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「出版業界にはどんな職種があるのだろう」
「出版業界の今後の展望は明るいの?」

就職活動の業界選びをするときに、このような疑問を抱えている人もいるでしょう。

出版業界に華やかなイメージを持つ人もいますが、想像以上に地道な作業を経て、1つの出版物が完成します。入社後のミスマッチを防ぐために、出版業界の仕事内容や職種を把握し、どのような人に向いているか知っておくことが大切です。

この記事では、出版業界の仕事内容や職種、出版業界に向いている人、志望動機のポイントを紹介します。出版業界の市場動向や今後も解説していくのでぜひ参考にしてください。

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出版業界とは

出版業界と聞くと、華やかなイメージの出版社や身近な書店を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、その業態や職種はさまざまです。

出版業界は、大きく分けると「出版社」「出版取次」「書店」の3つに分類されます。また出版社が編集業務を外注する「編集プロダクション」も、出版業界を語る上では欠かせない存在です。それぞれの関係をイメージ図で表すと以下の通りです。

それぞれの役割、仕事内容や職種について紹介します。

出版社

出版社は書籍や雑誌などの出版物の企画・製作・販売促進をおこないます。出版物の企画・製作の際は一般的に、編集者が本の製作・発行を管理し、校閲者が誤字脱字や誤った表現がないかチェックします。完成した出版物は営業が販売促進し、最終的に読者の手に届く流れです。

出版社はジャンルを問わずさまざまなコンテンツを扱う総合出版社と、経済や学習参考書などを扱う専門分野の出版社、小説などの文芸書をメインとした出版社に大別されます。

総合出版社は大手出版社が中心で、以下が代表的な企業です。
・集英社
・小学館
・講談社

出版社は全国に約3,000社あるといわれており、半数以上が社員数4人以下の小規模企業です。

出版取次

出版取次は、出版社が製作した出版物を全国の書店に送り届ける役割を担うもので、「総合取次」「専門取次」「電子取次」の3つに分類できます。スマホやタブレットが浸透し、電子書籍の流通も増加していますが、電子書籍は出版社から送られてきたデータを書店に送る「電子取次」にあたります。

出版取次の代表的な企業は以下の通りです。

・日本出版販売
・トーハン
・楽天ブックスネットワーク
・中央社

出版取次は全国に約100社ありますが、日本出版販売とトーハンの2社で市場シェアの8割を握っています。

出版取次は書籍を書店に届けるだけでなく、書店の売上データや市場動向を出版社、書店の双方に提供し、効率的な流通を促しています。また書店の販売促進を支援し、出版物の売上向上も出版取次の役目の1つです。

書店

書店は出版物の販売が役割です。出版物の販売は下記のようにいくつかの種類に分かれます。

・店頭での販売
・大学、公共図書館への図書館図書や学術データベースの販売
・電子書籍の販売

街の書店のほかに、最近はAmazonなどのネット書店がイメージしやすいでしょう。またスマホやタブレットで本を読む電子書籍を扱う書店も増加しています。

代表的な書店の企業は以下の通りです。
・紀伊国屋書店
・丸善CHIホールディングス
・Amazon
・楽天

Amazonや楽天は電子書籍を扱っています。また総合的に書籍を扱う書店だけでなく、専門書店や古本を扱う書店などもあります。

編集プロダクション

編集プロダクションは出版社にかわり、出版物の企画や編集、製作を代行する業種です。なかには校正・校閲まで携わるケースもあります。

出版社との大きな違いは、自社で出版物の企画・立案をおこなうことはほとんどない点です。ライティングや各担当者との調整、校正・校閲のプロセスは出版社と大きく変わりありません。仮に出版物の企画・立案をおこなった場合にも、雑誌の発行元は出版社になります。

編集プロダクションの多くは10名未満で、主にディレクターと編集者が在籍しています。ライターやデザイナー、カメラマンが自社で準備できない場合は、フリーランスのクリエイターに依頼することも多いです。

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さまざまな出版流通ルート

出版物の流通ルートを確認すれば、出版業界がどのような相手と取引をしたり関わったりしているのか、仕事のイメージがしやすくなります。一般的な出版流通ルートは「出版取次~書店ルート」ですが、そのほかにもさまざまな出版流通ルートがあります。
出版流通ルートによって関わる相手が変わるので、出版社に就職を考えている方は企業選びの参考にしてみてください。

コンビニエンスストアルート

コンビニエンスストアへの出版流通では即売会社を通すルートがあります。即売業者は週刊誌や新聞などをコンビニエンスストアやホテル、駅売店に卸しています。

ネット書店ルート

ネット書店の場合、出版取次を経由せず、出版社から直接、ネット書店に卸すルートがあります。

教科書ルート

教科書は、特約供給から取次供給所を介して、出版物が児童生徒に届きます。

図書館ルート

図書館は、専門の取次を介して図書館に出版物を卸しています。

代表的な職種

出版業界にはどのような職種があるのか気になる人も多いでしょう。出版業界には書籍の作り手となる編集者やライターといったクリエイティブな職種をはじめ、書店への営業、書籍の広告枠を営業する職種など出版業界ならではの専門職種が数多くあります。

代表的な職種について、具体的な仕事内容を解説します。それぞれの職種を知り、出版業界の理解を深めましょう。

編集者

編集者は本や雑誌など出版物の編集を担当する仕事です。具体的には書籍や記事の企画、取材・撮影ディレクション、校正など出版物製作の全工程に関わります。

編集者の仕事範囲は多岐に渡るため、さまざまな知識やスキルが求められます。記事の納品が遅れていれば、ライターや作家へ催促するのも重要な役割で、コミュニケーションスキルも重要です。担当する出版物の最終責任をとる重要な立場となります。

制作・校閲

制作は雑誌の企画や制作、外注対応や打ち合わせ、デザイン編集を担う仕事です。校閲は原稿に目を通し、事実と異なる点や矛盾する内容がないか確認し、誤字脱字や日本語表現の誤りをチェックします。校閲は出版物の正確性を高める役割といえます。制作・校閲は編集者が一貫して担当することもあれば、編集者以外が担当することもあります。

ライター

ライターは編集者の作った企画に基づいて原稿の執筆をおこないます。企画に目を通し、書籍やインターネットからリサーチをしたり、取材やインタビューをして必要な情報を得るのもライターの重要な仕事です。ときには簡単なデザインやイラスト作成、動画の編集をおこなう場面もあります。

社内に専属のライターを抱えていない場合は、フリーランスや編集プロダクションに所属するライターをアサインします。

フォトグラファー

フォトグラファーは雑誌などに掲載される写真を撮影する職種です。スタジオでの撮影をはじめ、インタビューやイベントなど外出して撮影をおこなうことも多いです。
ライターと同様に、社内に専属のフォトグラファーがいないケースもあります。その場合はフリーランスのフォトグラファーに依頼したり、編集プロダクションや撮影スタジオなどに所属するフォトグラファーをアサインします。

営業(広告営業・書店営業)

営業は大きく分けて広告営業と書店営業の2種類で、どちらも出版社に属しています。
雑誌に掲載する広告の広告主を探し、交渉・提案をおこなうのが広告営業です。収益に直接つながる重要な役割を担っています。書店営業は、出版取次や書店に対して自社の出版物をより多く発注してもらえるように働きかける仕事です。販促として著者のサイン会やトークショーの企画提案などをおこなう場合もあります。

広告宣伝

広告宣伝は自社の出版物を多くの人に購入してもらうための企画を考え、実行まで担う職種です。具体的には以下のような役割を担います。

・プレスリリースによる告知
・PRイベントの企画・実施
・SNSを活用した宣伝

素晴らしい書籍でも読者に魅力を伝えなければ手に取ってもらえないため、広告宣伝は非常に重要な仕事です。なお、広告宣伝の専任者は少なく、編集者が兼任しているケースが多いです。

デジタル推進

既存のメディアのデジタル化を推し進める役割がデジタル推進です。全出版社におかれている職種ではないものの、書籍のデジタル化はどの企業も避けて通れないテーマです。デジタル推進職という名前ではなく、デジタル推進を主な業務とした営業企画や制作スタッフ、DX推進のポジションをおく企業が出てきています。

既存メディアのデジタル化、デジタル推進による収益化、紙の出版物との相乗効果を図る施策など、デジタルの知識に加えて経営的な視点が求められます。

事務(バックオフィス)

編集者や営業の仕事を支えるバックオフィスも重要な役割を担います。主に以下のような仕事があります。

経営企画:会社経営のための戦略立案と実行
総務:庶務や法務、経営管理などの一般事務
経理財務:企業の経理業務、資金調達などの財務業務
人事:採用計画作成や採用、人事制度の策定、人事評価

ほかの業界と同様に出版業界においても欠かすことができない重要な職種です。

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出版業界の市場動向

出版業界に関心はあるものの、デジタル化が注目されるなかで、未だに紙の書籍市場がメインの出版業界に就職すべきか迷っている学生も少なくないでしょう。本章では、過渡期となっている出版業界の市場動向について解説します。

紙+電子の市場は3年連続で拡大

全国出版協会・出版科学研究所による出版月報によると、紙と電子を合算した2021年の出版市場規模は、前年比3.6%増の1兆6,742億円で3年連続のプラス成長でした。電子出版が前年比18.6%増と市場拡大を牽引しています。

2021年の電子出版市場は4,662億円でしたが、そのうち電子コミックが4,114億円と全体の9割に迫る市場占有率を誇ります。電子コミックは前年比20.3%増加し、出版業界、とりわけ電子出版市場の成長に貢献しています。

雑誌・書籍市場は引き続き減退

電子出版市場が拡大する一方で、雑誌・書籍は1996年をピークに減退傾向です。特に雑誌市場は少子高齢化の影響に加え、インターネットやスマホの普及による雑誌離れから、需要が激減し、休刊が相次いでいます。

2014年に出版物売り上げシェアの37.6%を有していた紙雑誌は、2021年にはそのシェアを20.5%と大きく落としています。かわって電子コミックのシェアが5.2%から24.6%と大きく成長しました。

出版業界の今後

出版業界は電子出版市場が伸びているものの、紙の出版市場の減少傾向が続いてることから、出版業界の将来に不安を感じる人も多いでしょう。出版業界の今後について解説します。

出版市場は縮小するとは言い切れない

「出版市場はオワコン?」と耳にすることもありますが、市場動向から縮小するとは言い切れません。全国出版協会・出版科学研究所のデータでは、2021年の紙の出版物は前年比1.3%減の1兆2,080億円の推定販売額でした。内訳をみると雑誌が5.4%の減少ですが、書籍は2.1%の増加です。雑誌は縮小傾向が続きそうですが、書籍などは堅調に推移しており、紙の出版物全体が縮小しているとは言い切れません。

また電子出版の市場は拡大傾向にありますが、市場規模は4,662億円と紙媒体に比べて規模が小さく、紙媒体の減少を電子媒体がカバーするにはもう少し時間が必要です。好調の背景には新型コロナウイルスによる巣ごもり需要もあり、アフターコロナも高い成長を維持できるか不透明といえます。

クロスメディア戦略

クロスメディア戦略とは、出版物だけでなく、テレビや新聞、Web、そしてリアルのイベントなどさまざまな媒体を用いて、見せ方や表現を変えてメディア展開する手法です。出版業界では書籍やマンガの映画化やドラマ化をおこなうクロスメディア戦略がおこなわれています。

今後はエンターテインメント業界と一緒に書籍やマンガと連動するイベントを実施したり、マンガのキャラクターのライセンス商品化やゲーム化など、従来の枠組みにとらわれずに異業種と連携をしてくことが求められるでしょう。

新たなビジネスモデルの考案

出版取次を中心に新たなビジネスモデルを模索する企業が増えています。出版取次は紙市場の減少やネット通販の拡大による影響で、2016年に経営統合や自己破産申請が相次ぎました。今後の出版業界は、以下の例のように新たな分野に挑戦していく必要があるでしょう。

・ワゴンカーによる異動書店
・書店の空間プロデュース

出版取次大手のトーハンは2019年から「マーケットイン型出版流通」を試みています。2021年には大日本印刷と生活者起点の出版流通改革「出版デジタルトランスフォーメーション」への取り組みに合意し、新たな視点を取り入れて再生を目指しています。

今後は「本×IT」「本×ホテル」「本×エンターテイメント」などさまざまなコラボレーションから新しいビジネスモデルが生まれてくるでしょう。

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電子化における課題

順調に成長を続けている電子出版市場ですが、今後の成長にはいくつかの課題があります。

1つ目の課題は売上規模です。出版市場全体の販売額は1兆6,742億円に対し、電子出版の売上は4,662億円と全体に占める割合は約28%と、決して大きな割合ではありません。出版市場ではまだ紙の媒体が中心といえます。

2つ目は電子化には権利処理の手間がかかる点です。既に販売している紙媒体を電子化するには電子化の契約が必要ですが、著作権者が複数いる場合は許諾を得るのに手間がかかります。

電子化がさらに成長するには2つの課題を克服することが求められるでしょう。

出版業界に向いている人

出版業界に興味はあるけれど、自分に向いているのか不安に思う人もいるでしょう。この章では出版業界に向いている人の5つの特徴を紹介します。自身の特徴に当てはまる項目があるか確認してみてください。

1.時代のニーズやトレンドに敏感な人

出版業界では世の中のニーズやトレンドを敏感に察知する力が求められます。どんなニーズがあるかをキャッチし、トレンドを読み解くことがヒットする出版物の企画に繋がります。

さまざまなジャンルを出版する総合出版社であれば、世論や流行に広く浅く好奇心を持てる人が向いています。一方で専門の出版社であれば、専門分野を追求し知識を磨いていける人が向いているでしょう。

2.活字が好きで読むことが苦にならない人

雑誌や文庫本などの活字が好きで、文章を書いたり読んだりすることが苦にならない人は、出版業界に向いています。出版物を扱うため、活字に触れる機会がたくさんあることから、苦労なく仕事を覚えられるでしょう。

ただし「本が好きなだけではNG」とあえて応募要件に明記している企業もあります。たくさんの活字を読める力と、売れる書籍を企画する力は別物のスキルですし、編集者やライターのように本を読むことが必要な職種ばかりではありません。本が好きな気持ちと、応募スキルは分けて考えるよう意識してください。

3.柔軟な発想力と企画力がある人

出版業界は変革期にあり、柔軟な発想力や企画力がある人を求めています。大手の出版社や出版取次の採用ページには、今までにない新しい分野に挑戦する人材を求める姿勢が見てとれます。

例えば、出版取次大手のトーハンの求める人物像には「常識にとらわれずに新しい価値を生み出す」とあり、新しい価値を生み出すための発想力や企画力を重視していると読み取れます。

これからの出版業界では、デジタル化や異業種とのコラボレーションなど、新たな価値創造が求められていると理解しておきましょう。

4.責任を持ちコンテンツにこだわり抜ける人

出版社のなかには、新卒入社後すぐに自分の担当のコンテンツを持つことがあります。コンテンツが完成するまで作家と1対1で向き合い、良い作品を作るために意見しあうなど、責任を持ってやり切る力が必要です。出版業界は、良質なコンテンツを世に送り出すために考え抜き、とことん追求できる人に向いているといえます。

5.精神的・肉体的にタフな人

出版業界は精神的・肉体的にタフな人に向いている業界です。出版業界の仕事は出版日が決まっているため、さまざまな締め切りに合わせて動かなくてはなりません。締め切りを過ぎてしまうと多くの方に迷惑が掛かってしまうため、時には長時間労働をすることもあります。また編集者や校閲はデスクワークが中心で、コツコツ取り組める精神的にタフな人に向いています。

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志望動機のポイント

出版業界に限らず、志望動機のポイントは自己分析をおこない、自身の強みや大切にしている価値観の言語化が重要です。自己分析のやり方が分からない人はOffer Boxの自己分析ツール「AnalyzeU+(アナライズユープラス)」を使ってみましょう。

志望動機のまとめ方や答え方に不安のある人はこちらの記事も参考にしてください。

また出版業界では「出版業界で自分の成し遂げたいこと」や「なぜその企業を選ぶのか」といった一般的な志望動機だけでなく、「自分が手がけたいコンテンツ」を志望動機に盛り込むと良いでしょう。エピソードを交えて伝えることで、こだわりを持って仕事に取り組む姿勢をアピールできます。

出版業界に関するQ&A

職種や市場動向、今後の展望などを通じて、出版業界の理解を深めてきましたが、ここから出版業界の気になる項目をQ&A形式で回答します。Q&Aを通じて、出版業界の理解をさらに深めましょう。

最新の売上高ランキングは?

出版業界の2022年の売上高ランキングは次のとおりです。

順位企業名売上高
1位集英社1,951億円
2位講談社1,707億円
3位KADOKAWA1,282億円
4位小学館1,057億円
5位ゼンリン590億円
6位日経BP403億円
7位東京書籍293億円
8位学研HD267億円
9位ぎょうせい213億円
10位文藝春秋207億円

売上高トップは総合出版社の集英社です。「週刊少年ジャンプ」は集英社を代表する雑誌で、それ以外にも多くのヒット雑誌を抱えています。

第二位は講談社です。同社は1950年代からウォルト・ディズニー・カンパニーが保有するキャラクターを使用した書籍の出版権を有し、東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーを務めています。

第三位は出版事業のほかに映像事業やゲーム事業、教育事業を展開するKADOKAWA柄インクイン。第四位に集英社、講談社とともに日本三大出版社の一角である小学館がランクインしています。

出版業界の年収は?

出版業界の年収は国などの調査にて出版社のデータはなく、職種や雇用形態によって異なります。

参考に求人ボックス給料ナビ掲載の平均給与を紹介します。

編集者:正社員平均年収 約498万円
ライター:正社員平均年収 約434万円
フォトグラファー:正社員平均年収 約363万円

また中途採用における書店営業職の想定年収は400~600万円が相場となっています。

上記は正社員の平均年収ですが、フリーランスで活躍する編集者やライター、フォトグラファーはそれ以上の収入を得ていることもあります。

まとめ

出版業界は「出版社」「出版取次」「書店」「投資・運用」の3つの業種と出版社の編集業務を請け負う「編集プロダクション」があります。出版業界の市場規模は1兆6,742億円で、雑誌や書籍といった紙媒体は減少傾向にあるものの、電子書籍市場が2桁成長している点が特徴です。

出版業界は今後、縮小するとは言い切れないものの、クロスメディア戦略や新しいビジネスモデルを模索し、新たな成長領域を見つけていかなくてはいけません。

時代のニーズやトレンドに敏感な人や、発想力や企画力に自信のある人は、就職先の1つとして出版業界を検討してみてはいかがでしょうか。

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OfferBox Career Meeting〜企業・キャリアを知る〜

私たちOfferBoxは、学生と企業の出会いの可能性を広げ、就職活動をもっとワクワクするものにしたいと考えています。
学生の皆さんが考える理想のキャリアは千差万別。
実は皆さんが想像もしていなかったようなキャリアがあるかもしれません。
たくさんの可能性を皆さんに伝えたい。
そんな想いから、キャリア探索イベント「OfferBox Career Meeting」を開催いたします。

「OfferBox Career Meeting」は、毎回変わるテーマに基づいたキャリアを歩む社会人と学生をつなぐ、オンラインイベントです。
今回は第2弾として、「企業・キャリアを知る」をテーマに、企業担当者と共にパネルディスカッションや各企業との座談会をオンラインにて開催し、今後も別のテーマにて開催を予定しています。

また、参加者への特典として、参加企業からイベント終了後にオファーが届く可能性もあります。
OfferBoxへの登録はもちろんのこと、プロフィールの入力やプロフィール内容のブラッシュアップをしてみてくださいね。
※オファーの確約ではありません。

イベント概要

【開催日時】

2023年4月26日(水)17:00~20:00
※5分前に開場します。

【配信方法】

Zoomでのライブ配信です。
※カメラはオン、マイクはオフにてご参加ください。

【参加企業】

オリックス株式会社
コクヨ株式会社
凸版印刷株式会社
トレンドマイクロ株式会社

※追加・変更の可能性あり
  

【参加対象者】

2025年 卒業見込み
※定員 :150名

【参加条件】

2025年卒の方であれば、どなたでもご参加いただけます。
(OfferBoxへの登録有無は問いません)

【参加方法】

①参加応募フォームよりご応募ください。

※フォーム入力締め切り:2023年4月21日(金) 15:00
※この時点で申し込み完了とはなりません。


▼OfferBoxに登録されている方
招待オファーをお送りします。オファーを承認いただき申し込み完了までご対応ください。
詳細等はオファーアカウントよりメッセージでご連絡します。

▼OfferBox未登録の方
ご入力いただいたメールアドレス宛に詳細をご連絡いたします。

※定員の関係上、参加条件を満たしていても参加いただけない場合があります。ご了承ください。

【その他】

参加費:無料
服装は自由です。
一部のコンテンツのみアーカイブ配信をおこなう予定です。

イベントコンテンツ

第一部 
各社紹介

第二部 
パネルディスカッション・質疑応答

第三部 
座談会
(グループに分かれ、全ての企業の話を聞くことができます)

参加予定企業からのメッセージ

オリックス株式会社

オリックスと聞くと何をイメージしますか?
プロ野球・レンタカー・生命保険などのイメージが強いのではないでしょうか。
実はオリックスの本業は「金融×商社」です。
「まさか、こんなことまでやっているの?!」と驚くこと間違いなし!
キャリアの選択は自分自身。
可能性が無限に広がるオリックスのキャリアを是非ご覧あれ。

コクヨ株式会社

【文具だけじゃない!?】
コクヨは「モノ」から「コト」へ提供価値を広げ、人々の創造性を刺激することで、個性あふれる社会を創造します。
一級建築士事務所の一面や「実験カルチャー」という考え方を大切にするコクヨの事業内容や働き方/人事制度についてご紹介します!

凸版印刷株式会社

~可能性を絞るには、早すぎる。~
皆さんの想像をはるかに超えた、多岐に渡るビジネスを展開しているトッパン。
キーワードは「モノつくり」と「コトつくり」。
現在注力している事業は、DX・SX・メタバース・ヘルスケア…etc
皆さんの視野が広がるきっかけとなれればと思っていますので、お話できるのを楽しみにしています!

トレンドマイクロ株式会社

【24卒文系内定者】と【新卒1年目人事社員】が登壇!
トレンドマイクロは『情報セキュリティ』を専業にしている会社です。
「ウイルスバスター」をはじめとした個人向け製品だけではなく企業や官公庁のお客様のIT環境を守ることが当社のミッションです。
文系未経験の社員も大活躍中!
「文系出身からエンジニア・営業マーケティング職として活躍したい」
「夏のインターンシップ情報を知りたい」 
「24卒内定者の就活体験談を聞きたい」
Career Meetingではそんな想いをお持ちの皆様にお会いできることを楽しみにしております!

イベントは終了しました

不動産業界とは?今後の展望や仕事内容、志望動機の書き方を解説!

