就活のガクチカ例文11選 | エピソード別にテンプレートも紹介

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就活のガクチカ例文 | エピソード別に紹介

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」を省略した言葉です。

採用担当者からすれば、学生が自主的に力を入れたことを聞けば、人柄、長所、関心事、自発性、創造力、思考力などを知ることができます。

また学生側からすれば、学生時代に取り組んできたことをアピールすることで、「自分らしさ」を主張することができます。

ガクチカの題材については、学生生活に関わるゼミやサークル活動もありますし、ボランティアや社会奉仕活動などが考えられます。

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ガクチカの例文一覧

今回紹介するガクチカの例文は以下のとおりです。

  • 学業
  • ゼミ活動
  • 研究活動
  • 留学
  • アルバイト
  • 部活・サークル
  • インターンシップ
  • ボランティア活動
  • 資格取得
  • 趣味
  • 日常生活
  • 委員会
  • ビジネスコンテスト

それぞれの例文のどこがポイントになるのかも解説しているので、参考にしてみてください。

ガクチカを考えるにあたって、まず自分の強みを把握しておくことも重要です。

自分の強みがまだはっきりしていないのであれば、自己分析ツールの使用もおすすめです。

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学業のガクチカ例文

私は英会話の勉強を頑張りました。 将来的に海外留学へ行き、自分の価値観や視野を広げる経験がしたいと考えていたからです。

そのためにこれまで3年間、毎日30分のオンライン英会話を継続してきました。 初めはほとんど聞き取れず会話になりませんでしたが、今ではどのような講師とでもスムーズに会話ができます。

継続すれば少しずつでも成長できることを学んだので、御社においても毎日少しずつでも新しい学びを得て、確実に成長していきたいです。

例文のポイント

学業は、ガクチカの題材に選びやすいテーマですが、単に頑張りましたということではアピールが弱いです。この例文では、海外留学および価値観や視野を広げたいという具体的目標があり、そのために日々の努力を積み重ねてきた過程をアピールしています。

また結果として、多くの講師とスムーズに英会話できるまで上達したことは、日々の努力から結果を出せたことを示しています。

海外勤務や外国人との商談にも適応できる能力があることをアピールしています。現在も将来も、さまざまなビジネスシーンで英会話スキルが必要とされる場面は多いでしょう。

以下の記事では、学業や学業以外で集中して勉強した内容をガクチカに落とし込む方法を解説しています。こちらも参考にしてください。

ゼミ活動のガクチカ例文

私は大学時代、ゼミ活動に最も力を注ぎました。 ゼミに入ってすぐに取り組んだグループ研究では、苦労したことも多くありました。開始当初は役割分担がうまくできず、個人研究と同程度の進捗でした。

この状況を解決するために、私は得意分野ごとに作業を分担して、並行して進めるやり方を提案しました。その結果、個人での作業よりも効率が上がり、大人数で作業に取り組む意義を見出すことができました。

この経験から、人数が多いからといって、必ずしも作業効率が高まるわけではないことを学びました。これからも各々の強みをよく理解し、適切な役割を担当してこそチームワークを発揮できる環境づくりをしていきたいと考えています。

例文のポイント

ゼミとは、学業で専門性を高めた分野ですから、ゼミをガクチカに選ぶことは専門知識の習得に注力したことでもあります。

この例文では、

  • 【役割分担がうまくできない】という問題点を把握したこと
  • 【作業の分業】を提案したこと
  • 【グループ研究の作業効率を上げたこと】

という、いわば問題解決手法PDCA(Plan、Do、Check、Action)を上手に活用しています。

さらに一連の過程でリーダーシップも発揮しており、問題解決能力とともに、企業活動で再現性のある能力だと伝えています。

ガクチカとして「ゼミ活動」をより効果的にアピールする具体的な書き方・例文は以下の記事にまとめています。ぜひチェックしてください。

研究活動のガクチカ例文

私は学生時代、ゼミでの研究に最も力を注ぎました。 研究テーマは「SNS利用とメンタルヘルスの関連性」です。SNSは心の健康に良くないというニュースを見かけたことがきっかけで研究を始めました。

