介します。
<例文のポイント>
このガクチカ例文では「TOEIC900点取得」という明確な目標に向けて、独学で毎日3時間の学習計画を実行した具体的な行動が示されている点が重要です。目標達成という成果だけでなく、短い文章の中で「継続力」「計画性」「効率的な学習方法の工夫」「自己管理力」といった学びや成長も盛り込まれています。
採用担当者に対して単なる結果報告ではなく、自分の強みや能力を伝えられる構成になっているのがポイントです。短文でも「行動」「取り組み」「学び」の流れを意識することで、説得力のあるガクチカになります。
100文字のガクチカの場合、採用担当者も、それだけで学生の中身までを判断できるとは思っていません。重要なのは、決められたルールで、相手が読み取りやすい文章を正確に記載できているかという点であることを、良く意識しましょう。
200文字のガクチカ例文
ゼミの研究活動でチームをまとめ、学会発表を成功させた経験の例文をご紹介します。
<例文のポイント>
200文字でガクチカを作成する際には、具体的なエピソードを交えながら、簡潔に自分の強みを伝える必要があります。
このガクチカでは「AI技術の研究」において「データ収集の遅れ」という課題を特定し、「進捗管理シートを作成してスケジュール管理を徹底した」という具体的な解決策を示しているのがポイントです。
シンプルながらも「何をしたか」「どう取り組んだか」「何を学んだか」の流れを意識することで、採用担当者に伝わりやすい内容になります。自分の経験を振り返りながら、納得のいく文章を作成してみてください。
400文字のガクチカ例文
アルバイトの売上向上施策で、成果を出した経験をご紹介します。
<例文のポイント>
この例文では「店の回転率を上げる」という具体的な課題を最初に提示し、読み手に課題を明確に意識させています。その後、課題解決のために行った施策を「人気メニューの仕込み強化」「ホールスタッフの動線の見直し」など、具体的なアクションとしてわかりやすく示しています。
ポイントは、単なる努力の説明に終わらず「売上5%改善」といった具体的な成果を盛り込み、効果を数値で伝えている点です。結果を可視化することで読み手に納得感を与え、評価されやすいガクチカに仕上げています。
600文字のガクチカ例文
サークルの新歓活動を改革し、入会者を増やした経験の例文をご紹介します。
<例文のポイント>
この例文では「新入生の入会者減少」という課題を冒頭で明確にし、背景を説明することで、読み手に「なぜこの取り組みが必要だったのか」を理解しやすく工夫しています。600文字なら課題の背景まで述べられるため、詳細までアピールできるでしょう。
そのうえで、「SNSを活用した広報強化」「新歓イベントの回数増加」「少人数座談会の導入」と、複数の具体的な施策を列挙しています。取り組みの過程を詳細に描くことで、問題解決に向けた思考力や実行力をアピールできています。
また「入会者が1.5倍に増加」というように、成果を数値で示して取り組みの効果を伝わりやすくしているのもポイントです。最後に「課題を分析し、戦略的に改善策を講じる重要性を学んだ」と自身の成長に結びつけることで、読み手が「この経験をどう活かせるか」を想像しやすくしています。
就活のガクチカの評価基準
企業が就活のガクチカを評価する基準は、以下のとおりです。
- 企業で活かせる学びを得ているか
- どんな仕事と相性がいいのか
- 人柄が企業とマッチするか
それぞれ詳しく解説します。
企業で活かせる学びを得ているか
企業はガクチカを知ることで、就活生がその経験から企業で活かせる学びを得ているかを評価しています。
そのため、珍しい経験や、華々しい成果だけでは、ほかの就活生と大きく差をつけられません。
ガクチカでは経験の中にどのような課題があり、それに対してどう考え、何を行動し、どう改善したのかを伝えることが大切です。そして、経験から得た学びを、企業でどう活かせるかをアピールしましょう。
どんな仕事と相性がいいのか
企業はガクチカを聞いて就活生の強みや特性は何かを判断し、その強み・特性がどんな仕事と相性がいいのかを見ています。なぜなら、仕事によって必要となる能力が変わってくるからです。たとえば、営業職ならコミュニケーション能力や、プレゼンテーション力が必要であり、事務職やシステムエンジニアなら、正確性や集中力が必要になります。
どれだけ素晴らしい能力を持っていたとしても、自社で募集している仕事に活かせなければ、採用してもお互いにとっていい結果にはなりません。そのため企業は、就活生が自社で募集している仕事に、活かせる強みを持っているかをガクチカから判断します。
人柄が企業とマッチするか
企業はガクチカから就活生の人柄を推測し、自社の社風にマッチするのかを見ます。なぜなら、自社の社風と就活生の人柄がマッチしなければ、入社後に早期離職したり、ほかの社員と仕事をする際にトラブルを起こしたりする可能性があるためです。
どれだけ能力が高く、仕事で成果を出せたとしても、早期離職されてしまうと採用にかけたコストが無駄になってしまいます。また、トラブルを起こされると企業全体にダメージを与えかねません。
そうならないためにも、ガクチカを聞いて、就活生が興味を持つこと・大切にしている価値観・困難があったときにとる行動・モチベーションは何かなどを見て、人柄が自社とマッチするかを確認します。
ガクチカを作成するときのNGパターン
ガクチカを作成するときのNGパターンは、以下のとおりです。