不動産業界は、住宅や商業施設、土地などの不動産に関わる幅広い事業を展開する業界です。開発・売買・賃貸の仲介から、物件管理、投資・運用まで多岐にわたる仕組みを持ち、景気や人口動向に大きく影響されます。

そこで本記事では、不動産業界の基本構造から市場規模、課題と展望、職種や業界に向いている人まで 解説します。不動産業界向けの志望動機の書き方や例文も紹介しているので、興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

OfferBoxは、就活生の約23万人(※1)に利用されているオファー型サービスです。あなたのプロフィールや自己PRに興味を持った企業から、本選考やインターンシップのオファーが直接もらえる仕組みなので、自分に合った企業を見つけられます。
また、企業は学生に対して、一斉にオファーを送信することができないため、あなたのプロフィールを読んだうえで、興味を持った企業からオファーを受け取ることが可能です。そのため、自分のどのような経験や自己PRが、不動産業界に刺さるかを知り、就活に活かすこともできます。

累計登録企業数も約21,089社(※2)と豊富であり、完全無料で利用できるため、ぜひご活用ください。

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(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより(2025年8月時点)
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年7月時点)

不動産業界とは

不動産業界とは、土地や建物など「不動産」を扱うビジネス全般のことです。皆さんがよく目にする賃貸仲介だけでなく、不動産を扱うビジネスは多岐に渡ります。

不動産業界は大きく「開発」「流通(売買・賃貸仲介)」「管理」「投資・運用」の4つに分類されます。不動産投資や運用を行う会社も、不動産業界の一つです。この後の章で、それぞれの仕事内容や職種、求める人物像・スキル、キャリアパスなどを紹介します。

>>「OfferBox」は不動産業界からのオファー実績も

【図解】不動産業界の仕組み

不動産業界を知るために、まずは不動産業界の全体像を把握しましょう。以下4つの事業内容に沿って、不動産業界の仕組みを解説します。

  1. 開発(デベロッパー)
  2. 流通(売買・賃貸)
  3. 管理
  4. 投資・運用

1.開発(デベロッパー)

不動産業界の主な事業の1つが、開発です。デベロッパーとも呼ばれ、マンションなどの建設、商業施設や都市開発を行い、販売または貸出しをします。

具体的な事業は、以下の3つです。

  • 土地の取得
  • 建築
  • 販売

デベロッパーは、実際に建物を建設するゼネコンや建築会社と協力し、土地の仕入れから建設まで担います。完成した建物を販売する際には、仲介業者とのやり取りも必要です。

また、デベロッパーと似ている事業に「ハウスメーカー」があり、戸建ての住宅設計や施工を行っています。デベロッパーは街全体の開発を行うため、ハウスメーカーよりも、開発規模が大きいのが特徴です。

2.流通(売買・賃貸)

流通は、不動産の売買や賃貸の仲介を行う仕事で、不動産業界の代表的な業種と言えます。

不動産の売り手(貸主)と買い手(借主)を結びつけ、仲介手数料を得るビジネスモデルです。デベロッパーのように仕入れをする必要がないため、少ない資本で事業ができますが、競合他社が多いのが特徴です。

仲介は「売買仲介」と「賃貸仲介」に分けられます。

売買仲介

売買仲介は、不動産業界の代表的な業種です。アパート・マンション・店舗などの所有者である売主と、不動産を購入したい買主を結びつけます。取り扱う不動産はさまざまで、不動産事業者によって戸建てやワンルーム、事業用店舗など強みの分野が異なります。

売買仲介は仲介だけでなく、以下の役割も担う業種です。

  • 物件の買い取り
  • 再販
  • リフォーム提案(物件の価値を高める改修の提案)
  • 不動産テック(IT技術を活用した新しい不動産サービス)

中には売主の代理となり、不動産の販売業務を担うケースもあります。

賃貸仲介

賃貸仲介は、アパートやマンション、店舗を貸したい人(貸主)と借りたい人(借主)を結び付つける仕事です。賃貸仲介は客付け仲介、管理仲介、自社物件仲介の3つに大別できます。

賃貸仲介の主な仕事内容は下記のとおりで、反響営業が中心です。

  • 物件掲載
  • お問い合わせ対応
  • 来店客への営業対応
  • 内見立ち会い
  • 契約書作成

3.管理

不動産管理は、土地や建物、駐車場などの不動産を管理して収益を得る業態です。管理物件には自社物件と委託物件があり、どちらの物件を扱うかによって仕事内容が異なります。

委託物件を扱う管理の主な仕事は、以下の通りです。

  • オーナー開拓
  • オーナーフォロー
  • 客付け賃貸対応
  • 借主対応(入居者管理、集金業務など)
  • マンション管理組合の運営補助
  • 管理費の調整

地道にオーナーと信頼関係を構築するやりがいがあり、安定した収益が見込めるのが管理業務の特徴です。ただし、管理業務だけでは大きな利益を得にくいため、管理と仲介双方の事業を行う企業が多い傾向にあります。

4.投資・運用

不動産の投資・運用は、投資家から資金を集め、物件を購入し、運用益を投資家へ分配する仕事です。マンションやオフィスビル、商業施設などが購入物件にあたります。不動産業界の中では、学生にはあまり馴染みがない仕事かもしれません。

不動産投資・運用の主な仕事は、以下の通りです。

  • 物件買付
  • 投資家への営業・販売
  • 売買契約の締結
  • 物件の引き渡し・アフターフォロー

投資・運用には不動産の知識だけでなく、投資や融資、金融といった専門的な知識が求められます。専門知識の習得や最新情報の収集などの努力が求められる分、成果を出したときには高いインセンティブが与えられるケースもあります。

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不動産業界の市場規模は拡大傾向

総務省統計局の「サービス産業動向調査」によると、不動産業・物品賃貸業全体の2024年の売上高は約5兆円で、ここ5年間でもっとも売上が伸びています。医療・福祉業、運輸・郵便業、情報通信業と同程度の市場規模です。

年度売上高(百万円)
2020年4,904,621
2021年4,760,602 
2022年4,875,896
2023年4,932,454
2024年5,060,390

出典:総務省統計局「サービス産業動態統計調査 2025年(令和7年)6月分(速報)」

不動産業界の今後の課題

不動産業界には、以下4つのような課題があります。不動産業界への就活を進める前に、把握しておきましょう。

  • 人口減少と少子高齢化による市場縮小
  • 空き家の増加と活用不足
  • 人手不足と建築コストの上昇
  • 環境対応と老朽建築の省エネ化の遅れ

人口減少と少子高齢化による市場縮小

日本の人口は減少傾向が続き、とくに地方では若年層の流出によって、住宅需要が急速に縮小しています。これまでは「新築住宅の販売」に依存傾向のあった不動産業界ですが、世帯数の減少と高齢者の増加により、需要の伸びは鈍化するようになりました。

さらに、都市部への一極集中に伴い、地方では空き家が増える一方で、都市部は地価上昇が続くという二極化が進んでいます。今後は人口動態を踏まえた、ビジネスモデルへの転換が不可欠であり、従来の新築住宅に頼る仕組みでは、持続的な成長が難しい点が大きな課題です。

空き家の増加と活用不足

総務省の調査によると、日本の空き家数は約900万戸※に達し、今後も増加が見込まれています。空き家は防犯上のリスクや災害時の危険性を高めるだけでなく、地域全体の地価下落や景観悪化にもつながります。

しかし、解体やリノベーションには高額な費用がかかるため、所有者が活用や処分に踏み切れないのが現状です。行政による対策も進められていますが、まだ十分ではありません。

空き家問題は、今後の不動産業界における最重要課題の一つであり、利活用を前提としたビジネスモデルの確立が急務と言えます。

※参考:総務省「令和年5住宅・土地統計調査 住宅数概数集計(速報集計)結果 p3」

人手不足と建築コストの上昇

建設業界では職人の高齢化と若手人材不足が深刻化しており、人件費の上昇が住宅価格にも直結しています。さらに、資材価格や物流費の高騰も重なり、建築コストは年々上昇している状態です。

この結果、顧客にとっては住宅取得の負担が増え、企業にとっても採算性の確保が難しくなるという悪循環が発生しています。人手不足は現場の工期遅延にもつながり、顧客満足度が低下するリスクも抱えています。

人材育成や建築現場の効率化が求められる一方で、業界全体の構造的課題として対応の難しさが課題です。

環境対応と老朽建築の省エネ化の遅れ

脱炭素社会の実現に向けて、省エネ住宅や再生可能エネルギーの導入が世界的な潮流となっています。しかし、日本では既存建物の多くが古く、省エネ性能が低いまま放置されています。住宅の断熱改修や太陽光発電設備の導入には高額な初期投資が必要で、所有者の負担が大きいため普及が進みにくいのです。

さらに、中小規模の不動産会社や工務店では、技術面や資金面での対応が難しいケースも多く、業界全体として省エネ化が遅れているのが課題となっています。環境対応の遅れは、将来的に国際的な競争力低下にもつながるでしょう。

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不動産業界の今後の展望

不動産業界の今後の展望は、主に以下の4つが挙げられます。

  • リノベーション・中古住宅市場の拡大
  • 不動産投資市場の成長
  • インバウンド需要と海外投資の拡大
  • DX推進と省エネ住宅の普及

リノベーション・中古住宅市場の拡大

新築住宅需要が縮小する一方で、既存住宅を活用する動きが加速しています。国も中古住宅市場の活性化を後押ししており、リノベーションやリフォームの需要は年々高まっています。

中古物件を購入し、自分好みに改修して住むスタイルは若い世代を中心に人気があり、コストを抑えながら理想の住まいを実現できる点が魅力です。さらに、空き家問題の解決策としてもリノベーション市場は期待されており、地域活性化や資産価値の維持にもつながる成長分野です。

業界にとっては、新築依存からの脱却を実現する大きなチャンスと言えるでしょう。

不動産投資市場の成長

低金利が続く中で、不動産は安定した資産運用先として注目を集めています。J-REITなど、多様な投資手法が普及し、個人投資家の参入も増加しました。

また、企業にとっても不動産投資市場は重要な収益源であり、賃貸住宅やオフィス、商業施設など多様な分野で新たな需要が見込まれます。景気変動や金利上昇のリスクはあるものの、安定資産としての位置づけは揺るがず、今後も業界成長をけん引する存在となるでしょう。

インバウンド需要と海外投資の拡大

円安基調が続く中で、日本の不動産は海外投資家にとって魅力的な投資対象です。とくに都市部のオフィスやホテル、商業施設への投資は活発化しており、再開発プロジェクトへの海外資本の参入も増えています。

さらに、訪日外国人旅行者の増加は宿泊施設や、観光関連不動産の需要を押し上げ、地域経済の活性化にもつながっています。

こうしたインバウンド需要の高まりと海外資金の流入は、不動産業界にとって新たな収益機会を生み出す追い風となっており、グローバルな視点でのビジネス展開が今後いっそう重要になるでしょう。

DX推進と省エネ住宅の普及

これまでは対面や紙での文化が根強かった、不動産業界でも徐々にDX化が進み、AIによる価格査定、VRを活用した物件内覧、オンライン契約などが一般化しつつあります。これにより業務効率が向上するだけでなく、顧客にとっても利便性が大きく高まっています。

また、環境意識の高まりを背景に、ゼロエネルギー住宅(ZEH)や省エネオフィス(ZEB)の普及も進んでいる状況です。これらは環境負荷を減らすだけでなく、入居者の光熱費削減にもつながるため、ニーズが拡大中です。

DXと省エネ住宅の普及は、業界の構造変革を促進し、新しい付加価値を提供できる大きな成長の原動力になると期待されています。

不動産業界の主な仕事内容・職種

不動産業界の仕事内容について、以下4つの職種にわけてそれぞれ解説します。

  • 営業
  • 企画・開発
  • 管理
  • 事務(バックオフィス)

営業

営業は、不動産業界の中でも人数が多い職種です。不動産業界の営業の種類は多岐にわたり、マンションの販売営業・売買仲介・賃貸仲介・法人営業・不動産投資営業などがあります。

不動産営業の仕事に就く人は、国家資格の宅地建物取引士や、ファイナンシャルプランナーの資格を取得するよう求められる場合もあります。ファイナンシャルプランナーは、住宅の提案とあわせて、ライフプランニングを行う際に役立つ資格です。

働き方は、法人営業以外は個人消費者を対象にしていることが多いため、多くの場合は土日祝日に出勤します。オーナーの休みとあわせて、日・水休みの企業も多いのが特徴です。

企画・開発

企画・開発はマンションや商業ビル、分譲住宅、市街地開発などの企画開発を手がけます。土地の取得から企画開発、プロジェクトマネジメント、竣工から引き渡しまでを担当します。

企画・開発は簡単に言うと、取得した土地にどのような物件を建てて、人を集めるかを考える仕事です。不動産業界の花形として人気の職種であり、希望する学生が多く、競争倍率が高い傾向にあります。

管理

不動産の管理は、担当するマンションやビルの維持・管理を行う仕事です。具体的には、日々の管理の他にトラブルの対処・やテナントおよび入居者の誘致・修繕工事の企画から実行など、管理する不動産の価値を高める役割を幅広く担います。

大手不動産会社は、グループ内に管理専門の会社を有しているケースがあります。また、マンションやアパートを管理する会社は、並行して賃貸仲介を行うこともあり、希望すれば営業から管理へ異動することも可能でしょう。

事務(バックオフィス)

営業や企画・開発、管理の仕事を支えるバックオフィスは、重要な役割を担います。主に以下のような仕事があります。

  • 総務:庶務や法務、経営管理などの一般事務
  • 経理財務:企業の経理業務、資金調達などの財務業務
  • 人事:採用業務や人事制度の策定、人事評価、労務管理など

また、不動産業界には不動産事務と呼ばれる事務職があり、物件へのお問い合わせ対応や契約書の作成などを行い、営業をサポートします。

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不動産業界に向いている人の特徴

不動産業界に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • ストレス耐性や体力に自信がある人
  • 成果主義で稼ぎたい人
  • コミュニケーション力を高めたい人
  • 学ぶ意欲が高い人

ストレス耐性や体力に自信がある人

不動産業界では、精神的・体力的にタフであることが求められます。営業職の多くは毎月与えられる目標に向かって売上を伸ばし、売上に応じて給与が上がったり、インセンティブがついたりします。仕事の成果が数字で現れやすい職種が多いため、プレッシャーに弱いタイプにはやや不向きと言えるでしょう。

また、実際に物件や土地を回るため外出も多く、契約対応のような事務作業もあり、残業が発生しやすい業界です。体力面にも自信がある人のほうが望ましいでしょう。

成果主義で稼ぎたい人

成果主義で稼ぎたい人は、不動産業界が向いています。売買仲介や投資・運用の営業は、販売実績に応じてインセンティブがつくことが多く、成果に応じて高い給与をもらえます。

中には20代で年収1,000万円を超える人もいて、成果を出せば若いうちから稼げるのが不動産業界の特徴です。ただし、インセンティブの割合は会社によって異なり、完全歩合制の場合もあるため、入社前にきちんと確認しましょう。

コミュニケーション力を高めたい人

不動産業界は、コミュニケーション力を高めたい人にも向いています。不動産業界は顧客や不動産のオーナー、投資家など複数の人の間に立って、交渉・折衝・調整を行う仕事が多いです。

多くの利害関係者と関わるため、コミュニケーションスキルが身につきます。不動産売買や不動産投資では、億単位の物件を扱う場合もあり、自分のコミュニケーション力次第で、大きなお金を動かせるダイナミックさを感じられる点も魅力の一つです。

学ぶ意欲が高い人

不動産の仕事では、さまざまな知識が求められるため、学ぶ意欲が高い人に向いています。たとえば仲介営業は、宅地建物取引士に相当するレベルの知識が求められます。また、顧客の信頼を得るためには、担当エリアの住環境について日々学び、知識をつける姿勢が重要です。

顧客のライフプランニングに携わる機会もあるため、不動産知識に加えてファイナンシャルプランナーのような金融系資格を取得するケースもあります。あらゆる専門知識を自ら学んでいける、意欲の高い人が向いている業界です。

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不動産業界に向いていない人の特徴

不動産業界に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。自分が不動産業界に向いているのか、向いていないのか、チェックしておきましょう。

  • チームで成果を出すことを重視する人
  • 顧客の話を丁寧に聞くのが苦手な人
  • 安定した収入やプライベートの時間を優先したい人

チームで成果を出すことを重視する人

不動産業界は「個人の成果」が重視されやすい業界です。インセンティブも個々の契約件数に応じて支給されるため、チーム全体で協力して達成感を味わう場面は多くありません。

そのため、チームワークを大切にしたい人にとっては物足りなさを感じる可能性があります。「みんなで成功する」よりも「自分の数字を伸ばす」ことにやりがいを持てる人にとって、適した職場と言えるでしょう。

顧客の話を丁寧に聞くのが苦手な人

不動産は一生に一度の大きな買い物になるケースも多いため、顧客は迷いながら意思決定をします。そのとき必要なのは、顧客が本当に求めている条件や不安を引き出すヒアリング力です。

表面的に要望を聞くだけでは契約につながらず、信頼も得られません。相手の気持ちに寄り添い、根気強く対話を重ねられない人は成果を出しづらく、不動産営業には不向きと言えるでしょう。

安定した収入やプライベートの時間を優先したい人

不動産営業の給与は成果によって大きく変動するため、安定した月収を望む人には不安がつきまといます。さらに顧客の都合に合わせて夜間や土日に対応することも多く、自分のライフスタイルを優先するのは、難しいのが現実です。

「毎月安定した収入が欲しい」「休日はしっかり休みたい」という考えが強い人にとっては、ストレスの大きい職場となるため、長く続けるのは難しくなるでしょう。

不動産業界の志望動機を書くポイント

不動産業界の志望動機を書く際は、入社への本気度と企業とのマッチ度を明確に示すことが重要です。人気の高い業界だからこそ、他の学生と差別化できる内容に仕上げましょう。

そのためには以下の4点を盛り込むのがおすすめです。

内容詳細
興味を持ったきっかけ自分の体験やエピソードを交えて説明することで説得力が増します。
志望企業にこだわる理由企業理念や事業内容に共感した点を具体的に述べると差別化につながります。
活かせる強みコミュニケーション力や粘り強さなど、不動産業界で役立つ資質を過去の経験と合わせて示すと効果的です。
将来の目標やビジョン志望企業の方向性と一致させて語ると、長期的な活躍を期待できる人材と評価されやすくなります。

これらを意識することで、説得力があり独自性のある志望動機を作れるでしょう。

志望動機の探し方や書き方について知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

不動産業界の志望動機の例文

<例文>

私はゼミ活動で、地域の住宅リノベーションプロジェクトに参加した経験から「人々の生活に寄り添い、価値ある空間を提供する仕事」に強く魅力を感じ、不動産業界を志望しました。

御社は地域密着型の住宅事業に力を入れており、単に物件を販売するだけでなく、お客様のライフスタイルに合わせた提案を行っている点に共感しています。私はゼミ活動を通じて、チームで企画を立案・運営し、住民の意見を取り入れながら課題を解決する力を培いました。

この経験を活かし、御社でお客様に最適な住まいを提案できる営業担当として成長したいと考えています。将来的には、新しい住まい方やサービスを提案し、より多くの人に快適で満足度の高い生活を届けることが目標です。

不動産業界に関するよくある質問

最後に、不動産業界に関するよくある質問を4つ紹介します。

  • 不動産業界はきついって本当?
  • 不動産業界の年収は?
  • 不動産業界の休みはいつ?
  • 不動産業界と宅建業者との違いは何?

不動産業界はきついって本当?

先にご紹介したように不動産の営業職は成果主義の会社が多く、中にはノルマを設けているケースもあるため、きついと感じることがあるようです。

ただし、最近はIT技術を導入して効率的な営業ができるようになったり、チームで成果を出すような会社も出てきたりしています。残業時間の長さや休みの取りやすさは、会社によって異なるため、会社説明会や面接の際に確認するといいでしょう。

不動産業界の年収は?

不動産業界は、他の業界と比べて高年収が期待できます。厚生労働省が調査・発表している「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、不動産業・物品賃貸業の平均月給は372,300円※であり、年収換算すると約446万円です。

※参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 産業別」

また、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、全給与所得者の平均給与は460万円であり、給与で言うと平均よりは低いように見えます。ただし、不動産業界はインセンティブがあり、賞与も含めると業界平均よりも年収が高い可能性が考えられます。

※参考:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

不動産業界の休みはいつ?

不動産業界では、土日ではなく平日に休みを設定している会社が多く、とくに水曜日を中心とした平日休みが一般的です。よくあるパターンは火・水や水・木の組み合わせ、または「水曜日+1日」といった形式で休みを設定しています。

水曜日が選ばれる理由は、土日に営業活動が集中し週明けは事務作業が多く、業務が比較的落ち着くタイミングで休暇を取るのに適しているためです。また「契約が水に流れる」という業界の言い伝えにより、水曜定休にしている会社もあります。

不動産業界と宅建業者との違いは何?

宅建業者とは、不動産業界に属する業種の一つです。不動産の売買や賃貸仲介をする企業であり、全国に約12万社あります。

「宅建業者」は免許制で、国土交通大臣か都道府県知事から免許を交付される必要があります。また「宅建業者」は宅建業法に沿って活動し、違反すると業務停止や免許取り消しなどの処分を受けてしまうというのが特徴です。

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まとめ

不動産業界は、住宅やオフィスの開発から売買・賃貸の仲介、管理や投資まで幅広い役割を担う業界です。景気や人口減少などの外部要因に影響を受けやすい一方で、リノベーション市場やDX推進、インバウンド需要の拡大など、今後の成長が期待される分野も多く存在します。

就活においては、業界の仕組みや現状の課題を理解し、自分の強みをどう活かせるかを明確に伝えることが重要です。業界研究を深め、適性を見極めたうえで挑戦することで、より納得感のあるキャリアを築けるでしょう。

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そこでこの記事では、エンターテイメント業界の基本的な情報から、動向や業種・職種まで詳しく解説していきます。記事の最後では志望動機の例文とポイントも紹介するので、ぜひ選考対策に役立ててください。

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エンターテイメント業界とは

エンターテイメント業界は、ゲームや音楽、アミューズメント、書籍などあらゆる娯楽コンテンツを通じてユーザーを楽しませる業界です。自分の好きなことや趣味をそのまま仕事に繋げやすいことから、就職活動でも学生人気が高い傾向にあります。

業界内で活躍する企業としては、ゲームメーカーやプロスポーツ運営企業、芸能事務所などが代表的です。目と耳で映像や音を楽しむもののほか、身体を動かして楽しむものなど、エンターテインメントには多種多様な形態があります。

エンターテイメント業界の現状、新型コロナウイルスの影響も

日本生産性本部が発表した「レジャー白書2021」によると、2020年の余暇関連市場規模は、スポーツ、趣味・創作、娯楽、観光・行楽の4部門すべてで前年比マイナスでした。

一方、プラスの結果だったのが動画・音楽配信や電子出版、公営競技、ゲームなどの部門です。外出が必要なジャンルは悪影響を受けた反面、自宅で楽しめるジャンルは堅調な伸びを見せており、新型コロナウイルスで打撃を受けたジャンルとそうでないジャンルで明暗が分かれています。

ただ、2021年の余暇関連市場規模は、スポーツ、趣味・創作、観光・行楽の3部門で前年比プラスでした。新型コロナウイルスの影響がなかった時期の水準にはほど遠いものの、エンターテイメント業界は復調傾向にあります。

エンターテイメント業界の課題

課題の1つが外部プラットフォームに依存する業界構造です。現在のエンターテイメント業界は、外部プラットフォームを通じて娯楽コンテンツをユーザーに届ける構造が一般的ですが、それによって手数料やユーザーとの接点喪失などの問題が生まれています。

例えば、開発したスマートフォン向けアプリを配信したい場合、企業はApple StoreやGoogle Playで配信してもらう代わりに手数料を払う必要があります。その手数料の負担が大きいうえ、ユーザーとの直接接点がなくなるためにデータを蓄積しづらくなるのが課題です。

また、外部プラットフォームへの依存体制は、企業内部のテクノロジー進化の妨げにもなっています。娯楽コンテンツを届ける過程を外部プラットフォームへ頼るせいで、企業内部の技術強化が遅れてしまっているためです。

こうした背景から現在のエンターテインメント業界では、自社プラットフォームの整備や、既存ビジネスモデルの変革が求められています。

エンターテイメント業界の重要トピック

新型コロナウイルスの影響や、対応していくべき課題はありますが、今後も成長が見込まれる業界であることには変わりありません。そんなエンターテイメント業界で、特に注目が集まっている5つの分野を紹介します。

【5つの注目分野】

  • e-sports
  • サブスクリプション型ゲーム
  • キャラクタービジネス
  • AR・VR技術
  • 5Gと配信コンテンツ

e-sports

e-sportsは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームを使った対戦競技のことを指します。元々ユーザーが多かったゲーム業界で、気軽にオンライン対戦できるようになったことから、大規模なイベントや大会を開催する動きが活発化しています。

例えば、NPB(日本野球機構)はコナミとの提携で「eBASEBALL プロリーグ」を開催しており、FIFA(国際サッカー連盟)は「eクラブワールドカップ」を主催しています。

ゲーム業界だけに留まらず、スポーツ業界などの他の業界を巻き込んでタイアップする事例が増えており、今後もこうした動きがますます増えていきそうです。

サブスクリプション型ゲーム

音楽や映画のサブスクリプションに続き、ゲーム業界でもユーザーの囲い込み戦略が重視されています。例えば、任天堂は2021年に「Nintendo Switch Online + 追加パック」のサービスを開始し、ソニーは2022年に「PlayStation®Plus」を大幅リニューアルしました。

過去の人気タイトルを遊べるサービスや、オンラインで遊べる権利などの魅力から加入ユーザーが続々と増えており、安定した収益源の1つとなっています。

キャラクタービジネス

子どもの人口減少とエンターテインメントの多様化に対応すべく、キャラクタービジネスに変化が生まれています。その代表的な例が、放送開始から20年から30年経過した作品をリメイク放映する試みです。

「おそ松さん」「うる星やつら」などの過去の人気作品を次々とリメイクする動きから読み取れるように、幅広い年代のファンを取り込むことで、新たな需要を呼び起こすことに成功しています。

AR・VR技術

AR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術が、ライブ・旅行・ゲームなど幅広いジャンルで再び注目されています。AR・VRが再注目された背景にあるのは、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の拡大です。

自宅に居ながら外の景色や娯楽を味わえることから、AR・VRの市場が順調に拡大しています。また、facebook社がmetaに改名するきっかけになった「メタバース」のブームも、仮想空間関連のビジネスに注目が集まった要因の一つです。

5Gと配信コンテンツ

5Gの普及によって従来以上の高速通信・低遅延・多数同時接続が実現し、動画像コンテンツに大きな影響を及ぼすことが期待されています。具体的には、映像の変化や臨場感の変化、写真の変化などが例に挙げられます。

外出先でスポーツの試合を高画質かつ遅延なしで楽しめるようになったり、動画・写真撮影時に会話を瞬時にテキスト化したりできるようになれば、娯楽の幅がさらに広がるはずです。

エンターテイメント業界の主な業種一覧

【主な業種】

  • ゲーム事業
  • 芸能・スポーツ事業
  • 映像・音声事業
  • レジャー・アミューズメント事業
  • 出版事業
  • 映像・動画配信事業
  • おもちゃ・グッズ事業(販売)

エンターテイメント業界には主に7つの業種があります。業種ごとの特徴や違い、代表的な企業を把握しておきましょう。

ゲーム事業

ゲーム事業は、ゲームに関連する商品・サービスを提供する事業です。ゲームハードを開発するゲームメーカー、ソフトを開発するゲームソフトメーカー、ゲームセンターに設置される筐体を開発するメーカーなどが活躍しています。

従来は家庭用ゲーム市場がメインでしたが、現在ではゲームアプリ市場が急激な成長を見せています。そのため、スマートフォン向けゲームアプリに強みをもつ企業が、知名度を上げているのがゲーム業界のトレンドです。

【代表的な企業】

  • 任天堂
  • ソニー
  • スクウェア・エニックス
  • バンダイナムコエンターテインメント
  • Cygames

芸能・スポーツ事業

芸能・スポーツ事業は、芸能タレントやアスリートのマネジメントサービス、スポーツチームの運営などをおこなう事業です。芸能プロダクションを例に挙げると、映画やテレビドラマの出演交渉、コンサートの主催などを事業内容としています。