研究を進めるなかで特に苦労したのは、私の所属するゼミに似たような研究の事例がなかったことです。効果的な研究方法が分からなかったため、質問紙を作って調査したり、SNSの情報を分析に用いたりと、自分で試行錯誤しながら進めるしかありませんでした。

現状では、SNS利用とメンタルヘルスの関連性を完璧に立証するには至っていませんが、愚直に物事に取り組む力を養えていると感じています。入社後も、過去事例がない業務にも粘り強く取り組んでいきます。

例文のポイント

これも前の例文と同様、ゼミ研究が学生生活の中心だったことを述べています。ただし研究活動の結果ばかり解説しては、単なる活動報告になってしまいます。ガクチカ題材には研究結果ではなく、研究に取り組んだ動機や姿勢が求められます。

また似たような前例がなかったため、独自の調査方法を立案したり分析手法を自分で考えたりしている点も評価できます。これは社会人になってからも大切な姿勢で、前例がない事例を課題として取り組んだり、自分なりの調査方法によって内在する問題をあぶり出したりすることには大きな意義があります。

以下の記事では、ゼミでの研究活動をガクチカとしてアピールする方法についてまとめています。あわせて参考にしてください。

留学のガクチカ例文

タイへの短期留学で、現地大学生と共同して、日本とタイの文化に関するプレゼン企画に注力しました。

準備を進めていると、自然と日本人同士、タイ人同士に分かれることが増えました。私は、チームが分裂しないよう、一緒に行う作業と分担して行う作業を決めることを提案しました。

その結果、それぞれの文化に深く迫ったプレゼンを効率的に準備できました。求める結果を出すためには、分業と協業のバランスが大切だと学びました。

例文のポイント

ゼミや研究活動はほとんどの学生に共通することですが、留学経験のある学生は少数派に属します。そこに着目し、異国での生活で困難に直面したことやそれを解決した過程はガクチカの題材に十分なり得ます。


例文では、異文化を上手に交流させたことが述べられています。このように、単にコミュニケーション能力があるとアピールするのではなく、その能力が具体的にどう役に立ったか、人事担当者が具体的にイメージできるように言うと訴求力が高まります。

以下の記事では、上記の他にもいくつか例文を紹介しています。ぜひチェックしてください。

アルバイトのガクチカ例文①

私は大好きなアパレルブランドでアパレル店員として3年間アルバイト勤務しています。 華やかに見えるアパレル店員ですが、店舗ごとの売上目標は高く、店舗メンバーで一丸となって売上目標達成に向け日々努力しています。

例えば、私は店舗のディスプレイの設置を担当しているため、店舗に訪れるお客様の層を分析し、お客様が求めるテイストでのディスプレイを心がけています。その結果として、ディスプレイに使った商品の売上を向上させることができました。

このアルバイトを通じて、一方的に商品を押し付けるのではなく、お客様のニーズを把握し適切な商品を適切なタイミングで提案することの重要さを学んでいます。

例文①のポイント

企業が知りたいのは、アルバイトで「がんばった経験」ではありません。そこでどのように仕事に向き合ってきたか、困難や問題を感じたとき、自分だけで解決したか、あるいは周りの人を巻き込んで解決したかなどを知りたいのです。

例文では、自分で客層を分析し、それに合わせてディスプレイを考え、売上を増やした成功体験が書かれています。「ニーズを把握し適切な商品を適切なタイミングで提案する」マーケティング手法も習得しています。

このような問題意識、改善能力こそ、企業が知りたい能力です。

アルバイトのガクチカ例文②

私は学生時代、居酒屋のアルバイトで新人教育を行うことに注力しました。

私が働く居酒屋は忙しく、新しいスタッフに仕事を教える時間が取れないため、新しいスタッフがすぐに辞めてしまうことが続きました。

そこで私は店長に許可をもらい、ホール・キッチン・レジそれぞれのマニュアルを作成しました。

マニュアルには、自分が新人スタッフだった頃に少しでも不安に感じたことをすべて書き込むようにしました。

また、作成段階でほかのスタッフの意見も聞いて、誰が見てもわかるマニュアルになるよう心がけました。

マニュアルができたことで、新人スタッフに1週間ほどで業務を任せられるようになり、新人スタッフが辞めることがほぼなくなりました。

私はこの経験から得たわかりやすく物事を伝える力や、周りの意見を取り入れて物事を進めることを学びました。

例文②のポイント

例文では、新人に仕事を教える時間が取れないためすぐに辞めてしまうという問題に対して、自ら提案してマニュアル作成を行っています。このことで、問題が起こったときに自分で考え対処するために行動を起こせる「主体性」をアピールできています。

