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企業とってメリットの多い「学内セミナー」とは

新卒採用活動の母集団形成で、「これまでは就活サイトやそのサイト運営会社主催の合同会社説明会に頼ってきたけれど、より採用効率を高めるため新しいチャネルを開拓したい。でも予算がない。」

そんな悩みをお持ちの採用担当者様に、「学内セミナー」をお勧めします。本稿では、「学内セミナー」について、その特徴、メリット・デメリット、効果などを網羅的に紹介します。
 

|学内セミナーについて理解しよう

ひとくくりにセミナー(説明会)といっても、企業が単独で行う会社説明会や大きな会場で多数の企業が集合して行われる合同会社説明会など、さまざまな形があります。

そのなかのひとつの形式が「学内セミナー」です。本章では、「学内セミナー」の特徴とメリット・デメリットを紹介します。
 

○学内セミナーの特徴

3月の広報(採用情報)解禁になると、さまざまな会社説明会が開催されます。大学によってはキャリアセンターや就職課が主催する学内セミナー(学内会社説明会)を独自に実施します。

この学内セミナーは、出展希望の企業がすべて参加できるわけではありません。主催大学から採用実績があるなどの条件をクリアし選ばれないと出展できません。出展料を払えば参加できる就活サイト主催の合同会社説明会よりもハードルが高く、何倍も価値があるセミナーといえます。

では、学生が学内セミナーをどんな位置づけで見ているのか、調査データから解説します。HR総研の2020年卒学生就職活動調査「学内企業セミナー参加回数」※1によると、文・理系ともに「0回」は3割程度であり、約7割の学生は少なくとも1回は学内セミナーに参加しているという結果が出ています。

※1)学内企業セミナーの参加回数
学内企業セミナーの参加回数

出典:HR総研 2020年卒学生の就職活動動向調査

また、HR総研の同調査「重視する合同企業セミナーはどっち?」では、「就活サイト主催の合説」と比較して「学内セミナー」を重視すると回答したのが、文系では33%、理系48%と理系学生ほど学内セミナーを重視していることが分かります。

※2)重視する合同企業セミナーはどっち?
重視する合同企業セミナーはどっち?

出典:HR総研 2020年卒学生の就職活動動向調査
 

○企業側から見た学内セミナーのメリット・デメリット

【メリット】

①ターゲットを絞ったピンポイントの大学および学生にリーチできる
一つの大学に限定して行うため、ターゲット(指定校)が明確で、求める人物像に近い学生が集まります。採用する専門分野(とくに理系)が絞られている場合、その学生にピンポイントでリーチできます。

②会場費、広告費などコストを低減できる
大学キャンパス内の会場を使用し、就活サイトなどへの掲載費・広告費が必要ないため、コストの低減が可能です。ただ、近年では、運営をキャリアセンターが外部に委託しているケースもあり、出展費用が必要となる大学も出てきています。

③採用ターゲットに即した母集団形成ができやすい
採用実績があり、すでに活躍しているOB・OGを輩出している大学で開催すれば、属性の近い学生の母集団形成が期待できます。

【デメリット】

①自社開催に比べ、大学側からの制約が多い
複数社での合同説明会の場合、持ち時間が限られます。大学によっては参加基準や選考があり、出展できない可能性も考えられます。

②採用実績がないと出展しにくい
ほとんどの学内セミナーで参加条件に必ず入っている項目です。最低でも採用実績がないと出展は望めません。
 

○学生から見た学内セミナーのメリット

参考までに、学生が「学内セミナー」に感じているメリットを紹介しておきます。リクナビが行った、「就活経験者である社会人1~2年目の先輩に学内セミナーについてのアンケート」※3では、「学内セミナーに参加したほうがいいと思いますか?」に「YES」と回答した人が約74%。多くの先輩たちが就活を通じて学内セミナーに魅力を感じています。

また、学内セミナーならではのメリットとしては、同調査によると※4、もっとも多かったのは「自分の学校のOB・OGから話を聞くことができた」41%、「学内セミナーしか説明会を実施していない企業に出会える」39%、「予約がとりやすい、もしくは不要」30%。という項目が上位に挙げられています。

※3)学内企業説明会に参加したほうがいいと思いますか?
学内企業説明会に参加したほうがいいと思いますか?

※4)一般の企業説明会と比較して、学内企業説明会ならではのメリットをお答えください。
一般の企業説明会と比較して、学内企業説明会ならではのメリットをお答えください。

出典:リクナビ就活準備ガイド (rikunabi.com)学内企業説明会は参加した方がいい? どんなメリットがある?
https://job.rikunabi.com/contents/seminar/6368
 

○学内セミナーの種類

学内セミナーのなかにも開催形式は3つの種類に分かれます。

①ホールなどを使用する大規模形式
ホールなどの大きな会場で多くの企業を一堂に集め、100人単位規模の学生を集めて行う形式です。企業ごとに簡易ブースを構えるなど、就活サイト主催の合同会社説明会に近い形になります。