非常に市場規模が大きいことから、事業に関わる職種は様々です。芸能タレントやアスリートのように表に立って活躍する職種はもちろん、芸能マネージャーや番組制作者のように裏で活躍する職種も数多く存在します。

【代表的な企業】

  • ソニー・ミュージックエンタテインメント
  • 吉本興業
  • ジャニーズ事務所
  • オスカープロモーション
  • バーニングプロダクション

映像・音声事業

映像・音声事業は、映画や音楽の制作を手がける事業です。映画の企画・製作や海外映画の日本語版制作、宣伝に使うためのプロモーション映像制作、映画の中で流れる音声の制作などを担当しています。

活躍する企業は、放送局や制作会社、配給会社、興行会社、広告代理店などです。映像・音声を制作するだけでなく、完成した作品を人々に宣伝する役割も担っています。

【代表的な企業】

  • ウォルト・ディズニー・ジャパン
  • KADOKAWA
  • 東宝
  • 東映
  • 東北新社

レジャー・アミューズメント事業

レジャー・アミューズメント事業は、テーマパークや遊園地、動物園、水族館、ゲームセンター、パチンコホールなどの運営を通じて娯楽を提供する事業です。主に、自宅以外の場所で楽しむ活動のことをいいます。

この事業の特徴は、地域のイメージ向上と活性化に繋げやすいことです。2022年11月にオープンが話題になった愛知県のジブリパークのように、1つのレジャー・アミューズメント施設によって大きな経済効果を見込めます。

【代表的な企業】

  • オリエンタルランド
  • ラウンドワン
  • バンダイナムコアミューズメント
  • カプコン
  • マルハン

出版事業

出版事業は書籍を通じて人々に娯楽を提供したり、情報を届けたりする事業です。文芸やライトノベル、児童書、コミック、雑誌、電子書籍など幅広いジャンルの書籍を取り扱っています。

インターネット上で無料で読めるコンテンツが増えたことや、スマートフォンで情報を得るのが当たり前になりつつあることで、紙媒体の市場規模は年々縮小傾向にあります。その一方で、堅調な伸びを見せているのがデジタル媒体です。

【代表的な企業】

  • 講談社
  • 小学館
  • 集英社
  • KADOKAWA

映像・動画配信事業

映像・動画配信事業は、インターネットやスマートフォンを通じて映像コンテンツを配信する事業です。映像コンテンツを扱う点では映像・音声事業とよく似ていますが、あちらは制作に重きを置いているのに対し、こちらは配信に重きを置いています。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要や、自宅にいながらいつでも好きな動画を楽しめる便利さなどを背景に、特に動画配信サービスの市場が急速に拡大しています。

【代表的な企業】

  • Netflix
  • Amazon
  • hulu
  • NTTドコモ
  • DAZN

おもちゃ・グッズ事業(販売)

おもちゃ・グッズ事業は、子どもから大人まで幅広い年代を対象とし、余暇を楽しく過ごせるようなおもちゃを作る事業です。小さい子どもが遊ぶおもちゃはもちろん、カードゲームやジグソーパズル、プラモデルなども扱っています。

子どもの人口減少に対応すべく大人向けの商品が続々と開発されるなど、年齢層を拡張しようとする動きが活発化しています。

【代表的な企業】

  • タカラトミー
  • バンダイナムコホールディングス
  • サンリオ
  • ハピネット
  • セガサミーホールディングス

エンターテイメント業界の職種と仕事内容

【主な職種】

  • 営業
  • 制作・企画
  • マーケティング
  • 販売
  • 宣伝・PR
  • 施設管理・イベント運営
  • 一般事務

エンターテイメント業界には多種多様な職種があります。それぞれの具体的な仕事内容とやりがいを知り、自分の強みや仕事に求めるものと照らし合わせてみましょう。

営業

自社の商品・サービスを顧客に売り込んだり、企業タイアップの契約に繋げたりする仕事です。ゲーム事業を手がけるゲームソフトメーカーを例に挙げると、自社のソフトを取り扱ってもらえるよう、ゲームショップや販売店に働きかけることが仕事になります。

営業のやりがいは、自分の努力が数字として表れることです。契約を獲得すればするほど結果に反映されるため、会社に貢献しているという実感を得られます。

制作・企画

映画や書籍、イベントなどの制作と企画に携わる仕事です。出版事業であれば、雑誌を作るにあたってコンセプトや構成を考えたり、作家や専門家に記事の執筆を依頼したりすることが仕事になります。

制作・企画のやりがいは、新しいアイディアを立案できる点です。エンターテインメント業界は様々な娯楽コンテンツをユーザーに届けることが最終的な目標ですが、そのスタート地点ともいえるアイデア立案に関われるのが魅力といえます。

マーケティング

市場のニーズやトレンドを調査・分析する仕事です。今後どんな商品・サービスが流行っていきそうなのか、既存商品・サービスをどう改良していくべきなのかなど、企画職がアイディアを出すために必要な情報を集める役割を担っています。

マーケティングのやりがいは、社会の最新トレンドを正確に把握できることです。現在の社会で流行っているものや、飽きられつつあるものなどを、客観的なデータに基づいて知ることができます。

販売

主に店頭において、接客やレジ打ち、商品の品出し、在庫管理などを担当する仕事です。おもちゃ・グッズ事業であれば、テナントや店舗の販売スタッフとしておもちゃを売ることが仕事になります。

販売のやりがいは、お客さんが楽しんだり喜んだりする姿を間近で見られることです。直接関わる機会が多い分、時には心ない言葉を投げかけられてしまう大変さはありますが、同様に感謝される機会も多いのが販売ならではの魅力といえます。

宣伝・PR

より多くの人に自社の商品・サービスを認知してもらい、購入や利用に繋げるための仕事です。メディアやSNSを通じて新しい商品・サービスを告知したり、PRイベントを開催したりすることが仕事になります。

宣伝・PRのやりがいは、自分が好きなものや人に使ってもらいたいと思うものを、世の中に広く発信できることです。例えば、ゲームが好きでゲーム関連の企業に入ったのであれば、自分が面白いと感じるゲームを多くの人に知ってもらえることがやりがいになります。

施設管理・イベント運営

テーマパークや遊園地などの施設管理と、イベントの運営に携わる仕事です。設計や施工、演出、清掃など様々なスタッフが関わっています。

施設管理・イベント運営のやりがいは、多くのスタッフと協力して1つの大きな娯楽コンテンツを作り上げられる点です。テーマパークに代表されるように、非日常的な空間づくりに携われることがやりがいになります。

一般事務

経理・財務や調達、人事、経営企画、カスタマーサービスなど幅広い業務を担当する仕事です。他の職種と比べると日の目が当たりづらい役回りですが、あらゆる部門・職種を支えるサポーター的存在として活躍しています。

一般事務のやりがいは、様々な部門・職種の人たちと関わりながら仕事を進められる点です。他部門とうまく連携を取りながら仕事ができたときには、大きな達成感を得られるでしょう。

エンターテイメント業界に向いている人・活躍しやすい人

ここでは、エンターテイメント業界に向いている人と活躍しやすい人を紹介します。当てはまっていないと活躍できないわけではありませんが、自分の適性を見極める判断材料の1つにはなるはずです。

感受性が強い・情報感度の高い人

他人の気持ちを敏感に察知する感受性が強い人や、幅広い情報と知識を得ようとする情報感度が高い人はエンターテイメント業界に向いています。特に、マーケティングや宣伝・PRの仕事で能力を活かしやすいでしょう。

エンターテイメント業界には、「これから流行っていくものを作り出す」という特徴があります。そのため、活躍する場所や入社歴にかかわらず、働く従業員全員に感受性と情報感度の高さが必要です。

主体性・行動力のある人

一から価値を作り上げていく業界であるため、主体性や行動力のある人が向いています。積極的に自分の意見を伝えたり、自分から行動を起こしたりしながら物事を進めていく能力が大切です。

エンターテインメント業界は、市場ニーズの変化が非常に早い業界です。受動的な考えではその変化についていけないため、主体的に行動し、新しい価値をもつ商品・サービスを生み出せる人が求められています。

イメージ・アイデアの言語化ができる人

自分の考えや想いを言語化し、分かりやすく相手に伝える力も大切です。

たとえ自分の頭の中に魅力的なアイディアがあっても、それをうまく言葉で説明できなければ形にはなりません。

クライアントのニーズを具体的な企画に落とし込んだり、商品・サービスについて消費者に対して適切なイメージな印象を与えたりするために、アイディアを言語化するアウトプット能力が求められています。

エンターテイメント業界の志望動機の例文とポイント

自分が作り出した商品によって誰かを喜ばせたいと思い、玩具メーカーを代表する御社を志望しました。

 

「人に喜びを与えられる仕事」を就活の軸にしているのは、自分が楽しむこと以上に、人が喜んでいる姿を見るのが好きだからです。誰もが一度は遊んだことがあるであろう玩具であれば、その実感を最も得られやすいと考えて玩具メーカーを選びました。

多くの玩具メーカーの中で御社を選んだのは、幼い頃によく遊んでいた玩具を振り返ったときに、そのほとんどが御社の商品だったためです。

自分が好きだった玩具を他の人に知ってもらいたい、幼い頃の自分を惹きつけた玩具にどんな魅力があるのか知りたい、という想いから御社の企画職を志望しました。

【ポイント】
エンターテイメント業界の志望動機作成のポイントは、ユーザー目線ではなく、サービスの提供者目線で語ることです。

「ゲームが好きだから」「読書が趣味だから」などをきっかけにするのは問題ありませんが、それだけで終わらず、好きだからこそ提供者として何を実現したいのかを伝えましょう。

まとめ

以上、エンターテイメント業界の基本的な情報から、志望動機の例文まで解説しました。

多くの学生が「ゲームが好き」「趣味を仕事にしたい」などの理由から、エンターテイメント業界に興味を抱いていると思いますが、そうしたユーザー目線だけでは魅力的な志望動機を書けません。

「好き」を仕事にしたいのであれば、サービスの提供者として自分に何ができるのか、どんなことを実現していきたいのかをしっかりと考えておきましょう。

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「IT業界がどんな界隈なのか気になる」
「IT業界に向いている人や求められる能力が知りたい」

IT業界に興味をもって業界・企業研究を進めている人のなかには、このような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。技術の進歩によって日に日に注目度が高まるIT業界ですが、発展が早いだけに最新動向を正確に捉えるのは難しいですよね。

そこでこの記事では、IT業界の仕組みから現状、今後の動きまで詳しく解説していきます。業種ごとの働く魅力と代表的な職種も紹介するので、ぜひ業界研究企業研究に役立ててください。

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(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)

IT業界とは

ITは「Information Technology」の略称で、テキスト・画像・動画・音声などをデジタル情報として扱う技術のことを指します。

パソコンやスマートフォン、キャッシュレス決済、交通系ICカード、ネット通販など、私たちが日常生活で何気なく使っているあらゆるITを扱っているのがIT業界です。

総務省が公開している「令和3年版 情報通信白書」によると、2019年の情報通信産業の国内生産額は108.4兆円で、全産業の10.4%を占めています。日本経済の多くを占める重要な産業に成長しており、今後もさらなる発展が見込まれています。

IT業界の現状と今後の重要トピック

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、IT業界全体の売上高は2011年頃から増加傾向にあります。どんな要因によって売上高が増加しているのか、今後どの分野が重要になっていきそうなのか詳しく見ていきましょう。

コロナ禍で需要増

多くの業界にマイナスの影響を与えた新型コロナウイルスですが、IT業界にとっては追い風となりました。

ITシステムは従来、在庫管理や勤怠管理などの業務を効率化するために活用されていましたが、コロナ禍でのライフスタイルの変化により、ITシステムの活用方法にも変化が生まれています。

例えば、従来は対面でおこなっていた営業・販売活動のオンライン化がその代表例です。業務効率化という守りの意味合いで活用されていたITシステムが、売上拡大や新たなビジネスモデル構築のために活用され始めています。

IoTへの注目

IoT(Internet of Things)は、直訳すると「モノのインターネット」という意味の言葉です。コロナ禍において、非接触検温の技術や、スマートフォン向けの接触確認アプリなどが登場したことでIoTへの注目が高まりました。

コロナ禍で加速したIoTの活用は、自動車や交通機関、医療分野や農業などの一次産業にも活用の兆しがあり、今後幅広い業界で求められていくと予想されます。

例えば農業では、IoTによって作物のデータを収集・分析したり、設備を自動制御をしたりする試みが既に始まっています。

クラウドサービス・5G通信

IaaS、PaaS、SaaS、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなど、多種多様な構成や提供形態のサービスが登場しています。

例えばエンジニア向けサービスのPaaSでは、アプリ開発で必要となるプログラミング言語や管理システムを提供しており、エンジニアは開発環境を整える作業工程を大幅に削減可能です。

また、5Gの通信規格向上によって、日常生活やビジネス面が大きく変化すると見込まれています。一部の先進国では6Gへの挑戦も始まっており、今後は新たな価値を持つサービスが続々と創られていきそうです。

AI分野

DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の社会的な流れを受けて、あらゆる業界でAI関係の仕事ニーズが高まっています。

AIの代替えとなる仕事がある一方、AIを開発・管理するエンジニアのニーズは高いため、IT業界が近いうちに縮小していくような心配はないでしょう。

実際、経産省発表のレポート内では、「2025年の崖」と呼ばれるAI人材不足が提起されています。人材不足によって労働環境が悪化する懸念はありますが、未経験からでも活躍しやすくなるのは就職活動中の学生にとってメリットです。

IT業界の業種と分類

IT業界は主に以下の5つの業界に分類されます。それぞれの業界で売上高上位の企業や職種、働く魅力などについて詳しく解説していきます。

【IT業界の5つの分類】

  • Web・インターネット業界
  • 情報処理サービス(SI)業界
  • ソフトウェア業界
  • ハードウェア業界
  • 通信インフラ業界

Web・インターネット業界

Web・インターネット業界は、インターネットを活用したサービスを提供する業界です。Webサイト制作やインターネット広告、EC(電子商取引)などを事業としています。

売上高ランキング

【売上高ランキングTOP5】

  • 楽天グループ
  • Zホールディングス
  • リクルートHD
  • GMOインターネット
  • エムスリー

参考:各社2021年度有価証券報告書より作成

Web・インターネット業界で圧倒的な売上高を誇っているのが、楽天グループ、Zホールディングス、リクルートHDの3社です。

楽天グループは多くの人が知っているとおり、楽天市場を中心にクレジットカードや通信など幅広い事業を展開する企業です。Zホールディングスは検索エンジン「Yahoo! JAPAN」の運営会社、リクルートHDは人材派遣事業を手がける企業として知られています。

職種と仕事内容

【Web・インターネット業界の主な職種】

  • Webデザイナー:Webサイトの配色やレイアウトを考える仕事
  • Webマーケター:市場分析、商品・サービスの宣伝をする仕事
  • Webエンジニア:Webサイトに関連するシステムの開発・保守を担当する仕事
  • Webディレクター:プロジェクト全体を進行・管理する仕事
  • Webライター:Webサイトの文章を考える仕事

Web・インターネット業界では、システム面に関わる技術職以外に、WebデザイナーやWebマーケターのようなクリエイティブの能力が求められる職種も多いのが特徴です。

文系が働きやすい職種としては、文章を考えるWebライターがあります。Webライターは専門的な知識というより、いかに分かりやすい文章を作るかが重要になるため、文系でも十分活躍可能です。

働く魅力・メリット

Web・インターネット業界の職種のほとんどは仕事にインターネットを使用するため、柔軟な働き方を取り入れている企業が多いのがメリットです。リモートワークやフレックスタイム制度によって、ワークライフバランスを保ちやすいでしょう。

例えば楽天グループでは、フレックスタイム制度や時差勤務制度といったポピュラーな働き方のほか、朝・昼・晩すべて無料で利用できるカフェテリアや、フィットネスジムの設置などユニークな試みも成されています。

向いている人・求められる能力

次々と新しい企業やサービスが登場しているWeb・インターネット業界では、型に縛られない発想で主体的に行動する能力が求められます。新しい価値をもつサービスや、効率的なやり方を考えられるような人が向いているでしょう。

あると有利な資格としては、Webデザイナー検定やWebクリエイター能力認定試験、Googleアナリティクス個人認定資格などがあります。いずれの資格も必須ではありませんが、持っていると一定の専門知識を有していることの証明になります。

情報処理サービス(SI)業界

情報処理サービス(SI)業界は、ITを活用したシステムの開発・保守・運用を事業とする業界です。例えば、インターネット広告を運用するプラットフォームのシステム化や、AIを活用した業務の効率化などを担当しています。

売上高ランキング

【売上高ランキングTOP5】

  • NTTデータ
  • 大塚商会
  • 野村総合研究所
  • 伊藤忠テクノソリューションズ
  • ITホールディングス

情報処理サービス(SI)業界のなかで、圧倒的な売上高と事業規模を誇っているのがNTTデータです。

国内最大手の情報処理サービス企業であるNTTデータは、官公庁や自治体のような公共分野のシステムだけでなく、金融機関や製造会社、通信会社など様々な業種の企業を対象にシステムの構築をおこなっています。

職種と仕事内容

【情報処理サービス(SI)業界の主な職種】

  • ITコンサルタント:企業が抱える課題のリサーチや解決策の提案をする仕事
  • セールスエンジニア:営業職を技術面からサポートする仕事
  • データサイエンティスト:ビッグデータの収集・加工・分析をする仕事
  • システムエンジニア:クライアントの要望に沿ったシステムを設計する仕事
  • AIエンジニア:AIを開発したり、蓄積されたデータを解析したりする仕事

企業が抱える課題解決を主業務としているためコンサルティングの側面が強く、専門性も高いのが情報処理サービス(SI)業界の職種の特徴です。

文系が働きやすい職種としては、システムエンジニアがあります。一見理系色が強く見えるシステムエンジニアですが、業務の中にはクライアントの要望聞き取りが含まれているため、文系の強みであるコミュニケーション能力を活かせます。

働く魅力・メリット

情報処理サービス(SI)業界では、主に官公庁や自治体、金融機関のような規模の大きい団体・企業をクライアントとしています。そのためプロジェクトの規模が大きく、自分の仕事が社会に影響を及ぼしている実感を得られるのがやりがいです。

また、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなど、責任の範囲が広い職種ほど年収が高い傾向にあります。プロジェクトの規模が大きい点と、職種によっては高収入を狙えることが情報処理サービス(SI)業界で働く魅力です。

向いている人・求められる能力

【求められる能力】

  • クライアントの意図を正しく汲み取る力
  • 専門的な内容を分かりやすく説明する力
  • 課題発見力
  • プロジェクト管理能力
  • 論理的思考力

課題の把握から解決策の提案、アフターフォローまでが役割となるため、ヒアリング力がとても大切です。クライアントの意図を正しく汲み取る力や、専門的な内容を分かりやすく説明する力が求められるでしょう。

【持っていると有利な資格】

  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 統計検定

特におすすめの資格は、ITパスポート試験です。IT未経験者や初心者向けに作られたITパスポート試験は、国家資格の中では比較的取得ハードルが低く、これからITの知識を身につけていくつもりの人にぴったりです。

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、コンピューター上で稼働するプログラムやアプリを製造・販売する仕事です。代表的なソフトウェアに、iOSやAndroid、Windowsなど、スマートフォンとパソコンの頭脳にあたるオペレーティングシステム(OS)があります。

売上高ランキング

【売上高ランキングTOP5】

  • 日本オラクル
  • トレンドマイクロ
  • オービック
  • ジャストシステム
  • ミロク情報サービス

ソフトウェア業界では、日本オラクルとトレンドマイクロの2社が確固たる地位を築いています。日本オラクルはデータ管理ソフトウェアを強みとする企業で、トレンドマイクロはセキュリティ分野に強みをもつ企業です。

職種と仕事内容

【ソフトウェア業界の主な職種】

  • システムエンジニア:システム開発に総合的に関わる仕事
  • プログラマー:設計したプログラムを実際に構築する仕事
  • ネットワークエンジニア:ネットワークの構築・保守・管理をする仕事
  • アプリケーションエンジニア:アプリの設計・開発をする仕事
  • サポートエンジニア:製品のトラブル対応にあたる仕事

上記5つの職種のなかでも、担当する業務によってさらに細分化されます。例えばプログラマーは、業務内容によってゲームプログラマーやアプリケーションプログラマーなどに分けられます。

情報処理サービス(SI)業界と同様に、システムエンジニアは文系でも比較的目指しやすい職種ですが、やはり一定の専門知識とスキルは必要です。文系からソフトウェア業界を目指すのであれば、独学や資格取得を通じて基礎知識を身につけておくことをおすすめします。

働く魅力・メリット

ソフトウェア業界で働く魅力は、常に新しい知識に触れられる点です。パソコンやスマートフォン向けのソフトウェアが目覚ましい進化を遂げていくなかで、最先端のものを自らの手で作れることが大きなやりがいとなるでしょう。

仕事を通じて専門的な知識とスキルを身につけていけば、将来的にフリーランスとして独立を目指しやすいのもソフトウェア業界のメリットです。

向いている人・求められる能力

技術の進歩が非常に早いため、常に新しい知識を学び続ける勉強意欲が欠かせません。新しい知識を身につけていくことに楽しさを感じる人や、自分の知らないことを知ろうとする知的好奇心が強い人が向いています。

技術の面では、プログラミングスキルが必須です。プログラマーは当然として、システムエンジニアやサポートエンジニアなど、他の職種でもソフトウェア開発に必要な言語への理解が求められます。

ハードウェア業界

ハードウェア業界は、電子機器そのものを開発・製造・販売する業界です。取り扱う電子機器の代表例には、パソコン本体やパソコン周辺機器、スマートフォン、タブレット、家電製品などが挙げられます。

売上高ランキング

【売上高ランキングTOP5】

  • 日立製作所
  • ソニー
  • パナソニック
  • 三菱電機
  • 東芝

ハードウェア業界はモノづくりとの関連性が非常に高いことから、日本を代表する大企業が多いのが特徴です。どの企業もメインのハードウェア分野のほか、インフラやエネルギー、エンターテインメントなど幅広い分野で事業を展開しています。

職種と仕事内容

【ハードウェア業界の主な職種】

  • 組み込みエンジニア:製品に組み込むプログラムを設計・開発する仕事
  • テストエンジニア:プログラムのエラーやバグを確認する仕事
  • サービスエンジニア:製品の保守・メンテナンスをする仕事
  • セールスエンジニア:自社製品の販売やアフターフォローをする仕事

機械製品を扱うため専門性が高く、プログラミング以外にも電子工学やソフトウェアの知識など、広い知識を問われるのがハードウェア業界の職種の特徴です。

文系が働きやすい職種としては、セールスエンジニアがあります。セールスエンジニアは営業職と技術職を組み合わせたような職種なため、入社後に専門知識を身につけていけば文系も活躍可能です。

働く魅力・メリット

ハードウェア業界で働く魅力はなんといっても、自分の努力が見えやすい点です。パソコンやスマートフォンなどの広く普及している製品の開発に関われば、日常生活のなかで目にする機会が多く、人の生活に役立っている実感がやりがいになります。

また、消費者との距離が非常に近い点も魅力です。IT業界はBtoBサービスを提供する企業が多い一方、製品の販売を手がけるハードウェア業界であれば消費者の評価をダイレクトに感じられます。

向いている人・求められる能力

形ある機械製品の開発に関わっていくため、ITとモノづくりの両方に興味がある人が向いています。機械に触れるのが好きな人や、普段使っている機械製品の仕組みを知りたい人などが活躍しやすいでしょう。

あると有利な資格としては、ディジタル技術検定や品質管理検定、ITパスポート試験などがあります。そのほか、営業士や販売士などの資格を持っていると、セールスエンジニアを目指す場合のアピール材料になります。

通信インフラ業界

通信インフラ業界は、固定電話やパソコン、スマートフォンなどを利用するための通信インフラを扱う業界です。主に固定通信、移動体通信、インターネットサービスプロバイダーに関連する事業を手がけています。

売上高ランキング

【売上高ランキングTOP5】

  • NTT
  • ソフトバンクグループ
  • ソニー
  • KDDI
  • NTTドコモ

電話通信事業とインターネット通信事業に強みをもつNTTを筆頭に、ソフトバンク・KDDI・ドコモの大手三大キャリアが安定した売上高を誇っています。

ソニーは電機メーカーのイメージが強いものの、NURO光やso-netで知られるソニーネットワークコミュニケーションズをグループ企業に持つことから、通信インフラでも一定の地位を築いています。

職種と仕事内容

【通信インフラ業界の主な職種】

  • ネットワークエンジニア:ネットワーク環境を構築・運用する仕事
  • サーバーエンジニア:システム運用のためのサーバーに関わる仕事
  • データベースエンジニア:データを保存・管理するシステムを作る仕事
  • セキュリティエンジニア:セキュリティに配慮した通信を供給する仕事

技術系の職種以外では、法人営業や企画・マーケティング、カスタマーサポートなどの事務系の職種も多く存在します。

例えばKDDIでは、幅広い事業領域で経験を積みたい人向けに業務系の採用枠があります。採用後は法人営業や企画・マーケティングのような消費者に近いフィールドで活躍していくことになるため、現時点で専門知識がない場合でも安心です。

働く魅力・メリット

電話やメール、インターネットなど、現代で暮らす人々には欠かせない通信インフラの構築・運用に携われるのが働く魅力です。重要性の高い仕事に関わることで、社会を支えている実感を味わえるでしょう。

また、大手三大キャリアに代表されるように、通信インフラを自社で所有している企業は経営基盤が安定している傾向にあります。近いうちに市場規模が縮小する心配はなく、今後の発展にも期待できるのがメリットです。

向いている人・求められる能力

目まぐるしく変化していく状況を楽しめる人が向いています。5G(第5世代移動通信システム)が普及し始めた段階で、もう次の6Gの話題が出てきているように、通信インフラ業界は変化のスピードが早い業界です。

そのため、変化のなかで柔軟に対応したり、新しい課題に対して自由な発想で解決したりできる人が求められるでしょう。必須の資格はありませんが、ITパスポート試験や基本情報技術者試験など、ITの入門ともいえる資格を抑えておくとどんな職種にも役立ちます。

IT業界の志望動機の例

スマートフォンで手軽にゲームを楽しめるようになった技術の進歩に感動し、アプリの仕組みを詳しく知りたいと思ってIT業界を志望しました。

 

私は幼い頃からゲームを趣味にしており、プレイヤーとして純粋に楽しむと同時に、キャラクターの動きやステージギミックの仕組みについて興味を持ちました。

大学でゲーム制作の基礎知識を身につけましたが、勉強すればするほど好奇心は強くなり、より深い知識を身につけたいと思ったのがゲームプログラマーを志望した理由です。

なかでも御社はスマートフォン向けゲーム制作に強みをもっており、複雑なゲームであっても重大なバグを起こすことなくサービス提供しています。品質の高さに定評のある御社で知識とノウハウを学びたいと思い、数あるアプリ制作会社の中から選びました。

【ポイント】
「IT業界を志望した理由」「IT業界のなかでその企業を選んだ理由」を伝えるのはもちろんのこと、経験がある場合は現時点で持っている知識・スキルについて言及するとアピールになります。

例えばプログラミングの知識があるなら、使える言語や過去の成果物を具体的に述べると、入社後の活躍を企業にイメージしてもらいやすくなります。

IT業界に関するよくある質問

最後に、IT業界に関するよくある質問にお答えします。IT業界は5つの業界に大きく分けられるように、ビジネスモデルが非常に複雑な業界です。分からないことは分からないままにせず、しっかりと解消してから就職活動を進めるようにしましょう。

文系・未経験でも活躍できる?