また、新人スタッフの不安に感じることを想像する「想像力」や、独りよがりにならず周りに意見を取り入れ反映させる「傾聴力」や「調整力」もアピールできています。

この例文のように、問題に対して自分の強みを活かしたり、経験を通して学びを得たことを書くようにしましょう。

ガクチカとしてアルバイト経験をアピールしたい場合は以下の記事もチェックしてください。

部活・サークルのガクチカ例文

私はフットサルサークルの活動に力を入れました。サークルに加入したときは弱小チームでしたが、このサークルメンバーで大会で優勝する夢を叶えたいと強く感じたからです。

このサークルでは代表を務めていました。地区のサークルの大会で優勝することが毎年の目標でしたが、5年以上優勝できていませんでした。 私は、練習をより効率的に行うことが重要だと考え、練習を時間で細かく管理することにしました。その結果、1つ1つのプレーを大切にする意識が芽生え、緊張感のある練習ができるようになりました。

最終的には、チーム全体のレベルが上がり、地区大会で優勝することができました。この経験を通して、ただの声掛けではなく目的に合った仕組みを作ってチームを動かすこともできることを学びました。

例文のポイント

部活やサークル活動はガクチカの題材になりにくいように思えます。単に「力を入れていた」ではアピールポイントにはなりません。しかし、そこで発揮してきたリーダーシップ、統率力、説得力、交渉力などはガクチカに使うことができます。

例文では、優勝したいという夢・目標をまず語り、それを達成するために行ったことが書かれています。それは、具体的には次の4つです。

  • 練習を時間で細かく管理する
  • チームの意識が変わった
  • 練習の質が変わった
  • 目的に合った仕組みづくりの構築

サークルを題材とした場合、このような成功体験ストーリーが描ければ良いでしょう。

そのほか、サークル活動をガクチカとしてアピールする際のポイントや例文を以下の記事にまとめました。あわせてチェックしてください。

インターンシップのガクチカ例文

1年間の営業の長期インターンシップで、フィールドセールスでの契約獲得に力を入れました。 「現時点の自分に足りないものを知りたい」と考えて総合的な力が試されると感じたフィールドセールスを選択しました。それまでのインターンシップ生の最多契約数が4件だったため、私は「5件の契約獲得」を目標に掲げました。

当初は、トークスクリプトに記載されていないことを聞かれるとうまく答えられませんでした。そこで私は顧客ごと、商談フェーズごとの想定質問と回答を用意しておくことにしました。

最終的には、自分1人では3件の契約獲得に終わってしまったのですが、作成した想定質問と回答をシェアすることで、インターンシップ生チーム史上最多の契約を獲得できました。この経験から、私は準備と情報共有の大切さを学びました。入社後も準備を怠らず、学びを共有してチームに貢献したいです。

例文のポイント

長期のインターンシップ参加経験は珍しくはないため、参加するだけではあまりアピールにはなりません。

それよりも、例文にあるように目標を数値で掲げ、達成に向けた努力をしたことをアピールします。さらに情報を他の学生とシェアし、チームワークに貢献している点も良い点です。

志望する業界でのインターンシップ経験は役に立つ場合もありますが、評価しない企業もあります。学んだことを今後に生かしたいという姿勢を見せれば、どちらの場合にも通用するでしょう。

以下の記事では、具体的なアピール方法や、インターンシップ経験をガクチカに用いる際の「よくある質問」についてまとめています。

ボランティア活動のガクチカ例文

私は◯◯市で起きた豪雨災害の復興ボランティアに力を入れました。なかでも、住環境の復旧に注力しました。私の地元が過去に同様の被害にあったこともあり、力になりたいと考え継続的に活動しました。

