自己分析ができない人が陥りがちな勘違い|おすすめの対策方法

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「何から手をつければいいのか分からない」
「自己分析の進め方が間違っていないか不安」

このような理由から、自己分析ができないと感じている人は多いのではないでしょうか。

「就活では自己分析が大切」とよく言われるものの、いざ自分を分析するとなるとどうやって進めるべきか悩みますよね。方法が分からないせいで準備が遅れてしまったり、何となく進めてしまったり、というのが就活でやりがちな失敗です。

この記事では、自己分析ができない人が陥りがちな勘違いと、おすすめの対策方法を紹介します。就活がうまくいかない事態を避けるために、記事の内容を参考にして自己分析に関する疑問をしっかりと解消してください。

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自己分析ができない人の例

自己分析ができない人には、主に以下のような特徴があります。特徴に自分が当てはまっていないか確かめてみましょう。うまく自己分析を進めていくためには、できない理由を明らかにすることが肝心です。

目的を理解せず、ただやっている

「先輩に言われたから」「みんなやっているから」など、自己分析の目的を理解できずにただやっているだけのケースがあります。目的が理解できていないため明確なゴールがなく、自己分析がうまく進んでいない状態です。

目的があいまいなままでは目指す姿をイメージできず、何に向かって自己分析を頑張ればいいのかも分かりません。

「将来のことはまだよくわからない」という人も、「まずは自己PRを作るために自己分析する」などのように、自分が前向きに自己分析を進められる目的を設定してみましょう。

方法や手順に沿って試していない

自己分析したほうがいいと分かっていても、具体的な方法・手順を知らない、あるいは知っても試さないために、自己分析できていないケースも多く見られます。

自己分析にはモチベーショングラフや自己分析ツールなど、さまざまな方法がありますが、どの方法が自分に合うかは実際に試してみなければ分かりません。

例えば、自分のことを思い出す際に、モチベーショングラフを使うと思い出しやすい人もいれば、周囲の人に自分の印象的なエピソードを聞いた方が思い出しやすい人もいるでしょう。

自己分析を進める方法には人それぞれ相性があるため、具体的な方法・手順を知ったうえで積極的に試す必要があります。

短所や弱みしか見ていない

短所や弱みしか見ていないのも、自己分析ができない人によく見られる特徴です。自分を過小評価してしまい、気分が落ち込んで自己分析ができない・進まないケースがあります。

自分を理解しようとすればするほど悪い部分も見えてきてしまいますが、短所や弱みは誰にでもあるものです。自分のマイナス面がわかるということは、客観的に自分を見ることができているとも考えられます。

その調子で自分の長所にも目を向け、長所と短所をバランスよく見ていくことがうまく自己分析を進めるポイントです。

演じている自分と本当の自分は別だと考えている

普段、人前で振る舞う自分が、本当の自分とは別だと感じてしまい、自己分析がうまく進まないケースがあります。

具体的には、「他人に嫌われたくないから明るく振舞っているけど、実際の自分は暗くて陰湿な性格」といった例が挙げられます。本当の自分をさらけ出したくないために、「暗くて陰湿な性格の自分」を知る自信と勇気をもてないのが自己分析ができない原因です。

しかし、人前で多少なりとも自分を演じるのは、当たり前のことです。家族や友達、アルバイト先など、接する相手が違えば、振る舞いが変わるのは当然です。

自己分析には、シチュエーションが違っても変わらない「自分の本質的な性格」を認識する、という目的もあれば、「自分ができること」を明確にするという目的もあります。
具体的には「本来はあまり人と話すのは好きではないけれど、必要であれば、初対面の人にも明るく振る舞うことができる」のであれば、それは能力として評価して良いのです。

「演じている=能力」と捉え、客観的に自己分析しましょう。

過去のことを思い出すことができない

過去のことを思い出せないから、自己分析が思うように進まないと感じている人も存在します。長所と短所を明らかにするために写真や動画を見返してみたけど、当時の自分がどんな感情を持ち、どんな行動を取ったのか思い出せないケースです。

何も思い出せないなら自己分析を進めようがないと考えがちですが、必ずしも「過去のことを思い出せない=自己分析ができない」にはなりません。思い出せないなら思い出せないなりに、また別の方法を試してみましょう。具体的な方法は後述します。

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自己分析ができない人が陥りがちな勘違い

上記の特徴に当てはまる人が陥りやすい、自己分析に関する勘違いを紹介します。よくある勘違いの内容と対処法を参考に、自己分析の捉え方を変えてみましょう。

「自己分析は完了する」

自己分析そのものが目的になると、「自己分析が完了した状態」を目指し、「まだ自己分析ができない」と感じる人がいます。しかし、その人が目指している「自己分析が完了した状態」はほぼ実現しません。