IT業界は理系が活躍する業界のイメージが強いと思いますが、文系・未経験者でも門戸を叩ける環境になっています。例えば、営業職や企画・マーケティング、カスタマーサポートなどの消費者に近い立ち位置の職種がその代表例です。

技術職に求められる専門知識・スキルがなくても活躍の場は用意されているため、文系・未経験だからといって諦める必要はありません。また、事務系の職種で経験を積んだのちに、技術職に転身する道もあります。

IT業界のSESとは?

SESは「System Engineering Service」の頭文字を取った言葉で、システム開発における1種の契約形態のことを指します。

SE(システムエンジニア)と文字が似ているためよく混同されがちですが、SEはシステム開発に総合的に関わる仕事であるのに対し、SESはエンジニアの技術力を提供する契約形態です。

様々なプロジェクトに携わることで多くの経験を積める一方、基本的に自分の担当業務が終われば契約終了となるため、最後までプロジェクトに携われないデメリットがあります。

まとめ

以上、IT業界の仕組みから代表的な職種、仕事内容まで解説しました。

IT業界はインターネットを扱う業界なため、理系しか働けないイメージが強いかもしれませんが、文系・未経験でも活躍できる職種は多く存在します。

現時点で専門的な知識・スキルがない場合は、これから学んでいこうとする姿勢や、仕事に活かせるような強みをアピール材料にして選考に臨みましょう。

今回紹介した内容を参考に志望動機を考えたら、ぜひOfferBoxのプロフィールに登録してみてください。スカウト型就活サイトのOfferBoxでは、今まで知らなかった企業からオファーをもらったり、自分の新しい可能性を発見したりするチャンスがありますよ。

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就活に疲れた…。誰にでもあることなのです

「就活でやることが多く、大変で疲れてしまった…。」
「うまくいかず自信がなくなってきた…。」
「友達が内定をもらったと聞いて、焦ってしまう…。」

就職活動は、体力的にも精神的にも疲れることが多いですよね。
就活生は、自己分析や業界・企業研究から始まり、インターンシップ、エントリーシート作成や面接対策、企業訪問など、様々な就職活動をこなしていかなければなりません。

エントリーした企業の選考を実際に受けても、書類選考で落とされた、面接がうまくいかなかった、内定をもらえないなど、就活が思うように進まないこともあります。
また、慣れない移動や、準備などに時間をとられ、体力的に疲弊してしまうこともあるでしょう。
そんな中、すでに就活を終わらせた人の話を聞くと、さらに焦りは募ってしまうものです。

このように、就活がうまくいかなくなると苦痛になり、悲観的になってしまうのは、誰にでもあることなのです。
この記事では、就活で疲れてしまった時、どのように気持ちを切り替え、乗り切ればいいのか、いくつか方法をご紹介します。

 

就活に疲れたとき、どう乗り切る?

まずは少し休んでみよう

就職活動において、一番よくないのは、就活への意欲と自信がなくなってしまうことです。

そうなってしまう前に、まずは体力、気持ちの回復のために、少し就活を休んでみましょう。

就活がうまくいっていない時に、休むのは勇気がいることかもしれません。
ですが、疲れたまま就活をしてもうまくいかないものです。

疲れた学生が面接に来て、面接官は興味を持つでしょうか?意外に採用担当は、あなたのそのような姿をみています。
自信がないと説得力のある自己PRをすることは難しいですし、企業に対する意欲の低さが表れてしまっては、面接に行っても不合格になってしまう可能性が高いでしょう。

そのような状態で無理して頑張って就活を続けるよりも、1日2日だけでも、就職活動の予定を入れずに好きなことをしたり、リフレッシュしたりするだけでも大きく違います。
就活のことを少しでも忘れてリラックスすることは、就活自体を諦めることとは違うので、気に病む必要はありません。

具体的には、スポーツは、最もリフレッシュ効果が高いものの一つです。
また、読書もおすすめです。1日たったの6分読書をする事でストレスの7割を削減する事ができるそうですよ。
感動する映画などを見て、涙を流すのもストレス解消になります。

逆に、就職活動のことを思い出してしまうようなことは、あまりおすすめしません。
SNSを見たりするのは楽しいですが、思いがけず就職活動関連の情報が出てきて、頭が就活モードになってしまっては、せっかく休んでいるのに本末転倒です。

自分の好きなことだけに、没頭できることをするのがポイントです。

就活を休んでいる間に、自分の興味のあるイベントに参加して、その経験を面接で話したという学生もいます。
思いっきり、自分がリフレッシュできることをやってみましょう。

 

周りと比べてしまっていないか考える

就活をしているとどうしても周囲の学生と比較してしまうことがあります。
面接に行っても周りが優秀に見えてしまったり、友人たちが次々に就職を決めたと聞くと、焦ってしまうものです。

ですが、それらは正直気にしても仕方のないことです。

例えば、他の学生が自分より優秀に見えてしまう人は、以下の2つを意識しましょう。

  • 優秀かを判断するのは、各企業の採用担当であって、自分ではない
  • 優秀さの基準は、企業によって異なる

そもそも、企業は学校の入試のように「なんらかの得点が高い人」を採用したいのではありません。
自社と相性が良く、自社の環境で活躍してくれそうな人を採用したいのです。

つまり、あなたから見て優秀な学生を、企業も同じように優秀と感じているかはわかりません。
あなたの方が相性が良いと感じている企業もあるはずですから、堂々としていましょう。

また、友達が先に就活を終えたことに焦ってしまう人は、以下の2つを意識しましょう。

  • 就活期間の差はせいぜい数ヶ月。入社後の社会人生活の方がずっとずっと長い
  • 早く終わらせるより、自分の満足いく就職先を見つけることに集中

早く就活を終えたいという気持ちもわかりますが、焦っても良い結果にはつながりません。
また、他の人に内定が出た企業が、自分に合う企業とは限りません。

自分のペースで良いので「あなたらしさが出せる就職先を見つける。」それが一番重要なのです。

 

自分の強みを整理してみる

就職活動に疲れている時ほど、自信を失いがちなものです。
そんな時は、自分の良いところ・強みを改めて整理してみましょう。

自己分析で発見した自分の強みは、面接だけに使えるものではありません。
自分に自信を持たせたり、また自分らしく働けそうな企業を見つけるのにも活用できます。

もし、「自己分析した強みは就活用」「付け焼き刃な感じがして、自分では納得できていない」ということであれば、
自分の親・兄弟・友人・先輩など、身近な人に、自分の強みを聞いてみてもいいでしょう。

気づかなかった自分の良さに気づけるかもしれません。
疲れた時こそ、生き生きと就活に望めるよう、自分の良い部分を見つめなおしましょう。

 

志望業界の視野を広げてみる

疲れた時には、視野が狭くなってしまうものです。
思い切って、今まで全く見ていなかった業界や企業を見てみるのも、就活の気分転換になります。

別の業界を見ることによって、新しい分野に興味が湧き、就活のやる気が出るかもしれませんし、逆に「やっぱり元々志望していた業界がいい」と、志望の強さを確固たるものにできるかもしれません。

実は企業側も、1つの業界しか見ていない学生よりも、色々な業界を見比べた上で自社の業界を選んだ学生の方を好む傾向があります。
たくさんの選択肢の中から自社を選んでいる学生の方が、志望理由に説得力があるためです。

そもそも、新卒の就職活動は一生に一度です。どんな業界も自由に見られる機会はもうないかもしれません。
疲れた時はリフレッシュも兼ねながら、自分の知らない世の中の業界や仕事を探してみましょう。

ちなみに、視野を広げるのにおすすめなのは、逆求人型就活サービスのOfferBoxです。
「自分の知らないものを探す」というのは、とても難しいですが、OfferBoxなら、自分のプロフィールを見た企業からオファーが届くので、今まで知らなかった業界や仕事に出会うことができます。
視野を広げるためにも、ぜひ活用してみてください。

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まとめ

就職活動はどうしても疲れるものです。数ヶ月間、ずっと走り続けるのは難しいですので、適宜リフレッシュをしながら行いましょう。
休む時間を確保したり、自分の良さを見つめ直したりしましょう。

他人を比べても余計疲れてしまいますから、自分らしさを大切にしましょう。
視野が狭くなってきていると感じたら、思いきって別の業界を見て視野を広げてみるのもおすすめです。

こんにちは!2022年卒の今泉と申します。
私はOfferBoxを使って就職活動をして、運営会社i-plugの内定者としてインターンをしていました。

今回お話しするテーマは、ずばり「OfferBox活用法」!

皆さん、「OfferBox」と聞いたら何を思い浮かべますか?
「企業からオファーが届く」「隠れ優良企業に出会える」…
これだけではありません!ほかにも、皆さんの就活に役立ちそうな使い方があります!

私の実体験を交えながら、ご紹介していきます。

新卒逆求人サービス OfferBoxの自己分析ツール「AnalyzeU+」では、約100万人のデータに基づいて、客観的な自分の強みや弱み、社会で活かせる力を診断できます。
OfferBoxに登録していれば無料で診断できるので、ぜひご活用ください。

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OfferBoxって結局何なの?まずは仕組みをおさらい

OfferBoxを使い始めたばかりの方、登録したけど使い方をよく分かっていない方に向けて、まずは簡単にOfferBoxの仕組みをご紹介します。

OfferBoxとは、簡単に説明すると、「プロフィールを見て興味を持ってくれた企業からオファーが届く」サービスです。
2024年12月時点で、約21.1万人(25卒)の学生と、累計19,607社(※)の企業が登録しています。

(※)これまで当社アカウントを開設した企業数であって、直近で利用していない企業を含みます

 

学生がサービス内でできることは、

・プロフィール入力
・適性診断 AnalyzeU+
・適性診断360度
・オファーの承認/辞退(オファー承認の取り消し)

です。

一方、企業側は検索条件を設定し、会いたい学生を絞りこむことができます。検索の段階で、写真や大学名、自己PR、最終ログイン日などが表示されます。

これらの項目や適性診断の結果を踏まえ、「会ってみたい」と感じた場合、企業が学生にオファーを送信します。

オファーの内容はさまざまです。インターンシップの案内や、面談、実際の選考の案内をされることもあります。

私も実際に、OfferBoxを通じて33社からオファーをいただき、そのうち5社とはすぐ面談に進みました。オファーを受け取ってからその後の選考までスピード感を持って動けるのは、OfferBoxの魅力の一つだと思います。

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実際に使って感じた3つの活用法

私は大学3年生の6月ごろOfferBoxに登録し、2021年の4月までは1ユーザーとして利用していました。
初めはなんとなく「オファーがもらえたら嬉しいな」くらいに考えていましたが、長く使っているうちに「ん!?こんな使い方をしたら便利だな」と思うようになりました。

こんな就活をしていました

とはいえ、急に活用法を紹介しても「誰の話?」と思われてしまうでしょう。まずは、私の簡単な自己紹介をします。

私は都内の大学で、ジャーナリズムを専攻していました。
報道や広告の勉強をしてきたので、大学3年生の秋頃までは他の業界を全く見ずに、新聞社や広告代理店、PR会社のインターンシップや説明会に参加していました。
しかし、その中で「学問的に興味がある=仕事にしたいのか?」と疑問を抱き始め、業界選び、職種選びに迷走し始めました。
その上、オーケストラ部で活動していて、3年生の12月までがっつり部活をしていたため、就活に割ける時間もそこまで多くありませんでした。
当然自己分析や業界・企業分析も十分にできていたとは言えず、自分って何がやりたいんだ…?と悩む時期もありました。

【実体験付き】おすすめ活用法3選

ここからは、そんな私が限られた時間でOfferBoxを利用し、どのような活用法を発見したのか、お話します!
当然私も最初から効果的な活用法を知っていたわけではなく、利用していく中で気付いたことばかりです。ぜひ、これを読んでいる就活生の皆さんは参考にしていただけると嬉しいです!

活用法1:自己分析をOfferBox上で!

1つ目の活用法は、「自己分析をOfferBox上で!」です。①プロフィール入力 ②適性診断の2種類の方法があります。どちらも確実におこないましょう。

①プロフィール入力

OfferBoxでは、企業に自身をアピールするためのさまざまな入力項目が設定されています。
全て入力するのは大変ですが、一度書いておくと、エントリーシートを書くとき参考にできたり、面接前に見返して思考を整理できたりと、十分なメリットを得ることができます。

私は、入力率が100%になった後も、定期的にプロフィールを見直していました。特に面接や面談後は、すぐに見直しと修正をしていました。
さらに、プロフィールを書き直したらオファーが増えたこともありました。プロフィール更新後は、オファー数やプロフィール表示件数にもぜひ注目してみましょう!

②適性診断

OfferBoxのユーザーは、全員「適性診断AnalyzeU+」を受検できます。
受検は一度しかできませんが、「社会人基礎力」「次世代リーダー力」2つの視点から、かなり細かいフィードバックをもらうことができます。
自分の強み・弱みも教えてくれるので、面接の鉄板ネタ「あなたの長所/短所はなんですか?」という質問に困っている人には言語化するのにおすすめです!
ちなみに診断によると、私の強みは「チームで働く力」「周囲を牽引する力」で、弱みは「前に踏み出す力」でした。
精度は高いんじゃないかと思います(笑)

適性診断AnalyzeU+を使ったOfferBoxプロフィール作成術とは?

活用法2:業界を新しく知る

2つ目の活用法は、「業界を新しく知る」です。
先ほどお伝えした通り、私はどの業界・職種を選ぶべきか分からなくなった時期がありました。
今振り返ると、「分からない」以前に「知らない」ことが問題だったのだと思います。

とはいえ、もともと興味がない業界を調べるのは、かなり面倒ですよね。

そこで、私は興味がない業界・企業からのオファーもできる限り承認するようにしていました!

オファーを承認して、まずその企業のホームページを見ます。そこから派生して、その企業が属している業界や競合他社を検索して、メモするように心がけていました。
0の状態から検索をするより労力が少なく、負担に感じることはありませんでした。

実際、内定先のi-plug(OfferBox運営会社)は人材業界ですが、人材業界は私にとってもともと興味がない業界でした。
最初から「興味を持つ」ことは難しいですが、「知る」ことは簡単です。その先に、私のように興味が生まれることがあるかもしれません!

活用法3:面談を重ねて就活の軸をブラッシュアップ

3つ目の活用法は、「面談を重ねて就活の軸をブラッシュアップ」です。
面接をしていると、「就活の軸はなんですか?」と聞かれることが多くあります。

皆さんは、この質問に対してどう思いますか?
就活を始めたばかりの頃の私は、「そんなの分からないよ!!」と思っていました。
意外と難しいなと感じている方は多いのではないでしょうか。

私は、OfferBoxで出会った採用担当者の方と面談を重ねる中で、自分なりの就活の軸を見つけていきました。
活用法2でもお伝えしましたが、仮にあまり興味がなくてもオファーを承認して、とにかく会ってみることを心がけていました。(ほとんどオンラインでした!)

何回か面談や面接をするうちに、1人で考えるより、実際に誰かと話していた方が自分の思考が整理されていくと感じました。

それ以外にも、面談をして良かったなと思うポイントは、

  • 質問力が身に付く
  • 面接の練習になる
  • 面談の最初が企業説明の場合、企業について調べる時間が少なくて済む

です。
企業からのオファーの中には、始めから面談のお誘いをしてくれるものもたくさんあります。ぜひ面談の機会は上手に活用してみましょう!

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オファーを増やすにはどうすればいいの?2つのポイント

ここまで、OfferBoxの活用法をお話ししてきましたが、そもそもオファーが来なければ始まりません。
そこで、オファーを増やすためにはどうすれば良いのかを簡単にご紹介します!

ポイント1:プロフィール入力率を上げよう!

一番大事なポイントは、プロフィール入力率を上げることです。
まずは、入力率80%以上を目指しましょう!

プロフィール入力率を上げることで、オファーが届きやすくなる傾向があります。

実際に2023年卒のデータによると、入力率が80%以上の学生の平均オファー受信件数は、41件と多くのオファーを受け取っていることがわかります。

データで見る

データで見るオファー型就活

私はプロフィール入力率100%で33件のオファーをいただきました。時間をかけてしっかり入力するのをおすすめします。

入力率を上げるのに困っている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください!
OfferBox活用術ープロフィール入力率UPの裏技ー

ポイント2:定期的にログインする

意外と気が付かない2つ目のポイントは、「定期的にログインをする」です!
私もほぼ毎日ログインするようにしていました。

企業が学生を検索する際使用する検索条件の1つが「最終ログイン日」とのことで、
定期的にログインすると、企業側の検索結果に表示されやすくなるそうです。

定期的にOfferBoxにログインするメリットとは?

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4.最後に〜自分らしく就活を進めるために〜

今回は、OfferBoxの意外と知られていない活用法についてお話ししました!

勉強や部活・サークルなどで忙しい学生にとって、OfferBoxは効率的に就活を進められるツールです。

確かに就活は今後の人生において重要なことだと思いますが、それだけに学生の貴重な時間を費やしてしまうのは、もったいないことだとも思います。

自分のやりたいこと、好きなことと両立しながら、自分のペースで進められる方法を見つけることが大切だと感じています。

ぜひ、使えるツールやサービスは使い倒してみてください!そして、皆さんにとって納得のいく結果が得られるように応援しています!

AnalyzeU

【業界研究】金融業界の仕事内容とは?求められるスキルや働く魅力も紹介

「銀行や証券以外の業種がよく分からない」
「金融業界ではどのような能力が求められる?」

金融業界に興味を持って就職活動を進めている人のなかには、このような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。私たちの生活と密接な関係にある金融業界ですが、複雑な業界なだけに、どのような業種や職種があるのか分かりにくいですよね。

そこでこの記事では、金融業界がどのような業界なのかというところから、業界研究や企業研究に役立つ情報まで詳しく解説していきます。就職活動でやっておきたいことや、おすすめの資格も紹介するので、金融業界に興味のある人はぜひ参考にしてください。

OfferBoxは、プロフィールに登録しておくと企業から選考やインターンシップのオファーが届くオファー型就活サービスで、就活生の約23万人(※1)に利用されています。
また、累計登録企業数は21,089社以上(※2)で、大手から中小・ベンチャー、金融業界の企業まで幅広い企業に登録されています。
完全無料で利用できるため、ぜひ活用ください。

AnalyzeU

(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより(2025年8月時点)
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年7月時点)

金融業界とは

金融とは、お金に余裕のある人が、足りない人に対し、利息の支払いを条件にお金を融通することを指します。

そうした金融をはじめ、保険の販売や資産運用など、お金に関するさまざまな事業を手がけているのが金融業界です。まずは業界の仕組みについて詳しく見ていきましょう。

直接金融と間接金融

金融には、直接金融と間接金融があります。直接金融はお金を必要とする相手に、直接お金を出資することです。たとえば、株式や債券などの金融商品を購入し、企業や国にお金を出資するケースが挙げられます。

一方の間接金融は、預金者のお金を、お金が必要な人に貸し出すことです。もっともイメージしやすい銀行預金を例に挙げると、銀行は私たちが預けたお金を別の人や企業に貸し出し、利ザヤ(貸出金利と調達金利の差)を手にすることで利益を生み出しています。

【直接金融に該当する業種】

  • 銀行・信金
  • 証券
  • 信販

【間接金融に該当する業種】

  • 銀行・信金
  • 保険

各業種の詳細については後ほど解説します。

>>【無料】「OfferBox」は金融業界の登録も有り

金融業界の業種と代表的な企業

金融業界にある業種は銀行だけではありません。銀行以外にも証券や保険、信販などさまざまな業種があるため、それぞれの特徴と違いを正しく理解しましょう。

【金融業界の業種】

  • 銀行・信金
  • 証券
  • 保険
  • 信販
  • リース
  • アセットマネジメント
  • クレジット
  • 政策金融機関
  • 不動産金融
  • ベンチャーキャピタル

銀行・信金

銀行は、預金業務・融資業務・為替業務の3つの業務をメインにしている業種です。メガバンクや地方銀行、信託銀行などに分類され、それぞれ取引先や地域、業務内容が異なります。

銀行によく似た金融機関に、信用金庫と信用組合があります。この2つは仕事や住む地域が同じ人たちが、相互扶助を目的につくった協同組織金融機関です。

あらゆる企業と人を対象に利益を追求する銀行に対し、信用金庫と信用組合は、中小企業や個人を主な取引先にして会員の利益を優先しています。

【代表的な銀行・信金】

<メガバンク>

  • 株式会社三菱UFJ銀行
  • 株式会社三井住友銀行
  • 株式会社みずほ銀行

<地方銀行>

  • ふくおかフィナンシャルグループ
  • コンコルディア・フィナンシャルグループ
  • めぶきフィナンシャルグループ

<信用金庫>

  • 信金中央金庫
  • 京都中央信用金庫
  • 岡崎信用金庫

証券

証券は、投資家が企業の株式や投資信託を購入する際の仲介役を担う業種です。主な業務に、ブローカー業務、ディーラー業務、アンダーライティング業務、セリング業務の4つがあります。

【証券会社の主な業務】

  • ブローカー業務:投資家の注文を証券取引所に伝える仕事
  • ディーラー業務:利益確保を目的に、証券会社自らが有価証券を売買する仕事
  • アンダーライティング業務:国や企業から有価証券を買い取って投資家に売る仕事
  • セリング業務:国や企業から委託を受けて、有価証券を投資家に売る仕事

【代表的な証券会社】

  • 野村證券株式会社
  • 大和証券株式会社
  • SMBC日興証券株式会社
  • みずほ証券株式会社

保険

保険は加入者から保険料を集め、事故や病気などの際にかかる費用を代わりに負担するサービスです。以下のような多種多様な保険商品を取り扱っています。

  • 生命保険
  • 死亡保険
  • 医療・入院保険
  • がん保険
  • 学資保険
  • 自動車保険
  • 火災保険 など

加入者から集めた保険料は長期性資産として運用されており、保険会社は莫大な資金を使って資産運用する機関投資家の側面も持っています

【代表的な保険会社】

  • 日本郵政株式会社
  • ソニーグループ
  • 第一生命ホールディングス株式会社
  • 東京海上ホールディングス株式会社
  • MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社

信販

信販は商品の代金立て替えをはじめ、クレジットカードやローンなどにおいて信用供与を行う業種です。消費者の購入代金を立て替えることで加盟店から手数料をもらったり、クレジットカードの利用者から年会費や手数料をもらったりして収益を挙げています。

信販会社の代表的なサービスが、クレジットカードの分割払いです。分割払いでは、信販会社が購入代金を一時的に立て替え、消費者が選んだ金額を毎月請求しています。

【代表的な信販会社】

  • 株式会社オリエントコーポレーション
  • 株式会社ジャックス
  • 株式会社セディナ
  • オリックス・クレジット株式会社
  • 株式会社ジェーシービー(JCB)

リース

リースは、顧客に対して器具や設備などの物件を長期的に貸し出す業種です。レンタルサービスに比べて貸し出し期間が長い傾向にあり、長期におよぶ契約を結ぶことでリース会社は継続的な利益を得ています。

リース取引には、ファイナンスリースとオペレーティングリースの2種類の方法があります。簡単にいうとファイナンスリースは「中途解約ができない」「リース料額が現物購入価格以上」という特徴を持つ取引で、それ以外の取引がオペレーティングリースです。