参加するにあたって特に注意したのが、被災地のニーズをよく考えることです。「ボランティア過剰で現場が大混乱している」というニュースを見かけたため、急に参加することはかえって迷惑になるのではないかと心配していました。

ニーズにそぐわない行動を避けるため、私がとったのはSNSを使って手助けが必要な人を探す方法です。結果、「畑のがれき撤去を手伝ってほしい人」や「倒木の片付けを手伝ってほしい人」などが見つかり、本当に助けが必要な人に協力できるようになりました。

この経験から、人の役に立つには相手のニーズを正しく理解する大切さを学びました。入社後も、相手が何を必要としているのかを考えてから行動に移したいと思います。

例文のポイント

例文ではボランティアを行うにあたり、「継続的に活動」したこと、「被災地のニーズをよく考えること」、「SNSを使って手助けが必要な人を探す」ことが強調されています。

自己満足や行ったこと自体の自慢と考えられることもあるボランティアですが、常に相手のことを考え、「人の役に立つには相手のニーズを正しく理解する大切さを学んだ」ことは、営業職のみならず上司や同僚に接する場合でも生かされるでしょう。

他の学生との差別化を図りたい場合は、以下の記事もあわせてチェックしてください。

資格取得のガクチカ例文

私は簿記1級の資格の勉強に力を入れました。経営陣や幅広い部署のサポートをする経理の仕事に魅力を感じ、入社後いち早く活躍したいと思って資格取得を目指しました。

取得にあたって苦労したのがモチベーションの維持です。「簿記1級に合格」という目標だけでは遠すぎてゴールがイメージできなかったため、日々の勉強のノルマや模擬試験の点数など、短期的な目標を細かく設定しました。そして、2年ほど勉強を続けた結果、最終目標の簿記1級に無事合格できました。

この経験から、大きな目標に向けて小さな目標を設定・達成する力が身に付いたと感じています。入社後は、大きな目標から逆算し、計画的に日々の業務に取り組みたいと考えています。

例文のポイント

資格取得をガクチカの題材に選ぶ場合は、次の3つがアピールできます。例文では、次の3点をアピールしています。

・学生のうちに自分が就きたい仕事と、それに必要な資格をはっきりと決めたこと
・短期の目標を立てスケジュール通りに努力を継続したこと
・簿記1級というスキルを取得したこと

ガクチカ題材に資格取得を選ぶ最大のメリットは、3番目のスキルです。資格とは、一定の知識やスキルがあることの公的証明であると同時に、資格がないと就けない仕事もあるからです。

資格取得の経験をガクチカで伝える方法、コツやポイントについては以下の記事もご覧ください。

趣味のガクチカ例文

私は学生時代、趣味の釣りに力を注ぎました。釣りをするなかで心がけたのは、なるべく地域の人と交流することです。

釣りを始めたころは一匹も釣れないことが多かったのですが、近くで釣りをしている地元の人にコツを聞きながら、粘り強く取り組むことで、次第に安定的に釣れるようになりました。釣りを教えてくれた方のなかには、船を出す際に誘ってくれるほど仲良くなった方もいます。

趣味の釣りを通して、上手くいくまで工夫する力と、人に協力してもらう巻き込み力を養うことができました。

例文のポイント

趣味をガクチカ題材にすることには抵抗があるかもしれませんが、趣味ならではの特性を訴えることができれば、立派な題材となり得ます。それは第一には、「一つのことに打ち込むひたむきさ」です。

具体的に例文では、「釣りに力をそそぎました」「粘り強く取り組む」「上手くいくまで工夫する力」という部分で表現されています。一つのことに打ち込む、継続する、没頭する力によって、仕事上の難題を解決できるかもしれません。また例文では、人と交流することにも触れており、この点も評価できます。