- NGパターン1.高校時代のエピソードを使用する
- NGパターン2.嘘や誇張したエピソードを使用する
- NGパターン3.実績を伴わない趣味や日常生活のエピソードを使用する
それぞれのNGパターンについて、詳しく解説します。
NGパターン1.高校時代のエピソードを使用する
基本的に、高校時代のエピソードは避けるようにしましょう。ガクチカで聞かれているのは大学時代のエピソードです。採用担当者は「今」のあなたを知りたいと思って質問しているため、高校時代の話をすることは、質問の意図とズレが生じてしまいます。
また、高校時代の話をしてしまうと、大学時代に力を入れて取り組んだことがないと思われてしまう可能性があります。
大学はゼミなどの学びや、部活・サークル活動など、自由に自分でやりたいことができる場です。大学時代のエピソードがないと、採用担当者から、自由度の高い大学時代に主体的な行動をとっていないと思われ、マイナスの印象を与えてしまうでしょう。
NGパターン2.嘘や誇張したエピソードを使用する
嘘や誇張したエピソードは使用してはいけません。嘘がばれたらガクチカの評価が下がり、場合によっては内定が取り消しになる可能性があります。
また、嘘がばれなかったとしても、実際の自分より優秀であるかのようにアピールして入社することになります。その結果、入社後に企業が求めるような成果を出せないため、周囲の期待に応えられずストレスを感じることにもなりかねません。
また、企業の社風と自分の実際の性格が合わないと、入社後にミスマッチが起こり、早期退職する可能性も高まります。そうならないためにも、実際にあったエピソードを伝えるようにしましょう。
NGパターン3.実績を伴わない趣味や日常生活のエピソードを使用する
どれだけ大学時代に力を入れて取り組んでいたとしても、アピールできる実績を伴わない趣味のエピソードを書くのはやめましょう。また、とくに何の習得もない日常生活のエピソードを書くのもおすすめできません。
活動自体に意義があったとしても、そこから学びや成長を得られていなければ、ただエピソードを話しただけになってしまうためです。
企業はガクチカから、就活生がどのような学びを得て、それを自社でどう活かせるのかを見ています。そのため、趣味や日常生活のエピソードを使うのなら、課題や目標をクリアするために行動をし、学んだ経験のあるエピソードを使うようにしましょう。
ガクチカが思いつかないときはどうする?
特別な経験がなくても、自分の行動を振り返ることでアピールできるポイントは見つかります。以下3つのポイントを押さえて、ガクチカを探してみましょう。
- 自己分析ツールを活用する
- 小さな努力を振り返る
- 過去の成功体験を深掘りする
また、以下の記事では、長所の見つけ方や伝えるコツを解説しています。自分の長所が思いつかない方は、ぜひあわせてご確認ください。
自己分析ツールを活用する
ガクチカに自信がない場合は、自己分析ツールを活用して、自分の強みや価値観、行動傾向を客観的に整理しましょう。ツールを使うことで、自分では気づきにくい経験や特性が明確になり、学生時代に力を入れた活動以外でもアピールできるポイントが見つかります。
たとえば、協調性・計画性・粘り強さといったスキルを、日常の活動や学びに結びつけてエピソード化することが可能です。自己分析を通して、面接で話せる具体的な経験を見つけ、説得力のあるガクチカを作る第一歩にしましょう。
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客観的な分析をもとに自分の魅力を整理し、企業に伝わるガクチカを作るために、まずは「AnalyzeU+」を試してみましょう。
小さな努力を振り返る
ガクチカは、大きな成果が必要なわけではありません。アルバイトやサークル、授業での取り組みなど、日々の小さな努力も十分にアピールポイントになります。
たとえば「接客業でクレーム対応を工夫した」「苦手な科目を克服するために独自の勉強法を編み出した」なども立派な経験です。努力した過程や工夫した点を具体的に掘り下げることで、主体性や成長を伝えられるようになります。
過去の成功体験を深掘りする
成功体験は小さなものでも問題ありません。「大会で優勝した」といった大きな成果だけでなく「学習計画を立てて定期テストの成績を上げた」「グループワークで意見をまとめた」などもガクチカになります。
成功に至るまでの過程や困難をどのように乗り越えたかを振り返り、そこで学んだことや成長した点を明確にすることが重要です。結果だけでなく、行動や思考のプロセスを言語化すると説得力が増します。
まとめ
今回ご紹介したガクチカ例文を参考にすると、単なる活動内容の列挙ではなく、自分の行動の背景や課題への取り組み方などを具体的に示すことが大切だとわかります。学業やアルバイト、留学など、どんな経験でも「努力の過程」「課題解決力」「成長の実感」を明確に伝えられれば、面接官に印象的な自己PRができるでしょう。
ガクチカ作成に迷った場合は、オファー型就活サービスのOfferBoxに登録して、企業からのオファーを待つこともおすすめです。
OfferBoxは、企業から学生へオファーの一斉送信ができないため、プロフィールを見たうえで、オファーが送られる仕組みです。そのため、オファー文章から企業に対して、自身のどのようなガクチカが刺さるかを知ることができます。
自分の強みを客観的に把握し、より説得力のあるガクチカを作りたい方は、ぜひ利用してみてください。