器具や設備などを一括で購入するのが難しく、銀行での融資申請や固定資産税の申告などの手続きを避けたい企業のために、ファイナンスリースが存在します。

【代表的なリース会社】

  • 三井住友ファイナンス&リース株式会社
  • 三菱HCキャピタル株式会社
  • 東京センチュリー株式会社
  • 芙蓉総合リース株式会社
  • JA三井リース株式会社

アセットマネジメント

アセットマネジメントは投資信託や投資顧問サービスを提供し、資産の管理・運用を代行する業種です。顧客は個人や機関投資家で、投資信託の購入手数料、助言の対価としてもらう成功報酬によって利益を生み出しています。

資産運用に関わる業種という意味では証券会社とよく似ていますが、証券会社は投資信託の販売が目的なのに対し、アセットマネジメントは投資信託の開発と運用をメイン業務としています。

【代表的なアセットマネジメント会社】

  • アセットマネジメントOne株式会社
  • 大和アセットマネジメント株式会社
  • ニッセイアセットマネジメント株式会社

クレジットカード

クレジットは、カード利用者が払う年会費や利息、カード加盟店が払う手数料などを収益源とする業種です。クレジットカード会社は、国際ブランド・クレジットカード発行会社(イシュアー )・加盟店管理会社(アクワイアラー )の3種類に分けられます。

国際ブランドであれば、以下のブランドなどが有名です。

  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club

このようにクレジットカード業界にはさまざまな役割を持つ会社が存在し、その仕組みは複雑なものになっています。

【代表的なクレジットカード会社】

  • 三菱UFJニコス株式会社
  • 三井住友カード株式会社
  • 株式会社オリエントコーポレーション

政策金融機関

政策金融機関は、法律によって制定された特殊法人です。政府が出資して設立された銀行であり、国内の経済発展や中小企業の経済活動への支援を目的にしています。

ビジネスモデルや業務内容は一般の銀行とほとんど変わりませんが、中小企業と地域の企業を主な顧客としているのが政策金融機関ならではの特徴です。

【代表的な政策金融機関】

  • 日本政策金融公庫
  • 日本政策投資銀行
  • 国際協力銀行
  • 商工組合中央金庫

不動産金融

不動産金融は、土地や建物を担保として資金を貸し出す業種です。不動産分野と金融分野が融合した業種と捉えるとイメージしやすいでしょう。

不動産金融の専門分野は、不動産証券化や不動産投資、ノンリコースローン(キャッシュフローのみを返済原資とするローン)などです。土地や建物を有価証券に換えたり、不動産を保有・売却したりして利益を得ています。

【代表的な不動産金融】

  • モルガン・スタンレー・キャピタル株式会社
  • ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン有限会社
  • 三井不動産投資顧問株式会社
  • ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社

ベンチャーキャピタル

主にスタートアップ企業やベンチャー企業など、高い成長率が見込まれる未上場企業へ出資する業種です。買収した企業の株式や事業を再び売却し、利益を得ることを基本的なビジネスモデルとしています。

ベンチャーキャピタルの投資形態は、自己資金投資とファンド投資に大きく分けられます。自社が保有している資金を使って投資をする形態が自己資金投資、金融機関や機関投資家などから集めた資金を1つにまとめて投資をする形態がファンド投資です。

【代表的なベンチャーキャピタル】

  • ジャフコ グループ株式会社
  • グローバル・ブレイン株式会社
  • 三菱UFJキャピタル株式会社

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金融業界の代表的な職種と働く魅力

金融業界の業種について理解を深めたところで、次は職種を見ていきましょう。それぞれの特徴と働く魅力を参考にして、自分に合いそうな職種を探してみてください。

【金融業界の職種】

  • リテール(個人営業職)
  • ホールセール(法人営業職)
  • ファイナンシャルプランナー
  • 保険外交員
  • プライベートバンカー
  • ディーラー
  • トレーダー
  • ファンドマネージャー
  • 証券アナリスト
  • エコノミスト
  • アクチュアリー
  • 金融事務

リテール(個人営業職)

リテールは個人や中小企業などの小口顧客を対象に、預金やローンといった身近な金融商品を通じて、金融業務全般に関わる仕事です。「窓口対応」「支店営業」などとも呼ばれ、主に銀行や証券会社でお客様の資産運用をサポートしています。

金融業界で特に顧客と近い立場にあるため、「家を買いたい」「車を買いたい」などお客様一人ひとりのお金に関する悩みを直接解決できるのがやりがいです。人の相談に乗り、悩みを解決することに喜びを感じる人に向いています。

ホールセール(法人営業職)

小口顧客を相手にするリテールに対し、国や自治体、大企業などの大口顧客を相手にするのがホールセールです。リテール業務と同じく銀行や証券会社で、預金・貸し付け業務、未上場企業を上場につなげる業務などを担当しています。

金融業務全般に関わるという点では、リテールと似ていますが、ホールセールの扱うビジネスのほうが扱う金額が大きく、取引内容も複雑になるため規模が大きい傾向にあります。大規模なビジネスや、長期的なビジネスに携われるのがホールセールならではの魅力です。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは主に個人を対象とし、教育費や住宅購入、老後資金といった人生の大きな出費を見据えて資産運用や保険、年金制度などを総合的に組み合わせてアドバイスを行う仕事です。業務内容は保険や税金、住宅ローンまで多岐にわたります。

ファイナンシャルプランナーのやりがいは、顧客の長期的な人生設計に携われる点です。お金という他人が踏み込みにくい悩みをテーマに、人生設計を多角的な視点から、分析・サポートできるのが他の仕事にはない魅力といえます。

保険外交員

保険外交員は保険契約の勧誘や手続き代理、契約後のサポートなどを担当する仕事です。主に、保険会社や保険代理店を活躍フィールドとしています。

営業活動は訪問や電話が中心であり、成果が契約数に直結するため、粘り強さとコミュニケーション能力が必須です。

保険外交員は、歩合制を採り入れている企業が多いため、実力次第では平均以上に稼げる可能性があるのが特徴です。

プライベートバンカー

プライベートバンカーは、富裕層の専属コンサルタントして、資産運用・管理をトータルサポートする仕事です。株式や不動産投資、相続や事業承継といった専門性の高い知識や能力が求められます。

一般的に預入資産1億円以上を条件としており、場合によっては一生にわたる長い付き合いをしていきます。

プライベートバンカーの魅力は、1人の顧客と深い信頼関係を築ける点です。顧客に自分の実力を認められ、デリケートな悩みを相談されたときには、他の仕事では得られない充実感を得られるでしょう。

ディーラー

ディーラーは、ディーリング業務を専門とする仕事です。金融機関が自社の資金を元手に為替や債券、株式などを売買して利益を生み出すことをディーリングといい、そのディーリングを担当する人をディーラーといいます。

短時間で利益を上げることが目的で、金融市場の動きを正確に読み取る力が必要です。

ディーラーのやりがいは、個人では目にする機会がないような巨額の資金を動かせることです。心身ともに大きなプレッシャーにさらされる点は大変なところですが、自分やチームの力で会社に利益をもたらしたときには、何事にも代えがたい達成感を得られます。

トレーダー

トレーダーは、顧客の注文を受けて株や債券などの売買取引を執行したり、ディーラーとの仲介役を果たしたりする仕事です。自分の意思で売買するディーラーに対し、トレーダーは顧客の売買を代わりに行うという違いがあります。

市場分析のスピードと精度が成果を大きく左右するため、リスク管理の徹底が不可欠です。

巨額の資金を動かせる点でディーラーとよく似ていますが、顧客である投資家が喜ぶ姿を間近で見られるのがトレーダーならではのやりがいです。人と信頼関係を構築することに喜びを感じる人や、自分の仕事が人の役に立っていることを実感したい人に向いています。

ファンドマネージャー

ファンドマネージャーは、投資信託(ファンド)の運用方針を立てたり、ポートフォリオを組み換えたりする業務を指揮する仕事です。主に、投資信託会社や投資顧問会社を活躍フィールドとして、投資家から預かった資金をどのような商品に分配するかを決め、長期的なリターンを最大化する役割を担います。

ファンドマネージャーのやりがいは、個別の企業情報から経済の動きまで幅広い情報収集が必要になる点です。

たとえば、景気の影響が少ない銘柄を選ぶためには、社会情勢や為替の値動きを把握する必要があります。このように、仕事を通じて広く深い知識を身に付けていけるのが面白さといえます。

証券アナリスト

証券アナリストは業界や企業を対象として、財務諸表の分析や経営陣へのヒアリングを通じて企業価値を評価し、その結果をレポートにまとめる仕事です。主に、証券会社や運用会社などの金融機関で活躍しています。

証券アナリストのやりがいは、財務状況や業績状況などのデータをもとに、業界や企業について深く分析していける点です。必ずしも自分の予測が当たるとは限りませんが、緻密な分析をもとに導き出した予測どおりに、市場が動いたときに大きな喜びを感じられます。

エコノミスト

エコノミストは、国内外の景気や金融業界の動向といった経済状況を調査・分析する仕事です。

景気や金利、為替など幅広いデータを収集し、将来の予測を立て、金融機関や政府、企業に向けて政策や投資戦略の提言を行います。金融機関をはじめ、官公庁やシンクタンク、大学などを活躍フィールドとしています。

経済状況の調査・分析という点では証券アナリストと共通していますが、エコノミストの調査対象は規模が大きいのが特徴です。金融市場全体の動向のような大規模な経済状況を見ていくため、マクロな視点で分析したい人に向いています。

アクチュアリー

アクチュアリーは確率や統計の知識を活かし、保険料率・支払保険金額の算定、保険商品開発などの業務にあたる仕事です。統計学や確率論を駆使し、長期的な保険料や年金制度の設計を担います。

活動分野には、生命保険事業や損害保険事業、リスクマネジメントなどがあります。

アクチュアリーのやりがいは、数学の知識を活かして人の役に立てる点です。物事の確率を計算するのが好きな人や、さまざまな数値データから情報を読み取ることが好きな人に向いています。

金融事務

金融事務は、金融業務に関わる事務仕事を広く担当する仕事です。専門職以外で働く人全般を指し、具体的には口座開設やローン申請の審査、証券取引の精算業務などを担当します。

事務職といえども、金融業界の事務職の場合はお金に関する知識が欠かせません。顧客に金融商品を紹介するときや、文書・データを作成する際に効率的に業務を進めるため、ある程度の金融知識を備えておく必要があります。

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金融業界の今後の動向と課題

金融業界への理解を深めるためには、直近の動向や今後の課題について把握することが重要です。以下では、金融業界の動向や今後の課題について解説します。

  • Fintech・Insurtechの進展
  • AIとオートメーション化
  • グローバルビジネスの強化

選考時に金融業界についての知識を深掘りされたときに答えられるよう、常に最新の情報を頭に入れておきましょう。

Fintech・Insurtechの進展

FinTech(フィンテック)は、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた言葉です。新たなイノベーションを創出するため、決済サービスやブロックチェーン、AIなどを活用したサービスがトレンドになっています。

もう一つのInsurtech(インシュアテック)は、Insurance(保険)とTechnology(技術)を組み合わせた言葉です。近年では、ウェアラブルデバイスやAI、ビッグデータなどを活用するサービスが登場し始めています。

FinTechの例としては、クレジットカードやQRコードを用いたタッチ決済、Insurtechの例としてはドライバーの特徴から保険料を算定する自動車保険が代表的です。

AIとオートメーション化

金融業界ではAIが業務に組み込まれた事例があり、業務のオートメーション化が進められています。現状では既存業務を効率化するために活用するケースがほとんどですが、今後AIに、事務作業や窓口業など、一部の仕事が奪われる可能性があることを理解しておきましょう。

代表的な事例としては、三菱UFJ銀行が紙書類の電子化のために、ロボット・AIを導入したことが挙げられます。そのほか、サイバー攻撃の検知や、融資業務での審査でAIを活用する動きがあり、今後もこうした動きが増えていきそうです。

グローバルビジネスの強化

日本の金融機関が世界で成長を維持するためには、グローバルビジネスを展開していくことが重要です。特に、銀行の主な仕事は、企業にお金を貸し出し、その利息で利益を得ることでした。しかし、このビジネスモデルだけでは、もはやグローバルな競争に勝ち抜くことはできません。

この課題を解決するための一つの戦略が、「トランザクションバンキング」の強化です。これは企業のお金の流れを、一気通貫で支える仕事です。例えば、メーカーが海外から部品を仕入れ、工場で製品を作り、世界中の顧客に届けるまでの一連の流れ(サプライチェーン)があります。そのすべての段階で発生する決済や貿易金融などを、丸ごとサポートするのがこのビジネスの役割です。

外資系の金融機関は、すでにこの分野で優位性を確立しています。そのため、日本の金融機関の対応が遅れると、重要な顧客が外資系の金融機関に流れてしまい、利益を失う可能性があります。

そこで有効なのが、企業のサプライチェーンに金融機能を組み込むアプローチです。

単に資金を貸し出すだけでなく、企業が製品を生産・販売する過程で必要となる決済や貿易金融を一体的にサポートすることで、顧客との関係をより強固にできます。

グローバルに事業を展開する企業にとって、このようなサービスは今の時代に不可欠であり、日本の金融機関が国際競争力を高めるためにとても重要な要素となります。

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金融業界で働く5つの魅力

金融業界は、経済の基盤を支える重要な役割を担っており、そこで働くことには以下のようなメリットがあります。

  • お金に関する専門知識を身に付けられる
  • 安定した待遇とキャリアパスが得られる
  • 社会貢献度の高い仕事ができる
  • グローバルな活躍の場がある
  • 多様な職種が経験できる

さまざまな魅力を知り、金融業界への知識を深めていきましょう。

お金に関する専門知識を身に付けられる

金融業界では、日頃の業務を通じて専門的なお金の知識を身につけられます。

銀行なら融資や為替、企業の財務諸表の分析スキルを、証券会社のトレーダーなら市場の動向を読み解く力など、それぞれの分野で専門スキルを深めることが可能です。

これらの知識は業務で役立つだけでなく、家計管理や投資といった個人の生活にも応用できます。

さらに、金融資格の取得を支援する企業も多く、働きながらファイナンシャルプランナーや簿記といった資格を取得できる環境も整っています。このような学びを積み重ねれば、他業種へのキャリアチェンジや独立にも応用できるでしょう。

安定した待遇とキャリアパスが得られる

金融業界は、経済のインフラとして安定した基盤を持っているため、比較的安定したキャリアを歩むことが可能です。

多くの企業では、成果に応じたインセンティブ制度や、充実した福利厚生が導入されています。そのため、日々の努力が収入に直接反映され、高いモチベーションを維持しながら仕事に取り組めます。

また、金融機関では、若手のうちから責任あるポジションを任されることが多く、実力や努力次第で早期に昇進できるチャンスがあるのも魅力です。

たとえば、入社数年で支店の中心的な役割を担ったり、マネジメント職に就いたりする人もいます。さらに、異動を通じて法人営業や商品開発、リスク管理など多様な職種を経験することで、幅広いスキルを身に付け、自身のキャリアの選択肢を広げることにもつながるでしょう。

社会貢献度の高い仕事ができる

金融業界の仕事の魅力は、企業や個人の経済活動を支えることで、社会全体に貢献できる点です。

たとえば、銀行員は企業の事業拡大に必要な資金を融資し、新たな雇用の創出を支援します。証券会社の社員は、企業の資金調達をサポートすることで、革新的な技術やサービスの創出を手助けするのが仕事です。

また、個人顧客に対しては、資産形成や住宅購入、教育資金の準備といった人生の重要なライフイベントを、お金の面からサポートします。

一人ひとりの人生やそれぞれの企業に寄り添い、不安を解消する手助けをすることは、自分の仕事が及ぼしている影響を直接実感できるため、強いやりがいを感じる人もいるでしょう。

グローバルな活躍の場がある

金融業界では、海外との取引や国際的なプロジェクトに関わるチャンスが豊富にあります。

具体的には、為替取引や国際融資、海外企業とのM&A(合併・買収)など、国境を越えたビジネスが日常的に行われています。そのような業務のなかで、語学力や異文化理解を活かせることも多いため、世界経済の動きを感じながらグローバルなキャリアを築きたい人にとって魅力的な環境です。

特に、メガバンクや大手証券会社は海外拠点を多数持っているため、海外勤務や国際的なキャリア形成を目指せるチャンスも増えるでしょう。

多様な職種が経験できる

金融業界には銀行や証券、保険など、さまざまな業種が存在し、それぞれに多様な職種があるため、幅広い業務内容を経験ができるのが魅力です。

たとえば、法人や個人を相手に営業を行う営業職もあれば、市場の動向を分析して投資判断を行うトレーダーやエコノミストといった専門職もあります。

また、顧客対応や事務処理を担う金融事務、商品の企画・開発を行う商品企画など、多岐にわたる仕事があります。

一つの企業に所属しながらも、ジョブローテーション制度を通じて、複数の職種を経験できる企業も少なくありません。これにより、自身の適性や興味を探りながら、キャリア形成が可能です。

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金融業界の年収

金融業界は、他の業界と比較して一般的に年収が高い傾向にあります。

国税庁のデータによると、銀行や証券、保険といった主要業種はいずれも全産業の平均を上回る給与水準です。

出典:令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-|国税庁

1年を通じた給与所得者の1人当たりの平均給与を業種別に見ると、もっとも高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の775万円で、ついで「金融業、保険業」の652万円です。

ただし、同じ金融業界内でも、業種や職種によって年収の幅は大きく異なります。専門性が高く難易度の高い仕事では、平均年収が高くなる傾向がある一方で、銀行の窓口業務や事務職などは、他の職種に比べて年収がやや低い水準になることもあります。

金融業界は成果主義と安定性が共存する特徴を持つため、自分がどの職種やキャリアパスを希望するのかを整理したうえで、働き方を考えることが重要です。

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金融業界に向いている人・求められる能力

金融業界で活躍するためには、単に経済や数字に強いだけでなく、人と向き合う誠実さや、変化に柔軟に対応する姿勢も必要です。具体的には、以下のような能力を持っている人が向いているといえます。

  • 向上心・努力家
  • 数字に強い・論理的思考力がある
  • 誠実さと責任感
  • 高いコミュニケーション力がある

必ずしも当てはまらないと活躍できないというわけではありませんが、金融業界との相性を確かめる1つの判断材料にはなります。

金融業界で強みや能力を活かせるか不安な人は、以下の内容と自分の特徴を照らし合わせてみてください。

向上心・努力家

職種によっては資格取得が必要になるため、積極的に学ぶ姿勢や入社後の努力が求められます。自分の現状に満足することなく、新しい知識・スキルを身に付けようとしたり、主体的な行動をとったりできる人が活躍しやすいでしょう。

特に、金融業界はお金をテーマにしていることから、他の業界以上に変化が激しい傾向にあります。たとば、証券会社でコンサルティング営業をするのであれば、国内外の経済状況や企業の業績など、金融業界の最新動向のリサーチが必須です。

数字に強い・論理的思考力がある

金融業界では必ず数字に触れることになるため、数値データから物事を論理的に思考する能力が求められます。数字を見るのが苦手でないか、苦手な場合は克服するための努力ができるかが重要です。

なかでも論理的思考力が求められるのは、資産運用に関わる職種や、経済に関する情報を調査・分析する職種です。得られた数値データが持つ意味と、活用方法を筋道立てて考える必要があります。

誠実さと責任感

どの業界にも共通していえることですが、金融業界は特に誠実さと責任感が重要になります。顧客の大切な資産を預かったり、その資産を運用したりする仕事だからです。

たとえば銀行員は、いついかなるときでも正確かつ迅速な対応が求められます。お金を取り扱う業務ではちょっとしたミスが大きな問題につながってしまうため、リスクを可能な限り減らせるよう責任を持って業務にあたる姿勢が大切です。

高いコミュニケーション力がある

金融業界の仕事は、顧客や同僚、他社の専門家など、さまざまな人と関わりながら進めていくため、高いコミュニケーション力が求められます。顧客の悩みや要望を正確に聞き出し、専門的な内容を相手に合わせて分かりやすく説明する能力が必要です。

たとえば、顧客が「将来の教育資金に不安がある」と相談してきた場合、ただ商品を提案するのではなく、理由や期限などを丁寧にヒアリングしたうえで、相手に合った解決策を一緒に考える必要があります。

相手の気持ちに寄り添い信頼関係を築く力は、金融のプロとして顧客に選ばれるための重要なスキルです。豊富な専門知識を持ったうえで人と人とのつながりを大切にできれば、金融業界で長く活躍できるでしょう。

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金融業界に就職するための選考対策

金融業界への就職を目指すなら、具体的な対策を早めに進めることが内定獲得への近道です。ここでは、金融業界の選考を突破するために実践すべき4つのポイントについて解説します。

  • 業界全体の仕組み・職種について理解を深める
  • 各企業の選考フローをチェック
  • 自分に合う採用コースを検討する
  • エントリーシート・面接時のポイント

事前の準備を積み重ねて、自信を持って選考に臨みましょう。

業界全体の仕組み・職種について理解を深める

選考対策を始める第一歩として、まずは業界全体の仕組みを理解し、どのような業種・職種があるのか把握することが重要です。金融業界と一口に言っても、銀行や証券、保険などさまざまな業種があり、それぞれ仕事が異なるためです。

たとえば、銀行は預金や融資、為替を主な業務としているのに対し、証券会社は株式や債券の売買仲介が中心となります。

また、各業種のなかでどのような職種があるのかも調べておきましょう。営業職にしても、個人向け営業(リテール)か法人向け営業(ホールセール)かによって仕事内容は大きく変わります。

業界研究を進めるには、企業の公式サイトや業界団体が発信するレポートを読むのが有効です。

各企業の選考フローをチェック

金融機関ごとに採用の流れや試験内容には違いがあるため、計画的に就活を進めるためには、事前に選考フローを確認しておくことが重要です。

多くの金融機関では、夏・秋に実施されるインターンシップが本選考の前哨戦となるケースが多く、インターン参加者に対して早期選考ルートが案内されることもあります。

特に大手銀行や証券会社はエントリー開始時期が早く、3月の広報解禁と同時にES(エントリーシート)や適性検査の提出が始まるケースもあります。

企業によっては2月中に面談が始まることもあるため、スケジュールを見落とさないよう注意が必要です。企業の新卒採用ページを確認し、過去の選考体験談を参考にすることが重要です。

自分に合う採用コースを検討する

大手金融機関では、総合職や専門職、地域限定職など複数の採用コースを設けていることがあります。どのコースを選ぶかによって、将来の勤務地やキャリアの方向性が大きく変わります。

具体的には、総合職は全国転勤を前提に幅広いキャリアを積める一方で、地域限定職は転勤範囲が限られる代わりに昇進スピードや職域に制約があるのが一般的です。

そのため、採用コースを選ぶ際には、自分がどのような働き方を望むのか、生活とキャリアのバランスをどのように考えるのかを整理しておく必要があります。

エントリーシート・面接時のポイント

金融業界の選考では、論理的な思考力や誠実さ、コミュニケーション能力が重視されます。

そのため、ESでは、志望動機や学生時代に頑張ったことなどを具体的かつ論理的に記述することが重要です。結論から述べ、その理由や具体的な行動、結果を分かりやすく書くことを意識すると、採用担当者の印象に残りやすくなります。

面接では、ESの内容を深掘りする質問がされることが多いため、誠実さをアピールするためにも自分の言葉で正直に説明できるように準備しておくことが大切です。

また、金融業界では時事問題への理解も問われるため、日頃から新聞や経済ニュースをチェックし、時事問題への関心を示せるよう準備しておくことも欠かせません。

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金融業界の志望動機の例文

金融業界の志望動機を考えるときのポイントは、どの業種のどのような職種に興味があるのかを明確にし、何を成し遂げたいのかまで言及することです。

たとえば、運用会社の証券アナリストに興味があるなら、証券アナリストとして関わりたい業務や実現したいことを具体的に伝えましょう。

銀行・メガバンクの志望動機の例文

企業の経営を支える仕事をしたいと思い、金融業界のなかで銀行を志望しました。

私のモチベーションの源泉は、誰かの助けになったり、人に喜んだりしてもらうことにあります。企業にとって身近な存在である銀行のホールセールであれば、やりがいを感じながら働けると思い志望しました。

数ある銀行のなかで御行を選んだのは、カンパニー制の早期導入に象徴されるように、変化する金融業界のビジネスモデルへの対応が早いと感じたためです。

変化に柔軟に対応している御行であれば、会社の将来に大きな不安を抱えることなく、自分の仕事と役割に集中できると考えています。

保険会社の志望動機の例文

顧客のライフステージに合わせて長く関わっていく働き方に魅力を感じ、生命保険会社を志望しました。

法人職域ファイナンシャルコーディネーターを志望するのは、2年間の営業を経験したのちに、複数のキャリアプランが用意されている点に魅力を感じたためです。

マネジメント職務や営業職務などさまざまな職務があるなかで、まだ働き始めてもない段階で将来をイメージするのが難しかったため、今後の考えに応じて道を選べる職種を志望しました。

生命保険会社のなかで特に御社を志望するのは、御社の商品が顧客に選ばれる理由に興味があったからです。トップクラスのシェアを誇る御社の商品が選ばれる理由を知れば、自分の営業スキルのアップにつながると考えています。

証券会社の志望動機の例文

人が生きていくための大切な要素である、お金に関わる仕事をしたいと思い御社を志望しました。

同じくお金を扱う仕事として銀行とどちらを志望するか悩んだのですが、証券会社は企業や個人のお金をいかに増やすか考えている、というところに銀行との違いがあります。顧客のために働く側面が強い点に惹かれ、銀行ではなく証券会社を志望しました

多くの証券会社のなかから御社を選んだ最終的な決め手は、変化や挑戦を恐れない社風をインターンで実感したためです。そのような社風が、伝統や固定観念に縛られたくない私の性格にマッチすると考えています。