趣味をガクチカとして魅力的に伝える方法については、以下の記事も参考にしてください。

日常生活のガクチカ例文

私は学生時代、朝6時に起きて5キロジョギングすることを日課として、天気の悪い日以外は一日も欠かさず行ってきました。 ジョギングをしようと思った理由は、幼少から病弱だったことです。小中学校では風邪を引いて欠席することも多く、それは高校に入学してからもあまり変わりませんでした。

「このままではいけない」 と思ったきっかけは、大学でできた友人の一人が立派な体躯の健康体だったことです。彼は中学生の時から野球や筋トレを継続しており、彼の健康体は努力のたまものであることを知りました。

彼と親しくなるうちに、私も強く健康な体になりたいと思うようになりました。そして大学1年の5月から、私は毎日欠かさず2つのことを実行しようと決めたのです。それは、 ・朝6時に起きること ・近所を5キロジョギングすること です。

もちろん最初は、休まず1キロ走るのも辛く感じました。しかし1ヶ月、2ヶ月と続けるうちに距離は伸び、今は5キロを休まず走りきってしまいます。今では筋肉もつき、風邪も引かなくなりました。

何もせずに健康は得られないこと、継続は大きな力になることを私は知りました。仕事もジョギング同様、継続は力であることを肝に銘じて臨む所存です。

例文のポイント

この例文のポイントとしては、次の点があげられます。

・病弱だった自分を克服しようとした強い意志をアピールしている
・朝6時に起きて5キロジョギングする高いハードルを継続した
・友人は努力をして健康な肉体を手に入れていた「気づき」をアピールしている
・ジョギングを継続した力は仕事にも再現性があることをアピール

学業やボランティア、インターンシップなどでなくても、日々努力したものがあれば、それをガクチカの題材としてアピールできます。

委員会のガクチカ例文

私が大学時代に力を入れていたことは、学園祭実行委員の活動です。

1年次、2年次はコロナ禍のため、外部の人を入れることができませんでしたが、3年次になりコロナ禍前と同じ形態で学園祭を開催することになりました。

しかし、委員の中にはコロナ禍になってから入学した人しかいないため、集客や来場者対応の経験者がいませんでした。

そこで私は仲間と協力し、コロナ禍前の過去10年間の活動記録から必要になりそうな項目をすべて洗い出し、表にまとめました。

そこから準備することや、必要となる道具、手続きを一覧表にして、仲間に仕事を割り振りました。

学園祭はコロナ禍前の平均集客数の1.2倍の人が来場しましたが、大きなトラブルもなく無事終えることができました。

この経験から学んだ過去のデータから必要なことを推測し、仮説を立て、実行する力を活かして入社後も未経験の業務に積極的に取り組む所存です。

例文のポイント

学園祭実行委員の経験は、大学との交渉、企業の協賛、集客などやるべきことが多い分、企業に対して多くのことをアピールできます。

この例文ではそれぞれの準備を仲間に割り振るという「統率力」がアピールできています。

また、経験者がいないなかで学園祭当日にトラブルが起こらないために、過去のデータから学び、しっかりと準備を進める「計画力」もアピールできています。

ビジネスコンテンストのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたのは、地元〇〇市が開催するビジネスコンテストの参加です。

〇〇市は、自然の多い町ですが、観光の目玉になるものがなく、主要となる産業もないため、人口が減っています。

私は、大学で地域創生について学んだことを活かして少しでも地元に貢献したいと思い、コンテストに参加しました。

コンテストのアイデアを得るために私は地元に戻り、家族や親戚、友人から今〇〇市に足りないものや、あったら嬉しい施設などの聞き取り調査を行いました。

その結果から、数年前に廃校した小学校を利用して、コワーキングスペースや、カフェ、雑貨店、保育所、高齢者の運動教室などを運営する「廃校を地域内外の人が集まれる場所として再利用する」プランを提出しました。

入賞はできませんでしたが、最終審査まで残ることができ、審査員の方からも現時点での実現は難しいが、夢を感じられるとお褒めの言葉をいただきました。

私はこの経験から得た、顧客のニーズを聞き出し、アイデアに変換する力を活かして、御社の商品開発に携わりたいと考えています。

例文のポイント

ガクチカには一定数ビジネスコンテストの経験を書く学生がいるため、差別化を図ることがポイントです。

ただ、ビジネスコンテストに参加しただけでは評価はされません。また、ビジネスコンテストの成果ではなく、参加動機やコンテストに打ち込む中で出てきた課題にどう取り組んだのか、何を学んだのかが評価されます。