自分の考えや価値観は就職活動中も、社会に出た後も日々変化していきます。そのため、自己分析は「完了するもの」ではなく、「現時点での自分を正しく認識するもの」です。

自分自身には色々な面があり、常に変化していると理解したうえで、まずは「面接やエントリーシートに頻出の質問項目を埋められる程度」など、明確な目標を立てることをおすすめします。

「自己分析は面倒くさい」

自己分析は長時間パソコンやスマートフォン、机に向かわないとできないもの、と考えるのもよくある勘違いです。面倒くさいものだと勘違いしているせいで、自己分析ができなくなってしまっています。

長所や短所を明らかにするのは大変に感じるかもしれませんが、自己分析には簡単な自己分析ツールを活用して進める方法もあります。効率的に自己分析をするのは決して悪いことではないため、自分に合う方法をうまく採り入れて効率的に自己分析を進めましょう。

関連記事:自己分析ツールおすすめ一覧|無料・登録不要のツールもご紹介

「自分を好きにならないといけない」

自分を好きでなくても自己分析はできます。そもそも自己分析の目的は「自分を客観的に知り、言葉にすること」なので、自分を嫌いでも問題はありません。それは主観の問題なので、就職活動では重要ではありません。

自分のことが嫌いという感情が先立つのであれば、まずはその理由を挙げていくことから自己分析を始めてみてはいかがでしょうか。

例えば、「周囲の目を気にしすぎてしまう自分が嫌い」であれば、「周囲の目を気にする」というのが自己分析で注目するべき箇所です。「相手の気持ちを深く想像しようとする」「人を傷つけないマナーや振る舞いを重要視する」など、具体的な言葉にしていきましょう。

「短所しか見つからない=ダメ」

同様に、短所しか見つからないことをダメだと思うのは大きな勘違いです。

短所と長所は表裏一体だとよく言われます。そのため、短所が見つかっているのであれば、その裏側にある長所に気づける可能性が高いです。例えば、「注意力散漫」が短所であれば、長所として「好奇心旺盛」が挙げられるようなケースがあります。

短所が見つかっている状態は、何も見つかっていない状態よりも前に進んでいます。短所が見つかっていることをポジティブに捉えて、裏側にある長所や強みに目を向けてみましょう。

「記憶力がよくないとできない」

記憶力がなく過去のことを思い出せないから、自己分析ができないと勘違いしている人もいます。打つ手がないように思うかもしれませんが、先にも述べたとおり、記憶力がよくなくても自己分析をする方法はあります。

例えば、幼少期の出来事が思い出せないなら家族に聞いてみたり、大学での出来事が思い出せないなら友人に聞いたりするなど、他の人に聞くことで記憶は補完できます。

話を聞くうちに思い出していく場合も多いため、過去のことを思い出せないからといって投げやりにならないよう注意しましょう。

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自己分析ができない人に試してほしいおすすめの方法・手順

上記で紹介した誤解への対処法に加え、以下の①〜⑤を順番にやっていく形でも自己分析を進められます。自己分析ができない人はぜひ試してみてください。

ここではおすすめの順番で自己分析の方法を紹介していきますが、絶対に順番どおりに進めないといけないわけではありません。自分がやりやすいと感じたものから始めたり、合わないと感じた方法を飛ばしたりしてもOKです。

  • ①ざっくり変遷を振り返る「モチベーショングラフ」
  • ②過去を一覧化する「自分史」
  • ③かんたん自己分析ツール「AnalyzeU+」
  • ④自省力を活かして「短所の言い換え」
  • ⑤他人に協力してもらう「他己分析」

①ざっくり変遷を振り返る「モチベーショングラフ」

強みや弱みをいきなり考えるのではなく、まずはざっくり人生を振り返ることをおすすめします。その際は「モチベーショングラフ」が最適です。

モチベーショングラフとは、人生のモチベーションの高さを時系列で表したもので、どんな出来事が自分のモチベーションに影響するのかを分析できます。

作成方法は、モチベーションの高さを表す縦軸と、時間を表す横軸に直線を引くのが基本です。縦軸には1〜10などの具体的な数値を設定し、横軸には幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生の時期別に出来事を記入していきます。

その後、「高校受験に失敗したときはモチベーションが最低だった」「テニスと研究に打ち込んだ大学生活はモチベーションが最大だった」などと記入していき、それぞれの点を結んで曲線にしたらグラフは完成です。

