就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査アンケート【2021年卒版】

株式会社i-plugは、大学生・大学院生の就職活動に対する意識の実体を把握することを目的に2020年2月に就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査を実施しました。
2017年卒から実施を始め、今年で4年目を迎えます。政府が働き方改革を掲げてから、企業をはじめ働き手への意識改革が浸透しつつあります。
その中で、2021年卒に大学を卒業予定の就活生が「就職活動で重視すること」「企業に求めること」について何を求めているのでしょうか。働き方の観点から調査アンケート結果を紹介します。
【調査概要】
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査内容:就活生の「働き方」に関する意識調査アンケート
調査対象:2021年に卒業予定の大学生
実施期間:2020年2月13日(木)〜2020年2月19日(水)
有効回答:4,199件
実施機関:株式会社i-plug
また、2023年3月に「2024卒の採用市場から学ぶ!Z世代×新卒採用」という資料も作成しました。これからの新卒採用の戦略を考える際に活用していただけたら幸いです。

目次
どのような企業に魅力を感じますか?(複数回答)

就活生が企業に魅力を感じるのは「社内の雰囲気が良い」こと。75%とその他の項目と比較して突出する結果に。また同項目は4年連続で1位となる。
資料【2024卒の採用市場から学ぶ!Z世代×新卒採用】をダウンロードする

人事ZINEでは、24卒の採用市場を踏まえた新卒採用戦略を解説した資料を準備しております。本記事と併せて、こちらの資料も合わせて実務でご活用ください。
どのような企業に魅力を感じますか?(複数回答、男女別)

男女間では、女性は男性よりも「社内の雰囲気が良い」ことに関心が高く、男性は女性よりも「成長できる環境ある」「給与、待遇が良い」ことに関心が高いことがわかる。このことから男女間で企業に魅力を感じる点に違いがあることが伺える。
「社内の雰囲気が良い」ことが重要と回答した理由(一部抜粋)
【相談・助け合いに期待して】
- 困ったときに助け合いができて、働きやすいから
- 過ごしやすい環境だと、相談や質問もしやすく働きやすいと思うため
- 普段からコミュニケーションが多い職場だと、仕事で困ったことがあれば相談しやすいため。
【生産性への影響を気にして】
- 雰囲気が悪いと、気持ちが締め付けられ、仕事が捗らない。
- ギスギスした雰囲気の中では効率のいい仕事ができないと感じるため。
- 仕事のパフォーマンスに影響すると感じるから。
- 良くないと仕事に集中出来ないから
【長く働きたい気持ちから】
- より長く勤めることができるため
- 持続可能性に直結するから
- どんな仕事をするにも、対人関係でストレスがあったら続かないと思うから。
- 長く続けるには必要であるから。
働き方について気になるのはどのようなポイントですか?(複数回答)

働き方について気になるポイントは「どのような社員が働いているか」「時間外労働やサービス残業がないか」の2つ。どちらも54.9%と半数以上の学生が回答。
働き方について気になるのはどのようなポイントですか?(複数回答、男女別)

男女別の回答で差が開いたのは、 「結婚後の待遇、働き方を考慮してくれるか」 「転居が伴う転勤があるか」 「有給休暇が取得しやすいか」の3つ。「結婚後の待遇、働き方を考慮してくれるか」について、男性が女性の回答と比べて大きな差が開く。
入社後の活躍・評価についてどう思いますか?(単一回答)

4年連続、やりたいことより評価されることが高い結果に。
入社後の活躍・評価についてどう思いますか?(単一回答、男女別)

男性は自分がやりたいことよりも評価の方が大事と回答した方が11ポイントと差が出ているが、女性はわずか1.2ポイントと非常に僅差である。
将来的に転職もありだと思いますか?(単一回答、年度別)

将来的に転職は「あり」だと考える学生は21卒に限らず、19卒から継続的に高いことが伺える。また、「わからない」と回答する学生が年々減少傾向にあることから入社後のキャリアへの意識が強まっていること分かる。
「将来的に転職が「あり」だと考える理由」(一部抜粋)
- 自分が活躍できるを見つけることが社会貢献に繋がると思うから。
- 一つの会社で得れるスキルは限界があると思うし、様々なことを経験したと言える人生にしたいから
- 転職ありきで考えている。常にチャレンジしたい
- キャリアを積んで、自分の限界への挑戦することは年齢など関係ないと思っているから
- 新しいことをするのも一つの手だと思います
- 今の知識ではわからない様々なことを学んでから次のステップへ行くことができる
- どの会社にも中途採用者がいて、待遇環境が良い会社に転職するのは当たり前な時代になったから
- 地元から離れたことがないため頻繁には嫌だが4.5年に1回くらいは良い
- 沢山のことを経験したいから
- 一つにこだわる必要はない
- 基本的には考えてませんが成長した時に転職もありだなと考えら場合もあるため
- 自分が行ったことのない場所で働くことで、ストレスは感じると思うが、多くの刺激を受けていく中で、会社からの期待に応えていきたいと思うから。
「将来的に転職が「なし」だと考える理由」(一部抜粋)
- 少しでも慣れた会社から離れることはしたくない、極めていきたいから。
- リスクも伴うから
- 人間として、社会人として一度決めたことを変えたり辞退する人はどうかしてると思う。自分が見極めれなかったことを反省し、その会社を好きになればいいと思う。人間関係などで病気になったりしたら話は別だが。
- よほどの理由がなければ、その道を貫きたいから
- 年収の変化もあるので、極力控えられることに越したことはないが、環境などの入社後にしかわからないことで止む終えない場合は仕方ないと思う。
- ありだと思うが実際に転職するとなると踏み出せない
- 自分のスキルを成長させてくれた企業に貢献したいと考えるから転職はまずないと思う。
- また就活やるのは避けたい
- 新しいところで新しいことをやろうとは思わない。人間関係に関しては別。
働きづらそうだと考え、就職活動で避けている業種・職種はありますか?(単一回答)

意図的に避けている業種や職種が「ある」という回答が80%を超える結果に。業界イメージなどで、企業と学生で”出会いの機会”が失われている可能性がある。
男性は役職や職種に関わらず、育休をもっと取得すべきだと思いますか?(単一回答)

8割近くが「もっと取得すべき」と回答。以下の回答からも分かるように、育児は男女ともに協力が必要という考えが大半を占める結果に。
- 女性が育児を行うという常識はおかしいと思うから。
- 自分の子供でもあるのに、産んですぐの母親に任せっきりするのはどうかと思う。
- 子供を産むというものは女性自身にのみ押し付けるものでは無いから
- 女性の育休だけが見られているが、男性も子育てに携わるべき。
- 育休制度があるにもかかわらず、それを取りにくいという環境はもったいない。
- 女性も働く時代なので、男性も女性も家事・育児をする必要があると思うから。
- 子供の教育には両親が関わるべき
- 共働き世代なんだから
- 育児は女性だけの仕事じゃない
- 必要だと思うからです。
※本記事は「【2021年卒版】就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査アンケート」の一部を抜粋したものです。
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