例文では、大学での学びを活かすことと地域貢献が参加動機となっています。また、顧客ニーズを聞き出す「傾聴力」とニーズをアイデアに変換する「創造力」をアピールできています。

就活のガクチカの評価基準

企業が就活のガクチカを評価する基準は以下のとおりです。

  • 企業で活かすことができる学びを得ているか
  • どんな仕事と相性がいいのか
  • 人柄が企業とマッチするか

それぞれ詳しく解説します。

企業で活かすことができる学びを得ているか

企業はガクチカを知ることで、就活生がその経験から企業で活かすことができる学びを得ているかを評価しています。

そのため、ほかの就活生がしていないような珍しい経験をしていることや、華々しい成果を得ていることだけでは、ほかの就活生と大きく差をつけられません。

ガクチカでは経験のなかにどんな課題があり、それに対してどう考え、何を行動し、どう改善したのかを伝えることが大切です。そして、経験から得た学びを企業でどう活かすかをアピールしましょう。

どんな仕事と相性がいいのか

企業はガクチカを聞いて就活生の強みや特性は何かを判断し、その強み・特性がどんな仕事と相性がいいのかを見ています。

なぜなら仕事によって必要となる能力が変わってくるからです。例えば、営業職ならコミュニケーション能力や、プレゼンテーション力が必要ですし、事務職やシステムエンジニアなら正確性や集中力が必要になります。

どれだけ素晴らしい能力を持っていたとしても、自社で募集している仕事に活かせなければ採用してもお互いにとって良い結果にはなりません。

そのため、企業は就活生が自社で募集している仕事に活かせる強みを持っているかをガクチカから判断します。

人柄が企業にマッチするか

企業はガクチカから就活生の人柄を推測し、自社の社風にマッチするのかを見ます。なぜなら、自社の社風と就活生の人柄がマッチしなければ、入社後に早期離職したり、ほかの社員と仕事をする際にトラブルを起こしたりする可能性があるからです。

どれだけ能力が高く、仕事で成果を出せたとしても、早期離職されてしまうと採用にかけたコストが無駄になってしまいます。また、トラブルを起こされると企業全体にダメージを与えかねません。

そうならないためにも、ガクチカを聞いて就活生が興味を持つことや、大切にしている価値観、困難があったときにとる行動、モチベーションは何かなどを見て、人柄が自社とマッチするかを確認します。

ガクチカを作成するときのポイント

ガクチカを作成するときのポイントは3つです。

  • 文章の構成を意識する
  • 企業の求める人物像を見てみる
  • 定量的な数値情報を入れる

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

文章の構成を意識する

ガクチカを作成するときは、文章の構成を意識することが大切です。文章の構成を意識することで、採用担当者に強い印象を与えられます。反対に意識せずに作成してしまうと、伝えたいことが明確に伝わらない可能性があります。

ガクチカを作成するときは次の順番で文章を作成するのがおすすめです。

  1. 結論
  2. 状況
  3. 行動
  4. 結果
  5. 展望

結論

最初に結論を簡潔に伝えます。これによって採用担当者にあなたの経験の概要がはっきりと伝わります。

状況

次に活動に取り組んだきっかけや理由、挑戦したいと思った動機など、その経験の状況を述べます。そして、その活動のなかで、どんな課題や目標があったのかを説明しましょう。

目標は可能であれば数値を用いて説明します。課題については、具体的にどのような困難があったのかを詳細に述べると、この後の行動や結果が理解しやすくなります。

行動

目標や課題に対して、具体的にどのような行動を取ったかを説明します。課題に取り組んだプロセスや、どのような強みを発揮して、課題の解決や目標達成に至ったかを詳しく述べます。