より具体的な方法と、モチベーショングラフの活用例は以下の記事で確認してください。
モチベーショングラフとは|曲線の書き方やテンプレートを紹介

②過去を一覧化する「自分史」

過去の経験や考えを網羅的に一覧化していきたいのであれば、「自分史」がおすすめです。自分史とは、半生を時系列に整理してまとめたもので、過去の経験や自分の考え、価値観を明らかにできます。

自分史もモチベーショングラフと同じく、幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生の時期別にエピソードを書き出すのが基本です。

「中学生の頃は英語の授業がとにかく嫌いだった」「高校の部活で友人と大喧嘩した」など、ささいなエピソードでもいいのでなるべく多く書き出していきましょう。

その後、当時考えていたことや、経験から得た学びを記入していきます。「エピソードを書き出す→当時の考えや学びを記入する」というのが、自分史作成の大まかな流れです。

自分史の作り方と書き方のポイントは以下の記事を参考にしてください。
自分史の作り方|テンプレートや作り方・例文を紹介

③かんたん自己分析ツール「AnalyzeU+」

客観的に自分を分析するには、OfferBoxの自己分析ツール「AnalyzeU+」を活用するのがおすすめです。AnalyzeU+では、「社会人基礎力11項目+次世代リーダー力14項目」の他、役割思考タイプ、認知・思考スタイル、職種適性の計28項目で診断結果を分析できます。

質問数は決して少なくはないですが、その回答から詳細なデータを得られるのが特徴です。モチベーショングラフや自分史で整理した過去の経験と診断結果を照らし合わせて、自分の強みと経験をより強固に結びつけましょう。

ただし、自己分析ツールは自己分析を補助する手段の1つでしかありません。ツールの情報だけに頼りすぎず、あくまでも自力で自己分析をした後の補足として活用することをおすすめします。

AnalyzeU+の詳しい使い方は以下の記事を参考にしてください。
無料の自己分析ツール、適性診断AnalyzeU+で、企業も納得の自己PRをつくる方法

④自省力を活かして「短所の言い換え」

自分の短所を見つけられるのであれば、短所を長所に言い換える方法が効果的です。どうしても長所が見つからないときは、「優柔不断な性格⇔慎重に物事を進められる」というように短所から考えてみましょう。

  • 優柔不断な性格⇔慎重に物事を進められる
  • 1つのことに集中できない⇔視野が広い
  • 他人の評価を気にしすぎる⇔自分を客観的に分析できる
  • 行き当たりばったりで行動してしまう⇔行動力がある
  • マイナス思考⇔リスク管理に長けている
  • 1人で抱え込みすぎる⇔責任感がある
  • 細かい点が気になる⇔几帳面
  • 無理をしてしまう⇔努力家
  • 主体性がない⇔異なる意見を尊重できる
  • 飽きっぽい⇔切り替えが早い
  • 本音を言えない⇔協調性がある

そのほかの言い換え例は以下の記事を参考にしてください。
短所一覧と就活面接での回答例文|長所からの言い換え方や書き方も紹介

⑤他人に協力してもらう「他己分析」

自己分析の結果に自信がもてない人は、他人に協力してもらう他己分析をしてみましょう。他己分析は自分に対する他者からの評価を参考にする方法で、客観的な視点で分析を進められるメリットがあります。

他己分析で他人に話しを聞く際は、自作のアンケートやツールを使うと効率的です。得た情報を視覚的にまとめることで、ただ話を聞くよりも回答の集計・整理がスムーズになります。

また、アンケートやジョハリの窓を用いた他己分析だけでなく、自己分析結果を他人に話して深掘りしてもらう方法も効果的です。自己分析で明らかにした強みや弱みについて、「なぜ?なぜ?」と質問をしてもらいましょう。

他人の評価と自己分析の結果が一致していれば説得力が高まり、反対に、一致しなければ新たな視点の発見に繋がります。

他己分析のやり方や質問例は以下の記事を参考にしてください。
他己分析とは|やり方や質問例、使えるツールも

まとめ

以上、自己分析ができない人が陥りがちな勘違いと、おすすめの対策方法を紹介しました。

自己分析ができない人は思い込みが強すぎるあまり、視野が狭くなってしまっています。

「自己分析は面倒くさい」と感じるなら効率的な方法を模索し、「記憶力がよくないとできない」と感じるなら過去のことを思い出せない場合の方法を探すなど、思い込みを捨てて柔軟に考えてみましょう。

自己分析に対する間違った考えを改善できたら、今回紹介した方法・手順で自己分析を進めてみてください。

自己分析が進んだら、そこから自己PRガクチカを考えてみましょう。その内容をOfferBoxのプロフィールに登録することで、自分に合った企業からオファーがもらえる可能性があります。

自己分析と並行してOfferBoxを活用することで、より効率的に就職活動を進めることができます。

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