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金融業界への就職に役立つ資格

ここからは、金融業界への就職におすすめの資格を紹介していきます。自分が関わりたい仕事に必要になる資格を逆算して考え、時間に余裕があるうちにぜひ資格取得にチャレンジしてみてください。

証券外務員

【試験概要】

  • 主催団体:日本証券業協会
  • 資格種類:公的資格
  • 受験資格:なし
  • 試験日:土日祝日以外ほぼ毎日
  • 試験形式:〇✕方式および五肢選択方式(ネット試験)
  • 試験種類:一種、二種

証券外務員は、金融商品の勧誘の仕事に直結する資格です。金融商品を顧客に紹介して販売可能になる、業務独占資格のような一面を持っています。

試験種類は一種と二種に分けられ、等級によってできる仕事の範囲が変わります。二種外務員資格は現物株式などの外務員職務しかできませんが、一種外務員資格では信用取引やデリバティブ取引などのリスクの高い商品も取り扱い可能です。

出典:外務員資格試験 | 日本証券業協会

日商簿記検定

【試験概要】

  • 主催団体:日本商工会議所
  • 資格種類:公的資格
  • 受験資格:なし
  • 試験日:年3回(2月、6月、11月)
  • 試験形式:筆記試験、ネット試験
  • 試験種類:1級、2級、3級、簿記初級、原価計算初級

日商簿記は、貸借対照表や損益計算書などの帳簿に関する資格です。金融に関する基礎がまとまっているため、資格を所有していれば経理・財務について一定の知識を持っている証明になります。

金融業界で働く人の多くが持ち合わせており、金融業界以外でも有用な資格です。金融業界を目指す人はもちろん、「一般事務職を志望しているけど、どこの業界を選ぶかまだ迷っている」という状況の人も持っていて損はありません。

出典:簿記 | 商工会議所の検定試験

ファイナンシャルプランナー

【試験概要】

  • 主催団体:日本FP協会
  • 資格種類:国家資格
  • 受験資格:3級はなし、1級・2級は要件を満たす必要あり
  • 試験日:1級は年1回(9月)、2・3級は随時受験
  • 試験形式:学科および実技試験
  • 試験種類:1級、2級、3級

ファイナンシャルプランナーは、生命保険や税金、住宅ローンなど、お金に関するさまざまな知識を証明する資格です。資格を所有していれば、保険や銀行、証券などの幅広いフィールドで活用できます。

FP技能検定の試験種類は1級〜3級に分けられ、それぞれに学科試験と実技試験が設けられています(一部合格には試験免除制度あり)。3級はファイナンシャルプランナーの登竜門に位置しているため、初めて学ぶ人はまず3級の取得を目指すのがおすすめです。

出典:FP技能検定 | 日本FP協会

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金融業界への就職を迷っているならオファー型就活サービスで適性を見よう

金融業界に興味はあるものの、本当に自分に合っているか不安に感じているなら、オファー型就活サービスの利用を検討するのも有効な方法です。

オファー型就活サービスは、プロフィールを登録することで、あなたのプロフィールを見て興味を持った企業からスカウトが届く仕組みになっています。

そのため、企業側からのオファーを通じて、自分がどの業界や職種で求められているかを把握できます。もし金融業界からオファーを貰えれば、金融業界にとって魅力的な自分の強みの発見にもつながるでしょう。

実際に、オファー型就活サービスである「OfferBox」を利用した学生は以下のようにコメントしています。

Y.Mさん

「自分が知らない企業を知る良いきっかけになる」

引用:OfferBox「就活ボイス」Y.Mさん

オファーを通して、自分では見つけられなかった企業との出会いにつながるため、自分の魅力を知って自信を持って就活を進めたい人は積極的な活用がおすすめです。

OfferBoxなら金融業界からのオファー実績も多数

オファー型就活サービスのなかでも、『OfferBox(オファーボックス)』は特に利用者が多く、かつさまざまな業界・業種の企業に利用されているサービスです。

<特徴>

  • 東証プライム上場企業のうち68%が利用している(※1)
  • 約100万人のデータに基づいた精度の高い適性診断「AnalyzeU+」が利用できる
  • プロフィールを80%以上入力した学生の平均オファー受信数は41件(※2)

金融業界の登録も多くあるため、たとえば、プロフィールに「金融業界に興味があり、自身の強みである論理的思考力を活かして働きたい」と記載していれば、法人営業や市場分析を担当する職種からオファーを受けられる可能性があります。

これにより、自分の能力が金融業界でどう評価されるかを知ることが可能になるため、就活の方向性を定めやすくなるでしょう。

(※1)当社アカウントを開設した企業数で直近で利用していない企業を含む(2023年11月末時点)
(※2)OfferBox2023年卒利用実績データより

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まとめ

金融業界は、銀行や証券、保険など多様な業種が集まり、経済活動の基盤を支える大きな役割を担っています。

専門知識を習得でき、安定した待遇や社会貢献性を得られる一方で、FintechやAIの進展など変化の激しい分野でもあります。そのため、長く活躍し続けるためには、自分に向いているかを見極め、計画的なスキル習得や資格取得が重要です。

また、金融業界への就職を迷っている場合には、オファー型就活サービスを利用すれば、自分の適性を客観的に把握しながら幅広い選択肢を検討できます。

なかでも、OfferBoxであれば、上場企業のうち68%が登録しており、利用企業の業種はさまざまあるため、志望していた業界以外の企業からのオファーも期待できます。

ぜひOfferBoxを活用して、さまざまな業界・職種を検討して、納得のいく内定を勝ち取りましょう。

AnalyzeU

(※1)当社アカウントを開設した企業数で直近で利用していない企業を含む(2023年11月末時点)

「自動車業界のビジネスモデルがよく分からない」
「自動車業界で活躍する企業ごとの特徴を知りたい」

自動車業界に興味をもって業界研究を進めている学生のなかには、このような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。日本のものづくりには欠かせない業界ですが、市場規模が大きいだけに、仕組みについて深く理解するのは難しいですよね。

そこでこの記事では、自動車業界の概要から代表的な企業、今後の動向と課題まで詳しく解説していきます。記事の最後では職種別の志望動機例文も紹介するので、自動車業界を目指している人や興味のある人はぜひ参考にしてください。

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自動車業界とは

自動車業界とは、自動車の製造・販売に関わる業界のことです。自動車やバイクといった完成車を取り扱う自動車メーカーをはじめ、部品を製造する自動車部品メーカー、自動車の販売をおこなうディーラーなど数多くの企業で構成されています。

日本の自動車業界の市場規模・販売台数

日本の自動車業界の市場規模は、2021年-2022年で63兆9667億円です(トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車など売上高上位9社の完成車メーカーの合計)。

また、OICA(国際自動車工業会)の調査によると、2021年の国内における新車自動車販売台数は約445万台でした。2020年比で-3%、2019年比で-14%と減少傾向にあります。

世界の自動車業界の市場規模・販売台数

OICA(国際自動車工業会)の調査によると、世界全体での2021年の新車自動車販売台数は約8268万台でした。2019年比では-9%でしたが、2020年比では+ 5%とやや増加の兆しが見えます。

新車自動車販売台数では中国とアメリカが圧倒的な数字を誇っており、その2ヵ国に次ぐのが日本です。2ヵ国には到底及ばないほどの差がありますが、日本の自動車業界は世界で3番目の規模を誇っています。

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自動車業界の商流・ビジネスモデル

自動車業界全体の商流は、部品→完成車→販売(→関連サービス)の順で構成されています。
自動車部品メーカーが部品を作って完成車メーカーが自動車を組み立て、ディーラーが完成車を販売する、というのが大まかな流れです。

細かな部品から大きな部品まであらゆる部品を使って完成車を作り、無事販売にこぎつけたら再び調達と製造、販売をするサイクルが繰り返されています。

自動車部品メーカー:部品の製造

ボディ、シャーシ、エンジン、ドライブトレインなど、自動車を構成する様々な部品を製造するのが自動車部品メーカーです。

完成車メーカーを取引先としているため知名度はそれほど高くはありませんが、日本の部品メーカーが作る高品質な部品は海外でも評価されており、グローバルに事業展開している企業が多くみられます。

【代表的な自動車部品メーカー】

  • デンソー
  • アイシン精機
  • 豊田自動織機

自動車(完成車)メーカー:完成車の製造

自動車(完成車)メーカーは、自動車部品メーカーが作った部品を組み立てて自動車を完成させる企業です。メディアで見かける機会が多いことから、自動車部品メーカーよりも知名度が高い傾向にあります。

自動車を完成させる以外に、自動車のコンセプト決めや走行テスト、新しい技術の研究開発、既存の自動車の改良なども完成車メーカーの重要な役割です。

【代表的な完成車メーカー】

  • トヨタ自動車
  • ホンダ
  • 日産自動車

自動車販売(ディーラー):自動車の販売

自動車販売(ディーラー)は、一般消費者に対して自動車を販売する企業です。完成車メーカーと一般消費者を結び付ける役割を果たしています。

基本的に、完成車メーカーが所有している専用の販売店は正規ディーラーと呼ばれ、特定の完成車メーカーと契約を結ばず多様なブランドを扱う販売店はサブディーラーと呼ばれてます。

【代表的なディーラー】

  • トヨペット
  • Honda Cars
  • ヤナセ

自動車関連サービス:車載用製品の製造など

そのほか、自動車関連サービスを提供する会社もあります。例えば、自動車の修理・整備をする会社、カーナビやETC車載器のような車載用製品を製造販売する会社などが代表的です。

自動車の製造に直接関わっているわけではありませんが、人々の生活と密接な関係にあるのが自動車関連サービスです。近年は新たなビジネスモデルが続々と登場していることから、今までにない価値を持つサービスが増えていくと予想されています。

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自動車業界の日本企業売上ランキングTOP5

【2021年度売上ランキング】

  • 1位:トヨタ自動車(31兆3795億円)
  • 2位:ホンダ(14兆5526億円)
  • 3位:日産自動車(8兆4245億円)
  • 4位:スズキ(3兆5683億円)
  • 5位:マツダ(3兆1203億円)

ここからは各企業の有価証券報告書を参考に、自動車業界の日本企業売上ランキングTOP5を紹介します。各企業の特徴と強みも合わせて紹介するので、業界・企業研究に役立ててください。

トヨタ自動車

【会社概要】

  • 本社:愛知県豊田市
  • 代表者:代表取締役社長 豊田 章男
  • 創立:1937年
  • 従業員数:単体7万710人、連結37万2817人
  • 売上高:31兆3795億円

トヨタ自動車は国内で圧倒的なシェアを誇り、海外でも確固たる地位を築いている企業です。トヨタの強みはなんといっても、電動車(HV・PHV・EV・FCV)をフルラインナップできるほど安定している経営基盤です。

ここ最近は全方位戦略からEV重視に方針転換しつつあるものの、これほど多方面に資金を振り分けられるのはトヨタならではといえます。

ホンダ

【会社概要】

  • 本社:東京都港区
  • 代表者:取締役代表執行役社長 三部 敏宏
  • 設立:1948年
  • 従業員数:単体3万6111人、連結20万4035人
  • 売上高:14兆5526億円

ホンダはトヨタ自動車に次ぐ売上を誇る企業です。四輪事業以外に、二輪事業やパワープロダクツ(芝刈り機や草刈り機のような作業用製品を扱う事業)、航空事業などを手がけており、特に二輪事業に強みを持っています。

ダイハツ・スバル・マツダ・スズキと連携するトヨタや、三菱・ルノーと連携する日産に対し、独自の路線を貫いているのがホンダの特徴です。

日産自動車

【会社概要】

  • 本社:神奈川県横浜市
  • 代表者:代表執行役社長兼最高経営責任者 内田 誠
  • 設立:1933年
  • 従業員数:単体2万3166人、連結13万4111人
  • 売上高:8兆4245億円

日産自動車は、トヨタとホンダに並び日本三大自動車メーカーに数えられる企業です。提携しているフランスの大手自動車メーカー・ルノーと、子会社化した三菱自動車を合わせるとトヨタグループに匹敵する規模を誇っています。

トヨタとの競合を避けるために早くからグローバル展開してきたことで、北米や中国を中心とした海外事業に強みがあります。

スズキ

【会社概要】

  • 本社:静岡県浜松市
  • 代表者:代表取締役社長 鈴木 俊宏
  • 設立:1920年
  • 従業員数:1万6267人
  • 売上高:3兆5683億円

スズキは軽自動車をはじめとした小型車開発に強みを持つ企業です。軽自動車ならではの魅力を武器に、独自の経営基盤を築くことに成功しています。

軽自動車は日本特有の規格なためグローバル面では大手3社に劣りますが、早くから開拓してきたインド市場においては、他社の追随を許さない圧倒的なシェアを誇っているのがスズキの特徴です。

マツダ

【会社概要】

  • 本社:広島県安芸郡府中町
  • 代表者:代表取締役社長兼CEO 丸本 明
  • 創立:1920年
  • 従業員数:単体2万3207人、連結4万9786人
  • 売上高:3兆1203億円

マツダは広島県に本社を持つ企業です。スタイリッシュな外装に高級感のある内装、人馬一体を追求した走りでコアなユーザーから支持を得ています。

EVや自動運転といった次世代技術の開発には遅れをとっていますが、提携中のトヨタと急速に距離を縮めており、今後さらにブランド価値を高めていくことが期待されています。

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自動車業界のニュースと今後の動向/課題

2018年にトヨタ自動車の豊田章男社長が、「100年に一度の大変革の時代を生き抜くために」と題したメッセージを伝えたように、自動車業界は変革期にあります。

石油を中心とした社会のあり方が見直しされている今、自動車業界にどんな課題があり、今後どう変わっていきそうなのかを知っておきましょう。

世界的な販売台数の減少

新型コロナウイルス感染拡大による販売台数の落ち込みから、回復の兆しが見えた2021年ですが、今後の世界の販売台数は緩やかに減少していくと予測されています。

その要因の1つが発展途上国で起きている人口増加の停滞です。発展途上国を中心に伸び続ける人口ですが、女性の社会進出や避妊知識の普及などによっていずれは頭打ち状態になり、発展途上国の販売台数の減少から世界の販売台数も減少する見込みです。

日本も人口減少と自動車離れの進行

先にも述べたとおり、2021年の国内における新車自動車販売台数は2020年比で-3%、2019年比で-14%と減少傾向にあります。急激に増加に転じるプラス材料がないことから、今後も減少傾向が続く可能性が高いでしょう。

その要因として考えられているのが、人口減少と自動車離れの進行です。人口が減れば自動車を購入する人が減るのは当然として、維持費や購入費用の高さなどを理由に自動車を所有しない人が増えています。

新型コロナウイルスの影響は一時的になる見込み

新型コロナウイルスについては一時的な影響と考えられていますが、販売台数はそれと無関係に減少していく見込みです。

上記でお伝えしたとおり、販売台数の減少には人口減少や自動車離れの進行など、様々な要因が影響しています。新型コロナウイルスの影響だけが販売台数減少の要因ではないため、たとえ感染拡大が収束しても流れが変わることはないでしょう。

CASEへの対応

近年の自動車業界では、「CASE」という用語が業界の今後を語るうえでは欠かせないものとなっています。CASEはConneted Autonomous Shared Electricの略語で、日本語で「繋がる、自動運転、シェアリング、電動化」を意味します。

業界を取り巻く環境を把握するために、CASEがどんな概念なのかを見ていきましょう。

Connected (IoT)

Connectedは繋がるという意味を持つ言葉で、モノとインターネットを繋ぐ情報通信技術「IoT」と非常に深い関わりがあります。

従来の自動車は外部から完全に隔絶された空間でしたが、Connectedでは自動車同士が繋がった状態を実現します。

例えば、自動車をインターネットに接続し、位置情報や道路の混雑状況などを把握できるようにする構想がConnectedです。

Automation (自動運転)

Automationは自動車の自動運転のことです。交通事故の削減や渋滞の緩和、ドライバーの負担軽減などを目的に、自動運転化が進められています。

自動運転のレベルは搭載機能によって1〜5の5段階に分類され、日本では一定の条件下(高速道路など)で自動運転できる「レベル3」の自動車が公道を走れるところまできています。

例えば、レベル3自動運転機能を搭載したホンダの「LEGEND」は、高速道路渋滞時に最大時速50キロ以下での自動運転が可能です。

Shared&Service (カーシェアリング)

Shared&Serviceは、いわゆるカーシェアリングのことです。ソフトバンクやUberに代表される相乗りサービスが国内で普及し始めているほか、無人タクシーの開発が進められています。

カーシェアリングのメリットは、購入費用や駐車場代、燃料費、保険料などのコストがかからない点です。自動車購入の最大のネックであるコスト問題を解決できるため、今後は需要の高い首都圏を中心にカーシェアリング市場が拡大していくと見込まれています。

Electric (電気自動車)

Electricは、電気の力でモーターを動かして走行する電気自動車(EV)のことです。ガソリンに頼らないEVに移行すれば地球温暖化防止に繋がるため、各自動車メーカーはこぞって開発を進めています。

価格の問題から国内ではなかなか普及が進んでいないのが現状ですが、補助金や優遇制度が増えてきているため、徐々に国内のEV市場は拡大していきそうです。

MaaSなど新たなビジネスモデルの構築

販売台数が減少する見込みである以上、新たな自動車ビジネスを構築する必要があります。トヨタが月定額制で自動車に乗れるサービスを提供しているように、各自動車メーカーでは、新車販売以外の方法で収益を確保しようとする動きが活発化しています。

新たなビジネスモデルを構築するうえで注目が高まっているのが、「MaaS(Mobility as a Service)」と呼ばれるシステムです。

MaaSはあらゆる公共交通機関を結び付けるシステムのことで、利用者は目的地までの移動手段や所要時間の検索のほか、予約や支払いまでまとめてできるようになります。

既に国内ではトヨタのMaaSアプリ「my route」が10県でサービス提供されており、新たなビジネスモデルは今後ますます増えていきそうです。

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自動車業界の主な職種・仕事内容

ここからは、自動車業界の主な職種・仕事内容を紹介していきます。自動車業界の商流には様々な職種がありますが、今回は就活で特に人気のある完成車メーカーに絞って紹介します。職種選びの参考にしてください。

研究開発職

研究開発職は、新しい自動車や自動車部品の技術の開発、既存製品の改良のための研究開発をおこなう職種です。IT、モーター、エンジンなど幅広い分野の専門家が集まり、テーマに沿った研究を進めていきます。

完成車メーカーが進める研究分野は非常に幅広いため、テーマによって求められる専門知識とスキルは大きく異なります。研究開発職を目指すのであれば、幅広い分野のなかで特にどの分野に関わりたいのかを明確にしておくのがポイントです。

生産技術職

生産技術職は、自動車や自動車部品の生産や進捗管理を担当する職種です。生産の効率化や品質維持、安全に自動車を生産・供給するためのリスク管理などの役割を果たしています。

生産技術職のやりがいは、自らの手で自動車に命を吹き込めることです。どんなに素晴らしい研究や企画があったとしても、実際に完成車として組み立てなければ人々の生活に貢献できないため、生産過程に携われることが大きなやりがいとなります。

企画・マーケティング職

企画・マーケティング職は、自動車や自動車部品のコンセプトや販売方法を考える職種です。市場調査に基づいて人気になりそうな自動車を考えたり、消費者が自動車を買いたくなるようなキャンペーンを企画したりしていきます。

企画・マーケティング職の魅力はなんといっても、自分のアイディアが形になることです。企画に関わった自動車が実際に街を走っている姿を見かけたときには、何事にも代えがたい達成感を得られるでしょう。

営業・販売職

営業・販売職は、自社で生産した自動車を顧客に販売する職種です。イメージしやすいのは自動車ディーラーの営業・販売色でしょう。一般消費者へ自動車を販売します。
完成車メーカーの営業・販売職の場合は一般消費者ではなく、主に法人対象となります。

他の業界の営業・販売職と異なる点は、年収や福利厚生などの待遇面が充実していることです。完成車メーカーのほとんどは大企業なため、働く環境がしっかりと整備されている傾向にあります。

一般事務職

一般事務職は、カスタマーサービスや情報システム、経理・財務、調達、人事など幅広い事務を担当する職種です。完成車メーカーにある様々な部門をサポートする、縁の下の力持ち的存在として活躍しています。

一般事務職の魅力は、他の職種と違って原則転勤がないことです。トヨタの業務職(一般職)は毎年30~60人程度と、完成車メーカーの一般事務職採用は少なめですが、ワークライフバランスを保ちやすいのが魅力となっています。

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自動車業界の志望動機の例文

最後に、自動車業界の志望動機の例文を3つ紹介します。志望動機を考えるときのポイントは、企業や職種ごとの特徴をよく理解することです。

「自動車業界のどの商流で働きたいのか」「どんな職種で何を成し遂げたいのか」まで具体的に掘り下げるよう心がけましょう。

自動車部品メーカー研究開発職の例文

御社を志望するのは、先進的な部品の研究開発を通して、環境やエネルギーなどの問題解決に貢献できる点に魅力を感じたからです。

 

「部品がなければ自動車は作れない」「部品1つで自動車の特徴が大きく変わる」という点で、完成車メーカーでは味わえないやりがいがあると思いました。

なかでも御社は、微細藻類を使ったCO2吸収・バイオ燃料化の研究や、ディーゼルエンジンシステム開発など、将来を見据えた研究開発にいち早く取りかかっています。

環境問題に対して確かな技術を持っているところに魅力を感じ、多くの自動車部品メーカーから御社を選びました。

完成車メーカー生産技術職の例文

自動車に楽しさや快適さ、安全性などの価値を与える、完成車メーカーの役割に魅力を感じました。

 

なかでも私が携わりたいのは生産技術の仕事です。自動車づくりでは企画を考えたり、部品を作ったりすることが大切なのは間違いありませんが、製品の良し悪しは生産過程の仕事にかかっていると考えています。

素晴らしい企画をきちんと再現できるかは生産過程の技術で決まるため、生産技術職として企画や部品に価値を与える仕事がしたいと思いました。

設計者やエンジニアの要求を明確に再現する生産ラインを設計し、機能・性能以上の価値を作り出すことが私の目標です。

自動車ディーラー販売職の例文

幼い頃から自動車が好きなことと、多くの人にとっての大きな買い物を手伝えることを理由に、ディーラーの販売職を志望しました。

 

部品メーカーや完成車メーカーも志望先として悩んだのですが、一般消費者と最も距離が近いのはやはりディーラーです。いい買い物ができて喜ぶお客さんの姿を見たときに大きなやりがいを感じられると思い、ディーラーを志望先に選びました。

「地域社会の交通事故ゼロ実現」という目標に代表されるように、御社は販売数だけを追うのではなく、地域の未来を考えた取り組みもしています。

そんな視野の広さが、1人1人に寄り添った提案をしていきたい私の考えとマッチすると思い、数あるディーラーのなかから御社を志望しました。

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まとめ

以上、自動車業界の業界研究に役立つ情報と、職種別の志望動機例文を紹介しました。

市場規模が大きいことから志望先として人気の自動車業界ですが、業界のなかには多様な企業と職種があります。同じ自動車業界でも部品メーカーとディーラーではまったく役割が異なるため、それぞれの違いをよく理解してから選考に臨みましょう。

今回紹介した内容を参考に志望動機を作成したら、OfferBoxのプロフィールに登録するのがおすすめです。自分に合う企業がなかなか見つからない人でも、企業からオファーをもらえるOfferBoxであれば企業探しを効率的に進められます。

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「広告業界で活躍している企業を知りたい」
「どんな人が広告業界に向いているのだろう」

テレビやWebサイトに広告を載せる仕事という大まかなイメージはあっても、広告業界について深く理解している人は少ないのではないでしょうか。

クリエイティブで華やかな印象が強いことから就活で人気の広告業界ですが、志望する学生が多いだけに、選考突破のためには業界について正しい知識をつける必要があります。

この記事では、広告業界の概要から今後の見通し、主な職種まで詳しく解説していきます。広告業界ならではの働く魅力も紹介するので、志望業界選びで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

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広告業界とは

広告業界とは、商品やサービスの魅力を人々に発信する業界です。発信の方法はマス広告・インターネット広告・セールスプロモーション広告の3つに大別され、テレビや新聞、Webサイトなど様々な媒体を通じて情報を届けています。

業界への理解を深めるために、まずはビジネスモデルや近年の動向、今後の見通しといった観点から広告業界の特徴を見ていきましょう。

広告業界のビジネスモデル

  • 広告代理店
  • 広告制作
  • メディア媒体
  • アドネットワーク・メディアレップ

広告業界のビジネスモデルは主に、広告代理店、広告制作、メディア媒体、アドネットワーク・メディアレップの4つで成り立っています。形態によって事業範囲と仕事内容はさらに細分化されるため、それぞれの特徴を理解することが業界研究のポイントです。

広告代理店

広告代理店はクライアントから依頼を受け、効果的な宣伝の方法を考える企業です。

例えば、健康食品を売りたい食品メーカーがクライアントだった場合、予算やターゲット、市場ニーズなどの様々な観点からどうすれば健康食品が売れるか考える、というような仕事をしています。

広告代理店には「マスメディア系」「鉄道系」「専門系」など独自の強みを持つ企業のほか、特定の企業専属で依頼を受ける「ハウスエージェンシー」があります。

【広告代理店の仕事内容】

  • クライアントへのヒアリング
  • 市場や消費者の調査・分析
  • 広告の企画
  • プロモーションの戦略立案
  • 各メディアとの交渉

広告制作

広告制作は、広告代理店が立案した企画をもとに広告を制作していく企業です。テレビやラジオが媒体であればCM映像・音声、新聞や雑誌が媒体であれば掲載する写真・イラストを制作します。