ガクチカにおいて、この行動の部分がもっとも重視されるポイントです。自分の強みや能力をしっかりアピールしましょう。

結果

活動の結果について数値やデータ、評価や感想を交えて、具体的に説明しましょう。

展望

最後に経験を通じて何を学んだかや、入社後にその学びをどう活かせるかを述べます。これにより、採用担当者に自分の価値やポテンシャルをアピールできます。

企業の求める人物像を見てみる

企業の求める人物像を参考にしながらガクチカを考えてみるのもおすすめです。企業の求める人物像を知るには、企業の公式サイトで企業理念や経営者・社員のインタビュー記事を読むといいでしょう。

企業で求める人物像に合う強みが自分のなかにあるかを考え、その強みが発揮された経験からガクチカを作成すると、企業は自社の社風にマッチした人材だと評価する可能性が高いです。

ただし、企業の求める人物像に合わせるために実際に経験していないことを書いたり、経験したことを誇張したりするのはいけません。

嘘はつかず、あくまで自分が経験したことから作成するようにしましょう。

定量的な数値情報を入れる

ガクチカを作成するときに定量的な数字情報を入れると、どれだけ成果を上げたのかが分かりやすくなります。

たとえば、アルバイト先の集客を工夫して、売上が上がったというエピソードを述べる際に、ただ「集客を工夫したことで売上が上げられました」だけでは採用担当者に成果があったことしか伝わりません。

「お店のSNSのフォロワーを500人から1万人に増やし、店内の雰囲気やおすすめメニューを毎日発信することで、前月に比べて売上が25%増やせました」のように数字情報を入れて作成しましょう。

ガクチカを作成するときのNGパターン

ガクチカを作成するときのNGパターンは以下のとおりです。

  • 基本的に高校時代のエピソードは避ける
  • 嘘や誇張したエピソードを使用する
  • 実績を伴わない趣味や日常生活のエピソード

それぞれのNGパターンについて詳しく解説します。

基本的に高校時代のエピソードは避ける

基本的に高校時代のエピソードは避けるようにしましょう。ガクチカで聞かれているのは大学時代のエピソードです。採用担当者は「今」のあなたを知りたいと思って質問しているため、高校時代の話をすることは、質問の意図とズレが生じてしまいます。

また、高校時代の話をしてしまうと、大学時代に力を入れて取り組んだことがないと思われてしまう可能性があります。

大学はゼミなどの学びや、部活・サークル活動など自由に自分でやりたいことができる場です。大学時代のエピソードがないと、採用担当者に自由度の高い大学時代に主体的な行動を取っていないと思われマイナスの印象を与えかねません。

嘘や誇張したエピソードを使用する

嘘や誇張したエピソードを使用するのはいけません。嘘がばれてしまえばガクチカの評価が下がってしまいますし、場合によっては内定が取り消しになる可能性があります。

また、嘘がばれなかったとしても、実際の自分より優秀であるかのようにアピールして入社してしまうと、入社後に企業が求めるような成果を出せないため、周囲の期待に応えられずストレスを感じることになります。

また、企業の社風と自分の実際の性格が合わないと、入社後にミスマッチが起こり、早期退職することになるかもしれません。

そうならないためにも、実際にあったエピソードを書くようにしましょう。

実績を伴わない趣味や日常生活のエピソード

どれだけ大学時代に力を入れて取り組んでいたとしても、アピールできる実績を伴わない趣味のエピソードを書くのはやめましょう。また、特に何の習得もない日常生活のエピソードを書くのもおすすめできません。

活動自体に意義があったとしても、そこから学びや成長を得られていなければ、ただエピソードを話しただけになってしまうからです。

企業はガクチカから、就活生がどんな学びを得て、それを自社でどう活かせるのかを見ています。そのため、趣味や日常生活のエピソードを使うのなら、課題や目標をクリアするために行動をし、学んだ経験のあるエピソードを書くようにしましょう。

まとめ

ガクチカについての14の例文と、ガクチカの評価基準、作成するときのポイント、NGパターンについて紹介しました。

ガクチカは企業にあなたの強みをアピールするチャンスです。自分の強みを理解し、最もアピールできるエピソードを探してみましょう。

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