②時間を決めて1社ごとに行う形式
1社ごとに時間を決めて、別々の教室で行う形です。時間内に学生を入れ替えて何回転も説明を行うのではなく、単独説明会のようにじっくり説明できるのが特徴です。

③ゼミ、研究室の授業のなかで行う形式
ゼミ、研究室の教授に依頼し、授業のなかで会社説明を行います。専攻の分野に絞った学生にリーチできます。
 

○学内セミナーの効果

学内セミナーに出展することによって得られる効果は、次の選考ステップに進みたいと思う企業と学生が出会えていることにあります。

前出のHR総研の同調査で、学内セミナーに参加した学生に、「出展企業へプレエントリーしたか」※5を聞いたところ、7割の学生が「プレエントリーした」と回答、「検討中」も含めると9割近くになります。つまり学生は、学内セミナーで気になる企業、選考に進みたいと思う企業に出会えているといえます。

※5)学内企業セミナーでの面談企業にプレエントリーしたか
学内企業セミナーでの面談企業にプレエントリーしたか

出典:HR総研 2020年卒学生の就職活動動向調査
 

|学内セミナーへの参加方法(手順)および企業が準備すること

本章では学内セミナーに出展するための参加方法、および企業が事前に準備するべきことを解説します。
 

○学内セミナーへの参加方法(手順)

①参加大学の選定
まず、参加する大学を決めます。求める人物像に相当する専攻がある学部、学科があるか、自社にOB・OGがいるかなどを調べて参加する大学を決めましょう。

②大学の就職課・キャリアセンターを訪問
就職課やキャリアセンターへ学内セミナー参加の希望を伝えるため訪問します。前年に参加実績がある場合には、大学から継続参加を確認する案内があることも多いです。学校との関係構築や自社の認知度を向上させるため、パンフレットなどの資料を持参して会社をアピールするとともに、求める人物像を説明します。対象の大学出身OB・OGがいるときは同行させ、現在の業務内容や社風について、OB・OGから語ってもらうことも重要です。卒業生が活躍している安心感もあります。

ただし、一度の訪問で良好な関係は築けません。時間はかかりますが、何度も足を運ぶことが大切です。関係が構築できれば、優先的に学内セミナーに誘ってもらえる可能性があります。詳細については、第3章で解説します。
 

○学内セミナーを開催するうえで必要な準備は

学内セミナーへの出展が決まったら、企業が事前に準備すべき項目は以下になります。
通常のセミナー出展の準備内容と変わらないため、焦らずに準備しましょう。

①セミナーの目的を明確にする
②ターゲットに合わせた説明内容を選ぶ
③スケジュール表と台本の作成
④配布資料選定と作成
⑤協力スタッフの選定と教育
 

|学内セミナーに参加するために、大学と信頼関係を築く方法

大学の学内セミナー開催に携わる関係部署と信頼関係を築く方法は、一にも二にも就職課やキャリアセンターを訪問することが大切です。

訪問における留意点は次の通りです。

1.学事日程や学内の就活支援セミナーなどの日程を調べて把握しておくことは最低限行ってください。
2.担当者は多忙なので、訪問は要点を的確に短時間で伝えましょう。
3.訪問後は、質問や要望をいただいたらすぐに対応しましょう。採用活動終了時には、たとえその大学からの採用がゼロだったとしても、報告を兼ねてお礼のあいさつに行くことが大切です。
4.同じ担当者が訪問を重ねることで信頼関係が生まれやすくなります。
5.OB・OGがいる場合は同行することで担当者の好感度、親近感が増します。採用実績があることが出展条件になっている大学は少なくありません。
6.年3-4回を目安に、大学の事情を考慮しつつ訪問し、長期的な展望で関係構築することが大切です。
訪問時期の目安は、広報解禁前の1-2月、選考が落ち着く7月頃、内定のお礼と報告で10月が適切ですが、昨今の就活イベントの早期化(サマーインターンシップなど)により、絶対にこの時期とは断定できないので、学事日程を調べたうえでタイムリーに訪問するようにしましょう。
7.各種調査データやOB・OGへのヒアリングなどで学生の傾向を分析しておくことも必要です。よく把握していると担当者の印象も違ってきます。

詳細に内容を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

▼参考記事
『大学訪問で、大学との良好な信頼関係を築き、継続的・安定的な採用をめざす。』
記事URL:https://offerbox.jp/company/columns/21136.html
 

|まとめ

本稿では、学生が会社研究をおこなう際に重要な位置を占める「学内セミナー」の特徴や種類、開催におけるメリット・デメリット、セミナーの参加方法・準備すべきことを述べてきました。単なる会社説明会のひとつと考えていた採用担当者のみなさまには、新たなチャネルとして大いに検討する価値があることがお分かりいただけたと思います。

ただし繰り返し述べていますが、思い立ったからといってすぐに出展開催できるものではありません。大学との信頼関係を築いたうえでやっと開催にいたることもご理解いただけたと思います。本稿をきっかけに学内セミナーを母集団形成の新たなチャネルとして展開されることを願っています。


2021年3月5日公開