企画や広告枠の販売で収益を上げる広告代理店に対し、広告制作は実際に広告を制作することで収益を上げています。雑誌広告に強みを持つ企業、Web広告に強みを持つ企業など、企業によって得意にしている分野が異なるのが特徴です。

【広告制作の仕事内容】

  • 広告代理店との意見調整
  • キャッチコピー・紹介文の考案
  • 広告ビジュアルの制作
  • 印刷物のデザイン制作
  • CMの制作・撮影

メディア媒体

メディア媒体は、広告代理店と広告制作の手によって作られた広告を、テレビやラジオ、新聞、雑誌などの媒体を通じて発信する企業です。代表的な企業に、テレビ局、ラジオ局、新聞社、出版社があります。

広告の制作には直接関わっていませんが、完成した広告を多くの人に見てもらうためにはメディア媒体の存在が欠かせません。広告を出したい企業から掲載料をもらったり、広告を目にした消費者を商品購入に誘導したりして収益を上げています。

【広告業界と関連性の高いメディア媒体の仕事】

  • CMプランナー
  • 雑誌編集者
  • ラジオパーソナリティ
  • 放送技術者
  • 広告プランナー

アドネットワーク・メディアレップ

アドネットワークは、複数の媒体にまとめて広告を載せる仕組みです。1つ1つのWebサイトやソーシャルメディアに個別に広告掲載を依頼するのは非常に煩わしいため、現在の広告業界では一斉に広告を配信するアドネットワークの運用が主流となっています。

アドネットワークと非常に深い関わりを持つのが、メディアレップと呼ばれる企業です。メディアレップはインターネット広告に特化した代理店で、Webメディアの管理から広告枠の販売まで手がけています。

2021年にインターネット広告市場の規模が、マスコミ四媒体を合わせた広告市場より大きくなったことから、ますますメディアレップの重要度が増しています。

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広告業界の動向

2020年まで緩やかに売上減少が続いていた広告業界ですが、インターネット広告市場の急成長によって増加に転じています。過渡期ともいえる広告業界で、今どんな動きが見られるのかを確認しておきましょう。

近年は売上減少傾向、テレビからネット広告へ

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、2021年にインターネット広告がテレビ広告の売上高を初めて上回ったと明らかになりました。前年比でもインターネット広告の売上高は+ 24.5%と、非常に大きな伸びを見せています。

変化の激しい業界なため今後もこの傾向が続くかは不確かですが、成長著しいことから、広告が既存媒体からインターネットにシフトしていく流れが加速していきそうです。

消費者へのダイレクトマーケティング

大衆向けのマス媒体広告から、消費者個人の行動に合わせて配信可能な動画広告・ネット広告を活用し、個々のニーズに合わせて最適なものを届ける手法が注目を集めています。

なかでも、インターネット広告媒体費の構成比の多くを占めているのが運用型広告です。運用型広告は、ターゲットや発信内容、予算などを広告主がリアルタイムで変更できるタイプの広告です。

不特定多数の消費者に発信する従来の広告に対し、運用型広告は特定の消費者にダイレクトに情報を発信できることから注目が高まっています。

広告業界の今後

業界研究では近年の動向だけでなく、今後の見通しについても把握しておくことが大切です。広告業界の将来性や安定性を知るために、これから変わっていきそうな点を押さえておきましょう。

コンサルタント領域への展開

急成長が望めない広告業界において、広告に付加価値を付けることで、更なる成長と事業領域拡大を目指す動きが見られます。

その例の1つが、電通グループが戦略的成長領域と定めている、マーケティングのトランスフォーメーションという新領域です。

これは広告代理店のノウハウを活かして、クライアントの事業戦略全体をサポートする事業で、メインの広告事業以外にも柱となる収益源を確保する狙いがあります。

広告業界に限った話ではありませんが、1つの事業だけを続けていれば安泰という時代ではなくなってきているため、様々な領域に活路を見出そうとする動きが活発化しています。

広告代理店によるメディア媒体運営

今後は広告活動をおこなう媒体を、代理店側が作り出す手法が増えていく可能性があります。プラットフォームを作成することで、広告シェアの拡大を狙う動きが活発化していくでしょう。

その代表的な例が、インターネット広告代理店・サイバーエージェントが提供する「ABEMA」です。自社メディア・広告配信プラットホームを整備し、広告料と有料プランで収益を上げる仕組みによって、新たな活動フィールドを作り出しています。

サービス開始直後は週間視聴者500万人ほどだったにもかかわらず、2021年には約3倍の1500万人に達し、カタールW杯期間中には3000万人を突破しました。

新しい試みであることから現状では赤字が続いていますが、今後もABEMAのような新しいメディア事業が増えていきそうです。

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広告業界の大手4社とその違い

広告業界では、電通、博報堂、ADKホールディングス、サイバーエージェントの4社がシェアの多くを占めていますが、同じ大手企業でも特徴と強みは異なります。

志望動機で「広告業界のなかでなぜこの企業を選んだのか」を答えられるよう、企業ごとの違いを正しく理解しておきましょう。

電通|グローバル展開、世界5位の売上高

電通は業界2位の博報堂に約4倍の差をつける売上高を記録したことから、2005年に公証取引委員会の調査が入ったほど圧倒的シェアを誇る総合広告代理店です。

広告業界に関わる人なら知らない人がまずいない業界最大手の企業で、仕事の規模感も大きい傾向にあります。直近では、東京2020オリンピック・パラリンピックのマーケティング専任代理店を務めたことで大きな話題になりました。

国内で圧倒的な地位を築いているうえ、2005年頃からはM&Aを積極展開し、海外売上比率を順調に伸ばしているのが電通の強みです。2021年度の売上総利益に占める海外事業の構成比は57%と、国内事業をしのぐ規模にまで成長させています。

博報堂|個性を活かすクリエイティブ力

博報堂は、電通と双璧の”電博”と称される業界2番手の総合広告代理店です。人を多様化した社会の中で主体性を持って生きる生活者として捉える考え方と、クライアントと共に想像していく「パートナー主義」を企業理念に掲げています。

社員の個性を重視する方針の企業で、その方針を活かしたクリエイティブ力が博報堂ならではの強みです。

従来のビジネス手法だけに捉われないクリエイティブ力を象徴するように、コピーライターの山﨑博司さんやアートディレクター佐藤可士和さんなど、著名なクリエイターを多く輩出しています。

ADKホールディングス|自由な社風でアニメ作品に強い

ADKホールディングスは、アニメ作品の企画やグッズの商品化に強みを持つ総合広告代理店です。制作に携わった作品には、「クレヨンしんちゃん」「あたしンち」「聖闘士星矢」「マジンガーZ」などがあります。

ADKホールディングスの魅力は、リラックスして仕事に打ち込める自由な社風です。固定席を持たずに自由な場所で働けるフリーアドレス制の導入や、リモートワークの拡充のほか、社員の子どもをオフィスに招く「ADKこども参観日」のようなユニークな試みをしています。

サイバーエージェント|IT特化、新規事業などを積極展開

サイバーエージェントは、新規事業の展開に積極的なIT系の専門広告代理店です。まだ注目度が低い段階から、国内におけるスマホ広告市場を開拓し、2011年から2021年の10年間で売上を約5倍に急成長させています。

先に挙げた「ABEMA」に代表されるメディア媒体や、マッチングアプリの「タップル」のほか、ゲーム事業に強みを持っているのが特徴です。

大ヒットを記録した「ウマ娘 プリティーダービー」を筆頭に、「グランブルーファンタジー」や「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」など、多くの人気コンテンツを手がけています。

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広告業界で働く魅力

広告業界で働く魅力を3つ紹介します。長く活躍していくためには、仕事にやりがいや魅力を感じられるかがとても重要です。自分と広告業界の相性を確かめるため、仕事に求めるものと広告業界で働く魅力を照らし合わせてみましょう。

自分が関わったものが広く発信される

クライアントの課題やサービスをイメージし、広告を制作してイメージを形にできるのが広告業界ならではの魅力です。自分が関わったものが多くの人の目に触れることに、興奮や喜びを感じられるでしょう。

広告業界はインターネットやSNSとの関連性が高いおかげで、消費者の反応を即座に把握できます。自分の仕事に対する評価をすぐに確認できるため、なかには消費者の反応に一喜一憂することにやりがいを感じる人もいるようです。

多様な業界・人・トレンドと関われる

各業界の有識者や媒体関係者、制作会社など、多くの業界・業種の人たちと関われるのが魅力の一つです。新しい知識に触れるのが好きな人や、仕事に新鮮さを求める人にぴったりの業界といえます。

情報の最先端に位置する業界なため、常に国内外の最新トレンドに触れられるのも特徴です。多様な業界・業種の人たちと関われる環境と、最新トレンドに触れられる環境にやりがいを感じる人が多く見られます。

年収の水準が高い

厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、広告業の平均年収は約590万円です。日本の給与所得者の平均年収は433万円(令和2年分民間給与実態統計調査)ですから、広告業の平均年収は高水準にあることが分かります。

仕事で重視するポイントは人それぞれですが、やはり自分の仕事を正当に評価してもらえるかは非常に重要です。年収の水準が高い広告業界であれば、やりがいと年収の両方に満足感を持ちながら働けるでしょう。

広告業界の主な職種と仕事内容

広告業界にはクリエイティブ、マーケティング、エンジニアなどの仕事があり、その仕事には数多くの職種が関わっています。広告業界の主な職種と仕事内容を知り、自分の能力や強みを最も活かしやすいフィールドを探していきましょう。

アカウントプランナー|営業職

アカウントプランナーは、広告代理店が持つメディアの広告枠を売る仕事です。自社の商品やサービスを宣伝したいと考える企業をクライアントにしています。

広告出稿の総合サポートといえる存在で、クライアントの情報管理からスケジュールの管理、予算管理までトータルで進めていくのがアカウントプランナーの特徴です。全体を見渡す必要があるため、視野が広い人や情報収集能力に長けている人に向いています。

クリエイティブ|制作職

クリエイティブは広告表現に関する仕事です。TVCMの場合はCMプランナー、文章の場合はコピーライター、ビジュアルイメージの場合はアートディレクターやグラフィックデザイナーなど、様々な職種が活躍しています。

【クリエイティブに属する主な職種】

  • CMプランナー:CM制作の企画から完成まで関わる司令塔的存在
  • コピーライター:広告に使う文章やキャッチコピーを考える人
  • アートディレクター:広告のビジュアル面の進行・管理をする責任者
  • グラフィックデザイナー:広告に使うイラストや写真のデザインを考える人
  • Webデザイナー:Webサイトのデザインや機能を考える人

マーケティング|企画職

アカウントプランナーが集めた情報をもとに、クライアントのニーズ調査やマーケット分析をし、効果的な広告媒体や企画を考案していく仕事です。提案内容をクリエイティブの人たちに依頼することが主な役割になります。

マーケティングの魅力は、広告の制作でアイディアを出す段階から仕事に携われる点です。自分が生み出したアイデアが採用されて広告として具現化したり、制作に関わった広告が高く評価されたりした場合に大きな達成感を得られます。

エンジニア|技術職

エンジニアは広告の円滑な配信や、業務の効率化を図る仕事です。具体的には、業務システムの開発・保守、インターネット広告の配信システム制作などの業務を担当しています。

常に最新の技術に触れられることで、自分の成長を実感しやすいのがエンジニアならではのやりがいです。自分の知識とスキルを駆使して完成させた広告が実際に機能したときに、大きな満足感を得られるでしょう。

一般事務職

広告業界では専門職以外に、一般的な事務職員も働いています。専門知識が問われにくいことから、これまで広告業界にあまり馴染みのなかった人や、文系出身者でも目指しやすいのが事務職の魅力です。

広告代理店の事務職が他の業界と異なる点として、営業サポートなどが業務に含まれる場合があります。例えば、企画立案やコピー作成、広告のデザイン、文章のチェック、スケジュール管理など、他の部門・職種のサポートも事務職の大切な役割です。

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広告業界に向いている人

主な職種と仕事内容について理解を深めたところで、次は広告業界に向いている人の特徴を紹介します。広告業界と他の業界のどちらを志望するか悩んでいる人や、色々な業界について勉強中の人は、志望業界を決める際の判断材料にしてください。

数的・論理的思考力

数的・論理的思考力が備わっている人は広告業界に向いています。

例えばマーケティングでは、あらゆるデータ・事象から、今人気のあるコンテンツやターゲットのニーズ、クライアントの課題を分析して仮説を立てる必要があります。

正しい分析をもとに仮説を立てることが求められるため、物事を筋道立てて考えられる人が活躍しやすいでしょう。また、分析によって導き出した結論を、分かりやすくクライアントやクリエイティブに説明していく場面でも数的・論理的思考力が不可欠です。

責任感・粘り強さ

責任感・粘り強さがある人は、広告業界のどんな職種でも活躍できます。

例えば広告業界の重要な仕事に企画立案がありますが、最初に出した案がそのまま通るとは限りません。時にはクライアント・社内OKが出るまで何度も企画案を練り直す必要があるため、粘り強く対応していく気概が重要になります。

業務では他セクションに影響が出ないよう時間管理を厳格にする必要があり、決められた期間内に成果を出すという意味でも、責任感と諦めない粘り強さは大切な要素です。

企画・プレゼンテーション能力

企画・プレゼンテーション能力の高さも、広告業界に向いている人の特徴です。

広告代理店はクライアント、すなわち広告主の発注で収益を上げているため、いかに魅力的な提案を広告主にできるかが重要になります。イメージしやすい場面の一つが、発注前の段階で頻繁におこなわれる代理店同士の「コンペ」です。

コンペではプレゼンを大勢の重役や競合他社の前でする必要があり、競合他社より自社に魅力を感じてもらうために高い能力が要求されます。

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広告業界の志望動機の例

高度な情報化が進む現代社会で、特に世の中に与える影響が大きいという理由から広告業界を志望しました。

 

そのなかでも興味を持ったのがインターネット広告市場です。テレビ広告市場の規模を上回るまでに成長しているインターネット広告市場であれば、日々新鮮さを感じながら業務に取り組めると思い、この分野に強みを持つ御社を志望先に選びました。

また御社は、いち早くスマホ広告市場に目を付けたり、広告配信プラットホームを整備したりと、変化に柔軟に対応していく身軽さがあります。そんな社風が自分の性格に合うと感じたのも、数ある広告代理店のなかから御社を選んだ理由の一つです。

【ポイント】
広告業界の志望動機を考える際のポイントは、企業ならではの強みを自分の特徴や考えと結び付けることです。

同じ広告代理店でも、海外事業に強みを持つ企業やインターネット広告に強みを持つ企業など、得意分野はそれぞれ異なります。志望動機で差別化を図るためには、そうした企業ごとの違いを正確に捉えることが大切です。

志望動機作成のポイントや、見つからないときの対処法は以下の記事を参考にしてください。
就活面接の志望動機の答え方|例文でポイントを解説

まとめ

以上、広告業界の概要から向いている人の特徴まで解説しました。

広告業界は自分が関わったものが多くの人の目に触れる魅力的な業界ですが、就活での人気が高いだけに、業界・企業研究をしっかりと深掘りする必要があります。

広告代理店ごとの強みや職種ごとの詳しい仕事内容など、業界研究・企業について正しい知識を身に付けてから選考に臨みましょう。

記事の内容を参考にして志望動機が完成したら、ぜひOfferBoxのプロフィールに登録してみてください。OfferBoxでは自分のプロフィールに興味を持った企業からオファーをもらえるため、広告業界のどの企業が自分に合っているかよく分からない人におすすめです。

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「ゲーム業界にはどんな職種があるの?」
「将来性のある業界なのだろうか」

ゲーム業界に興味を持つ学生のなかには、このような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。

自分の好きなことを仕事に繋げやすいことから人気のゲーム業界ですが、具体的にどんな職種があって、今後どう発展していくのかイメージが湧きづらいですよね。ゲーム業界を志望するのであれば、まずは基礎知識を抑えて業界への理解を深めることが重要です。

この記事では、ゲーム業界の基礎知識から代表的な職種、平均年収まで詳しく解説していきます。志望動機のポイントについても紹介するので、ぜひ選考対策に役立ててください。

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(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)

ゲーム業界とは

ゲーム業界は、ゲームに関連する商品やサービスを提供する業界です。例えば、家庭用ゲーム機やゲームソフト、ゲームセンターに設置される筐体の開発・販売などが主な事業として挙げられます。

市場規模、動向、将来性の3つの観点から、ゲーム業界がどんな業界なのか詳しく見ていきましょう。

【業界研究で抑えておきたいポイント】

  • ゲーム業界の市場規模
  • ゲーム業界の動向
  • ゲーム業界の将来性

ゲーム業界の市場規模

ファミ通ゲーム白書 2022』によると、2021年の世界ゲームコンテンツ市場は約21.9兆円でした。それに対し国内ゲーム市場は2兆円台だったことから、世界の約10%を占める大規模な市場だと分かります。

なかでも、国内ゲーム市場で一際大きな存在感を発揮しているのがゲームアプリ市場です。コロナ禍におけるゲームの需要増加や、『ウマ娘 プリティーダービー』の大ヒットなどが影響し、国内ゲーム市場の約8割を占めるほどの市場に成長しています。

ゲーム業界の動向

ゲーム業界の歴史は、業務用ビデオゲーム・家庭用ゲーム・ソーシャルゲームの3つの時代に大きく分けられます。業務用ビデオゲームはゲームセンターに設置される筐体のことで、1970年代後半に登場した「スペースインベーダー」をきっかけに一大ブームを築きました。

業務用ビデオゲームのブームと同時期に登場したのが家庭用ゲームです。任天堂のファミリーコンピュータを筆頭に、家庭で気軽に楽しめるゲームが続々と登場し始め、現在でも根強い人気を誇っています。

家庭用ゲームの人気が長らく続いたのち、2010年頃から流行り始めたのがソーシャルゲームです。ちょっとした隙間時間に遊びやすく、定期的なアップデートのおかげで常に新鮮さを感じられることから、家庭用ゲーム以上にユーザーが多い市場となっています。

ゲーム業界の将来性

市場規模が大きく、ソーシャルゲームのような新しい市場の需要が生まれているゲーム業界は、今後も成長していくと考えられます。eスポーツ選手やゲーム実況者など、これまで見られなかった職種も登場しており、安定的な成長を見込めるでしょう。

特に拡大が見込まれるのは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、メタバースなど、ユーザーの世界を仮想的な世界に置き換えたり入り込んだりする技術です。

これらの技術を使ったゲームは既に登場し始めており、今後はさらに没入感の高いゲームが続々と登場すると予想されます。

ゲーム業界のサービス分類とビジネスモデル

ゲーム業界は主に、ゲーム機器そのものを作るメーカー、ゲームソフトを企画するメーカー、ゲームソフトを開発するメーカーの3つで成り立っています。各メーカーの役割と代表的な企業の例を見ていきましょう。

家庭用ゲーム

家庭用ゲームは、テレビに接続して遊ぶ据え置き型のゲームです。任天堂のNintendo SwitchやソニーのPlayStation5が代表的な例に挙げられます。

家庭用ゲームの収益の柱は、ゲームハード(ゲーム機器本体)とゲームソフトです。ゲームソフトをプレイするためのゲームハードと、各企業が開発する多様なゲームソフトを売ることで収益を上げています。

ゲームハードメーカー

ゲームハードとは、家庭用ゲーム本体・ハードウェアを指します。そのゲームハードを製造・販売しているのがゲームハードメーカーです。

ゲームハードの製造・販売をメインとしているゲームハードメーカーですが、任天堂のようにゲームソフトや玩具の製造・販売をする企業も存在します。いずれも大手企業ということで事業範囲が幅広く、知名度も非常に高いのがゲームハードメーカーの特徴です。

【代表的なゲームハードメーカー】

  • 任天堂(Nintendo Switch)
  • ソニー(PlayStation)
  • マイクロソフト(Xbox)

ゲームソフトパブリッシャー

ゲームソフトは、ゲームハードでゲームをプレイするためのソフトウェアです。自社でゲームハードを作らず、他社が製作しているゲームハードを通じてゲームソフトを販売している企業がパブリッシャーに該当します。

パブリッシャーの主な役割は、ゲームソフトの企画と販売です。ユーザーの需要に適したゲームソフトを企画し、ゲームデベロッパーのもとで作られたゲームソフトの宣伝・販売を担当しています。

【代表的なゲームソフトパブリッシャー】

  • スクウェア・エニックス
  • バンダイナムコエンターテインメント
  • カプコン

ゲームデベロッパー

ゲームデベロッパーとは、ゲームソフトの開発を専門とする企業です。パブリッシャーが提案する企画をもとにゲームソフトを開発し、販売・運営をパブリッシャーに委託しています。

ポケモンシリーズで知られるゲームフリークのように、知名度が高い企業はメディアで見かける機会がありますが、基本的にデベロッパーをメディアで見かける機会はあまりありません。

そのため、たとえ有名なゲームソフトを手がけていたとしても、パブリッシャーほど名を知られていないのがデベロッパーの特徴です。

【代表的なゲームデベロッパー】

  • ゲームフリーク(ポケモンシリーズ)
  • エヌディーキューブ(マリオシリーズ)
  • バンダイナムコスタジオ(テイルズオブシリーズ)

PCゲーム/モバイルゲーム

PCゲーム/モバイルゲームとは、PCやスマートフォンを使ってプレイするゲームのことです。miHoYoの原神やガンホーのモンスターストライクなどが代表的な例に挙げられます。

買い切り型のゲームソフトが大半を占める家庭用ゲームに対し、月やシーズンごとにイベントを開催するゲームアプリが多いのがPCゲーム/モバイルゲームの特徴です。

ダウンロードは無料とし、キャラクターやアイテムを入手するための課金システムによって収益を上げるゲームアプリが多くみられます。

ゲームアプリデベロッパー

ゲームアプリデベロッパーは、PCやスマートフォン上で動くゲームアプリの開発者です。ゲームアプリを有料販売したり、アプリ内に課金システムを設けたりして収益を上げています。

少人数の開発者によって作られるインディゲームが非常に多いのが、PCゲーム/モバイルゲームの特徴です。そのため、ゲームアプリデベロッパーは、メディアでよく見かける大手企業から個人まで開発元が多岐に渡っています。

【代表的なゲームアプリデベロッパー】

  • ガンホー(パズル&ドラゴンズ)
  • ミクシィ(モンスターストライク)
  • Cygames(アイドルマスター、ウマ娘など)

アプリマーケットプレイス

アプリマーケットプレイスは、PCやスマートフォン上で動くゲームを購入するプラットフォームの運営者です。ゲームアプリデベロッパーとユーザーの橋渡し役を担うことで、ゲームアプリ販売によって生まれる収益の一部を自社の売上としています。

ゲームアプリの場合はゲームソフトと異なり、ディスクやパッケージを必要としないのが特徴です。プレイしたいときにすぐにダウンロードしたり、PCやスマートフォンを買い換えたときにデータを移したりできるメリットがあります。

【代表的なアプリマーケットプレイス】

  • Valve Corporation(Steam)
  • Apple(Apple Store)
  • Google Play(Google)

ゲーム業界の企業の売上ランキング【日本】

ゲーム業界の企業の売上ランキングトップはソニーグループです。2021年(2022年3月決算)のゲーム&ネットワークサービス事業の売上高は2兆7,398億円と、他企業の追随を許さない圧倒的な売上高を誇っています。

ソニーグループに次ぐ売上高を誇るのが任天堂です。大きく差をつけられてはいるものの、2021年の売上高は1兆6,953億円と1兆円の大台を越える売上高を記録しています。

ソニーグループと任天堂という2大ゲームハードメーカーを筆頭に、バンダイナムコやサイバーエージェント、スクウェア・エニックスHDといったゲームソフトパブリッシャーが売上上位にランクインしています。

順位企業名年収
1位ソニーグループ株式会社(ゲーム&ネットワークサービス部門)2兆7,398億円
2位任天堂株式会社1兆6,953億円
3位株式会社バンダイナムコホールディングス8,892億円
4位株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス3,652億円
5位セガサミーホールディングス株式会社3,209億円

※売上を公開している上場企業のランキング
※2022年12月時点で最新の有価証券報告書の情報から作成

ゲーム業界の企業の平均年収ランキング

ゲーム業界の企業の平均年収ランキングトップはスクウェア・エニックスHDです。平均年齢が高いHDということで平均年収も高くなりやすい傾向にありますが、2022年3月31日現在の平均年収は1,427万円と高水準にあります。

スクウェア・エニックスHDに次いで平均年収が高いのが、バンダイナムコとソニーグループです。2022年3月31日現在の平均年収はそれぞれ1,205万円、1,084万円といずれも大台の1,000万円を超えています。

市場規模が大きいうえ、専門性の高い職種の多さが平均年収の高さに繋がっていると考えられます。

順位企業名年収
1位株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス1,427万円
2位株式会社バンダイナムコホールディングス1,205万円
3位ソニーグループ株式会社(ゲーム&ネットワークサービス部門)1,084万円
4位任天堂株式会社988万円
5位セガサミーホールディングス株式会社805万円

※平均年間給与を公開している上場企業のランキング
※2022年12月時点で最新の有価証券報告書の情報から作成

ゲーム業界の代表的な職種と平均年収

ゲームハードやソフト、アプリを開発するためには様々な職種が業務に携わっています。自分の性格に合う職種や、能力を活かしやすい職種を見つけるため、ゲーム業界にどんな職種があるのか知っておきましょう。

ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、ゲーム制作のプロジェクトを取りまとめる仕事です。予算決めやプロジェクトに関わるスタッフの決定、スケジュール管理、他の職種のサポートなど、リーダー的役割を果たしています。

平均年収は約570万円と、日本の平均年収433万円と比べると高い傾向にあります。全体を見る必要があるため大きな責任感が問われますが、そのぶん平均年収が高く、やりがいも大きい職種です。

ゲームディレクター

ゲームディレクターは、ゲーム制作の現場監督を務める仕事です。全体を見るという点ではプロデューサーとよく似ていますが、プロジェクトを統括するプロデューサーに対し、ディレクターは実際の開発現場を主戦場としています。

平均年収は約535万円と、プロデューサーより少し低めです。プランナーやデザイナーと一緒に業務に携わりたい人や、開発現場とプロデューサーの橋渡し役をこなしたい人に向いています。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、ゲーム制作の最初から最後まで携わる仕事です。企画の提案からゲームの世界観やシステムの考案、完成したゲームのクオリティーチェックなど、あらゆる業務に関わっていきます。

平均年収は約499万円です。自分の考えたゲームをユーザーに遊んでもらえるという唯一無二のやりがいを持つことから、ゲーム好きな人にうってつけの職種といえます。

ゲームクリエイター

ゲームクリエイターは、ゲーム制作に携わる職種の総称です。上記に挙げたゲームプロデューサーやゲームディレクター、ゲームプランナーのほか、ストーリーを考えるシナリオライターやゲーム内音楽を担当するサウンドクリエーターなどがあります。

ゲームクリエイターの平均年収は約498万円です。ゲームプロデューサーのように大きな責任感が問われる職種や、ゲームプログラマーのように専門的なスキルが求められる職種ほど平均年収が高い傾向にあります。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーは、ゲームの基本設計を担当する仕事です。例えば、ゲームデザイナーの一種であるグラフィックデザイナーはキャラクターや背景のデザインを考え、CGデザイナーはゲーム内での2D・3Dの動きを表現していきます。

ゲームデザイナーの平均年収は約499万円です。自分の生み出したキャラクターが動く嬉しさや、自分の頭にあるイメージをゲームの世界に表現できる楽しさを感じられる職種といえます。

各職種の年収参考:求人ボックス

ゲーム業界に就職する際の志望動機のポイント

自分の好きなことや趣味との関連性が高いことからも、ゲーム業界は学生からの人気が非常に高い業界です。ゲームが好き、仕事が楽しそうといった理由だけでは差別化が難しいため、志望動機を考える際は以下のポイントを意識しましょう。

①「楽しませる」側の視点で独自性を考える

ゲームを楽しませる側の視点で、独自性を考える必要があります。ゲームが好きな人であれば、任天堂やソニーなどのゲーム業界の企業に対して様々な印象を持っていると思いますが、それはゲームを楽しむ側の印象でしかありません。

「なぜその企業なのか」を突き詰めていく志望動機では、そうした楽しむ側の視点だけでなく、楽しませる側の視点から各企業の特徴や魅力を明らかにすることが大切です。

例えば、企業の方針がゲームのどんな点に現れているのか、ゲーム制作で何を重視しているのかなどを企業研究を通じて考えてみましょう。

②「ただのゲーム好き」はNG

ゲームが好きであることは問題ありませんが、ただゲームが好き・好きなゲームの開発に携わりたいだけではアピールになりません。企業は自社のファンを求めているのではなく、自社に貢献してくれる人を求めているためです。

そのため志望動機では、ゲームが好きで終わらず、ゲームが好きだからこの企業で何を実現したいのかまで言及する必要があります。ゲームが好きという理由以外に、好きなことを仕事にしたいと思ったきっかけや、携わりたい業務などを具体的に述べましょう。

③実際にプレイしてみて考えるのはOK

ゲーム好き自体はアピールになりませんが、企業が公開・リリースしているゲームはプレイしてみるのは効果的です。実際にプレイすることで、各企業の特徴や魅力を理解しやすくなるでしょう。

プレイする際は純粋にゲームを楽しむだけでなく、企業側の視点を考慮しながらプレイするのがおすすめです。楽しいと感じる点や不満に感じる点を探しながらプレイすれば、企業の強みと弱みの発見に繋がります。

ゲーム業界に関するよくある質問

最後に、ゲーム業界に関するよくある質問にお答えします。ゲーム業界は多種多様な企業と職種が関わる複雑な業界です。入社後のミスマッチを避けるためにも、疑問点はきちんと解消してから就活を進めましょう。

ゲーム業界には文系でも就職できる?

ゲーム業界は文系・理系に関係なく就職できます。例えば、シナリオライターでは文章力や構成力、ゲームプランナーではコミュニケーション力や論理的思考力が求められます。

文系に関連する能力が求められる職種は多いため、しっかりと準備を進めれば文系でも就職できる可能性は高いでしょう。ただし、ゲームプログラマーのように専門的なスキルが必要な職種は、一定の知識とスキルを有する理系のほうが有利です。

ゲーム業界への就職は難しい?

どの企業も採用枠が少ない傾向にあるうえ、その採用枠に対して応募者が多いため倍率は高めです。他の業界に比べ、ゲーム業界への就職は難しいといえます。

任天堂やソニーのような世界的大企業であれば当然倍率は高くなるため、企業選びの際は中小企業まで視野を広げて探すのがおすすめです。採用の可能性を高めるためにも、知名度にこだわりすぎず志望企業を検討すると良いでしょう。

まとめ

以上、ゲーム業界の基礎知識や代表的な職種、志望動機のポイントを紹介しました。

ゲーム業界は多くのユーザーがプレイするゲーム制作に携われる、非常にやりがいのある業界ですが、人気が高いだけに倍率は高めです。

ゲームが好きなだけでは他の学生の志望動機と差別化できないため、ゲームを楽しませる側の視点で企業研究を進め、その企業を志望する理由を明らかにしていきましょう。

今回紹介した内容を参考に業界研究や志望動機が完成したら、OfferBoxのプロフィールに登録してみてください。オファー型就活サイトのOfferBoxであれば、今まで知らなかった優良企業からアプローチしてもらえるチャンスがあります。

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「メーカー業界で働く魅力って何?」
「メーカー業界にどんな職種があるのか知りたい」

業界選びで悩み中の学生のなかには、このような疑問を抱えている人が多いのではないでしょうか。

私たちの生活にも関連性の高いメーカーですが、膨大な数の企業が存在するだけに、どんな業界なのか分かりづらいですよね。メーカー業界に興味があるなら、まずは業界の特徴やビジネスモデルを正しく把握することが大切です。

この記事では、メーカー業界の業種や主な職種を詳しく解説していきます。記事の最後ではメーカーの選考を受ける際の志望動機例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)

メーカー業界とは?

メーカー業界は、原材料を加工して実用性のある製品を生み出し、企業や消費者に提供する業界です。製造業ともいいます。
生産する製品は様々で、代表的な例に自動車や化学製品、食品、アパレル、医薬品、日用品などが挙げられます。

事業に関わる企業の数が非常に多いため市場規模が大きく、日本の根幹ともいえる産業として人々の生活を支えています。日本で暮らしている人なら誰しも、気づかないうちにお世話になっているのがメーカーです。

メーカーの商流・ビジネスモデル

メーカー業界はBtoCとBtoBに大きく分けられます。消費者(Consumer)をビジネスターゲットとするBtoCに対し、企業(Business)をターゲットにしているのがBtoBです。

両者にはビジネスターゲットの違い以外に、知名度の違いがあります。基本的に、部品を使って完成品を作り、消費者に届ける完成品メーカーのほうが知名度が高くなりますが、あまり名の知られていないBtoBにも魅力的な企業が多いのが特徴です。

上流工程|素材メーカー

様々な製品の素材の元を作るのが素材メーカーの役割です。例えば、ゴムの木からゴムを作る、木材から紙を作るといったように、そのままでは扱いづらいものを使いやすいように加工しています。

素材メーカーのほとんどはBtoBなので知名度はそれほど高くありませんが、メーカー業界には欠かせない存在として活躍しています。また、鉄鋼や紙など、特定の分野に強みを持っている企業が多いのも素材メーカーの特徴です。

素材メーカーの種類と代表的な企業

  • 鉄鋼メーカー:日本製鉄、大和工業、神戸製鋼所など
  • 非鉄金属メーカー:住友電気工業、三菱マテリアル、住友金属鉱山など
  • 化学メーカー:旭化成、昭和電工、住友化学など

中流工程|部品メーカー

素材メーカーが作った素材を元に、部品を製造するのが部品メーカーの役割です。例えば、ゴムを使ってタイヤを作る、金属を加工して電子部品を作るなど、素材をより実用的な形に加工しています。

部品メーカーも素材メーカーと同様にBtoBがほとんどです。企業によって取り扱っている製品が異なるため、事業内容は広範囲に渡ります。

部品メーカーの種類と代表的な企業

  • 自動車部品メーカー:日本発条、デンソー、アイシン精機など
  • 電子部品メーカー:日本電産、村田製作所、アルプスアルパインなど
  • 機械部品メーカー:ジェイテクト、日本精工、SMCなど
  • 電子材料メーカー:日東電工、住友ベークライト、東京応化工業など

下流工程|完成品メーカー

完成品メーカーは素材・部品を加工し、製品として完成させる工程を担当しています。例えば、タイヤ・ドア・ボディパーツなどを加工して自動車を完成させる、といった作業が完成品メーカーの役割です。

BtoCの企業が大半を占めていることから、知名度が非常に高いのが完成品メーカーの特徴です。素材メーカーと部品メーカーに比べてメディアや店頭で見かけるシーンが多いため、就活では人気が集まりやすい傾向にあります。

完成品メーカーの種類と代表的な企業

  • 自動車メーカー:トヨタ、日産、ホンダなど
  • 食品メーカー:サントリー、味の素、明治など
  • アパレルメーカー:ファーストリテイリング、しまむら、アダストリアなど
  • 化粧品メーカー:資生堂、花王、コーセーなど
  • 医薬品メーカー:中外製薬、武田薬品工業、第一三共など

メーカー業界の動向と将来性

メーカー業界で長く活躍するためには自分の能力を正しく理解することはもちろん、業界の動向と将来性を把握しておく必要があります。現在のメーカー業界ではどんな動きがあるのか、将来的にどう変わっていきそうなのかを知っておきましょう。

グローバル展開

近年のメーカー業界では事業をグローバルに展開する動きが強まっています。国内だけでは見込まれる売上に限りがあることや、人口減少によって売上が減っていく可能性が高いことなどが主な要因です。

グローバル展開の事例としては、国内を代表する調味料メーカーのキッコーマンが代表的です。1970年代に本格的にヨーロッパへ進出したキッコーマンは、その後アジアや南米などの市場を開拓し、今や売上収益の70%を占めるまでに海外事業を成長させています。

デジタルシフトへの取り組み

社会的なIT化(デジタルシフト)の流れが、メーカー業界でも進行しつつあります。売上高や営業利益の減少・鈍化傾向を鑑み、デジタル技術を駆使して新たなビジネスの形を生み出すためです。

生産管理システムや在庫管理システムなどの構築はもちろんのこと、現場で働く人たちの目線でデジタルシフトを進めているのがメーカー業界の特徴です。

例えば、工場のオートメーションやロボット活用・製品のIoT化など、作るモノだけでなく生産過程も含めて環境が改善され始めています。

新規事業・イノベーション推進

モノを作って販売する以外に、サービスを提供して継続的な収益を得るストック型ビジネスに近い側面が出てきています。

ストック型ビジネスはサブスクリプション型ビジネスとも呼ばれるビジネスモデルで、仕組みさえ作ってしまえば継続的に収益を得られるのが特徴です。

代表的な例として挙げられるのが、トヨタのMaaS(Mobility as a Service)です。これは複数の交通手段を組み合わせて快適な移動を実現する交通サービスで、一度購入したら終わりの自動車とは対照的に、利用者がサービスを使うたびに収益を見込める利点があります。

自動車販売だけでは売上に限りがあるため、MaaSのように同じ人から何度も収益を得られるようなビジネスモデルが増えているのです。新規事業の展開にあたって他業種と提携してイノベーションを推進する動きもあり、メーカー業界では多様な人材が求められています。

メーカー業界の特徴や魅力

ここまでメーカー業界のビジネスモデルや動向を詳しく見てきましたが、実際に働くうえではどんな魅力があるのでしょうか。メーカー業界の特徴と合わせて働く魅力を紹介するので、まだ志望業界で悩んでいる人は自分が仕事に求めるものと照らし合わせてみてください。

市場規模が大きく、大きな仕事ができる

製造業は日本のGDPの約2割を占めることから、メーカーの市場規模は非常に大きく、大きな仕事に関われるチャンスがあります。若いうちから大きな仕事に携わりたい人や、仕事にやりがいを求める人には最適な業界といえるでしょう。

特に、BtoBが中心の素材メーカーや部品メーカーでは、1つのビジネスに多額のお金と数多くの人が関わります。規模が大きいぶん責任感が問われますが、他の職種では経験できないような大きな仕事ができるのがメーカー業界ならではの魅力です。

自分の携わる製品が形になる

メーカー業界では有形商材を取り扱うため、自分の携わった製品が形になるのが大きなやりがいです。製造に関わった製品が店頭に並べられていたり、実際に消費者が使っている姿を見かけたりしたときに強い達成感を得られるでしょう。

自分の仕事が人々の生活に貢献していることを特に実感しやすいのは完成品メーカーです。BtoCが中心の完成品メーカーであれば、自分の携わった製品を日常生活のなかで見かける機会が多くなります。

安定した会社経営

市場規模が大きいという特徴は、安定した会社経営に繋がります。ある程度商流が確立している企業が多く、会社の経営も他の業界と比べて安定・落ち着いているケースがほとんどです。

将来に不安を抱かず仕事に集中して臨むためには、会社経営が安定しているかが重要になります。メーカー業界で志望企業を選ぶ際は、現時点での会社経営の安定性と、今後の見通しを判断材料に含めるとよいでしょう。

福利厚生が充実した企業が多い

現場職の人数が他の業界と比べて多いメーカー業界は、労働組合の力が強い傾向にあります。労働組合の力が強ければ福利厚生の整備に繋がるため、待遇面の改善が進んだ企業が多いのがメーカー業界の魅力です。

有給休暇取得促進や残業時間削減などの取り組みをはじめ、女性の活躍推進(育休・産休)を積極的におこなっている企業が多くみられます。

女性を正当に評価しているということは、性別や年齢によって不当な評価をされない証拠でもあるので、女性の活躍は男性にとっても優良企業を見極める1つの指標となるでしょう。

メーカー業界の主な職種

メーカー業界には数多くの職種があります。以下に紹介する代表的な職種を参考に、自分の能力をどの職種に活かせそうか、どの職種が性格に合っていそうかを考えてみましょう。

研究開発職

研究開発職は、基礎研究を含めた自社製品や技術開発をおこなう職種です。魅力的な製品を作るための研究で得た成果を、既存製品の改良や、新しい価値を持った製品の開発に繋げていきます。

研究開発職と聞くと黙々と作業に取り組む姿をイメージする人が多いかもしれませんが、実際の業務では他部門との連携が欠かせません。高度な専門知識に加え、根気強く研究を続ける忍耐力と、周りの人と意思疎通を図るコミュニケーション力が求められる職種です。

営業職

営業職は、製品のセールスを消費者や顧客企業に対しておこなう職種です。他人が抱える課題を解決するのが得意な人や、様々な考えを持つ人たちと関わるのが好きな人に向いています。

メーカー業界の営業職は消費者に直接営業するケースは少なく、基本的に企業を顧客としているのが特徴です。扱う製品は企業によって異なりますが、企業が顧客ということでビジネスの規模が大きい傾向にあります。

商品企画職

商品企画職は、市場の動向調査や商品改善・提案などをおこなう職種です。自らが企画した製品が世の中に流通するため非常に人気が高く、メーカー業界の花形的な職種として知られています。

商品企画職のやりがいはなんといっても、自分の頭の中にあるアイディアを製品として形にできることです。クリエイティブな仕事に関わりたい人や、消費者に新しい喜びと感動を与えたい人に向いています。

製造・生産管理職

製造・生産管理職は工場で製造や技術面を支え、安定した供給を管理する職種です。生産スケジュールの決定や数量計画の策定、在庫管理など、製品を生産して市場に供給するまでの工程に携わります。

製造・生産管理職のやりがいは、実際に製品を作る場面に立ち会えることです。商品企画職では自分が企画した製品の生産過程を目にする機会はありませんが、製造・生産管理職ではどんな過程で素材が製品に生まれ変わっていくのかを間近で見ることができます。

広報・宣伝職

広報・宣伝職は製品のマーケティングやブランディングをおこなう職種です。自社製品の魅力を消費者に伝えたり、自社のイメージをアップさせたりするために活躍しています。

消費者に直接営業するケースが少ないメーカー業界で、最も消費者に身近な存在といえるのが広報・宣伝職です。なかにはホームページやSNSに社員が出演している企業もあるため、明るい性格の人や、自分の活躍ぶりを多くの人に見てもらいたい人に向いています。

資材調達職

資材調達職は、素材・資材の買い付けをおこなう職種です。役割は営業職とよく似ていますが、営業職は自社製品を売り込む職種であるのに対し、資材調達職は自らがモノを買うという特徴があります。

国内外での活動はもちろん、独自ルートの開拓等営業に近い業務を任されるケースが多いのも資材調達職の特徴です。集計や伝票処理などの事務作業に加え、他社との連携も多く、様々な業務と人に関わっていくことになります。

メーカー業界の業種一覧|業種別売上ランキングも

ここからは、メーカー業界にある数多くの業種のなかで、特に学生からの人気が高い業種を抜粋して紹介していきます。業種別に売上ランキングTOP3の企業も紹介するので、業界・企業研究に役立ててください。

なお、売上ランキングは、各社の有価証券報告書を元に作成しています。

食品メーカー

食品メーカーは、原材料から製造した食品を小売店や飲食店などに売り込み、最終的に消費者のもとへ届ける企業です。取り扱う食品は、生鮮食品や乳製品、飲料、たばこなど多岐に渡ります。

食品メーカーは数多くの業種のなかで、最も人々の生活との関連性が高い業種です。自分の仕事が人々の生活に貢献していることを実感しながら働けるでしょう。

売上TOP3の企業

  • JT(日本たばこ産業)
  • アサヒグループホールディングス
  • キリンホールディングス

電機メーカー

電機メーカーは、家電製品や重電製品、医療機器、航空宇宙機用の電子機器などを取り扱う企業です。広義の意味では、機械メーカーや重工メーカーなどと呼ばれる場合もあります。

高度な技術が使われている電子部品を素材とするため、最先端の知識や技術に触れられるのが電機メーカーの魅力です。仕事に新鮮さを求める人にうってつけの業種といえるでしょう。

売上TOP3の企業

  • 三菱重工業
  • ダイキン工業
  • コマツ

家電メーカー

電機メーカーのなかで家電に強みを持っている企業が家電メーカーです。テレビや冷蔵庫、洗濯機、照明、冷暖房器具、調理器具といった日常生活に欠かせない家電製品の製造・販売に携わっています。

デジタルシフトが進むメーカー業界で、特にその流れを感じやすいのが家電メーカーの特徴です。家中の家電製品をスマートフォン1つで操作できるようにしたり、外出先から操作できるようにしたりと、新しい試みが次々と進められています。

売上TOP3の企業

  • 日立製作所
  • ソニーグループ
  • パナソニックホールディングス

化粧品メーカー

化粧品メーカーは、化粧品の開発や製造、販売を手がける企業です。取り扱う製品には、肌のコンディションを整えるためのスキンケア商品や、口紅・ファンデーションのようなメイクアップ化粧品、オムツや入浴剤のようなトイレタリー用品などがあります。

化粧品というと女性が使うイメージが強いと思いますが、メンズコスメ市場も拡大しつつあります。男性の美意識の高まりや、ECサイトで気軽に購入できるようになったことなどから、メンズコスメ市場に伸びが見られるのが最近の化粧品メーカーの動向です。

売上TOP3の企業

  • 資生堂
  • 花王
  • コーセー

建材メーカー

建材メーカーは、建築資材や住宅設備機器の製造・販売をおこなう企業です。取り扱う製品は柱・梁といった建物の構造材から、パネルや窓枠のような仕上げ材、トイレやキッチンのような設備系建材まで広範囲に渡ります。

建材メーカーの魅力は、オフィスビルや住宅など、人々が多くの時間を過ごすことになる建物づくりに携われる点です。住環境を豊かにすることに直結する仕事に、やりがいや面白さを感じられるでしょう。

売上TOP3の企業

  • LIXIL
  • TOTO
  • 三和ホールディングス

自動車メーカー

自動車メーカーは、素材メーカーから仕入れた部品を組み立てて自動車を完成させ、消費者に販売する企業です。大手自動車メーカーであれば、素材の調達から開発までのすべての工程を自社でおこなう企業も見られます。

自動車メーカーの特徴の1つは、国内に限らず世界的に知名度の高い企業が多いことです。業界最大手のトヨタ自動車を筆頭に、海外で一定の地位を築いている企業が多いため、グローバルに活躍したい人に向いています。

売上TOP3の企業

  • トヨタ自動車
  • ホンダ
  • 日産自動車

医療品メーカー

医薬品メーカーは、医薬品の研究開発や効果・安全性の確認、販売などをおこなう企業です。主に薬局や病院で処方される医療用医薬品と、ドラッグストアで購入できる一般用医薬品の2つの医薬品を取り扱っています。

高い安全性が求められる業種なため、専門的な資格や知識が必要な職種が多い傾向にあります。例えば、開発や試験に携わる研究開発職、医薬品に関する法的業務を担当する薬事部門が代表的です。

売上TOP3の企業

  • 武田薬品工業
  • 大塚ホールディングス
  • アステラス製薬

メーカー志望動機の例

メーカーの志望動機の例を3つ紹介します。同じメーカー業界といっても、食品メーカーや化粧品メーカーなど業種によって特徴が異なります。志望動機を考える際は、それぞれの特徴を押さえたうえで業種に適した内容を心がけましょう。

食品メーカーの志望動機

人の幸せに直結する仕事がしたいと思い、食品メーカーの御社を志望しました。

 

食品業界に興味を持つようになったのは、大学時代に経験した介護老人保健施設でのボランティアがきっかけです。

思うように体を動かせなかったり、なかなか家族に会えなかったりして悩む入居者が多いなかで、毎日の食事だけは誰もがとても楽しみにしている姿が印象に残りました。

どれだけ年を重ねても食事から得られる幸せは変わらないと知り、食に関わる仕事をしたい気持ちが強くなりました。

【ポイント】
食品メーカーの志望動機の注意点は、「食べることが好きだから」「御社の◯◯が好きだから」などの理由で終わらないことです。

好きな気持ちは大切ですが、それだけでは消費者の視点でしか企業研究をしていないように見えます。好きな気持ちを志望動機に含めたい場合は、好きだから生産者として何を実現したいのか、という観点で考えてみましょう。

化粧品メーカーの志望動機

見た目にコンプレックスを抱える人の手助けをしたいと思い、化粧品メーカーの御社を志望しました。

 

私は幼少期からそばかすに悩んでいたのですが、費用の問題や怖さから手術を受ける勇気はありませんでした。様々な化粧品を使ってそばかすをカバーする方法を試すなかで出会ったのが、御社が販売しているファンデーションです。

カバー力がないファンデーションだと上手くカバーできなかったり、厚くなりすぎたりする一方、御社の製品は自然な仕上がりでそばかすをカバーできることに感動を覚えました。

コンプレックスを抱える人が自信をもって生きられるよう、今度は私が化粧品を作る側になって貢献したいと考えています。

【ポイント】
なぜ数あるメーカーのなかから化粧品メーカーを選んだのかをうまく説明するには、実体験に基づくエピソードを含めるのが効果的です。

「そばかすの悩みを化粧品が解決してくれた」と述べている例文のように、化粧品に関わるどんな出来事が自分の価値観に影響を与えたのかを考えてみてください。

電機メーカーの志望動機

数十年、数百年に渡って人々の暮らしを支えていくものを作りたいと思い、御社を志望しました。

 

社会への貢献を実感できる重工業の仕事に興味を持ったのは、自分の仕事がどんな形で社会に役立っているのか分かれば、日々のモチベーションを維持しやすいと考えたためです。

そのなかでも御社では大型輸送機器や発電関連の施設など、生活に欠かせない製品を多く手がけています。

特に、原子力発電が環境面やコストなどの観点から重要だと考えているため、化学プラント事業に強みを持つ御社であれば社会への貢献を実感しやすいと思い志望しました。

【ポイント】
ビジネスのスケールが大きい電機メーカーは、事業の幅も広いのが特徴です。多くの事業のなかで自分がどの分野に興味があるのかを伝えれば、独自性のある志望動機になりやすいでしょう。

また、興味のある分野と関連性の高いスキルや経験をアピールできると、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

まとめ

以上、メーカー業界の基本情報から業種、主な職種まで解説しました。

メーカー業界の企業は大まかに素材メーカー・部品メーカー・完成品メーカーの3つに分けられ、さらに取り扱う製品によって様々な企業が存在します。

同じメーカー業界でも食品メーカーと電機メーカーではまったく特徴が異なるため、企業研究業界研究を通じてどのメーカーが自分に最も合うのかをよく考えてから志望企業を選びましょう。

今回紹介した内容と例文を参考にして志望動機が完成したら、OfferBoxのプロフィールに登録するのがおすすめです。オファー型就活サイトのOfferBoxであれば、普段目にする機会が少ない素材メーカーや部品メーカーを知るチャンスがありますよ。

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